JP2588537B2 - ガス抜き装置 - Google Patents

ガス抜き装置

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JP2588537B2
JP2588537B2 JP62194928A JP19492887A JP2588537B2 JP 2588537 B2 JP2588537 B2 JP 2588537B2 JP 62194928 A JP62194928 A JP 62194928A JP 19492887 A JP19492887 A JP 19492887A JP 2588537 B2 JP2588537 B2 JP 2588537B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は鋳造のためのガス排出機構に関し、一層詳
細には、例えば、射出成形動作において好適に用いるこ
とが出来るガス抜き装置に関する。
[発明の背景] 射出成形工程においては、溶融する金属が完成品とな
る鋳造製品の形状に対応した型を有するキャビテイに射
出される。実質的に無駄となる射出成形を避けるため
に、前記キャビテイは溶融金属を射出する工程を通して
当該キャビテイから可及的に多くのガス状物質を除去す
べく吸引作用下に置かれる。
一般的に用いられているガス排出機構のあるタイプの
ものはガス排出用通路を介してキャビテイからガスを導
出すべく制御するためにシャット−オフバルブが採用さ
れている。当該バルブは射出工程中は開状態に維持さ
れ、溶湯によって前記キャビテイが充たされると、吸引
源に対し溶湯を吸引しないように当該バルブは閉塞され
る。この種の余剰の溶湯はキャビテイからガス抜き用通
路を介して流出する虞があるからである。
従来技術に係るバルブを用いたガス抜き用装置には2
つのタイプのものがある。これらは典型的には環状の着
座部位と共働する往復動作自在な弁体を含む。一方のタ
イプのものでは、閉塞位置に対する弁体の動作は溶湯の
射出動作に同期する積極的な駆動機構によって達成さ
れ、キャビテイが溶湯によって充たされた時に弁体は閉
塞される。
米国特許第3,121,926号に係る特許明細書ではこの種
の機構を1つの実施態様として開示している。すなわ
ち、この米国特許第3,121,926号には射出用のラムによ
って駆動されるトリガスイッチがバルブの閉塞動作を開
始させる構成が開示されている。米国特許第4,463,793
号はこの種の装置の別の実施態様を開示している。
積極的に駆動されるガス抜き用弁を用いたこの種のタ
イプのものは効果的ではあるけれども、例えば、それが
完全に閉塞される前に迅速に進行してくる溶湯が弁体に
到達してしまうという限りにおいて完全なものとは言い
得ない。すなわち、それによってバルブと着座部位とが
詰まってしまい完全な閉塞状態に至ることを妨げ且つガ
ス抜きシステムの機能達成を妨害する。
従来技術において用いられているバルブ機構の他のタ
イプのものでは、溶湯によって駆動される弁体を含む。
この機構において、閉塞位置に指向する弁体の動作はバ
ルブ本体に直接当接する溶湯自身により得られる圧力、
すなわち、動的な力によって達成される。
米国特許第4,431,047号に開示されているように、種
々の従来例においては、弁体はスプリングの弾発力下に
開状態に至り、その際、溶湯の動的な力は前記スプリン
グの弾発力に打ち勝って当該弁体を閉塞位置へと変位さ
せる。然しながら、前記米国特許第4,431,047号に続く
同一発明者に係る米国特許第4,489,771号によって十分
に認識されているように、前記のような構造体は必ずし
も完全無欠なものとはなっていない。すなわち、断続的
に溶湯が衝突することによって弁体が発振し、この結
果、弁体に対する圧力が時によって回復し、そのため、
弁体を再び開状態となることを許容するからである。
溶湯の存在下に前記弁体が時によって開状態になる
と、それはシール面に詰まりを生じさせ且つ溶湯をガス
抜き室に進入させることになる。従って、米国特許第4,
489,771号は溶湯が当初弁体に対して衝突する時、当該
弁体における付勢力を反転させるために、すなわち、閉
状態に指向させるために、複雑なバイアスを付与し且つ
トリガする機構を提供している。
然しながら、この構造のものは弁体の発振作用を除去
することが出来るかも知れないが、溶湯が弁体の着座部
分に到達し且つ閉塞状態になるのを邪魔するような場合
に、弁体を着座部分に対し閉塞する全ての場合におい
て、当該弁体を閉塞する弾発力が十分であるかどうかと
いうことに関しては明確ではない。
米国特許第3,885,618号は型が閉塞状態にある時に弁
室で自由に浮動する溶湯によって駆動される弁体構造を
開示している。この米国特許第3,885,618号はシート内
に退動作する時に弁体が十分にシール効果を達成する構
造に依存している。然しながら、弁体に実際作用を施す
溶湯圧力がシール表面間に存在するかもしれない障害物
に打ち勝つことが出来るという保証は何もない。この種
の障害物は弁体を通過して飛散し着座部位に到達した固
形化された溶湯によって生ずるものである。
[発明の目的] 従って、本発明は前記の従来技術に係る欠点並びに不
利益を克服するためになされたものであって、キャビテ
イが溶湯によって充たされる時、バルブの閉塞に先行し
てガス抜きシステムの内部に溶湯が進入することを実質
的に回避し、前記キャビテイから吸引システムを遮断す
ることが実質的に可能の鋳造工程におけるガス抜き装置
を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は弁体と着座部分の間に存在する障
害物を克服し積極的に弁体を閉塞する機構を備えたガス
抜き装置を提供するにある。
本発明のさらに別の目的はガス抜き用通路を介して進
行する溶湯が駆動される弁体を捕捉した場合であっても
弁体が前記溶湯自体によるよりも閉塞状態に指向してよ
り一層迅速に進動作し、それによって全ゆる状況にあっ
ても実質的に溶湯がガス抜きシステムの内部に進入する
ことを回避することが可能なガス抜き用装置を提供する
ことである。
本発明のこれらの目的並びに他の目的は溶湯を充たす
ためのキャビテイを有する鋳型と、溶湯を前記鋳型のキ
ャビテイへと射出する手段と、溶湯がキャビテイに充満
するにつれて溶湯が進行する前に前記キャビテイからガ
スを排出するキャビテイと連通するガス排出用通路とを
含む鋳型装置に用いられるガス抜き装置によって達成さ
れる。前記ガス抜き装置はガス排出用通路と流体的に連
通するように配置されたインレットと弁室からガスを排
出するための排出ポートとを含む弁室を有するハウジン
グから構成される。インレットに隣接する環状の弁体用
着座部分は弁室並びに弁体用着座部分と同軸的な弁体と
共動し、前記弁体は鋳型から離間して弁室を介して後方
へと延在するバルブステムを有する。前記弁体はインレ
ットを開成するために鋳型に指向して軸的に前進移動可
能であり且つ前記着座部と共動してインレットを閉塞す
るために鋳型から離間して後方へと移動することも可能
である。
検出手段が設けられ、この検出手段は射出用のラムが
その作動状態において当該ラムのストローク内に予め設
定された位置に到達したことを検出し、且つこの検出状
態に応答して信号を発生する。バルブ駆動手段はハウジ
ングと関連的に配設されており且つ信号生成手段からの
信号に応答し弁体に進行する溶湯が到達する前で且つ弁
体の底面に接触する前にインレットを積極的に閉塞する
よう前記弁体を後方へと駆動するためのバルブステムに
対して連結されている。バルブ駆動手段は鋳型のキャビ
テイの内部に溶湯が射出する前に強制的にインレットを
開成するように弁体を前進させるよう駆動するのが好ま
しい。これは、バルブステムに対して連結されている往
復動可能な駆動部材に対して動作する復動型流体シリン
ダ並びにピストンを含むことが可能である。
ジョイント部材は流体シリンダが加圧されていない状
態において開位置と閉位置との間で弁体が自由に変位す
ることを可能とする。これは、鋳型が開状態にある時に
操作者が障害物の有無をチェックすることを可能とす
る。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本発明は、射出用ラム
の駆動作用下に溶湯が充たされるキャビティを有する鋳
型と、前記鋳型のキャビティに溶湯を射出する手段と、
溶湯が前記鋳型のキャビティに充たされるにつれて進行
する溶湯に先立って当該キャビティからガスを排出する
ために前記キャビティと連通するガス排出用通路とを有
する装置であって、 前記装置は、前記ガス排出用通路と流体的に連通する
よう配置されたインレットが画成されたバルブチャンバ
と前記バルブチャンバからガスを排出するための排出ポ
ートとを有するハウジングと、前記インレットに近接し
て設けられた環状のバルブシートと、前記バルブチャン
バおよびバルブシートと同軸的である且つ前記鋳型から
離間して前記バルブチャンバを介して後方へと延在する
バルブステムを有する弁体と、前記キャビテイに溶湯を
射出する工程においてストローク上の予め設定された位
置に前記射出用ラムが到達したことを検知し且つ前記検
出動作に応答して信号を発生する手段と、バルブステム
と同軸的であり且つ前記バルブステムに向かって前方へ
と延在する駆動ロッドを有するハウジングの孔部に設け
られた復動型流体用シリンダ・ピストン組立と、ハウジ
ング内にあって前記バルブチャンバと前記シリンダ・ピ
ストン組立との中間部に配置され前記進行する溶湯が到
達する前でしかも前記弁体の底面に接触する前に前記信
号発生手段からの信号に応答して前記駆動ロッドの後方
への移動動作を前記バルブステムに伝達して前記インレ
ットを閉塞し且つ前記溶湯がキャビティの内部に射出す
る前に前記インレットを強制的に開成すべく前記バルブ
ステムに対し前記駆動ロッドの前方への動作を伝達する
ために前記駆動ロッドとバルブステムとの間で連結され
ているカップリング手段とからなり、前記弁体は鋳型に
向かって前記インレットを開成すべく前進動作可能であ
り、さらに前記バルブシートの内部を退動動作して前記
インレットを閉塞するために鋳型から離間するよう後退
動作可能であり、 前記カップリング手段はバルブステムの端部に設けら
れた第1前面肩部と前記駆動ロッドの端部に設けられた
第1後面肩部とさらに前記バルブステムと駆動ロッドの
端部を囲繞し且つ前記バルブステムと駆動ロッドに設け
られた前記第1前面肩部並びに第1後面肩部と夫々共動
する第2後面肩部並びに第2前面肩部を有する摺動自在
なジョイント部材とからなり、前記摺動自在なジョイン
ト部材の第2前面肩部並びに第2後面肩部の間に画成さ
れる間隙はバルブステムと駆動ロッドの端部に設けられ
た第1前面肩部並びに第1後面肩部間における最小スペ
ースよりも大きく選択されることを特徴とする。
[実施態様] 本発明の他の目的並びに利点は添付の図面を参照しな
がら以下に詳細に説明される本発明の好適な実施態様か
ら一層容易に諒解されるであろう。
第1図、第2図および第3図において、ダイカスト装
置が断面図として示されている。このダイカスト装置は
夫々固定型2並びに可動型3を有するダイ、すなわち、
鋳型1からなり、前記2つの固定型2と可動型3との間
に鋳型用のキャビテイ4が画成される。射出チャンバ5
は通路6を介して前記鋳型用キャビテイ4と連通状態に
ある。射出チャンバ5はファネル9を介して坩堝8若し
くは他の溶湯供給源から溶融した溶湯金属7を供給され
る。射出用ラム10は射出チャンバ5を介して射出用ピス
トン11を駆動し、溶湯金属7をキャビテイ4に強制的に
送り込む。
本発明に係るガス抜き用装置100はガス排出機構と関
連して設けられるものであって、射出工程が遂行される
間にガス排出用通路12を介してキャビテイ4からガスを
取り去るよう作用する。第4図、第5図および第6図に
より一層明確に示されるように、ガス排出用通路12は2
つのガス抜き用バイパス通路13と主となるべきガス抜き
用通路14とに分岐構成されている。
バルブチャンバ102はバルブシート104を収納し、前記
バルブシート104はその下端部において往復動作自在な
弁体106の共動する。前記弁体106はバルブチャンバ102
の下端部においてガス導入口、すなわち、インレット10
8を開閉するよう機能する。ガス排出用ポート110は図示
しない真空吸引源若しくは負圧装置に接続されており、
ガス排出用通路12、13並びにインレット108を介して弁
体106が下端部、すなわち、開成位置にある時にガス排
出用通路12、13を介して吸引し、ガス抜き用通路14の最
上端でガスを遮断するよう機能する。
弁体106は、後述するように、空気圧シリンダ・ピス
トン組立112と接続されており、シリンダ・ピストン組
立112はインレット108を開成並びに閉成するために弁体
106を前進、すなわち、鋳型に指向して変位させ且つ後
退、すなわち、鋳型から離間する方向へと変位動作させ
る。
第1図、第2図および第3図を参照すれば諒解される
ように、空気圧シリンダ・ピストン組立112は圧縮空気
供給源と参照符号16において接続されているソレノイド
弁15を介して制御される。ソレノイド弁15の位置は直流
電源17とリミットスイッチ18とを組み込む制御回路によ
って決定される。リミットスイッチ18は射出用ラム10の
駆動軸に配置されているカム19との連携作用によって予
め定められた射出用ピストン11の位置を検出する。
成形、すなわち、ダイカスト工程を第1図、第2図お
よび第3図を参照して概略的に説明する。第1図はキャ
ビテイ4の内部に溶湯を射出する直前におけるシステム
の状態を示している。以下に詳細に説明するように、圧
縮空気供給源16から空気圧シリンダ・ピストン組立112
の上部に送給される圧縮空気は弁体106をその最下部、
すなわち、開成位置に保持する。この状態において、リ
ミットスイッチ18は開状態にある。
第2図はキャビテイ4が実質的に溶湯によって充たさ
れた時の鋳型装置の状態を示す。この点において、溶湯
は主たるガス排出用通路12の内部に進入し始め、リミッ
トスイッチ18はカム19によって叩かれる状態にある。こ
れによってソレノイド弁15はシリンダ・ピストン組立11
2の内部に位置するピストンの下側に圧縮空気を送給
し、閉塞状態を確保すべく弁体106を上方へと変位させ
る。時間の経過によって、第3図に示すように、インレ
ット108は弁体106によって閉塞され、射出用ピストン11
は左側へとさらに移動し、溶湯は主たるガス排出用通路
12を通ってバイパス通路13へと進入し始める。弁体106
の上方への強制的な移動はガス排出用バイパス通路13を
通って進入する溶湯がバルブチャンバ102の内部に進入
する前にインレット108を十分に閉塞する。このように
して、一旦、成形工程が終了すると、可動型3は開か
れ、成形品がこの型から取り外されると共に、余剰な溶
湯はガス抜き用通路並びに弁体106の下面から除去され
る。第1図に示す位置にあるソレノイド弁15は参照符号
16で示す供給圧縮空気を介して再び弁体106を強制的に
下降させると共に開成状態へと移行させ、弁体並びにそ
れに隣接する表面を清掃することを容易化する。清掃が
完了し、しかも型が再び原位置に復帰すると、鋳造工程
が再開可能となる。
第4図、第5図並びに第6図を参照して本発明に係る
ガス抜き装置につきさらに詳細に説明する。
バルブチャンバ102はハウジング114の内部に含まれシ
リンダ・ピストン組立112はその頂部、すなわち、尾端
部に配置されている。当該組立112はピストン118を収装
するシリンダ116からなり、前記ピストン118はカップリ
ングチャンバ122の内部に延在する駆動部材、すなわ
ち、駆動ロッド120と連結されている。弁体106はバルブ
ステム126の端部に挿着され、このバルブステム126はバ
ルブチャンバ102を貫通しカップリングチャンバ122の後
方へと延在している。バルブシート104の位置はテーパ
面を有するシートブロック128によって調整自在であ
る。前記シートブロック128は調整ボルト130によって外
部から手動で調整することが可能である。
駆動ロッド120とバルブステム126は同軸的であり且つ
それらの端部はカップリングチャンバ122の内部に配置
されている摺動自在なジョイント部材132によって間接
的に連結されている。バルブステムナット134はバルブ
ステム126の端部に螺合しその前方に面する第1前面肩
部136を有する。この第1前面肩部136は摺動するジョイ
ント部材132の先端部において後方に面する第2後面肩
部138と共動する。同様にして、駆動ロッド120の端部に
螺合する駆動ロッドナット140は後方側に面する第1後
面肩部142を有し、この第1後面肩部142はジョイント部
材132の後端部において前方に面する第2前面肩部144と
共動するよう構成されている。カップリングチャンバ12
2の内部において結合用のコイルスプリング146は当該カ
ップリングチャンバ122の前端部148に対して最先端部分
に指向して摺動するジョイント部材132に前進する弾発
力を付与する。前記コイルスプリング146の前進用の弾
発力はスプリング124の後進用の弾発力よりも大きく選
択されている。従って、弁体106がその前進端部、すな
わち、開成状態にあり且つシリンダ116が非加圧状態に
ある時、可動部分は第6図に示すような状態にある。す
なわち、バルブステムナット134と駆動用のロッドナッ
ト140との間には離間距離S1が設定される。
この、所謂、チェック用位置においては、弁体106と
バルブステム126は自由に変位することが出来、これは
鋳型がさらに鋳造工程を営むために再び閉塞される前に
操作者が弁体106の移動が自由であることをマニュアル
的にチェックすることを許容する。
ガス抜き装置の種々の構成部材のサイズ並びにスペー
スは以下の通りである。
弁体106とバルブステム126は、第4図と第6図に示す
開成位置並びに第5図に示す閉塞位置との間で画成され
るストロークSを確保する。すなわち、第4図並びに第
6図に示す十分に開成された位置では、弁体106はガス
抜き用通路14を閉塞し、一方、第5図に示す十分に閉塞
された位置ではバルブシート104の内部に退動動作す
る。
バルブステム126における肩部150はその開成位置にお
いてバルブシート104の後端部からスペースS5離れた位
置にある。この場合、スペースS5はストロークSと等し
く、若しくはそれ以上に大きい。このスペースは閉塞し
ようとする時、弁体106が全ストロークを移動すること
を許容する。同様に、摺動するジョイント部材132がそ
の最先端位置にある時、スペースS4はその後端部とカッ
プリングチャンバ122の後端部との間でストロークSと
同等若しくはそれよりも大きくなければならない(第4
図参照)。これはまた、ピストン118の後端部とシリン
ダ116の後端部との間のスペースS6を確保する。すなわ
ち、ピストン118の後方への変位動作は駆動用のロッド
ナット140がジョイント部材132を上昇させるよう作用
し、次いで、バルブステムナット134をバルブステム126
並びに弁体106と共に上昇させるよう作用する。
摺動するジョイント部材132の第2前面肩部144並びに
第2後面肩部138の間の間隙Gは、第4図に示されるよ
うに、駆動用のロッドナット140における第1後面肩部1
42とバルブステムナット134の第1前面肩部136との最小
スペースS3よりも距離S2だけ大きくとらなければならな
い。この距離S2は少なくともストロークSに等しい。勿
論、スペースS1はスペースS2と等しくなければならない
(第6図参照)。
なお、第5図に破線で示すように、ピストン118が後
退位置にある時、バルブステム126の肩部がバルブシー
ト104の肩部150に当接しないように、この肩部間のスペ
ースS7に前記スペースS1よりも少なく選択しておいても
よい。このようにすれば、ピストン118の後退動作時に
前記バルブシート104の肩部150にバルブステム126の肩
部が衝撃的に当接することなく、従って、些程の引張強
さを要求されないため、バルブステム126の軽量化が達
成される。
ガス抜き装置を構成するある種の作動部材の位置に関
するデータを得るために補助的な制御手段を用いること
も可能である。この場合、好むならば、自動制御システ
ムに対して用いることも出来る。
このように、磁気的若しくは光学的センサ152がバル
ブステムナット134の位置を検出し、一方、磁気的なリ
ミットスイッチ154、156はシリンダ116内におけるピス
トン118の位置を検出する。必要ならば、他の位置検出
センサ並びにコントローラを配設し、これによってガス
抜き装置の種々の作動要素の状態を表示することが出来
る。
本発明に係るガス抜き装置の作用について第4図乃至
第6図を参照して以下に詳細に説明する。
第4図はシリンダ116が加圧されて駆動用のバルブス
テム126が前進し、それによって弁体106が開成位置に強
制的に移動する時の装置の構成を開示している。これ
は、典型的には清掃並びにセンサのために弁体106を復
帰させてその開成位置を示させるべく鋳型を開成した後
に遂行される。鋳型が再閉塞される前にシリンダ116の
後方側は減圧される。これによって、作動部位は、第6
図に示すように、バルブステム126が下降した状態にあ
ることを確認することを許容する。既に前述したよう
に、スプリング124と146との相対的な弾発力によって駆
動用のロッドナット140が摺動可能なジョイント部材132
の第2前面肩部144に近接している間、前記ジョイント
部材132がその先端位置を確保する。これは、弁体106を
移動自在に委ね、その結果、オペレータはインレット10
8の内部若しくはその周囲に障害物が存在することをチ
ェック可能にすると共に、弁体106が自由に移動するこ
とを確認することが出来る。
第4図は溶湯が射出段階にある間の装置の状態を示し
ている。この時、ガスはガス排出用通路12、13、インレ
ット108並びにガス排出用ポート110から導出される。こ
の状態において、空気圧シリンダ・ピストン組立112
は、弁体106が開成状態に維持される間、バルブステム1
26と弁体106とを後方に駆動可能に均衡状態を維持させ
る。すなわち、圧縮空気がシリンダ116の下部ポートに
導入された時、バルブステム126と弁体106とは後方へと
移動して閉塞位置に到達する。
第5図に示すように、この状態に至った時、バルブス
テム126と弁体106とは極めて速い速度で後方へと駆動さ
れる。第4図、第5図および第6図に示すように、弁体
106の前面並びにバルブシート104の前端部は弁体並びに
バルブステムの軸に対して直角な平面に対し所定角度傾
斜するよう確保されている。これは、弁体106並びにバ
ルブシート104の表面に付着する溶湯を除去することを
容易化する。さらにまた、鋳型の所定位置からボルト締
めされたガス抜き用装置を取り除くことによって清掃作
業を行うことも可能である。
次に、第7図a乃至cに本発明の別の実施態様を示
す。なお、この実施態様において、前記実施態様と同一
の構成要素には同一の参照符号を付し、その詳細な説明
を省略する。
前記のように、第4図乃至第6図に示す実施態様にお
いては、弁体106の前面並びにバルブシート104の前端部
は当該弁体106、バルブステム126の軸に対する直角な平
面に対し所定角度傾斜するよう構成されているが、この
別の実施態様においては弁体106の前面とバルブシート1
04の前端部との傾斜角を異なるよう構成し、あるいは弁
体106の前面、バルブシート104の前端部に切欠部を設け
る等の構成にし、アンダーカットを生ずることなく確実
に型開き、あるいは製品の押し出しをすることが可能と
している。
すなわち、第7図aではバルブシート104のインレッ
ト108aに段差を生ずるような切欠部を設けている。従っ
て、このような構成からすれば、型開き時または押出
時、ガス抜き用通路13、14において凝固した金属は、例
えば、可動型3を図において、右方へと変位させる時、
右方へと離間していく。この時、弁体106の前面106aは
インレット108aから約半分出ており、残余の半分はこの
インレット108aより引き込んだ状態にあるために、アン
ダーカットを生ずることなく、型開き若しくは押し出し
が可能である。
第7図bはバルブシート104のインレット108bの段差
の傾斜角と異なる傾斜角を有する前面106bを有する構造
を開示している。第7図cは、さらに、弁体106の前面1
06cに段差のある切欠部を設け、なお、この切欠部は前
記インレット108cの段差の傾斜角と略同一の傾斜角を有
している。さらにまた、第7図dは弁体106の前面106d
とインレット108dの前端部の傾斜角が異なるような構成
を採用している。いずれの場合も、第7図aと同様な効
果を奏することは謂うまでもない。
前記したことから容易に諒解されるように、本発明に
係るガス抜き用装置によってその目的を効果的に達成す
ることが出来る。空気圧シリンダ・ピストン組立112は
弁体に対して十分な閉塞力を与え、これによって弁体10
6が障害物に打ち勝つことを助力する。
本発明はダイカスト工程との関連で使用可能であると
開示しているが、本発明に係るこのガス抜き用装置は同
様に熱可塑性若しくは他の物質を用いら射出成形装置の
ようなガス排出を伴う他の型式の鋳造装置に用いること
も可能である。
開示された好適な実施態様の変形例は当業者にとって
明らかであろう。例えば、シリンダ・ピストン組立112
は空気圧によって駆動されるよりも寧ろ油圧によって駆
動されることにも適用可能である。カップリングチャン
バ122において開示された以外の他のカップリング手段
も実質的に同一の機能を達成するものであれば採用可能
である。
以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明し
たが、本発明はこの実施態様に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良
並びに設計の変更が可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図および第3図は本発明に係るガス抜き用
装置と共動するダイカスト装置の概略説明図であり、ダ
イとガス抜きの動作の伸展段階を示し、第4図、第5図
および第6図はダイカストとガス排出動作の異なる段階
を示す本発明のガス抜き用装置の縦断面図、第7図a乃
至dは本発明に係るガス抜き用装置と共動するダイカス
ト装置の、特に、バルブステムと弁体の形状の他の実施
態様の説明図である。 1……鋳型、2……固定型 3……可動型、4……キャビテイ 5……射出チャンバ、12……ガス排出用通路 13……バイパス通路、14……ガス抜き用通路 100……ガス抜き用装置、102……バルブチャンバ 104……バルブシート、106……弁体 108……インレット 110……ガス排出用ポート 112……シリンダ・ピストン組立 118……ピストン 122……カップリングチャンバ 126……バルブステム、128……シートブロック 130……調整ボルト、132……ジョイント部材 140……駆動ロッドナット

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】射出用ラムの駆動作用下に溶湯が充たされ
    るキャビティを有する鋳型と、前記鋳型のキャビティに
    溶湯を射出する手段と、溶湯が前記鋳型のキャビティに
    充たされるにつれて進行する溶湯に先立って当該キャビ
    ティからガスを排出するために前記キャビティと連通す
    るガス排出用通路とを有する装置であって、 前記装置は、前記ガス排出用通路と流体的に連通するよ
    う配置されたインレッドが画成されたバルブチャンバと
    前記バルブチャンバからガスを排出するための排出ポー
    トとを有するハウジングと、前記インレットに近接して
    設けられた環状のバルブシートと、前記バルブチャンバ
    およびバルブシートと同軸的であり且つ前記鋳型から離
    間して前記バルブチャンバを介して後方へと延在するバ
    ルブステムを有する弁体と、前記キャビテイに溶湯を射
    出する工程においてストローク上の予め設定された位置
    に前記射出用ラムが到達したことを検知し且つ前記検出
    動作に応答して信号を発生する手段と、バルブステムと
    同軸的であり且つ前記バルブステムに向かって前方へと
    延在する駆動ロッドを有するハウジングの孔部に設けら
    れた復動型流体用シリンダ・ピストン組立と、ハウジン
    グ内にあって前記バルブチャンバと前記シリンダ・ピス
    トン組立との中間部に配置され前記進行する溶湯が到達
    する前でしかも前記弁体の底面に接触する前に前記信号
    発生手段からの信号に応答して前記駆動ロッドの後方へ
    の移動動作を前記バルブステムに伝達して前記インレッ
    トを閉塞し且つ前記溶湯がキャビティの内部に射出する
    前に前記インレットを強制的に閉成すべく前記バルブス
    テムに対し前記駆動ロッドの前方への動作を伝達するた
    めに前記駆動ロッドとバルブステムとの間で連結されて
    いるカップリング手段とからなり、前記弁体は鋳型に向
    かって前記インレットを開成すべく前進動作可能であ
    り、さらに前記バルブシートの内部を退動動作して前記
    インレットを閉塞するために鋳型から離間するよう後退
    動作可能であり、 前記カップリング手段はバルブステムの端部に設けられ
    た第1前面肩部と前記駆動ロッドの端部に設けられた第
    1後面肩部とさらに前記バルブステムと駆動ロッドの端
    部を囲繞し且つ前記バルブステムと駆動ロッドに設けら
    れた前記第1前面肩部並びに第1後面肩部と夫々共動す
    る第2後面肩部並びに第2前面肩部を有する摺動自在な
    ジョイント部材とからなり、前記摺動自在なジョイント
    部材の第2前面肩部並びに第2後面肩部の間に画成され
    る間隙はバルブステムと駆動ロッドの端部に設けられた
    第1前面肩部並びに第1後面肩部間における最小スペー
    スよりも大きく選択されることを特徴とするガス抜き装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、摺動自在な
    ジョイント部材の第2前面肩部並びに第2後面肩部との
    間で画成される間隙は、前記弁体が開成される位置と閉
    塞される位置の間のストロークより大きく選択されるこ
    とを特徴とするガス抜き装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の装置において、ジ
    ョイント部材には、コイルスプリングによって前進用の
    弾発力が付与されていることを特徴とするガス抜き装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項記載の装置
    において、シリンダ・ピストン組立は前記駆動ロッドに
    対して後方側に向かって弾発力を付与するスプリング部
    材を含み、前記摺動自在なジョイント部材に与えられる
    前進用弾発力は前記駆動ロッドに与えられる後退用の弾
    発力よりも大きくなるよう選択され、それによってシリ
    ンダ・ピストン組立が加圧されていない時、前記摺動自
    在なジョイント部材は前記インレットを開状態とすべく
    先端位置に維持され、前記駆動ロッドの第1後面肩部は
    前記摺動自在なジョイント部材の第2前面肩部と係合す
    ることを特徴とするガス抜き装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項記載の装置
    において、前記弁体の前面部と前記バルブシートの前部
    端部は前記弁体の軸に直角な平面に対して傾斜して形成
    されることを特徴とするガス抜き装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項記載の装置
    において、バルブシートの前端部に弁体の前面部と同一
    の傾斜角の段差部位を形成することを特徴とするガス抜
    き装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか1項記載の装置
    において、弁体の前面部とバルブシートの前部端部とに
    互いに異なる傾斜角の面部を形成することを特徴とする
    ガス抜き装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7のいずれか1項記載の装置
    において、弁体の前面部とバルブシートの前部端部とに
    夫々同一の傾斜角の段差部位を形成することを特徴とす
    るガス抜き装置。
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