JP2588126B2 - 天井パネルの取付構造 - Google Patents

天井パネルの取付構造

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JP2588126B2
JP2588126B2 JP5299248A JP29924893A JP2588126B2 JP 2588126 B2 JP2588126 B2 JP 2588126B2 JP 5299248 A JP5299248 A JP 5299248A JP 29924893 A JP29924893 A JP 29924893A JP 2588126 B2 JP2588126 B2 JP 2588126B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天井パネルの取付構造
に関するものである。更に詳しくは、目地材を矩形に組
み合わせて開口部を形成してなる目地枠を天井スラブ側
より吊り下げ、開口部を塞ぐための矩形の天井パネルを
設け、一対の脚部を有する大略V字状のVばねをその中
間部において当該天井パネルの四辺のうち互いに対向す
る一対の辺に複数個取り付け、一対の脚部を近接させる
ようにVばねを撓ませてこれら一対の脚部を係止する係
止部材を目地材に設け、天井パネルをその上昇に伴って
目地枠側部分との摺接によりこの目地枠に対する所定
取付位置に位置決めすべくこの天井パネルの位置を修正
する位置修正決定手段を設けた天井パネルの取付構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上述の如き天井パネルの取付
構造に関する技術としては、実開昭60−124426
号公報及び実開昭59−117716号公報記載のもの
が知られている。
【0003】前者の従来技術にあっては、天井パネルの
上端に形成した傾斜部と平板状に形成された縦及び横の
位置決め片とを用いて上記位置決定手段を構成すると共
に、Vばねの係止部材を位置決め片と一体形成し、これ
ら係止部材及び位置決め片を目地材に対して位置決めし
た状態でねじ止めしていた。
【0004】また、後者の従来技術にあっては、天井パ
ネルの傾斜部及びストッパ部並びに目地材の位置決め部
により位置修正決定手段を構成し、Vばねの係止部材を
目地材にねじ止めしていた。
【0005】しかし上述のいずれの従来技術において
も、Vばねの取付位置に応じてVばねの係止部材を目地
材の所定位置にねじ止めせねばならず、その作業が非常
に煩雑であった。
【0006】一方、前者の従来技術にあっては、平板状
の位置決め片と平板状の天井パネル側面とが面接触する
ためにそれらの間の摩擦抵抗が大きくなり、天井パネル
の上下移動がスムースに行われ難くなる可能性があっ
た。また、後者の従来技術にあっては、天井パネルの傾
斜部と目地材の位置決め部との接当により天井パネルの
位置決めがなされると同時に目地材とストッパ部との接
当によって天井パネルの上昇が終了するため、ストッパ
部と天井パネルの傾斜部との交差部における天井パネル
の幅を目地材の位置決め部間の幅と一致させなければ、
ストッパ部が目地材に接当するまで完全に天井パネルが
閉じないか、または、天井パネルの位置決めが正確に行
われないことになっていた。しかも、ストッパ部が目地
材に完全に接当しなければ、天井パネルの位置決めは正
確に行われなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術に鑑み
て、本発明の第一の目的は、Vばねの係止部材を目地材
に容易に取り付けることができて、施工性のよい天井パ
ネルの取付構造を提供することにある。
【0008】また、本発明の第二の目的は、天井パネル
の上下移動がスムースであり、且つ、天井パネルの位置
決めが正確な天井パネルの取付構造を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明かかる天井パネルの取付構造の第一の特徴構
成は、目地材を矩形に組み合わせて開口部を形成してな
る目地枠を天井スラブ側より吊り下げ、前記開口部を塞
ぐための矩形の天井パネルを設け、一対の脚部を有する
大略V字状のVばねをその中間部において当該天井パネ
ルの四辺のうち互いに対向する一対の辺に複数個取り付
け、前記一対の脚部を近接させるように前記Vばねを撓
ませてこれら一対の脚部を係止する係止部材を前記目地
材に設け、前記天井パネルをその上昇に伴って前記目地
側部分との摺接によりこの目地枠に対する所定の取付
位置に位置決めすべくこの天井パネルの位置を修正する
位置修正決定手段を設けた天井パネルの取付構造におい
て、前記目地材のうち前記天井パネルの一対の辺に対向
する一対の目地材の夫々にそれらの長手方向に沿う第一
の溝を形成し、前記第一の溝に前記係止部材を夫々摺動
可能に嵌め込んだことにある。
【0010】また、本発明の第二の特徴構成は、上記第
一の特徴構成において、天井パネルにおける一対の辺に
それらの長手方向に沿って第二の溝を形成するリップ付
きチャンネル形状部を夫々設け、Vばねを天井パネルに
取り付ける取付部材がボルト及びナットを有し、これら
ボルト及びナットのうちいずれか一方の頭部を第二の溝
に摺動可能且つ回動不能に嵌め込んであり、ボルト及び
ナットのうちの他方を締め付けることにより取付部材を
第二の溝の任意位置において固定可能に取付部材を構成
したことにある。
【0011】さらに、本発明の第三の特徴構成は、上記
第一又は第二の特徴構成において、Vばねが巻回部を中
間にもち、取付部材が、巻回部に内嵌する筒状部を有し
ていることにある。
【0012】さらに、本発明の第四の特徴構成は、上記
第一〜第三の特徴構成において、位置修正決定手段が、
上方へ向かうに従って目地枠の矩形内側に張り出し天井
パネルの一部を摺接させてこの天井パネルの位置を修正
する位置修正面と、円弧の頂部を矩形内側に突出させて
なり且つ天井パネルの一部のうち上下方向に沿う平面に
当該頂部を摺接させて天井パネルの位置決めをする位置
決め円弧面とよりなることにある。
【0013】さらに、本発明の第五の特徴構成は、上記
第四の特徴構成において、側面視円弧状で且つ前記頂部
が目地枠の矩形内側に突出する円弧状鍔を、その円弧の
下部で片持ち状に支持する形で、係止部材の下部から突
出させてこの円弧状鍔上に位置修正面と位置決め円弧面
とを連続する面として設け、係止部材を設けた目地材に
直交する他の一対の目地材に当該円弧状鍔を更に設けた
ことにある。
【0014】
【作用】上記第一の特徴構成によれば、位置修正決定手
段によって天井パネルの位置決めがなされるが、Vばね
の係止部材が目地材の長手方向に沿う第一の溝に沿って
摺動可能であるから、天井パネルの最終的な取付位置に
追随して、係止部材も適切な位置に移動する。
【0015】また、上記第二の特徴構成によれば、天井
パネルに設けた第二の溝の任意位置においてVばねの取
付部材が固定可能であるから、天井パネルに対するVば
ねの取付位置を容易に変更できる。
【0016】また、上記第三の特徴構成によれば、Vば
ねの巻回部に取付部材の筒状部が内嵌することによって
Vばねは上下方向に沿う軸芯回りの傾きを規制されてお
り、したがって、Vばねの当該傾きによって、上記係止
部材が不必要に摺動することを防いでいる。
【0017】一方、上記第四の特徴構成によれば、位置
修正面によって天井パネルの取付位置が修正された後、
位置決め用の円弧の頂部と天井パネル側の上下方向に沿
う平面との摺接によって、天井パネルの位置決めがなさ
れる。ここに、円弧面の頂部と平面との摺接は平面どう
しの摺接に比較して接触面積が少なく、したがって、摩
擦抵抗はもあまり大きくならない。また、頂部が鋭利で
はなく円弧面であるから、頂部は磨耗しにくく、位置決
め誤差も生じにくい。しかも、天井パネルが目地枠に完
全に接当するまで上昇しなくても、天井パネルの位置決
めは上記頂部と平面との摺接で正確に行われる。
【0018】更に、上記第五の特徴構成によれば、位置
決め円弧面を有する円弧状鍔を、その円弧の下部で片持
ち状に支持する形で係止部材の下部から突出させてある
ので、多少の組み付け誤差があっても、円弧状面と平面
との摺接時において円弧状鍔は撓みを生じ、天井パネル
の位置決めを正確に行いうる。
【0019】
【発明の効果】このように、上記本発明の第一の特徴構
成によれば、Vばねの係止部材を目地材に嵌め込むだけ
でその係止部材の位置決めができ、施工性のよい天井パ
ネルの取付構造を提供することができるようになった。
【0020】また、上記第二の特徴構成によれば、天井
パネルに対するVばねの取付位置を容易に変更できて、
第一の特徴構成と相まって、設計、施工の自由度が向上
するようになった。
【0021】更に、上記第三の特徴構成によれば、上記
係止部材が不必要に摺動することを防いで、本取付構造
の消耗を小さくすることが可能となった。
【0022】また、上記第四、第五の特徴構成によれ
ば、天井パネルの上下移動がスムースであり、且つ、天
井パネルの位置決めが正確な天井パネルの取付構造を提
供し得るに至った。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を説明する。図1は施工された状態の天井面を下側から
みたものであって、目地材2,4を矩形に組み合わせて
矩形の開口部を格子状に複数個形成してなる目地枠6
を、天井スラブ側より吊り下げてある。また、当該格子
状の各開口部を塞ぐために、後述するVばねにより上下
移動可能な状態で、矩形の天井パネル8を複数個取り付
けてある。本発明に係る天井パネル8は、パンチング加
工を施した天井板を有する通常のパネル10の他、空調
機からの空気を吐出するため中央部12aに多数の孔を
密に設けたパネル12や、照明器具用の透光版やルーバ
ーを設けたパネル14としても実施可能であるが、以
下、本実施例では上記通常のパネル10について説明す
る。
【0024】上記目地枠6は、図1に示すように、長尺
の目地材2を通し材として複数本平行に配設すると共
に、短い目地材4を入れ子材として通し材2の間に設け
て構成してある。通し材2と入れ子材4とは直交状態に
配設してあり、図示はしないが互いに金具で固定するこ
とで、各通し材2の間隔及び各入れ子材4の間隔はほぼ
所定の間隔に維持される。また、図2〜4に示すよう
に、いずれの目地材2,4もその断面は大略逆Tの字形
状をなすが、通し材2を入れ子材4よりも上下方向に長
く形成し、天井スラブより垂下される吊りボルト15の
下端に設けたハンガー16に、通し材2の上部に設けた
鍔2aを係止して、この通し材2を天井スラブから吊り
下げるように構成してある。また、通し材2の断面にお
ける下部及び中間部に鍔を夫々設けて、通し材2の長手
方向に沿う第一の溝17,17を形成してある。なお、
上記いずれの目地材2,4も、アルミニウムなどにより
一体的に押し出し成形されている。
【0025】天井パネル10は複数個のVばね18によ
り上下移動可能に支持されるが、このVばね18として
は、図2、3に示すように、巻回部18aを中間にも
ち、且つ、一対の脚部18c,18cの各端部に抜止の
折り曲げ部18b,18bをもつ大略V字状のばねを用
いてある。また、このVばね18は、後述する取付部材
20により天井パネル10に取り付けてある。なお、荷
重を支持するためには、ハンガー16に支持された通し
材2が適切であり、したがって、Vばね18を取る付け
るべき天井パネル10の四辺のうち互いに対向する一対
の辺は、上記通し材2に対向する辺が適切である。そし
て、図1に示すように、天井パネル10のうち当該通し
材2に対向する辺に2カ所ずつ、すなわち、天井パネル
10の一枚につき4カ所にVばね18を設けて天井パネ
ルを支持するように構成してある。
【0026】図2〜図5に示すように、上記天井パネル
10は、枠材22を直交状態で矩形に組み合わせてなる
パネル枠24に、複数の貫通孔をパンチング加工により
形成した板材26を嵌め込んでなる。板材26をパネル
枠24に取り付けるにあたり、図2、3に示すように、
枠材22の下端に設けた鍔の内角22aと係止部22b
との間にばね28を設けると共に、板材26の一部をリ
ベット30で枠材22に貫通固定してある。また、各枠
材22は、アルミニウムなどを押し出し成形してなり、
その長手方向に沿って第二の溝31を形成するリップ付
きチャンネル形状部22dを夫々設けてある。なお、各
枠材22の外側には、目地枠6の下面に接当する上面を
水平に形成した鍔部22eを張り出させてある。
【0027】上記取付部材20は、図2、3に示すよう
に、ボルト20a、ナット20b、Vばね18の巻回部
18aに内嵌する筒状部20c、及び、当該筒状部20
cからの巻回部18aの抜け止め用の鍔を構成する抜止
用ワッシャ20dを有している。そして、ボルト20a
の頭部を第二の溝31に摺動可能且つ回動不能に嵌め込
むと共に、他のワッシャ20e、筒状部20c、巻回部
18a、及び、抜止用ワッシャ20dをボルト20aに
順次貫通させると共に、ナット20bをボルト20aに
螺合させてある。したがって、ナット20bを弛緩させ
た状態において取付部材20は上記第二の溝31に沿っ
て摺動自在であり、ナット20bを締め付けることによ
り取付部材20をVばね18と共に第二の溝31の任意
位置において固定することが可能である。また、Vばね
18は筒状部20cとの嵌合により上下方向に沿う軸芯
回りでの傾きを規制されている。なお、図5の符号22
fに示すように、ボルト20a頭部をこの第二の溝31
に受け入れるために前記チャンネル形状部22dのリッ
プ部の一部22fを除去してある。
【0028】Vばね18を通し材2に係止するための係
止部材32は、図2、3及び6に示すように、上下端に
夫々上記第一の溝17に嵌め込むための薄肉部32a,
32aを備え、また、上部から目地枠6における矩形内
側に向かって板状部32bを張り出させ、この板状部3
2bに上記Vばね18の一対の脚部を係止するための切
り欠き32cを形成してある。この係止部材32は第一
の溝17の長手方向に沿って摺動可能である。
【0029】一方、同図に示すように、側面視円弧状で
且つ円弧の頂部36bが目地枠6の矩形内側に突出する
円弧状鍔36を、その円弧の下部で片持ち状に支持する
形で、係止部材32の下部から突出させてある。この円
弧状鍔36は、天井パネル10の上昇に伴い目地枠6に
対する天井パネル10の取付位置を修正し且つその位置
決めを行う位置修正決定手段34として機能する。この
円弧状鍔36は、上方へ向かうに従って目地枠6の矩形
内側に張り出し且つ枠片の上角22gを摺接させて天井
パネル10の位置を修正する位置修正面36aと、円弧
面の頂部36bを目地枠6の矩形内側に突出させ上記枠
材22のうち上下方向に沿う平面に当該頂部36bを摺
接させて天井パネル10の位置決めをする位置決め円弧
面36cとを含んでいる。そして、位置修正面36aと
位置決め円弧面36cとを連続する円弧面として構成し
てある。
【0030】上述の係止部材32は、上記目地材2,4
や枠材22と同様、アルミニウム等で押し出し成形によ
り薄肉部32a、板状部32b、及び、円弧状鍔36と
共に一体形成してある。この係止部材32を作成するに
当たっては、棒状の成型物を所定長さに切断すると共
に、上記板状部をプレス加工などで打ち抜いてVばね1
8係止用の切り欠き32cを形成すればよい。
【0031】また、上記入れ子材4には、図4に示すよ
うに、通し材2と同様の第一の溝17、及び、上記円弧
状鍔36を有する誘導部材38を設けてある。この誘導
部材38は、係止部材32を作成する際に用いる棒状の
成型物を切断したものであって、係止部材32よりも切
断ピッチが短い点、及び、切り欠き32c部を有してい
ない点を除いては、係止部材32と同じ構成である。
【0032】次に、上記本発明にかかる天井パネル10
の取付構造を組立施工する方法について説明する。ま
ず、上記係止部材32、及び、誘導部材38を目地材
2,4に嵌め込むには、あらかじめ目地材2,4の端部
からこれら各部材32,38をスライドさせるように嵌
め込んでから、目地枠6を組み付け施工すればよい。但
し、これら各部材を一部嵌め込み忘れたときには、第一
の溝17を構成する鍔の一部をペンチなどで除去するこ
とにより、必要な個所にこれら各部材32,38を嵌め
込むことができる。また、上述のごとくボルト20aの
頭部を受け入れるために第二の溝31を構成するリップ
部の一部を除去したように、適宜箇所において目地材
2,4における第一の溝17を構成する鍔の一部をあら
かじめ除去しておいてもよい。図1に示すように、目地
枠6の各格子について、係止部材32は通し材2におけ
る1つの第一の溝17に2つずつ、誘導部材38は入れ
子材4における1つの第一の溝17に1つずつ嵌め込ん
でおけばよい。
【0033】次に、天井パネル10における適宜箇所に
Vばね18を取付部材20で固定し、このVばね18に
対向する適宜箇所の近傍に上記係止部材32を摺動させ
てから、Vばね18の一対の脚部18c,18cを互い
に近接させるように撓ませ、係止部材32の切り欠き3
2cに対しVばね18の一対の脚部18c,18cを係
止する。その後、天井パネル10を上方に押し上げてい
くと、Vばね18が脚部18c,18cを広げようとす
る反発力によって天井パネル10が上方に引き上げら
れ、上記枠材22の鍔部22eが目地枠6の下面に接当
した状態で、天井パネル10の取付が終了する。
【0034】この天井パネル10の上昇中、まず、上記
係止部材32又は誘導部材38における位置修正面36
aに枠材22の上角が摺接して天井パネル10全体の位
置が修正される。そして、さらに、位置決め円弧面36
cの頂部36bと枠材22の上下方向に沿う平面との摺
接により、枠材22の鍔部22eが目地枠6の下面に接
当するまで、天井パネル10の位置決めがなされた状態
が維持され、最終的に天井パネル10は目地枠6のなす
格子にほぼ一致する格子を形成するように所定位置に取
り付けられることになる。天井パネル10の押し上げ前
に、たとえ係止部材32が多少ずれた箇所に位置してい
ても、この係止部材32は第一の溝17に沿って摺動可
能であるから、天井パネル10の最終的な取付位置に追
随して、係止部材32も適切な位置に移動する。また、
円弧状鍔36は片持ち状に支持されているので、多少の
組み付け誤差があっても、円弧状面36cと平面22h
との摺接時において円弧状鍔36は撓みを生じ、天井パ
ネルの位置決めを正確に行いうる。
【0035】次に、本発明の改変例を列挙する。図7に
示すように、取付部材20は、枠材22に形成した長孔
状の溝31に皿ねじを貫通させ、両端部に貫通孔を形成
した板材40をVばねの巻回部18aに巻き付けてか
ら、上記皿ねじに嵌め込んで、ナット42により締め付
けるように構成してもよい。板材40を巻回部18aに
巻き付けるに当たり、巻回部18aの軸芯方向に対する
遊びを小さくすることによって、Vばね18が上下軸芯
回りに傾くことを規制できる。ただし、当該構成によっ
ては、上記溝31を枠材22の全長にわたって形成でき
ない点で、上記リップ付きチャンネル形状部22dの構
成がより優れている。
【0036】図8に示すように、上記位置修正決定手段
34は種々の改変が可能である。まず、同図(a)に示
すように、上方へ向かうに従って目地枠の矩形内側に張
り出す平板状鍔44を枠材22から突出させ平面状の位
置修正面44aと枠片の上角22gとの接当によって、
天井パネルの位置決めを行うようにしてもよい。但し、
平板状鍔44の撓みによって多少の誤差は吸収できるに
しても、目地枠と枠材22との組み付け精度が悪けれ
ば、天井パネルが平板状鍔44の途中に留まり、完全に
天井パネルを上昇できない場合が生じうる。
【0037】また、同図(b)に示すように、先の位置
修正面36aと同様の円弧面46aに連続して、枠片側
の上下方向に沿う平面22hとほぼ平行の平面46bを
位置決め用の面として設けてもよいが、当該構成によれ
ば、天井パネルの位置決めが平面同士の摺接によりなさ
れるため、摩擦抵抗が大きくなる点で、図1〜6におけ
る上記位置決め屈曲面36cの方が優れている。
【0038】更に、同図(c)に示す改変例では、同図
(b)における円弧状鍔46と同様の円弧状鍔48を設
けてあるが、円弧の頂部22iが前記目地枠の矩形外側
に突出する円弧状面を天井パネルの枠材22の側に設け
て、円弧状鍔48側の平面48bに当該円弧状面の頂部
22iを摺接させて天井パネルの位置決めを行うように
してもよい。但し、構成が若干複雑になる点において、
図1〜6における上記円弧状鍔36を採用する方が望ま
しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】施工された天井面の底面図である。
【図2】天井パネルの取付構造の要部縦断面図である。
【図3】背景を省略した図2におけるA方向視図であ
る。
【図4】図2に直交する平面を縦断面とする天井パネル
の取付構造の要部縦断面図である。
【図5】天井パネルの一部縦断斜視図である。
【図6】係止部材の斜視図である。
【図7】Vばねの取付部材の改変例を示す縦断面図であ
る。
【図8】位置修正決定手段の改変例を示す要部縦断面図
である。
【符号の説明】
2,4 目地材 6 目地枠 8 天井パネル 17 第一の溝 18 Vばね 32 係止部材 34 位置修正決定手段

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 目地材(2,4)を矩形に組み合わせて
    開口部を形成してなる目地枠(6)を天井スラブ側より
    吊り下げ、前記開口部を塞ぐための矩形の天井パネル
    (8)を設け、一対の脚部(18c,18c)を有する
    大略V字状のVばね(18)をその中間部において当該
    天井パネル(8)の四辺のうち互いに対向する一対の辺
    に複数個取り付け、前記一対の脚部(18c,18c)
    を近接させるように前記Vばね(18)を撓ませてこれ
    ら一対の脚部(18c,18c)を係止する係止部材
    (32)を前記目地材(2)に設け、前記天井パネル
    (8)をその上昇に伴って前記目地枠(6)側部分との
    摺接によりこの目地枠(6)に対する所定の取付位置
    位置決めすべくこの天井パネル(8)の位置を修正する
    位置修正決定手段(34)を設けた天井パネルの取付構
    造において、前記目地材(2,4)のうち前記天井パネ
    ル(8)の一対の辺に対向する一対の目地材(2,2)
    の夫々にそれらの長手方向に沿う第一の溝(17)を形
    成し、前記第一の溝(17)に前記係止部材(32)を
    夫々摺動可能に嵌め込んでなる天井パネルの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記天井パネル(8)における前記一対
    の辺にそれらの長手方向に沿って第二の溝(31)を形
    成するリップ付きチャンネル形状部(22d)を夫々設
    け、前記Vばね(18)を天井パネル(8)に取り付け
    る取付部材(20)がボルト(20a)及びナット(2
    0b)を有し、これらボルト(20a)及びナット(2
    0b)のうちいずれか一方の頭部を前記第二の溝(3
    1)に摺動可能且つ回動不能に嵌め込んであり、前記ボ
    ルト(20a)及びナット(20b)のうちの他方を締
    め付けることにより取付部材(20)を第二の溝(3
    1)の任意位置において固定可能に前記取付部材(2
    0)を構成してある請求項1記載の天井パネルの取付構
    造。
  3. 【請求項3】 前記Vばね(18)が巻回部(18a)
    を中間にもち、前記取付部材(20)が、前記巻回部
    (18a)に内嵌する筒状部(20c)を有している請
    求項1又は2のいずれかに記載の天井パネルの取付構
    造。
  4. 【請求項4】 前記位置修正決定手段(34)が、上方
    へ向かうに従って前記目地枠(6)の矩形内側に向かっ
    て張り出し前記天井パネル(8)の一部を摺接させてこ
    の天井パネル(8)の位置を修正する位置修正面(36
    a)と、円弧の頂部(36b)を前記目地枠(6)の矩
    形内側に向かって突出させてなり且つ前記天井パネル
    (8)の一部のうち上下方向に沿う平面に当該頂部(3
    6b)を摺接させて前記天井パネル(8)の位置決めを
    する位置決め円弧面(36c)とよりなる請求項1〜3
    のいずれかに記載の天井パネルの取付構造。
  5. 【請求項5】 側面視円弧状で且つ前記頂部(36b)
    が前記目地枠(6)の矩形内側に突出する円弧状鍔(3
    6)を、その円弧の下部で片持ち状に支持する形で、前
    記係止部材(32)の下部から突出させてこの円弧状鍔
    (36)上に前記位置修正面(36a)と前記位置決め
    円弧面(36c)とを連続する面として設け、前記係止
    部材(32)を設けた目地材(2,2)に直交する他の
    一対の目地材(4,4)に当該円弧状鍔(36)を更に
    設けてある請求項4記載の天井パネルの取付構造。
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