JP2589202B2

JP2589202B2 - ラジオ用感度切換え回路

Info

Publication number: JP2589202B2
Application number: JP2171849A
Authority: JP
Inventors: 久雄石井
Original assignee: Sanyo Denki Co Ltd
Current assignee: Sanyo Denki Co Ltd
Priority date: 1990-06-29
Filing date: 1990-06-29
Publication date: 1997-03-12
Anticipated expiration: 2012-03-12
Also published as: KR0168449B1; EP0464670A3; US5280643A; KR920001866A; DE69114374T2; JPH0461525A; EP0464670B1; EP0464670A2; DE69114374D1

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はラジオにおける感度切換え回路、特にAGC回
路を有するラジオに適用されるものに関する。

［従来の技術］従来より、ラジオ受信機においては、受信する放送局
の選択をワンタッチで行う自動選局機能を有しているも
のが多い。すなわち、ラジオ受信機の本体の操作パネル
に設けられた自動選局ボタンを押すことにより、受信周
波数を自動的に変更していき、受信電波強度が所定値以
上となる周波数（放送波の周波数）で、周波数の変更を
停止する。これによって、受信している放送局を自動選
局ボタンを押す度に順次変更することができる。

ところが、このような自動選局において、近くに放送
局がない場合には、遠くの放送局からくる比較的弱い電
波を順次選択したいという要望がある。一方、近くに放
送局が多数ある場合などは、音質のよい比較的強い電波
のみを選択したいという要望がある。また、このような
場合には、比較的強いノイズが発生し、自動選局動作の
際に、ノイズの選択を行ってしまう場合もある。

そこで、従来のラジオ受信機においては、Lo（近距
離）/DX（遠距離）の切換えスイッチを有しており、Lo
モードに切換えた場合には、自動選局を行う際の停止レ
ベルを高くし、受信電波レベルがかなり大きい場合のみ
選局を行うようにすることができる。

第３図にLo/DXの感度切換え回路を備えた従来のラジ
オ受信機の一例を示す。

図において、信号を受信するアンテナ１の出力側に
は、アンテナ１で受信されたRF信号を減衰するダンピン
グ回路２及び受信されたRF信号を増幅するRF増幅回路３
が接続されている。なお、このRF増幅回路３には、通常
FETが用いられる。

そして、RF増幅回路３には、特定周波数の信号を取り
出す同調回路４及び同調回路４の出力信号に局部発振回
路の出力信号を混合し中間周波数信号（IF）に変換する
ミキサ５、中間周波数信号を増幅するIF増幅回路６、増
幅信号の検波を行う検波回路７が直列接続されている。

そこで、アンテナで受信された放送波は、所定の周波
数のもののみが取り出され、IF信号として出力される。
そして、このミキサ５からのIF信号が、増幅、検波され
音声に再生される。

ここで、ダンピング回路２はコンデンサ2a及び２つの
PINダイオード2b、2cからなっている。そして、PINダイ
オード2cのアノードを所定の高電位とすることにより、
PINダイオード2c、2bがオン状態となり、アンテナ１に
よって受信されたRF信号の一部がアースに向けて流れ、
減衰されることとなる。

また、ミキサ５の出力経路にはレベル検出回路８が接
続されており、ここにおいてミキサ５の出力信号のレベ
ルを検出する。このレベル検出回路８の検出値はAGC駆
動回路９に入力される。そして、AGC駆動回路９は、ミ
キサ５の出力信号のレベルを検出するレベル検出回路８
からの信号を受け、これが所定レベルとなるようにRF増
幅回路３及びダンピング回路２を制御する。すなわち、
比較的小さい増幅率制御の場合には、AGC駆動回路９がR
F増幅回路３に制御信号を送り、この増幅率を制御す
る。そして、受信信号レベルが所定値以上となった場合
には、ダンピング回路２のPINダイオード2c、2bに電流
を供給することにより、RF増幅回路３に入力される前の
受信RF信号に所定の減衰を与える。これによって、RF増
幅回路３を構成するFETが飽和しないようにすることが
できる。

一方、PINダイオード2cには、ラジオ本体の操作パネ
ルにあるLo/DX切換えスイッチ10の操作により電流供給
がオンオフされるLo/DX切換え駆動回路11も接続されて
いる。そして、このLo/DX切換えスイッチ10がLoに切替
えられた場合には、Lo/DX切換え駆動回路11から電流が
供給され、ダンピング回路２がオンとなる。

従って、Lo/DX切換えスイッチ10をLoに切換えること
によって、ダンピング回路２をオンして、このときの受
信RF信号に所定の減衰を与えることができる。そこで、
自動選局時に選択する放送波の信号レベルを実質的に上
昇することができ、電波強度が強い放送局のみを選択す
ることができる。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、従来の感度切換え回路においては、ダ
ンピング回路２に対し、AGC駆動回路９及びLo/DX切換え
駆動回路11の両方が接続されている。このため、AGC駆
動回路９によってダンピング回路２が動作している状態
において、Lo/DX切換えスイッチ10を操作してLoモード
に切換えても、感度が全く変わらないという問題点があ
った。

また、Loモードにおいて、AGC駆動回路９がダンピン
グ回路２に電流を供給した場合にも、受信RF信号は減衰
されないことになる。そこで、この場合にAGCの動作遅
れが生じてしまうという問題点もあった。

［課題を解決するための手段］本発明に係る感度切換え回路は受信RF信号を増幅する
増幅回路と、減衰量が可変であって、増幅回路に入力さ
れる信号を減衰するダンピング回路と、この増幅回路の
出力信号から特定周波数の信号を取り出す同調回路と、
同調回路の出力信号のレベルを検出し、上記ダンピング
回路の減衰量を制御するAGC回路と、外部制御信号によ
り減衰量が切換え可能であって、同調回路の出力信号を
減衰させてミキサ回路に印加するレベル減衰回路と、を
有し、前記レベル減衰回路を前記AGC回路のループの後
段に設けたことを特徴とする。

また、減衰回路をミキサに内蔵したことを特徴とす
る。

［作用］アンテナにおいて受信されたRF信号を増幅回路、同調
回路において、増幅、同調処理して、所定レベル、周波
数の信号を取り出す。そして、この信号を混合処理、検
波処理等を施すことによって、所望の放送を再生するこ
とができる。また、受信信号のレベルの大小を補償する
ためにAGC駆動回路を有しており、信号レベルを調整す
る。

そして、AGC回路の後段において、信号の減衰量を切
換えられるレベル減衰回路が配置されている。そこで、
Lo/DXの切換え信号に基づいて、信号を確実に減衰する
ことができる。

［実施例］以下、本発明に係る感度切換え回路について、図面に
基づいて説明する。

第１図は、全体構成を示す概略図であり、アンテナ
１、ダンピング回路２、増幅器３、ミキサ５、IF増幅回
路６、検波回路７、レベル検出回路８、AGC駆動回路
９、Lo/DX切換えスイッチ10、Lo/DX切換え駆動回路11
は、上述の従来例と同様の構成である。

そして、本実施例においては、レベル検出回路８の信
号レベル検出のための入力端Ｐにオンオフ切換え可能な
減衰器12の入力が接続されている。

そして、減衰器12はラジオ本体の操作パネルに設けら
れているLo/DX切換えスイッチ10がLoに切換えられた場
合にオンされるものであり、これによってミキサ５に入
力される信号レベルが減衰される。

なお、局部発振器13は、ミキサ５において中間周波数
信号を得るためにミキサ５に所定周波数の局部発振信号
を供給するためのものであり、周波数変更制御回路14
は、同調回路４における同調周波数及び局部発振器13の
発振周波数を変更して、再生する放送波を選択するため
のものである。

そして、選局の際には、同調回路４、局部発振器13に
供給する信号を所定のものに設定することにより、同調
回路４から取り出す信号の周波数を制御すると共に、局
部発振器13の発振周波数を制御する。従って、受信RF信
号中の特定周波数の信号が選択され、これが予め定めら
れて中間周波数信号（例えば、AMを受信する場合には45
0kHz）に変換されてミキサ５から出力される。

また、自動選局の場合には、受信RF信号から取り出す
信号の周波数を順次変更する（例えばAMを受信する場合
9kHz毎）。そして、このときのIF増幅回路６の出力の信
号レベルを検出する。そして、これが所定のしきい値以
上であった場合に、その周波数に停止し、放送局の選局
を行う。一方、所定レベル以下であった場合には、次の
周波数に変更し、これを繰り返す。

本実施例においては、ミキサ５の前段に減衰器12があ
り、このオンオフが操作パネルのLo/DX切換えスイッチ1
0によって行われる。したがて、Loモードの場合には、
キミサ５の入力自体が減衰されたものとなっている。従
って、受信RF信号に対する選局のためのしきい値は実質
的に上昇され、電波強度の強いもののみを選局すること
になる。

ここで、減衰器12は、ミキサ５に内蔵することもでき
る。この例について、第２図に基づいて説明する。

この回路は、同調回路４からの信号を入力するための
４つのトランジスタQ1、Q2,Q3,Q4と、局部発振器13から
の信号を入力するための４つのトランジスタQ5,Q6,Q7,Q
8と、定電流供給のための６つのトランジスタQ9,Q10,Q1
1,Q12,Q13,Q14及び出力信号の大きさを決定するための
抵抗R1,R2を有している。

局部発振器13からの信号はトランジスタQ5〜Q8のベー
スに印加され、トランジスタQ1,Q2またはQ3,Q4のコレク
タから発生する信号と混合されることになる。

そして、定電流SW1又は定電流SW2のいずれか一方より
電圧を印加することにより、トランジスタQ9,Q10,Q11の
組又はQ12,Q13,Q14の組のいずれか一方がオンとなる。

トランジスタQ10,Q11はトランジスタQ9とでカレント
ミラーを構成しており、トランジスタQ13,Q14はトラン
ジスタQ12とでカレントミラーを構成している。このた
め、定電流SW1、SW2の選択により、トランジスタQ10,Q1
1又はトランジスタQ13,Q14のいずれかに電流を流すこと
ができる。

そして、トランジスタQ13,Q14がオンとなっている第
１の状態では、トランジスタQ1,Q2がオンとなっている
ため、この両者のエミッタ間を結ぶ抵抗R1によって出力
信号のレベルが決定される。

また、トランジスタQ10,Q11がオンとなっている第２
の状態では、トランジスタQ3,Q4がオンとなっているた
め、この両者のエミッタ間を結ぶ抵抗R2によって出力信
号のレベルが決定される。

そこで、抵抗R1,R2の抵抗値を異なるものとすること
によって、ミキサ５出力の信号レベルを変更することが
できる。

例えば、R1をR2に比べ小さくすることによって、第１
の状態における信号レベルを第２の状態に比べ大きくす
ることができる。従って、Lo/DX切換えスイッチ10をDX
とした場合に定電流SW1をオフとし、電流SW2をオンとす
れば、トランジスタQ12,Q13,Q14に電流が流れ、Loとし
た場合に定電流SW2をオフとし、電流SW1をオンとすれ
ば、トランジスタQ9,Q10,Q11に電流が流れ、所望の感度
切換えを行うことができる。

このように、本実施例においては、Lo/DX切換えスイ
ッチ10のオンオフに基づく信号減衰のオンオフ回路を内
蔵したため、減衰器12を別に設ける必要がない。

［発明の効果］以上説明したように、本発明に係る感度切換え回路に
よれば、切換えスイッチによって動作する減衰器をAGC
ループの後段に独立して設けたため、AGCに所望の機能
を発揮させながら、切換えスイッチをLoとした場合に
は、所望の感度の減衰をすることができる。また、レベ
ル減衰回路の動作を周波数特性を持たないので、正確な
Lo/DX切換えを行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る感度切換え回路の全体構成を示す
ブロック図、第２図は減衰器を内蔵したミキサの構成例を示す回路
図、第３図は従来の感度切換え回路の全体構成を示すブロッ
ク図である。３……RF増幅回路４……同調回路５……ミキサ８……レベル検出回路９……AGC駆動回路 10……Lo/DX切換えスイッチ 11……Lo/DX切換え駆動回路 12……減衰器

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】受信RF信号を増幅する増幅回路と、減衰量が可変であって、増幅回路に入力される信号を減
衰するダンピング回路と、この増幅回路の出力信号から特定周波数の信号を取り出
す同調回路と、同調回路の出力信号のレベルを検出し、上記ダンピング
回路の減衰量を制御するAGC回路と、外部制御信号により減衰量が切換え可能であって、同調
回路の出力信号を減衰させてミキサ回路に印加するレベ
ル減衰回路と、を有し、前記レベル減衰回路を前記AGC回路のループの後段に設
けたことを特徴とするラジオ用感度切換え回路。
【請求項２】請求項（１）記載の回路において、上記レベル減衰回路は上記同調回路の出力信号に他の周
波数の信号を混合し中間周波数の信号を得るミキサ回路
に内蔵されていることを特徴とするラジオ用感度切換え
回路。