JP2588353B2 - 歯車加工装置 - Google Patents

歯車加工装置

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JP2588353B2
JP2588353B2 JP5029792A JP2979293A JP2588353B2 JP 2588353 B2 JP2588353 B2 JP 2588353B2 JP 5029792 A JP5029792 A JP 5029792A JP 2979293 A JP2979293 A JP 2979293A JP 2588353 B2 JP2588353 B2 JP 2588353B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はまがり歯かさ歯車,ハイ
ポイドギヤ等のまがり歯歯車を切削加工する装置に関す
るものであり、特に、加工の自由度の向上に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】まがり歯歯車を加工する装置には、歯車
用素材の歯溝加工位置の割出しと、加工工具の歯車用素
材への切込みとによって歯溝を加工するものがある。こ
の種の歯車加工装置は、一般に、(a)歯車用素材の各
歯溝を順次切削加工可能な加工工具と、(b)その加工
工具を回転させる回転駆動装置と、(c)前記各歯溝の
切削加工が終了する毎に前記歯車用素材を隣接歯溝間の
角度間隔分ずつ回転させる割出し装置と、(d)加工工
具を保持する工具主軸を工具主軸台のハウジングに対し
て相対的に軸方向に前進,後退させることによって、加
工工具を歯車用素材に向かって前進させ、その歯車用素
材から離間する向きに後退させる加工工具進退装置とを
含むように構成される。
【0003】特公昭40−516号公報に記載の歯車加
工装置はその一例である。この装置においては、加工工
具を進退させる加工工具進退装置が、カムを主体として
構成されている。カムは加工工具を保持する工具主軸を
回転させるモータにより、多数のギヤを介して回転させ
られるとともに、カムフォロワとしてのローラが係合さ
せられている。ローラは、フレームに回動可能に取り付
けられたレバーの一端部に取り付けられており、このレ
バーに、工具主軸に相対回転可能かつ軸方向に相対移動
不能に係合させられたブロックがスプリングにより付勢
されて係合させられている。したがって、カムが回転さ
せられるとき、レバーが回動させられるとともに工具主
軸および加工工具が回転中心線に沿って前進,後退させ
られることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように加工工具
よび工具主軸を回転させつつ回転中心線に沿って進退
せ、歯溝を加工する場合、加工工具および工具主軸の進
退距離を変えることによって加工される歯溝の形状,寸
法を変えることができる。したがって、加工工具進退装
置をカムを主体として構成する場合には、歯溝の形状,
寸法に応じて所望の進退距離が得られるカムを設ければ
よいのであるが、歯車の種類の変更や加工の種類の変更
等により歯溝の形状,寸法が変わり、加工工具の進退
離を変えることが必要になる度毎にカムを交換すること
が必要であり、多種類のカムが必要であって装置コスト
が高くなり、また、カムを交換する分、加工時間が長
く、加工能率が低下する問題があった。本願の第1発明
は、形状,寸法の異なる多種類のまがり歯歯車の荒加工
と仕上げ加工との両方が可能であり、しかも、寿命の長
い良好な歯車が得られる歯車加工装置を提供することを
課題として為されたものである。 第2発明は、第1発明
に係る歯車加工装置の荒加工の能率を向上させることを
課題として為されたものであり、第3発明は、第1発明
に係る歯車加工装置の仕上げ加工能力の幅を広くするこ
とを課題として為されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1発明は、上記課題を
解決するために、前記(a)加工工具,(b)回転駆動
装置,(c)割出し装置および(d)加工工具進退装置
を含む歯車加工装置の加工工具進退装置を、回転方向と
回転量の制御可能な電動モータと、その電動モータの
正,逆回転を加工工具の回転中心線に沿った進退運動
変換する運動変換装置とを含むものとするとともに、電
動モータの回転を制御する制御装置を設け、かつ、その
制御装置を、前記割出し装置による前記歯車用素材の1
割出し毎に前記加工工具を1回進退させる第1モード
と、前記加工工具としての円盤ブローチの複数の刃の各
々による1切削毎に加工工具を1回進退させる第2モー
ドとで前記電動モータを制御可能なものとしたことを要
旨とするものである。 第2発明は、第1発明に係る歯車
加工装置の制御装置に、前記第1モードにおける前記加
工工具の前進速度を1回の前進中に減少させる第1モー
ド前進速度制御手段を設けたことを要旨とするものであ
る。 第3発明は、第1発明または第2発明に係る歯車加
工装置の制御装置に、前記第2モードにおける前記加工
工具の前進速度を1回の前進中に変化させる第2モード
前進速度制御手段を設けたことを要旨とするものであ
る。
【0006】
【作用】第1発明に係る歯車加工装置において、電動モ
ータの回転量を変えれば加工工具の進退距離を変えるこ
とができる。したがって、電動モータの回転量を制御す
ることにより、歯溝を所望の形状,寸法に加工すること
ができる。しかも、第1モードで荒加工が行われ、第2
モードで仕上げ加工が行われる。荒加工では一般に、正
面フライスが加工工具として使用され、割出し装置によ
り歯車用素材が1回割り出される毎に、すなわち隣接歯
溝間の角度間隔分回転させられる毎に、正面フライスが
回転させられつつ歯車用素材に向かって前進させられ、
1本の歯溝が形成される。その後、正面フライスが後退
させられ、次の割出しが行われる。それに対して、仕上
げ加工では一般に円盤ブローチが加工工具として使用さ
れ、荒加工された歯車用素材の歯面の仕上げ加工が行わ
れる。その際、1本の刃溝が加工される間に円盤ブロー
チが、その円盤ブローチが備えている刃の数と同数回進
退させられる。円盤ブローチの1つの刃が歯面を切削す
る間は円盤ブローチが前進させられ、その刃による切削
とそれに続く刃による切削との間に円盤ブローチが後退
させられるのである。 第2発明に係る歯車加工装置にお
いては、例えば正面フライスによる1本の歯溝の加工中
に、第1モード前進速度制御手段により正面フライスの
前進速度が減少させられる。そのため、歯溝が浅く、正
面フライスの刃と歯車用素材との接触面積が小さい間は
切込みが大きく、接触面積が大きくなってからは切込み
が小さくなる。 第3発明に係る歯車加工装置において
は、円盤ブローチの刃の1つが切削を行っている間に円
盤ブローチの前進速度が変化させられる。例えば、当初
前進速度が小さくされ、最後には大きくされることによ
り、歯の面取りやクラウニングが可能になる。
【0007】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、第1発明
によれば、電動モータの回転量を変えるのみで寸法,形
状の異なる多種類の歯溝を加工することができ、従来の
ようにカムによって加工工具を移動させる場合に比較し
て安価にかつ能率良く歯溝の加工を行うことができる。
また、1台の歯車加工装置により、電動モータの制御モ
ードを変更するのみで、荒加工と仕上げ加工との両方を
行うことができる。しかも、第2モードで仕上げ加工さ
れた歯車は歯溝がねじ溝のようにリード角を有するもの
となり、広い歯面同士で噛み合って寿命の長い歯車が得
られることとなる。 第2発明によれば、荒加工時に、ま
だ歯溝が浅く、正面フライスの刃と歯車用素材との接触
面積が小さい間は切込みが大きくされ、接触面積が大き
くなってからは切込みが小さくされる。そのため、正面
フライスに過大は負荷がかかることを回避しつつ加工能
率を向上させることができる。 第3発明によれば、歯面
の仕上げ切削と共に、面取り,クラウニング等の特殊加
工を行うことが可能となり、全体として生産性を向上さ
せることができる。
【0008】
【実施例】以下、第1ないし第3発明をまがり歯かさ歯
車の歯切り盤に適用した場合の実施例を図面に基づいて
詳細に説明する。図2において10はベッドであり、ベ
ッド10上には、工作物主軸台12および工具主軸台1
4が設けられている。工作物主軸台12には工作物主軸
16が回転可能に保持されている。工作物主軸16は水
平方向に延び、割出し用モータ18により自身の軸線ま
わりに一定角度ずつ間欠回転させられる。割出し用モー
タ18およびそれの回転を工作物主軸16に伝達する装
置が割出し装置を構成しているのである。工作物主軸1
6の工作物主軸台12からの突出端部には図示しないコ
レットチャックが取り付けられ、歯車用素材20が任意
の位相で保持されるようになっており、歯車用素材20
は工作物主軸16の回転に伴って一体的に回転させられ
る。この歯車用素材20は、後述するように歯溝が荒加
工されるものであり、截頭円錐台形の被加工部を有す
る。
【0009】工具主軸台14のフレーム24には、図1
に示すように、工具主軸26が一対のストロークボール
ベアリング28,30を介して回転可能に保持されてい
る。ストロークボールベアリング28,30は工具主軸
26の回転および回転中心線に沿った移動を許容するベ
アリングである。工具主軸26は工具主軸台14から工
作物主軸16に対向する状態で突出しており、その突出
端部において加工工具を保持するようにされている。
【0010】加工工具としては、荒加工時には正面フラ
イスカッタ34が用いられ、仕上げ加工時には図3に示
す円盤ブローチ36が用いられる。正面フライスカッタ
34は、図1に示すように、円板状の工具本体38に同
数(例えば8個ずつ)の外刃40および内刃42が固定
されたものである(図には1個ずつ示されている)。円
盤ブローチ36も、図3に示すように、円板状の工具本
体に同数(例えば4個ずつ)の外刃48と内刃50とが
交互に固定されているが、工具本体には外刃48および
内刃50が取り付けられていない割出し領域Wが設けら
れており、この割出し領域Wが工作物に対向する状態で
工作物が工作物主軸16によって間欠回転させられるこ
とにより、工作物の割出しが行われる。また、外刃48
の切れ刃52は割出し領域Wから円盤ブローチ36の矢
印Aで示される回転方向とは逆向きに離れたものほど、
工具本体の中心からの距離が漸増し、内刃50の切れ刃
54は漸減するように固定されている。
【0011】工具主軸26は、図1に示すように、工具
主軸台14に設けられた回転駆動装置60により回転さ
せられる。回転駆動装置60はフレーム24に取り付け
られた工具回転用サーボモータ62を有する。工具回転
用サーボモータ62は正逆両方向に回転可能であって、
回転量の制御が可能なモータであり、その回転中心線が
工具主軸26の回転中心線と平行に取り付けられ、フレ
ーム24によりベアリング64,66を介して回転可能
に支持された軸68を回転させる。軸68の回転は、減
速歯車列70によって工具主軸26に伝達される。減速
歯車列70は、工具主軸26の軸方向の移動を許容しつ
つ回転を伝達するものとされている。
【0012】工具主軸26はまた、工具主軸台14に設
けられた加工工具進退装置80により回転中心線に沿っ
進退させられる。加工工具進退装置80は、フレーム
24に工具主軸26と同心に取り付けられた工具進退
サーボモータ82を有する。工具進退用サーボモータ8
2は正逆両方向に回転可能であって、回転量の制御が可
能なモータであり、ボールねじ84を回転させる。ボー
ルねじ84にはナット86が螺合されるとともに、ナッ
ト86には継手部材88が固定されており、継手部材8
8にスラストベアリング90を介して工具主軸26の端
部が相対回転可能かつ回転中心線方向に相対移動不能に
連結されている。したがって、ボールねじ84が工具
退用サーボモータ82によって正,逆回転させられると
き、ナット86および継手部材88が進退させられると
ともに工具主軸26が回転中心線に沿って進退させられ
る。ボールねじ84およびナット86が運動変換装置を
構成しているのである。
【0013】本歯切り盤は、図5に示す制御装置100
によって制御される。制御装置100は、CPU10
2,ROM104,RAM106およびそれらを接続す
るバス108を有するコンピュータ110を主体とする
ものである。バス108には入力ポート112および出
力ポート114が接続され、出力ポート114には駆動
回路116,118,120を介して前記割出し用モー
タ18,工具回転用サーボモータ62,工具進退用サー
ボモータ82を始めとし、図示は省略するが、歯切りに
必要な種々の装置が接続されている。また、ROM10
4には、歯切りを行うための種々のプログラムが格納さ
れている。
【0014】次に、歯切りについて説明する。まず、荒
加工が行われ、正面フライスカッタ34によって歯車用
素材20に歯溝がおおよその形に加工される。そのた
め、工作物主軸16に歯車用素材20が保持され、正面
フライスカッタ34が工具主軸26に取り付けられて、
歯車用素材20の截頭円錐台形の被加工部に加工を施
す。正面フライスカッタ34は回転駆動装置60により
回転させられつつ加工工具進退装置80により前進させ
られ、歯車用素材20に切り込まされて1個の歯溝を形
成する。1個の歯溝の形成が完了したならば、正面フラ
イスカッタ34が加工工具進退装置80により後退させ
られ、歯車用素材20の割出しが行われ、次の歯溝の形
成が行われる。全部の歯溝が加工されれば、図4に示す
ように、複数の歯130,歯溝134等を有するまがり
歯かさ歯車の形状を成す荒加工歯車136が得られる。
【0015】上記歯溝134の加工は、図6に示すよう
に正面フライスカッタ34の前進距離を直線的に増大さ
せて歯車用素材20に切り込ませ、所定距離切り込んだ
位置で前進を停止して加工を継続させた後、後退させて
歯車用素材20から離脱させ、正面フライスカッタ34
の移動を停止した状態で歯車用素材20を一定角度回転
させて、次に加工される部分を加工位置に回動させるこ
とにより行うことができる。
【0016】また、図7に示すように、正面フライスカ
ッタ34の歯車用素材20への切り込み当初は前進速度
を大きくして切り込み量を多くし、切り込みが進むに従
って前進速度を小さくすることもできる。このような正
面フライスカッタ34の前進速度の調節,工具進退用サ
ーボモータ82の起動,停止および回転方向の切換えは
制御装置100により制御される。コンピュータ110
のROM104には、正面フライスカッタ34の前進距
離の増大の態様に応じて工具進退用サーボモータ82の
回転量を制御するプログラムが格納されており、そのプ
ログラムに従って工具進退用サーボモータ82が制御さ
れるのである。
【0017】このように切り込み当初に正面フライスカ
ッタ34の前進速度を大きくすれば、正面フライスカッ
タ34の寿命低下を回避しつつ加工能率を向上させるこ
とができる。正面フライスカッタ34の切刃の実際に切
削に与かる部分の長さが短い切り込み開始当初は、切り
込みを大きくしても切削抵抗を適正値に抑えることがで
きるからである。本実施例においては、正面フライスカ
ッタ34の進退を図6や図7のように制御するモードが
制御装置100の第1モードであり、コンピュータ11
0の上記プログラムを実行する部分により第1モード前
進速度制御手段が構成されているのである。
【0018】歯車用素材20に対する荒加工が完了し、
全部の歯溝134が加工されたならば、次に加工工具が
円盤ブローチ36に交換されて仕上げ加工が行われる。
この場合には、荒加工歯車136が歯車用素材であるこ
とになる。加工は、図8に示すように、円盤ブローチ3
6が図3に示す矢印Aの方向に回転させられつつ、刃1
個につき回転中心線方向に1回往復移動させられること
により行われ、割出し領域Wで荒加工歯車136の割り
出しが行われ、歯溝134がねじ溝のようにリード角を
有するものに加工される。
【0019】仕上げ加工は、図11に示すように、工具
進退用サーボモータ82を停止させ、円盤ブローチ36
を回転中心線に沿って進退させず、円盤ブローチ36の
回転のみによっても行うことができる。しかし、互に噛
み合う2個のまがり歯かさ歯車の各歯溝がいずれも円盤
ブローチ36を回転させるのみで加工されれば、図12
の歯面132に二点鎖線で示すように、歯面132同士
が部分的に斜めに当たって負荷が集中して加えられ、歯
車の寿命が短くなる。それに対し、2個のまがり歯かさ
歯車の一方あるいは両方の歯溝を円盤ブローチ36を図
8に示すように移動させて加工を行えば、噛み合い時に
歯面132が全面において当たり、負荷が集中して加え
られることがなく、歯車の寿命が向上する。
【0020】加工時に工具進退用サーボモータ82の回
転量を制御することにより、図9に示すように、円盤ブ
ローチ36を切り込み開始当初は一定距離前進させた位
置に保ち、その後、一定の速度で前進させ、切り込み終
端近傍で前進速度を増すことができる。このようにすれ
ば、図13に示すように、歯130の小径端と大径端と
にそれぞれ逃がし部140,142を設けることがで
き、歯車を噛み合わせたとき、互に噛み合う歯の歯面に
かかる負荷が小径端および大径端に極端に集中せず、歯
車の寿命を向上させることができる。
【0021】また、図10に示すように、円盤ブローチ
36の前進速度を加速度的に増大させることもできる。
このようにすれば、歯面144を、図14に示すように
平面から図15に示すように曲面に加工することができ
る。この曲面は、歯の小径端近傍および大径端近傍がそ
れぞれ削り取られ、歯すじの中央部から端に向かって歯
厚が連続的に減少させられた曲面であり、歯面にクラウ
ニングを施すのである。このようにすれば歯車噛み合わ
せ時に歯の小径端と大径端とに負荷が集中して加えられ
ることを回避することができ、歯車の寿命が向上する。
本実施例においては、円盤ブローチ36の進退を図8,
図9,図10等のように制御するモードが制御装置10
0の第2モードであり、コンピュータ110の図9や図
10の制御のためのプログラムを実行する部分により第
2モード前進速度制御手段が構成されているのである。
【0022】上記実施例においては、加工工具を交換す
ることにより、1台の歯切り盤によって荒加工と仕上げ
加工との両方を行うことができるようになっていたが、
いずれか一方のみを行うようにしてもよい。また、更に
別の加工を施すようにしてもよい。
【0023】また、加工工具の移動距離の制御態様は上
記実施例の態様に限らず、加工すべき歯溝の形状,寸法
に応じて種々に設定すればよい。
【0024】さらに、本発明は、まがり歯ハイポイドギ
ヤ等、まがり歯かさ歯車以外の歯車を加工する装置にも
適用することができる。
【0025】その他、特許請求の範囲を逸脱することな
く、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した
態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1ないし第3発明に共通の一実施例である歯
切り盤の工具主軸台を略図的に示す正面断面図である。
【図2】上記歯切り盤の外観を示す正面図である。
【図3】上記歯切り盤による歯溝の仕上げ加工に使用さ
れる円盤ブローチを示す正面図である。
【図4】上記歯切り盤により歯溝が荒加工された荒加工
歯車の一部を示す正面図である。
【図5】上記歯切り盤を制御する制御装置を概念的に示
す図である。
【図6】上記歯切り盤による荒加工時の工具回転用サー
ボモータ,工具進退用サーボモータの回転制御および正
面フライスカッタの移動距離を示すタイムチャートであ
る。
【図7】上記歯切り盤による荒加工時の工具回転用サー
ボモータ,工具進退用サーボモータの回転制御および正
面フライスカッタの移動距離の別の態様を示すタイムチ
ャートである。
【図8】上記歯切り盤による仕上げ加工時の工具回転用
サーボモータ,工具進退用サーボモータの回転制御およ
び円盤ブローチの移動距離を示すタイムチャートであ
る。
【図9】上記歯切り盤による仕上げ加工時の円盤ブロー
チの移動距離の別の態様を示すタイムチャートである。
【図10】上記歯切り盤による仕上げ加工時の円盤ブロ
ーチの移動距離の別の態様を示すタイムチャートであ
る。
【図11】上記歯切り盤により円盤ブローチを進退させ
ないで加工を施す場合の工具回転用サーボモータおよび
工具進退用サーボモータの回転制御を示すタイムチャー
トである。
【図12】図11に示すタイムチャートに従って歯溝が
加工された歯車が噛み合わされたときの歯面の当たりを
示す図である。
【図13】図9に示すタイムチャートに従った仕上げ加
工により小端および大端に逃がし部が形成された歯を示
す斜視図である。
【図14】上記歯切り盤により仕上げ加工が施された歯
溝の一つを示す正面断面図である。
【図15】図10に示すタイムチャートに従って仕上げ
加工が施された歯溝の一つの別の態様を示す正面断面図
である。
【符号の説明】
18 割出しモータ 20 歯車用素材 34 正面フライスカッタ 36 円盤ブローチ 60 回転駆動装置 80 加工工具進退装置 82 工具進退用サーボモータ 84 ボールねじ 86 ナット 100 制御装置 134 歯溝 136 荒加工歯車

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車用素材の各歯溝を順次切削加工可能
    な加工工具と、 その加工工具を回転させる回転駆動装置と、 前記各歯溝の切削加工が終了する毎に前記歯車用素材を
    隣接歯溝間の角度間隔分ずつ回転させる割出し装置と、 前記加工工具を保持する工具主軸を工具主軸台のハウジ
    ングに対して相対的に軸方向に前進,後退させることに
    よって、加工工具を前記歯車用素材に向かって前進さ
    せ、その歯車用素材から離間する向きに後退させる加工
    工具進退装置とを含む歯車加工装置において、 前記加工工具進退装置を、回転方向と回転量の制御可
    能な電動モータと、その電動モータの正,逆回転を前記
    加工工具の進退運動に変換する運動変換装置とを含むも
    のとするとともに、前記電動モータの回転を制御する制
    御装置を設け、かつ、その制御装置を、前記割出し装置
    による前記歯車用素材の1割出し毎に前記加工工具を1
    回進退させる第1モードと、前記加工工具としての円盤
    ブローチの複数の刃の各々による1切削毎に前記加工工
    具を1回進退させる第2モードとで前記電動モータを制
    御可能なものとしたことを特徴とする歯車加工装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置に、前記第1モードにおけ
    る前記加工工具の前進速度を1回の前進中に減少させる
    第1モード前進速度制御手段を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載の歯車加工装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置に、前記第2モードにおけ
    る前記加工工具の前進速度を1回の前進中に変化させる
    第2モード前進速度制御手段を設けたことを特徴とする
    請求項1または2に記載の歯車加工装置。
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JPS62162417A (ja) * 1985-12-23 1987-07-18 Yutaka Seimitsu Kogyo Kk まがり歯かさ歯車歯切盤

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