JP2593143B2 - Icカードリーダーライター - Google Patents

Icカードリーダーライター

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JP2593143B2
JP2593143B2 JP61113522A JP11352286A JP2593143B2 JP 2593143 B2 JP2593143 B2 JP 2593143B2 JP 61113522 A JP61113522 A JP 61113522A JP 11352286 A JP11352286 A JP 11352286A JP 2593143 B2 JP2593143 B2 JP 2593143B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ICカードを装置内に搬送された状態でICカ
ードに記憶されている情報を読み出し、あるいはICカー
ドに情報を書き込むICカードリーダーライラーに係り、
特にそれのカード搬送機構に関するものである。
〔従来の技術〕
第17図ないし第19図は、従来のICカードリーダーライ
ターの構成を説明するための概略構成図で、第17図はIC
カードが挿入される前の状態、第18図はICカードが挿入
されている途中の状態、第19図はICカードがローデング
位置にある状態をそれぞれ示している。
これらの図において101はハウジングで、ICカード102
の挿入方向Xに沿つて入口側から奥側に向けて徐々に高
くなつたスロープ103が設けられている。104はハウジン
グ101のカード出入口105付近に設けられたロツク爪であ
る。
106は移動子で、図示しない引張バネによつて常にカ
ード出入口105側に弾性付勢されているが、ICカード102
の搬送に伴なつて奥側に移動するようになつている。こ
の移動子106には前記ICカード102の挿入方向と直交する
方向に貫通した平面形状が四角形の中空部107が形成さ
れており、その中に中空部107と同形のコンタクト部材1
08が上下動可能に挿入されている。このコンタクト部材
108の上面、すなわち挿入されるICカード102と対向する
側に所定本数のコンタクトピン109が突設されている。
一方、コンタクト部材108の下面は、前記スロープ103上
を摺動する傾斜面110が形成されている。111はカードエ
ンドセンサーで、スロープ103の終端付近に配置されて
いる。
第17図に示すようにICカード102を挿入する前、ロツ
ク爪104は閉成状態にあり、移動子106はカード出入口10
5の付近に待機している。ICカード102をカード出入口10
5からある程度挿入すると、第18図に示すようにICカー
ド102の先端部が移動子106に当接する。この状態でさら
にICカード102を挿入すると、それに伴つて移動子106は
ハウジング101の奥側に向けて水平に移動する。一方、
コンタクト部材108も移動子106に押されながらハウジン
グ101の奥側に向けて移動する訳であるが、その移動の
際にスロープ103上を摺動しながら徐々に上昇する。
そして第19図に示すようにICカード102が所定の位置
(ローデング位置)まで挿入されたところで、コンタク
トピン109の先端がICカード102のコンタクト端子パター
ン(図示せず)に押圧する。またこのようにICカード10
2がローデング位置に来たことを前記カードエンドセン
サー111で検知し、その検知信号によつて図示しない電
磁ソレノイドの駆動して、ロツク爪104を回動せしめ
る。この状態で情報の読み出し、あるいは書き込みが行
なわれる。
一方、ICカード102のイジエクト操作は、制御部(図
示せず)からのイジエクト指令信号によつて前記電磁ソ
レノイドが動作して、それによりロツク爪104が第14図
に示す位置まで自動復帰し、それと同時に移動子106を
付勢しているバネの復元力によつて移動子106ならびに
コンタクト部材108がカード出入口105側に押しやられ、
それによつてICカード102のイジエクトが行なわれる仕
組になつている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところでICカードは携帯中などに湾曲したり捩じれた
りして変形することが多々あるが、従来のICカードリー
ダーライターはこのようにICカードの変形の対策につい
て考慮されていない。
そのため変形したICカードをリーダーライターに装着
したとき、ICカードの周縁部とモジュールの部分との間
の高低差があるから、リーダーライター側の接触子とモ
ジュールのコンタクト端子パターンとの接触が不完全に
なったり、あるいは反対に接触子が過度に押圧されて変
形してしまい、情報の書込みあるいは読出しが適正に行
われないことがある。
本発明の目的は、前述した従来技術の問題点を解消し
て、ICカードが変形している場合でも情報の書込みある
いは読出しが適正に行われる、動作信頼成の高いICカー
ドリーダーライターを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前述の目的を達成するため、本発明は、リーダーライ
ター内の接触子がICカードのコンタクト端子パターンと
接触しているときに、ICカードの周縁部が下面板から浮
き上がって保持されていることを特徴とするものであ
る。
これは具体的には例えば、前記下面板より上方へ突出
したスライダーの如き突出部が設けられ、挿入されたIC
カードがその突出部に乗り上げることにより、ICカード
の周縁部が下面板から浮き上がって保持される。
〔発明の実施例〕
次に本発明の実施例について、図面とともに説明す
る。第1図はICカードが挿入される前のICカードとリー
ダーライターの平面図、第2図はリーダーライターの正
面図、第3図は栓体を取り外した状態でのリーダーライ
ターの正面図、第4図はリーダーライターの底面図、第
5図はリーダーライターの要部分解斜視図である。
まず、リーダーライターの全体的な概略構成について
説明する。ダイキヤストからなるシヤーシ1の前面に
は、合成樹脂の成形体からなる前面板2が取り付けられ
ている。シヤーシ1のほぼ中央部には、後述するICカー
ド3の挿入方向Xに沿うように延びたガイド部材4が固
定されており、そのガイド部材4内に移動子5が所定の
ストロークをもつて移動可能に支持されている。この移
動子5は、引張バネ6によつて前面板2側に常に弾性付
勢されている。
正逆転可能な駆動モータ7がガイド部材4とほぼ平面
にシヤーシ1へ固定されており、それの駆動軸に駆動側
傘歯車8が取り付けられている。この駆動側傘歯車8に
は従動側傘歯車9が噛合し、その従動側傘歯車9と同軸
上にゴムなどの弾性体からなるローラパツド10が設けら
れ、前記従動側傘歯車9と一体回転する。
ガイド部材4の付近には、透過性フオトセンサーから
なる第1カードセンサー11と同じく透過性フオトセンサ
ーからなる第2カードセンサー12とがICカード3の挿入
方向Xに沿つてシヤーシ1のほぼ中央部と奥側に配置さ
れている。
ガイド部材4とほぼ平行にカード取出バー13が設けら
れ、それの先端部は前面板2に形成された透孔14に挿入
され、通常は栓体15によつて透孔14は塞がれている。
第4図に示すようにシヤーシ1の下方にはICカード3
が挿入されるに十分な間隔を有するカード挿入空間33
(第3図参照)を介して下面板16がシヤーシ1に取り付
けられ、その下面板16の前記ガイド部材4と対向する位
置には長穴17が形成されている。この長穴17には、下面
板16の上側から板状のスライダー18が嵌合して固定され
ている。
下面板16には前記ローラパツド10に弾接する押圧ロー
ラ19が回転可能に取り付けられ、この押圧ローラ19は合
成樹脂からなり、コイルバネ20によつてローラパツド10
への弾性付勢力が与えられている(第12図参照)。
また下面板16の前記カード取出バー13と対応する位置
には、端縁からスライド溝21が切り込まれている。第1
図ならびに第4図に示すように、第1カードセンサー11
ならびに第2カードセンサー12の例えば発光素子がそれ
ぞれシヤーシ1側に固定された場合、それと対向する受
光素子が下面板16側に固定される。全体的な概略構成は
以上の通りである。
次にICカード3のローデング(イジエクト)機構につ
いて詳細に説明する。
第5図に示すようにシヤーシ1に固定されるガイド部
材4は正面形状がほぼコ字形をしており、両側壁22には
第5図、第10図に示すように同形をしたガイド溝23が、
2個ずつICカード3の挿入方向Xに沿つて形成されてい
る。このガイド溝23は、上位置水平部23aと、下位置水
平部23bと、その上位置水平部23aと下位置水平部23bと
を連結する傾斜部23cとから構成されている。
このガイド部材4によつて案内される移動子5は、第
6図ならびに第7図に示すように、例えばポリアセター
ル樹脂など摩擦抵抗の小さい材質で作られたキヤリツジ
24と、例えばリン青銅薄板などからなる8個の接触子25
と、2本の支持ピン30と、その支持ピン30の両端にそれ
ぞれ回転自在に支持された金属製のローラ31とから構成
されている。
前記キヤリツジ24は水平部26と、その水平部26の後端
から垂下したカード当接部27とから構成され、第6図に
示すように水平部26の前側と後側とにピン挿入孔28が互
に平行に形成されている。ICカード3とカード当接部27
との摩擦抵抗を可及的に少なくするため、第6図に示す
ようにカード当接部27の幅W1は水平部24の幅Wよりも狭
く設計されている。29はバネ掛部で、第1図に示すよう
に引張バネ6の一端が掛けられている。
第7図に示すように前記接触子25の先端部がく字状に
屈曲されており、また第6図に示すようにその先端部が
2つ割れになつている。このように2つ割れにした理由
は後で説明する。8個の接触子25がキヤリツジ24の水平
部26にそれぞれ固定されるとともに、接触子25は第1図
に示すようにフレキシブルプリントサーキツト(FPC)3
2に接続されている。
キヤリツジ24の幅はガイド部材4における両側壁22、
22の間隔より若干狭くなつており、第1図に示すように
キヤリツジ24が両側壁22、22間に配置され、第10図に示
すように前記ローラ31がそれぞれガイド溝23内に回転可
能に挿入されることによつて、ガイド部材4に移動子5
が支持される。
第13図に示すようにシヤーシ1の一方の側壁には、カ
ード挿入空間33を臨むように山形に屈曲された板バネ34
が2本の抜止ピン35によつて支持され、この板バネ34と
対向するシヤーシ1の他方の側壁がカード受部36となつ
ている。
ICカード3のローデング動作を説明する前に、ICカー
ド3の構造について第1図、第8図ならびに第9図を用
いて簡単に説明する。
ICカード3は第8図に示すように硬質合成樹脂板から
なるカード基板38と、それの上、下面に貼着されたオー
バレイ39、39と、カード基板38の所定位置に接着剤40を
介して埋設固定されたモジユール41と、第1図に示すよ
うにカード基板38に埋設されたストライプ状の磁性層42
とから構成されている。
前記モジユール41の構造を示すのが第9図である。モ
ジユール41は、コンタクト端子パターン43を表面に形成
した第1プリント基板44と、その下面に接着剤45を介し
て固定されたICチツプ46と、前記第1プリント基板44の
下面に接着剤45を介して固定され両面に所定の導電パタ
ーン47を形成した第2プリント基板48と、前記ICチツプ
46と第2プリント基板48とを接続するボンデングワイヤ
49と、封止枠50と、その封止枠50内に形成された樹脂層
51とから構成されている。
次にこのICカード3のローデング動作について説明す
る。第1図ならびに第10図は、ICカード3が挿入される
前の待機状態を示している。
これらの図に示すように、引張バネ6によつて移動子
5は最も前面板2側に引寄せられており、そのときロー
ラ31は第10図に示すようにガイド溝23の上位置水平部23
aの所にある。従つて移動子5はガイド部材4内で最も
高い位置にあり、接触子25の先端部はカード挿入空間33
の上部に位置して、押圧変形されていない自由状態にあ
る。第7図において実線で描いている接触子25の状態
が、この自由状態を示している。
また第10図に示しているように、この待機状態のとき
移動子5(キヤリツジ24)におけるカード当接部27の先
端部がカード挿入空間33を横切つてスライダー18の角溝
37に臨んでいる(第4図参照)。
このような状態において、第1図に示すようにモジユ
ール41の方を上にかつ先にしてICカード3を、リーダー
ライターのカード出入口52(第2図参照)から挿入す
る。この挿入によつてICカード3の側縁が第13図に示す
ように板バネ34に当接し、この板バネ34の押圧力によつ
てICカード3はカード受部36側に押寄せられて、カード
挿入空間33内での幅方向(挿入方向Xと直交する方向)
の位置規制がなされる。
第10図に示すように下面板16に固定されているスライ
ダー18の上面は下面板16の上面より若干突出しており、
さらにそれの前部にはICカード3をスムースに案内する
ための傾斜面53が設けられている。従つて挿入されたIC
カード3の先端部はその傾斜面53に沿つてスライダー18
の上面に乗上げ、さらにICカード3を挿入するとその先
端が第1カードセンサー11の発光素子と受光素子との間
を通過する。この通過によつてカード到来信号が出力さ
れ、その信号に基づいて駆動モータ7がICカード3を挿
入する方向に正転し始め、そり回転力は傘歯車8、9を
介してローラパツド10に伝達され、ローラパツド10と押
圧ローラ19とがICカード3を挿入する方向に回転してIC
カード3の到来を待つている。
さらにICカード3を挿入すると、その先端部が第12図
に示すようにローラパツド10と押圧ローラ19の間に挟ま
れ、これからはICカード3が自動的に挿入される。ICカ
ード3はローラパツド10と押圧ローラ11との間で挟持さ
れることによつて、ICカード3の下面部が下面板16から
浮き上がり、かつICカード3の上面部がICカード3の上
方にある前面板2やガイド部材4から離れてカード挿入
空間33のほぼ中間位置で浮んだ状態で挟持される。これ
はICカード3の全体が湾曲して、ICカード3の周縁とモ
ジユール41の部分との間に高低差があつても、ICカード
3の周縁を浮かしてモジユール41の部分だけをスライダ
ー18と接触子25との間で挟持することによつて、ICカー
ド3のカールによる弊害を解消して、接触子25がモジユ
ール41のコンタクト端子パターン43に適正に接触するよ
うにしてある。
ローラパツド10と押圧ローラ19との回転によつてICカ
ード3がさらに奥側に押し込まれると、先端部が移動込
5のカード当接部27に当接し、引き続くICカード3の押
込によつて今度は移動子5も一緒に移動することにな
る。この移動に伴いローラ31はガイド溝23の上位置水平
部23aから脱して、傾斜部23cを通り第11図に示すように
下位置水平部23bの部分に到達する。このようにローラ3
1が移動することによつて、移動子5は奥側に移動しな
がら降下し、それによつて接触子25がICカード3のコン
タクト端子パターン43に接触する。前述のようにICカー
ド3は板バネ34とカード受部36との共働によりカード挿
入空間33内で幅方向の位置規制がなされているから、接
触子25がコンタクト端子パターン43に対して正確に接触
する。この接触によつて接触子25は、第7図で点線で示
すように無理なく押圧変形される。
第1図において一点鎖線で示しいてるICカード3の位
置が、それのローデング位置である。この位置に来たと
きICカード3の先端によつて第2カードセンサー12にお
ける発光素子と受光素子との間の光路が遮断され、それ
によつて第2カードセンサー12からカード到来信号が出
力されて、その信号に基づいて駆動モータ7の回転を停
止し、ICカード3のローデング動作を終了する。第12図
に示すようにローラパツド10と押圧ローラ19との間のカ
ード挟持力は、引張バネ6が延びた状態での引張力より
も大きく設計されているため、前述のように駆動モータ
7が停止した状態でICカード3は引戻されることなく、
ローデング位置に保持されている。この状態でICカード
3に対して情報の読み出しあるいは書き込みが行なわれ
る。
次にイジエクト動作について説明する。カードリーダ
ーライターからICカード3をイジエクトする場合、図示
しない制御部からのイジエクト指令信号と、第2カード
センサー12によつてICカード3がローデング位置にある
ことを検知するカード有り信号とのアンド条件とによつ
て駆動モータ7が逆転する。それによつてローラパツド
10ならびに押圧ローラ19も逆転して、ICカード3がカー
ド出入口52側に押し戻される。そして駆動モータ7には
ICカード3の後端がローラパツド10を十分に通過まで通
電するように指令されており、駆動モータ7への通電が
遮断されるとローラパツド10の回転が停止される。ロー
ラパツド10の回転が停止したときには、すでにICカード
3の後端はローラパツド10と押圧ローラ19との間から離
れており、ICカード3の先端部がカード出入口52から突
出しており、この突出部分を指で挟んでICカード3を取
出すことによつてイジエクト動作が終了する。
本発明の実施例に係るICカードリーダーライターは前
述のようなローデング機構、イジエクト機構を有してい
るが、この他にカード強制排出機構も備えられている。
このカード強制排出機構は、ICカード3がリーダーライ
ター内にあるときに、例えば駆動モータ7が故障したり
何んらかの原因で駆動モータ7への給電が停止するなど
してICカード3がローラパツド10と押圧ローラ19との間
で挟持されたままになつた場合、そのICカード3を強制
的にカード出入口52から排出するためのものである。
次にこのカード強制排出機構について説明する。第1
図に示すようにカード取出バー13がICカード3の挿入方
向Xに沿つて配置され、それの基端部側(前面板2側)
には第1図ならびに第16図に示すように若干径大のつま
み部54が設けられ、それの前端面にドライバーなどの治
具の先端が挿入される−形状あるいは+形状の溝部55が
形成されている。このつまみ部54の若干後方には雄ネジ
56が設けられ、一方、前面板2のすぐ後方にはバー支持
部57がシヤーシ1から突設され、それの透孔には前記雄
ネジ56が螺合する雄ネジが形成されている。
バー13の軸方向の途中には止めリング58が設けられ、
また先端部には止めワツシヤー59が固定されている。こ
の止めリング58と止めワツシヤー59との間にコイルスプ
リング60とカードフツク61とが介在され、カードフツク
61はコイルスプリング60の弾性力によつて止めワツシヤ
ー59側に付勢されている。カードフツク61は第14図に示
すように、側面形状がほぼコ字状をしたフツク部61a
と、そのフツク部61aの上部に設けられたバー貫通部61b
とから構成されている。前記フツク部61aの垂直部分は
若干幅狭になつており、この部分が前記シヤーシ1のス
ライド溝21に挿入されて、カードフツク61がシヤーシ1
から抜け止めされている。第1図ならびに第16図に示す
ように、スライド溝21の後端付近にはストツパー板62が
シヤーシ1に固定されている。
第1図は、カード強制排出機構を使用していないとき
の状態を示している。このときは、カード取出バー13が
押込まれてコイルスプリング60が止めリング58とカード
フツク61との間で圧縮され、バー13の基端部は雄ネジ56
がバー支持部57に螺合させることによつて支持され、一
方、バー13の先端部はカードフツク61に支持されてい
る。コイルスプリング60の圧縮によつて生じた弾性力に
より、カートフツク61がストツパー板62に当接した状態
で待機している。ICカード3がローデイング位置まで押
込まれたとき、第15図に示すようにICカード3の先端部
がカードフツク61には当接しないで、フツク部61aと対
向している。
このようにバー13が所定の位置にセツトされた状態の
とき、第1図に示すようにバー13のつまみ部54は前面板
2の前面から若干(12mm程度)奥まつた位置にあり、透
孔4の前部には栓体15が弾性的に押込まれて透孔14を閉
塞している。前面板2は合成樹脂で成形されて電気絶縁
性であるが、前記カード取出バー13は金属製で導電性を
有している。そのためバー13の端面が前面板2と面一で
あつたりそれより突出していると、静電気を帯た部材が
バー13の端部に接触した場合、静電気はバー13を通つて
シヤーシ1に流れる。この際、リーダーライター内にIC
カード3が装填されていると、前述の静電気によつて情
報の読み出しや書き込時にノイズが発生する心配があ
る。
本実施例ではこの点を配慮して、バー13がセツトされ
ているとき、それの基端部が透孔14の奥まつた個所に配
置され、しかもその透孔14は電気絶縁性の栓体15で閉塞
された構造になつている。
ICカード3をリーダーライターから強制的に取り出す
場合、第16図に示すようにまず栓体15を透孔14から抜き
出す。そしてドライバーなどの治具の先端を透孔14に挿
入してカード取出バー13を回転することによつて、バー
13をバー支持部材57から外す。そうするとコイルスプリ
ング60の反発力によつてバー13とカドーフツク61がスト
ツパー板62から瞬間的に離れ、図に示すようにバー13の
つまみ部54が前面板2より突出する。この状態でつまみ
部54を持つてバー13を手前に引けばカードフツク61がIC
カード3の先端部に当接し、さらにバー13を引くことに
よつてローラパツド10ならびに押圧ローラ19を逆転し
て、ICカード3をカード出入口52から強制的に排出する
ことができる。
ICカード3の排出が終了すると、再びバー13のつまみ
部54をを透孔14に押込んで雄ネジ56をバー支持部57に螺
合することにより、第1図に示すようにバー13がバー支
持部57とカードフツク61との間で支持される。
前記実施例ではガイド部材に溝状ののガイド部を設け
たが本発明はこれに限定されるものではなく、例えばガ
イド部材の端面に所定の形状のガイド部を形成すること
もできる。
また前記実施例ではICカード挿入時の抵抗を可及的に
少なくするため、移動子の側面から突出する突部として
ローラを用いたが、ローラの代りにピンやボールなどを
を用いてもよい。
さらに前記実施例では移動子の両側面にそれぞれ2個
ずつの突部を設けたが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、例えば一方の側面に2個の突部を所定の間隔
をおいて設け、他方の側面に前記2個の突部の中間位置
に1個の突部を設けて、3点支持構造にしてもよい。
さらにまた前記実施例ではICカードの先端部をカード
当接面で受けたが、移動子のカード当接部に上下に延び
た2本程度の突条を形成して、その突条でICカードの先
端部を受けるようにすれば、移動子とICカードとの摺動
抵抗はさらに小さくなる。
〔発明の効果〕
本発明は前述のような構成になつているから、ICカー
ドが湾曲してそれの周縁部とモジュールの部分との間に
高低差があっても、ICカードの周縁部を受かしてモジュ
ールの部分だけ接触子と接触させることによって、ICカ
ードの変形による弊害を解消して、接触子がモジュール
のコンタクト端子パターンに適正に接触する。そのた
め、情報の書込みあるいは読出しが確実に行われ、動作
信頼性の高いICカードリーダーライターが提供できる。
前記実施例のように移動子カード当接部を移動子の他
の部分よりも幅狭にしたり、少なくともカード当接面が
摩擦抵抗の低い材料で構成されておれば、ICカードとの
摺動抵抗がさらに小さくなる。
さらに前記実施例のように先端部が2つ割れになつた
接触子を使用すれば、ICカードの表面にゴミや油などが
付着して一方の先端部の接触状態が悪くても、他方の先
端部で確実に接触して信号の授与が行なわれて信頼性の
向上が図れる。
また前述のようにカード取出バーを導電性の材料で製
作した場合、それの先端部を電気絶縁性の前面板に形成
された透孔内に押し込み、さらに透孔の開口を電気絶縁
性の栓体で閉塞しておけば、静電気によるノイズの発明
が防止できる。
さらに前記実施例のように、接触子がICカードのコン
タクト端子パターンと接触する位置に相当するガイド部
の部分に水平部を設けておけば、接触子とコンタクト端
子パターンとの接触状態が非常に安定している。すなわ
ち、第17図ないし第19図に示す従来のICカードリーダー
ライターのように、スロープ103の途中でコンタクトピ
ン109がICカード102のコンタクト端子パターンに接触す
る構造になつておれば、何かの原因で移動子106がカー
ド出入口105側にずれた場合にコンタクト端子パターン
へのコンタクトピン109の接触が悪くなり、情報の読み
出あるいは書き込みに支障を与える。この点本発明の実
施例のようにガイド部に水平部を設けておけば、移動子
が少しずれてもコンタクト端子に対する接触子の接触状
態が安定しており、信頼性の向上が図れる。
また移動子側面の厚さ方向中間位置あるいはそれより
上側の位置に突部を設ければ、ICカードリーダーライタ
ーの総高を低くして、薄形化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第16図は本発明の実施例に係るICカードリ
ーダーライターを説明するためのもので、第1図はカー
ド挿入前のリーダーライターとICカードの平面図、第2
図はリーダーライターの正面図、第3図は栓体を取外し
た状態でのリーダーライターの正面図、第4図はリーダ
ーライターの底面図、第5図はリーダーライターの要部
分解斜視図、第6図は移動子の平面図、第7図は移動子
の断面図、第8図はICカードの一部断面図、第9図はIC
カードのモジユール部分の拡大断面図、第10図はICカー
ド挿入前における移動子の位置を説明するための側面
図、第11図はICカード挿入時における移動子の位置を説
明するための側面図、第12図はICカードがローラパツド
と押圧ローラとの間に挟持された状態を示す一部側面
図、第13図はICカードが板バネとカード受部との間で位
置規制された状態を示す一部平面図、第14図はキヤリツ
ジの斜視図、第15図はICカードとカードフツクとの対向
状態を示す一部断面図、第16図はICカードを強制取出し
する状態を説明するためのリーダーライターの平面図で
ある。 第17図ないし第19図は従来のICカードリーダーライター
を説明するために図で、第17図はICカードが挿入される
前の状態を示す断面図、第18図はICカードが挿入される
途中の状態を示す断面図、第19図はICカードがローデイ
ング位置にある状態を示す断面図である。 3……ICカード、4……ガイド部材、5……移動子、22
……側壁、23……ガイド溝、24……キヤリツジ、25……
接触子、27……カード当接部、X……ICカード挿入方
向。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード出入口に連なってカード挿入空間が
    形成され、そのカード挿入空間に、下面板より上方へ突
    出したICカードの幅よりも狭い幅を有する突出部と、そ
    の突出部の上方にあってICカードの幅よりも狭い幅を有
    する接触子とが設けられ、前記カード出入口を通してカ
    ード挿入空間に収納されたICカードが前記突出部に乗り
    上げて、前記接触子がICカードのコンタクト端子パター
    ンと接触しているときに、そのICカードが前記突出部と
    接触子の間で部分的に挟持されて、ICカードの外周部が
    下面板から浮き上がり、かつICカードの上方にある部材
    から離れて保持されることを特徴とするICカードリーダ
    ライター。
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