JP2588624Y2 - 主軸装置の工具アタッチメント給電構造 - Google Patents
主軸装置の工具アタッチメント給電構造Info
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- JP2588624Y2 JP2588624Y2 JP1993028391U JP2839193U JP2588624Y2 JP 2588624 Y2 JP2588624 Y2 JP 2588624Y2 JP 1993028391 U JP1993028391 U JP 1993028391U JP 2839193 U JP2839193 U JP 2839193U JP 2588624 Y2 JP2588624 Y2 JP 2588624Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はマシニングセンタ等の主
軸装置において、主軸に着脱可能に装着された工具アタ
ッチメントに外部から電力を供給するための工具アタッ
チメント給電構造に関する。
軸装置において、主軸に着脱可能に装着された工具アタ
ッチメントに外部から電力を供給するための工具アタッ
チメント給電構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、門型マシニングセンタ等の主軸及
び主軸頭(主軸ラム)の先端に着脱可能に装着される工
具アタッチメントにおいては、駆動機構を単純化すると
ともに全体を小型化するために、該工具アタッチメント
の工具主軸等の駆動用モータを該工具アタッチメント自
体に内蔵する場合がある。
び主軸頭(主軸ラム)の先端に着脱可能に装着される工
具アタッチメントにおいては、駆動機構を単純化すると
ともに全体を小型化するために、該工具アタッチメント
の工具主軸等の駆動用モータを該工具アタッチメント自
体に内蔵する場合がある。
【0003】上記駆動用モータへの給電は、工具アタッ
チメントの着脱に支障がないように行う必要がある。そ
こで着脱に支障を来たさない給電構造として、例えば実
開平3−68716号公報に開示されているように、工
具アタッチメントの側部から可撓性電線をコネクタを用
いて接続するようにしたものがある。しかしコネクタの
接続においては、位置合わせを行う必要があり、自動接
続が困難であった。
チメントの着脱に支障がないように行う必要がある。そ
こで着脱に支障を来たさない給電構造として、例えば実
開平3−68716号公報に開示されているように、工
具アタッチメントの側部から可撓性電線をコネクタを用
いて接続するようにしたものがある。しかしコネクタの
接続においては、位置合わせを行う必要があり、自動接
続が困難であった。
【0004】一方、自動接続を可能とする給電構造とし
て、例えば実開昭51−141872号公報に開示され
ているものがある。これは、モータを内蔵する工具アタ
ッチメントの外周に環状通電体と、該環状通電体と係脱
可能に固定支持部に移動自在に支持され、外部電源装置
に接続されたブラシとを備えている。この従来構造で
は、モータ駆動時には、ブラシを環状通電体と接触する
位置に移動させることにより給電を行うことができ、ま
た工具アタッチメントが旋回状態であっても常時ブラシ
が環状通電体に接触して給電することができる。また、
工具アタッチメント着脱時には、ブラシを環状通電体に
干渉しない位置に移動させ、この状態で着脱を行うよう
にしている。
て、例えば実開昭51−141872号公報に開示され
ているものがある。これは、モータを内蔵する工具アタ
ッチメントの外周に環状通電体と、該環状通電体と係脱
可能に固定支持部に移動自在に支持され、外部電源装置
に接続されたブラシとを備えている。この従来構造で
は、モータ駆動時には、ブラシを環状通電体と接触する
位置に移動させることにより給電を行うことができ、ま
た工具アタッチメントが旋回状態であっても常時ブラシ
が環状通電体に接触して給電することができる。また、
工具アタッチメント着脱時には、ブラシを環状通電体に
干渉しない位置に移動させ、この状態で着脱を行うよう
にしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら上記環状
通電体とブラシを用いる構造では、ブラシの寿命が摩耗
によって限られ、定期的なメンテナンスが必要であると
いう問題があり、また環状通電体に切削油や切粉が付着
し接触不良が発生し、信頼性に不安があるという問題が
ある。さらにブラシと環状通電体を係脱させるための位
置決め駆動機構が必要であり、構造が複雑であるという
問題もある。
通電体とブラシを用いる構造では、ブラシの寿命が摩耗
によって限られ、定期的なメンテナンスが必要であると
いう問題があり、また環状通電体に切削油や切粉が付着
し接触不良が発生し、信頼性に不安があるという問題が
ある。さらにブラシと環状通電体を係脱させるための位
置決め駆動機構が必要であり、構造が複雑であるという
問題もある。
【0006】ここで上記摩耗による寿命の問題を解消す
るために、特開平4−345008号公報に開示されて
いるような無接触によって給電を行う無接触給電装置を
採用することが考えられる。この無接触給電装置は、給
電時に給電部材と受電部材とを空隙を介して相互に対向
するように配置・位置決めし、両部材の磁気的結合によ
り電力を無接触で供給するものである。
るために、特開平4−345008号公報に開示されて
いるような無接触によって給電を行う無接触給電装置を
採用することが考えられる。この無接触給電装置は、給
電時に給電部材と受電部材とを空隙を介して相互に対向
するように配置・位置決めし、両部材の磁気的結合によ
り電力を無接触で供給するものである。
【0007】しかしながら、無接触給電装置を採用する
には、給電部材と受電部材とを所定の空隙をあけて精度
良く対向させ、かつこの対向関係が維持されるように管
理する必要がある。従ってこれらの部材の配置・位置決
め構造の如何によっては十分な信頼性が得られず、また
位置決めのために別個新たな機構が必要となる等の懸念
がある。
には、給電部材と受電部材とを所定の空隙をあけて精度
良く対向させ、かつこの対向関係が維持されるように管
理する必要がある。従ってこれらの部材の配置・位置決
め構造の如何によっては十分な信頼性が得られず、また
位置決めのために別個新たな機構が必要となる等の懸念
がある。
【0008】本考案は、上記従来の実情に鑑みてなされ
たもので、無接触給電装置を採用する場合に、給電側部
材と受電側部材とを精度よく対向させ、また使用環境の
影響を受けにくくして信頼性を高めることができ、また
給電部材と受電部材との位置決め構造が複雑になること
もない主軸装置の工具アタッチメント給電構造を提供す
ることを目的としている。
たもので、無接触給電装置を採用する場合に、給電側部
材と受電側部材とを精度よく対向させ、また使用環境の
影響を受けにくくして信頼性を高めることができ、また
給電部材と受電部材との位置決め構造が複雑になること
もない主軸装置の工具アタッチメント給電構造を提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案は、主軸
の軸線と工具アタッチメントのシャンク部の軸線とが同
軸をなすように主軸の先端部に着脱可能に装着された工
具アタッチメントに外部から電力を供給する主軸装置の
工具アタッチメント給電構造において、上記主軸の軸心
に貫通穴を形成し、該貫通穴内に固定部材の軸部を挿入
するとともに該固定部材の基部を主軸支持部に固定し、
無接触給電装置の、給電部材を軸方向に見て上記主軸の
先端部内に位置するように上記固定部材の軸部に固定
し、受電部材を工具アタッチメント装着時に上記給電部
材と所定間隔をあけて対向するように軸方向に見て上記
シャンク部内に固定し、上記給電部材,受電部材をそれ
ぞれ外部電源装置,工具アタッチメント内のモータに接
続したことを特徴としている。
の軸線と工具アタッチメントのシャンク部の軸線とが同
軸をなすように主軸の先端部に着脱可能に装着された工
具アタッチメントに外部から電力を供給する主軸装置の
工具アタッチメント給電構造において、上記主軸の軸心
に貫通穴を形成し、該貫通穴内に固定部材の軸部を挿入
するとともに該固定部材の基部を主軸支持部に固定し、
無接触給電装置の、給電部材を軸方向に見て上記主軸の
先端部内に位置するように上記固定部材の軸部に固定
し、受電部材を工具アタッチメント装着時に上記給電部
材と所定間隔をあけて対向するように軸方向に見て上記
シャンク部内に固定し、上記給電部材,受電部材をそれ
ぞれ外部電源装置,工具アタッチメント内のモータに接
続したことを特徴としている。
【0010】請求項2の考案は、上記主軸装置の工具ア
タッチメント給電構造において、無接触給電装置の、第
1給電部材を軸方向に見て上記主軸の先端部内に固定
し、第1受電部材を工具アタッチメント装着時に上記第
1給電部材と所定間隔をあけて対向するように軸方向に
見て上記シャンク部内に固定し、第2受電部材を上記主
軸と同軸をなすように該主軸の後端部に固定し、第2給
電部材を上記第2受電部材と所定間隔をあけて対向し、
かつ上記主軸と同軸をなすように主軸支持部に固定し、
上記第1給電部材と第2受電部材とを接続するととも
に、上記第1受電部材,第2給電部材をそれぞれ工具ア
タッチメント内のモータ,外部電源装置に接続したこと
を特徴としている。
タッチメント給電構造において、無接触給電装置の、第
1給電部材を軸方向に見て上記主軸の先端部内に固定
し、第1受電部材を工具アタッチメント装着時に上記第
1給電部材と所定間隔をあけて対向するように軸方向に
見て上記シャンク部内に固定し、第2受電部材を上記主
軸と同軸をなすように該主軸の後端部に固定し、第2給
電部材を上記第2受電部材と所定間隔をあけて対向し、
かつ上記主軸と同軸をなすように主軸支持部に固定し、
上記第1給電部材と第2受電部材とを接続するととも
に、上記第1受電部材,第2給電部材をそれぞれ工具ア
タッチメント内のモータ,外部電源装置に接続したこと
を特徴としている。
【0011】請求項3の考案は、請求項1の主軸装置の
工具アタッチメント給電構造において、上記主軸が垂直
方向に配置され、上記工具アタッチメントが主軸の下端
部に装着され、上記給電部材,受電部材の対向面がそれ
ぞれ雌テーパ状,雄テーパ状に形成されていることを特
徴としている。
工具アタッチメント給電構造において、上記主軸が垂直
方向に配置され、上記工具アタッチメントが主軸の下端
部に装着され、上記給電部材,受電部材の対向面がそれ
ぞれ雌テーパ状,雄テーパ状に形成されていることを特
徴としている。
【0012】
【作用】請求項1〜3の考案に係る主軸装置の工具アタ
ッチメント給電構造によれば、無接触給電装置の給電部
材,受電部材を主軸,工具アタッチメントのシャンク部
で囲まれた空間内に配置したので、使用環境による影響
を回避でき、給電,受電部材の対向面に切粉や潤滑油が
付着することはなく、給電装置を損傷したり給電効率を
低下させることがなく、信頼性を向上できる。
ッチメント給電構造によれば、無接触給電装置の給電部
材,受電部材を主軸,工具アタッチメントのシャンク部
で囲まれた空間内に配置したので、使用環境による影響
を回避でき、給電,受電部材の対向面に切粉や潤滑油が
付着することはなく、給電装置を損傷したり給電効率を
低下させることがなく、信頼性を向上できる。
【0013】また同一軸線をなすように装着される主
軸,工具アタッチメントのそれぞれに給電部材,受電部
材を配置固定したので、工具アタッチメントを主軸に装
着すると給電部材,受電部材が自動的に、所定間隔をあ
けて対向するように位置決めされ、かつこの対向関係が
維持される。従って位置決め機構を別個に必要とするこ
とがなく構造複雑化の問題を回避できる。
軸,工具アタッチメントのそれぞれに給電部材,受電部
材を配置固定したので、工具アタッチメントを主軸に装
着すると給電部材,受電部材が自動的に、所定間隔をあ
けて対向するように位置決めされ、かつこの対向関係が
維持される。従って位置決め機構を別個に必要とするこ
とがなく構造複雑化の問題を回避できる。
【0014】請求項3の考案によれば、主軸を縦向きに
配置した場合に、下側に位置する受電部材の対向面を雄
テーパ状としたので、該対向面への切粉等の堆積をより
確実に回避でき、さらに信頼性を向上できる。
配置した場合に、下側に位置する受電部材の対向面を雄
テーパ状としたので、該対向面への切粉等の堆積をより
確実に回避でき、さらに信頼性を向上できる。
【0015】
【実施例】以下本考案の実施例を添付図面に基づいて説
明する。図1は請求項1,3の考案の一実施例(第1実
施例)による主軸装置の工具アタッチメント給電構造を
説明するための断面正面図であり、工具アタッチメント
を装着した状態を示している。
明する。図1は請求項1,3の考案の一実施例(第1実
施例)による主軸装置の工具アタッチメント給電構造を
説明するための断面正面図であり、工具アタッチメント
を装着した状態を示している。
【0016】図において、1は本実施例構造を備えた主
軸装置であり、該主軸装置1のハウジング2は筒状のも
ので、該ハウジング2内には主軸3が挿入されている。
該主軸3はハウジング2内に軸方向に間隔をおいて配置
された軸受4,4によって回転自在にかつ軸方向に固定
して軸支されている。また上記ハウジング2内には上記
主軸3を回転駆動するためのモータ5が組み込まれてい
る。該モータ5のステータ5aはハウジング2の内周面
に固定され、ロータ5bは上記ステータ5aに対向する
ように上記主軸3の外周面に固定されている。
軸装置であり、該主軸装置1のハウジング2は筒状のも
ので、該ハウジング2内には主軸3が挿入されている。
該主軸3はハウジング2内に軸方向に間隔をおいて配置
された軸受4,4によって回転自在にかつ軸方向に固定
して軸支されている。また上記ハウジング2内には上記
主軸3を回転駆動するためのモータ5が組み込まれてい
る。該モータ5のステータ5aはハウジング2の内周面
に固定され、ロータ5bは上記ステータ5aに対向する
ように上記主軸3の外周面に固定されている。
【0017】上記主軸3は、軸心に貫通穴3aが形成さ
れた円筒状のものであり、先端部には工具アタッチメン
ト6を着脱可能に装着するための工具着脱装置が設けら
れている。この工具着脱装置は以下の構造になってい
る。主軸先端部の内周面に雌テーパ状のシャンク挿入穴
3bが、外周面に締付用雄ねじ3cがそれぞれ形成さ
れ、主軸先端面に回転力伝達用キー3dが固着され、上
記雄ねじ3cに締付用ナット7の雌ねじ7aが螺合して
いる。該締付用ナット7の下端には押圧片7bが所定角
度間隔毎に成形されており、また該締付用ナット7の側
方には該ナット7を回転方向にロックするロック手段
(図示せず)が配設されている。
れた円筒状のものであり、先端部には工具アタッチメン
ト6を着脱可能に装着するための工具着脱装置が設けら
れている。この工具着脱装置は以下の構造になってい
る。主軸先端部の内周面に雌テーパ状のシャンク挿入穴
3bが、外周面に締付用雄ねじ3cがそれぞれ形成さ
れ、主軸先端面に回転力伝達用キー3dが固着され、上
記雄ねじ3cに締付用ナット7の雌ねじ7aが螺合して
いる。該締付用ナット7の下端には押圧片7bが所定角
度間隔毎に成形されており、また該締付用ナット7の側
方には該ナット7を回転方向にロックするロック手段
(図示せず)が配設されている。
【0018】上記工具アタッチメント6は、アタッチメ
ントケース6eと、該ケース6e内に主軸直角方向に挿
入され、回転自在に軸支された工具主軸6aと、該工具
主軸6aの先端に固定された工具Tと、上記アタッチメ
ントケース6e内に組み込まれ、上記工具主軸6aを回
転駆動するモータ(図示せず)とを備えている。
ントケース6eと、該ケース6e内に主軸直角方向に挿
入され、回転自在に軸支された工具主軸6aと、該工具
主軸6aの先端に固定された工具Tと、上記アタッチメ
ントケース6e内に組み込まれ、上記工具主軸6aを回
転駆動するモータ(図示せず)とを備えている。
【0019】また上記アタッチメントケース6eには上
記工具主軸6aと直角方向に延びるシャンク部6fが形
成されており、該シャンク部6fの先端部には上記主軸
3のシャンク挿入穴3bに嵌合する雄テーパ面6bが形
成されている。また該シャンク部6fの外周には上記主
軸3の先端面に圧接する圧接部6dが環状に形成されて
いる。該圧接部6dには上記締付ナット7の押圧片7b
に対する逃げとなる切欠が形成されており、また上記動
力伝達用キー3dに係合する凹部6cが形成されてい
る。
記工具主軸6aと直角方向に延びるシャンク部6fが形
成されており、該シャンク部6fの先端部には上記主軸
3のシャンク挿入穴3bに嵌合する雄テーパ面6bが形
成されている。また該シャンク部6fの外周には上記主
軸3の先端面に圧接する圧接部6dが環状に形成されて
いる。該圧接部6dには上記締付ナット7の押圧片7b
に対する逃げとなる切欠が形成されており、また上記動
力伝達用キー3dに係合する凹部6cが形成されてい
る。
【0020】そして上記主軸3と工具アタッチメント6
との結合部内に給電装置8が配設されている。この給電
装置8は、多数巻線を有する一対の給電側コア(給電部
材)8aと受電側コア(受電部材)8bとを所定空隙を
あけて対向配置することにより、両コア8a,8bの磁
気的結合により電力を給電側から受電側に無接触で供給
する、いわゆる無接触式のものである。本実施例では、
上記給電側コア8a,受電側コア8bは共に短尺円柱状
のもので、給電側コア8aの対向面には凹状の円錐型雌
テーパ面8dが形成され、受電側コア8bの対向面には
凸状の円錐型雄テーパ面8cが形成されている。
との結合部内に給電装置8が配設されている。この給電
装置8は、多数巻線を有する一対の給電側コア(給電部
材)8aと受電側コア(受電部材)8bとを所定空隙を
あけて対向配置することにより、両コア8a,8bの磁
気的結合により電力を給電側から受電側に無接触で供給
する、いわゆる無接触式のものである。本実施例では、
上記給電側コア8a,受電側コア8bは共に短尺円柱状
のもので、給電側コア8aの対向面には凹状の円錐型雌
テーパ面8dが形成され、受電側コア8bの対向面には
凸状の円錐型雄テーパ面8cが形成されている。
【0021】なお、上記給電側,受電側コア8a,8b
の対向面は必ずしもテーパ状に形成する必要はなく、給
電可能であればどのような形状であってもよい。例えば
給電側,受電側コア8a,8bをそれぞれ円盤状に形成
してもよい。
の対向面は必ずしもテーパ状に形成する必要はなく、給
電可能であればどのような形状であってもよい。例えば
給電側,受電側コア8a,8bをそれぞれ円盤状に形成
してもよい。
【0022】上記給電側コア8aは、上記主軸3の貫通
穴3aの先端部内に該給電側コア8aの軸心が主軸軸心
と一致するように配置されており、固定部材9によって
固定支持されている。この固定部材9は断面ハット状の
フランジ部9aと、下方に延びる棒状の軸部9bとから
なり、上記フランジ部9aは上記ハウジング2の上部
(主軸支持部)に固定されている。また上記軸部9bは
貫通穴3a内に同軸状に挿通され、下端面は主軸先端近
傍に位置しており、該下端面に上記給電側コア8aの上
端面が固定されている。また上記固定部材9の軸心には
貫通穴9cが形成されており、一端が図示しない外部電
源装置に接続されたリード線10が上記貫通穴9cを通
って上記給電側コア8aの巻線に上端面側から接続され
ている。
穴3aの先端部内に該給電側コア8aの軸心が主軸軸心
と一致するように配置されており、固定部材9によって
固定支持されている。この固定部材9は断面ハット状の
フランジ部9aと、下方に延びる棒状の軸部9bとから
なり、上記フランジ部9aは上記ハウジング2の上部
(主軸支持部)に固定されている。また上記軸部9bは
貫通穴3a内に同軸状に挿通され、下端面は主軸先端近
傍に位置しており、該下端面に上記給電側コア8aの上
端面が固定されている。また上記固定部材9の軸心には
貫通穴9cが形成されており、一端が図示しない外部電
源装置に接続されたリード線10が上記貫通穴9cを通
って上記給電側コア8aの巻線に上端面側から接続され
ている。
【0023】上記受電側コア8bは、上記工具アタッチ
メント6のシャンク部6fの上部に形成された凹部内に
該受電側コア8bの軸心がシャンク部軸心と一致するよ
うに配置固定されている。該受電側コア8bの巻線には
リード線11の一端が下端面側から接続されており、該
リード11の他端は上記工具駆動用モータに接続されて
いる。
メント6のシャンク部6fの上部に形成された凹部内に
該受電側コア8bの軸心がシャンク部軸心と一致するよ
うに配置固定されている。該受電側コア8bの巻線には
リード線11の一端が下端面側から接続されており、該
リード11の他端は上記工具駆動用モータに接続されて
いる。
【0024】次に本実施例の作用効果について説明す
る。主軸3に工具アタッチメント6を装着するには、締
付け用ナット7の押圧片7bに圧接部6dの切欠を一致
させつつ該工具アタッチメント6を上昇させ、雄テーパ
面6bを主軸3のシャンク挿入穴3bに嵌合させるとと
もに、凹部6cに動力伝達用キー3dを係合させ、また
締付用ナット7を上記ロック手段によりロックする。こ
の状態で主軸3を所定角度だけ回転させる。すると締付
け用ナット7の押圧片7bが上記圧接部6dを上記主軸
3の端面に押圧し、工具アタッチメント6が装着され
る。
る。主軸3に工具アタッチメント6を装着するには、締
付け用ナット7の押圧片7bに圧接部6dの切欠を一致
させつつ該工具アタッチメント6を上昇させ、雄テーパ
面6bを主軸3のシャンク挿入穴3bに嵌合させるとと
もに、凹部6cに動力伝達用キー3dを係合させ、また
締付用ナット7を上記ロック手段によりロックする。こ
の状態で主軸3を所定角度だけ回転させる。すると締付
け用ナット7の押圧片7bが上記圧接部6dを上記主軸
3の端面に押圧し、工具アタッチメント6が装着され
る。
【0025】上記工具アタッチメント6の装着により、
自動的に受電側コア8bが給電側コア8aに所定空隙を
あけて、かつ同軸をなすように対向する。この状態で外
部電源装置からリード線10を介して給電側コア8aに
電力が供給されると、該給電側コア8aと受電側コア8
bとの磁気的結合によって電力が受電側コア8bに誘電
され、該誘電された電力はリード線11を介して工具ア
タッチメント6内部のモータに供給される。
自動的に受電側コア8bが給電側コア8aに所定空隙を
あけて、かつ同軸をなすように対向する。この状態で外
部電源装置からリード線10を介して給電側コア8aに
電力が供給されると、該給電側コア8aと受電側コア8
bとの磁気的結合によって電力が受電側コア8bに誘電
され、該誘電された電力はリード線11を介して工具ア
タッチメント6内部のモータに供給される。
【0026】このように本実施例によれば、給電側コア
8aを主軸3の貫通穴3a内に同軸をなすように配置固
定し、受電側コア8bを工具アタッチメント6のシャン
ク部6f内に同軸をなすように配置固定したので、工具
アタッチメント6のシャンク部6fを主軸3の先端部に
結合固定することにより、給電側コア8aと受電側コア
8bとが自動的に所定の空隙をあけてかつ同軸をなすよ
うに対向する。この場合、給電側コア8aが主軸3に対
してずれることはなく、また受電側コア8bがシャンク
部6fに対してずれることはなく、さらに主軸3とシャ
ンク部6fとは高い位置精度をもって結合されるので、
給電側コア8aと受電側コア8bとを高精度で位置決め
対向させることができ、ばらつきもない。その結果、主
軸3側から工具アタッチメント6側に電力を効率良く、
確実に供給でき、信頼性を向上できる。
8aを主軸3の貫通穴3a内に同軸をなすように配置固
定し、受電側コア8bを工具アタッチメント6のシャン
ク部6f内に同軸をなすように配置固定したので、工具
アタッチメント6のシャンク部6fを主軸3の先端部に
結合固定することにより、給電側コア8aと受電側コア
8bとが自動的に所定の空隙をあけてかつ同軸をなすよ
うに対向する。この場合、給電側コア8aが主軸3に対
してずれることはなく、また受電側コア8bがシャンク
部6fに対してずれることはなく、さらに主軸3とシャ
ンク部6fとは高い位置精度をもって結合されるので、
給電側コア8aと受電側コア8bとを高精度で位置決め
対向させることができ、ばらつきもない。その結果、主
軸3側から工具アタッチメント6側に電力を効率良く、
確実に供給でき、信頼性を向上できる。
【0027】また主軸3に工具アタッチメント6を装着
することによって、給電側コア8aと受電側コア8bと
を自動的に位置決めすることができ、特別に位置決め装
置を設ける必要がない。また、給電側,受電側コア8
a,8bが主軸3,シャンク部6fと同軸をなしている
ので、工具アタッチメント6の装着角度と無関係に給電
側,受電側コア8a,8bが同軸に対向する。
することによって、給電側コア8aと受電側コア8bと
を自動的に位置決めすることができ、特別に位置決め装
置を設ける必要がない。また、給電側,受電側コア8
a,8bが主軸3,シャンク部6fと同軸をなしている
ので、工具アタッチメント6の装着角度と無関係に給電
側,受電側コア8a,8bが同軸に対向する。
【0028】また本実施例では、主軸3の貫通穴3aと
工具アタッチメント6のシャンク部6fの凹部とで囲ま
れる内部空間内に給電側,受電側コア8a,8bを配置
したので、切粉や切削油の飛散堆積等、使用環境による
悪影響を受けることがなく、信頼性を向上できる。さら
にまた、下側に位置する受電側コア8bの対向面を雄テ
ーパ面としたので、工具アタッチメント着脱作業時に切
粉が上記対向面上に落下しても堆積することがなく、そ
の結果切粉等を挟んだ状態での給電を防ぐことができ、
この点からも信頼性を向上できる。
工具アタッチメント6のシャンク部6fの凹部とで囲ま
れる内部空間内に給電側,受電側コア8a,8bを配置
したので、切粉や切削油の飛散堆積等、使用環境による
悪影響を受けることがなく、信頼性を向上できる。さら
にまた、下側に位置する受電側コア8bの対向面を雄テ
ーパ面としたので、工具アタッチメント着脱作業時に切
粉が上記対向面上に落下しても堆積することがなく、そ
の結果切粉等を挟んだ状態での給電を防ぐことができ、
この点からも信頼性を向上できる。
【0029】なお、上述の第1実施例において、工具ア
タッチメント6を主軸3にクランプする前に、主軸内又
はハウジング下部等に設けたエアブロー装置によって給
電側,受電側コアに向けてエアブローを行い、これらの
コアに付着した切粉等を除去するようにするとなお良
い。また、本考案は工具アタッチメントの工具主軸が主
軸軸線と同一に配置されている場合にも適用できる。こ
の場合、工具主軸は主軸回転数にアタッチメント内モー
タによる回転数が加算された回転数で回転することとな
り、増速できる。
タッチメント6を主軸3にクランプする前に、主軸内又
はハウジング下部等に設けたエアブロー装置によって給
電側,受電側コアに向けてエアブローを行い、これらの
コアに付着した切粉等を除去するようにするとなお良
い。また、本考案は工具アタッチメントの工具主軸が主
軸軸線と同一に配置されている場合にも適用できる。こ
の場合、工具主軸は主軸回転数にアタッチメント内モー
タによる回転数が加算された回転数で回転することとな
り、増速できる。
【0030】図2は、請求項2の発明の一実施例(第2
実施例)による主軸装置の工具アタッチメント給電構造
を説明するための断面正面図であり、工具アタッチメン
トを装着した状態を示している。また図中、図1と同一
符号は同一又は相当部分を示す。
実施例)による主軸装置の工具アタッチメント給電構造
を説明するための断面正面図であり、工具アタッチメン
トを装着した状態を示している。また図中、図1と同一
符号は同一又は相当部分を示す。
【0031】本第2実施例では、主軸の下端部に第1給
電装置8′が、上端部に第2給電装置14がそれぞれ設
けられている。上記第1給電装置8′の第1給電側コア
8a′は主軸3の貫通穴3a内の下端部に固着された固
定部材12を介して該主軸3内に同軸配置固定されてい
る。第1受電側コア8b′は第1実施例と同様にしてシ
ャンク部6fの凹部内に同軸配置固定されている。工具
アタッチメント6を主軸3に装着したとき、第1受電側
コア8b′が第1給電側コア8a′に所定の空隙をあけ
てかつ同軸をなすように対向するとともに、両コア8
a′,8b′は工具アタッチメント旋回時にも常に同位
相で回転する。上記第1給電側コア8a′はリード線1
3,上記第2給電装置14,リード線16を介して外部
電源装置に接続されている。なお、上記工具アタッチメ
ント6の旋回動作は、モータ5を駆動することによって
行なわれ、主軸3とともに工具アタッチメント6は旋回
する。
電装置8′が、上端部に第2給電装置14がそれぞれ設
けられている。上記第1給電装置8′の第1給電側コア
8a′は主軸3の貫通穴3a内の下端部に固着された固
定部材12を介して該主軸3内に同軸配置固定されてい
る。第1受電側コア8b′は第1実施例と同様にしてシ
ャンク部6fの凹部内に同軸配置固定されている。工具
アタッチメント6を主軸3に装着したとき、第1受電側
コア8b′が第1給電側コア8a′に所定の空隙をあけ
てかつ同軸をなすように対向するとともに、両コア8
a′,8b′は工具アタッチメント旋回時にも常に同位
相で回転する。上記第1給電側コア8a′はリード線1
3,上記第2給電装置14,リード線16を介して外部
電源装置に接続されている。なお、上記工具アタッチメ
ント6の旋回動作は、モータ5を駆動することによって
行なわれ、主軸3とともに工具アタッチメント6は旋回
する。
【0032】上記第2給電装置14の第2受電側コア1
4bは主軸3の貫通穴3a内の上端部に固着された固定
部材17を介して該主軸3内に同軸配置固定されてい
る。また第2給電側コア14aはハウジング2に固定さ
れた固定支持部材15に固定されている。この第2給電
側コア14aは上記第2受電側コア14bに所定の空隙
をあけてかつ同軸をなすように対向している。
4bは主軸3の貫通穴3a内の上端部に固着された固定
部材17を介して該主軸3内に同軸配置固定されてい
る。また第2給電側コア14aはハウジング2に固定さ
れた固定支持部材15に固定されている。この第2給電
側コア14aは上記第2受電側コア14bに所定の空隙
をあけてかつ同軸をなすように対向している。
【0033】次に本第2実施例の作用効果について説明
する。工具アタッチメント6が主軸3の下端部に装着さ
れると、第1受電側コア8b′が第1給電側コア8a′
に所定の空隙をあけてかつ同軸をなすように対向する。
電源装置からリード線16を介して第2給電側コア14
aに電力が供給されると、第2受電側コア14bに電力
が誘電され、該誘電された電力はリード線13を介して
第1給電側コア8a′に供給され、さらに第1実施例と
同様にして工具アタッチメント6内のモータに供給され
る。
する。工具アタッチメント6が主軸3の下端部に装着さ
れると、第1受電側コア8b′が第1給電側コア8a′
に所定の空隙をあけてかつ同軸をなすように対向する。
電源装置からリード線16を介して第2給電側コア14
aに電力が供給されると、第2受電側コア14bに電力
が誘電され、該誘電された電力はリード線13を介して
第1給電側コア8a′に供給され、さらに第1実施例と
同様にして工具アタッチメント6内のモータに供給され
る。
【0034】本第2実施例においても上記第1実施例と
同様の効果が得られる。また本第2実施例では、第1給
電側コア8a′を主軸3の下端部に固定支持したので、
上記第1実施例のように給電側コア8aを長い固定部材
9を介してハウジング2の上部に固定する場合に比較し
て、主軸がモータ等の発熱によって熱変位しても給電
側,受電側コアの空隙の変位を最小に抑えることがで
き、さらに信頼性を向上できる効果がある。
同様の効果が得られる。また本第2実施例では、第1給
電側コア8a′を主軸3の下端部に固定支持したので、
上記第1実施例のように給電側コア8aを長い固定部材
9を介してハウジング2の上部に固定する場合に比較し
て、主軸がモータ等の発熱によって熱変位しても給電
側,受電側コアの空隙の変位を最小に抑えることがで
き、さらに信頼性を向上できる効果がある。
【0035】図3は請求項1,3の考案の一実施例(第
3実施例)による主軸装置の工具アタッチメント給電構
造を説明するための図であり、工具アタッチメントを装
着した状態を示している。図中、図1,図2と同一符号
は同一又は相当部分を示す。
3実施例)による主軸装置の工具アタッチメント給電構
造を説明するための図であり、工具アタッチメントを装
着した状態を示している。図中、図1,図2と同一符号
は同一又は相当部分を示す。
【0036】31は工具アタッチメント51が主軸軸線
回りに旋回可能に、かつ着脱可能に装着された主軸装置
である。この主軸装置31は、筒型のラム本体32内に
回転自在にモータ軸33を挿入配設し、さらに該モータ
軸33内に主軸34を軸方向に進退可能に、かつモータ
軸33と共に回転するように挿入配設するとともに、上
記主軸34の上端にブラケット37を軸方向に該主軸3
4とともに移動するように配設し、上記ラム本体32の
上端に配設した軸送りモータ35,35の出力軸に接続
されたボールねじ36,36を上記ブラケット37に螺
挿した構造となっている。
回りに旋回可能に、かつ着脱可能に装着された主軸装置
である。この主軸装置31は、筒型のラム本体32内に
回転自在にモータ軸33を挿入配設し、さらに該モータ
軸33内に主軸34を軸方向に進退可能に、かつモータ
軸33と共に回転するように挿入配設するとともに、上
記主軸34の上端にブラケット37を軸方向に該主軸3
4とともに移動するように配設し、上記ラム本体32の
上端に配設した軸送りモータ35,35の出力軸に接続
されたボールねじ36,36を上記ブラケット37に螺
挿した構造となっている。
【0037】上記ラム本体32内に挿入された上記モー
タ軸33は軸受38,38によって回転自在に軸支され
ており、かつ軸方向には移動不能になっている。このモ
ータ軸33とラム本体32との間には該モータ軸33,
主軸34を回転駆動するモータ39が介設されている。
また、モータ軸33と主軸34とはスプライン嵌合して
おり、主軸34はモータ軸33と一体に回転するととも
に軸方向にガタ無く摺動可能に案内されている。
タ軸33は軸受38,38によって回転自在に軸支され
ており、かつ軸方向には移動不能になっている。このモ
ータ軸33とラム本体32との間には該モータ軸33,
主軸34を回転駆動するモータ39が介設されている。
また、モータ軸33と主軸34とはスプライン嵌合して
おり、主軸34はモータ軸33と一体に回転するととも
に軸方向にガタ無く摺動可能に案内されている。
【0038】上記主軸34の軸心には貫通穴34aが形
成されており、該貫通穴34a内に後述する給電装置4
7が配設されている。また上記主軸34の先端部には後
述するように、保持軸(シャンク部)44を着脱するた
め、上記第1実施例と同一構造の着脱装置が設けられて
いる。この着脱装置は、主軸先端部内面に形成されシャ
ンク挿入穴34b,外周面に形成された締付用雄ねじ3
4c,先端面に固定された動力伝達用キー34dを備え
ている。
成されており、該貫通穴34a内に後述する給電装置4
7が配設されている。また上記主軸34の先端部には後
述するように、保持軸(シャンク部)44を着脱するた
め、上記第1実施例と同一構造の着脱装置が設けられて
いる。この着脱装置は、主軸先端部内面に形成されシャ
ンク挿入穴34b,外周面に形成された締付用雄ねじ3
4c,先端面に固定された動力伝達用キー34dを備え
ている。
【0039】上記ラム本体32の下端部にはクランプ機
構40が配設されており、該クランプ機構40によって
工具アタッチメント51が該ラム本体32の下端部に旋
回割出し可能にかつ着脱可能に装着されている。クラン
プ機構40は、後述する係止段部43aを囲むように配
設された多数のコレット40aと、該各コレット40a
を上記係止段部43aに係脱させ、かつクランプ方向,
アンクランプ方向に移動させる駆動機構40bとを備え
ている。
構40が配設されており、該クランプ機構40によって
工具アタッチメント51が該ラム本体32の下端部に旋
回割出し可能にかつ着脱可能に装着されている。クラン
プ機構40は、後述する係止段部43aを囲むように配
設された多数のコレット40aと、該各コレット40a
を上記係止段部43aに係脱させ、かつクランプ方向,
アンクランプ方向に移動させる駆動機構40bとを備え
ている。
【0040】上記工具アタッチメント51は、アタッチ
メントケース43と、該ケース43内に垂直方向に向け
て回転可能かつ軸方向移動不能に配置された保持軸44
と、水平方向に向けて回転自在に配置され、先端に刃具
Tが装着された工具主軸45と、該工具主軸45を回転
駆動するモータ(図示せず)とを備えている。
メントケース43と、該ケース43内に垂直方向に向け
て回転可能かつ軸方向移動不能に配置された保持軸44
と、水平方向に向けて回転自在に配置され、先端に刃具
Tが装着された工具主軸45と、該工具主軸45を回転
駆動するモータ(図示せず)とを備えている。
【0041】上記アタッチメントケース43の上端に
は、旋回軸を中心とする円形環状の係止段部43aが形
成されており、この係止段部43aの下面に上記コレッ
ト40aが係脱する。さらに、上記アタッチメントケー
ス43と上記ラム本体32との対向面にはカップリング
41が配設され、所定の割出しピッチで噛合して主軸軸
心と工具アタッチメント旋回軸が常に一致するようにな
っている。
は、旋回軸を中心とする円形環状の係止段部43aが形
成されており、この係止段部43aの下面に上記コレッ
ト40aが係脱する。さらに、上記アタッチメントケー
ス43と上記ラム本体32との対向面にはカップリング
41が配設され、所定の割出しピッチで噛合して主軸軸
心と工具アタッチメント旋回軸が常に一致するようにな
っている。
【0042】上記保持軸44は、上記コレット40aを
開放しても主軸先端面に結合保持され、また送りモータ
35によって主軸34を下降させると該主軸34ととも
に工具アタッチメント51を下降させ、さらにカップリ
ング41を離脱させた状態で、主軸34をモータ39に
よって旋回割出して工具アタッチメント51を旋回す
る。該保持軸44の上端部には上記シャンク挿入穴34
bに嵌合する雄テーパ面44a,上記回転力伝達用キー
34dと係合する凹部44b,及び主軸先端面に圧接す
る圧接部44cが設けられている。工具アタッチメント
51の主軸34への着脱は締付け用ナット46を操作し
て行われる。
開放しても主軸先端面に結合保持され、また送りモータ
35によって主軸34を下降させると該主軸34ととも
に工具アタッチメント51を下降させ、さらにカップリ
ング41を離脱させた状態で、主軸34をモータ39に
よって旋回割出して工具アタッチメント51を旋回す
る。該保持軸44の上端部には上記シャンク挿入穴34
bに嵌合する雄テーパ面44a,上記回転力伝達用キー
34dと係合する凹部44b,及び主軸先端面に圧接す
る圧接部44cが設けられている。工具アタッチメント
51の主軸34への着脱は締付け用ナット46を操作し
て行われる。
【0043】上記締付け用ナット46は、内面に上記主
軸の締付け用雄ねじ34cと螺合する雌ねじ46aを有
し、上記保持軸44を軸方向にクランプして上記圧接部
44cを上記主軸34の先端面に押圧する。またラム本
体32の下部にはロック手段(図示せず)を備え、工具
アタッチメント着脱時には上記締付け用ナット46を上
記主軸34に対して回転方向に固定して、主軸34を所
定角度だけ回転させることにより上記工具アタッチメン
ト51を上記主軸34に対して着脱するように構成され
ている。
軸の締付け用雄ねじ34cと螺合する雌ねじ46aを有
し、上記保持軸44を軸方向にクランプして上記圧接部
44cを上記主軸34の先端面に押圧する。またラム本
体32の下部にはロック手段(図示せず)を備え、工具
アタッチメント着脱時には上記締付け用ナット46を上
記主軸34に対して回転方向に固定して、主軸34を所
定角度だけ回転させることにより上記工具アタッチメン
ト51を上記主軸34に対して着脱するように構成され
ている。
【0044】上記給電装置47は、上記主軸34と工具
アタッチメント51との結合部内に配設されており、給
電側コア47aの対向面には凹状の円錐型雌テーパ面が
形成され、受電側コア47bの対向面には凸状の円錐型
雄テーパ面が形成されている。
アタッチメント51との結合部内に配設されており、給
電側コア47aの対向面には凹状の円錐型雌テーパ面が
形成され、受電側コア47bの対向面には凸状の円錐型
雄テーパ面が形成されている。
【0045】上記給電側コア47aは、上記主軸34の
貫通穴34a内に挿入された固定部材48の軸部48b
に固定されており、該給電側コア47aの軸心が主軸軸
心と一致している。また上記固定部材48のフランジ部
48aは上記ブラケット(主軸支持部)37の上面に固
定されている。また上記給電側コア47aは上記固定部
材48の軸心に形成された貫通穴48c内に挿通された
リード線49によって外部電源装置(図示せず)に接続
されている。
貫通穴34a内に挿入された固定部材48の軸部48b
に固定されており、該給電側コア47aの軸心が主軸軸
心と一致している。また上記固定部材48のフランジ部
48aは上記ブラケット(主軸支持部)37の上面に固
定されている。また上記給電側コア47aは上記固定部
材48の軸心に形成された貫通穴48c内に挿通された
リード線49によって外部電源装置(図示せず)に接続
されている。
【0046】また上記受電側コア47bは工具アタッチ
メント51の保持軸44の上端に形成れれた凹部内に、
軸心が保持軸軸心と一致するように配置固定されてい
る。該受電側コア47bはリード線50を介して上記工
具駆動用モータに接続されている。
メント51の保持軸44の上端に形成れれた凹部内に、
軸心が保持軸軸心と一致するように配置固定されてい
る。該受電側コア47bはリード線50を介して上記工
具駆動用モータに接続されている。
【0047】次に本第3実施例の作用効果について説明
する。図3の状態において、工具アタッチメント51の
旋回割出しを行う場合、まずクランプ機構40がコレッ
ト40aを開放し、送りモータ35がブラケット37を
僅かに降させる。すると主軸34とともに工具アタッチ
メント51全体が下降し、カップリング41の噛合が解
除され、この状態でモータ39がモータ軸33を介して
主軸34を回転させる。すると主軸34とともに工具ア
タッチメント51が所定の割出し位置まで回転し、旋回
割出しが行われる。次に送りモヒタ35が主軸34とと
もに工具アタッチメント51を上昇させ、カップリング
41が噛合し、またクランプ機構40がコレット40a
を引き込むことにより工具アタッチメント51は主軸3
4に固定される。
する。図3の状態において、工具アタッチメント51の
旋回割出しを行う場合、まずクランプ機構40がコレッ
ト40aを開放し、送りモータ35がブラケット37を
僅かに降させる。すると主軸34とともに工具アタッチ
メント51全体が下降し、カップリング41の噛合が解
除され、この状態でモータ39がモータ軸33を介して
主軸34を回転させる。すると主軸34とともに工具ア
タッチメント51が所定の割出し位置まで回転し、旋回
割出しが行われる。次に送りモヒタ35が主軸34とと
もに工具アタッチメント51を上昇させ、カップリング
41が噛合し、またクランプ機構40がコレット40a
を引き込むことにより工具アタッチメント51は主軸3
4に固定される。
【0048】上記旋回割出しにおいて、給電側コア47
aは主軸34とともに移動し、また受電側コア47bが
固定された保持軸44は主軸34に連結されたままであ
り、従って給電側,受電側コア47a,47b間の空隙
は所定値に維持されており、かつ両者は同軸をなしてい
るので、給電が遮断されることなく上記旋回動作を行う
ことができ、例えば、起動停止時間を節約することがで
きる。
aは主軸34とともに移動し、また受電側コア47bが
固定された保持軸44は主軸34に連結されたままであ
り、従って給電側,受電側コア47a,47b間の空隙
は所定値に維持されており、かつ両者は同軸をなしてい
るので、給電が遮断されることなく上記旋回動作を行う
ことができ、例えば、起動停止時間を節約することがで
きる。
【0049】なお、上記各実施例では、工具アタッチメ
ント内の工具主軸を回転駆動するモータへの給電を行う
例について述べたが、これに限らず工具アタッチメント
に内装される全ての軸駆動用モータ等の給電に適用でき
ることは言うまでもない。
ント内の工具主軸を回転駆動するモータへの給電を行う
例について述べたが、これに限らず工具アタッチメント
に内装される全ての軸駆動用モータ等の給電に適用でき
ることは言うまでもない。
【0050】
【考案の効果】以上のように本考案に係る主軸装置の工
具アタッチメント給電構造によれば、無接触給電装置の
給電部材,受電部材を主軸,工具アタッチメントで囲ま
れた空間内に配置したので、これらのコアの対向面に切
粉や潤滑油が付着することはなく、給電装置を損傷した
り給電効率を低下させることがなく、信頼性を向上でき
る効果がある。
具アタッチメント給電構造によれば、無接触給電装置の
給電部材,受電部材を主軸,工具アタッチメントで囲ま
れた空間内に配置したので、これらのコアの対向面に切
粉や潤滑油が付着することはなく、給電装置を損傷した
り給電効率を低下させることがなく、信頼性を向上でき
る効果がある。
【0051】また同一軸線をなすように装着される主
軸,工具アタッチメントのそれぞれに給電部材,受電部
材を配置固定したので、工具アタッチメントを主軸に装
着すると給電部材,受電部材が自動的に位置決めされ
る。従って位置決め機構を別個に必要とすることがなく
構造複雑化の問題を回避でき、工具アタッチメントの迅
速な自動交換を可能にして作業効率を向上できる効果が
ある。
軸,工具アタッチメントのそれぞれに給電部材,受電部
材を配置固定したので、工具アタッチメントを主軸に装
着すると給電部材,受電部材が自動的に位置決めされ
る。従って位置決め機構を別個に必要とすることがなく
構造複雑化の問題を回避でき、工具アタッチメントの迅
速な自動交換を可能にして作業効率を向上できる効果が
ある。
【0052】請求項3の考案によれば、主軸を縦向配置
した場合に、下側に位置する受電側コアの対向面を雄テ
ーパ状としたので、該対向面への切粉等の堆積をより確
実に回避でき、さらに信頼性を向上できる効果がある。
した場合に、下側に位置する受電側コアの対向面を雄テ
ーパ状としたので、該対向面への切粉等の堆積をより確
実に回避でき、さらに信頼性を向上できる効果がある。
【図1】請求項1,3の考案に係る第1実施例による主
軸装置の工具アタッチメント給電構造を説明するための
断面正面図である。
軸装置の工具アタッチメント給電構造を説明するための
断面正面図である。
【図2】請求項2の考案に係る第2実施例による主軸装
置の工具アタッチメント給電構造を説明するための断面
正面図である。
置の工具アタッチメント給電構造を説明するための断面
正面図である。
【図3】請求項1,3の考案に係る第3実施例による主
軸装置の工具アタッチメント給電構造を説明するための
断面正面図である。
軸装置の工具アタッチメント給電構造を説明するための
断面正面図である。
1,31 主軸装置 2 ハウジング(主軸支持部) 3,34 主軸 3a,34a 貫通穴 6,51 工具アタッチメント 6f シャンク部 8,47 無接触給電装置 8a,47a 給電側コア(給電部材) 8a′,8b′ 第1給電側,受電側コア(第1給電,
受電部材) 8b,47b 受電側コア(受電部材) 8c,8d 雌テーパ面,雄テーパ面 9,48 固定部材 9a フランジ部(基部) 9b 軸部 37 ブラケット(主軸支持部) 14a,14b 第2給電側,受電側コア(第2給電,
受電部材) 44 保持軸(シャンク部)
受電部材) 8b,47b 受電側コア(受電部材) 8c,8d 雌テーパ面,雄テーパ面 9,48 固定部材 9a フランジ部(基部) 9b 軸部 37 ブラケット(主軸支持部) 14a,14b 第2給電側,受電側コア(第2給電,
受電部材) 44 保持軸(シャンク部)
Claims (3)
- 【請求項1】 主軸の軸線と工具アタッチメントのシャ
ンク部の軸線とが同軸をなすように主軸の先端部に着脱
可能に装着された工具アタッチメントに外部から電力を
供給する主軸装置の工具アタッチメント給電構造におい
て、上記主軸の軸心に貫通穴を形成し、該貫通穴内に固
定部材の軸部を挿入するとともに該固定部材の基部を主
軸支持部に固定し、無接触給電装置の、給電部材を軸方
向に見て上記主軸の先端部内に位置するように上記固定
部材の軸部に固定し、受電部材を工具アタッチメント装
着時に上記給電部材と所定間隔をあけて対向するように
軸方向に見て上記シャンク部内に固定し、上記給電部
材,受電部材をそれぞれ外部電源装置,工具アタッチメ
ント内のモータに接続したことを特徴とする主軸装置の
工具アタッチメント給電構造。 - 【請求項2】 主軸の軸線と工具アタッチメントのシャ
ンク部の軸線とが同軸をなすように主軸の先端部に着脱
可能に装着された工具アタッチメントに外部から電力を
供給する主軸装置の工具アタッチメント給電構造におい
て、無接触給電装置の、第1給電部材を軸方向に見て上
記主軸の先端部内に固定し、第1受電部材を工具アタッ
チメント装着時に上記第1給電部材と所定間隔をあけて
対向するように軸方向に見て上記シャンク部内に固定
し、第2受電部材を上記主軸と同軸をなすように該主軸
の後端部に固定し、第2給電部材を上記第2受電部材と
所定間隔をあけて対向し、かつ上記主軸と同軸をなすよ
うに主軸支持部に固定し、上記第1給電部材と第2受電
部材とを接続するとともに、上記第1受電部材,第2給
電部材をそれぞれ工具アタッチメント内のモータ,外部
電源装置に接続したことを特徴とする主軸装置の工具ア
タッチメント給電構造。 - 【請求項3】 請求項1において、上記主軸が垂直方向
に配置され、上記工具アタッチメントが主軸の下端部に
装着され、上記給電部材,受電部材の対向面がそれぞれ
雌テーパ状,雄テーパ状に形成されていることを特徴と
する主軸装置の工具アタッチメント給電構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993028391U JP2588624Y2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 主軸装置の工具アタッチメント給電構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993028391U JP2588624Y2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 主軸装置の工具アタッチメント給電構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0685738U JPH0685738U (ja) | 1994-12-13 |
JP2588624Y2 true JP2588624Y2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=12247362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993028391U Expired - Fee Related JP2588624Y2 (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 主軸装置の工具アタッチメント給電構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588624Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE202007017251U1 (de) * | 2007-12-11 | 2008-02-28 | Deckel Maho Pfronten Gmbh | Bearbeitungseinheit für eine Fräs- und Bohrmaschine |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP1993028391U patent/JP2588624Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0685738U (ja) | 1994-12-13 |
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