JP2587869B2 - 多孔性養魚飼料の吸水性改良法 - Google Patents

多孔性養魚飼料の吸水性改良法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、多孔性養魚飼料の吸水性を改良する方法に
関する。
〔従来技術〕
従来、養魚用飼料としては、魚粉、生魚、サナギ等が
単独で粉末状のまま、またはそれらをねり餌にして使用
されてきた。しかし、近年、これらの魚粉、生魚等の成
分に植物油粕、穀粉、澱粉、ビタミン、ミネラル等の他
の成分を配合したものを固定状に加工したペレットタイ
プの固形飼料が、取り扱い易さ、各種栄養成分のバラン
スの良さ、良好な摂餌性等の点から広く使用されるよう
になっている。
しかしながら、ペレットミル等を使用して製造される
かかる固定飼料は沈降性が大きく、投与後急速に沈降し
てしまうために、魚類による摂取が充分に行われにく
く、そのため魚類の発育不良を招き、かつ水底で腐敗し
て水質の汚染が魚病の発生の原因にもなっていた。
このような固形飼料の欠点を改良するために、養魚用
飼料を多孔性にして浮遊性を持たせた多孔性養魚飼料が
製造され使用されるようになってきている。多孔性養魚
飼料は、通常、飼料用の各種成分を配合してなる原料を
押出機で混練して高圧下にノズルから押出すことによっ
て製造されるが、その際に、押出機中で圧搾熱と圧力で
糊化した原料が大気中に押出されて常圧に戻るときに、
水分の急速な蒸散によって飼料が発泡多孔化することに
よって製造されるものである。
かかる多孔性養魚飼料は、水面に浮き、吸水破損する
ことが少ないので、急速に沈降する上記固形飼料とは異
なり水を汚す恐れが少なく、これまでコイ、テラピア等
の飼料として広く使用されてきた。
また、この多孔性養魚飼料を油脂の水性エマルジョン
に含浸させて処理すると油脂分を10〜20%程度含んだソ
フトタイプの飼料となるが、かかるソフトタイプの多孔
性飼料は、ハマチ、マダイ、トラフグ、アジ、シマアジ
等の魚による摂餌性が良好であるため、これらの魚の養
殖に使用されている。
ところで、ハマチ、マダイ、トラフグ、アジ、シマア
ジ等の魚は、コイ等とは異なり、元来、水面に浮いてい
る飼料よりも水中に浮遊する飼料を摂取する習性があ
り、また水を含んで柔らかくなった多孔性養魚飼料を好
んで摂取する傾向がある。
一方で、多孔性養魚飼料は水を吸収しにくく、水面に
浮いたままになってなかなか水中に落下してこず、かつ
該難吸水性のため柔軟化しにくいという傾向がある。し
たがって、多孔性養魚飼料を予め吸水処理せず、そのま
ま直接養殖池等に散布して魚に給与した場合には、いつ
までも水面に浮いていて水中に落下しないため、魚によ
る摂餌性が劣り、充分な養殖効果を上げることができな
かった。そしてこの傾向は、上記ソフトタイプのような
水との親和性がない油脂分を含んだ多孔性養魚飼料にお
いて特に著しい。
したがって、多孔性養魚飼料をハマチやマダイ等の魚
に給餌するにあたっては、従来、多孔性養魚飼料に予め
給水して飼料に水を吸い込ませてその浮遊性や柔らかさ
を調節してから魚に給与することが行われていた。
しかしながら、その場合には多孔性養魚飼料に吸水さ
せるのに時間がかかり、また多孔性養魚飼料の種類によ
っては吸水させても芯が残り食感の悪いものとなる場合
も多かった。
よって、これらの点から、速やかに、かつ充分に吸水
可能な多孔性養魚飼料の開発が求められていた。
〔発明の内容〕
上記の点から、本発明者等は、速やかにかつ充分に吸
水可能な多孔性養魚飼料を得ることを目的として色々研
究を続けてきた。
その結果、多孔性養魚飼料を減圧下に吸引処理する方
法が、簡便であるにも拘らず極めて有効であることを見
出して本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、多孔性養魚飼料を減圧吸引処理
することを特徴とする多孔性養魚飼料の吸水性改良法で
ある。
一般に、多孔性養魚飼料は、魚粉、肉粉、骨肉粉、生
肉等の動物性原料;穀類、まめ類、糟糠類、油粕、澱粉
類、穀粉等の植物性原料;油脂類;ビタミンやミネラル
等の原料;のうちから給与する魚の種類等に応じて任意
の成分を選択配合し、これに更に必要に応じて成型性を
良くする他の材料等の他の成分を配合し、これを押出機
で高圧下に混練して混練による圧搾熱と圧力によって糊
化した後、大気中に押出し、押出すと同時に膨化多孔化
したものを適当な大きさに切断してペレットとしたもの
を乾燥させることによって製造され、かかる方法により
製造された多孔性養魚飼料は、通常、径1.5〜30mm、長
さ1.5〜50mm、見掛け比重0.35〜0.7を有している。
しかしながら、本発明で対象とする多孔性養魚飼料
は、特に上記のものに限定されず、多孔性の養魚用飼料
であればいずれでもよく、原料の種類や配合割合、製造
法、寸法や比重、形状等の如何は問わない。
さらに、多孔性養魚飼料は、製造後に上記したような
油脂類の水性エマルジョン等に含浸させて処理したもの
でもよい。
また、本発明において、多孔性養魚飼料を減圧吸引処
理する際の、減圧度(圧力)、温度、処理時間等の各種
の処理条件およびその際に使用する処理装置は、多孔性
養魚飼料の変質、破損、崩壊等を招かないものであれば
いずれでも良く、特に限定されない。一般的には、約5
〜30℃の温度で、1気圧から約50mmHgの圧力にまで、3
〜20分、好ましくは5〜10分間かけて減圧するのが、多
孔性養魚飼料の変質防止、破損防止、処理効率等の点か
ら好ましい。
さらに、本発明では減圧吸引処理時の減圧の程度や処
理時間を調節することによって、多孔性養魚飼料中への
吸水量を調節することができ、その結果、魚の種類等に
応じて、飼料の水中での浮遊状態や沈降速度、飼料の柔
らかさ等を適宜調節することができる。
多孔性養魚飼料の減圧吸引処理は、例えば下記の3つ
の方法によって行うことができる。
(1)多孔性養魚飼料を水に浮かせた状態で減圧吸引処
理して、減圧吸引処理とほぼ同時に飼料に吸水させる方
法。
(2)多孔性養魚飼料をまず減圧吸引処理にしてから、
減圧状態を保ったまま次に水を供給して吸水させる方
法。
(3)多孔性養魚飼料を液体および気体不透過性の材料
からなる袋やその他の容器に入れた状態で減圧吸引処理
し、そのまま袋等の容器を密閉し包装する方法。
上記(1)の方法は、例えば、減圧吸引装置を備えた
飼料充填槽内に予め水を入れておき、そこに多孔性養魚
飼料を入れて飼料を浮かせた状態で減圧吸引処理するこ
とにより行われる。そして、この場合には多孔性養魚飼
料は、減圧吸引処理の進行と共に徐々に水を吸って比重
の増した吸水多孔性養魚飼料が得られる。したがって、
この(1)の方法で得られた飼料を養魚池等に散布した
場合には、水面に浮かず直ちに水中に浮遊および/また
は沈降してゆく。この場合、そこで使用する減圧吸引処
理装置は、必ずしも給水装置を備える必要はなく、その
際には飼料充填槽の上部等から任意の方法で予め槽内に
水を供給しておけばよいが、操作の簡便性等の点から減
圧吸引処理とともに給水処理を備えた処理装置を使用す
るのが便利である。
上記(2)の方法は、例えば、減圧吸引装置および給
水装置を有する飼料充填槽を備えた装置を使用して行う
ことができる。その場合には、多孔性養魚飼料を減圧吸
引処理した後、減圧状態を保ったまま給水装置から飼料
充填槽内に水を供給する。この(2)の方法による場合
にも(1)の方法による場合と同様に、既に水を吸って
比重の大きくなった多孔性養魚飼料が得られるので、こ
の(2)の方法で得られた飼料を養魚池等に散布した場
合には、水面に浮かず直ちに水中に浮遊および/または
沈降してゆく。
上記(1)および(2)のいずれの方法も、減圧吸引
処理装置の規模や該装置内に導入しておく多孔性養魚飼
料の量等を適宜選択することによって、1度に大量処理
することも少量処理することもできる。
また、上記(1)および(2)の方法のいずれかの場
合にも、予め充填槽に入れておく水の量または減圧吸引
処理後に充填槽に供給するのが水の量を調節することに
よって、多孔性養魚飼料に吸水させる水の量、ひいては
吸水後の飼料の硬度、並びに水中での飼料の浮遊性や沈
降の程度を調節することができる。
そして、上記したように、上記(1)および(2)の
方法による場合には、減圧吸引処理とともに既に吸水し
て比重が増し柔らかくなった飼料が得られるから、飼料
の運搬等に要する手間の省略や吸水による飼料の腐敗等
を避けるために、かかる(1)および(2)の方法は、
養魚施設内やその近くで、かつ魚に給餌する直前に行う
のが好ましい。
上記(3)の方法は、通常、多孔性養魚飼料を液体及
び気体不透過性の袋等の容器に充填しておき、それを減
圧吸引処理してそのままいわゆる真空包装することによ
って行うことができる。そして、かかる(3)の方法に
よるときは、真空包装された多孔性養魚飼料は、吸水が
未だ行われていないので変質しにくく、かつ軽量であ
り、そのため、長時間安定に貯蔵することができ、かつ
流通にも便利である。かかる真空包装された多孔性養魚
飼料を給餌用に使用する際には、真空包装された多孔性
養魚飼料を袋等の容器から取り出して直ちに養魚池等に
散布する方法を採用してもよい。しかしながら、該多孔
性養魚飼料の真空包装物を密封状態のまま直接水中に入
れ、水中で開封するのが、多孔性養魚飼料の吸水が速や
かにかつ確実に行われるので好ましい。真空包装する飼
料の量や包装用容器の大きさ等を適宜選択することによ
って、この場合にも多量の減圧吸引処理から少量の減圧
吸引処理が可能である。
また、本発明では、多孔性養魚飼料を減圧吸引処理す
るものであれば上記(1)〜(3)の方法以外の他の方
法も当然採用できる。
また、上記(1)〜(3)のいずれの方法において
も、多孔性養魚飼料に吸水させる水中にビタミン、ミネ
ラル、薬剤、フィードオイルや植物性油脂等の油脂類等
の任意の成分を必要に応じて溶解または分散させておく
と、多孔性養魚飼料への吸水と同時にそれらの成分を多
孔性養魚飼料に含浸、付着させることができる。
〔発明の効果〕
本発明では、多孔性養魚飼料に対して予め減圧吸引処
理を施すことによって、多孔性養魚飼料の吸水性を大幅
に向上させることができ、多孔性養魚飼料の吸水時間の
短縮および吸水量の増加を図ることができる。
さらに、本発明では減圧吸引処理の程度(例えば圧力
や処理時間等)を調節することによって、多孔性養魚飼
料の吸水時間や吸水量を調節することができる。特に、
吸水量の調節は、吸水後に得られる多孔性養魚飼料の柔
らかさ、水中での浮遊状態、沈降速度を魚の種類に応じ
て調節することを可能にする。
そして、本発明の減圧吸引処理は、例えばソフトタイ
プの多孔性養魚飼料のような油脂分を含有する吸水しに
くい多孔性養魚飼料の吸水性の向上に特に有効である。
以下に、例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明はそれらの例により限定されない。
例1 [多孔性養魚飼料の製造例] [多孔性養魚飼料の原料配合] 魚 粉 730重量部 コーンスターチ 100重量部 馬鈴薯殿粉 50重量部 ビタミンミックス 12重量部 ミネラルミックス 15重量部 塩化コリン 8重量部 上に示した配合からなる多孔性養魚飼料原料を押出機
EP−50(上田鉄工社製)のフィーダーに1時間当たり10
0kgの割合で供給するとともに、該フィーダー部にフィ
ードオイルを1時間当たり8.4kgで、かつ水を1時間当
たり18.5の割合で供給して80℃で混合し、この混合さ
れた原料を次にフィーダーに直結した押出機本体部分に
同一速度で供給し、更に押出機本体部分にバレル部に1
時間当たり13.5kgの蒸気(3kg/cm2)および5の水分
を供給してバレル内温度を120℃に保ちながらスクリュ
ー回転数900rpm、圧力5.5kg/cm2で、混練し直径3mmの孔
を3個有するダイから棒状に押出し、押出された棒状体
をカッターで切断し、直径3.5mm、長さ4.0mmおよび見掛
け比重0.40多孔性養魚飼料90kgを得た。
例2〜7 [減圧吸引処理] 減圧吸引装置を備えた内容積3のガラス製の容器に
温度20℃の水500mlを入れた。これに上記例1で製造し
た多孔性養魚飼料200gを入れて水面に浮かせた。
次に、減圧吸引装置を容器内の圧力が70mmHgになるま
で3分間作動させ、その後直ちに飼料を容器から取り出
して、その吸水率、見掛け比重、芯の有無、水中での浮
遊状態およびハマチによる摂餌性を調べた(例2:実施
例)。
減圧吸引時間を各々5分、7分、10分および20分とし
た以外は上記例2と同様の減圧吸引処理を行い、その結
果得られた吸水後の飼料について上記例2を同様に吸水
率、見掛け比重、芯の有無、水中での浮遊状態およびハ
マチによる摂餌性を調べた(例3〜6:実施例)。
さらに、上記の減圧吸引処理を施さない多孔性養魚飼
料についてもその吸水状態、見掛け比重、水面での浮遊
状態及びハマチによる摂餌性を調べた(例7:比較例)。
その際に、飼料の吸水率、見掛け比重、芯の有無、水
中での浮遊状態およびハマチによる摂餌性は下記により
試験または検査した。
[飼料の吸水率の測定] 供試飼料を所定時間水に浸漬した後に供試飼料を目開
き1.19mmのふるいにのせ、軽く水を切った後供試飼料の
重量を測定し、下記式により吸水率を求めた。
[見掛け比重の測定] 供試飼料を100mlのメスシリンダーに100mlの目盛まで
入れる(40g)。このものを所定時間水に浸漬した後水
から取り出し、目開き1.19mmのふるいにのせ軽く水を切
った後その重量を測定し見掛け比重を求めた。
[芯の有無の検査] 例2〜7で得られた飼料から各々20粒ずつを取り出
し、それをナイフで半割りして芯の有無を肉眼で観察
し、芯のある粒の数を調べ、その結果を、 として表−1に示した。
[水中での浮遊状態の検査] 例2〜7で得られた飼料から各々別の20粒ずつを取り
出し、それを水に散布して散布直後における水面に浮く
粒の数、中層に漂う粒の数、および下層に存在する粒の
数を数えた。
[ハマチによる摂餌性の試験] 例2〜7で得られた試料の各々をハマチのイケスに入
れ、そのときのハマチの摂餌性を下記の基準により評価
した。
A‥‥供試したい試料は全てイケスの中層ないし下層に
存在し、ハマチはこれらの飼料の全てをよく食べた。
B‥‥供試した飼料の大半がイケスの中層ないし下層に
存在したため、ハマチによりよく摂取され、且つ水面に
浮いた少量の飼料も吸水していて軟かいためにハマチは
それらのほとんどを食べた。
C‥‥供試した飼料の半分程度がイケスの中層ないし下
層に存在したため、ハマチはこれをよく食べた。また水
面に浮く残りの半分程度の飼料も吸水していて軟かいた
めにハマチはそれらのほとんどを食べた。
D‥‥供試した飼料は全て水面に浮き、ハマチは飼料を
口に入れても硬いためすぐ吐き出した。
上記の結果を、下記の表−1に示す。
上記表−1の結果から、多孔性養魚飼料の減圧吸引処
理する本発明(例2〜6)の場合には、減圧吸引処理を
何ら施さない場合(例7)に比べて、多孔数養魚飼料の
吸水が極めて迅速に行われ、かつ飼料の硬度や水中での
浮遊性も良好に保つことができ、ハマチによる摂餌性も
極めて高いことがわかる。
さらに、上記表−1の結果から、減圧吸引処理の程度
やその時の吸水量を調節することによって、多孔性養魚
飼料の吸水率、芯の有無、水中での浮遊状態等を調節で
きることがわかる。
例8 [減圧吸引処理] 縦×横の寸法が25cm×40cmのキューパック〔旭化成工
業(株)製の袋〕に、例1で製造した多孔性養魚飼料2k
gを充填した後、真空吸引ポンプPKS−030〔日本真空技
術(株)社製〕を使用して300mmHgの真空度になるまで
減圧吸引処理し、次いでその減圧状態を保ちがら袋をヒ
ートシールした。
上記により得られた真空包装多孔性養魚飼料を温度25
℃および湿度80%の状態に14日間貯蔵した後、マダイ養
殖場に搬送し、シールしたままの袋をそのまま20の水
中に浸け、水中で開封した。
その結果、吸水率200%および見掛け比重0.8の吸水し
た多孔性養魚飼料を得た。この飼料をマダイ養殖池に散
布したところ、まず水中に1分間程度浮遊し、次いで1
分間かけて水底に徐々に沈降した。このためマダイによ
る摂餌性が極めて高かった。
例 9 例1と同じ多孔性養魚飼料原料を押出機EP−50のフィ
ーダーに1時間当たり100kgの割合で供給するととも
に、該フィーダーにフィードオイルを1時間当たり8.4k
g、かつ水を1時間当たり23の割合で供給し、例1と
同様にして混合および混練し、直径18mmの穴を1つ有す
るダイから棒状に押出し、押出された棒状体をカッター
で長さ20mmに切断して直径20mm、長さ20mmおよび見掛け
比重0.48の多孔性養魚飼料90kgを得た。
この多孔性養魚飼料200gを、魚油700mlを予め入れて
ある内容積3のガラス製容器中に入れて温度20℃、下
記の表−2に示した圧力で表−2に示した時間減圧吸引
処理した。その時の吸油率を測定したところ、表−2に
示したとおりであった(なお、吸油率は上記した吸水率
と同様にして測定した)。
上記ガラス製容器中の油を水1000mlで置き換えて、上
記で吸油させた飼料をガラス製容器中に入れて更に温度
20℃、表−2に示した圧力で表−2に示した時間減圧吸
引処理したところ、更に表−2に示した量の水を吸収し
た飼料が得られた。
上記の結果を、表−2に示す。
また、上記の多孔性養魚飼料を減圧せずに、常圧下に
魚油のなかに浸漬したところ、20分浸漬後の吸油率が1
4.5%であった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多孔性養魚飼料を減圧吸引処理することを
    特徴とする多孔性養魚飼料の吸水性改良法。
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