JP2591869B2 - 金属ストリップの連続圧延方法 - Google Patents

金属ストリップの連続圧延方法

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JP2591869B2
JP2591869B2 JP3175804A JP17580491A JP2591869B2 JP 2591869 B2 JP2591869 B2 JP 2591869B2 JP 3175804 A JP3175804 A JP 3175804A JP 17580491 A JP17580491 A JP 17580491A JP 2591869 B2 JP2591869 B2 JP 2591869B2
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roll
rolling
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roll crown
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章翁 篠原
祐弘 飯田
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Kawasaki Steel Corp
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  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、板厚や板幅、材質の
異なる金属ストリップを接続して連続的に圧延する場合
に問題となる接合部の形状不良や破断を効果的に防止し
ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】金属ストリップの連続圧延ラインにおい
ては、ラインの生産性の向上を図るために先行して搬送
される金属ストリップの後端とこれに引き続く後続の金
属ストリップの先端を接合して順次圧延する手法が採用
されているが、このような圧延手法ではとくに接続にか
かる金属ストリップ相互の板厚や板幅、材質が異なる場
合においてロールクラウンの不適合に由来した形状不良
が生じ、場合によってはストリップが破断することがあ
った。このような問題の解決を図るためのものとしては
ロールベンディングとロールシフトを利用した例えば特
公昭60-7561 号公報に開示の技術が知られている。しか
しながらかかる技術においては、板幅や板厚あるいは材
質の変化に応じて迅速なクラウン制御が必要なところ、
制御応答性に問題があるために形状不良領域の発生は避
けられず歩留りの低下を招く不利があった。また、総合
的な形状制御性能を高めるために圧延機のバックアップ
ロールまたは中間ロールをクラウン可変型とした特公昭
59-285号、特公昭59-26365号、特開昭61-7005 号、特願
平1-181906 号あるいは特開昭60-206511 号公報に開示
の如き技術が知られているが、かかる技術においてもク
ラウンを変更するタイミングによって形状不良が発生す
るという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】板厚や板幅あるいは材
質が異なる金属ストリップを接続しつつ連続的な圧延を
行う場合における上述したような従来の問題を解決でき
る新規な圧延方法を提案することがこの発明の目的であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、先行して搬
送される金属ストリップの後端と、これに引き続く後続
の金属ストリップの先端を接続しつつロールクラウンの
調整可能な圧延ロールを備えた圧延機を用いて連続的な
圧延を行うに当たり、先行して搬送される金属ストリッ
プの圧延時における圧延ロールのロールクラウンが後続
の金属ストリップを圧延する際の圧延ロールのロールク
ラウンよりも大きい場合には、ロールクラウンの変更に
要する時間をtとしたとき、金属ストリップの接続部を
基準にして該接続部が圧延機を通過するt/2 前から該接
続部が圧延機を通過したt/2 後の間でロールクラウンの
変更を開始する一方、先行して搬送される金属ストリッ
プの圧延時における圧延ロールのロールクラウンが後続
の金属ストリップを圧延する際の圧延ロールのロールク
ラウンよりも小さい場合には、該接続部が圧延機を通過
する3/2t前からt/2前の間でロールクラウンの変更を開
始することを特徴とする金属ストリップの連続圧延方法
である。
【0005】さて、図1にこの発明を実施するのに用い
て好適な圧延機に組み込まれるロールクラウンの変更可
能なロールを示し、図における番号1はロール本体、2
はロール本体1の内部でロール回転軸の周りに形成され
るテーパ付きの環状空間、3は環状空間2内に配置され
るテーパピストンであって、このテーパピストン3を図
2〜図4に示すように油圧を利用して環状空間3内で移
動させることによってロールクラウン量の調整が可能に
なっていて、このロールは図5に示すように、圧延機の
ワークロールあるいはバックアップロールとして用いら
れる。
【0006】
【作用】先行して搬送される金属ストリップ(以下単に
先行ストリップという)に対して板厚や板幅等の異なる
後続の金属ストリップ(以下単に後続ストリップとい
う)を続けて圧延するに当たり、先行ストリップと同一
の条件で圧延した場合、後続ストリップを圧延する際の
圧延ロールのロールクラウンが必要以上に大きいと形状
不良や破断の危険は少ないけれどもこれによる歩留りの
低下は避けられず、一方ロールクラウンが必要以上に小
さいと耳伸び傾向となり絞りマーク等の形状不良が発生
し易くなり、絞り込みによる板破断の危険性が高くな
る。この発明では、上述した金属ストリップの連続的な
圧延を行う場合において、上掲図1に示す如き構成にな
るロールを組み込んだ圧延機を用い、先行ストリップの
圧延時における圧延ロールのロールクラウンを後続の金
属ストリップ(以下単に後続ストリップと記す)の圧延
に当たって小さくする必要がある場合には、図6に示す
ように、ロールクラウンの変更に要する時間をtとした
とき、金属ストリップの接続部Kを基準にして該接続部
Kが圧延機を通過するt/2 前から該接続部が圧延機を通
過したt/2 後の間でロールクラウンの変更を開始し、ま
た先行ストリップの圧延時における圧延ロールのロール
クラウンを後続ストリップの圧延に際して小さくする必
要がある場合には、図7に示すように該接続部Kが圧延
機を通過する3/2t前からt/2前の間でロールクラウンの
変更を開始する。この発明はこのように、先行ストリッ
プや後続ストリップの板厚や板幅、材質などに応じて圧
延ロールのロールクラウン量を変更するタイミングを上
述の範囲で行うようにしたものであり、ロールクラウン
の変更領域においては腹伸びは生じるものの、圧延の際
に金属ストリップに生じる不良領域は極力小さくできる
し、ストリップが破断するようなことはない。ロールク
ラウンの変更に要する時間tは、上掲図1に示したよう
なロールを用いる場合においては、先行ストリップ1を
圧延する際に必要なロールクラウンが得られるテーパピ
ストンの位置をP1 とし、後続ストリップ2を圧延する
際に必要なロールクラウンが得られるテーパピストンの
位置をP2 としたとき、該ピストンの移動速度をv(mm
/sec ) とすると、ロールクラウンの変更開始から終了
までに要する時間t( sec ) は、t=|P2 −P1 |/
vで表すことができる。したがってP1 におけるロール
クラウン量をCP1,P2 におけるロールクラウン量をC
2 として、CP1 >CP2 においては、金属ストリッ
プの接続部Kを基準にして該接続部Kが圧延機を通過す
るt/2 前から該接続部が圧延機を通過したt/2 後の間で
テーパピストンの位置変更、すなわちロールクラウンの
変更を開始し、CP1 <CP2 においては、金属ストリ
ップの接続部Kが圧延機を通過する3/2t前からt/2前の
間でテーパピストンの位置変更を開始すればよい。
【0007】図8、図9は同一の板幅で材質の異なる金
属ストリップの連続圧延におけるロールクラウンの変更
状況を示したものであるが、このような場合にあっても
ロールクラウンの変更タイミングは上述の要領に従えば
よい。
【0008】
【実施例】板厚0.69mm, 板幅1609mmになる先行ストリッ
プと、板厚0.69mm, 板幅1450mmになる後続ストリップを
つなぎ合わせ、これを上掲図5に示した如き四重式のス
キンパスミルを通して溶融亜鉛めっきラインに搬送する
に当たって、該スキンパスミルの圧延ロールのロールク
ラウンを調整しつつストリップの接続領域における形状
制御を行った。ここで、先行ストリップの圧延時におけ
る圧延ロールのロールクラウン量は20μm ( テーパピス
トンはロールクラウンがゼロとなる位置からロールの端
部へ向けて5mm移動した位置) とする必要があり、また
後続ストリップの圧延時における圧延ロールのロールク
ラウン量は35μm(テーパピストンはロールクラウンがゼ
ロとなる位置からロールの端部へ向けて9mm移動した位
置) とする必要があり、ロールクラウンの変更に際して
はテーパピストンを5mmの位置から9mmの位置まで移動
させる際の移動速度は平均で0.2 mm/sec であって、こ
の移動には20秒を要した。スキンパスミルのロールクラ
ウンを溶融点通過t/2前に移動を開始し、溶融点通過
t/2後に移動を完了するように調整した場合には、ロ
ールのテーパピストンの移動が完了するまでロールクラ
ウンが不足したため、後続ストリップに耳伸びが発生
し、ストリップの搬送速度が90mpm であったため、形状
不良部の長さは10sec で進む距離、すなわち15mであっ
た。これに対し、この発明にしたがい、ストリップの接
続部がスキンパスミルに到達する25sec 前にテーパピス
トンの移動を開始( テーパピストンの移動完了は接続部
がミルを通過する5sec 前) したところ、先行ストリッ
プにおいてはロールクラウンが過剰であったが、腹伸び
は発生せず形状は良好であり、後続ストリップではロー
ルクラウンを適正なものとすることができ、かかるスト
リップにおける形状不良は全くなかった。
【0009】
【発明の効果】かくしてこの発明によれば、板厚や板幅
あるいは材質の異なる金属ストリップを繋ぎあわせて連
続的に圧延する場合に発生していたストリップの形状不
良を極めて小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロールクラウンの変更可能なロールの構成説明
図である。
【図2】ロールクラウンの変更状況を示した図である。
【図3】ロールクラウンの変更状況を示した図である。
【図4】ロールクラウンの変更状況を示した図である。
【図5】四重式圧延機のロールの組み込み状況を示した
図である。
【図6】圧延ロールのロールクラウンを変更する際のタ
イミングを説明した図である。
【図7】圧延ロールのロールクラウンを変更する際のタ
イミングを説明した図である。
【図8】圧延ロールのロールクラウンを変更する際のタ
イミングを説明した図である。
【図9】圧延ロールのロールクラウンを変更する際のタ
イミングを説明した図である。
【符号の説明】
1 ロール本体 2 環状空間 3 テーパピストン S1 先行ストリップ S2 後続ストリップ K 接続部 t ロールクラウンの変更に要する時間

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先行して搬送される金属ストリップの後
    端と、これに引き続く後続の金属ストリップの先端を接
    続しつつロールクラウンの調整可能な圧延ロールを備え
    た圧延機を用いて連続的な圧延を行うに当たり、先行し
    て搬送される金属ストリップの圧延時における圧延ロー
    ルのロールクラウンが後続の金属ストリップを圧延する
    際の圧延ロールのロールクラウンよりも大きい場合に
    は、ロールクラウンの変更に要する時間をtとしたと
    き、金属ストリップの接続部を基準にして該接続部が圧
    延機を通過するt/2 前から該接続部が圧延機を通過した
    t/2 後の間でロールクラウンの変更を開始する一方、先
    行して搬送される金属ストリップの圧延時における圧延
    ロールのロールクラウンが後続の金属ストリップを圧延
    する際の圧延ロールのロールクラウンよりも小さい場合
    には、該接続部が圧延機を通過する3/2t前からt/2前の
    間でロールクラウンの変更を開始することを特徴とする
    金属ストリップの連続圧延方法。
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