JP2588495B2 - 製紙用高収率高漂白度パルプの製造方法 - Google Patents

製紙用高収率高漂白度パルプの製造方法

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JP2588495B2 JP4120093A JP12009392A JP2588495B2 JP 2588495 B2 JP2588495 B2 JP 2588495B2 JP 4120093 A JP4120093 A JP 4120093A JP 12009392 A JP12009392 A JP 12009392A JP 2588495 B2 JP2588495 B2 JP 2588495B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械的特性に優れた製紙
用高収率漂白パルプ、特にケミコメカニカルパルプおよ
びケミコサーモメカニカルパルプの製造方法に関するも
のである。パルプは、木材チップに機械的、化学的また
は熱的な操作を別々または同時に加えて製造される。ケ
ミカルパルプは、木材を化学的に解繊(defibrage) また
はこう解して得られる。しかし、その収率は一般に50%
以下である。なお、収率とは出発材料の乾燥重量に対す
るパルプの乾燥重量を意味する。メカニカルパルプまた
は高収率パルプは、木材チップを機械的に粉砕、例えば
砕木機、解繊機またはディスクリファイナーで粉砕して
製造される。その収率は一般に85%以上であるが、機械
的特性、特に破壊強度、引裂き強度および破断強度が低
い。これらの機械的特性を改善するために、粉砕前に木
材チップを 100〜140 ℃の温度の水蒸気で熱処理するこ
とが行われている。このパルプはサーモメカニカルパル
プ(TMP)と呼ばれるが、白色度が低い。木材チップ
を、木材の種類に応じて酸性またはアルカリ性の亜硫酸
ナトリウム溶液で処理する方法も行われている。この方
法で得られるパルプはケミコメカニカルパルプと呼ば
れ、機械的特性が良くなる。メカニカルパルプの強度
は、熱的処理および機械的解繊処理と同時に1種類以上
の化学物質を用いて木材チップを処理することによって
大幅に改善することができる。このパルプはケミコサー
モメカニカルパルプ(CTMP)呼ばれる。この処理方
法では 100℃以上の温度で、飽和水蒸気圧下且つ亜硫酸
塩、特に亜硫酸ナトリウムNa2SO3または亜硫酸水素ナ
トリウムNaHSO3 の存在下で材料を非破壊的に煮沸す
る。このCTMPパルプの利点は機械的強度が増加し且
つ収率が一般に85%以上、大抵の場合少なくとも90%に
なり、純粋に機械的に操作した場合と同じ収率が得られ
る点にある。
【0002】これらの方法で処理したパルプ、特にケミ
コメカニカルパルプ(CMP)およびケミコサーモメカ
ニカルパルプ(CTMP)は機械的強度に優れている
が、紙の品質として要求される漂白度には依然として問
題がある。パルプの漂白度を改善するために、フランス
国特許第1,389,308 号およびヨーロッパ特許第EP-A-29
3,309号には木材チップを酸性またはアルカリ性のphで
アルカリ金属のホウ水素化物と亜硫酸塩との混合溶液で
処理する方法が提案されている。この処理法によって解
繊後に得られるパルプは優れた機械的特性と高い漂白度
を示すが、白色度は十分なものではなく、精砕後にパル
プを過酸化水素を用いてさらに漂白する必要がある。こ
の漂白度の不足は特に亜硫酸塩処理に起因する。しか
も、亜硫酸塩処理で精砕パルプの機械的特性は向上する
が、過酸化水素に対する反応性は低下する。従って、機
械的特性に優れ、しかも、製紙用として十分な白色度を
有する高漂白度のパルプを得るには多くの問題が残され
ている。この問題を解決するために、ヨーロッパ特許第
EP-A-239,583号には、解繊前に木材チップを金属イオン
封止剤溶液、珪酸ナトリウムやマグネシウム塩等の過酸
化水素安定剤溶液および過酸化水素のアルカリ性溶液の
3種類の溶液で順次処理する方法が記載されている。こ
の方法で解繊後に得られるパルプの白色度が高くなる
が、全ての用途に対して白色度が十分とは言えない。特
に針葉樹を用いた場合の白色度は80°ISO 以下である。
従って、一般には、精砕パルプを従来方法で過酸化水素
を用いて漂白する必要があるため、生産コストが上昇す
る。解繊前に亜硫酸塩処理を行わずに過酸化水素処理を
行っても機械的特性は改善されるが、この方法では針葉
樹の場合には満足な特性を得ることはできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、解繊
後に、高い機械的特性(破壊強度、引裂き強度、破断強
度)と高い白色度、特に針葉樹に対して80°ISO 以上の
白色度を示す、高白色度の紙を製造するのに適した高収
率パルプの製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は製紙用高
収率漂白パルプの製造方法であり、本発明方法では解繊
前に木材チップを少なくとも1種の還元剤の溶液で処理
し、次いで、過酸化水素のアルカリ性溶液で処理する。
本発明方法は特に下記工程で構成される: (a) 木材チップを還元剤溶液で含浸し、(b) 含浸された
木材チップを60〜160 ℃に加熱し、(c) 木材チップを圧
搾して還元剤溶液の少なくとも20%を抽出し、(d) (c)
で得られた木材チップを過酸化水素を含むアルカリ溶液
で含浸し、(e) (d) 段階で含浸されたチップを50〜120
℃に加熱し、(f) 上記の処理をした木材チップを精砕す
る。
【0005】必要に応じて、(d) 段階の前に、キレート
剤または金属イオン封止剤を含む溶液、例えばDTPA
(ジエチレントリアミンペンタ酢酸)ナトリウムの40%
水溶液を用いて木材チップを含浸する操作を加えること
もできる。本発明方法で処理可能なリグノセルロース材
料はモミ、マツ、トウヒ等の針葉樹、ポプラ等の広葉
樹、ユーカリ、その他を紙パルプ工業で一般に用いるチ
ップ状にしたものでよい。また、バガスやワラといった
一年生植物を数センチメートルに細かくしたものを処理
することもできる。これらのチップは洗浄、選別、予備
的水蒸気加熱等の紙パルプ工業で通常行われる予備的な
処理を受ける。
【0006】本発明方法では先ず最初にチップを還元剤
溶液で処理する(段階a)。この処理はチップに溶液を
含浸して行う。この含浸操作は製紙工業の通常の方法を
用いて行うことができる。この含浸操作の前に、チップ
を水蒸気を用いた加湿操作および/またはオーブンスチ
ーミングによって柔らかくした後に、スクリュープレス
を用いて圧搾してチップ内のガスおよび/または液体の
一部を除去し、圧搾後にチップが膨らんだところで、還
元剤溶液を含浸する。
【0007】チップを工業的に連続的に含浸するのに特
に適した装置としてはサンズ−デファイブレーター(SU
NDS-DEFIBRATOR)のプレックス(PREX)システム、バウ
アー(BAUER)のインプレッサファイナー(IMPRESSAFINE
R)、ハイマック(HYMAC)の円錐スクリュープレス、およ
び含浸溶液の存在下でチップを1回または数回、好まし
くは可能な限りの高い圧縮比で圧縮・膨張させることが
できる任意の装置を挙げることができる。本発明では、
できる限り少量の量のチップ含浸溶液でチップを膨張さ
せなければならない。
【0008】本発明の方法で使用する還元剤溶液はアル
カリ金属の亜硫酸塩、亜硫酸水素塩または二酸化硫黄と
水酸化ナトリウム等のアルカリ剤との混合物の中から選
択される1種以上の還元剤を含んでいる。また、ホウ水
素化ナトリウム(NaBH4)をそのまま、またはアルカリ
溶液の形で使用することもできる。さらに、純粋な亜二
チオン酸ナトリウム(Na224)またはその亜鉛塩をそ
のまま用いるか、ホウ水素化ナトリウムのアルカリ溶液
と亜硫酸ナトリウム(Na2SO3)または重硫酸ナトリウ
ム(Na2HSO3)との反応で得られるものを使用するこ
ともできる。還元剤として二酸化チオ尿素またはホルム
アミジンスルホン酸を用いることもできる。経済的観点
からは、還元剤は亜硫酸ナトリウムのようなアルカリ金
属の亜硫酸塩、モルトンインターナショナル(MORTON In
ternational)社からボロル(BOROL、登録商標)の名称で
市販されている12重量%のホウ水素化ナトリウムと40重
量%の水酸化ナトリウムとで構成されるホウ水素化ナト
リウムのアルカリ溶液、亜硫酸水素ナトリウム、亜二チ
オン酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムとホウ水素化ナト
リウムのアルカリ溶液 (ボロル、BOROL)との混合物の中
から選択するのが好ましい。
【0009】還元剤はチップの乾燥重量に対して 0.1〜
10重量%、特に亜硫酸ナトリウムの場合は 0.5〜6%、
ホウ水素化ナトリウムのアルカリ溶液ボロルの場合は
0.5〜1.5 %、亜硫酸水素ナトリウムの場合は 0.5〜2.5
%の割合で使用するのが好ましい。本発明の還元溶液
のpHはチップのリグノセルロース材料によって選択し、
7を越え且つ13以下にする。広葉樹の場合は11〜12.8と
し、針葉樹 (樹脂木) の場合は 9.5〜11にするのが好ま
しい。還元溶液のpHを所望値に調節するために、NaO
H, KOH, Na2CO3 ,K2CO3,MgO,CaO等のア
ルカリ剤を必要に応じて添加することができる。
【0010】本発明では、錯化剤または金属イオンキレ
ート剤を還元剤に添加することができる。この錯化剤ま
たは金属イオンキレート剤はトリポリリン酸ナトリウ
ム、テトラピロリン酸ナトリウム、ニトリロトリ酢酸、
エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレントリアミンペ
ンタ酢酸のナトリウム塩等にすることができる。ジエチ
レントリアミンペンタ酢酸(DTPA)のナトリウム塩
の40%水溶液を、還元溶液に対して 0.2〜0.5 %の量で
用いるのが好ましい。
【0011】含浸時の還元剤溶液の温度は10〜100 ℃に
することができる。この温度は還元剤の安定度に応じて
決定するが、高温にすれば含浸時間を短縮することがで
き、低温で行えば溶液の還元作用が持続する。大抵の場
合、温度は20〜60℃が好ましく、特に亜硫酸ナトリウム
とホウ水素化ナトリウムのアルカリ溶液とを混合して得
られる還元剤(上記ボロル)を使用する場合には20〜40
℃にするのが好ましい。
【0012】還元剤溶液を含浸した直後に、チップを60
〜160 ℃、好ましくは75〜120 ℃に加熱する(段階
b)。加熱時間は温度と木材の種類に応じて1分間〜3
時間にすることができる。90℃で15〜60分、 120℃で5
〜30分とするのが好ましい。含浸したチップは水蒸気雰
囲気下または窒素、二酸化炭素等の不活性雰囲気を用い
て、空気中の酸素が存在しない条件下で移送し、加熱す
るのが好ましい。還元剤を含浸し、加熱したチップをス
クリュープレスまたはその他の手段を用いて圧搾するこ
とによって反応後の還元剤溶液の一部を除去する。チッ
プを圧搾操作する理由は、還元溶液を除去してプロセス
全体の効率を上げるためである。少なくとも還元剤溶液
の20%を除去するのが特に望ましい。還元剤溶液は一回
以上の圧搾操作で除去することができる。圧搾後に水で
洗浄することもできる。圧搾操作は20〜160 ℃で行うこ
とができる。圧搾操作で抽出された還元剤溶液の一部ま
たは全部を (a)段階で用いる還元剤溶液の調製用に再循
環することもできる。
【0013】還元剤溶液を含浸し、圧搾したチップは、
次いで、過酸化水素のアルカリ溶液で含浸処理される
(段階d)。酸化剤すなわち過酸化水素は被処理チップ
の乾燥重量の 0.1〜10重量%の量を用いることができ
る。この量は希望する白色度によるが、通常は1〜5重
量%である。一般に、経済的理由から5重量%以上使用
することはない。過酸化水素溶液に1種以上のアルカリ
剤、たとえば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、酸化マグネシウム、酸化カ
ルシウム等を溶液の初期pHが8〜12.5となるように添加
する。水酸化ナトリウムが好ましい。アルカリ剤の最適
量は木材の種類に応じて異なり、過酸化水素の量に比例
する。水酸化ナトリウムで表示した場合のアルカリ剤の
量は被処理チップの乾燥重量に対して 0.5〜10重量%、
好ましくは 0.5〜6重量%である。
【0014】過酸化水素のアルカリ溶液に過酸化水素の
安定剤を添加してアルカリ媒体中での過酸化水素の分解
を抑制し、処理効果を高めることもできる。安定化剤と
しては、一般に、40%溶液の珪酸ナトリウムを乾燥チッ
プ重量に対して 0.5〜5重量%の量で使用するか、マグ
ネシウム塩、例えば塩化マグネシウム、硝酸マグネシウ
ム、炭酸マグネシウム、これらの混合塩をマグネシウム
量を0.01〜1%にして使用するか、ポリ(α−ヒドロキ
シアクリル) 酸のポリラクトンを0.02〜2重量%の量で
使用する。過酸化水素溶液に1種以上のキレート剤およ
び金属イオン封止剤、例えばジエチレントリアミンペン
タ酢酸、エチレンジアミンテトラ酢酸をナトリウム塩の
形で添加することもできる。これらは被処理チップの乾
燥重量に対して 0.1〜1重量%の量を使用する。含浸時
の過酸化水素のアルカリ溶液の温度は10〜80℃であり、
過酸化水素の分解を抑えるためには40℃以下にするのが
好ましい。
【0015】チップを過酸化水素のアルカリ溶液で含浸
した後に、(e) の段階で温度を50〜120 ℃、好ましくは
60〜80℃にして10分から5時間加熱する。加熱時間は木
材の種類、温度および過酸化水素量に応じて決定する。
一般には60℃で5時間、70℃で2〜3時間、90℃で1〜
2時間にする。この加熱は飽和水蒸気の雰囲気下で行う
ことができる。
【0016】還元剤溶液と酸化剤溶液とによる2種類の
処理を行った後に、チップを大気圧下または数バールの
水蒸気圧下で1種以上のリファイナーに通過させて解繊
または精砕(raffinage) する (段階f)。精砕は通常2段
階で行う。第1の精砕は加圧下で行い、第2の精砕は大
気圧下で行う。精砕操作の条件は必要とされる紙パルプ
の特性に応じて決定する。
【0017】精砕済みのパルプは一般に酸を用いて中和
して過酸化水素アルカリ溶液処理に起因するアルカリ度
を無くさせる。この中和操作では希亜硫酸または亜硫酸
ガスを用いてpHを 5.5〜6にするのが好ましい。その
後、パルプは通常の方法(濾過、スクリーニング、篩上
の再循環など)で処理される。
【0018】
【実施例】以下、実施例によって本発明とその利点を説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。以下の実施例では、反応剤の量はチップの乾燥重
量に対する重量%で表してある。実施例では針葉樹のチ
ップ(モミ等)または広葉樹のチップ(ポプラ等)を使
用した。これらのチップは製紙用メカニカルパルプの工
業的製造プラントで製造したもので、その工業規格に準
じたものである。実施例は高収率メカニカルパルプ製造
用のパイロットプラントで行った。このパイロットプラ
ントの処理能力は 200kg/時で、連続運転され、以下の
設備を備えている: 1. チップ調製ライン(貯蔵、水洗浄、温度90℃のオー
ブンスチーミング)、 2. 濾過機能付きの圧搾ゾーンと膨張ゾーン (反応剤は
計量ポンプでここに注入される) とを備えた第1のスク
リュー含浸機、 3. 温度40〜100 ℃で5〜60分の滞留時間を確保できる
バッファー容器、 4. 濾過機と洗浄水注入用手段とを備えた圧搾ゾーン
と、第2の反応剤が計量ポンプで注入される含浸ゾーン
とを備えた第2の含浸機、 5. 温度40〜100 ℃で15〜120 分の滞留時間を確保でき
るバッファー容器、 6. ダブルディスクリファイナー(40プス) 、 7. スロット付フーパー(HOOPER)スクリーンと、パル
プを亜硫酸ガスで中和するための貯蔵容器。 パルプ調製後に、得られたパルプを用いて製紙し、製紙
工業用ISO規格に従って白色度と機械的特性とを測定
した。使用した市販のホウ水素化ナトリウム溶液はモル
トンインターナショナルより発売されているボロル (12
%のホウ水素化ナトリウムと、40%の水酸化ナトリウム
とを含む)(登録商標) である。実施例で用いた金属イオ
ンのキレート剤はDTPA(ジエチレントリアミンペン
タ酢酸) のナトリウム塩の40%水溶液である。
【0019】実施例1 針葉樹のチップ(モミ、トウヒ)を洗浄し、水蒸気でオ
ーブンスチーミング処理する。このチップを 5.9%の亜
硫酸ナトリウムと、 0.5%のDTPA溶液 (40%濃度) と、
1.5%の上記ボロル (登録商標) とを含むpHが10.5の還
元剤溶液で温度20℃で連続的に含浸する。チップを60℃
で30分間加熱する。60℃でチップを圧搾し、乾燥チップ
1kg当たり約 0.5リットルの還元剤溶液を除去する(除
去率は約50%)。チップを乾燥重量1kg当たり2リット
ルの水で洗浄する。次いで、チップに5%の過酸化水素
と、2%の水酸化ナトリウムと、4%の珪酸ナトリウム
溶液(濃度40%)と、 0.5%のDTPA溶液(濃度40%)と
を含む酸化剤溶液を20℃で連続的に含浸する。この酸化
剤溶液のpHは11.5である。次いで、含浸したチップを90
℃で1時間加熱し、ダブルディスクリファイナーで精砕
する。その後、パルプをスクリーンに通し、スクリーン
を通過しなかったものはリファイナーへ戻す。精砕パル
プの水切り指数(indice d'egouttage)は70°SRであ
る。パルプを亜硫酸ガスを用いてpH6まで中和すると下
記特性の紙が得られる: ISO白色度 82°ISO 破壊(rupture) 強度: 破断長 4500m 破裂(eclatement)強度 2.3 KPa m2/g 引裂き(dechirure) 強度 5.1 mN m2/g 亜硫酸ナトリウムとホウ水素化ナトリウムとを含む還元
剤溶液を用いた処理と過酸化水素を用いた処理とで構成
される本発明方法によって、針葉樹から精砕後に80°I
SO以上の高い白色度を有するパルプが得られることが
分かる。
【0020】実施例2 実施例1の操作を繰り返すが、酸化剤溶液の含浸後の90
℃の加熱時間を1時間から2時間に変える。実施例1と
同じ機械的特性を持ち、白色度が83°ISOのパルプを
得る。
【0021】実施例3 実施例1の操作を繰り返すが、還元剤溶液として、 5.9
%の亜硫酸ナトリウムと、 0.5%のDTPA溶液(濃度40
%)とを含むpHが 9.6のものを使用する。下記特性を有
するパルプを得る: ISO白色度 80°ISO 破壊強度: 破断長 4400m 破裂強度 2.2 KPa m2/g 引裂き強度 5.4 mN m2/g
【0022】実施例4(比較例) 実施例1の操作を繰り返すが、チップの還元剤溶液での
処理を省略する。最初の処理では、 0.5%のDTPA溶液
(濃度40%)のみを含む溶液でチップを含浸する。下記
特性を持つパルプを得る: ISO白色度 78°ISO 破壊強度: 破断長 3200m 破裂強度 1.6 KPa m2/g 引裂き強度 5.2 mN m2/g 粉砕前のチップを過酸化水素溶液で処理するヨーロッパ
特許第EP-A-239,583号に記載の処理、すなわち、還元剤
処理を行わない場合には、本発明方法で得られるパルプ
のようなパルプの白色度と機械的強度は得られないこと
が分かる。
【0023】実施例5 洗浄・スチームオーブン処理した広葉樹のチップ(ポプ
ラ、ヤマナラシ)に、5%の亜硫酸ナトリウムと、 1.5
%のホウ水素化ナトリウム溶液(ボロル、登録商標) )
と、 0.5%のDTPA溶液(濃度40%)とを含むpHが11.5の
還元剤溶液を20℃で連続的に含浸する。含浸チップを水
蒸気雰囲気下で30分間、100 ℃に加熱する。次にチップ
を60℃で圧搾し、還元溶液を50%除去する。チップの乾
燥重量1kg当たり2リットルの水を用いて洗浄する。次
に、チップを 5.2%の過酸化水素と、4%の水酸化ナト
リウムと、4%の珪酸ナトリウム溶液(濃度40%)と、
0.5%のDTPA溶液(濃度40%)とを含むpHが11.4の酸化
剤溶液で20℃で含浸する。その後、チップを90℃で2時
間加熱し、ダブルディスクリファイナーで大気圧下で精
砕する。スクリーニング後の精砕パルプの水切り指数は
56°SRである。このパルプの特性を以下に示す: ISO白色度 87°ISO 破壊強度: 破断長 3300m 破裂強度 1.3 KPa m2/g 引裂き強度 3.5 mN m2/g この実施例では、相対的に白色度の高い硬材 (広葉樹)
チップを処理したが、本発明方法により、粉砕後、非常
に高い白色度のパルプを得ることができる。
【0024】実施例6 実施例5の操作を繰り返すが、還元剤溶液として5%の
亜硫酸ナトリウムと、0.5 %のDTPA溶液(濃度40%)と
を含むpHが11のものを使用する。得られるパルプの特性
は以下の通り: ISO白色度 82.5 °ISO 破壊強度: 破断長 2900 m 破裂強度 1.20 KPa m2/g 引裂き強度 3.1mN m2/g
【0025】実施例7(比較例) 実施例5の操作を繰り返すが、最初の含浸処理で還元剤
を使用せずに、 0.5%のDTPA溶液(濃度40%)のみを含
む溶液を用いる。得られるパルプの特性は以下の通り: ISO白色度 84°ISO 破壊強度: 破断長 2300m 破裂強度 0.9 KPa m2/g 引裂き強度 2.9 mN m2/g この比較実施例で処理した硬材チップの粉砕後に得られ
るパルプの白色度は、実施例5の本発明方法に従って処
理した同じチップの白色度に比較してかなり低いことが
分かる。
【0026】実施例8 硬材(ポプラ)チップを洗浄し、90℃でスチームオーブ
ン処理する。このチップに1%のホウ水素化ナトリウム
溶液(ボロル、登録商標)と、 0.5%のDTPA溶液(濃度
40%)とを含むpHが12.7の還元溶液を20℃で連続的に含
浸する。チップを15分間、90℃に加熱する。チップを温
度60℃で圧搾し、乾燥重量1kg当たり 0.5リットルの還
元剤溶液を除去する(除去率は約20%)。次いで、チッ
プを4.25%の過酸化水素と、 3.8%の水酸化ナトリウム
とを含むpHが10.5の酸化剤溶液に20℃で含浸する。酸化
剤溶液を含浸したチップを1時間、85℃に加熱する。こ
れを第1のダブルディスクリファイナーで、次に第2の
シングルディスクリファイナーで、いずれも大気圧下に
精砕する。亜硫酸ガスを用いてpH6に中和後の精砕パル
プの水切り指数は62°SRで、以下の特性を示す: ISO白色度 80.9 °ISO 破壊強度: 破断長 2800 m 破裂強度 1.25 KPa m2/g
【0027】実施例9 実施例8の操作を繰り返すが、還元剤溶液として1%の
亜硫酸ナトリウムと、1%のホウ水素化ナトリウム溶液
(ボロル、登録商標) と、 0.5%の DTPA 溶液(濃度40
%)を含む溶液を使用する。得られるパルプの水切り指
数は68°SRで、以下の特性を示す: ISO白色度 81.1°ISO 破壊強度: 破断長 3100m 破裂強度 1.36KPa m2/g
【0028】実施例10 実施例8の操作を繰り返すが、還元剤溶液として2%の
亜硫酸ナトリウムと、1%のホウ水素化ナトリウム溶液
(ボロル、登録商標) と、 0.5%の DTPA 溶液(濃度40
%)とを含む溶液を使用する。得られるパルプの水切り
指数は65°SRで、以下の特性を示す: ISO白色度 81.7 °ISO 破壊強度: 破断長 3320 m 破裂強度 1.38 KPa m2/g
【0029】実施例11(比較例) 実施例8の操作を繰り返すが、最初の含浸処理時に還元
剤を添加せず、 0.5%のDTPA溶液(濃度40%)のみを含
む溶液を用いる。得られるパルプの水切り指数は66°S
Rで、以下の特性を示す: ISO白色度 79.8 °ISO 破壊強度: 破断長 2900 m 破裂強度 1.21 KPa m2/g 実施例8〜11で用いた硬材(ポプラ)チップの初期白色
度は実施例5〜7で用いるものよりも低い。従って、得
られたパルプの白色度も実施例5〜7に比べて低い。し
かし、この場合でも木材チップを先ず還元剤処理、次い
で酸化剤処理することによって粉砕後に得られるパルプ
の白色度は極めて高くなり、機械的特性も優れているこ
とが分かる。

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記工程からなることを特徴とする木材
    チップから製紙用パルプを製造する方法(a) 木材チップを還元剤溶液に浸し(b) 含浸された木材チップを60〜160 ℃に加熱し、 (c) 得られた木材チップを圧搾して還元剤溶液の20%以
    上を抽出し(d) 抽出後の木材チップを過酸化水素を含むアルカリ溶
    液に浸し(e) (d) 段階で含浸されたチップを50〜120 ℃に加熱
    (f) 上記の処理をした木材チップを精砕する
  2. 【請求項2】 還元剤を亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素
    ナトリウム、ホウ水素化ナトリウム、亜二チオン酸亜
    鉛、亜二チオン酸ナトリウム、二酸化チオ尿素および二
    酸化硫黄と水酸化ナトリウムとの混合物よりなる群の中
    から選択する請求項に記載の方法。
  3. 【請求項3】 還元剤溶液を亜硫酸ナトリウムとホウ水
    素化ナトリウムとを混合して調製する請求項に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 還元剤をチップの乾燥重量の 0.1〜10%
    の割合で使用する請求項またはに記載の方法。
  5. 【請求項5】 還元溶液のpHが7以上で且つ13以下の値
    である請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 還元溶液がキレート剤または金属イオン
    封鎖剤を含む請求項1〜のいずれか一項に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 還元溶液の温度が10〜100 ℃である請求
    項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 木材チップを還元溶液で含浸した後、60
    〜160 ℃で1分〜3時間加熱する請求項1〜のいずれ
    か一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 還元溶液で含浸し、加熱したチップを圧
    搾して還元溶液を少なくとも20%除去する請求項
    のいずれか一項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 木材チップの乾燥重量に対して過酸化
    水素が 0.1〜10重量%となるように過酸化水素のアルカ
    リ性溶液に木材チップを含浸する請求項1〜のいずれ
    か一項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 過酸化水素のアルカリ性溶液のpHが8
    〜12.5である請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 過酸化水素のアルカリ性溶液が1種以
    上の過酸化物安定剤を含む請求項10または11に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 過酸化水素のアルカリ性溶液の温度が
    10〜80℃である請求項1012のいずれか一項に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 過酸化水素のアルカリ性溶液で含浸し
    た木材チップを50〜120 ℃で10分〜5時間加熱する請求
    項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 【請求項15】 木材チップを金属イオンキレート剤の
    溶液で含浸した後に圧搾し、次いで、過酸化水素のアル
    カリ性溶液で処理する請求項1〜14のいずれか一項に記
    載の方法。
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