JP2588837B2 - 車両用エンジンの気化器 - Google Patents

車両用エンジンの気化器

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JP2588837B2
JP2588837B2 JP5314273A JP31427393A JP2588837B2 JP 2588837 B2 JP2588837 B2 JP 2588837B2 JP 5314273 A JP5314273 A JP 5314273A JP 31427393 A JP31427393 A JP 31427393A JP 2588837 B2 JP2588837 B2 JP 2588837B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、自動2輪車お
よび自動4輪車等のエンジンに装着される気化器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車、自動2輪車および自動4輪車等
のエンジンに装着される気化器にあっては、寒冷地で使
用する場合、燃料出口孔やメイン系またはスロー系の空
気取り入れ口の近傍などに空気中の水分が氷結すること
によりこれらの開口面積が変化してしまい、エンジン運
転が不調になることがある。このような氷結現象は、環
境温度が氷点(例えば0℃)以下の時のみならず、氷点
より若干高い場合でも、始動後の燃料気化に伴なう温度
低下(気化熱の放散)によって発生する場合がある。ま
た、ジェットニードルやバルブ等の可動部を有するメイ
ン系よりも、孔径が小さく可動部を有しないスロー系に
生じ易く、しかも、始動直後でエンジンが暖まっていな
い時に発生し易いものである。
【0003】上記のような氷結現象を防止する方法とし
て、エンジン回転で暖められたエンジン冷却水またはエ
ンジンオイルの一部を気化器へ循環させる方法などが採
られている。また、気化器内の氷結防止策として、ヒー
ター等により気化器を加温する方式のものも従来より採
用されている。このヒーターをオン・オフ制御するため
に、例えば、エンジンオイル温度、外気温度(吸気温
度)または気化器温度を検知することで行なわれてい
る。また、電気式ヒーターを気化器本体に取り付ける方
法も提案されている。
【0004】このような従来技術を開示する文献として
は、例えば、実開平1−74346号(実願昭62−1
69127号)、実開平1−80652号(実願昭62
−177026号)などがある。前記電気式ヒーターを
用いる場合には、例えば、エンジンオイルの温度を検知
するための油温スイッチを設け、エンジンオイルが所定
温度(例えば約50℃)以下の冷たい状態にある時に該
油温スイッチをオンにし気化器を加温するように構成さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、気化器
を加温するために電気式ヒーターを用いる従来の車両用
エンジンの気化器にあっては、気化器が氷結する部分か
ら遠く離れた位置における温度検知やオイル温度などに
基づいてヒーターのオン・オフ制御をしているため、走
行パターンによってオン・オフ制御が不充分となって氷
結現象が依然として発生したり、さらには、不要時にヒ
ーターをオンにして無駄が生じたり、ヒーターのオン・
オフ制御が効果的でないために、電力のロスが多くな
り、バッテリーが上がりやすくなることがある。
【0006】また、フェライト磁石タイプの温度感知セ
ンサとリレーとを用いてオン・オフ制御するために応答
速度が遅くなる傾向がある。さらに、ヒーターのオン・
オフ制御が気化器温度またはオイル温度またはスタータ
ーモーター作動信号による制御であるため、メインスイ
ッチがオンであれば、エンジンストップ(エンスト)の
時あるいはメインスイッチのみがオン(エンジン運転な
し)の時にもヒーターがオンとなり、そのため、ゼネレ
ーター(発電機)がゼロ出力の状態でもヒーター電力を
消費することになり、バッテリーが過放電になる機会が
多くなる。
【0007】本発明はこのような技術的課題に鑑みてな
されたものであり、請求項1の目的は、無駄な電力消費
を極力省くことができ、氷結が生じやすい場所の温度を
精確に検知するとともに加温効率を向上させることによ
り加温装置の応答性向上及び電力の有効利用をさらに促
進させることができる車両用エンジンの気化器を提供す
ることである。請求項2及び請求項3の目的は、上記請
求項1の目的に加えて、さらに効率よく気化器の氷結現
象を防止し得る車両用エンジンの気化器を提供すること
である。
【0008】
【課題解決のための手段】請求項1の車両用エンジンの
気化器は、気化器のスロー系の燃料出口孔の近傍に該気
化器を加温するための電気式ヒーターを装着し、気化器
内の氷結現象が生じやすい位置またはその近傍にサーミ
スター素子またはPTC素子などの温度変化に対する抵
抗値変化の大きい素子を利用した温度スイッチを装着
し、前記温度スイッチの抵抗値変化及びエンジンのイグ
ニッション信号の有無を検知するとともにその検知結果
に基いて前記ヒーターをオン・オフ制御するヒーター制
御回路を設け、前記温度スイッチにより気化器の温度が
氷結の可能性を有する設定値以下の温度であること並び
に前記エンジンのイグニッション信号が有ることの両方
を検知した時に前記ヒーターをオンにして加温する構成
とすることにより、上記目的を達成するものである。
【0009】請求項2の発明は、請求項1の構成に加え
て、スターターモーターが作動しているときに前記ヒー
ターへの通電を遮断する構成とすることにより、上記目
的を達成するものである。
【0010】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の構成に加えて、吸気温度が設定値以上であるとき前
記ヒーターへの通電を遮断する構成とすることにより、
上記目的を達成するものである。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明を適用した車両用エンジンの気化器
の一実施例の要部を示す縦断面図である。図1におい
て、気化器40の本体(気化器本体)10を貫通する吸
気通路11が形成されており、不図示のエアクリーナー
から矢印A方向に流れてくる空気は該吸気通路11を通
して図示左側のエンジン(不図示)へ導入される。一
方、前記吸気通路11の下方には、ガソリン等の液体燃
料を貯留するためのフロート室12が形成されている。
このフロート室12内の燃料の油面高さは、支点13を
中心に上下方向に揺動可能なフロート14と該フロート
14の上下動によって開閉制御される燃料供給用ニード
ル弁15とにより、常に適正範囲内に維持されている。
【0012】そこで、前記吸気通路11には、吸気量
(吸入空気量)を制御するためのバタフライ式スロット
ル弁16が設けられている。一方、前記フロート室12
と前記吸気通路11との間には、主として出力運転時の
燃料供給量(空燃比)を制御するためのメイン系17
と、アイドリングを含む低速運転時の燃料供給量(空燃
比)を制御するためのスロー系18とが設けられてい
る。
【0013】前記メイン系17の燃料通路は、吸気通路
11に開口するメインノズル19と該メインノズル19
の下部(燃料油面下に開口する位置))に装着されたメ
インジェット20とで構成されている。そして、メイン
ノズル19に対応する位置に、吸気通路11を横切って
摺動可能なスライドピストン21が設けられており、該
スライドピストン21には前記メインノズル19内に嵌
入するジェットニードル22が取り付けられている。こ
のジェットニードル22はテーパー形状をしており、前
記スライドピストン21の動きに応じて該ジェットニー
ドル22の嵌入深さを変えることにより、メインノズル
19の燃料出口面積を調節するように構成されている。
また、メインノズル19における燃料霧化用の空気は、
空気取り入れ口28から、計量用のメインエアジェット
29を通して該メインノズル19内へ導入される。
【0014】前記スライドピストン21の上端部は吸気
負圧に応じて変位するダイアフラム23に結合されてい
る。また、このスライドピストン21は、戻しバネ27
により常に下方へ付勢されている。そして、ダイアフラ
ム23の上側には吸気負圧と連通した孔44を通じて負
圧室24が形成され、該ダイアフラム23の下側には大
気と連通する大気圧室25が形成されている。したがっ
て、吸気通路11内における空気流速(流量)の増大な
どにより吸気負圧が強くなるほど、前記スライドピスト
ン21が前記バネ27に打ち勝って上方へ移動し、これ
によって前記メインノズル19の燃料出口26の面積が
増大し、より多くの燃料を供給し得る状態になる。な
お、前記スロットル弁16は、図示のように、前記スラ
イドピストン21の吸気流下流側に配設されている。
【0015】前記スロー系18の燃料通路は、フロート
室14内の燃料油面下に開口する燃料計量用のスロージ
ェット30、燃料を霧化するためのスローノズル31、
霧化燃料の燃料通路32、および吸気通路11に開口す
る複数の小さな燃料出口孔33で構成されている。前記
燃料出口孔33は、前記スロットル弁16の真下より吸
気上流側の近傍に形成されている。前記スローノズル3
1における燃料霧化用の空気は、スロー系の空気取り入
れ口43から、計量用のスローエアジェット42を通し
て該スローノズル31内へ導入される。なお、本実施例
では、スロー系18の前記燃料出口孔33が吸気通路1
1の下側の壁面に開口しているので、燃料通路32を含
むスロー系全体の長さを短縮することができ、したがっ
て、エンジン運転に対する応答性に優れたスロー系を構
成することができる。
【0016】そこで、気化器本体10の燃料出口孔33
の近傍に下側開放(下向き)の凹穴34が形成され、該
凹穴34内には、伝熱性グリース等の伝熱性粘性物によ
り隙間を埋めるようにして、気化器加温用の電気式ヒー
ター35が挿入されている。このヒーター35は寒冷時
における気化器の氷結現象を防止するためのものであ
り、該ヒーター35としては、ニクロム線式のもの、セ
ラミックスタイプのもの、発熱素子タイプのもの、ある
いは導電性プラスチックを用いるものなど、電気エネル
ギーを熱エネルギーに変換できるものであれば、種々の
方式および構造のものを使用することができる。前記気
化器本体10には、前記ヒーター35を前記凹穴34内
に保持するためのヒーター押さえ部材36が固定されて
いる。
【0017】このヒーター押さえ部材36は、例えば、
板状部材で構成され、ネジ止め等により取り外し可能に
固定されている。また、、気化器本体10には、気化器
の温度を検知するための気化器温度センサ66がネジ止
め等により取り付けられている。図示の例では、この気
化器温度センサ66は気化器の吸気通路11に近い位置
の温度を検知するように配設されている。この気化器温
度センサ66も、上記ヒーター35の場合と同様、ネジ
穴内に伝熱性グリース等の伝熱性粘性物を注入して隙間
を埋めるようにした上で、該ネジ穴内に挿入されてい
る。
【0018】図2は前記ヒーター35および前記ヒータ
ー押さえ部材36を示す分解斜視図である。図1および
図2において、ヒーター35には電気を供給するための
リード線37が設けられ、前記ヒーター押さえ部材36
には該リード線37を挿通するための孔(開口)38が
形成されている。気化器本体10の前記凹穴34の近傍
に座面(不図示)が形成され、該座面に形成されたネジ
穴(不図示)と図2に示すようなビス(またはボルト)
39によって板状(プレート状)の前記ヒーター押さえ
部材36が固定されている。
【0019】なお、エンジンが単気筒の場合には通常1
個の気化器しか使用されないが、複数気筒の場合には気
筒数に応じて複数の気化器を用いることがある。上記図
2の構成は1個の気化器に対して1個のヒーター押さえ
部材36を用いてヒーター35の抜け止めを行なう場合
を示している。一方、複数の気化器を並列状態で取り付
けるエンジンにおいては、各気化器の相互位置を規制す
るとともにそれらの動きを抑えることが好ましい。
【0020】図3は複数個(4個)の気化器が並列配置
される車両用エンジンの気化器に本発明を適用する実施
例をエンジン側から見た一部破断正面図であり、図4は
図3の気化器の底面図であり、図5は図3中の線5−5
から見た一部破断側面図である。図3および図4におい
て、複数(図示の例では4個)の気化器40A、40
B、40C、40Dは、それぞれの本体10を1本の連
結ステー45にネジ締結することにより、互いに連結さ
れた状態にてエンジンに装着されている。なお、前記複
数の気化器40A、40B、40C、40Dの全体また
は任意一つを指す場合は単に気化器40で示すことにす
る。
【0021】前記連結ステー45は、4個の気化器40
のそれぞれの本体10に対して、2箇所づつでネジ締結
されている。そこで、本実施例では、図3中の右側から
2番目の気化器40Bは、1箇所ではボルト(ネジ)4
6で締結されているが、他の1箇所では前記ボルト46
に代えてボルト型の温度センサ66により締結されてい
る。図3〜図5に示すように、前記ボルト型の気化器温
度センサ66は、他のボルト46と同様に、連結ステー
45の取り付け孔を通して気化器本体10のネジ孔にネ
ジ込み固定することにより、該気化器本体10に該連結
ステー45とともに共締め固定されている。
【0022】なお、前記温度センサ66は、冷却風の影
響など外気条件に左右されやすい右端または左端の気化
器40A、40Dを避けて、内側の気化器40B、40
Cに装着することが好ましい場合があるが、外気条件な
どの影響が無い場合には、右端または左端の気化器40
A、40Dに装着してもよいことは勿論である。前記各
ヒーター35および前記気化器温度センサ66を制御回
路または駆動回路等と電気接続するためのリード線(不
図示)は、気化器近傍に設けられたクランプ手段により
纏められ、車体内部の制御回路または駆動回路等のコネ
クタに接続されている。
【0023】図6は前記ボルト型の気化器温度センサ6
6を例示する図であり、同図中の(A)は縦断面図であ
り、(B)は側面図である。この気化器温度センサ66
は、サーミスター素子またはPTC素子など、温度変化
に対する抵抗値変化の大きい素子を利用したコンパクト
サイズの温度スイッチで構成されている。図6におい
て、ハウジング47には雄ネジ48が一体に形成されて
おり、該ハウジング47の内部には温度変化に対する抵
抗値変化の大きいサーミスター素子またはPTC素子な
どのスイッチング素子49が収納されている。また、こ
のハウジング47の内部には、前記スイッチング素子4
9を保持するとともに電気接続するためのスプリング5
0も収納されている。そして、このハウジング47の開
口端部は、Oリング81に介して、絶縁材82およびタ
ーミナル83から成る蓋部材をかしめ固着することによ
り密封されている。
【0024】前記気化器温度センサ66は、前記ハウジ
ング47に六角頭部84および雄ネジ48を有するボル
ト型をしており、該雄ネジ48を気化器本体10の雌ネ
ジにネジ込むことにより、六角頭部84と気化器本体1
0との間で前記連結ステー45を締結するようにして該
気化器本体10に取り付けられる。この場合、伝熱性グ
リース等の伝熱性粘性物により前記雌ネジ内の隙間を埋
めるようにして、前記気化器温度センサ66の雄ネジ4
8をネジ込むことが好ましい。図3〜図5に前記気化器
温度センサ66の取り付け構造が示されている。なお、
図3〜図5には、4個の気化器40に対する連結ステー
45の8箇所の締結部のうち1箇所のみを前記ボルト型
の温度センサ66で締結し、他の締結部は全てボルト4
6で締結する場合を示したが、2箇所以上で温度検知を
したい場合には2箇所以上を前記温度センサ66で締結
するように構成してもよい。
【0025】図3および図4において、複数の気化器4
0のそれぞれには、該気化器40内の氷結現象が生じや
すい場所を加温することにより該氷結現象を防止するた
めのヒーター35が装着されている。本実施例において
は、気化器本体10に形成された下向き開放の凹穴34
に電気式ヒーター35が挿入され、各電気式ヒーター3
5は各気化器本体10にネジ87で固定されたヒーター
押さえ部材36により前記凹穴内に位置決め保持されて
いる。前記ヒーター押さえ部材36は、例えば、板状部
材で構成され、前記ネジ87により取り外し可能に固定
されている。この場合、前記ヒーター35は、前記凹穴
34内に伝熱性グリース等の伝熱性粘性物を注入して隙
間を埋めた状態で、該凹穴34内に挿入されている。
【0026】図3および図4において、複数(4個)の
気化器40のそれぞれには吸気量(吸入空気量)を制御
するためのバタフライ式スロットル弁16が設けられて
おり、本実施例では、これら4個のスロットル弁16の
スロットルシャフト85も互いに連結されており、1つ
のスロットル操作レバー86を回動操作することにより
4個の気化器40のスロットルを同時に同じ角度で制御
し得るように構成されている。このように複数の気化器
40のスロットル弁16を互いに連結することにより、
各気化器40のスロットル弁の開度調整などが気化器の
着脱作業、エンジン運転時の振動あるいはスロットル開
閉動作などによって変化することを防止することができ
る。
【0027】また、前述の実施例によれば、複数の気化
器40に1本の連結ステー45をネジ締結することによ
り該複数の気化器を連結する車両用エンジンの気化器に
おいて、少なくとも1箇所のネジ締結部のボルト46に
代えてボルト型の気化器温度センサ66を使用し、該気
化器温度センサ66で前記連結ステー45を締結する構
成にしたので、気化器温度センサ66を装着するに際
し、余分の構成部品や気化器自体の形状構造の変更を必
要とせずに、簡単かつコンパクトな構造で温度センサ6
6を取り付けることができ、温度センサを用いない気化
器との構成部品の共通化を図ることが可能になる。
【0028】前記電気式のヒーター35は、温度が低く
気化器40の内部に氷結現象が生じるかあるいはその可
能性がある場合にオン(通電)することにより、該気化
器を加温して前記氷結現象を防止するためのものであ
る。そこで、本発明による車両用エンジンの気化器は、
気化器に該気化器を加温するための電気式ヒーターを取
り付け、気化器内の氷結現象が生じやすい位置またはそ
の近傍にサーミスター素子またはPTC素子などの温度
変化に対する抵抗値変化の大きい素子を利用した温度ス
イッチを配置し、前記温度スイッチの抵抗値変化を増幅
させかつリレーを介して前記ヒーターをオン・オフ制御
するヒーター制御回路を設け、前記気化器の温度が設定
値以下である時に前記ヒーターをオンにして該気化器を
加温するように構成される。
【0029】図7は本発明を適用した車両用エンジンの
気化器の前記ヒーター35をオン・オフ制御するための
制御回路の第1実施例を示す回路図である。なお、本実
施例は図3〜図5の4個の気化器を有するエンジンに適
用する場合を示し、1個の気化器を用いるエンジンの場
合には、通常1個のヒーター35が使用される。図7に
おいて、51は電源としてのバッテリー、52はバッテ
リー51のメインヒューズ(例えば30A)、53はメ
インスイッチ(イグニッションスイッチ)である。前記
バッテリー51と前記メインスイッチ53との間には、
ヒーターヒューズ(例えば15A)54を介して常開タ
イプのヒーター駆動リレー55のスイッチ部が接続され
ており、該スイッチ部の他側には前記ヒーター35が接
続されている。4個の気化器40(図3中の40A〜4
0D)のそれぞれに1個づつのヒーター35を設ける本
実施例では、4個のヒーター35が並列に接続されてい
る。
【0030】前記常開タイプのヒーター駆動リレー55
の励磁部の他側は、ヒーターコントロールユニット56
が接続されている。このヒーターコントロールユニット
56は、エンジンファイアリング(イグニッション信
号)の有無を検知し、ファイアリングしていない時(イ
グニッション信号)か無い場合には前記ヒーター35を
オフにするためのものである。前記バッテリー51に
は、前記メインスイッチ53およびキルスイッチ57を
介してエンジン点火回路58が接続されている。このエ
ンジン点火回路58は、図示のように、イグニッション
コイル59とイグナイタ60を直列接続した構成を有し
ている。
【0031】前記ヒーターコントロールユニット56
は、トランジスタ61、AND回路62、波形整形回路
63、イグニッション検知回路64および温度検知回路
65を図示のように接続した構成をしている。前記トラ
ンジスタ61のコレクタCは前記ヒーター駆動リレー5
5の励磁部に接続され、該トランジスタ61のエミッタ
Eはアースされ、該トランジスタ61のベースBはAN
D回路62の出力端子に接続されている。また、前記イ
グニッションコイル59と前記イグナイタ60との間の
点を前記波形整形回路63に電気接続することにより、
前記エンジン点火回路58のイグニッション信号を前記
ヒーターコントロールユニット56に取り入れるように
構成されている。
【0032】さらに、前記温度検知回路65の入力側は
気化器温度センサ(温度スイッチ)66に接続されてい
る。この気化器温度センサ66は、気化器40内の氷結
現象が生じやすい位置またはその近傍に配置され、氷結
現象の有無または可能性を検知するためのものである。
この氷結現象が生じやすい位置としては、例えば、気化
器本体10のスロー系の燃料出口孔33あるいはスロー
系の空気取り入れ口43の近傍位置が選定され、このよ
うな部分の温度を前記前記気化器温度センサ66で検知
するように構成されている。その理由は、これらの部分
の温度が気化器40の氷結現象と直接的に関係すること
が多いからである。また、前記気化器温度センサ66
は、サーミスター素子またはPTC素子など、温度変化
に対する抵抗値変化の大きい素子を利用した温度スイッ
チで構成されている。
【0033】そして、前記ヒーターコントロールユニッ
ト56は、前記波形整形回路63およびイグニッション
検知回路64を通して波形整形および増幅されたイグニ
ッション信号と温度検知回路65を通して増幅された気
化器温度信号とを前記AND回路62に入力し、イグニ
ッション信号が存在し、かつ気化器40の温度が設定温
度(例えば約10℃)以下であるという2つの条件を満
たす場合に、前記AND回路62から前記トランジスタ
61のベースBに“1”の信号を印加することにより前
記ヒーター駆動リレー55を励磁し、前記ヒーター35
をオン(通電状態)にするように動作する。
【0034】また、通常の車両用エンジンでは、前記メ
インスイッチ53がオンの状態で、スタータースイッチ
(不図示)をオンにしてスターターモーター(不図示)
を作動させることによりエンジンを起動し、このエンジ
ン起動によってエンジンがセルフファイアリングを開始
すると、前記スタータースイッチを釈放して前記スター
ターモーターを停止させるように構成されている。そこ
で、前記ヒーターコントロールユニット56は、前記ス
ターターモーターが作動されている時(メインスイッチ
53とスタータースイッチが共にオンの状態で、エンジ
ン回転数を検知し、クランキング状態であると判別した
時)に、前記ヒーター駆動リレー55をオフ(開放)状
態にするなどして、前記ヒーター35をオフにする機能
をも備えている。すなわち、図7におけるヒーターコン
トロールユニット56は、エンジンがファイアリング状
態であること並びに前記温度センサ66によって検知さ
れる気化器温度が設定温度(例えば約10℃)以下であ
ることの2つの条件を満たす場合に前記ヒーター35を
オンにし、さらに、前記スターターモーターが作動され
ている時には前記ヒーター35をオフにするように制御
動作するものである。
【0035】図8は本発明を適用した車両用エンジンの
気化器の前記ヒーター35をオン・オフ制御するための
制御回路の第2実施例を示す回路図である。本実施例で
は、図6の第1実施例の構成に加えて、さらにエンジン
の吸気温度(通常では外気温度に一致する)が設定値以
下であることを追加条件として、前記ヒーター35に通
電して気化器40を加温するように構成されている。そ
のため、図8の電気回路は、図7の回路構成に加えて、
前記常開タイプのヒーター駆動リレー55の励磁部と前
記ヒーターコントロールユニット56のトランジスタ6
1のコレクタCとの間に、吸気温度センサ(吸気温度ス
イッチ)67が接続(直列接続)されており、吸気温度
(エンジン吸気の温度)が設定温度(例えば約10℃)
以下でない限り前記ヒーター35に通電しないように構
成されている。
【0036】図8の制御回路の構成は、図7の回路構成
に上記の吸気温度センサ67を追加したものであり、そ
の他の部分では図7の第1実施例と同じ構成をしてい
る。そこで、図8においては、図7中の各部分に対応す
る部分をそれぞれ同一符号で示し、それらの詳細説明は
省略する。すなわち、図8の制御回路は、気化器40の
温度が設定値以下であり、外気温度が設定値以下であ
り、エンジンがファイアリングしていることの3つの条
件を満たしている時に、前記ヒーター35に通電して気
化器40を加温するように構成されている。
【0037】図9は図8の気化器を装着した車両用エン
ジンを示す側面図である。図9において、71はクラン
クケース、72はシリンダ、73はシリンダヘッド、7
4はエアクリーナーであり、気化器40はエアクリーナ
ー74からシリンダヘッド73の吸気口(不図示)へ吸
気を導入するための吸気通路75の途中に接続されてい
る。気化器40の氷結現象を防止するための前記ヒータ
ー35は、気化器本体10(図1、図3)の所望位置に
装着されている。
【0038】図9において、前記気化器温度センサ66
は、図1〜図5に示したように、気化器本体10の下部
に下方から操作する構造(例えば下方からねじ込んで締
結する構造)で取り付けられている。この気化器温度セ
ンサ66の取り付け位置は、気化器内の氷結現象が生じ
やすい位置、例えばスロー系の燃料出口孔33あるいは
スロー系の空気取り入れ口43の位置またはその近傍位
置に選定されている。そして、前記位置における気化器
40の温度が所定値以下の時に前記温度センサ66がオ
ンになり、所定値以上の時に該温度センサ66がオフに
なるように構成されている。また、前記気化器温度セン
サ66は、サーミスター素子またはPTC素子などの温
度変化に対する抵抗値変化の大きい素子を利用したコン
パクトサイズの温度スイッチで構成されている。
【0039】また、図8および図9の実施例では、前記
吸気温度センサ67として、エアクリーナー74内の吸
気温度に感応してオン・オフするセンサ(スイッチ)が
使用されているが、この吸気温度センサ67の取り付け
位置(温度検知位置)は、エアクリーナー74の内部に
限定されるものではなく、吸気系内の空気温度を検知で
きる場所であれば、外気取り入れ口からエンジン吸気口
へ至る吸気通路内の任意の位置に選定することができ
る。
【0040】以上説明した各実施例によれば、気化器4
0の最も氷結しやすい位置またはその近傍にコンパクト
サイズの気化器温度センサ66を配置し、ヒーターコン
トロールユニット56でその抵抗値変化を増幅させ、ヒ
ーター駆動リレー55を介して気化器加温用ヒーター3
5をオン・オフ制御するように構成したので、該ヒータ
ー35を効率よくオン・オフ制御することが可能にな
る。
【0041】また、エンジンがファイアリング状態であ
る時には、気化器40の氷結現象が生じやすい位置また
はその近傍の温度が設定値以下であり、ヒーター35に
通電するように制御し、エンジンがファイアリングして
いない時には無条件にヒーター35への通電を停止する
ように制御するので、メインスイッチ53はオンである
がエンジンが停止した場合、すなわちメインスイッチ5
3の切り忘れやアイドリング放置時のエンストなどの気
化器の氷結現象が生じるおそれの無い場合におけるヒー
ター35への通電を無くして消費電力を最小限に抑える
ことができ、また、メインスイッチ53の切り忘れやア
イドリング放置時のエンストなどの事態におけるバッテ
リー過放電の可能性も無くすことができる。
【0042】さらに、スターターモーターが作動してい
る時にはエンジン回転数を検知してヒーター35への通
電を遮断するので、大きな電流を必要とするスターター
モーターとヒーター35の同時作動を無くしてバッテリ
ー51の過放電の可能性をさらに無くすことができる。
さらにまた、図8および図9の第2実施例によれば、上
記の各条件に加えて、エンジン吸気の温度が設定温度以
下であることを条件にヒーター35に通電して気化器4
0を加温するように構成したので、気化器40に氷結現
象が生じない時にヒーター35へ通電することを一層確
実に無くすことができ、ヒーター作動用の電力をさらに
節減することが可能になる。
【0043】また、気化器40に取り付ける温度センサ
66は小型でかつ気化器40の下部より取り付けるもの
であるため、外観上有利であり、しかも温度センサ66
とヒーターコントロールユニット56との間の配線も容
易に行うことができる。こうして、簡単かつコンパクト
な構成で、エンジン運転中のヒーター35のオン・オフ
制御を効率的に行うことができ、バッテリー寿命を長期
化できる氷結防止手段付きの車両用エンジンの気化器が
得られる。
【0044】さらに、上記各実施例によれば、図1に示
すように、気化器40のスロー系18の燃料出口孔33
の近傍に電気式ヒーター35を装着し、寒冷雰囲気で気
化器温度が低下している時に該ヒーター35で燃料出口
孔33を加温するので、始動時や下り坂走行時などにお
ける燃料の気化熱放散によっても該燃料出口孔33の過
度の温度低下が防止され、該燃料出口孔33の近傍にお
ける空気中の水分の氷結を効果的に阻止することが可能
になる。すなわち、メイン系と異なりスロー系には可動
部が無く、寒冷時での始動直後には、特に小さな燃料出
口孔33(例えば、直径0.7mm)が上記氷結の影響
を受けやすく、低速運転時(例えば、アイドリングから
3000rpm)の空燃比に乱れが生じることがある
が、上記実施例によれば、寒冷時に燃料出口孔33付近
の水分が氷結して燃料が出難くなっても、ヒーター35
により氷結した水分を速やかに溶かすことができる。そ
のため、寒冷時でも、低速運転時の空燃比の乱れを無く
してエンジン回転を通常通りに維持することができ、か
つ再始動もスムーズに行なうことが可能になる。
【0045】また、上記各実施例によれば、図1および
図2に示すように、気化器本体の凹穴(図1中の穴3
4)にヒーター35を挿入する際、その間の隙間に伝熱
性グリース等の伝熱粘性物を充填するので、ヒーター3
5による燃料出口孔33の加熱効率および応答性を向上
させることができ、しかも、凹穴34にはネジ等の締結
機構は無く、穴34を鋳肌自体で形成することができ、
加工工数を削減することもできる。さらに、上記凹穴3
4を下向きに形成し、ヒーター35を下から挿入すると
ともに板状のヒーター押さえ部材36で抜け止めするの
で、外観を通常の気化器と同等のものにすることがで
き、デザイン的にも有利な気化器の加温装置が得られ
る。さらにまた、複数の気化器40を並列配置する場合
には、ヒーター押さえ部材36によって各気化器40の
相互位置を規制するための連結部材を兼ねることができ
るので、部品点数の削減および小型軽量化を図ることも
できる。
【0046】図10は氷点下の温度−α℃からエンジン
スタートする場合の気化器の温度変化を例示するグラフ
であり、鎖線はヒーターを使用しない場合を、実線はヒ
ーター35を使用する上記実施例の場合を示す。図10
において、ヒーターを使用しない場合には、鎖線で示す
ように、スタート(始動)した後に気化熱放散による温
度低下(例えば、5℃〜8℃程度の温度低下)が生じる
こともあって、氷結が生じ易いが、上記実施例によれ
ば、実線で示すようにスタート時点から気化器の温度を
単調に上昇させることが可能になり、氷結が効果的に防
止され、エンジンの回転を通常通りに維持することが可
能になる。また、寒冷時の再始動も容易に行なうことが
可能になる。
【0047】図11は氷点温度より若干高い温度β℃
(例えば、1℃〜5℃の範囲内の温度)からエンジンス
タートする場合の気化器の温度変化を例示するグラフで
あり、鎖線はヒーターを使用しない場合を、実線はヒー
ター35を使用する上記実施例の場合を示す。図11の
場合にも、ヒーターを使用しない場合には、鎖線で示す
ように、スタート(始動)した後に気化熱放散による温
度低下(例えば、5℃〜8℃程度の温度低下)が生じ、
氷点下に下がって氷結を生じることがある。これに対し
て、ヒーター35を使用する上記実施例によれば、実線
で示すように気化器の温度はスタート時点から単調に上
昇し、氷点下になることがないので、氷結を無くすこと
ができ、エンジンの回転を通常通りに維持することが可
能になり、また、再始動も容易に行なうことができる。
【0048】図1に示すような気化器のスロー系18で
は、寒冷時に、空気取り入れ口43の近傍において上記
氷結が生じることもある。そこで、図1中に二点鎖線の
35で示すように、空気取り入れ口43の近傍位置にヒ
ーター35を装着することもある。その場合には、気化
器本体10の空気取り入れ口43近傍位置に凹穴を形成
し、該凹穴にヒーター35を挿入し、該ヒーター35を
ヒーター押さえ部材で抜け止め保持する構成が採られ
る。すなわち、図1〜図5で説明したヒーター35の取
り付けおよびオン・オフ制御のための構成は、そのまま
の構成で空気取り入れ口43の近傍において実施しても
よい。そして、このような空気取り入れ口43の近傍に
おけるヒーター35の装着は、単独で実施できる他、前
記燃料出口孔33の近傍におけるヒーター35の装着と
ともに実施することもでき、これらの構成によっても、
上記実施例の場合と同様の作用効果が得られる。
【0049】なお、本発明による気化器の加温装置は、
自動車、自動2輪車、自動4輪車など、エンジンで走行
する車両であれば、どのような車両のエンジンの気化器
に対しても適用することができ、同様な作用効果が得ら
れるものである。また、上記実施例では、図1に示すよ
うな可変ベンチュリー型気化器を例に挙げて説明した
が、本発明は、その他の形態の気化器に対しても同様に
適用することができ、同様の効果が得られるものであ
る。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなごとく、請求項
1の車両用エンジンの気化器によれば、気化器のスロー
系の燃料出口孔の近傍に該気化器を加温するための電気
式ヒーターを装着し、気化器内の氷結現象が生じやすい
位置またはその近傍にサーミスター素子またはPTC素
子などの温度変化に対する抵抗値変化の大きい素子を利
用した温度スイッチを装着し、前記温度スイッチの抵抗
値変化及びエンジンのイグニッション信号の有無を検知
するとともにその検知結果に基いて前記ヒーターをオン
・オフ制御するヒーター制御回路を設け、前記温度スイ
ッチにより気化器の温度が氷結の可能性を有する設定値
以下の温度であること並びに前記エンジンのイグニッシ
ョン信号が有ることの両方を検知した時に前記ヒーター
をオンにして加温する構成としたので、寒冷時にメイン
スイッチがオンの場合でもエンストやスイッチ消し忘れ
でエンジンがファイアリングしていない時にはヒーター
がオフになることから、無駄な電力消費を極力省くこと
ができ、氷結が生じやすい場所の温度を精確に検知する
とともにヒーターの加温効率が向上することから、加温
装置の応答性向上及び電力の有効利用をさらに促進させ
ることができる車両用エンジンの気化器が提供される。
【0051】請求項2の発明によれば、請求項1の構成
に加えて、スターターモーターが作動しているときに前
記ヒーターへの通電を遮断する構成としたので、上記効
果に加えて、大きな電流を必要とするスターターモータ
ーと同時にヒーターへ通電することを無くしてバッテリ
ーの過放電の可能性を無くすことができるという効果が
得られる。
【0052】請求項3の発明によれば、請求項1または
請求項2の構成に加えて、吸気温度が設定値以上である
とき前記ヒーターへの通電を遮断する構成としたので、
上記効果に加えて、一層効率よく気化器の氷結現象を防
止し得る車両用エンジンの気化器が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した車両用エンジンの気化器の一
実施例の要部構成を示す縦断面図である。
【図2】図1中のヒーターの取り付け構造の分解斜視図
である。
【図3】複数の気化器から成る車両用エンジンの気化器
に本発明を適用した実施例のエンジン側から見た一部破
断正面図である。
【図4】図3中の線4−4から見た底面図である。
【図5】図3中の線5−5から見た一部破断側面図であ
る。
【図6】図3中の気化器温度センサを示す図である。
【図7】本発明を適用した車両用エンジンの気化器のヒ
ーターをオン・オフ制御するための制御回路の第1実施
例を示す回路図である。
【図8】本発明を適用した車両用エンジンの気化器のヒ
ーターをオン・オフ制御するための制御回路の第2実施
例を示す回路図である。
【図9】本発明を適用した気化器を備えた車両用エンジ
ンの具体例を示す側面図である。
【図10】氷点下の温度でスタートする時の気化器温度
の変化を例示するグラフである。
【図11】氷点温度より高い温度でスタートする時の気
化器温度の変化を例示するグラフである。
【符号の説明】 10 気化器本体 11 吸気通路 12 フロート室 16 バタフライ式スロットル弁 17 メイン系 18 スロー系 19 メインノズル 21 スライドピストン 26 メイン系の燃料出口 28 メイン系の空気取り入れ口 33 スロー系の燃料出口孔 34 凹穴 35 電気式ヒーター 36 ヒーター押さえ部材 40 気化器 43 スロー系の空気取り入れ口 45 連結ステー 46 ボルト 47 ハウジング 48 雄ネジ 49 スイッチング素子 51 バッテリー 53 メインスイッチ 55 ヒーター駆動リレー 56 ヒーターコントロールユニット 57 キルスイッチ 58 エンジン点火回路 59 イグニッションコイル 60 イグナイタ 61 トランジスタ 62 AND回路 63 波形整形回路 64 イグニッション検知回路 65 温度検知回路 66 気化器温度センサ(スイッチ) 67 吸気温度センサ(スイッチ) 71 クランクケース 72 シリンダ 73 シリンダヘッド 74 エアクリーナー 75 吸気通路 83 ターミナル 85 スロットルシャフト 87 ネジ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気化器のスロー系の燃料出口孔の近傍
    に該気化器を加温するための電気式ヒーターを装着し、
    気化器内の氷結現象が生じやすい位置またはその近傍に
    サーミスター素子またはPTC素子などの温度変化に対
    する抵抗値変化の大きい素子を利用した温度スイッチを
    装着し、前記温度スイッチの抵抗値変化及びエンジンの
    イグニッション信号の有無を検知するとともにその検知
    結果に基いて前記ヒーターをオン・オフ制御するヒータ
    ー制御回路を設け、前記温度スイッチにより気化器の温
    度が氷結の可能性を有する設定値以下の温度であること
    並びに前記エンジンのイグニッション信号が有ることの
    両方を検知した時に前記ヒーターをオンにして加温する
    ことを特徴とする車両用エンジンの気化器。
  2. 【請求項2】 スターターモーターが作動していると
    きに前記ヒーターへの通電を遮断することを特徴とする
    請求項1の車両用エンジンの気化器。
  3. 【請求項3】 吸気温度が設定値以上であるとき前記
    ヒーターへの通電を遮断することを特徴とする請求項1
    または請求項2の車両用エンジンの気化器。
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JPS5939167U (ja) * 1982-09-04 1984-03-13 日本研磨工業株式会社 高温金属切断砥石

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