JP2590344B2 - 電子式遅延雷管 - Google Patents
電子式遅延雷管Info
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- JP2590344B2 JP2590344B2 JP62262810A JP26281087A JP2590344B2 JP 2590344 B2 JP2590344 B2 JP 2590344B2 JP 62262810 A JP62262810 A JP 62262810A JP 26281087 A JP26281087 A JP 26281087A JP 2590344 B2 JP2590344 B2 JP 2590344B2
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- electric energy
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F42—AMMUNITION; BLASTING
- F42C—AMMUNITION FUZES; ARMING OR SAFETY MEANS THEREFOR
- F42C11/00—Electric fuzes
- F42C11/06—Electric fuzes with time delay by electric circuitry
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Air Bags (AREA)
- Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電子式遅延雷管、特に段発発破を行うのに好
適な電子式遅延雷管に関するものである。
適な電子式遅延雷管に関するものである。
(従来の技術) 従来、複数の爆薬を時間をずらせながら爆発させる段
発発破においては電子式遅延雷管が一般的に用いられて
いる。この種の電子式遅延雷管は、リード線、点火用抵
抗および点火薬で構成される電気点火部と、エネルギー
蓄積コンデンサと、電子式遅延素子およびスイッチ素子
からなる電子式遅延回路とを有しており、前記コンデン
サにあらかじめ蓄えておいたエネルギーを、発破器が起
動されてから一定時間経過後に、スイッチ素子を通して
前記点火用抵抗に供給することにより、雷管を点火する
ものである。
発発破においては電子式遅延雷管が一般的に用いられて
いる。この種の電子式遅延雷管は、リード線、点火用抵
抗および点火薬で構成される電気点火部と、エネルギー
蓄積コンデンサと、電子式遅延素子およびスイッチ素子
からなる電子式遅延回路とを有しており、前記コンデン
サにあらかじめ蓄えておいたエネルギーを、発破器が起
動されてから一定時間経過後に、スイッチ素子を通して
前記点火用抵抗に供給することにより、雷管を点火する
ものである。
(発明が解決しようとする問題点) 上述した電子式遅延雷管においては、コンデンサに蓄
積された電気エネルギーの量、従って雷管の印加電圧が
正規の動作範囲内にあるか否かが重要な問題となる。す
なわち、印加電圧が動作範囲の最小値以下の場合には、
発破器を起動しても雷管を点火することができず、した
がってその雷管は不発となる。また印加電圧が動作範囲
の最大値を越えてしまった場合には、電子式遅延回路が
正規の動作をしない惧れがあり、その中でも特に、例え
ば交流コンセント(AC 100V)に誤接続したような場合
には、コンデンサや電子式遅延回路を破壊してしまった
り、最悪の場合には雷管を暴発させてしまう惧れがあ
る。
積された電気エネルギーの量、従って雷管の印加電圧が
正規の動作範囲内にあるか否かが重要な問題となる。す
なわち、印加電圧が動作範囲の最小値以下の場合には、
発破器を起動しても雷管を点火することができず、した
がってその雷管は不発となる。また印加電圧が動作範囲
の最大値を越えてしまった場合には、電子式遅延回路が
正規の動作をしない惧れがあり、その中でも特に、例え
ば交流コンセント(AC 100V)に誤接続したような場合
には、コンデンサや電子式遅延回路を破壊してしまった
り、最悪の場合には雷管を暴発させてしまう惧れがあ
る。
この問題に対して従来の雷管では、その使用方法にお
いて正規の電源以外には接続しないように注意すること
によって安全対策としていたため、正規の動作範囲外の
印加電圧に対する安全性が十分でないという問題があっ
た。
いて正規の電源以外には接続しないように注意すること
によって安全対策としていたため、正規の動作範囲外の
印加電圧に対する安全性が十分でないという問題があっ
た。
本発明の目的は、上述した従来装置の欠点を除去し、
所定範囲内の印加電圧でのみ動作する、信頼性の高い電
子式遅延雷管を提供するものである。
所定範囲内の印加電圧でのみ動作する、信頼性の高い電
子式遅延雷管を提供するものである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、例えば第1図に基本的構成を示す電子式遅
延雷管において、低電圧保護回路5および高電圧保護回
路6を設けることにより、母線2A,2B、脚線3A,3Bを経た
発破器1からコンデンサ4に蓄積された電気エネルギー
が所定の電圧範囲の最小値以下である場合に、その電気
エネルギーを放電させ、所定の電圧範囲の最大値を越え
た場合にもその電気エネルギーを放電させ、さらに遅延
回路8にその計時動作を禁止する禁止信号を出力するよ
うにして所定範囲外の印加電圧に対する安全性を向上さ
せたものである。
延雷管において、低電圧保護回路5および高電圧保護回
路6を設けることにより、母線2A,2B、脚線3A,3Bを経た
発破器1からコンデンサ4に蓄積された電気エネルギー
が所定の電圧範囲の最小値以下である場合に、その電気
エネルギーを放電させ、所定の電圧範囲の最大値を越え
た場合にもその電気エネルギーを放電させ、さらに遅延
回路8にその計時動作を禁止する禁止信号を出力するよ
うにして所定範囲外の印加電圧に対する安全性を向上さ
せたものである。
(作 用) 発破器1から電気エネルギーが母線2A,2Bおよび脚線3
A,3Bを介してコンデンサ4に蓄積される。すなわち、第
2図(a)に示すように発破器1から瞬時t1〜t2の間電
圧V0がコンデンサ4に印加される。このとき、第2図
(b)に示すようにコンデンサ4の端子電圧が所定電圧
の最小値VL以下の場合(第2図(b)の(I)の場合)
には、その時点で低電圧保護回路5が動作してコンデン
サ4に蓄積された電気エネルギーを放電させる。この場
合、遅延回路8は低電圧保護回路5の出力端から電源電
圧、すなわちコンデンサ4に蓄積された電気エネルギー
が供給されないため動作しない。一方、コンデンサ4の
端子電圧が瞬時t1〜t2の間で所定電圧の最大値Vhを越え
ると(第2図(b)の(II)の場合)、その時点で高電
圧保護回路6が動作してコンデンサ4に蓄積された電気
エネルギーを放電させると同時に、遅延回路8にその計
時動作を禁止する禁止信号を出力する。したがってこれ
ら2つの場合には雷管は点火しない。なお、第2図
(b)の(II)のようにコンデンサ4の端子電圧が所定
範囲内の場合には、低電圧保護回路5および高電圧保護
回路6は回路保護動作をせず、したがって遅延回路8以
下の回路が正規の動作をするので、雷管は点火する。す
なわち、遅延回路8にはクロックパルス発生器と、クロ
ックパルスを計数し、予め設定した計数値達したときに
点火信号を出力するカウンタとを設け、この点火信号に
よりスイッチング回路9を導通させてコンデンサ4の電
荷を点火用抵抗10を経て放電させるようにしている。
A,3Bを介してコンデンサ4に蓄積される。すなわち、第
2図(a)に示すように発破器1から瞬時t1〜t2の間電
圧V0がコンデンサ4に印加される。このとき、第2図
(b)に示すようにコンデンサ4の端子電圧が所定電圧
の最小値VL以下の場合(第2図(b)の(I)の場合)
には、その時点で低電圧保護回路5が動作してコンデン
サ4に蓄積された電気エネルギーを放電させる。この場
合、遅延回路8は低電圧保護回路5の出力端から電源電
圧、すなわちコンデンサ4に蓄積された電気エネルギー
が供給されないため動作しない。一方、コンデンサ4の
端子電圧が瞬時t1〜t2の間で所定電圧の最大値Vhを越え
ると(第2図(b)の(II)の場合)、その時点で高電
圧保護回路6が動作してコンデンサ4に蓄積された電気
エネルギーを放電させると同時に、遅延回路8にその計
時動作を禁止する禁止信号を出力する。したがってこれ
ら2つの場合には雷管は点火しない。なお、第2図
(b)の(II)のようにコンデンサ4の端子電圧が所定
範囲内の場合には、低電圧保護回路5および高電圧保護
回路6は回路保護動作をせず、したがって遅延回路8以
下の回路が正規の動作をするので、雷管は点火する。す
なわち、遅延回路8にはクロックパルス発生器と、クロ
ックパルスを計数し、予め設定した計数値達したときに
点火信号を出力するカウンタとを設け、この点火信号に
よりスイッチング回路9を導通させてコンデンサ4の電
荷を点火用抵抗10を経て放電させるようにしている。
上述したように構成することにより、正規の動作範囲
内の印加電圧でのみ動作する信頼性の高い電子式雷管を
提供することができる。
内の印加電圧でのみ動作する信頼性の高い電子式雷管を
提供することができる。
(実施例) 第1図は本発明による電子式遅延雷管の全体の構成を
示すものである。すなわちこの電子式遅延雷管は、従来
の構成素子に加えて、点火のためのエネルギーおよび雷
管に設けた種々の回路のための電源電圧を供給する発破
器1からの電気エネルギーを母線2A,2Bおよび脚線3A,3B
を介して蓄積するコンデンサ4の電気エネルギー量、し
たがってその端子電圧が所定の範囲にない場合にその電
気エネルギーを放電させる低電圧保護回路5と高電圧保
護回路6とを前記脚線3A,3B間に並列に設けたものであ
る。さらに脚線間に与えられる電気エネルギーの供給が
終了した時に起動信号を出力する起動回路7と、発破器
1の起動により所定時間後に点火信号を出力する遅延回
路8と、その点火信号を受けてコンデンサ4に蓄積され
た電気エネルギーを点火用抵抗10に放電するスイッチン
グ回路9と、この点火用抵抗の温度上昇により点火され
る点火薬11および填装薬12とをケーシング13内に収容す
る。
示すものである。すなわちこの電子式遅延雷管は、従来
の構成素子に加えて、点火のためのエネルギーおよび雷
管に設けた種々の回路のための電源電圧を供給する発破
器1からの電気エネルギーを母線2A,2Bおよび脚線3A,3B
を介して蓄積するコンデンサ4の電気エネルギー量、し
たがってその端子電圧が所定の範囲にない場合にその電
気エネルギーを放電させる低電圧保護回路5と高電圧保
護回路6とを前記脚線3A,3B間に並列に設けたものであ
る。さらに脚線間に与えられる電気エネルギーの供給が
終了した時に起動信号を出力する起動回路7と、発破器
1の起動により所定時間後に点火信号を出力する遅延回
路8と、その点火信号を受けてコンデンサ4に蓄積され
た電気エネルギーを点火用抵抗10に放電するスイッチン
グ回路9と、この点火用抵抗の温度上昇により点火され
る点火薬11および填装薬12とをケーシング13内に収容す
る。
ここで低電圧保護回路5は、第3図に示すように、脚
線3Aに電気的に接続される幹線20Aに一端を接続された
抵抗R1およびコンデンサC1の他端と脚線3Bに電気的に接
続される幹線20Bとの間に接続された、例えば27Vのツェ
ナー電圧を有するツェナーダイオードZD1と、幹線20Aに
接続されたベースと、前記抵抗R1、コンデンサC1および
ツェナーダイオードZD1の接合点に接続されたもう一本
のベースと、抵抗R2を介して幹線20Bに結合されたエミ
ッタとを有するプログラマブル ユニジャンクション
トランジスタ(以下PUTと称す)PUT1と、前記エミッタ
と抵抗R2との接合点P1に抵抗R3を介して結合されたベー
スと、幹線20Bに接続されたエミッタと、抵抗R4を介し
て幹線20Aに結合されたコレクタとを有するNPN形トラン
ジスタTr1と、前記コレクタと抵抗R4との接合点に接続
されたベースと、幹線20Bに接続されたエミッタと、抵
抗RL1を介して幹線20Aに結合されたコレクタとを有する
NPN形トランジスタTr2とを具えている。
線3Aに電気的に接続される幹線20Aに一端を接続された
抵抗R1およびコンデンサC1の他端と脚線3Bに電気的に接
続される幹線20Bとの間に接続された、例えば27Vのツェ
ナー電圧を有するツェナーダイオードZD1と、幹線20Aに
接続されたベースと、前記抵抗R1、コンデンサC1および
ツェナーダイオードZD1の接合点に接続されたもう一本
のベースと、抵抗R2を介して幹線20Bに結合されたエミ
ッタとを有するプログラマブル ユニジャンクション
トランジスタ(以下PUTと称す)PUT1と、前記エミッタ
と抵抗R2との接合点P1に抵抗R3を介して結合されたベー
スと、幹線20Bに接続されたエミッタと、抵抗R4を介し
て幹線20Aに結合されたコレクタとを有するNPN形トラン
ジスタTr1と、前記コレクタと抵抗R4との接合点に接続
されたベースと、幹線20Bに接続されたエミッタと、抵
抗RL1を介して幹線20Aに結合されたコレクタとを有する
NPN形トランジスタTr2とを具えている。
また、高電圧保護回路6は、第3図に示すように、幹
線20Aに一端を接続された抵抗R5およびコンデンサC2の
他端と幹線20Bとの間に接続された、例えば39Vのツェナ
ー電圧を有するツェナーダイオードZD2と、幹線20Aに接
続されたベースと、前記抵抗R5、コンデンサC2およびツ
ェナーダイオードZD2の接合点に接続されたもう一本の
ベースと、抵抗RL2を介して幹線20Bに結合されたエミッ
タとを有するPUT2とを具えている。
線20Aに一端を接続された抵抗R5およびコンデンサC2の
他端と幹線20Bとの間に接続された、例えば39Vのツェナ
ー電圧を有するツェナーダイオードZD2と、幹線20Aに接
続されたベースと、前記抵抗R5、コンデンサC2およびツ
ェナーダイオードZD2の接合点に接続されたもう一本の
ベースと、抵抗RL2を介して幹線20Bに結合されたエミッ
タとを有するPUT2とを具えている。
さらに駆動回路7は脚線3A,3B間に接続されたダイオ
ードDd1、抵抗R6およびR7より成る直列回路と、脚線3A
と幹線20Aとの間に接続されたダイオードDd2とを具えて
いる。
ードDd1、抵抗R6およびR7より成る直列回路と、脚線3A
と幹線20Aとの間に接続されたダイオードDd2とを具えて
いる。
いま、発破器1が起動されると、母線2A,2Bおよび脚
線3A,3Bを経て幹線20A,20Bに電圧が印加される。ここで
この印加電圧が所定値、すなわち低電圧保護回路5のツ
ェナーダイオードZD1のツェナー電圧(本例では27V)以
下であると、低電圧保護回路5は以下のように動作す
る。すなわちツェナーダイオードZD1が導通しないの
で、PUT1はオフ状態であり、したがってトランジスタT
r1のベース電流は流れず、このトランジスタTr1は導通
しない。これによりトランジスタTr2にはベース電流が
流れるため、このトランジスタTr2は導通する。この結
果、幹線20A,20Bに接続されたコンデンサ4に蓄積され
た電気エネルギーは低い抵抗値を有する抵抗RL1および
トランジスタTr2を通り放電される。この場合、遅延回
路8は低電圧保護回路5の出力端P1から電源電圧、すな
わちコンデンサ4蓄積された電気エネルギーが供給され
ないため動作しない。なお、この場合高電圧保護回路6
は、印加電流がツェナーダイオードZD2のツェナー電圧
(本例では39V)以下であるのでツェナーダイオードZD2
が導通せず、それによりプログラマブル ユニジャンク
ショントランジスタPUT2もオフ状態になり、したがって
動作しないこともちろんである。
線3A,3Bを経て幹線20A,20Bに電圧が印加される。ここで
この印加電圧が所定値、すなわち低電圧保護回路5のツ
ェナーダイオードZD1のツェナー電圧(本例では27V)以
下であると、低電圧保護回路5は以下のように動作す
る。すなわちツェナーダイオードZD1が導通しないの
で、PUT1はオフ状態であり、したがってトランジスタT
r1のベース電流は流れず、このトランジスタTr1は導通
しない。これによりトランジスタTr2にはベース電流が
流れるため、このトランジスタTr2は導通する。この結
果、幹線20A,20Bに接続されたコンデンサ4に蓄積され
た電気エネルギーは低い抵抗値を有する抵抗RL1および
トランジスタTr2を通り放電される。この場合、遅延回
路8は低電圧保護回路5の出力端P1から電源電圧、すな
わちコンデンサ4蓄積された電気エネルギーが供給され
ないため動作しない。なお、この場合高電圧保護回路6
は、印加電流がツェナーダイオードZD2のツェナー電圧
(本例では39V)以下であるのでツェナーダイオードZD2
が導通せず、それによりプログラマブル ユニジャンク
ショントランジスタPUT2もオフ状態になり、したがって
動作しないこともちろんである。
次に印加電圧が所定値、すなわち高電圧保護回路6の
ツェナーダイオードZD2のツェナー電圧(本例では39V)
を越えた場合には、高電圧保護回路6は以下のように動
作する。すなわちツェナーダイオードZD2が導通するた
めPUT2にベース電圧が印加され、このPUT2はオン状態に
なる。この結果、コンデンサ4に蓄積された電気エネル
ギーは低い抵抗値を有する抵抗RL2およびPUT2を通り放
電される。それと同時に、前記印加電圧により動作を開
始した、例えばクロック計時を行う遅延回路8に対し抵
抗RL2およびPUT2の接合点P2から引出された禁止信号が
出力され、遅延回路8の計時動作開始が禁止される。こ
の場合、PUT2は自己保持特性を有しているので、コンデ
ンサ4が完全に放電し印加電圧が零になるまでこれらの
動作を継続する。このとき低電圧保護回路5は、印加電
圧がツェナーダイオードZD1のツェナー電圧(本例では2
7V)以上であるのでツェナーダイオードZD1が導通し、P
UT1がON、Tr1もONとなり、したがってTr2がOFFとなるた
め遅延回路8に対して出力端P1から電源電圧、すなわち
コンデンサ4に蓄積された電気エネルギーを供給し続け
ていることもちろんである。
ツェナーダイオードZD2のツェナー電圧(本例では39V)
を越えた場合には、高電圧保護回路6は以下のように動
作する。すなわちツェナーダイオードZD2が導通するた
めPUT2にベース電圧が印加され、このPUT2はオン状態に
なる。この結果、コンデンサ4に蓄積された電気エネル
ギーは低い抵抗値を有する抵抗RL2およびPUT2を通り放
電される。それと同時に、前記印加電圧により動作を開
始した、例えばクロック計時を行う遅延回路8に対し抵
抗RL2およびPUT2の接合点P2から引出された禁止信号が
出力され、遅延回路8の計時動作開始が禁止される。こ
の場合、PUT2は自己保持特性を有しているので、コンデ
ンサ4が完全に放電し印加電圧が零になるまでこれらの
動作を継続する。このとき低電圧保護回路5は、印加電
圧がツェナーダイオードZD1のツェナー電圧(本例では2
7V)以上であるのでツェナーダイオードZD1が導通し、P
UT1がON、Tr1もONとなり、したがってTr2がOFFとなるた
め遅延回路8に対して出力端P1から電源電圧、すなわち
コンデンサ4に蓄積された電気エネルギーを供給し続け
ていることもちろんである。
さらに、印加電圧V0が所定範囲内(本例では27V≦V0
<39V)の場合には、上記動作説明から明らかなよう
に、低電圧保護回路5は遅延回路8に電源電圧を供給し
続け、高電圧保護回路6は動作せず、禁止信号も出力し
ないため、起動回路7の抵抗R6とR7との接合点P3から脚
線間に与えられるエネルギーの供給終了時に起動信号が
出力された後に雷管はコンデンサ4に蓄積されたエネル
ギーにより正規に動作する。また低電圧保護回路5はPU
T1の自己保持特性により、一旦、正常動作すると遅延回
路8による電力消費によりコンデンサ4の電圧が降下し
ても正常動作を継続する。
<39V)の場合には、上記動作説明から明らかなよう
に、低電圧保護回路5は遅延回路8に電源電圧を供給し
続け、高電圧保護回路6は動作せず、禁止信号も出力し
ないため、起動回路7の抵抗R6とR7との接合点P3から脚
線間に与えられるエネルギーの供給終了時に起動信号が
出力された後に雷管はコンデンサ4に蓄積されたエネル
ギーにより正規に動作する。また低電圧保護回路5はPU
T1の自己保持特性により、一旦、正常動作すると遅延回
路8による電力消費によりコンデンサ4の電圧が降下し
ても正常動作を継続する。
なお、低電圧保護回路5において、コンデンサ4の充
電時定数より抵抗RL1の放電時定数を十分小さく設定し
てあるので、低電圧保護回路5のためにコンデンサ4が
充電されないということは起こり得ないのはもちろんで
ある。
電時定数より抵抗RL1の放電時定数を十分小さく設定し
てあるので、低電圧保護回路5のためにコンデンサ4が
充電されないということは起こり得ないのはもちろんで
ある。
本発明による電子式遅延雷管は、上述したように低電
圧保護回路5を設けたことによって、印加電圧が所定の
最小値以下の場合であっても低電圧ノイズ等の迷走電流
によりコンデンサに電気エネルギーが蓄積され、それに
よって雷管が誤動作することを防止でき、さらに高電圧
保護回路6を設けたことによって、印加電圧が所定の最
大値を越えた場合、例えば交流コンセント(AC 100V)
への誤接続やモータ等の動力源に誤って接触した場合に
も、雷管が誤動作することを防止できる。このような所
定範囲内の印加電圧でのみ動作する、信頼性が高い、し
たがって安全性の大きく向上した電子式遅延雷管は、例
えばビル解体等の都市発破作業においてはコンセントへ
の誤接続に対して特に効果があり、さらに出荷時の雷管
の性能確認検査も極めて安全に施工することができる。
圧保護回路5を設けたことによって、印加電圧が所定の
最小値以下の場合であっても低電圧ノイズ等の迷走電流
によりコンデンサに電気エネルギーが蓄積され、それに
よって雷管が誤動作することを防止でき、さらに高電圧
保護回路6を設けたことによって、印加電圧が所定の最
大値を越えた場合、例えば交流コンセント(AC 100V)
への誤接続やモータ等の動力源に誤って接触した場合に
も、雷管が誤動作することを防止できる。このような所
定範囲内の印加電圧でのみ動作する、信頼性が高い、し
たがって安全性の大きく向上した電子式遅延雷管は、例
えばビル解体等の都市発破作業においてはコンセントへ
の誤接続に対して特に効果があり、さらに出荷時の雷管
の性能確認検査も極めて安全に施工することができる。
本発明は上述した例にのみ限定されるものでなく、幾
多の変更を加え得ることもちろんである。例えば、上述
した実施例では低電圧保護回路5やその他の電気回路を
ケーシング13内に一体的に組込むようにしたが、それら
を別個のケーシング内に収容し、脚線を介して雷管に接
続するようにしてもよく、また本発明による低・高電圧
保護回路を時限式信管に適用してもよい。
多の変更を加え得ることもちろんである。例えば、上述
した実施例では低電圧保護回路5やその他の電気回路を
ケーシング13内に一体的に組込むようにしたが、それら
を別個のケーシング内に収容し、脚線を介して雷管に接
続するようにしてもよく、また本発明による低・高電圧
保護回路を時限式信管に適用してもよい。
さらに上述した実施例では雷管の動作設定範囲電圧を
27V〜39Vとしたが、これに限定されるものではなく、例
えば動作下限電圧Elを3V〜30V、動作上限電圧Ehを8V〜5
4Vの中から回路動作電圧に応じて任意に選択することが
できる。この場合印加電圧のバラツキを考慮してElおよ
びEhの値を決め、さらに安全性をより高くするにはElと
Ehとの差ができる限り小さくなるように設定することが
望ましい。
27V〜39Vとしたが、これに限定されるものではなく、例
えば動作下限電圧Elを3V〜30V、動作上限電圧Ehを8V〜5
4Vの中から回路動作電圧に応じて任意に選択することが
できる。この場合印加電圧のバラツキを考慮してElおよ
びEhの値を決め、さらに安全性をより高くするにはElと
Ehとの差ができる限り小さくなるように設定することが
望ましい。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、低電圧保護回路
5および高電圧保護回路6を設け、所定の範囲の電圧以
外ではコンデサを強制的に放電させることにより所定範
囲内の印加電圧でのみ動作する、信頼性の高い、従って
安全性の大きく向上した電子式遅延雷管を提供すること
ができる。
5および高電圧保護回路6を設け、所定の範囲の電圧以
外ではコンデサを強制的に放電させることにより所定範
囲内の印加電圧でのみ動作する、信頼性の高い、従って
安全性の大きく向上した電子式遅延雷管を提供すること
ができる。
第1図は本発明による電子式遅延雷管の一実施例の構成
を示すブロック図、 第2図(a)は本発明の実施例における発破器1の印加
電圧V0を示すグラフ、 第2図(b)は印加電圧V0によるコンデンサ4の端子電
圧の変化を動作範囲電圧Vl〜Vhと関連させて示すグラ
フ、 第3図は本発明による低電圧保護回路および高電圧保護
回路の詳細を示す回路図である。 1……発破器、2A,2B……母線 3A,3B……脚線、4……コンデンサ 5……低電圧保護回路、6……高電圧保護回路 7……起動回路、8……遅延回路 9……スイッチング回路、10……点火用抵抗 11……点火薬、12……填装薬 13……ケーシング、20A,20B……幹線
を示すブロック図、 第2図(a)は本発明の実施例における発破器1の印加
電圧V0を示すグラフ、 第2図(b)は印加電圧V0によるコンデンサ4の端子電
圧の変化を動作範囲電圧Vl〜Vhと関連させて示すグラ
フ、 第3図は本発明による低電圧保護回路および高電圧保護
回路の詳細を示す回路図である。 1……発破器、2A,2B……母線 3A,3B……脚線、4……コンデンサ 5……低電圧保護回路、6……高電圧保護回路 7……起動回路、8……遅延回路 9……スイッチング回路、10……点火用抵抗 11……点火薬、12……填装薬 13……ケーシング、20A,20B……幹線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−83599(JP,A) 特開 昭58−83200(JP,A) 特開 昭62−800(JP,A) 特開 昭57−142500(JP,A) 特公 昭62−35038(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】電気エネルギーを供給する母線に接続され
る2本の脚線と、これら脚線間に接続され、電気エネル
ギーを蓄積するコンデンサと、このコンデンサの端子電
圧により駆動される遅延回路と、この遅延回路から点火
信号が入力されると前記コンデンサに蓄積された電気エ
ネルギーを点火用抵抗に放電するスイッチング回路とを
具える電子式遅延雷管において、 前記脚線間に現れる電源電圧が所定の電圧範囲の最小値
以下である場合に、前記コンデンサに蓄積された電気エ
ネルギーを放電する低電圧保護回路と、前記電源電圧が
所定の電圧範囲の最大値を越えた場合に、前記コンデン
サに蓄積された電気エネルギーを放電すると同時に前記
遅延回路の計時動作を前記起動信号とは独立に禁止する
禁止信号を前記遅延回路に出力する高電圧保護回路とを
具えることを特徴とする電子式遅延雷管。
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