JP2591315Y2 - 合成樹脂レザー - Google Patents

合成樹脂レザー

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JP2591315Y2
JP2591315Y2 JP1992050851U JP5085192U JP2591315Y2 JP 2591315 Y2 JP2591315 Y2 JP 2591315Y2 JP 1992050851 U JP1992050851 U JP 1992050851U JP 5085192 U JP5085192 U JP 5085192U JP 2591315 Y2 JP2591315 Y2 JP 2591315Y2
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JP
Japan
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knitted fabric
synthetic resin
leather
horizontal
elongation
Prior art date
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JP1992050851U
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English (en)
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JPH066487U (ja
Inventor
一男 今泉
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Kyowa Leather Cloth Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Leather Cloth Co Ltd
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  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Knitting Of Fabric (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は合成樹脂レザーに係り、
経緯の伸び率と経緯の引張強度が均一化され、特に自動
車用レザーに使用するのに好適なレザーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動車用合成樹脂レザー
には伸縮性のあるレザーが使用され、基布としては片面
メリヤス又は両面メリヤスが使用されている。しかし、
これらのメリヤスはヨコ方向の伸びがタテ方向の伸びに
比較して極めて大きく、かつ、ヨコ方向の引張強度がタ
テ方向の引張強度に比較して弱い。このため、これらの
メリヤスを用いたレザー自体も同様にヨコ方向の伸びが
タテ方向の伸びに比較して極めて大きく、かつヨコ方向
の引張強度がタテ方向の引張強度に比較して弱い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このような特性のた
め、片面メリヤス又は両面メリヤスを用いたレザーによ
り自動車の座席、その他の椅子、鞄等を製造すると、仕
上げた製品の一方向の強度が他方向の強度よりも小さい
ため、レザーが破断したり、歪曲による型崩れ等の要因
により製品の寿命が低下する。また、特に自動車用合成
樹脂レザーのように人の体重の如く重い荷重が頻繁にか
かる場合、上記した要因による座席の寿命が低下しやす
い。
【0004】更に片面メリヤス又は両面メリヤスを用い
たレザーの場合、タテヨコの方向性を有するため、縫製
の際、裁断方向に制限を受けやすく、裁断屑が多く、か
つ裁断の作業性が低下し、更に縫製部分に皺が入り易い
嫌いがある。
【0005】本考案の目的は、上記した従来技術の課題
を解決し、基布として特殊なメリヤス地を用い、合成樹
脂レザーのタテヨコ方向の伸び率及び引張強度を均一化
し、レザー製品の長寿命化を図ると共に裁断等の作業性
を向上させることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本考案の合成樹脂レザーは、ヨコ方向の糸(a
−1,a−2,a−3,・・・)がタテ方向に隣接する
ヨコ方向の糸(b−2,b−3,・・・)に掛けられて
各々第1のループ(A)が形成され、ヨコ方向の糸(b
−1,b−2,b−3,・・・)はタテ方向に隣接する
ヨコ方向の糸(a−1,a−2,a−3,……)に掛け
られて各々第2のループ(B−1)が形成されると共に
ヨコ方向の糸(b−2,b−3,・・・)に掛けられて
第3のループ(B−2)が形成された天竺編メリヤスか
らなる基布の片面に合成樹脂層が接合されていることを
特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記したレザーに使用される特殊な編目構造の
天竺編メリヤスは、タテヨコ方向における伸びが均一化
され、及びタテヨコ方向の引張強度が均一化された特性
を有する。このため、この基布を用いた合成樹脂レザー
はタテヨコ方向における伸びと引張強度が均一化され、
レザー製品の長寿命化と裁断等の作業性が向上する。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本考案の合成樹脂レザーの一実施例を示す
断面図、図2は本考案の合成樹脂レザーに用いられるメ
リヤスの例を示す平面図であり、図において、1は基布
としてのメリヤス地、2は下引層、3は合成樹脂層、4
は表皮である。
【0009】メリヤス地1は、図2に示すようにヨコ方
向の糸(a−1,a−2,a−3,……)がタテ方向に
隣接するヨコ方向の糸(b−2,b−3,……)に掛け
られて各々第一のループ(A)が形成されている。
【0010】また、ヨコ方向の糸(b−1,b−2,b
−3,……)はタテ方向に隣接するヨコ方向の糸(a−
1,a−2,a−3,……)に形成された第1のループ
(A)に各々掛けられて第2のループ(B−1)を形成
し、更にヨコ方向の糸(b−2,b−3,……)に掛け
られて第3のループ(B−2)を形成している。
【0011】このメリヤス地1は、予めヒートセットに
よる処理によって、メリヤス地自体のタテヨコ方向の引
張強度と共にタテヨコ方向の伸びを調節することができ
る。これらのヒートセットの条件により最終製品として
のレザーのタテヨコ方向の引張強度と共にタテヨコ方向
の伸びが影響する。したがって、メリヤス地1に予め施
されるヒートセット等の条件はレザー製造工程の製造条
件に対応して任意選定できる。
【0012】例えば、レザー製造工程の製造工程では、
メリヤス地1及び合成樹脂層3は、ラミネート工程、印
刷工程、エンボス工程等において進行方向(メリヤス地
1のタテ方向)にテンションがかかる。したがって、こ
のテンションの条件を見込んで予め、メリヤス地1に対
するヒートセットの条件を設定することができる。
【0013】このようなヒートセットの条件としては、
例えば、セット率を75〜85%が好適である。また、
このメリヤス地1を用いてレザーを製造する場合、ラミ
ネート工程、印刷工程、エンボス工程等においては、例
えば、タテ方向に対するテンションが15〜25%にな
るような条件を維持することが望ましい。
【0014】メリヤス地1の材質としては、従来使用さ
れていた片面メリヤス又は両面メリヤスの材質、例えば
レーヨン、ポリエステル等が使用でき、特に制約はな
い。
【0015】合成樹脂層3は、塩化ビニール等の発泡層
が好適であるが、必ずしも発泡層に限定されるものでな
く、塩化ビニール等の合成樹脂、熱可塑性エラストマー
等の層であってもよい。また、合成樹脂層3が塩化ビニ
ール等の発泡層である場合、図示の如く表皮4が設けら
れているが、この表皮4は必ずしも設ける必要はない。
【0016】メリヤス地1を用いて合成樹脂レザーを製
造する場合、カレンダー、Tダイ等による溶融状フィル
ム又はシート、塩ビ酢ビ系又はウレタン系のエマルジョ
ン等の下引剤が塗布されたメリヤス地1にラミネートす
ることによって得られる。また、下引剤が塗布されて下
引層2が形成されたメリヤス地1に対して、予め形成さ
れたフィルム又はシートをラミネータにより貼り合せて
もよい。
【0017】実施例1 表1は本考案におけるメリヤス地(基布)として図2に
示すものと同一の編目構造のメリヤス地を用い、その材
質としてレーヨン/ポリエステル混紡20番手を用い
た。このメリヤス地のヒートセットの後の各特性を表1
の基布の欄に示した。表1から、本考案におけるメリヤ
ス地1は、タテヨコ方向の引張強度と共にタテヨコ方向
の伸びが比較的均一化されており、ヒートセットの操作
によりタテヨコ方向の引張強度と共にタテヨコ方向の伸
びが調整可能なことを示している。
【0018】さらに、このメリヤス地1を用い、これに
下引剤(塩ビ酢ビ系−エマルジョン)を塗布し、この塗
布面にカレンダーによりポリ塩化ビニール樹脂からなる
0.40mmの合成樹脂層を有する非発泡レザーを製造
し、その特性を表2のレザーの欄に示した。この欄の各
特性の数値から、本考案のレザーはタテヨコ方向の引張
強度と共にタテヨコ方向の伸びがほぼ均一化されている
ことがわかる。
【0019】比較例1 メリヤス地として片面メリヤスを用い、その材質として
レーヨン20番手を用いた他は実施例1と同様にして、
片面メリヤス地の各特性を表1に示し、このメリヤス地
を用いて製造されたレザーの各特性を表2に示す。
【0020】比較例2 また、メリヤス地として両面メリヤスを用い、その材質
としてレーヨン30番手を用いた他は実施例1と同様に
して、両面メリヤス地の各特性を表1に示し、このメリ
ヤス地を用いて製造されたレザーの各特性を表2に示
す。
【0021】表1及び表2から、片面メリヤス及び両面
メリヤスは、いずれもメリヤス自体の特性及びレザーの
特性のいずれにおいてもヨコ方向の引張強度がタテ方向
の引張強度に比較して弱く、ヨコ方向の伸びがタテ方向
の伸びに比較して極めて大きい傾向を示している。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、メリヤス
地のタテヨコ方向の引張強度と共にタテヨコ方向の伸び
がほぼ均一化され、このメリヤス地を用いた合成樹脂レ
ザーも同様にタテヨコ方向の引張強度と共にタテヨコ方
向の伸びがほぼ均一化される。このため、レザー製品の
長寿命化と裁断等の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の合成樹脂レザーの一実施例を示す断面
図である。
【図2】本考案におけるメリヤス地を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 基布(メリヤス地) 2 下引層 3 合成樹脂層 4 表皮

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨコ方向の糸(a−1,a−2,a−
    3,・・・)がタテ方向に隣接するヨコ方向の糸(b−
    2,b−3,・・・)に掛けられて各々第1のループ
    (A)が形成され、ヨコ方向の糸(b−1,b−2,b
    −3,・・・)はタテ方向に隣接するヨコ方向の糸(a
    −1,a−2,a−3,・・・)に掛けられて各々第2
    のループ(B−1)が形成されると共にヨコ方向の糸
    (b−2,b−3,・・・)に掛けられて第3のループ
    (B−2)が形成された天竺編メリヤスからなる基布の
    片面に合成樹脂層が接合されていることを特徴とする合
    成樹脂レザー。
JP1992050851U 1992-06-25 1992-06-25 合成樹脂レザー Expired - Lifetime JP2591315Y2 (ja)

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JPH066487U JPH066487U (ja) 1994-01-28
JP2591315Y2 true JP2591315Y2 (ja) 1999-03-03

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