JP2592240Y2 - 桟 木 - Google Patents

桟 木

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JP2592240Y2
JP2592240Y2 JP1993038090U JP3809093U JP2592240Y2 JP 2592240 Y2 JP2592240 Y2 JP 2592240Y2 JP 1993038090 U JP1993038090 U JP 1993038090U JP 3809093 U JP3809093 U JP 3809093U JP 2592240 Y2 JP2592240 Y2 JP 2592240Y2
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大典 中林
真浩 富島
恭 池田
幸也 松本
俊晴 向井
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Kurashiki Spinning Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は断熱構造材用桟木に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般住宅、倉庫、コンテナ等に使用され
る面材、例えば床材、壁体、ドア枠などには型組み、補
強を目的として桟木が用いられている。桟木としては従
来、天然木材、例えばラワン、けやき、チーク、楢等が
用いられている。これは、天然木材の強度が非常に強
く、また加工性に優れビス止めが可能でありかつ安価で
あるという点に基づいている。しかしながら、近年の天
然資源の保護の観点及び天然木材は断熱性能が発泡体の
1/5〜1/6程度しかなく、断熱性の点で不十分であ
ることより、これに代る桟木材料が求められ、現在合成
樹脂発泡体製の桟木が一般住宅用に採用されつつある。
【0003】合成樹脂発泡体製の桟木は断熱性の点で優
れているものの、その強度が低く、面材に加わる貸物の
積載時の荷重、輸送時の振動等種々の負荷によりビスが
抜けてしまうという問題を生じていた。すなわち、当該
桟木は表面材及び底板とビス釘等により固定されるが、
その際に生じるビス穴、釘穴等が前記種々の負荷により
拡がってしまい、ビス保持力を失い、ビスが抜けてしま
うこととなっていたのである。
【0004】さらに、断熱性を特に要求される面材につ
いては表面材、底板および桟木の三者で囲まれた空隙部
に発泡ウレタン等を断熱材として注入、発泡、硬化させ
る場合が多いが、合成樹脂発泡体製桟木では、発泡ウレ
タン等の発泡圧に耐えれずビス保持力が低下してしまう
場合、極端には面材製造段階でビスが抜けてしまう場合
が生じていた。これを解決するために、合成樹脂発泡体
の発泡倍率を下げ強度を向上させるという方式が考えら
れるが、逆に断熱性が低下することになり、さらに加工
性も悪化し実用的ではない。したがって、断熱性及び強
度の双方を要求される、例えば冷凍庫、冷蔵庫、コンテ
ナ等の床材、壁体、ドア枠等に使用される桟木について
は上記合成樹脂発泡体製桟木は使用できなかった。ま
た、他の工法として桟木と表面材及び底板とを接着剤で
固着する方法も考えられるが、接着剤塗布の工程が掛か
り、さらに乾燥工程をも必要とすることより現実的でな
い。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、表面材及び
底板とビス等により取り付けることが可能であり、断熱
性にも優れている桟木を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は長尺コア材(1)
の長手方向に沿った4面を表層(2)で覆った桟木(3)に
おいて、コア材がポリスチレン樹脂および/または耐衝
撃性ポリスチレン樹脂の低発泡体であり、表層がポリス
チレン樹脂および/または耐衝撃性ポリスチレン樹脂で
あり、当該長手方向に沿った4面のうち少なくとも対向
する1対の面の表層の厚みが3mm以上であることを特徴
とする桟木に関する。
【0007】本考案の桟木の構造を第1図に、およびそ
れを底板(4)と表面材(5)に取り付けた状態を第2図に
示す。
【0008】長尺コア材(1)は、限定的ではないが一般
には縦50〜100mm、横20〜70mm、長さ2000
〜2500mmの低発泡合成樹脂である。発泡倍率は1.
5〜5倍、好ましくは2.5〜3.5倍である。発泡倍
率がこれより小さいと断熱性が不十分となり、これより
大きいと強度が低下し、実用的でない。
【0009】上記コア材は、そのままでは桟木として強
度的に不十分であるのでこの表面に硬質の合成樹脂製の
表層(2)を形成させる。この合成樹脂製の表層は第2図
に示すごとく底板(4)と表面材(5)にビス止め、ボルト
止め、または釘止め等することを可能にすべく、従来の
合成樹脂発泡体の表面に生じる密度の高い層、いわゆる
スキン層の厚み0.5〜2.5mmではビス保持力が充分
でなかった。したがって、本考案では底板(4)と表面材
(5)に接する面の表層の厚みが十分なビス保持力を有す
る厚さ、すなわち3mm以上必要とする。通常の冷凍庫、
冷蔵庫、コンテナ等の場合、強度及び成形性の観点より
4〜10mmが好ましい。
【0010】また、残りの2面の厚さは押圧または発泡
圧に対し桟木を支えるに必要な強度から求めればよい。
コア材と表層とが完全に接合したときの残りの2面の厚
さはそれぞれ一般には0.1〜2.0mm、特に好ましく
は、0.5〜1.0mmである。
【0011】コア材と表層の材質は、両者を共押出成形
でき、それにより完全に密着した成形体を得ることがで
きること、コア材が断熱性に優れた硬質の低発泡体とす
ることができること、表層が高いビス引抜強度を付与し
得る合成樹脂であり、高い耐押圧強度が得られることを
条件とする。
【0012】以上の点を考慮し、本考案者はコア材とし
てポリスチレン樹脂および/または耐衝撃性ポリスチレ
ン樹脂の低発泡体を用い、表層にポリスチレン樹脂およ
び/または耐衝撃性ポリスチレン樹脂を用いたとき上記
の要件を満たすことを見出した。なお、本考案における
耐衝撃性ポリスチレン樹脂とは、いわゆる一般用ポリス
チレンに、ブタジエン共重合体などの弾性体をブレンド
して耐衝撃性を改良したものをいう。
【0013】表層については、強度を特に要求される用
途、例えば冷凍庫、冷凍コンテナ、冷蔵庫などでは耐衝
撃性ポリスチレン樹脂単品、またはポリスチレン樹脂と
耐衝撃性ポリスチレン樹脂との混合樹脂において耐衝撃
性ポリスチレン樹脂の割合を高めるのが好ましい。ま
た、強度的に問題とされなければ樹脂の選択、混合樹脂
の比率は成形性、コスト等より任意に設定すればよい。
コア材については、桟木全体として高い強度を要する場
合には、耐衝撃性ポリスチレン樹脂単品、または混合樹
脂における耐衝撃性ポリスチレンの割合を高めればよ
く、特に強度を要求しない場合、表層と同様に任意に設
定すればよい。
【0014】少なくともコア材を低発泡体とすべく、使
用される発泡剤としては限定的ではないが重炭酸ナトリ
ウム、アゾジカルボンアミド、およびP,P’−オキシ
−ビス(ベンゼンスルホニルヒドラジド)等が例示され
る。
【0015】本考案に用いるコア材および/または表層
には他の適当な添加剤、例えば充填剤、難燃剤、耐熱向
上剤、相溶化剤、強化剤等を添加してもよい。本考案の
桟木の比重は好ましくは0.3〜0.9、より好ましく
は0.5〜0.7である。また、桟木の形状については
長尺の直方体が一般的であるが、断熱性を要求される面
材に通常付与される断熱材との接着性を高め、面材全体
の断熱性を向上させるため、当該断熱材との当接するこ
ととなる面に凹凸を設けてもよい。
【0016】桟木(3)と表面材(5)および底板(4)との
接合は例えば図2のごとくする。まず、桟木にネジ止め
用の座ぐり(6)を設け、これにビス(7)を挿入して底板
(4)にネジ止め、またはボルト止めにする。さらに、表
面材(5)と桟木(3)をネジ(8)を用いて固定する。
【0017】図3に本考案桟木を用いた床の1構造例を
示す。桟木(3)は例えばビス等を用いて表面材(床パネ
ル)(9)と直角に交差させて固定する。この固定構造は
図2に示したものである。反対面に、底板(4)を同じく
ビス等を用いて固定または接合し、桟木、床パネルおよ
び底板からなる床材が得られる。さらにより断熱性を所
望する場合、桟木、床パネルおよび底板三者で囲まれた
空隙部に断熱材、例えば硬質ウレタンフォーム(11)な
どを注入発泡硬化させて床材(10)とすればよい。
【0018】以下、実施例を挙げて本考案を説明する 実施例1 コア材としてポリスチレン樹脂(住友化学工業株式会社
製)100重量部に対し、重炭酸ナトリウム5重量部を
配合し、これを、共押出成形機(65mmシングル押出
機)の第1押出機に仕込み、170℃で混練、溶融発泡
させながら所定のダイスから15kg/Hの割合で押出し
た。
【0019】別に第2押出機に表層として耐衝撃性ポリ
スチレン樹脂(住友化学工業株式会社製、ゴム成分7
%)を仕込み、170℃に加熱溶融して10kg/Hの押
出速度で上記発泡樹脂上に共押出した。この押出成形体
をサイザーを用いて冷却し、本考案の桟木を得た。得ら
れた桟木の物性値は以下のとおりである 表層の厚さ:上下面7mm、側面:1mm 表層の樹脂の比重:1.05 発泡層の横断面:60mm×23mm 発泡層樹脂の比重:0.31 厚み方向の熱伝導率およびビス引抜強度の結果について
は表1に示す。
【0020】(ビス引抜強度の測定方法) 桟木に下穴として4.5φの貫通孔を設ける。この孔に
M6、長さ50mmのタッピングビスを30mmねじ込む。
そのタッピングビスの頭部をチャックで保持し2mm/分
の速さで引き抜く。その引抜時の荷重をビス引抜強度と
して表す。
【0021】実施例2 コア材としてポリスチレン樹脂に代え、ポリスチレン樹
脂と耐衝撃性ポリスチレン樹脂との混合樹脂(混合比
7:1)を用いる以外、実施例1と同様の方法にて桟木
を得た。得られた桟木の物性値を以下に示す 表層の厚さ:上下面6mm、側面:0.7mm 表層の樹脂比重:1.05 発泡層の横断面:62mm×23.6mm 発泡層樹脂の比重:0.32 実施例3 コア材としてポリスチレン樹脂に代え、耐衝撃性ポリス
チレン樹脂を用いる以外、実施例1と同様の方法にて桟
木を得た。得られた桟木の物性値を以下に示す 表層の厚さ:上下面6mm、側面:0.7mm 表層の樹脂の比重:1.05 発泡層の横断面:62mm×23.6mm 発泡層樹脂の比重:0.31 実施例4 コア材および表層共にポリスチレン樹脂と耐衝撃性ポリ
スチレン樹脂との混合樹脂(混合比7:1)を用い、実施
例1と同様の方法にて桟木を得た。得られた桟木の物性
値を以下に示す 表層の厚さ:上下面7mm、側面:1mm 表層の樹脂の比重:1.04 発泡層の横断面:60mm×23mm 発泡層樹脂の比重:0.31 実施例5 コア材および表層共にポリスチレン樹脂を用いる以外、
実施例1と同様の方法にて桟木を得た。得られた桟木の
物性値を以下に示す 表層の厚さ:上下面8mm、側面:1mm 表層の樹脂の比重:1.04 発泡層の横断面:58mm×23mm 発泡層樹脂の比重:0.35 なお、実施例2〜5についての厚み方向の熱伝導率およ
びビス引抜強度の結果については表1に示す。
【0022】比較例1 実施例1のコア材であるポリスチレン樹脂を使用し、実
施例1と同様の条件にて単層成形を行い、比重0.5
1、成形体の横断面74mm×25mm、スキン層の厚み
0.8mmの桟木を得た。得られた桟木の厚み方向の熱伝
導率およびビス引抜強度の結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【考案の効果】本考案の桟木は、表面材や底板とビス・
ボルト等によるビス止めが可能であり、またビス保持力
にも優れ、さらに断熱性も良好であるため、面材用桟
木、特に冷凍車、冷凍庫、冷蔵庫、コンテナなどに用い
る桟木として優れている。しかも本考案の桟木は共押出
成形により一体成形でき、コア材と表層との接着性も良
く、後加工の必要もないため生産性が非常に高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案桟木の断面見取図
【図2】 桟木と表面材および底板のビスによる取付模
式図
【図3】 桟木の使用態様図
【符号の説明】
1 コア材 2 表層 3 桟木 4 底板 5 表面材 6 座ぐり 7,8 ビス 9 床パネル 10 床材 11 断熱材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 松本 幸也 大阪府大阪市中央区久太郎町2丁目4番 31号 倉敷紡績株式会社大阪本社内 (72)考案者 向井 俊晴 大阪府大阪市中央区久太郎町2丁目4番 31号 倉敷紡績株式会社大阪本社内 (56)参考文献 特開 昭55−162578(JP,A) 実開 平6−75738(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/78 E04C 3/29

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺コア材(1)の長手方向に沿った4面
    を表層(2)で覆った桟木(3)において、コア材がポリス
    チレン樹脂および/または耐衝撃性ポリスチレン樹脂の
    低発泡体であり、表層がポリスチレン樹脂および/また
    は耐衝撃性ポリスチレン樹脂であり、当該長手方向に沿
    った4面のうち少なくとも対向する1対の面の表層の厚
    みが3mm以上であることを特徴とする桟木。
JP1993038090U 1993-06-17 1993-06-17 桟 木 Expired - Fee Related JP2592240Y2 (ja)

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