JP2593529B2 - 複合ロール - Google Patents

複合ロール

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JP2593529B2 JP23088088A JP23088088A JP2593529B2 JP 2593529 B2 JP2593529 B2 JP 2593529B2 JP 23088088 A JP23088088 A JP 23088088A JP 23088088 A JP23088088 A JP 23088088A JP 2593529 B2 JP2593529 B2 JP 2593529B2
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淳 船越
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綱夫 川中
豊 中井
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、圧延使用層が圧延特性の優れた高合金材の
硬化層によって形成された圧延用複合ロールに関するも
のである。
(従来の技術) 従来、圧延用ロールに対する種々の性能要求を満足さ
せるために、強靱材で形成された軸心部に、耐磨耗材か
ら成る圧延使用層を有する胴部本体が溶着一体化された
複合ロールが使用されている。この複合ロールは、通
常、遠心力鋳造法などの鋳造手段によって製造される
が、化学組成が鋳造上制限されるため、耐クラック性、
耐肌荒性などの圧延特性の飛躍的な向上が望めないのが
実情である。
そこで、第4図に示すように、軸心部21,22に焼ばめ
等により固着されたロール胴部本体24,25の外周面に、
熱間静水圧加圧(以下「HIP〕という)処理やプラズマ
粉体肉盛溶接によって、SKD材やハイス材などの耐熱高
硬度合金粉末などによって硬化層23,23が形成されかつ
接合一体化された複合ロールが使用されるに至ってい
る。同図は、アングル圧延用複合ロールの例を示してお
り、軸心部21,22は、通常、強靱性に優れた低炭素鋼材
で形成されており、硬化層23,23外周面にはアングル成
形用のカリバーが形成されている。
(発明が解決しようとする課題) 上記の硬化層23,23は、そのままでは硬度が低いの
で、HIP等により形成した後、所定の硬度を得るために
胴部本体ごと熱処理に供される。この熱処理は、硬化層
23,23にマルテンサイト変態を生起して硬化させ、所定
硬度を得ることを目的としている。しかし、ロール胴部
本体24,25は低炭素合金鋼等の強靱鋼で形成されるの
で、マルテンサイト変態がほとんど生起しない。このた
め硬化層23,23の軸方向両端が胴部本体24,25両端の外周
壁部26,27によって拘束される。それ故、硬化層23,23に
大きな軸方向圧縮力が作用し、硬化層端面と前記外周壁
部26,27内面にクラックが発生し易く、またカリバー山
部を形成する硬化層が剥離し易いなどの問題がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、熱処
理に伴って発生する硬化層内部の変態応力を緩和して、
該変態応力に起因する硬化層端面のクラックやカリバー
山部の剥離が発生しない圧延用複合ロールを提供するこ
とを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上述の目的を達成するために成された本発明は、ロー
ル軸心部1外周にロール胴部本体3が形成され、該本体
の両端部に外周壁部14,14が凸設され、該外周壁部の間
に圧延特性の優れた高合金材で形成された硬化層5が接
合一体化された複合ロール10において、前記外周壁部1
4,14外周面には硬化層5の軸方向端面9,9近傍位置に周
溝7,7が設けられ、該周溝によって硬化層5の熱処理に
際して発生する変態応力を緩和するための緩衝壁部8,8
が硬化層の軸方向端面9,9に隣接して形成されているこ
とを発明の構成としている。
(作用) 本発明によれば、硬化層端面9,9に隣接して形成され
た緩衝壁部8,8が変態により発生した軸方向力を受けて
変形するので、硬化層内部の軸方向応力が緩和される。
(実施例) 本発明の実施例について図面を参照して説明する。
第1図及び第2図は実施例に係る焼結複合ロールのア
ングル圧延用ロールを示す。該焼結複合ロールは、強靱
材から成る軸心部1,2の外周に、低炭素合金鋼等から成
る胴部本体3,4が焼ばめ等の方法により固着されてい
る。前記胴部本体3,4両端部には外周壁部14,14,14,14が
凸設されており、その内側外周面には谷部13,13並びに
山部12,12が形成されており、該谷部13,13並びに山部1
2,12には、一定厚さの硬化層5,6が被着形成されてい
る。前記硬化層は、たとえばSKD材やハイス材などの耐
熱高硬度合金鋼粉末等の圧延特性に優れた高合金粉末
が、HIP処理によって高密度焼結体として形成されると
共に拡散接合されて、ロール胴部本体3,4と一体化され
ている。
胴部本体3,4の外周壁部14,14,14,14には硬化層5,6の
軸方向端面9,9,9,9の近傍位置に周溝7,7,7,7が設けら
れ、これによって前記端面9,9,9,9に隣接して緩衝壁部
8,8,8,8が形成されている。該緩衝壁部8,8,8,8は、その
変形によって硬化層5,6内部の軸方向応力を緩和するも
のであるから、緩衝壁部8,8,8,8の幅aは軸方向力に応
じて変形可能な幅とする必要があり、周溝7,7,7,7の深
さcも緩衝壁部8,8,8,8の変形が容易となるように硬化
層5,6の厚さdよりも若干深くすることが好ましい。ま
た周溝7,7,7,7の幅bは、緩衝壁部8,8,8,8の変形を許容
するに十分な幅とする必要がある。上記の各部寸法は、
硬化層5,6の材質、形状、層厚等と胴部本体3,4の材質、
形状等との関連で最適値が決定される。
前記硬化層5,6の熱処理に際して、硬化層はマルテン
サイト変態して膨張するが、前記緩衝壁部8,8,8,8が硬
化層の膨張時に生じた軸方向力を受けて周溝側に曲がり
変形するため、硬化層の軸方向応力は緩和される。この
ため、変態応力に起因する硬化層端面9,9,9,9でのクラ
ックの発生や、カリバー山部12,12での硬化層5,6の剥離
が発生しない。
第3図は本発明第2実施例に係る平坦面圧延用の一体
型ロールを示す。本実施例では、胴部本体3aと軸部10a
とは強靱性鋼材により一体的に形成されており、該胴部
本体3a外周面に平坦面圧延用硬化層17が形成され、第1
図と同様に周溝19,19および緩衝壁部18,18が形成されて
いる。
尚、第1及び第2実施例共、硬化層として耐磨耗性高
合金粉末の焼結体だけでなく、同合金粉末のプラズマ粉
体溶接肉盛層を用いてもよい。
次に、胴長300mm、胴径φ360mmのアングル圧延用焼結
複合ロールの具体的製造実施例を掲げる。
SCM材から成るロール胴部本体中央部外周面にカリバ
ー形成用山部を設け、該山部に沿って高Cハイス材から
成る焼結体(厚さ20mm)を、HIP処理によって形成する
と共に拡散接合した。
その後、幅5mmの緩衝壁部と、幅10mmおよび深さ20mm
の周溝を形成した。
上記ロール胴部本体を1200℃で焼入れ、540℃で焼戻
して焼結体層を硬化し、硬化層の硬度95Hzを得た。
前記熱処理に際して、変態応力に起因する硬化層端部
のクラック発生やカリバー山部での硬化層の剥離は皆無
であった。
(発明の効果) 本発明の複合ロールによれば、ロール胴部本体3両端
の外周壁部14,14間に形成された硬化層5の、軸方向端
面に隣接して緩衝壁部8,8を形成したので、該緩衝壁部
が硬化層5のマルテンサイト化熱処理に伴って硬化層の
膨張により発生した軸方向力を受けて変形するので、硬
化層内部の軸方向応力が緩和される。従って、前記変態
応力に起因する、硬化層軸方向端面のクラックやカリバ
ー山部の剥離が発生しない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るアングル圧延用焼結複合ロールの
部分断面図、第2図は第1図のロール胴部本体外周壁部
近傍の拡大断面図、第3図は第2実施例に係る平坦面圧
延用ロールの部分断面図、第4図は従来のアングル圧延
用複合ロールの部分断面図である。 1…ロール軸心部、3…ロール胴部本体、5…硬化層、
7,7…周溝、8,8…緩衝壁部、9,9…硬化層端面、10…複
合ロール、14,14…外周壁部。
フロントページの続き (72)発明者 川中 綱夫 兵庫県尼崎市西向島町64番地 久保田鉄 工株式会社尼崎工場内 (72)発明者 中井 豊 兵庫県尼崎市西向島町64番地 久保田鉄 工株式会社尼崎工場内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロール軸心部(1)外周にロール胴部本体
    (3)が形成され、該本体の両端部に外周壁部(14),
    (14)が凸設され、該外周壁部の間に圧延特性の優れた
    高合金材で形成された硬化層(5)が接合一体化された
    複合ロール(10)において、 前記外周壁部(14),(14)外周面には硬化層(5)の
    軸方向端面(9),(9)近傍位置に周溝(7),
    (7)が設けられ、該周溝によって硬化層(5)の熱処
    理に際して発生する変態応力を緩和するための緩衝壁部
    (8),(8)が硬化層の軸方向端面(9),(9)に
    隣接して形成されていることを特徴とする複合ロール。
JP23088088A 1988-09-13 1988-09-13 複合ロール Expired - Lifetime JP2593529B2 (ja)

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