JP2587985B2 - 電気配線用トレンチ構造体 - Google Patents

電気配線用トレンチ構造体

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JP2587985B2
JP2587985B2 JP63107398A JP10739888A JP2587985B2 JP 2587985 B2 JP2587985 B2 JP 2587985B2 JP 63107398 A JP63107398 A JP 63107398A JP 10739888 A JP10739888 A JP 10739888A JP 2587985 B2 JP2587985 B2 JP 2587985B2
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G3/00Installations of electric cables or lines or protective tubing therefor in or on buildings, equivalent structures or vehicles
    • H02G3/28Installations of cables, lines, or separate protective tubing therefor in conduits or ducts pre-established in walls, ceilings or floors
    • H02G3/283Installations of cables, lines, or separate protective tubing therefor in conduits or ducts pre-established in walls, ceilings or floors in floors
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B5/00Floors; Floor construction with regard to insulation; Connections specially adapted therefor
    • E04B5/48Special adaptations of floors for incorporating ducts, e.g. for heating or ventilating

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  • Architecture (AREA)
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  • Structural Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は建築物の床下電気配線用システムに係り、詳
しくは、トレンチ構造体の端縁部材の上下位置を調整す
るための改良手段を備えた電気配線用トレンチ構造体に
関するものである。
〔従来の技術〕
現代の建築物においては、電化床構造として電気配線
用トレンチ(溝)構造体を利用することが、広く知られ
ている。トレンチ構造体は、メタルセルラー床材もしく
はそれを必要としない強化コンクリート床材とを組み合
わせて使用される。いずれの床構造においても、その最
上面が完全に水平となるようにコンクリート層を敷くこ
とは容易でない。したがって、トレンチ構造体は、カバ
ープレートをコンクリート床の上面と少なくとも同一面
とする調整手段を有している。
現在までに採用されている上下調整として、三つの方
法がある。その一つは、米国特許第3,166,633号明細書
に記載されているように、上下水平出しスクリューを備
えた調整手段がトレンチ構造体の各側部に設けられ、そ
れによって、カバープレートがワンピース構造の各々の
側壁に対して僅かな程度に調整できるようになってい
る。第二の例として、各トレンチ構造体の側部はスリー
ピース構造であり、そのピースのうちの二つが、固定さ
れた三番目のピースに対して手動で調整できるようにな
っている。各側部のピースは、米国特許3,530,627号明
細書にあるように、クランピングスクリューによって調
整され、その関係が保持されるようになっている。第三
の例として、各トレンチ構造体の側部がツーピース構造
であり、少なくとも、カバープレートおよび固定された
下部構成品を支持する上部サイドレールと、主サイドレ
ールと、上下へ向いている水平出しスクリューにより連
結された下部構成品とを含んでいる。この第三の例の典
型的な例は、米国特許第3,074,208号明細書、第3,084,4
80号明細書や第3,545,150号明細書に記載されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の上下位置調整方法は、要求される仕様の床構造
に対して十分に対処させることができる。しかし、メン
タルセルラーユニットの頂部上に1インチから1インチ
半までのコンクリートまたは他の材料を施す必要がある
床構造においては、組立て済みの公知のトレンチ構造体
を使用することができない。その上下位置調整には、1
インチから1インチ半を越えるコンクリート打設などが
要求されるからである。
本発明の主たる目的は、要求に応じた上下位置の調整
をできるようにするため、トレンチ構造体のサイドレー
ルを上下に変位させることができるようにした新規な高
さ調整手段を提供することである。他の目的としては、
メタルセルラー床材の頂部上に少なくとも1インチのコ
ンクリート充填または他の材料を施すことができるメタ
ルセルラー床材の使用を可能とする実用的なトレンチ構
造体を提供することである。さらにもう一つの目的は、
上下位置調整中にカバープレートを強固に支持し、それ
によって従来システムで起こるサイドレールの構造的な
回転を防止できるようにすることである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、二つの端縁部材とその端縁部材間に掛け渡
されるカバープレートとを備えた電気配線用トレンチ構
造体に適用される。その特徴とするところは、第1図を
参照して、各端縁部材18は、カバープレート20の縁部28
を支持するサイドレール22と、そのサイドレール22の下
方にあり、基礎上面48が形成された基礎部材24と、その
基礎部材24に対してサイドレール22を上下変位させる水
平移動式高さ調整手段26とを具備している。その水平移
動式高さ調整手段26は、基礎上面48に載置されサイドレ
ール22を支持するくさび手段62と、そのくさび手段62を
サイドレール22へ近接または離反させる横方向変位手段
70とを有しており、サイドレール22は基礎上面48に対し
て傾斜したレール下面68を備え、くさび手段62はそのレ
ール下面68に対して摺動しかつ面係合するくさび上面66
を備える。そして、レール下面68およびくさび上面66
は、端縁部材18に対して傾斜していることである。
請求項2の発明においては、第1図および第3図を参
照して、各端縁部材18が、カバープレート20の縁部28を
支持するサイドレール22と、そのサイドレール22の下方
にあって基礎上面48が形成された基礎部材24と、その基
礎部材24に対してサイドレール22を上下変位させる水平
移動式高さ調整手段26とを具備している。その水平移動
式高さ調整手段26は、基礎上面48に載置されサイドレー
ル22を支持するくさび手段62と、そのくさび手段62をサ
イドレール22へ近接または離反させる横方向変位手段70
とを有する。そして、横方向変位手段70は、ねじ挿通孔
76を有する竪壁50が形成された基礎部材24と、くさび手
段62に回転可能に連結されるヘッド74を有してねじ挿通
孔76に挿入される略水平なねじ部材72とを具備してい
る。
請求項3の発明にあっては、第3図を参照して、サイ
ドレール22を上下に調整された位置で固定するロック手
段88が具備されていることである。
請求項4は、第1図を参照して、各端縁部材18が、カ
バープレート20の縁部28を支持するサイドレール22と、
そのサイドレール22の下方にあって基礎上面48が形成さ
れた基礎部材24と、その基礎部材24に対してサイドレー
ル22を上下変位させる水平移動式高さ調整手段26とを具
備している。そして、サイドレール22が上下に変位して
いる間に、そのサイドレール22が横方向へ移動するのを
阻止する案内手段50Aが設けられている。
請求項5の発明では、案内手段50Aが、外面108の形成
された竪壁50を有する基礎部材24と、その竪壁50の外面
108に直面する壁部40を有したサイドレール22とを具備
していることである。
請求項6では、各端縁部材18が、カバープレート20の
縁部28を支持するサイドレール22と、そのサイドレール
22の下方にあって基礎上面48が形成された基礎部材24
と、その基礎部材24に対してサイドレール22を上下変位
させる水平移動式高さ調整手段26とを具備している。そ
の水平移動式高さ調整手段26は、基礎上面48に載置され
サイドレール22を支持するくさび手段62と、そのくさび
手段62をサイドレール22へ近接または離反させる横方向
変位手段70とを有する。そして、くさび手段62とサイド
レール22とは、実質的に同一の長さとなっていることで
ある。
〔作用〕
二つの端縁部材18,18のいずれもがサイドレール22を
備えて端縁部材18,18間に掛け渡されるカバープレート2
0の縁部28を支持しており、サイドレール22の下方の水
平移動式高さ調整手段26によって、サイドレール22が基
礎上面48の形成された基礎部材24に対して上下変位され
る。その高さ調整手段26は、基礎上面48に載置されてサ
イドレール22を支持するくさび手段62を有し、サイドレ
ール22には基礎上面48に対して傾斜したレール下面68が
あり、くさび手段62にそのレール下面68に対して面係合
しかつ摺動するくさび上面66が備えられていて、いずれ
の面66,68も端縁部材18に対して傾斜しているので、く
さび手段62を水平方向に変位させてサイドレール22へ近
接または離反させると、サイドレール22は任意の高さに
設定される。したがって、カバープレート20を二つの端
縁部材18,18間に掛け渡せば、所望する高さの電気配線
用トレンチ構造体となる。
横方向変位手段70によってくさび手段62を変位され
ば、サイドレール22が所望の高さとなる。なお、横方向
変位手段70は略水平なねじ部材72とを具備し、そのねじ
部材72のヘッド74がくさび手段62に回転可能に連結さ
れ、基礎部材24の竪壁50に設けたねじ挿通孔76に挿入さ
れる。そして、ロック手段88によって、サイドレール22
が上下に調整された位置で固定される。案内手段50Aが
あると、サイドレール22が上下に変位している間に、案
内手段50Aによってサイドレール22の横方向移動が阻止
される。
〔発明の効果〕
本発明によれば、水平移動式高さ調整手段によって、
二つの端縁部材間に掛け渡されるカバープレートの縁部
をサイドレールで支持し、サイドレールの下方の水平移
動式高さ調整手段によって、サイドレールを基礎上面の
形成された基礎部材に対して上下変位させて高さ調整す
ることができる。その高さ調整手段は、基礎上面に載置
されてサイドレールを支持するくさび手段を有している
ので、横方向変位手段を用いてそのくさび手段を水平方
向に変位させサイドレールへ近接または離反させること
により、サイドレールを任意の高さに設定することがで
きる。そのサイドレールには基礎上面に対して傾斜した
レール下面があり、くさび手段にはそのレール下面に対
して摺動しかつ面係合するくさび上面があって、いずれ
の面も端縁部材に対して傾斜しているので、くさび手段
をサイドレールに対して滑らかに変位させることができ
る。
そして、メタルセルラーユニットを使用した床構造に
おいて、そのメタルセルラーユニットの頂部上に1イン
チから1インチ半までのコンクリートまたは他の材料を
施すことができる。そのため、要求に応じた上下位置の
調整が、トレンチ構造体のサイドレールを上下に変位さ
せることによって可能となる。上下位置調整中にカバー
プレートを強固に支持し、それによって従来システムで
起こるサイドレールの構造的な回転が防止される。
請求項2の発明においては、端縁部材がサイドレール
と基礎部材と水平移動式高さ調整手段とを具備している
ので、サイドレールでカバープレートの縁部を支持し、
サイドレールを基礎部材の基礎上面で水平移動式高さ調
整手段を介して支持しておくことができる。その水平移
動式高さ調整手段にはくさび手段と横方向変位手段とが
あるので、くさび手段を変位させることによってサイド
レールの高さを簡単に調整することができる。横方向変
位手段は基礎部材とねじ部材とを備えるので、ねじ挿通
孔ねじ部材を通し、くさび手段に回転可能に連結される
ヘッドを介して基礎部材の竪壁の外方からくさび手段を
変位させることができる。
請求項3の発明にあっては、サイドレールを上下に調
整された位置でロック手段によって固定しておくことが
できる。
請求項4では、サイドレールが上下に変位している間
は、案内手段によってサイドレールが横方向へ移動する
のを阻止することができる。
請求項5の発明によれば、基礎部材の竪壁に形成した
外面とサイドレールの壁部と案内手段を形成することが
でき、サイドレールの横方向移動を規制しておくことが
可能となる。
請求項6では、水平移動式高さ調整手段を構成するく
さび手段とサイドレールとが実質的に同一の長さである
ので、電気配線用トレンチ構造体におけるサイドレール
の支持が確実かつ丈夫なものとなる。
〔実施例〕
第2図は床構造体10を示したもので、例えば副構造体
13上に支持されたメタルセルラーユニット12、セルラー
ユニット12を覆う本発明に係るトレンチ(溝)構造体1
4、メタルセルラーユニット12を覆いトレンチ構造体14
を取り囲むコンクリート16の層とから構成されている。
副構造体13は、第一床または基礎構造体のグレードある
いは構造スラブからなっていたり、高層建築物の強化コ
ンクリート床構造体からなっている。本トレンチ構造体
14は、重ねられたコンクリート層を支持するメタルトレ
ンチユニットを備えた床構造体を使用する鉄骨ビルディ
ングの床構造に好適なものとなる。
本トレンチ構造体14は、部分的に、端縁部材18と、一
つもしくはそれ以上の数の端隣接するカバープレート20
とからなり、そのカバープレートは間隔を有して延び、
二つの端縁部材18,18に支持されている。第1図に示す
ように、トレンチユニット17は比較的低い断面であり、
約1/2インチ(1.27cm)の上下位置調整をすることがで
きる約1インチの高さHとなっている。各の端縁部材18
は、カバープレート20の縁部28を支持するサイドレール
22と、そのサイドレール22の下方に配置される基礎部材
24と、その基礎部材24に対してサイドレール22を上下に
変位させるため、サイドレール22と基礎部材24との間に
介装された水平移動する高さ調整手段26とから構成され
ている。
第3図において、サイドレール22はカバープレート20
の一つの縁部28を支持している。そのサイドレール22は
長溝29を有し、その長溝29が反転可能なトリムストリッ
プ30の突き出た腕部を受けるようになっている。トリム
ストリップ30にはガスケット32が取り付けられており、
そのガスケット32はカバープレート20の縁部28の下に位
置して水密機能を発揮する(第4図参照)。サイドレー
ル22は、間隔をおいて配置されたリブ36を備えた水平張
出部34を有する。リブ36,36間に介在する図示されてい
ないねじ孔は、カバープレート20をサイドレール22に固
定するための止めねじ38(第4図参照)を取り付けるこ
とができるように配置されている。壁部40はサイドレー
ル22の外縁に沿って設けられている。その壁部40は長く
延びるセレーション44を備えた外面を形成している。そ
の壁部40はその下縁に沿って外方へ延びるフランジ46で
終わっており、そのフランジは壁部40のセレーション44
と協働してコンクリート16(第2図参照)の層に隣接し
ているサイドレール22を固定するようになっている。
基礎部材24は、基礎上面48、外縁部52に隣接した竪壁
50、端縁部材18あるいは内縁部56に沿った受け溝54を有
している。その外縁部52はドリル孔60のドリルガイドと
して機能する長溝58を有し、そのドリル孔60は、その中
で基礎部材24を第4図に示す下方のメタルセルラーユニ
ット12に固定するためのポップリベット116を取り付け
ることができるようになっている。
第3図に戻って、水平移動式高さ調整手段26は、基礎
上面48に対してスライドして重なるくさび下面64とサイ
ドレール22のレール下面68に対してスライドしまた面係
合するくさび上面66とを備えたくさび手段62である。横
方向変位手段70はくさび手段62を横方向においてサイド
レール22へ近接させたり離反させたりするために設けら
れている。くさび上面66とレール下面68とは、基礎上面
48に対して傾斜されている。特に、くさび上面66とレー
ル下面68は、トレンチ構造体14の端縁部材18に対して傾
斜し、他方の端縁部材18の位置する方向すなわち内側に
向かって低くされている。このようにトレンチ構造体14
の内部に向かうくさび手段62の動きはサイドレール22を
上下に変位させ、それゆえに、基礎部材24に対してサイ
ドレール22の高さH(第1図参照)を調整することがで
きる。
横方向変位手段70は、一般には、くさび手段62に回転
可能に連結されたヘッド74を有し、基礎部材24の竪壁50
のねじ挿通孔76に挿入されるほぼ水平なねじ部材72で構
成されている。本例において、ねじ部材72はヘッド74を
有する長いねじ体で、そのヘッド74はくさび手段62の外
壁部80内の長いT型溝78内で回転可能に装着されてい
る。ねじ部材72の他端は、適切な方向にねじ部材72を回
転させるドライバーを受けるため、溝82が形成されてい
る。
サイドレール22の壁部40は、底端で開口している上下
に形成されたスロット84を備えている。フランジ46は、
スロット84のところで切り離され、ギャップ86が形成さ
れている。端縁部材18が組み立てられるとき、ねじ部材
72はスロット84を通って延びるように配置される。
ロック手段88は、サイドレール22を上下に調整された
位置で固定するためのものである。そのロック手段88
は、部分的に、壁部40の外面42に形成されたセレーショ
ン44と、クリップ部材90と、ナット100とで構成されて
いる。クリップ部材90は、ねじ部材72が通って延びる中
央孔94を備えた竪壁92と、下端が基礎部材24の竪壁50の
下端に設けられた長溝97によって受けられる水平なスト
リップ96と、壁部40のセレーション44に係合する上部の
尖縁98とを備えている。ナット100はクリップ部材90を
所定位置で固定するためのものである。
くさび手段62は、上下の限界位置間まで基礎部材24の
上面48に沿って横方向へ変位可能となっている。くさび
手段62の外壁部80が竪壁50の内面102とサイドレール22
とに噛み合う第一の限界位置(第4図参照)は、最も低
い位置にある。くさび手段62の前縁104が基礎部材24の
受け溝54とサイドレール22とで受けられる第二の限界位
置(第5図参照)は、上方へ最大限変位した位置であ
る。このように、竪壁50と受け溝54とは、サイドレール
22の上下におけるそれ以上の変位を制限する規制手段と
して機能する。
第3図において、サイドレール22の壁部40は内面106
を有し、その内面は竪壁50の外面108を係合しかつ摺動
するようになっている。基礎部材24が固定位置にある第
1図において見られるごとく、サイドレール22の壁部40
は、基礎部材24の竪壁50の外側に配置される。このよう
にして、サイドレール22の上下変位中、サイドレール22
は壁部50によって案内され、基礎部材24に対する横方向
の動きが阻止される。したがって、外面108の形成され
た竪壁50を有する基礎部材24と、その竪壁50の外面108
に直面する壁部40を有するサイドレール22とが案内手段
50Aを形成し、サイドレール22が横方向へ移動しないよ
うになっている。
第4図および第5図に示すように、本トレンチ構造体
14はメタルセルラーユニット12の上に装着される。閉止
手段110は水平脚112と垂直脚118を有しており、水平脚1
12はメタルセルラーユニット12の頂部114に載置され
る。基礎部材24は水平脚112に重なり、基礎部材24と水
平脚112は、ポップリベット16によって頂部114に固定さ
れる。第9図に示すように、垂直脚118は、詳しく表記
されていないが山と谷を繰り返した形状のメタルセルラ
ーユニット12(第2図や第4図参照)の上面外形に実質
的に一致する形状の下端120を有している。垂直脚118は
隣接セル間のトラフ中へ下向きに入れられ、トレンチ構
造体14の内部へコンクリート16(第4図参照)が浸入す
るのを阻止している。
第4図および第5図に示すように、カバープレート20
は上下位置調整中も強固に支持される。カバープレート
20の縁部28は、基礎部材24とメタルセルラーユニット12
の頂部114との上に順次支持されるくさび手段62で強固
に保持されたサイドレール22上に載っているからであ
る。それ故に、サイドレール22は、他のトレンチシステ
ムで生じる構造的な回転を起すことがない。その上、本
トレンチ構造体14は、メタルセルラーユニット12の頂部
114の平面上に僅か1インチ程度のコンクリートを詰め
るだけの床構造として実用的なシステムとなる。
サイドレール22の上下位置の調整は、ねじ部材72を適
切な方向へ回転することによってなされる。それによっ
て、基礎部材24に対して第4図ではくさび手段62を左端
へ移動させて最も低くなり、方向が逆に描かれた第5図
では左へ移動させて最も高くなる。くさび手段62および
サイドレール22の対向面66,68は、第5図の122で示され
る水平に対しておよそ20度の傾斜となっている。くさび
手段62の横方向変位は、受け溝54に噛み合う前縁104で
規制される。
第3図および第6図において、サイドレール22とくさ
び手段62と基礎部材24は、押出成形法によるアルミニウ
ムで成形されるが、構成部品22,62,24を適切な樹脂材で
成形してもよい。サイドレール22、くさび手段62、基礎
部材24は同一長さであって、約6フィートの長さL−1
(第6図参照)を有するユニット17となっている。第6
図に示すように、くさび手段62は三本のねじ部材72を備
え、サイドレール22はねじ部材72を受けるための三個所
のスロット84を有している。くさび手段62がアルミニウ
ムで成形されていると、トレンチ構造体14の長さに沿っ
たサイドレール22の水平ずれを許容できるほどにフレキ
シブルなものとなり、都合がよい。
くさび手段62が例えばステンレス鋼などのスティフナ
ーメタルで形成されている場合は、第7図のように、く
さび手段を長さL−2セグメント62′にしておくことが
好ましい。この場合、くさび手段62の各セグメント62′
は、個々の変位を可能にするため、ねじ部材72がそれぞ
れに備えられている。
第8図では、合板パネル134のような床材がコンクリ
ート層の代わりに使用されている。この例では、ねじ部
材72は図示のように折り取られ、合板パネル134が基礎
部材24の縁部と閉止手段110の水平脚112とに隣接されて
いる。合板パネル134はメタルセルラーユニット12の頂
部114に重ねられている。適切な充填材136が、合板パネ
ル134の対面縁とトレンチ構造体14との間の空間に詰め
込まれている。
第9図において、本トレンチ構造体14は、以下に述べ
るように閉止手段110と組み合わせて使用することもで
きる。もしくは、トレンチ構造体14を、センターウェブ
126、垂直側壁128、外方へ延びるフランジ130から構成
される通常のU型ベースパン124と組み合わせて使用し
てもよい。通常のU型ベースパン124と類似の同等物を
採用してよいことはいうまでもない。例えば、第9図に
示したように、C型材132がセンターウェブ126の反対側
の縦方向端に沿って固定されるような別体のセンターウ
ェブ126としてもよい。さらに、それに代えて、C型材1
32を閉止手段110と組み合わせてもよい。
第3図を参照して、トレンチ構造体14は、ねじ部材72
を竪壁50のねじ挿通孔76に挿入することによって組み立
てられる。その後、ねじ部材72のヘッド74がくさび手段
62のT型溝78内に導入される。そして、サイドレール22
は、スロット84と壁部40を通って延びるねじ部材72が竪
壁50の外となるように装着される。構成部品22,62,24
は、尖縁98がサイドレール22のセレーション44に噛み合
い、下フランジ96が基礎部材24内の長溝97に噛み合うよ
うに、ねじ部材72上の弾力あるクリップ部材90を使用し
て組立関係を保持するように固定される。上記のナット
100は、ねじ部材72に取り付けられて締め付けられる。
適当な数のトレンチユニット17が現場に輸送され、各
々のトレンチユニット17は閉止手段110(第4図参照)
の上に設置される。ドリルガイド用の長溝58を利用し
て、基礎部材24と閉止手段110とセルラーユニット12の
頂部114とを通して、適当な孔があけられ、ポップリベ
ット116でその組立て状態が固定される。トレンチ構造
体14が正規の位置に取り付けられた後、くさび手段62が
水平方向に変位されてサイドレール22が適当なレベルに
上がるように、ねじ部材72が回され、上方への適当な位
置調整がなされる。最後に、コンクリート16が流し込ま
れ、固められる。
なお、図示しないが、上記のトレンチ構造体14は、略
並列に配置された配線セルと、その配線セルに対して横
向きに延び、端縁部材18とその二つの端縁部材18,18間
に掛け渡されるカバープレート20とからなり、そのトレ
ンチ構造体14の少なくとも二つの側部をとり囲みかつ配
線セルを覆う仕上層とを有する電気配線用床構造におい
ても、本発明を適用することができる。その場合、端縁
部材18は、上記とほぼ同様に、カバープレート20の縁部
28を支持するサイドレール22と、そのサイドレール22の
下方の基礎部材24と、サイドレール22を基礎部材24に対
して上下に変位させる水平移動式高さ調整手段26とが設
けられることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本トレンチ構造体の中間を省略した斜視図、第
2図は本発明のトレンチ構造体を組み込む床構造の一部
破断平面図、第3図は本トレンチ構造体の上下位置調整
側における構成部品を示す分解斜視図、第4図は第2図
の4−4線矢視断面で、上昇位置にないときすなわち第
一の限界位置にあるの本トレンチ構造体の側面図、第5
図は第2図の5−5線矢視断面で、上昇位置にあるとき
すなわち第二の限界位置にある本トレンチ構造体の側面
図、第6図はサイドレールおよび組み込まれたくさび手
段の側面図、第7図はサイドレールおよび複数のセグメ
ントで形成された組み込み状態にあるくさび手段の側面
図、第8図は第2図の4−4線矢視相当個所におけるメ
タルセルラーユニットの頂部上に合板充填材を採用して
いる場合の断面図、第9図は閉止手段とベースパンを備
える異なる具体例を示す本トレンチ構造体の斜視図であ
る。 14……トレンチ構造体、18……端縁部材、20……カバー
プレート、22……サイドレール、24……基礎部材、26…
…水平移動式高さ調整手段、28……縁部、40……壁部、
48……基礎上面、50……竪壁、50A……案内手段、54…
…受け溝(規制手段)、62……くさび手段、62′……セ
グメント、66……くさび上面、68……レール下面、70…
…横方向変位手段、74……ヘッド、76……ねじ挿通孔、
88……ロック手段、108……外面。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二つの端縁部材とその端縁部材間に掛け渡
    されるカバープレートとを備えた電気配線用トレンチ構
    造体において、 上記各端縁部材は、 前記カバープレートの縁部を支持するサイドレールと、 そのサイドレールの下方にあり、基礎上面が形成された
    基礎部材と、 その基礎部材に対して前記サイドレールを上下変位させ
    る水平移動式高さ調整手段とを具備し、 該水平移動式高さ調整手段は、 前記基礎上面に載置され、前記サイドレールを支持する
    くさび手段と、 そのくさび手段を前記サイドレールへ近接または離反さ
    せる横方向変位手段とを有し、 前記サイドレールは前記基礎上面に対して傾斜したレー
    ル下面を備え、 前記くさび手段はそのレール下面に対して摺動しかつ面
    係合するくさび上面を備え、 前記レール下面およびくさび上面は、前記端縁部材に対
    して傾斜していることを特徴とする電気配線用トレンチ
    構造体。
  2. 【請求項2】二つの端縁部材とその端縁部材間に掛け渡
    されるカバープレートとを備えた電気配線用トレンチ構
    造体において、 上記各端縁部材は、 前記カバープレートの縁部を支持するサイドレールと、 そのサイドレールの下方にあり、基礎上面が形成された
    基礎部材と、 その基礎部材に対して前記サイドレールを上下変位させ
    る水平移動式高さ調整手段とを具備し、 該水平移動式高さ調整手段は、 前記基礎上面に載置され、前記サイドレールを支持する
    くさび手段と、 そのくさび手段を前記サイドレールへ近接または離反さ
    せる横方向変位手段とを有し、 前記横方向変位手段は、 ねじ挿通孔を有する竪壁が形成された基礎部材と、 前記くさび手段に回転可能に連結されるヘッドを有し、
    上記ねじ挿通孔に挿入される略水平なねじ部材と、 を具備したことを特徴とする電気配線用トレンチ構造
    体。
  3. 【請求項3】請求項2に記載された電気配線用トレンチ
    構造体において、前記サイドレールを上下に調整された
    位置で固定するロック手段を具備したことを特徴とする
    電気配線用トレンチ構造体。
  4. 【請求項4】二つの端縁部材とその端縁部材間に掛け渡
    されるカバープレートとを備えた電気配線用トレンチ構
    造体において、 上記各端縁部材は、 前記カバープレートの縁部を支持するサイドレールと、 そのサイドレールの下方にあり、基礎上面が形成された
    基礎部材と、 その基礎部材に対して前記サイドレールを上下変位させ
    る水平移動式高さ調整手段とを具備し、 前記サイドレールが上下に変位している間に、そのサイ
    ドレールが横方向へ移動するのを阻止する案内手段を具
    備したことを特徴とする電気配線用トレンチ構造体。
  5. 【請求項5】請求項4に記載された電気配線用トレンチ
    構造体において、 前記案内手段は、 外面が形成された竪壁を有する基礎部材と、 その竪壁の外面に直面する壁部を有した前記サイドレー
    ルと、 を具備したことを特徴とする電気配線用トレンチ構造
    体。
  6. 【請求項6】二つの端縁部材とその端縁部材間に掛け渡
    されるカバープレートとを備えた電気配線用トレンチ構
    造体において、 上記各端縁部材は、 前記カバープレートの縁部を支持するサイドレールと、 そのサイドレールの下方にあり、基礎上面が形成された
    基礎部材と、 その基礎部材に対して前記サイドレールを上下変位させ
    る水平移動式高さ調整手段とを具備し、 該水平移動式高さ調整手段は、 前記基礎上面に載置され、前記サイドレールを支持する
    くさび手段と、 そのくさび手段を前記サイドレールへ近接または離反さ
    せる横方向変位手段とを有し、 前記くさび手段とサイドレールとは、実質的に同一の長
    さとなっていることを特徴とする電気配線用トレンチ構
    造体。
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