JP2588286Y2 - ウォータージェットルームの使用水処理装置 - Google Patents

ウォータージェットルームの使用水処理装置

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JP2588286Y2
JP2588286Y2 JP1993065192U JP6519293U JP2588286Y2 JP 2588286 Y2 JP2588286 Y2 JP 2588286Y2 JP 1993065192 U JP1993065192 U JP 1993065192U JP 6519293 U JP6519293 U JP 6519293U JP 2588286 Y2 JP2588286 Y2 JP 2588286Y2
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孝雄 石藤
公正 大西
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日産テクシス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ウォータージェットル
ームの緯入れ水を効率的に処理してリサイクルや排水処
理を効率的を行う使用水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種装置としては、例えば、特開昭5
7−51837号に開示されているように、ウォーター
ジェットルームの反緯入れノズル側に設けた噴射液捕集
体、および織前前方の布面と該織前上方部とを覆う液飛
散防止体の各々と液体貯留タンクとを導管で連結せし
め、該液体貯留タンクの液体を必要に応じ含有する糊剤
等をろ剤を用いて濾過したり、化学的処理を施して水と
糊剤等を分離して後、緯入れノズルに移送するようにし
た技術が知られている。
【0003】この技術は、ウォータージェットルームの
全ての排水をその状態に応じて捕集し、リサイクルしよ
うとするものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術であると、捕集した水を処理するため、
大がかりな処理装置が必要になり、コストが掛かりす
ぎ、現実的ではなかった。すなわち、ウォータージェッ
トルームでは、緯入れノズルから飛走してきた緯入れ水
を直接受ける直受け部からの排水と、製織布や織機を構
成する機械部品からしたたり落ちる排水とではその汚れ
具合が全くことなる。すなわち、直受け部からの排水に
は緯糸に付着している油剤が小量と糸屑などが混入して
いる。また、製織布や機械部品から落下する水は、経糸
に付着している糊剤や、機械部品に付着しているグリス
及びオイル等が含まれており、これを処理するには高度
な処理が必要になる。
【0005】一方、ウォータージェットルームは精密構
造のプランジャポンプや緯入れノズルを使用しているた
め、給水中に含まれている不純物が給水経路に付着する
と、水の流れが変化して緯入れ不良を発生させるという
不具合があるため、清浄度の高い水を給水する必要があ
る。このため、前記複数部から出る排水を一緒に処理し
て、再びウォータージェットルームにリサイクルできる
程度に清浄するには、凝集剤を混入して凝集させ、沈澱
除去したり濾過したりして処理速度を上げる必要がある
が、処理量が多くなるため、装置が大型化し、設置面積
が大きくなるとともにコストも掛かるという問題があ
る。また、リサイクルせずとも下水や河川に放流できる
程度に清浄化する場合であっても、量が膨大になり、そ
の処理装置は前記同様大型化し、コストも高くなるとい
う問題がある。
【0006】本考案は前記問題に鑑みてなされたもの
で、ジェットルームの排水処理装置を大型化かつ高価に
することなく、コンパクト、かつ、安価にすることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本考案は、定水
位槽から吸入した水をポンプで間欠的に圧送して緯入れ
ノズルから噴射し、緯入れノズルに相対して反緯入れ側
に配設された前記噴射水を直接受ける直受けカバーと、
織布を介して吸引した空気と水とを分離するセパレータ
とを有するウォータージェットルームにおいて、直受け
カバーに集水された水を処理する第一処理装置と、セパ
レータからの排水を処理する第二処理装置とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0008】
【作用】前記構成によれば、糊剤や油剤が大量に含まれ
ているセパレータからの排水は、第二処理装置にて比較
的低レベルの清浄化処理をしてリサイクルすることな
く、下水或いは河川に放流することができる。一方、比
較的清浄度の高い、直受けカバーからの排水は、第一処
理装置にて処理して、リサイクルしたり、下水或いは河
川に放流する。したがって、清浄度の比較的高い排水を
浄化するのであるから、その浄化装置は小型でかつ安価
にできるという効果がある。
【0009】
【実施例】以下、本考案を図面に基づいて説明する。図
1は本考案の一実施例を示す図である。
【0010】図1において、1は綜絖枠、2は筬、3は
経糸、4は織前、5は織布、6は脱水筒、7は脱水筒に
形成したスリット、8は緯入れノズル、9は織機主軸と
同期して作動するプランジャポンプ、10は導水管、1
1は定水位槽である。ポンプ9は定水位槽11に挿入し
た導水管12を介して吸水し、緯入れ時期に圧力水を緯
入れノズル8に圧送する。緯入れノズル8から噴出する
水ジェットに載って緯糸13が経糸3の開口中に飛走さ
せる。反緯入れ側の緯入れノズル8に相対して開口14
が位置し、前記水ジェットを直接受ける直受けカバー1
5を配設して有る。
【0011】前記筬2はスレソードシャフト16より突
設したスレーソード17の先端部に固定してある。スレ
ソードシャフト16、すなわち、筬打ち装置及び織前4
付近の下方には、第一の下方水受け18が配設してあ
る。また、綜絖枠1及び前記第一の下方水受け18の下
方には第二の下方水受け19が配設してある。
【0012】脱水筒6の一端部には、空気と水分とを分
離するセパレータ20の吸入口21が連通してある。セ
パレータ20の配水管22の下端部は排水溝23の水中
に挿入してある。セパレータ20の吸入口24はブロワ
25の吸引口26に連通してある。排水溝23は下水や
河川に放流できるレベルまで清浄化する第二処理装置、
すなわち排水処理装置(図示せず)に接続してある。
【0013】定水位槽11は水道配管27に接続して有
り、水槽11内の給水口にフロート28の浮沈により閉
開する弁(図示せず)を有している。また、29は供給さ
れた水に含有しているゴミや気泡を除去するためのメッ
シュ状のフィルターである。
【0014】前記第二の下方水受け19の排水口30
は、パイプ31により前記排水溝23に連通している。
【0015】直受けカバー15の排水口は途中に糸屑フ
ィルター32を介設したパイプ33を介して第一処理装
置の一部である、排水貯水槽34に、集水した水を送給
するようにしてある。前記第一の水受けカバー18の排
水口35は前記パイプ33にパイプ36により接続して
ある。直受けカバー15及び第一の水受けカバー18か
らの排水は、高低差により水が流れ込むよう排水貯水槽
34の位置関係を設定して有る。
【0016】排水貯水槽34には、糊剤やオイル或いは
グリスの凝集剤として、例えば硫酸アルミニュウムを第
一薬剤槽37から供給する。この凝集剤の濃度は50p
pm以下になるようにその供給を調整するのがよい。ま
た、第二薬剤槽38からは濾剤の活性化のための薬剤、
例えばジ亜塩素酸ナトリウムを供給する。この濃度は1
0ppm以下となるように調整する。
【0017】排水貯水槽34から不純物の凝集体を含む
水をポンプ40によりくみ出して、逆止弁41を介して
濾過器42へ圧送する。この濾過器42内には比重が1
〜1.1で硬質多角形多孔質体の粒子よりなる濾剤が充
填されている。濾過器42はパイプ43を介して水道配
管27に接続して有る。この配管中には手動バルブ44
が介設してある。また、手動バルブ45を介して定水位
槽11のフィルター29よりもフロート28側に給水す
るようにしてある。手動バルブ46は濾剤を洗浄する際
に排水溝23に排水するためのバルブである。排水貯水
槽34、第一薬剤槽37、第二薬剤槽38、濾過器4
2、とで第一処理装置を構成する。
【0018】次に作用を説明する。通常運転中は、手動
バルブ44及び46を閉弁してあり、手動バルブ45を
所定開度開弁してある。この状態で、ポンプ9からの間
欠的な圧力水の供給により、経糸3の開閉口と連動して
緯入れノズル8から緯入れ水を噴射し、緯糸13を経糸
開口中に緯入れする。また、ブロワ25の吸引作用によ
り脱水筒6のスリット7を介して空気を吸引し、すなわ
ち、織布5を介して空気を吸入することにより織布5か
ら除水する。セパレータ20内では空気と共に吸引した
水分を遠心力によりセパレータ20内の壁面に衝突さ
せ、空気と水とを分離する。分離された水は配水管22
を介して排水溝23に排水する。また、綜絖枠1などの
開口装置等に付着し、それらの部品を伝って第二の水受
けカバー19に落下した、オイルやグリース及び経糸3
に付着している糊剤が混入している緯入れ水は、排水口
30からパイプ31を介して排水溝23に排水される。
したがって、これらの排水は排水処理装置により下水や
河川に放流できるレベルまで清浄化される。このような
排水処理装置の処理レベルは、ポンプ9やノズル8等の
精密機械部品に適用するレベルよりも低い清浄度でよい
から、その装置は精密機械部品に用いるよりも安価に設
置できる。
【0019】緯入れノズル8から直接、直受けカバー1
5に受け入れた清浄度の高い噴射水は糸屑フィルター3
2を介して、及び、スレソードシャフト16部並びに織
前4近傍の織布5から落下する水が第一の下方水受け1
8に落下した水は排水口35からパイプ36を介して、
パイプ33内を通って排水貯水槽34内に流れ落ちる。
排水貯水槽34はパイプ33内の流量の約60倍の容量
を有するので、槽内では流速が極めて緩やかになる。こ
のため、第一薬剤槽37から供給される凝集剤により、
糊剤やオイル等が凝集してスラグ状になる。これをポン
プ40にて濾過器42へ圧送する。濾過器42内では、
第二薬剤槽38からの濾剤活性化のための薬剤の促進効
果も相まって濾剤の多孔部に前記スラグが効率的に吸着
されて保持され、清浄化された水がパイプ43及びバル
ブ45を介して定水位槽11にリサイクルされる。第二
の下方水受け19及びセパレータ20から排出される噴
射水もあるので、このリサイクルによっては定水位槽1
1の必要な水量を賄うことができないので、その不足分
は水道配管27側から供給する。このように、比較的清
浄度の高い排水は排水貯水槽34での薬剤処理と、濾過
器42での濾過により再利用可能にしている。そして、
比較的清浄度が高いため、また、回収量を全量ではない
ため、処理装置の能力をそれほど高めずとも、かつ、容
量を大きくせずともよいので、安価に、かつ、設置スペ
ースを大きくせずとも処理装置を構成できる。
【0020】なお、濾剤による濾過が鈍ってきた場合は
手動バルブ45を閉弁し、バルブ44と46とを開弁す
ることにより、水道水を濾過器42に通常の流れと逆向
きに供給して、濾剤に詰まったスラグ状のものを圧力水
で濾剤から除去して排水溝23に排出後、バルブ44と
46を閉弁し、バルブ45を開弁して再始動の準備をす
ればよい。
【0021】なお、排水貯水槽34及び濾過器42は、
ウォータージェットルーム1台毎に設けてもよいし、複
数台〜数十台毎に設けてもよい。さらに、第一処理装置
からの処理水は前記実施例のようにリサイクルせずに、
下水或いは河川に放流してもよい。
【0022】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案はセパ
レータからの清浄度の低い排水は第二処理装置で所定の
排水処理をして排水し、直受けカバーからの清浄度の比
較的高い排水は第一処理装置で排水処理をしてリサイク
ルや排水をするようにしたので、各レベルに応じた排水
処理にすることができるので、排水処理装置を適正規
模、かつ、適正能力で設置することができるから、安価
かつ小スペースに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の概要図。
【符号の説明】
4 織前 5 織布 9 ポンプ 10 緯入れノズル 11 定水位槽 15 直受けカバー 16 スレソードシャフト 18 第一の下方水受け 19 第二の下方水受け 20 セパレータ 23 排水溝 34 排水貯水槽 42 濾過器

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 定水位槽から吸入した水をポンプで間欠
    的に圧送して緯入れノズルから噴射し、緯入れノズルに
    相対して反緯入れ側に配設された前記噴射水を直接受け
    る直受けカバーと、織布を介して吸引した空気と水とを
    分離するセパレータとを有するウォータージェットルー
    ムにおいて、直受けカバーに集水された水を処理する第
    一処理装置と、セパレータからの排水を処理する第二処
    理装置とを有することを特徴とするウォータージェット
    ルームの使用水処理装置。
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