JP2587933B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2587933B2
JP2587933B2 JP62073289A JP7328987A JP2587933B2 JP 2587933 B2 JP2587933 B2 JP 2587933B2 JP 62073289 A JP62073289 A JP 62073289A JP 7328987 A JP7328987 A JP 7328987A JP 2587933 B2 JP2587933 B2 JP 2587933B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機などの弾
球遊技機に関し、詳しくは、打玉の通過によって所定の
遊技価値を付与するための通過領域への打玉の進入通過
を検出して通過検出信号を出力する通過玉検出手段が設
けられている弾球遊技機に関する。
[従来の技術] この種の弾球遊技機で従来から一般的に知られている
ものに、たとえば、いわゆる飛行機タイプのパチンコ遊
技機があり、始動入賞孔に打玉が入賞すると可変入賞装
置をたとえば2回開閉させて、打玉の可変入賞球装置内
への進入を許容し、打玉が可変入賞球装置内の特定入賞
領域内へ入賞した場合には、可変入賞球装置が18回開閉
するなどの遊技者にとって大きな遊技価値を付与してい
る。
ところが、始動入賞孔に連続して2つ以上の打玉が入
賞する場合があり、初めの打玉の入賞によって可変入賞
球装置が開閉状態に変化している最中に次の打玉の入賞
があった場合には、後の入賞では可変入賞球装置が開閉
状態とはならず、遊技者にしてみればせっかく打玉が始
動入賞孔に入賞したにもかかわらず後の打玉の入賞が無
視されてしまう結果となり、遊技者に不満を与えてしま
う欠点を有していた。
また、たとえば、可変入賞球装置を1回開閉させる始
動入賞孔と2回開閉させる始動入賞孔とを有する場合な
どのように、始動入賞孔の遊技者に与える遊技価値が互
いに異なったものであるパチンコ遊技機の場合には、初
めに遊技価値の低い始動入賞孔に入賞してそれによる可
変入賞球装置の開閉状態の最中に遊技価値の高い始動入
賞孔に次の打玉か入賞した場合、遊技価値の高い始動入
賞孔への入賞が無視されることになり、遊技者に大きな
不満を与えてしまう欠点を有していた。
{発明が解決しようとする課題] すなわち、始動入賞孔などの遊技価値付与のための通
過領域への前述した打玉の連続した進入は、同一の遊技
価値付与のための通過領域のみへの連続した進入、ある
いは、互いに異なった遊技価値を付与する通過領域への
連続した進入など、種々の態様があるが、従来の弾球遊
技機では、一律に初めの打玉の進入のみに基づいて遊技
制御を行なっているため、前述した打玉の進入の種々の
態様に適応したフレキシブルな遊技制御が行なえず、打
玉の進入の態様によっては遊技者に不満を与えてしまう
欠点を有していたのである。
この発明は、前記実情に鑑み、前述した打玉の進入の
種々の態様をも考慮したフレキシブルな遊技制御を可能
とし、インテリジェント化の度合の高い弾球遊技機を提
供する点にある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、打玉を遊技盤面に打込んで遊技が行なわれ
る弾球遊技機であって、 前記遊技盤面に設けられた始動通過領域を通過した始
動通過玉を検出して通過検出信号を出力する始動通過玉
検出手段と、 前記遊技盤面に設けられ、遊技者にとって有利となる
第1の状態と遊技者にとって不利となる第2の状態とに
変化可能な可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置内の所定箇所に設けられた特定通過
領域を通過した特定通過玉を検出して通過検出信号を出
力する特定通過玉検出手段と、 前記始動通過玉検出手段が通過検出信号を出力した場
合に前記可変入賞球装置を第1の状態にした後第2の状
態にする始動通過時制御を行ない、第1の状態となって
いる前記可変入賞球装置内に進入した打玉が前記特定通
過玉検出手段により検出されて通過検出信号が出力され
た場合に、前記始動通過時制御よりも遊技者にとって有
利な態様で前記可変入賞球装置を第1の状態に制御する
制御手段と、 前記始動通過玉検出手段が所定期間内において時期的
に前後して出力した通過検出信号のうち、先のものと後
のものとで、後のものの方が遊技者にとって有利となる
度合が大きい場合には、遊技者にとって有利となる度合
の小さい方の出力に基づいた前記制御手段による制御を
打切って遊技者にとって有利となる度合の大きくなる方
の出力に基づいた前記制御手段による制御をその制御の
最初から開始して実行させる最大有利度合検出出力優先
手段と、 前記始動通過玉検出手段が所定期間内において時期的
に前後して出力した通過検出信号のうち、先のものと後
のものとで、遊技者にとって有利となる度合が同じもの
である場合には後の出力を優先的に前記制御手段による
制御に用いる最新検出出力優先手段とを含むことを特徴
とする。
[作用] 本発明によれば、始動通過玉検出手段の働きにより、
遊技領域に設けられた始動通過領域を通過した始動通過
玉が検出されて通過検出信号が出力される。そしてその
通過検出信号が出力されれば制御手段の働きにより、可
変入賞球装置を遊技者にとって有利な第1の状態にした
後遊技者にとって不利な第2の状態にする始動通過時制
御が行なわれる。その第1の状態となっている可変入賞
球装置内に進入した打玉がその可変入賞球装置内の所定
箇所に設けられた特定通過領域を通過してその特定通過
玉が特定通過玉検出手段により検出されて通過検出信号
が出力されれば、制御手段の働きにより、前記始動通過
時制御よりも遊技者にとってより有利な態様で前記可変
入賞球装置が第1の状態に制御される。さらに、前記始
動通過玉検出手段が所定期間内において時期的に前後し
て出力した前記通過検出信号のうち先のものと後のもの
とで後のものの方が遊技者にとって有利となる度合が大
きい場合には、遊技者にとって有利となる度合の小さい
方の出力に基づいた前記制御手段による制御を打切って
遊技者にとって有利となる度合の大きくなる方の出力に
基づいた前記制御手段による制御をその制御の最初から
開始して実行するという優先制御が行なわれる。また、
前記始動通過玉検出手段が所定期間内において時期的に
前後して出力した通過検出信号のうち先のものと後のも
のとで、遊技者にとって有利となる度合が同じものであ
る場合には、最新検出出力優先手段の働きにより、後の
出力を優先的に前記制御手段による制御に用いるという
優先制御が行なわれる。
[実施例] 次に、この発明に係る弾球遊技機の実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
第1の実施例 第1図は、この発明に係る弾球遊技機の一例であるパ
チンコ遊技機10の正面図である。第2図はそのパチンコ
遊技機の背面図である。
第1図に示すように、パチンコ遊技機10の正面に設け
られた遊技盤12には、ほぼ中央位置に可変入賞球装置14
が設けられているとともに、その下方には、チューリッ
プ式の始動入賞口16a,16bが配設されている。また、両
サイドに設けられたランプ18と上方に設けられたランプ
20は、後述する可動翼片36a,36bが18回開閉するいわゆ
る大当りの状態を表示するものである。また、第1図中
22はスピーカであり、前記大当り状態や始動入賞口16a,
16bへの打玉の入賞、または、大当り状態が終りに近い
ことなどを音により知らせるものである。
前記始動入賞口16a,16bに入賞したパチンコ玉は、第
2図に示すように、始動検出スイッチ24a,24bにより検
出され、その検出出力に基づいて可変入賞球装置14が開
閉状態となるよう構成されている。また、第2図中、26
はV検出スイッチであり、後述する特定入賞口46にパチ
ンコ玉が入賞したことを検出し、その検出スイッチの出
力により大当り状態になる。また、28は10カウント検出
スイッチであり、大当り状態となり、可動翼片36a,36b
(第4図参照)が18回開閉する最中に、可変入賞球装置
14に入賞したパチンコ玉の個数を検出し、入賞個数が10
個となった場合に、その時点で前記可動翼片36a,36bの
開閉を停止させるものである。
第1図では、始動入賞口16a,16bとしてチューリップ
式のものを用いたが、パチンコ玉の入賞によって可変入
賞球装置14を開閉状態とする始動領域であればよく、必
ずしもチューリップ式のものでなくてもよい。また、前
記可変入賞球装置14は遊技者に何らかの遊技価値を付与
するものであればよく、必ずしも可変入賞球装置に限定
されるものではない。すなわち、通過領域16a,16bを通
過したパチンコ玉の検出出力に基づいて、遊技機を制御
し遊技者に何らかの遊技価値を付与するよう構成された
ものであればよい。
前記通過領域の一例である始動入賞口16a,16bを、第
3図(a),(b)に基づいて説明する。
始動入賞口16a,16bは、1対の可動翼片66a,66bを有
し、可動翼片66a,66bが閉成している状態(第3図
(a))と、可動翼片66a,66bが開成している状態(第
3図(b))とに切換わるよう構成している。そして、
第3図(b)に示す開成状態では、パチンコ玉が進入し
やすくなる。
前記可変入賞球装置14を第4図および第5図に基づい
て説明する。
可変入賞球装置14は、通常は第5図に示すように可動
翼片36a,36bが閉成状態となっているが、始動入賞口16
a,16b(第1図参照)へパチンコ玉が入賞した場合に
は、第4図に示すように可動翼片36a,36bが開閉状態と
なる。そして、可動翼片36a,36bの開閉時にパチンコ玉
の可変入賞球装置14内への進入が可能となる。そして、
可変入賞球装置14内へ進入したパチンコ玉は、障害部材
38に衝突し、後方に移動して上部転動板40a,40b上に落
下する。次いで、パチンコ玉は、上部転動板40a,40bか
ら下方の下部転動板42上に落下し、特定入賞口(V入賞
口)46あるいは一般入賞口44a,44bのいずれかに入賞す
る。その特定入賞口46へのパチンコ玉の入賞は、前記V
検出スイッチ26(第2図参照)により検出され、前述し
たいわゆる大当り状態となる。そして、前記10カウント
スイッチ28(第2図参照)によって、大当り状態でのパ
チンコ玉の可変入賞球装置14内への進入個数をカウント
し、そのカウント数を10カウント表示LED58aないし58j
により表示する。また、大当りの最中にパチンコ玉が特
定入賞口46内へ進入した場合は、可動翼片36a,36bの18
回の開閉が更新され、始めから新たに18回の開閉が行な
われる。その大当り状態の継続上限回数は8回であり、
遊技者に大当り状態が何回継続されているかを継続回数
表示LED56aないし56hにより表示できるよう構成してい
る。また、第4図中、32は通常の入賞口であり、入賞球
誘導樋34a,34b上に落下したパチンコ玉が入賞するよう
構成している。また、52は上部前面飾り板、30は、可変
入賞球装置14を遊技盤12に取付けるための取付基板、50
a,50bは、特定入賞口46と一般入賞口44a,44bとを仕切る
入賞口仕切り壁である。また48は特定入賞口誘導樋であ
る。
前記可動翼片36a,36bは、第5図に示すようにソレノ
イド60によって駆動される。ソレノイド60のプランジャ
に連結された作動部材62の両端は、リンク部材64bに連
動連結されており、そのリンク部材64bの端部に可動翼
片36a,36bが固定されている。そして、ソレノイド60の
駆動力が、作動部材62、リンク部材64bを介して可動翼
片36a,36bに伝達され可動翼片36a,36bが開閉するよう構
成される。なお、第5図中、54は下部前面飾り板であ
り、第4図においては説明の都合上、下部前面飾り板54
は取り除かれた状態が示されている。
次に、第1図に示したランプ18の構造を第6図
(a),(b),(c)に基づいて説明する。
ランプ18は、第6図(a)に示すように、遊技盤12へ
の取付基板236と、その取付基板に取付けられるランプ2
58a,258bと、そのランプ258a,258bをカバーするための
第1ランプカバー238および第2ランプカバー240とから
構成されている。前記取付基板236の両端には、遊技盤1
2への取付用の取付孔242a,242bが穿設されており、さら
に中央部には、ランプ258a,258bを固定するためのビス
止め用の突起292および嵌合用の突起294が設けられてい
る。そしてランプ258a,258bの保持板290に穿設された2
つの孔の一方が、前記嵌合用の突起294に外嵌されると
ともに、他方の孔がビス止め用の突起292に位置合わせ
され、その状態でビスにより固定される。このような取
付構造であるため、保持板290が嵌合用の突起294に外嵌
されて取付位置が予め規制された状態でビス止めができ
るために、ビスにより取付作業が容易に行ない得る。そ
して、取付基板236には、ランプ挿通孔244a,244bが穿設
されており、ビス止めされた保持板290に取付けられて
いるランプ258a,258bがそのランプ挿通孔244a,244bから
前面に突出するよう構成されている。そして、前記取付
基板236には、第1ランプカバー238を取付けるための透
孔250および係止片部246が設けられており、第1ランプ
カバー238に設けられたフック部252がその透孔250へ嵌
合するとともに、第1ランプカバー238側の係止片部254
が前記係止片部246のフック部248に係合するよう構成さ
れている。そして、前記フック部252を透孔250に合わ
せ、さらに前記係止片部254を取付基板側の係止片部246
に合わせた状態で、第1ランプカバー238を取付基板236
側に押付けることによって、係止片部246が弾性変形
し、それぞれの係止部が嵌合して第1ランプカバー238
が取付基板236側に固定されるよう構成されている。そ
して、第1ランプカバー238を取付基板236から取り外す
には、第1ランプカバー238を引張ることにより、前記
係止片部246が弾性変形してそれぞれの係止部が離脱さ
れて取り外しができるよう構成されている。そして、第
2ランプカバー240は、第1ランプカバー238に着脱自在
に構成されており、第1ランプカバー238と色違いのも
のを用いれば意匠的に美しいものとなる。また、前記ラ
ンプ258a,258bは、第6図(b)に示すように、保持板2
90に対し着脱自在に構成されている。つまり、保持板29
0は、給電用の端子296が突設されており、さらにランプ
側には、端子挿入用の挿通孔300が穿設されており、そ
の挿通孔300に、ランプに接続された銅線298が挿入され
ている。以上の構造により、挿通孔300を端子296に外嵌
させることにより、ランプ258a,258bを保持板290に保持
させた状態で給電が可能になるよう構成されており、ま
た、ランプ258a,258bを引張るとによって、保持板290か
らの引き抜きが可能になるよう構成されている。
以上の構造により、故障などによるランプの交換に
は、ランプカバーを引き抜きランプ258a,258bを引き抜
くことによって容易に取り外しができ、ビスの取り外し
などを行なうことなくワンタッチでランプ交換が可能と
なる。
次に、ランプの別の構造を第6図(c)に基づいて説
明する。
ランプカバー344とそれを遊技盤12に取付けるための
取付基板352とランプ334とから構成され、そのランプ33
4は遊技盤12側に取付けられるよう構成されている。そ
のランプ334は第6図(b)に示した構造を有してお
り、着脱自在に構成されている。取付基板352の一端部
には、透孔318と係止片部320とが設けられており、ラン
プカバー344側に設けられたフック部324を有する係止片
部322が係止されるよう構成されている。また、取付基
板352の他端側には係止片部358と透孔356が設けられて
おり、ランプカバー344側に設けられたフック部328を有
する係止片部326が係合可能に構成されている。そし
て、ランプカバー344を取付基板352速に押し付けること
により、係止片部326が弾性変形し、それぞれの係止部
が係合されランプカバー344が取付基板352に保持され
る。そして、ランプカバー344を引張ることにより、係
止片部326が弾性変形してそれぞれの係止部の係合が離
脱され、取付基板352からの取り外しが容易に行なわれ
る。なお、図中332は飾り部で、ランプカバー344と色違
いのものを用いると、意匠的に美しいものとなる。ま
た、330a,330bは位置決めガイド部であり取付基板352側
に設けられたガイド孔314a,314bに組合わせて位置決め
した状態で各係止部を係合させることによりランプカバ
ー344の取付けを容易に行ない得るという利点を有す
る。また、312はランプ挿通孔であり組立状態において
ランプ334が前面に突出するように設けられたものであ
る。また、図中316a,316bは位置決めガイドピンであ
り、遊技盤12側に設けられたピン孔(図示せず)にこの
位置決めガイドピン316a,316bを嵌合させて取付位置を
規制した状態で取付孔310a,310bからビス止めすること
により取付基板352の遊技盤12への取付けを容易に行な
えるという利点を有する。
以上の構造により、故障などによるランプ334の交換
に際しては、ランプカバー344を引張って取り外し、ラ
ンプ334を引き抜くことにより容易に取りはずしが可能
となり、ビスの取り外し作業などを行なうことなくワン
タッチでランプ交換が可能となる。さらに、ランプカバ
ー344の取付基板352への取付状態においては、取付孔31
0a,310bがランプカバー344によってカバーされ外部から
見えないために、ビス止め部分を隠すことができ、意匠
的に美しいものとなる。
次に、弾球遊技機の制御回路を第7図に示すブロック
図に基づいて説明する。
第7図の制御回路はいわゆるマイクロコンピュータを
用いた場合の制御回路が示されている。マイクロコンピ
ュータは、制御中枢であるCPU68と、CPU68の動作プログ
ラムが格納されたROM70と、読出しおよび書込みの可能
なメモリであるRAM72と、外部信号との整合をとるため
の入出力インターフェイス74とを備えている。この入出
力インターフェイス74には、弾球遊技機に設けられてい
る各種のランプやスイッチ類がそれぞれの回路を介して
接続されている。
まず、第2図に示した始動検出スイッチ24a,24bが始
動検出回路76を介して入出力インターフェイス74に接続
されており、始動入賞口16a,16bへのパチンコ玉の入賞
に伴って発せられる検出信号が入出力インターフェイス
74に入力されるよう構成されている。また、第2図に示
したV検出スイッチ26がV検出回路78を介して入出力イ
ンターフェイス74に接続されており、第4図に示した特
定入賞口(V入賞口)46に入賞したパチンコ玉を検出し
その検出出力が入出力インターフェイス74に入力される
よう構成している。また、第2図に示した10カウント検
出スイッチ28が10カウント検出回路80を介して入出力イ
ンターフェイス74に接続されており、大当り状態での可
変入賞球装置14へのパチンコ玉の進入個数を検出し、そ
の検出出力が入出力インターフェイス74に入力される。
また、第5図に示した可動翼片36a,36bを開閉させるた
めのソレノイド60が開閉制御回路82を介して入出力イン
ターフェイス74に接続されており、始動検出スイッチ24
a,24bからの検出出力が入力されたときなどに基づい
て、CPU68から制御信号が出力されてその制御信号が入
出力インターフェイス74を介して開閉制御回路82に与え
られ、その開閉制御回路82からソレノイド駆動用の電流
がソレノイド60に給電され、ソレノイド60が作動するよ
う構成されている。また、第1図に示したランプ18,20
がランプ回路84を介して入出力インターフェイス74に接
続されており、大当り時などにランプ回路84に制御信号
が出力され、ランプ18,20が点灯または点滅される。次
に、第4図に示した継続回数表示用LED56aないし56hが
継続回数表示回路86を介して入出力インターフェイス74
に接続されており、CPU68が大当り状態での継続回数を
演算し、入出力インターフェイス74を介して制御信号を
継続回数表示回路86に出力することにより、継続回数表
示LED56aないし56hにより大当り状態の継続回数が表示
される。また、第4図に示した10カウント表示LED58aな
いし58jが、10カウント表示回路88を介して入出力イン
ターフェイス74に接続されており、CPU68が大当り状態
における可変入賞球装置14へのパチンコ玉の入賞個数を
表示するための制御信号を10カウント表示回路88に出力
し、10カウント表示LED58aないし58jにより入賞玉の個
数が表示される。また、スピーカ22(第1図参照)が音
回路90を介して入出力インターフェイス74に接続されて
おり、CPU68からの制御信号により、大当り時や大当り
の終了が近いこと、または、何らかの不正が発生したと
きなどに音を発生する。
第7図中92は、暴走防止回路であり、プログラム中の
バグなどによりマイクロコンピュータが暴走した場合に
マイクロコンピュータを停止させるためのものである。
そして暴走原因を取り除き再び復帰させるための暴走リ
セット回路94が入出力インターフェイス74に接続されて
いる。また図中96はパワーオンリセット回路であり、電
源をONしたときにイニシャライズするためのものであ
る。
前記種々のランプ類やスイッチ類の作動、さらにマイ
クロコンピュータの作動は、電源回路98からの給電によ
り行なわれる。
第8図ないし第11図は、CPU68の制御動作、すなわちR
OM70に格納されている動作プログラムの一例を示すフロ
ーチャートである。次に、第8図ないし第11図の流れに
従って第7図に示す制御回路の動作について説明する。
電源が投入されステップS1でイニシャライズされた後
ステップS2で始動検出スイッチがONか否かが判断され
る。そして第1図に示した始動入賞口16a,16bにパチン
コ玉が入賞すれば、第2図および第7図に示した始動検
出スイッチ24a,24bから検出信号がCPU68に入力され、ス
テップS3の処理が行なわれる。このステップS3の処理
は、可動翼片36a,36b(第4図参照)を2回開閉させる
処理と、大当りの継続回数をカウントする8進カウンタ
をクリアする処理と、大当り状態での可変入賞球装置内
へのパチンコ玉の進入をカウントする10カウントカウン
タをクリアする処理とが行なわれる。次に、ステップS4
で示すV検出スイッチがオンか否かの判断が行なわれ
る。このステップS4の処理は、第4図に示した可動翼片
36a,36bの2回の開閉時にパチンコ玉が特定入賞口46に
入賞したか否かを判断する。そして、入賞した場合には
V検出スイッチ26からの出力を受けCPU68が、第9図に
示す大当り処理を行なう。また、V検出スイッチがONさ
れない場合は、ステップS5に進み、2回開き処理中に始
動検出スイッチがONされたか否かを判断する。これは、
第1図に示す始動入賞口16a,16bに、短時間のうちのパ
チンコ玉の入賞が連続して行なわれた場合の処理を示
し、初めの入賞によって2回開き処理が行なわれている
最中に次の入賞があった場合には、ステップS6に示す2
回開き処理クリアが行なわれる。この処理は、初めの入
賞に基づいて行なわれている2回開き処理を途中で打切
り、後の入賞に基づき始動検出スイッチONの出力を優先
させて、その後の検出出力に基づいて改めて2回開き処
理を行なおうとするものである。それを実行するために
ステップS6の処理後はステップS3に進む。そして、前記
ステップS5において、2回開き処理中に始動検出スイッ
チのON出力がない場合には、ステップS2に進む。
次に、前記ステップS4でYESの判断がなされた場合に
行なわれる大当り処理のプログラムを第9図に基づいて
説明する。
まずステップS8で、10カウント検出スイッチがONか否
かが判断される。これは、第2図に示した10カウント検
出スイッチ28からの検出出力に基づいて行なわれ、10カ
ウント検出スイッチがONでないと判断された場合は、ス
テップS15に進み、V検出スイッチがONされた後2.5秒経
過したか否かが判断される。そして、2.5秒経過前であ
れば再びステップS8に戻るが、2.5秒経過したと判断さ
れた場合は、第11図に示す不正防止用の処理がなされ
る。このステップS8とステップS15の処理は、たとえば1
0カウント検出スイッチが引き抜かれているような不正
行為が行なわれた場合を判断するものである。つまり、
第4図に示した特定入賞口46にパチンコ玉が入賞し、第
2図に示したV検出スイッチ26で検出されたパチンコ玉
は、下方に落下してすぐ10カウント検出スイッチ28によ
って検出されるはずであり、V検出スイッチがONされて
から10カウント検出スイッチがONされるまでに通常、2.
5秒もかかるはずがないためである。
また、前記ステップS8の判断で、10カウント検出スイ
ッチがONと判断された場合は、ステップS9に進み、2回
開き処理後2秒経過したか否かが判断される。そして2
秒経過したと判断された場合は、ステップS16に進み、
V入賞無効処理が行なわれ、次いで第8図に示したプロ
グラムの初めの部分に戻る。このステップS9とステップ
S16との処理は、第4図に示す可動翼片36a,36bの2回開
き処理に伴って可変入賞球装置14内に入賞したパチンコ
玉が、下方に設けられた各入賞口46,44a,44bへ入賞して
第2図の10カウントスイッチ28で検出されるに至るまで
2秒もかからないということを前提としたものであり、
開閉中の可動翼片を開成状態でロックさせるというよう
な不正行為を防止することを目的とする。また、前記ス
テップS9でNOの判断がなされると、ステップS10に進
む。このステップS10は、後に行なわれる大当り処理の
準備を行なうものであり、2回開き処理をクリアして、
可動翼片の2回開きを中止し、始動検出回路の禁止処理
を行なって始動検出出力がCPU68に入力されないように
する。また、18回開閉処理クリアとは、前段階での大当
りによる18回開閉処理途中に新たに大当りになった場合
に、前回の18回開閉処理を中止し新たにまた大当り処理
を開始するためのものである。また、10カウントカウン
タクリアとは、前回での大当り処理中に10カウントカウ
ンタによってカウントされたカウント値をクリアし、新
たにカウントし直すためのものである。さらに、8進カ
ウンタを「+1」とは、大当りの継続回数をカウントす
るためのものであり、その継続上限回数は8回に定めら
れている。以上の準備を行なった後にステップS11に進
み大当り処理が行なわれる。
この大当り処理は、第4図に示した可動翼片36a,36b
を18回開閉させんとするものであるが、その開閉途中で
種々の判断処理が行なわれる。まず、ステップS12によ
り、V検出スイッチがONか否かが判断される。これは、
大当り処理途中で再び特定入賞口にパチンコ玉が入賞し
たか否かを判断するものであり、入賞していないと判断
されれば、ステップS13に進み、10カウントカウント値
が「10」か否かが判断される。そして、10カウントカウ
ント値が「10」と判断された場合は、第10図に示す処理
に進み、遅れ玉等の処理をする。つまり、大当り処理で
の可動翼片の開閉回数が18回以下であっても、第4図に
示す各入賞口46,44a,44bへのパチンコ玉の入賞個数が10
個に達した場合は、その時点で大当り処理が終了するよ
う構成されている。次に、前記ステップS13の判断の結
果、10カウントカウント値が「10」以下の場合は、ステ
ップS14に進み、可動翼片が18回開閉したか否かが判断
され、18回に満たない場合は前記ステップS12まで戻
り、再びS12による処理が行なわれる。また、ステップS
14により、可動翼片が18回開閉したと判断された場合
は、ステップS20に進み、10カウントカウント値が
「0」か否かが判断される。そして、10カウントカウン
ト値が「0」でないと判断された場合は、第10図に示す
処理に移行し、遅れ玉などの一部の例外を除き大当り処
理が終了する。前記ステップS20の判断の結果10カウン
トカウント値が「0」であると判断された場合は、ステ
ップS21に進み、大当り終了後2秒経過したか否かが判
断される。そして、2秒経過していない場合は再びステ
ップS20に戻るDOループが形成されている。そして、こ
のステップS21により2秒経過したと判断された場合
は、第11図に示す不正行為発生時の処理が行なわれる。
すなわち、ステップS20とステップS21とは、大当り処理
中にパチンコ玉が可変入賞球装置14内へ全く入賞しない
場合は考えられないということを前提としているもので
あり、10カウントスイッチを引き抜き、大当り時に許さ
れるパチンコ玉の入賞個数の上限(10個)をなくするな
どの不正行為が行なわれた場合に、第11図に示す不正行
為発生時の処理に移行させんとするものである。また、
ステップS21は、10カウントカウント値が「0」と判断
された場合にすぐに第11図に示す不正行為発生時の処理
に移行するのではなく、2秒間の猶予を設け、可変入賞
球装置14内に遅れ玉が存在する場合を検出せんとするも
のである。
前記ステップS12により、V検出スイッチがONである
と判断された場合は、ステップS17に進む。そして、こ
のステップS17により、10カウント検出スイッチがONで
あると判断された場合は、ステップS18に進み、8進カ
ウンタ値が「8」か否かが判断され「8」でないと判断
された場合は再び、ステップS10に戻り、前段階での大
当り処理が中止され、新たな大当り処理が開始される。
前記ステップS18による8進カウンタのカウント値が
「8」か否かの判断は、大当り処理の継続上限回数が8
回に定められているために、現在行なわれている大当り
処理が8回目に満たないものであるかどうかを判断し、
8回目であると判断された場合は、ステップS50に進
む。そしてステップS50により、V入賞無効処理が行な
われた後に前記ステップS13に戻る。
前記ステップS17により、10カウント検出スイッチがO
Nされていないと判断された場合は、ステップS19に進
み、V検出スイッチがONされた後2.5秒経過したか否か
が判断され、2.5秒経過していないと判断された場合
は、前記ステップS17に戻るDOループが形成されてい
る。そして、このDOループの循環途中で、ステップS19
により、V検出スイッチがONされた後2.5秒経過したと
判断された場合は、第11図に示す不正行為発生時の処理
に移行する。前記ステップS12からステップS17およびス
テップS19を通って第11図に示す不正行為発生時の処理
に移行する流れは、特定入賞口(V入賞口)にパチンコ
玉が入賞したにもかかわらず10カウント検出スイッチに
よりパチンコ玉が検出されない場合、すなわち、10カウ
ント検出スイッチが引き抜かれたような不正行為発生時
を判断するものでありまた、ステップS19はV検出スイ
ッチから10カウント検出スイッチまでのパチンコ玉の通
過時間のばらつきするを考慮して、不正行為発生時の処
理に移行する前に2.5秒の猶予期間を設けたものであ
る。
前記ステップS13によるYESの判断の場合、または、前
記ステップS20のNOの判断の場合に行なわれる可変入賞
球装置内の遅れ玉処理のプログラムを、第10図に基づい
て説明する。
前記ステップS10により禁止処理された始動検出回路
を、ステップS22により禁止解除を行ない再び検出が可
能な状態に戻す。次いで、ステップS23により、始動検
出スイッチがONか否かが判断される。ONであると判断さ
れた場合は、第8図に示すステップS3に移行し2回開き
処理が行なわれるとともに、8進カウンタクリアと10カ
ウントカウンタクリアの処理がなされ、大当り処理が完
全に終了する。また始動検出スイッチがONでないと判断
された場合は、ステップS24に進み、V検出スイッチがO
Nか否かが判断される。V検出スイッチがONでないと判
断された場合は、ステップS25に進み、大当り終了後2
秒経過したか否かが判断される。そして、2秒経過して
いないと判断された場合は、再び前記ステップS23に戻
るDOループが形成されている。このステップS25は、可
変入賞球装置内に残っている遅れ玉を考慮したものであ
り、前記DOループを循環させることによって2秒間の猶
予期間を設け、2秒経過したと判断された場合はステッ
プS26に進む。つまり、ステップS25による2秒の猶予期
間中にV検出スイッチからの検出出力がない場合は、遅
れ玉が存在しないと判断され、大当り処理が完全に終了
することになり、ステップS26による8進カウンタクリ
アと10カウントカウンタクリアの処理がなされ、第8図
に示したプログラムの始めの部分に戻る。
前記ステップS25によるDOループの循環途中で、ステ
ップS24によるV検出スイッチのONがなされたと判断さ
れた場合、すなわち、遅れ玉が特定入賞口(V入賞口)
に入賞した場合は、ステップS27に進み、10カウント検
出スイッチがONか否かが判断される。そして、10カウン
ト検出スイッチがONであると判断された場合は、ステッ
プS28により、大当り終了後2秒経過したか否かが判断
され、2秒経過していない場合は、ステップS29によ
り、8進カウンタカウント値が「8」か否かが判断され
る。そして、カウント値が8でない場合、すなわち、大
当り継続回数が継続上限回数である8回に満たない場合
は、第9図に示すステップS10に処理が移行され、遅れ
玉の入賞による大当り処理が開始される。
また、ステップS29によりYESの判断がなされればステ
ップS51によりV入賞無効処理がなされた後にステップS
23に戻る。
前記ステップS27により、10カウントスイッチがONで
ないと判断された場合、すなわち、パチンコ玉が特定入
賞口(V入賞口)に入賞しながらも10カウントスイッチ
で検出されない場合は、10カウントスイッチが引き抜か
れているなどの不正行為が発生している場合であるた
め、ステップS30の判断を介して第11図に示す不正行為
発生時の処理が行なわれる。このステップS30は、V検
出スイッチがONされた後2.5秒経過したか否かを判断す
るものであり、2.5秒経過していない場合は、前記ステ
ップS27に再び戻るDOループが形成されている。そし
て、このDOループ循環途中において10カウント検出スイ
ッチがONになれば、ステップS27によりステップS28に処
理が移行し、第11図に示す不正行為発生時の処理は行な
われない。つまり、ステップS30は、V検出スイッチ通
過から10カウント検出スイッチ通過における遅れ玉の存
在などを考慮して、2.5秒の猶予期間を設けたものであ
る。
前記ステップS28により、大当り処理終了後2秒経過
したと判断された場合は、ステップS31に進み、V入賞
無効処理がなされた後、ステップS26に処理が進む。こ
のステップS28からステップS31への処理の流れは、大当
り終了間際に可変入賞球装置内に進入したパチンコ玉
が、V検出スイッチで検出されさらに10カウント検出ス
イッチにより検出されるに至るまで、2秒もかからない
ということを前提としているものであり、大当り処理中
に可動翼片36a,36b(第4図参照)を開成状態でロック
するなどの不正行為が行なわれ大当り処理が終了してい
るにもかかわらず可動翼片を開成状態にしてパチンコ玉
を入賞させるような不正行為を防止するためのものであ
る。
10カウントスイッチの引き抜きなどの不正行為発生時
に行なわれる処理を、第11図に基づいて説明する。
まず、ステップS32により、大当り処理の禁止と始動
検出回路の禁止処理がなされる。さらに、ステップS33
により、ランプの点灯と警報音の発生が行なわれる。こ
れにより、係員に不正行為などの異常が発生したことを
知らせることができる。そして、その異常原因を取り除
いた後、再び弾球遊技機を通常の状態に復帰させるに
は、パチンコ玉を可変入賞球装置内に入れて、10カウン
ト検出スイッチをONさせることによって行なう。つま
り、ステップS34により10カウント検出スイッチがONか
否かを判断し、ONと判断された場合は、ステップS35に
進み、ランプの消灯と警報音の消滅、さらにステップS3
6により始動検出回路と大当り処理との禁止解除が行な
われる。そして、弾球遊技機を通常の状態に戻した後
に、第8図に示したプログラムの初めの部分に戻る。
以上示したプログラムにより、弾球遊技機が制御され
るのであるが、その場合に、始動検出スイッチ24a,24b
の検出出力と、それに基づいて可動翼片36a,36b(第4
図参照)を開閉させるソレノイド60の応答との関係を第
12図に基づいて説明する。
まず、始動検出スイッチ24a,24bの検出出力aが出力
されると、ソレノイド60は、a1,a2のように2回励磁さ
れる。1回の励磁期間は0.65秒である。そして、始動検
出スイッチ24a,24bの出力がb,cのように短期間のうちに
連続して導出された場合は、ソレノイド60の励磁状態
は、初めの検出出力bに基づいて励磁され(b1)、可動
翼片が開閉処理されている途中にその初めの開閉処理を
中止し、後の検出出力cに基づいて改めてソレノイド60
が励磁され(c1)、新たな開閉処理が行なわれる。そし
て、後の検出出力cに基づいて行なわれる開閉処理のう
ちの2回目の開閉処理途中において、始動検出スイッチ
24a,24bからさらに新たな検出出力dが導出された場合
は、ソレノイド60の2回目の励磁c2が途中で中止され、
新たな検出出力dに基づいた励磁d1,d2が行なわれ、検
出出力dに基づいた可動翼片の開閉処理が行なわれる。
すなわち、短時間のうちに連続してパチンコ玉が始動
入賞口16a,16b(第1図参照)に入賞した場合は、後に
入賞した検出出力を優先させて可動翼片の開閉制御に用
い、遊技者にとって有利になるよう構成している。
第2の実施例 次に、第2の実施例を図面に基づいて説明する。
第13図に示すように、パチンコ遊技機10の遊技盤12上
に、始動領域416a,416b,417が設けられており、始動領
域416a,416bの方は、可変入賞球装置14の可動翼片を1
回開閉させるためのものであり、また、417の始動領域
の方は、可動翼片を2回開閉させるためのものである。
そして、各始動領域416a,416b,417を通過するパチン
コ玉は、第14図に示すように、通過玉検出手段の一例で
ある始動検出スイッチ1(424a)(424b)および始動検
出スイッチ2(425)のそれぞれで検出される。
このように、互いに付与する遊技価値が異なる始動領
域416a,416bと417が設けられている弾球遊技機の制御プ
ログラムのうち、第1の実施例に示したプログラムと相
違する部分を、第15図および第16図に基づいて説明す
る。
第15図に示すように、電源が投入され、ステップS1に
よりイニシャライズされ、次いでステップS2により始動
検出スイッチ2がONされたか否かが判断される。そし
て、ONされたと判断した場合は、ステップS3に進み、2
回開き処理,8進カウンタクリア,10カウントカウンタク
リアがなされ、ステップS4に進み、V検出スイッチがON
されたか否かが判断される。そして、ONされていないと
判断された場合は、再びステップS2に戻るDOループが形
成されている。そのDOループの巡回途中で、ステップS4
によりV検出スイッチがONしたと判断された場合は、第
1の実施例の第9図に示した大当り処理のプログラムに
進む。また、DOループの巡回途中で、ステップS2によ
り、始動検出スイッチ2がONされていないと判断された
場合は、ステップS5に進む。ステップS5では、始動検出
スイッチ1がONか否かが判断され、ONでない場合は、初
めに戻り再びステップS2に戻る。始動検出スイッチがON
と判断された場合は、ステップS6に進み、2回開き処理
中か否かが判断される。そして2回開き処理中でない場
合は、ステップS7に進み、1回開き処理,8進カウンタク
リア,10カウントカウンタクリアの各処理がなされる。
しかし、ステップS5により、2回開き処理中であると判
断された場合は、ステップS4,ステップS2,ステップS3を
それぞれ巡回するDOループ内に進み、ステップS3による
2回開き処理がなされる。次に、ステップS7の処理後に
ステップS8の判断がなされ、V検出スイッチがONの場合
は第1の実施例で示した大当り処理(第9図参照)に移
行する。また、V検出スイッチがONでない場合は、ステ
ップS9に進み、1回開き処理中始動検出スイッチ2がON
されたか否かが判断される。そしてONされていないと判
断された場合、前記ステップS2に戻る。しかし、ステッ
プS9により1回開き処理中に始動検出スイッチ2がONで
あると判断された場合は、ステップS10に進み、1回開
き処理がクリアされ、前記ステップS3に進み2回開き処
理などが行なわれる。
すなわち、この制御の特徴は、2回開き処理途中に、
1回開き処理用の始動検出スイッチ1からの出力があっ
た場合には、その1回開き処理用の検出出力を無視して
2回開き処理を続行するのであるが、1回開き処理途中
で、2回開き処理用の始動検出出力があった場合は、1
回開き処理を途中で中止して2回開き処理用の始動検出
出力を優先し、2回開きの処理を行なう点である。つま
り、遊技者にとって、遊技価値の高い検出出力の方を優
先させて遊技処理に用いるように構成されている。
そして、この第2の実施例では、第1の実施例の第9
図に示した大当り処理のプログラムと、第1の実施例の
第11図で示した不正行為発生時の処理プログラムとがそ
のまま適用できるので、これらのプログラムについては
説明を省略する。
そして、第1の実施例の第9図で示した、ステップS1
3でYESの判断がされた場合およびステップS20でNOの判
断がなされた場合に行なわれる遅れ玉の処理のプログラ
ムを、第16図に基づいて説明する。
この処理は、大当り処理が終了し、可動翼片は閉成状
態になったにもかかわらず、可変入賞球装置内に遅れ玉
が存在している場合を考慮してなされる処理である。ま
ず、ステップS25により始動検出回路禁止解除の処理が
なされる。これは、第1の実施例の第9図におけるステ
ップS10で一旦禁止された始動検出回路を再び作動状態
に戻す処理である。次に、ステップS26に進み、始動検
出スイッチ2がONか否かが判断される。そして、ONでな
いと判断された場合はステップS27に進み、始動検出ス
イッチ1がONか否かが判断される。そしてONでないと判
断された場合はステップS28に進みV検出スイッチがON
か否かが判断される。そしてONでないと判断された場合
はステップS29に進み大当り終了後2秒経過したか否か
が判断され、2秒経過していない場合は、ステップS26
に再び戻るDOループが形成されている。これにより、大
当り処理終了後直ちに通常の処理プログラムに戻るので
はなく、このDOループを2秒間巡回させることにより、
2秒間の猶予期間を設け、可変入賞球装置内に残ってい
る遅れ玉処理が可能になるよう構成されている。このDO
ループ巡回途中で、ステップS26により、始動検出スイ
ッチ2がONであると判断された場合は、第15図に示すス
テップS3に移行し、2回開き処理が行なわれる。そし
て、ステップS27により、始動検出スイッチ1がONであ
ると判断された場合は、第15図に示すステップS7に移行
し、1回開き処理が行なわれる。次にステップS28によ
り、V検出スイッチがONと判断された場合すなわち2秒
の猶予期間内に遅れ玉がV入賞口に入賞した場合は、ス
テップS31に進み、10カウント検出スイッチがONか否か
が判断される。そして、ONと判断された場合は、ステッ
プS32により大当り終了後2秒経過したか否かが判断さ
れ、2秒経過していない場合は、ステップS33により8
進カウンタカウント値が「8」か否かが判断され、
「8」でない場合すなわち大当りの継続回数が8回に満
たない場合は、第1の実施例の第9図で示した大当り処
理のプログラムのステップS10に移行し、遅れ玉の入賞
による大当り処理が開始される。次に、前記ステップS3
1により、10カウント検出スイッチがONでないと判断さ
れた場合は、ステップS34に進み、V検出スイッチがON
された後2.5秒経過したか否かが判断され、2.5秒経過し
ていない場合は、再びステップS31に戻るDOループが形
成されており、V検出スイッチがONになった後10カウン
ト検出スイッチがONになるのを2.5秒間待つように制御
されている。そして、2.5秒間待ったにもかかわらず10
カウント検出スイッチがONにならなかった場合は、第1
の実施例の第11図で示した不正行為発生時の処理プログ
ラムに移行する。これは、パチンコ玉がV入賞口に入賞
しV検出スイッチによって検出された後、10カウントス
イッチによって検出されるに至るまで、2.5秒以上かか
らないということを前提としたものであり、10カウント
検出スイッチを引き抜くなどの不正行為に対処するため
ものである。次に、ステップS32により大当り処理終了
後2秒経過したと判断された場合は、ステップS35に進
みV入賞無効処理がなされる。これは、遅れ玉がV入賞
口に入賞するまでに2秒もかからないということを前提
としたものであり、開閉中の可動翼片を開成姿勢でロッ
クするなどの不正行為を防止するためのものである。ま
た、ステップS33により8進カウンタカウント値が
「8」であると判断された場合は、大当り処理継続上限
回数が8回であるためにそれ以上大当り処理はなされ
ず、ステップS52の処理がなされた後にステップS26に戻
る。
以上の制御プログラムによって、始動検出スイッチ1
および224a,24b,25による検出出力と、それらの検出出
力によって可動翼片を開閉させるソレノイド60の応答と
の関係を、第17図に基づいて説明する。
始動検出スイッチ1からの検出出力aがあれば、ソレ
ノイド60が1回励磁され(a1)、可動翼片が1回開閉さ
れる。その励磁期間は0.5秒間である。そして、始動検
出スイッチ2からの検出出力bがあれば、ソレノイド60
がb1およびb2に示すように2回励磁される。その励磁期
間は0.75秒である。次に、始動検出スイッチ1からの検
出出力cがあった後にすぐ始動検出スイッチ2からの出
力dがあった場合は、ソレノイド60はまず出力cに基づ
いて励磁されるのであるが、その励磁c1の途中でc1の励
磁を中止し、始動検出スイッチ2からの検出出力dに基
づく励磁d1が優先されて行なわれる。そして、この始動
検出スイッチ2の検出出力dに基づく2回のソレノイド
の励磁d1およびd2の最中に始動検出スイッチ1からの出
力eがあった場合は、始動検出スイッチ2による検出出
力dの方が前記検出出力eより優先され、始動検出スイ
ッチ1による検出出力eは制御に用いられない。
すなわち、始動検出スイッチの検出出力に基づいて可
動翼片が開閉している開閉処理途中で、次の始動検出ス
イッチによる検出出力があった場合、先の検出出力と後
の検出出力とを比較し、2回開き処理を行なう方の検出
出力を優先するように制御し、遊技者にとって高い遊技
価値を付与する方の検出出力を優先的に遊技制御に用い
るよう制御している。
第3の実施例 次に、この発明の第3の実施例を図面に基づいて説明
する。
第18図は、この発明の第3の実施例における弾球遊技
機10の全体正面図である。遊技盤12上には、可変入賞球
装置14と、通過領域の一例である始動領域516a,516b,51
7とが設けられており、それら始動領域516a,516b,517は
チューリップ式の始動入賞口で構成されている。そし
て、左右に配設された始動領域516a,516bは、可変入賞
球装置14を1回開閉させるためのものであり、また、中
央の始動領域517は、可変入賞球装置14を2回開閉させ
るためのものである。なお、この第3実施例において
も、始動入賞口はチューリップ式のものに限定されない
ことは第1実施例の場合と同じである。
前記始動領域516a,516b,517に入賞したパチンコ玉
は、第2図に示すように、通過玉検出手段の一例である
始動検出スイッチ1(524a)(524b)および始動検出ス
イッチ2(525)によって検出されるよう構成されてい
る。つまり、可変入賞球装置を1回開閉させるための始
動領域516a,516bに入賞したパチンコ玉は、始動検出ス
イッチ1(524a)(524b)で検出され、可変入賞球装置
を2回開閉させるための始動領域517に入賞したパチン
コ玉は、始動検出スイッチ2(525)で検出される。
なお、第2図中26はV検出スイッチ、28は10カウント
検出スイッチであり、また、第1図中18および20はラン
プであり、22はスピーカである。
次に、この第3の実施例である弾球遊技機のマイクロ
コンピュータで遊技制御を行なうためのプログラムを第
20図に基づいて説明する。
電源が投入されステップS1でイニシャライズされた後
ステップS2で始動検出スイッチ2がONか否かが判断され
る。そして、ONと判断された場合はステップS3に進み、
2回開き処理および8進カウンタクリアさらには10カウ
ントカウンタクリアの処理がなされる。そして、ステッ
プS4に進み、V検出スイッチがONか否かが判断され、ON
でないと判断された場合はステップS5に進み2回開き処
理中に始動検出スイッチ2がONになったか否かが判断さ
れる。ONになっていないと判断された場合は前記ステッ
プS2に再び戻るDOループが形成されている。このDOルー
プの巡回途中で、前記ステップS4により、V検出スイッ
チがONと判断された場合は、第1の実施例の第9図で示
した大当り処理のプログラムに移行する。また、ステッ
プS5により2回開き処理中に始動検出スイッチ2がONに
なったと判断された場合は、ステップS6に進み、2回開
き処理クリアがなされ、前記ステップS3に進み、改めて
2回開き処理などが行なわれる。すなわち、前段階での
始動検出スイッチ2からの検出出力に基づいて、2回開
き処理を行なっている最中に、新たに始動検出スイッチ
2からの検出出力が導出された場合は、初めの検出出力
に基づいた2回開き処理を途中で中止し、後の検出出力
を優先して改めて2回開き処理を開始するよう制御され
ている。
次に、前記ステップS2により、始動検出スイッチ2が
ONでないと判断された場合は、ステップS7に進み、始動
検出スイッチ1がONか否かが判断される。このステップ
S7により始動検出スイッチ1がONでないと判断された場
合は、再び前記ステップS2に戻る。また、ステップS7よ
り、始動検出スイッチ1がONであると判断された場合
は、ステップS8に進み、2回開き処理中か否かが判断さ
れる。そして、2回開き処理中でないと判断された場合
は、ステップS9に進み、1回開き処理などの処理制御が
行なわれるのであるが、2回開き処理中であると判断さ
れた場合は、前記ステップS4に進む。この制御は、2回
開き処理の最中に、1回開き処理用の始動検出スイッチ
1からの検出出力があった場合は、その2回開き処理の
方を優先し、1回開き処理用の検出出力を無視して何ら
制御には用いないことを意味している。次に、ステップ
S9に進んだ場合は、1回開き処理および8進カウンタク
リアさらには10カウントカウンタクリアの処理がなさ
れ、ステップS10に進み、V検出スイッチがONか否かが
判断される。ONと判断された場合は、第1の実施例の第
9図に示した大当り処理のプログラムに移行する。ま
た、ステップS10によりV検出スイッチがONでないと判
断された場合は、ステップS11に進み、1回開き処理中
に始動検出スイッチ2がONになったか否かが判断され
る。ONと判断された場合はステップS12に進み、1回開
き処理クリアがなされ、前記ステップS3に進んで、2回
開き処理などの制御が行なわれる。これは、1回開きの
処理最中において、2回開き処理用の検出出力があった
場合は、1回開き処理を途中で中止し、その2回開き処
理用の検出出力の方を優先して遊技制御に用い、2回開
き処理を開始することを意味している。次に、ステップ
S11により始動検出スイッチ2がONでないと判断された
場合はステップS13に進み、1回開き処理中に始動検出
スイッチ1がONになったか否かが判断される。ONでない
と判断された場合は前記ステップS2に戻るが、ONである
と判断された場合は、ステップS14に進み、1回開き処
理がクリアされ、前記ステップS9に進んで、1回開き処
理などの制御が行なわれる。これは、1回開き処理の最
中に、1回開き処理用の検出出力があった場合には、現
在行なわれている1回開き処理を途中で中止し、新たに
出力された1回開き処理用の検出出力を優先し、それに
基づいて新たに1回開き処理を開始することを意味して
いる。
また、前記ステップS4によるYESの判断の場合および
ステップS10によるYESの判断の場合に行なわれる大当り
処理のプログラムは、第1の実施例で示した第9図の大
当り処理のプログラムをそのまま適用できるために、説
明を省略する。さらに、大当り処理終了後に、可変入賞
球装置内に残っている遅れ玉を処理するためのプラグラ
ムも、第2の実施例の第16図で示したプログラムをその
まま適用できるために、説明を省略する。さらに、10カ
ウント検出スイッチの引き抜きなどによる不正行為発生
時の処理プログラムも、第1の実施例の第11図で示した
プログラムをそのまま適用できるため、説明を省略す
る。
以上示したプログラムにより制御され得る弾球遊技機
の、始動検出スイッチによる検出出力と、それに基づい
て可動翼片を開閉させるソレノイドとの応答の関係を第
21図に基づいて説明する。
まず、始動検出スイッチ1(525a)(524b)により導
出された検出出力aに基づいて、ソレノイド60がa1に示
すように1回励磁される。この励磁期間は0.5秒であ
る。次に、始動検出スイッチ2(525)により導出され
た検出出力bに基づいて、ソレノイド60が、b1およびb2
に示すように2回励磁される。この場合の励磁期間は0.
75秒である。このソレノイド60の励磁により、可動翼片
が1回または2回開閉するのである。
次に、始動検出スイッチ1による検出出力cが導出さ
れ、それに基づいてソレノイドが励磁されている最中に
おいて、始動検出スイッチ2による検出出力dが導出さ
れた場合は、始動検出スイッチ1による検出出力cに基
づいたソレノイドの励磁c1が途中で中止され、始動検出
スイッチ2による検出出力dに基づいて、ソレノイド60
が2回励磁される(d1およびd2)。つまり、可動翼片の
1回開き処理中に、2回開き処理用の検出出力が導出さ
れた場合は、2回開き処理用の検出出力を優先し、1回
開き処理を途中で中止し、2回開きを開始するよう制御
される。
また、ソレノイド60のd1およびd2に示した2回開き処
理途中で、始動検出スイッチ1による検出出力eが導出
された場合は、始動検出スイッチ1の検出出力eが無視
され何ら遊技制御には用いられない。すなわち、2回開
き処理途中に1回開き用の検出出力が導出されたとして
も、2回開きの方を優先し、1回開き用の検出出力は何
ら遊技制御には用いられないことを意味している。
次に、始動検出スイッチ2による検出出力fに基づい
て、ソレノイド60が2回励磁されている最中に、さらに
始動検出スイッチ2からの検出出力gが導出された場合
は、先の検出出力fに基づいて行なわれている開閉処理
f2を途中で中止し、後の検出出力gに基づいた2回開き
処理(g1およびg2)を行なうよう制御される。また、始
動検出スイッチ1による1回開き処理用の検出出力hお
よびiが連続して導出された場合も、その初めの検出出
力hに基づいて行なわれている1回開き処理h1を途中で
中止し、後の検出出力iに基づいた1回開き処理i1を新
たに開始するよう制御される。
以上要するに、遊技価値が同じの検出出力が連続して
導出された場合は、後に導出された出力の方を優先して
遊技制御に用い、また、連続して導出された検出出力
が、互いに遊技価値が異なるものである場合は、遊技価
値の大きい検出出力の方を優先して遊技制御に用いるよ
う制御され遊技者に有利になるよう構成されている。
第4の実施例 次に、第4の実施例を、第22図に基づいて説明する。
第22図は、第2の実施例で示した弾球遊技機のマイク
ロコンピュータに組み込まれるプログラムを示すフロー
チャートである。
まず、電源を投入してステップS1でイニシャライズさ
れ、次に、ステップS2で、1回開きの処理時間をT1と定
義され、また、ステップS3で、2回開きの処理時間をT2
と定義する。次に、ステップS5に進み、始動検出スイッ
チ2がONか否かが判断され、ONと判断された場合は、ス
テップS6に進み、その時点からタイマが始動される。さ
らに、ステップS7に進み、2回開き処理,8進カウンタク
リア,10カウントカウンタクリアの各処理がなされ、ス
テップS21に進み、V検出スイッチがONか否かが判断さ
れる。そして、ONでないと判断された場合は、前記ステ
ップS5に戻るDOループが形成されている。また、上記ス
テップS21において、V検出スイッチがONであると判断
された場合は、第1の実施例の第9図で示した大当り処
理のプログラムに移行する。
前記ステップS5により、始動検出スイッチ2がONでな
いと判断された場合はステップS8に進み、始動検出スイ
ッチ1がONか否かが判断される。そして、ONでないと判
断された場合は、再び前記ステップS5に戻るが、ONであ
ると判断された場合は、ステップS9に進み、2回開き処
理中か否かが判断される。2回開き処理中でないと判断
された場合は、ステップS12に進み、1回開き処理など
が行なわれるが、2回開き処理中であると判断された場
合は、ステップS10に進み、タイマの時間tを読取り、T
2−t=Tを演算する。次に、ステップS11に進み、T1
Tの大小を判断し、Tの方が大きいと判断された場合
は、前記ステップS21に進む。また、T1の方が大きいと
判断された場合は、ステップS20により2回開き処理ク
リアがなされ、ステップS12に進み、1回開き処理およ
び8進カウンタクリアさらには10カウンタクリアの各処
理がなされる。つまり、前記ステップS11により、始動
検出スイッチ1からの検出出力が導出された時点で、現
在継続中の2回開き処理の残り時間と始動検出スイッチ
1による1回開き処理の処理時間とでどちらの処理時間
が長いかを判断し、長い方の検出出力を優先し、遊技制
御に用いるよう制御されている。
次に、ステップS13では、V検出スイッチがONか否か
が判断され、ONと判断されれば、第1の実施例の第9図
で示した大当りの処理が行なわれる。また、ONでないと
判断された場合は、ステップS14に進み、1回開き処理
中に始動検出スイッチ2がONになったか否かが判断され
る。そして、ONになったと判断された場合は、ステップ
S15に進み、1回開き処理がクリアされ、前記ステップS
6に進み、タイマが始動するとともに、ステップS7によ
る2回開き処理が行なわれる。また、前記ステップS14
で始動検出スイッチ2がONでないと判断された場合は、
前記ステップS5に戻る。
また、この第4の実施例においては、大当り処理のプ
ログラムは、第1の実施例の第9図に示したものがその
まま適用でき、遅れ玉の処理のプログラムは、第2の実
施例の第16図に示したものがそのまま適用でき、さら
に、不正行為発生時の処理プログラムは、第1の実施例
の第11図に示したものがそのまま適用できるために、そ
れらプログラムについての説明は省略する。
以上説明したプログラムによって制御される第4の実
施例の弾球遊技機の始動検出スイッチからの検出出力
と、それに基づいて可動翼片を開閉させるソレノイド60
との応答の関係を第23図に基づいて説明する。
まず、始動検出スイッチ2(425)による検出出力a
が導出され、それに基づいてソレノイド60が2回励磁さ
れるのであるが(a1およびa2)、その2回の励磁による
2回開き処理中に、始動検出スイッチ1(424a)(424
b)からの検出出力bが導出された場合、始動検出スイ
ッチ1の検出出力bが導出された時点で、現在行なわれ
ている2回開き処理の残り時間Tと、始動検出スイッチ
1による1回開き処理の時間T1とを比較し、どちらが長
いかを判断し長い方の検出出力、つまり、23図の場合
は、始動検出スイッチ1による検出出力bの方を優先さ
せ、2回開き処理を途中で中止し検出出力bによる1回
開き処理が開始されるよう制御されている。
つまり、初めの検出出力に基づいて行なわれている開
閉処理途中で、後の検出出力が導出された場合は、その
後の検出出力の導出時点で、現在行なわれている開閉処
理の残り時間を算出し、その残り時間と、新たに検出さ
れた出力に基づく開閉処理時間とを比較し、遊技者にと
って有利な検出出力の方を優先して遊技制御に用いるよ
う制御されている。
その他の実施例 次に、その他の実施例を説明する。
(1) 始動検出スイッチからの検出出力が短時間のう
ちに連続して導出された場合、検出出力の導出によって
直ちに開閉制御を行なうのではなく、開閉制御を一定時
間留保し、その間に導出された種々の検出出力を総合的
に判断し、最も遊技者にとって遊技価値の高いと判断さ
れる検出出力を優先して開成制御などの遊技制御に用い
る。
(2) 前記実施例では、始動入賞領域が複数あるもの
を説明したが、それに代えて始動入賞領域が1つのもの
でもよく、その1つの始動入賞領域に短時間のうちに連
続してパチンコ玉が入賞した場合に、後の入賞に基づい
て検出された検出出力を優先して開成制御などの遊技制
御に用いてもよい。
(3) 始動入賞領域を単数のもので構成するととも
に、パチンコ玉が入賞するごとに可動翼片などの開閉回
数が変化するもの、あるいは開閉回数がパチンコ玉の入
賞時に決定するもので構成してもよく、その場合に、パ
チンコ玉が連続して入賞した場合は、第1の実施例と同
じように、後に入賞したパチンコ玉の検出出力を優先し
て遊技制御に用いてもよく、また第2の実施例で示した
ように、遊技者に与える遊技価値の高い検出出力を優先
して遊技制御に用いてもよく、さらにまた、第3の実施
例で示したように、遊技価値が同じとなる検出出力の連
続の場合は後の検出出力を優先し、遊技価値が異なる検
出出力の連続の場合は遊技価値の高い方の検出出力を優
先して遊技制御に用いるよう構成してもよい。
なお、上記実施例では、遊技する際にパチンコ玉を借
り出し、該パチンコ玉によって遊技するものを取り上げ
たが、たとえば磁気カードや光カードなどの貸玉データ
が記録されたデータ記録媒体を用い、該記録媒体をパチ
ンコ遊技機に適用し、パチンコ遊技機内蔵のパチンコ玉
で遊技できるようにし、遊技者がパチンコ玉を持ち歩か
ないように構成してもよい。また、この場合、パチンコ
玉の入賞などによって景品玉が支払われる代わりに、点
数が順次加算された景品玉得点を表示するようにし、そ
の得点すなわち景品玉データを上記記録媒体に記録させ
ることにより、持玉の代わりに構成してもよい。
前記始動領域16a,16b,416a,416b,417,516a,516b,517
により、遊技盤面に設けられた始動通過領域が構成され
ている。前記始動検出スイッチ24a,24b,424a,424b,425,
524a,524b,525により、前記始動通過領域を通過した始
動通過玉を検出して通過検出信号を出力する始動通過玉
検出手段が構成されている。前記特定通過口46により、
前記可変入賞玉装置内の所定箇所に設けられた特定通過
領域が構成されている。前記V検出スイッチ26により、
前記特定通過領域を通過した特定通過玉を検出して通過
検出信号を出力する特定通過玉検出手段が構成されてい
る。前記CPU68,RAM72,ROM70により、前記始動通過玉検
出手段が通過検出信号を出力した場合に前記可変入賞球
装置を第1の状態にした後第2の状態にする始動通過時
制御を行ない、第1の状態となっている前記可変入賞球
装置内に進入した打玉が前記特定通過玉検出手段により
検出されて通過玉検出信号が出力された場合に、前記始
動通過時制御よりも遊技者にとってより有利な態様で前
記可変入賞球装置を第1の状態に制御する制御手段が構
成されている。第8図のステップS4,第9図のステップS
10,S11、または、第15図のステップS4、または、第15図
のステップS2,S3,S5,S6,S7、または、第20図のステップ
S2,S3,S7,S8,S9、または、第20図のステップS4により、
前記始動通過玉検出手段が所定期間内において時期的に
前後して出力した通過検出信号のうち、先のものと後の
ものとで、後のものの方が遊技者とって有利となる度合
が大きい場合には、遊技者にとって有利となる度合の小
さい方の出力に基づいた前記制御手段による制御を打切
って遊技者にとって有利となる度合の大きくなる方の出
力に基づいた前記制御手段による制御をその最初から開
始して実行する最大有利度合検出出力優先手段が構成さ
れている。第8図のステップS5,S6、または、第20図の
ステップS5,S6により、前記始動通過玉検出手段が所定
期間内において時期的に前後して出力した通過検出信号
のうち、先のものと後のものとで、遊技者にとって有利
となる度合が同じものである場合には後の出力を優先的
に前記制御手段による制御に用いる最新検出出力優先手
段が構成されている。
[発明の効果] この発明によれば、始動通過玉検出手段が所定期間内
において時期的に前後して出力した通過検出信号のう
ち、先のものと後のものとで、後のものの方が遊技者に
とって有利となる度合が大きい場合には、遊技者にとっ
て有利となる度合の大きくなる方の出力が優先的に前記
制御手段による制御に用いられるために、遊技者にとっ
て有利となる方の出力に基づいた制御が優先的に行なわ
れ、遊技者が不満に思うことを極力防止できる。しか
も、その優先制御を行なう場合には、遊技者にとって有
利となる度合の小さくなる方の出力に基づいた制御が打
切られて遊技者にとって有利となる度合が大きくなる方
の出力に基づいた制御がその制御の最初から開始されて
実行されるために、遊技者にとって有利となる度合の大
きくなる方の出力に基づいた制御がたとえば途中から開
始される等の不都合が防止でき、遊技者の不満の防止が
より一層完璧に達成できる。
さらに、始動通過玉検出手段が所定期間内において時
期的に前後して出力した通過検出信号のうち、先のもの
と後のものとで、遊技者にとって有利となる度合が同じ
ものである場合には、後の出力が優先的に制御手段によ
る制御に用いられるために、後の出力が無視されて遊技
者が不満に思うことを極力防止でき、遊技者にとって望
ましい制御が行なわれる弾球遊技機を提供し得るに至っ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は、第1の実施例を示す弾球遊技機の一例として
のパチンコ遊技機の全体正面図である。 第2図は、第1の実施例におけるパチンコ遊技機の一部
内部構造を示す全体背面図である。 第3図は、第1の実施例における通過領域の一例である
チューリップ式の始動入賞口を示し、(a)は閉成状態
を示す正面図、(b)は、開成状態を示す正面図であ
る。 第4図は、第1の実施例における可変入賞球装置を示す
正面図である。 第5図は、第1の実施例における可変入賞球装置の斜視
図である。 第6図は、パチンコ遊技機に用いられるランプを示し、
(a)はランプ部分の組立図、(b)はランプ本体の縦
断面図、(c)は別の形態のランプ部分の組立図であ
る。 第7図はこの発明の一例であるパチンコ遊技機の制御回
路のブロック図である。 第8図ないし第11図は、第7図の制御回路の動作を説明
するためのプログラムのフロー図である。 第12図は、第1の実施例における始動検出スイッチから
の検出出力と、それに基づいて作動するソレノイドとの
応答の関係を説明する説明図である。 第13図は、第2の実施例におけるパチンコ遊技機の全体
正面図である。 第14図は、第2の実施例を示すパチンコ遊技機の一部内
部構造を示す全体背面図である。 第15図と第16図は、第2の実施例におけるパチンコ遊技
機の遊技制御のためのプログラムのフロー図である。 第17図は、第2の実施例のパチンコ遊技機における、始
動検出スイッチからの検出出力と、それに基づいて作動
するソレノイドとの応答の関係を示す説明図である。 第18図は、第3の実施例におけるパチンコ遊技機の全体
正面図である。 第19図は、第3の実施例におけるパチンコ遊技機の一部
内部構造を示す全体背面図である。 第20図は、第3の実施例を示すパチンコ遊技機の遊技制
御に用いられるプログラムのフロー図である。 第21図は、第3の実施例におけるパチンコ遊技機の始動
検出スイッチからの検出出力と、それに基づいて作動す
るソレノイドとの応答の関係を説明する説明図である。 第22図は、第4の実施例におけるパチンコ遊技機の遊技
制御に用いられるプログラムのフロー図である。 第23図は、第4の実施例におけるパチンコ遊技機の始動
検出スイッチからの検出出力と、それに基づいて作動す
るソレノイドとの応答の関係を説明する説明図である。 図面中、14は可変入賞球装置、16a,16b,416a,416b,417,
516a,516b,517は通過領域の一例である始動領域、24a,2
4b,424a,424b,425,524a,524b,525は、通過玉検出手段の
一例である始動検出スイッチ、である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】打玉を遊技盤面に打込んで遊技が行なわれ
    る弾球遊技機であって、 前記遊技盤面に設けられた始動通過領域を通過した始動
    通過玉を検出して通過検出信号を出力する始動通過玉検
    出手段と、 前記遊技盤面に設けられ、遊技者にとって有利となる第
    1の状態と遊技者にとって不利となる第2の状態とに変
    化可能な可変入賞球装置と、 該可変入賞球装置内の所定箇所に設けられた特定通過領
    域を通過した特定通過玉を検出して通過検出信号を出力
    する特定通過玉検出手段と、 前記始動通過玉検出手段が通過検出信号を出力した場合
    に前記可変入賞球装置を第1の状態にした後第2の状態
    にする始動通過時制御を行ない、第1の状態となってい
    る前記可変入賞球装置内に進入した打玉が前記特定通過
    玉検出手段により検出されて通過検出信号が出力された
    場合に、前記始動通過時制御よりも遊技者にとって有利
    な態様で前記可変入賞球装置を第1の状態に制御する制
    御手段と、 前記始動通過玉検出手段が所定期間内において時期的に
    前後して出力した通過検出信号のうち、先のものと後の
    ものとで、後のものの方が遊技者にとって有利となる度
    合が大きい場合には、遊技者にとって有利となる度合の
    小さい方の出力に基づいた前記制御手段による制御を打
    切って遊技者にとって有利となる度合の大きくなる方の
    出力に基づいた前記制御手段による制御をその制御の最
    初から開始して実行させる最大有利度合検出出力優先手
    段と、 前記始動通過玉検出手段が所定期間内において時期的に
    前後して出力した通過検出信号のうち、先のものと後の
    ものとで、遊技者にとって有利となる度合が同じもので
    ある場合には後の出力を優先的に前記制御手段による制
    御に用いる最新検出出力優先手段とを含むことを特徴と
    する、弾球遊技機。
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