JP2590018Y2 - 液体対策付ゲートモニタ - Google Patents

液体対策付ゲートモニタ

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JP2590018Y2
JP2590018Y2 JP1992088023U JP8802392U JP2590018Y2 JP 2590018 Y2 JP2590018 Y2 JP 2590018Y2 JP 1992088023 U JP1992088023 U JP 1992088023U JP 8802392 U JP8802392 U JP 8802392U JP 2590018 Y2 JP2590018 Y2 JP 2590018Y2
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JP
Japan
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liquid
radiation detector
gate monitor
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around
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JP1992088023U
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三男 石橋
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、原子力施設で建屋の出
入口等に設置され、人体の表面の放射能汚染を検知して
施設の作業者の安全を確保するゲートモニタに関する。
【0002】
【従来の技術】ゲートモニタは、放射線管理区域境界で
人体の表面の放射能汚染を検知し、施設の作業者の安全
を確保する装置で、原子力施設の建屋出入口等に設置さ
れる。
【0003】ゲートモニタで行なわれる手順は、第1に
装置に入る、第2に測定する、第3に装置から退出する
の3つある。また、測定時には放射線検出器が人体の周
囲に配置される必要があり、出入側の放射線検出器は扉
に収納されており、出入時に開閉する構造となってい
る。
【0004】ところで、原子力施設の放射線管理区域内
では、放射能汚染拡大を防止するために手洗い場、シャ
ワー等があり、ゲートモニタの入口側に設置されてい
る。ゲートモニタではこのような除染作業の後に測定す
るので、水等の液体が装置に入ることがある。また、ま
れではあるが被測定者が小便等を漏らしてしまう場合が
ある。
【0005】従来のゲートモニタでは、このような不測
の事態は考慮されておらず、例えば図10に示すような
足測定部2は、被測定者11が立つグリッド4とその下
にある放射線検出器7、足部測定架台3等で構成されて
いる構造であるため、液体が流れ込んだ場合は汚れが拡
大する恐れがある。また、放射線検出器7は、高電圧回
路が内蔵されており、水分が侵入し、漏電、感電の危険
もある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】従来のゲートモニタが
液体に対し無防備であったことから生じる上記のような
問題に鑑み、本考案は、足測定部まわりに液体対策を施
し、汚れの拡大を防ぎ、清掃が容易で且つ安全なゲート
モニタを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の液体対策付ゲー
トモニタは、足測定部の放射線検出器の周囲に取外し可
能に液体吸収体を設置するとともに前記放射線検出器を
防水構造とし、さらに、被測定者が乗るグリッド周囲の
グリッド枠と足部測定架台との間をパッキン等でシール
する。
【0008】
【作用】本考案の液体対策付ゲートモニタにおいては、
被測定者からの液体は、グリッドを通って足測定部の放
射線検出器の上面を流れ、周囲に設置されている液体吸
収体に吸収されるので汚れが拡大しない。足測定部の放
射線検出器を防水構造にしたので内部へ液体が侵入する
ことがなく、漏電、感電が防止され安全性が高まる。清
掃作業は、取外し可能な液体吸収体の交換と液体の経路
であるグリッドおよび検出器まわりの清掃に限定され、
容易且つ簡単になる。
【0009】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基いて本考案を
詳細に説明する。
【0010】図1(a)、(b)に本考案一実施例の液
体対策付ゲートモニタの足測定部まわりを示す。図1
(a)において、液体対策付ゲートモニタ1は、被測定
者11が入れる筐体になっていて、前面測定部9、背面
測定部10、図示してない左右の出入扉に組込まれた側
面測定部、足測定部2を具備している。
【0011】足測定部2は、足部測定架台3により床面
から高くなり、グリッド4を保持しているグリッド枠5
が足部測定架台3の上面にパッキン8によりシールされ
て設置されている。グリッド4の下方には足測定用の防
水構造にした放射線検出器17が配置され、この放射線
検出器17の周囲をかこんで液体吸収体6が取外し可能
に設置されている。図1(b)に、足測定部2を展開し
て示してある。
【0012】上記のように構成された本考案一実施例の
液体対策付ゲートモニタ1においては、被測定者11は
入口扉から入ってグリッド4の上に立ち、前面、背面、
左右の側面、足の各部をそれぞれの放射線検出器により
放射線汚染の程度を測定される。
【0013】この測定時に、事前の除染作業で残った液
体や、被測定者の放尿等の液体が被測定者11から流下
した場合、この液体はグリッド4を通って足測定部2の
放射線検出器17の上面を流れ、その周囲に設置されて
いる液体吸収体6に吸収されるので汚れが拡大せず、構
造機器が保護される。また、足測定部2の放射線検出器
17を防水構造にしたので内部へ液体が侵入することが
なく、漏電、感電の危険が解消され安全性が高まる。
【0014】清掃は、取外し可能な液体吸収体6の交換
と、液体の経路であるグリッド4および放射線検出器1
7まわりの清掃に限定されるので、清掃作業が簡単で確
実にできる。
【0015】次に、本考案の他の実施例を図面を参照し
て説明する。
【0016】前面測定部、背面測定部に収納されている
ように放射線検出器17が垂直に設置されている場合
は、図2に示すように、放射線検出器17の周囲に液体
吸収体6を設置する。この場合も図1(a)、(b)の
実施例と同様な作用・効果が得られる。
【0017】図3(a)、(b)に示す実施例は、放射
線検出器17の周囲に設置された液体吸収体6の両側部
に膜供給ロール32と膜巻取ロール33を設置し、耐液
性の薄膜31を放射線検出器の上面(検出面)に対し、
一方の側は液体吸収体6の頂面近傍に位置し他方の側は
検出器17の上面近傍に位置するように傾斜させて張り
渡すようにする。液体は薄膜31の傾斜に沿って流れる
ので、確実に液体吸収体6に集められ、汚れの拡散を防
ぐ効果が得られる。
【0018】図4に示す実施例は、放射線検出器17の
検出面17aを傾斜面にしたもので、液体は傾斜に沿っ
て流れるので、確実に液体吸収体6に集められて吸収さ
れ、汚れの拡散防止に役立つ。
【0019】図5に示す実施例は、放射線検出器17の
周囲に設置された液体吸収体6の両側部に膜供給ロール
32と膜巻取ロール33を設置し、耐液性の薄膜31を
検出器の上面に向ってたるませて谷状にしたもので、液
体は谷に流下し、谷を流れてその突き当りの液体吸収体
6に吸収される。この場合も汚れの拡散を防ぐ効果があ
る。
【0020】図6に示す実施例は、放射線検出器17の
周囲に配置する液体吸収体6を液体吸収体容器61に収
納して設置するようにしたもので、清掃作業時における
交換、清掃が容易になる。
【0021】図7に示す実施例は、液体吸収体6の代り
に液体吸収ゲル71を液体吸収体容器61に収納するよ
うにしたもので、交換、清掃が容易である。
【0022】図8に示す実施例は、被測定者11に向け
て防犯カメラ(または、ダミー)81を設置するように
したもので、ゲートモニタ内での排尿行為減少に役立
つ。
【0023】図9(a)、(b)に示す実施例は、液体
吸収体6または液体の流入経路に液体センサ91を設置
し、信号変換器92を介したその信号をデータ処理装置
93に入力し、液体検知によって警報装置94を作動さ
せるか、扉制御装置95を作動させるか、両者共に作動
させ、扉97をロックして被測定者を一時的に退出でき
ないようにする。これにより、排尿行為の早期発見およ
び被測定者への警告による行為繰返し防止の効果が得ら
れる。なお、液体センサ91としては、導電率センサと
か、アンモニアセンサ等がある。
【0024】
【考案の効果】以上詳述したように本考案によれば、足
測定部の放射線検出器の周囲に取外し可能に液体吸収体
を設置するとともに前記放射線検出器を防水構造とし、
さらに被測定者が乗るグリッド周囲のグリッド枠と足部
測定架台との間をパッキン等でシールしたことを特徴と
する液体対策付ゲートモニタを実現したことにより、被
測定者から液体が流下しても液体吸収体に吸収されて汚
れの拡大が防止され、構造機器が保護される。また、防
水構造にした放射線検出器の内部への液体侵入が防止さ
れ、漏電、感電の危険が解消され安全性が向上する。ま
た、汚れの拡大が防止されるので、清掃作業は、液体吸
収体の交換とグリッドおよび検出器まわりの清掃に限定
され、容易且つ簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)、(b)は本考案一実施例の液体対
策付ゲートモニタを示し、図1(a)は足測定部まわり
の断面図であり、図1(b)は図1(a)の足測定部の
展開図である。
【図2】図2は本考案の他の実施例で、放射線検出器が
垂直に設置された場合を示す要部断面図である。
【図3】図3(a)、(b)は本考案の他の実施例で、
図3(a)は足測定部に耐液性の薄膜を設けた場合を示
す要部断面図であり、図3(b)は図3(a)の側面図
である。
【図4】図4は本考案の他の実施例で、足測定部の放射
線検出器の検出面を傾斜面にした場合を示す要部断面図
である。
【図5】図5は本考案の他の実施例で、足測定部に設け
た薄膜にたるみを持たせた場合を示す要部概略図であ
る。
【図6】図6は本考案の他の実施例で、足測定部に設け
た液体吸収体を容器に入れた場合を示す要部断面図であ
る。
【図7】図7は本考案の他の実施例で、足測定部に容器
に入れた液体吸収ゲルを設けた場合を示す要部断面図で
ある。
【図8】図8は本考案の他の実施例で、ゲートモニタ内
に被測定者を撮す防犯カメラを設けた場合を示す概略図
である。
【図9】図9(a)、(b)は本考案の他の実施例で、
図9(a)は足測定部に液体検知装置を設置した場合の
同装置のブロック構成図であり、図9(b)は入口扉お
よび出口扉の開閉動作を示すため天井を切欠したゲート
モニタの概略図である。
【図10】図10は従来のゲートモニタの足測定部まわ
りを示す断面図である。
【符号の説明】
1…液体対策付ゲートモニタ 2…足測定部 3…足部測定架台 4…グリッド 5…グリッド枠 6…液体吸収体 8…パッキン 17…放射線検出器 31…薄膜 81…防犯カメラ 91…液体センサ

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線検出器を被測定者の周囲に配置
    し、被測定者の体表面の放射能汚染をモニタする装置に
    おいて、足測定部の放射線検出器の周囲に取外し可能に
    液体吸収体を設置するとともに前記放射線検出器を防水
    構造とし、さらに被測定者が乗るグリッド周囲のグリッ
    ド枠と足部測定架台との間をパッキン等でシールしたこ
    とを特徴とする液体対策付ゲートモニタ。
  2. 【請求項2】 放射線検出器の検出面の全面を覆うよう
    に薄膜を配置し、この薄膜の面を液体の流路としたこと
    を特徴とする請求項1記載の液体対策付ゲートモニタ。
  3. 【請求項3】 液体吸収体を容器に収納したことを特徴
    とする請求項1記載の液体対策付ゲートモニタ。
  4. 【請求項4】 測定位置に立っている被測定者に向けて
    防犯カメラ(そのダミーを含む)を設置したことを特徴
    とする請求項1記載の液体対策付ゲートモニタ。
  5. 【請求項5】 液体吸収体または液体の流入経路のいず
    れか一方に液体センサを設置し、信号変換器を介したこ
    の液体センサの信号をデータ処理装置に入力し、液体検
    知によって警報装置、扉制御装置を作動させ、扉をロッ
    クして被測定者を一時的にゲートモニタから退出できな
    いようにすることを特徴とする請求項1記載の液体対策
    付ゲートモニタ。
JP1992088023U 1992-12-24 1992-12-24 液体対策付ゲートモニタ Expired - Lifetime JP2590018Y2 (ja)

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JPH0653987U JPH0653987U (ja) 1994-07-22
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