JP2587815Y2 - 吸引制御機能付きコネクタ - Google Patents

吸引制御機能付きコネクタ

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JP2587815Y2
JP2587815Y2 JP1992077933U JP7793392U JP2587815Y2 JP 2587815 Y2 JP2587815 Y2 JP 2587815Y2 JP 1992077933 U JP1992077933 U JP 1992077933U JP 7793392 U JP7793392 U JP 7793392U JP 2587815 Y2 JP2587815 Y2 JP 2587815Y2
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suction
connector
ring
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valve member
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JP1992077933U
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佳史 菅沼
章壯 向井
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日本シャーウッド株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は吸引制御機能付きコネク
タに関し、詳しくは外科手術あるいは気管吸引等に使用
する吸引器用の片手操作可能な吸引制御機能付きコネク
タに関するものである。
【0002】
【従来の技術】外科手術または気管吸引用に使用される
空気吸引コネクタは、外科手術の円滑な遂行上極めて重
要な装置である。したがって、外科医は手術の進行に合
わせて臨機な空気の吸引操作を迅速かつ簡便にしかも確
実に実施でき、さらに開閉操作の容易でコンパクトな吸
引コネクタを常に求めている。この要望に適した片手操
作吸引コネクタとして、従来から吸引制御機能付きコネ
クタがある。
【0003】この種の吸引コネクタとして、本出願人と
同一の出願人により提案され、実開平2−139645
号公報に開示されたものがある。その詳細説明は同公報
に譲るが、以下に、その要旨を簡単にのべる。つまり、
この吸引制御機能付きコネクタは、弁部材に機械特性の
異なる材料を使用し、さらに弁部材とこれを装着してい
るキャッブとの間に特定の大きさのリングを装着し、か
つ供給口と吸引口とを結ぶ通路が迂回する弁部材の密着
部に気密性を付与することによって、弁部材の吸引操作
時の振動を防止し、さらに供給口および吸引口を一体成
形してコネクタの大きさを過大なものとしないようにし
たものである。この場合、上述のように気密性を付与す
るための手段としては、弁部材が中央先端と接触する部
分及びその付近にシリコーン・エラストマ処理を施して
いる。
【0004】なお、部材として使用されているものは、
例えば通常のものとして、上記本体はポリスチロール
(P.S.)製成形品であり、弁部材はポリ塩化ビニー
ル(PVC)製ダイアフラムである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記のような従来の吸
引制御機能付きコネクタでは、上述のように弁部材が接
する中央先端部にシリコーン・エラストマ処理が施され
て、弁部材との接触時の気密性を高めるようになってい
る。しかしながら、P.S.は硬質であるためPVC製
ダイアフラムとの密着具合が悪く、キャップに設けた小
孔の開放状態(本来は陰圧が完全に遮断される状態)で
負圧のリークが生じ易いという問題があった。さらに、
その対策として実施しているシリコーン・エラストマ処
理はシリコーン・エラストマの粘度管理、塗布方法が難
しく、均一に処理できない場合があり、処理作業に時間
もかかるという作業性上の難点があった。また、コネク
タの材質によってはシリコーン・エラストマ処理ができ
難いものがある。このため、吸引停止時に気密性が不十
分なものが形成され、なおさら、上記の負圧リークが生
ずるという問題があった。
【0006】本考案は、上述のような問題点を解決する
ためになされたもので、シリコーン・エラストマ処理を
行わなくても、弁部材と中央先端部との気密性を保つこ
とができて陰圧リークをなくし、しかも、製造作業も簡
便で歩留まりのよい吸引制御機能付きコネクタを提供す
ることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案に係る吸引制御機
能付きコネクタは、本体の両端部を構成する供給口と吸
引口との間を結ぶ主通路と、この主通路の中央付近に設
けられ主通路を迂回させる迂回部の位置で本体の外側に
向けて設けた供給口の中央先端と、この中央先端に正対
する本体の管壁に中央先端の径より大きい径をもって設
けられた開口部と、この開口部を被覆し、かつ中央先端
を密接して遮蔽する弁部材と、開口部と着脱自在に設け
られ弁部材を支持すると共に天井中央付近に穴を有する
キャップと、このキャップと弁部材の接合部の間に設け
られ中央先端の径よりも大きい径を有するリングとから
なり、供給口と吸引口とが主通路と一体に成形されてな
る吸引制御機能付きコネクタであって、弁部材が中央先
端と接触する部分の中央先端側にOリングを有するもの
である。この場合、Oリングはゴム硬度が40〜60の
天然ゴム、合成ゴム又はシリコーンゴムで形成されたも
のがよい。また、中央先端の外径はOリングの内径の
1.0〜1.3倍で、さらに、Oリング装着時に中央先
端がOリングより突出していないことが必要である。
【0008】
【作用】本考案においては、弁部材が中央先端と接触す
る中央先端部位に弾性体のOリングが設けられているか
ら、弾性体(ゴム)の復元力のある柔軟性と適度な表面
摩擦とによって、Oリングのない従来物に比して、弁部
材との接触・密着性が著しく高められる。このため、吸
引停止時の負圧状態において、エアリークが発生し難く
なる。
【0009】
【実施例】図1及び図2は、本考案による吸引制御機能
付きコネクタの一実施例を示す模式説明図である。図1
は吸引停止状態を示す断面図、図2は吸引状態を示す断
面図である。
【0010】図1において、吸引コネクタ1は、その両
端部を構成する供給口2及び吸引口3と、これら2つの
間を結ぶ主通路のほぼ中央部に供給口2の通路がその通
路方向に対して直角に迂回するように形成した迂回点4
と、この迂回点4の外方に管壁をくり抜いて形成した開
口部5とを備えている。この開口部5には、主通路のほ
ぼ中央に位置する迂回点4において迂回して設けられた
供給口2の延長からなる端面が平坦な中央先端6と、こ
の中央先端6を取り巻く平面上に設けられ、中央先端6
の平坦面を密着するように被覆する可撓性の弁部材7を
その外周部で固定するようにして受ける土手状突起状の
上面が平坦な受け座8と、更に、弁部材7を受け座8に
溶着又は着脱自在に螺合するキャップ9を有している。
キャップ9の天井中央付近には、手動制御のための穴1
0が設けられている。また、弁部材7の外周部分で、中
央先端6と受け座8の間の領域には、小穴11が設けら
れていて、開口部5の空間と吸引口3の主通路とを連通
するバイパス穴を形成している。
【0011】上述した吸引コネクタの主構成は、前述の
従来例コネクタと基本的に同様な構成であるが、本考案
においては中央先端6の先端部外周に例えばシリコーン
ゴムのような弾性体からなるOリング13を装着したこ
とを特徴としている。装着の仕方乃至有様は、中央先端
6の頂上平坦部がOリング13の上面より突出していな
いようになっていることである。そして、中央先端6の
外形をOリング13の内径の1.0〜1.3倍とするも
のであり、このようにして、装置の作動時にOリング1
3が外れないようにしている。なお、Oリング13はゴ
ム状の弾性体である必要があるが、ゴム硬度が40〜6
0の天然ゴム、合成ゴム又はシリコーンゴムであれば、
実用性からみて、いずれも好ましいものであった。
【0012】ここで、図1及び図2によって、その動作
を説明する。すなわち、図1は、吸引停止状態の吸引制
御機能付きコネクタわ示すものであり、この状態は、穴
10を開放したまま吸引源(図示せず)によって吸引口
3から太い矢印のように吸引することによって得られ
る。吸引源により発生する負圧が弁部材7を小さな矢印
のように下方に引っ張り中央先端6にてA区域とB,C
区域とを遮断する。この時、弁部材7には小穴11が設
けられているが、この穴が小さいため、C区域の負圧を
ゼロ(0)にするだけの空気量は通過できないので、穴
10を有するB区域とC区域との間に圧力差が生じてい
る。その上、伸縮性と弾性とを兼有する弁部材7はこの
形態でOリング13と気密状態で接触している。その理
由は、Oリング13のゴム弾性により弁部材7が適宜な
圧力で押し付けられているからであり、その上ゴムの適
度の表面摩擦が作用するからである。したがって、吸引
口3の空間領域Cがたとえ負圧になつても、この弁部で
は、流体リークは起こらないないようになっている。
【0013】つぎに、供給口2を介して吸引しようとす
る対象物を吸引する場合は、図2に示したように、指1
4等で穴10を押さえてこの穴を閉じてやる。この場
合、吸引口3よりの吸引は、図1の時と同様に、引き続
き行われている。こうすると、開口部5の空間Bの空気
が小穴11を介して吸引口3から除去される。このた
め、B区域の圧はC区域の圧と同じになり、弁部材7を
下方に下げる力はなくなる。この時、A区域は大気圧で
あるから、弁部材7は開口部5の方へ吸引される(凹
む)ので、密着していたOリング13との間に間隙が生
ずる。したがって、閉じられていた供給口2と吸引口3
とが連通し、矢印のように大きな気流が生ずるようにな
る。つまり、連通によって生じた気流の吸引力(圧力
差)により吸引が開始され、供給口2から吸引しようと
する物が入ってきて、迂回点4で迂回しつつ吸引口3の
方へ移送(吸引)される。通常は、移送されることによ
って、吸引物はしかるべき場所に排出乃至保管されるこ
とになる。そして、吸引目的が終了して、指14を穴1
0から外して吸引制御操作を止めた場合には、図1の状
態にもどり、弁部はリークすることなく、正常な吸引停
止状態を保持することができる。
【0014】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、中央先端
と弁部材とからなる負圧遮断面の中央先端の円筒部分の
先端に弾性体からなるOリングを嵌め込み、このOリン
グとダイアフラムの弁部材面を密着させるような構造に
したので、Oリングのない場合に比して、弁部の密着具
合が著しく向上し、簡単な部品の追加のみで、吸入動作
停止状態でも陰圧を完全に遮断できる効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による吸引コネクタの一実施例の構造と
吸引停止状態を示す断面説明図である。
【図2】図1の実施例の吸引動作の状態を示す断面説明
図である。
【符号の説明】
1 吸引コネクタ 2 供給口 3 吸引口 4 迂回点 5 開口部 6 中央先端 7 弁部材 8 受け座 9 キャップ 10 穴 11 小穴 12 リング 13 Oリング 14 指
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61M 1/00 510 A61M 16/04 A61M 39/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体の両端部を構成する供給口と吸引口
    との間を結ぶ主通路と、この主通路の中央付近に設けら
    れこの主通路を迂回させる迂回部の位置で前記本体の外
    側に向けて設けた前記供給口の中央先端と、この中央先
    端に正対する前記本体の管壁に前記中央先端の径より大
    きい径をもって設けられた開口部と、この開口部を被覆
    し、かつ前記中央先端を密接して遮蔽する弁部材と、前
    記開口部と着脱自在に設けられ前記弁部材を支持すると
    共に天井中央付近に穴を有するキャップと、このキャッ
    プと前記弁部材の接合部の間に設けられ前記中央先端の
    径よりも大きい径を有するリングとからなり、前記供給
    口と吸引口とが前記主通路と一体に成形されてなる吸引
    制御機能付きコネクタであって、 前記弁部材が中央先端と接触する部分の前記中央先端側
    にOリングを有することを特徴とする吸引制御機能付き
    コネクタ。
  2. 【請求項2】 前記Oリングがゴム硬度40〜60の天
    然ゴム、合成ゴム又はシリコーンゴムで形成されたもの
    であることを特徴とする請求項1記載の吸引制御機能付
    きコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記中央先端の外径が前記Oリングの内
    径の1.0〜1.3倍であり、かつ前記Oリングが前記
    中央先端より突出して装着されていることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の吸引制御機能付きコネク
    タ。
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JPH0639001U JPH0639001U (ja) 1994-05-24
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