JP2589101B2

JP2589101B2 - 燃焼機

Info

Publication number: JP2589101B2
Application number: JP62255791A
Authority: JP
Inventors: 庸郎鈴木; 正久上西; 恒雄尾串; 哲男内藤
Original assignee: Sanyo Denki Co Ltd
Current assignee: Sanyo Denki Co Ltd
Priority date: 1987-10-09
Filing date: 1987-10-09
Publication date: 1997-03-12
Anticipated expiration: 2012-03-12
Also published as: JPH0198814A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野この発明は温水暖房機、給湯機等に利用される燃焼機
に関する。

（ロ）従来の技術従来、建物の外壁に埋め込まれたり、外壁に寄せて設
置される給湯機は、例えば、実開昭56−144946号公報に
開示されているように、外装カバーの前面上部に排気口
が設けられている。また、このような給湯機では強風下
においても正常な燃焼が行えるように、排気口に防風カ
バーが装着されている。

（ハ）発明が解決しようとする問題点上述した給湯機では排気口から放出された排気ガスが
防風カバーに当り、反転して外装ケースに触れると、排
気ガスの高熱によりケース表面の塗装を傷める心配があ
った。また、排気ガスがケース表面で急激に冷却される
ため、ケース表面に結露する問題があった。もちろん、
実開昭56−42643号公報に開示されているように、大型
の排気筒を接続したり、長い煙突を接続すれば、このよ
うな問題は解消されるが、給湯機の設置スペースを大き
くとる欠点があった。

この考案の目的は上述した従来技術の問題点を解消す
るとともに、排気筒のコンパクト化を図ることである。

（ニ）問題点を解決するための手段この発明ではバーナ及び熱交換器を収容した外装ケー
スの前面に排気口を設け、この排気口に排気筒を接続し
てなる燃焼機において、上記排気筒は一端開口が排気口
に連結され、他端が閉塞された排気筒本体と、この排気
筒本体の他端に取付けられた防風カバーと、排気筒本体
の一端開口側の周壁を囲繞し、かつ、排気筒本体の一端
開口から他端閉塞部へ向って漸次大径とした略截頭錐形
の風向案内板とを有し、排気筒本体の周壁には下部を除
いて多数の排気孔が設けられた構成である。

（ホ）作用外装ケース内部の排気ガスは排気口から排気筒本体に
入り、多数の排気孔を通って機外に放散される。排気筒
本体の一端開口側の周壁は略截頭錐形の風向案内板で囲
繞され、しかも、他端閉塞部には防風カバーが取付けら
れているので、風が強い場合でも、排気孔から吐出され
た排気ガスは斜め前方へ向って進み、外装ケースとの接
触が回避される。また、排気筒本体の周壁下部には排気
孔が設けられていないので、高温の排気ガスが下方へ吐
出され、反転して上昇する際に外装ケースに接触する心
配もなく、コンパクトな排気筒を用いて正常な燃焼を継
続することが可能であるばかりでなく、外装ケースの保
護が図れる。

（ヘ）実施例以下、この発明を図面に示す実施例について説明す
る。

第１図ないし第３図において、（１）は空気調和装置
に使用される燃焼機としての室外機、（２）は室外機
（１）の外装ケースで、この外装ケース（２）内の略中
央部には外装ケース（２）内を上下に分割する水平仕切
板（３）が設けられており、水平仕切板（３）よりも下
の外装ケース（２）内下部には冷媒回路室外ユニット
（４）と送風機（５）とが設けられている。そして、前
記冷媒回路室外ユニット（４）は、圧縮機（６）と凝縮
器（７）とキャピラリーチューブ（８）とアキュムレー
タ（９）とを備えると共に、これらの構成部品は冷媒配
管によって連結されており、さらには第３図で示すよう
に連通管（10）（10）によって室外機（11）側の蒸発器
（12）に連結されている。（13）は前記外装ケース
（２）内の下部を仕切る送風仕切板で、この送風仕切板
（13）によって仕切られた外装ケース（２）内下部の左
側部分には、凝縮器（７）と凝縮器（７）に送風する前
述の送風機（５）を配設している。

また、前記水平仕切板（３）よりも上の外装ケース
（２）内の上部には温水ボイラーユニット（14）を配設
しており、この温水ボイラーユニット（14）と前記冷媒
回路室外ユニット（４）とは単一の外装ケース（２）内
に夫々収納されることにより一体構造となっている。そ
して、前記温水ボイラーユニット（14）は、ガス等を燃
料として燃焼するバーナ（15）とこのバーナ（15）にて
加熱される瞬間湯沸型の温水熱交換器（16）とプレッシ
ャータンクにてなる貯湯タンク（17）と循環ポンプ（1
8）とを備え、これら構成部品は温水配管によって連絡
されており、また、第３図で示すようにペアチューブ等
の連結管（19）（19）によって室内機（11）に内蔵した
放熱器（20）に連結されている。（21）はバーナ（15）
にガス燃料を供給する燃料供給管、（22）（22）は燃料
供給管（21）に装設した２連の電磁開閉弁、（23）は前
記バーナ（15）の燃焼排ガスを排気筒（24）を介して外
装ケース（２）外部に排出する排気用送風機である。ま
た、（25）は前記温水熱交換器（16）の入口側の温水配
管に設けた空焚き防止用の温度検出器、（26）は前記貯
湯タンク（17）の底部に設けた湯温制御用の温度検出器
で、貯湯タンク（17）内の温度を検出してバーナ（15）
の燃焼をオン・オフさせ、湯温を約65〜85℃の適温にコ
ントロールするものである。（27）は連通管（28）を介
して前記貯湯タンク（17）の上部に連通させたリザーブ
タンク、（29）は制御回路基板、（30）は送風機（５）
のファンガード、（31）は室内機（11）の空気循環送風
機である。

第４図ないし第６図は外装ケース（２）の前面（2A）
上部に開口した排気口（32）に接続された排気筒（24）
を示すものである。排気筒（24）は排気筒本体（33）
と、防風カバー（34）と、風向案内板（35）とからな
る。排気筒本体（33）は一端開口（36）が排気口（32）
に連結され、他端が防風カバー（34）にて閉塞されてい
る。また、排気筒本体（33）の周壁には下面を除いて多
数の排気孔（37）が設けられ、下面には小さなドレン抜
穴（38）が２〜３個設けられている。風向案内板（35）
は排気筒本体（33）の一端開口（36）側の周壁を囲繞す
るもので、一端開口（36）の内周縁フランジ（39）に固
着された取付けフランジ（40）を有しており、排気筒本
体（33）の一端開口（36）から他端閉塞部へ向って漸次
大径とした略截頭角錐形を有している。排気筒本体（3
3）の他端部に固着された防風カバー（34）は風向案内
板（35）の先端開口よりも大径の皿形状を有し、斜め前
方へ向って傾斜した傾斜部（41）が周縁に設けられてい
る。

上述した空気調和装置において、夏期等の冷房時は、
圧縮機（６）から吐出する冷媒を凝縮器（７）で凝縮さ
せ、キャピラリーチューブ（８）で減圧させた後に連結
管（10）を介して室内機（11）の蒸発器（12）に送り、
ここで蒸発させ再び連結管（10）を介して圧縮機（６）
に戻す冷凍サイクルによって室内を冷房する。又、圧縮
機（６）の吸込側にはアキュムレータ（９）を介在させ
ており、蒸発器（12）における冷媒の気化が不充分な時
に、アキュムレータ（９）によって液状の冷媒が直接圧
縮機（６）に戻るのを防止している。

一方、冬期等の暖房時は、バーナ（15）を燃焼させる
と共に循環ポンプ（18）を駆動すると、温水熱交換器
（16）で約65〜86℃に加熱された温水は、貯湯タンク
（17）及び循環ポンプ（18）を通過した後に連結管（1
9）を介して室内機（11）の放熱器（20）に送られ、こ
こで放熱され再び連結管（19）を介して温水熱交換器
（16）に戻す温水暖房によって室内を暖房する。

この温水暖房時にはバーナ（15）にて加熱された熱交
換器（16）を通過した排気ガスが排気用送風機（23）の
排気ダクト（23A）、及び排気口（32）を介して排気筒
本体（33）に入る。排気筒本体（33）の排気ガスは排気
孔（37）から導出され、風向案内板（35）に沿って斜め
前方へ放出される。排気筒本体（33）の他端閉塞部側に
は防風カバー（34）が設けられているので、風が強い場
合でも、排気ガスが直接、外装ケース（２）の表面と接
触する心配がない。また、排気筒本体（33）の周壁下面
には排気孔（37）が設けられていないので、第４図に破
線で示すように、高温の排出ガスが下方に吐出され、反
転して上昇する際に外装ケース（２）の表面に接触する
心配もなく、排気ガスによる外装ケース（２）の表面の
塗装の傷みや外装ケース表面での結露を防止でき、極
力、小型でコンパクトな排気筒（24）を用いて外装ケー
ス（２）を保護することができるとともに、燃焼状態を
良好に維持することができる。また、防風フランジ（3
4）の傾斜部（41）は排気ガスの流れをさらに前向きに
するのに効果的である。

（ト）発明の効果この発明は以上のように構成されているので、排気筒
を極力、コンパクトにし、燃焼機の設置スペースを増加
させることなく、排気ガスと外装ケース表面との接触を
防止することができ、外装ケースの保護が図れるととも
に、強風下でも正常な燃焼状態を維持することができる
など、有用なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を適用した空気調和装置の室外機（燃
焼機）の斜視図、第２図は同じく内部構造説明図、第３
図は同じく配管説明図、第４図は同じく要部拡大断面
図、第５図は排気筒の半断面平面図、第６図は正面図で
ある。（１）……室外機（燃焼機）、（２）……外装ケース、
（2A）……前面、（15）……バーナ、（16）……温水熱
交換器、（24）……排気筒、（32）……排気口、（33）
……排気筒本体、（34）……防風カバー、（35）……風
向案内板、（36）……一端開口、（37）……排気孔。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】バーナ及び熱交換器を収容した外装ケース
の前面に排気口を設け、この排気口に排気筒を接続して
なる燃焼機において、上記排気筒は一端開口が排気口に
連結され、他端が閉塞された排気筒本体と、この排気筒
本体の他端に取付けられた防風カバーと、排気筒本体の
一端開口側の周壁を囲繞し、かつ、排気筒本体の一端開
口から他端閉塞部へ向って漸次大径とした略截頭錐形の
風向案内板とを有し、排気筒本体の周壁には下部を除い
て多数の排気孔が設けられていることを特徴とする燃焼
機。