JP2588535Y2 - 密閉式角形電池 - Google Patents

密閉式角形電池

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JP2588535Y2
JP2588535Y2 JP7560392U JP7560392U JP2588535Y2 JP 2588535 Y2 JP2588535 Y2 JP 2588535Y2 JP 7560392 U JP7560392 U JP 7560392U JP 7560392 U JP7560392 U JP 7560392U JP 2588535 Y2 JP2588535 Y2 JP 2588535Y2
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battery
packing
outer case
sealing plate
laser
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JP7560392U
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尚 垣内
重夫 出島
純生 櫻井
勇 中囿
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は密閉式角形電池に関し、
特にその密閉性に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器の小型化に伴って、これ
ら電子機器に使用される電源として、より高性能な電池
が要求されるようになってきた。このような状況下で密
閉型電池の中でも機器への収納スペースに無駄のない角
形のものは従来の円筒形のものに比して有利であり、そ
の需要も伸びている。
【0003】この密閉式角形電池の構造は、図5に示す
ように、正極51、負極52、及び、セパレータ53か
らなる電極群54が格納された外装ケース55の開口部
が、封口体56によって、封口密閉されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな電池の封口は、電池上方(図5中矢印a方向)から
レーザー光を照射して外装ケース55と封口体56の封
口板57とをレーザー溶接することにより行なってい
た。しかしながら、この方法では、レーザー溶接部分5
9で発生する爆火がパッキン58の上部露出部分58a
に燃え移って、パッキン58の溶融や硬化が発生する。
このパッキン58の燃焼は上部露出部分58aに止まら
ず内部にまで進行し、パッキン58の内部にまで溶融や
硬化が発生する。このため、パッキンとしての用を足さ
なくなり、電池の気密性が著しく低下するという問題が
生じた。
【0005】また、図6に示すように、レーザー溶接の
際に、レーザー溶接部分59からのレーザー熱60がパ
ッキン58に伝わり、上記と同様にパッキン58の溶
融、硬化が起こるといった問題が生じ、これも電池の密
閉性の低下を引き起こす原因となる。特にレーザー溶接
部分59とパッキン58との距離が短くなる部分ではこ
のレーザー熱60の影響が顕著なものとなる。
【0006】このような電池の気密性の低下を防止する
対策として、図7に示す、実開平3−33954号公報
に記載の方法が提案されている。この方法では、外装ケ
ース75と封口板77とのレーザー溶接を電池側面(図
7中b方向)から行なうことができるので、レーザー溶
接部分79で発生する爆火が封口体のパッキン78に燃
え移るのを防止することが可能となる。しかし、この方
法では、電池の気密性の低下は防止できるものの、以下
のようにしてレーザー溶接が行なわれることで、新たな
問題が生じる。
【0007】即ち、上記提案のレーザー溶接方法では、
先ず、図8に示すように、レーザー発信源82から発信
されたレーザー光を電池81の一短辺の側面に照射し溶
接を行う。そして、電池81の一短辺の溶接が終了する
と、次に長辺を溶接するために、図9に示すように電池
を90℃回転させる必要がある。ところが、このように
電池81を回転させると、図9に示すように、レーザー
の焦点83がずれてしまう。そこで、このレーザーの焦
点83を電池81に合わせるためには、図10に示すよ
うに、レーザー発信源82を移動させるか、図11に示
すように、電池81を移動させ、焦点を合わせてから溶
接を開始する必要がある。
【0008】このように、実開平3−33954号公報
に記載の方法では、レーザーの焦点補正の工程が必要で
あり、上部方向からの溶接に比べて生産性が悪いという
問題が生じる。また、これに加えて、焦点補正を行なっ
た際に正確に焦点補正が行なわれない場合がある等、加
工精度が低下するという問題も生じる。本考案は、上記
問題点を解決するためになされたものであり、加工性の
低下がなく、しかも気密性の高い密閉式角形電池を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案では、正極と負極とセパレータとからなる電極群
が収納された外装ケースと、この外装ケースの開口を封
口する封口体とを有し、この封口体が、外装ケースと溶
接される封口板と、この封口板にパッキンを介して固定
される端子部材を有する密閉式角形電池において、前記
外装ケースの開口部の上端と、封口板の上面及び端部と
が面一となるように構成され、前記封口板は、その上面
よりも電池内部方向に窪んだ凹所を備え、この凹所内に
前記パッキンを介して前記端子部材が固定され、且つ、
前記パッキンの外部露出端面が、上記面一の面より電池
内部方向に位置することを特徴とする。
【0010】
【作用】上記のように構成することにより、以下のよう
に作用する。先ず、外装ケースの開口部の上端と、封口
板の端部とが面一となるように構成されていることか
ら、電池の上面方向からのレーザー溶接を行なうことが
できる。この方法であれば、レーザー発信源とレーザー
溶接部分との距離が変わらないので、溶接中にレーザー
の焦点距離がかわることはない。したがって、実開平3
−33954号公報に記載の方法のような加工性の低下
が起こらない。
【0011】また、パッキンの外部露出端面が、上記面
一の面より電池内部方向に位置するため、電池上面方向
からレーザー溶接を行なっても、レーザー溶接時に発生
する爆火がパッキンに燃え移ることはない。さらに、封
口板のパッキンと接触する側の上部面が外部露出してお
り、この露出部分からレーザー熱が放熱される。従っ
て、レーザー熱によるパッキンの溶融や硬化を抑制する
ことができる。
【0012】
【実施例】本考案の一実施例を図面に基づいて説明を行
う。図1は本考案の一例を示す密閉式角形電池の要部断
面斜視図であり、図2は本考案の一例を示す密閉式角形
電池の上面図であり、図3は図2の電池のIII − III断
面図である。
【0013】本考案の密閉式角形電池は、外装ケース1
と当該外装ケース1内に配置された電極群2と、当該外
装ケース1の開口部を封口する封口体3とを有してい
る。外装ケース1内に配置される電極群2は、セパレー
タ4と、このセパレータ4に内包された正極5と、負極
6とからなる。上記正極5は接続部材7を介して集電板
15に接続されている。一方、上記負極6は負極兼用の
外装ケース1と直接接触することによって電気的に接続
されている。
【0014】ここで前記封口体3は、図1及び図3に示
すように、電池内部方向に窪んだ凹所を備えた板状の
口板8と、前記凹所に勘合したパッキン9と、前記封口
板8の凹所の下面に配された絶縁板10と、この絶縁板
10の下方に配された集電体11と、前記封口板8にカ
シメ固定された断面コ字状の中空リベット12と、前記
中空リベット12上部に中空部分を塞ぐように配された
安全弁13とこの安全弁13を覆うように設けられた
正極端子14により構成され、上記集電体11には、垂
下した状態で集電板15が設けられている。そして、こ
のようにして、中空リベット12と正極端子14などか
らなる端子部材がパッキン9を介して封口板8に固定さ
れている。
【0015】上記封口板8の電池内部側では、当該封口
板8の電池内部側端部の凹部8aと断面が略L字状のパ
ッキン9の凸部9aとが嵌合され、電池の密閉がなされ
ている。また、パッキン9の電池内部方向に設けられた
凸部9bを、封口板8と絶縁板10との間に挿入するこ
とにより更に電池の密閉性を高めている。上記封口板8
の上面と端部とは面一となっており、また、上記封口板
8の端部と前記外装ケース1の開口部上端面一となる
ように構成されている。そして、この面一の面において
封口板8の端部と外装ケース1の開口部上端とがレーザ
ー溶接されている。
【0016】また、上記封口板8には、その上面より電
池内部方向に窪んだ凹所が形成され、この凹所に中空リ
ベットがカシメ固定されている。このため、カシメ固定
部は封口板8の上面よりも電池内部側に下がった部位に
位置する。そして、パッキン9の外部露出端面Bは、上
記面一の面Aより、電池内部側に位置するように設けら
、パッキン9の外部露出端面Bと上記面一の面Aの差
0.3mmとなるように構成されている。このよう
に構成された密閉式角形電池は、以下のようにして作成
した。先ず、正極5とセパレータ4と負極6とからなる
電極群2を作成する。続いて、中空リベット12の先端
部分12aを押し広げながら、上記構成のように組み合
わせられた封口板8と、パッキン9と、絶縁板10と、
端部に垂下した状態の集電板15を有する集電体11と
を挿入し、これらをカシメ固定する。これにより、パッ
キン9と、絶縁板10と、集電体11と、中空リベット
12とが封口板8に固定される。さらに中空リベット1
2上に安全弁13を設置し、これを覆うように正極端子
14を設ける。この後、正極端子14と中空リベット1
2とを溶接して固定する。このようにして封口体3が作
成される。
【0017】さらに、集電体11に設けられた集電板1
5と、上記電極群2の正極5とを接続部材7を用いて電
気的に接続する。集電板15と接続された状態の電極群
2を、外装ケース1に挿入し、完全に挿入する前に、外
装ケース1と封口体3の間からアルカリ電解液を注液す
る。注液後、封口体3の封口板8と、外装ケース1の開
口部との接触部分をレーザー溶接により全周溶接を行な
う。これにより、密閉式角形電池が作成される。
【0018】このように作成された電池を、以下(a)
電池と称する。 (比較例) 図5に示すように、パッキン58がレーザー溶接部分5
9よりも突出しており、レーザー溶接を電池上方(図5
中矢印a方向)から行なう、従来の電池を作成した。
【0019】このように作成された電池を、以下(x)
電池と称する。 (実験) 本考案の(a)電池と、比較例の(x)電池とを用い
て、カシメ部分からの電解液のクリーピング率を調べた
ので、その結果を表1に示す。具体的な実験の方法は、
それぞれの電池に対して1Ωの抵抗をつけて、60℃の
雰囲気中に放置した後、カシメ部分にフェノールフタレ
イン溶液を垂らして、電解液が漏液しているかどうかを
確認した。尚、試料数はそれぞれの電池100個につい
て行なった。
【0020】
【表1】
【0021】表1から明らかなように本考案を採用した
電池ではカシメ部分からの電解液のクリーピング率に非
常は小さく、封口体のカシメ部分の気密性が優れている
ことがわかる。これは、パッキンの外部露出部分がレー
ザー溶接される部分より電池内部側に設けられているの
で、レーザー溶接時の爆火が燃え移ることがなく、しか
も図4に示すように、封口板8とパッキン9が接する側
の壁が一部分外部露出しており、この表面からレーザー
熱41が放出されるため、パッキン9の溶融、硬化は起
こり難くなっていることに起因するのと考えられる。
【0022】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
レーザー溶接を電池上面方向から行なっても、溶接時に
発生する爆火がパッキンに燃え移ることがなく、さら
に、レーザー熱がパッキンに伝わるのを抑制することが
でき、パッキンの溶融、硬化を防止できる。
【0023】従って、加工性の低下を招くことなく、密
閉性の高い電池を提供できるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一例にかかる密閉式角形電池の要部断
面斜視図である。
【図2】本考案の一例にかかる密閉式角形電池の上面図
である。
【図3】図2の密閉式角形電池のIII − III断面図であ
る。
【図4】本考案の密閉式角形電池のレーザー溶接部分の
周辺を示す図である。
【図5】従来の密閉式角形電池の断面図である。
【図6】図5の密閉式角形電池のレーザー溶接部分の周
辺を示す図である。
【図7】従来の密閉式角形電池の断面図である。
【図8】図7の密閉式角形電池のレーザー溶接の手順を
示す図である。
【図9】図7の密閉式角形電池のレーザー溶接の手順を
示す図である。
【図10】図7の密閉式角形電池のレーザー溶接の手順
を示す図である。
【図11】図7の密閉式角形電池のレーザー溶接の手順
を示す図である。
【符号の説明】
1 外装ケース 2 電極群 3 封口体 8 封口板 9 パッキン
フロントページの続き (72)考案者 中囿 勇 守口市京阪本通2丁目18番地 三洋電機 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−60950(JP,A) 特開 昭58−158859(JP,A) 特開 昭57−126061(JP,A) 実開 昭61−3664(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01M 2/02 - 2/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極と負極とセパレータとからなる電極
    群が収納された外装ケースと、この外装ケースの開口を
    封口する封口体とを有し、この封口体が、外装ケースと
    溶接される封口板と、この封口板にパッキンを介して固
    定される端子部材を有する密閉式角形電池において、前記 外装ケースの開口部の上端と、封口板の上面及び
    部とが面一となるように構成され、前記封口板は、その
    上面よりも電池内部方向に窪んだ凹所を備え、この凹所
    内に前記パッキンを介して前記端子部材が固定され、
    つ、前記パッキンの外部露出端面が、上記面一の面より
    電池内部方向に位置することを特徴とする密閉式角形電
    池。
JP7560392U 1992-10-30 1992-10-30 密閉式角形電池 Expired - Lifetime JP2588535Y2 (ja)

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JP3615699B2 (ja) * 2000-09-26 2005-02-02 Necトーキン栃木株式会社 密閉型電池およびその製造方法
JP5213361B2 (ja) * 2007-06-12 2013-06-19 三洋電機株式会社 パック電池
KR101308215B1 (ko) * 2007-08-30 2013-09-13 삼성에스디아이 주식회사 원통형 이차 전지
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JP2015099681A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 日立マクセル株式会社 密閉型電池

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