JP2587769B2 - 車両用点検作業装置 - Google Patents

車両用点検作業装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用点検作業装置に
係り、特に、点検すべき車両の車幅が異なる場合であっ
ても、車両上面部におけるパンタ等の点検作業を車幅の
差異に拘らず安全且つ良好に行わせるための技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、鉄道車両等においては、定期的
にパンタグラフ等の故障点検を行う必要があり、この種
の点検作業は、以下に示すような作業設備の中に当該車
両を一時的に格納した状態で行われる。即ち、この作業
設備は、図22及び図23に示すように、停車駅におけるプ
ラットホームと略同一の高さ位置に配設されたサービス
デッキ100,100 と、格納された車両A…Aの上面部側方
に位置するように配設された固定点検台101,101 とを有
し、作業者が前記サービスデッキ100 及び固定点検台10
1 の上を通行しながら車両Aの要点検箇所に対して所定
の作業を行い得るように構成したものである。そして、
前記サービスデッキ100 及び固定点検台101 は双方共
に、車両Aの側方に沿って長尺なものであり、また、固
定点検台101 は、高所に位置するものであって、その側
縁部の所定箇所から作業者が車両Aの上面部に対して乗
り降り可能となっている。
【0003】一方、近年においては、所謂 200系と称せ
られる車幅の大きな通常の新幹線A1(以下、大幅新幹線
と言う。) 以外に、所謂 400系と称せられる在来線を走
行可能な車幅の小さな新幹線A2 (以下、小幅新幹線と言
う。) の実用化が試みられている。この双方の新幹線
は、例えば大幅新幹線の後に小幅新幹線を連結して混結
状態で運転される場合があり、従って、パンタ等の点検
を行う際にも、双方の新幹線が混結状態で上記の作業設
備に格納されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の作業設備は、安全面において充分なものとは言え
ず、加えて、大幅新幹線A1に対してのみ点検作業が可能
となるように設計されたものであって、小幅新幹線A2に
対しては何ら対策が講じられていないのが実情である。
詳しくは、図24に示すように、車両上面部の点検作業を
行うための固定点検台101 には、車両側に所要寸法だけ
延び出す突出台101aが長手方向に沿って設置されている
が、この突出台101aの車両側への延出寸法は、大幅新幹
線A1の上面部に対してのみ行き来可能な隙間が形成され
るように設定されたものである。従って、小幅新幹線A2
が従来の作業設備に格納された場合には、この車両A2の
上面部と前記突出台101aとの間に大きな隙間が形成され
ることとなり、作業者がこの突出台101aと車両A2の上面
部との間を行き来することが極めて困難な状態となり、
転落事故等を招く恐れがあるばかりでなく、パンタ等の
点検中においても転落する恐れがある。このため、点検
作業の困難化を余儀なくされると共に、作業者の安全性
を充分に確保できないという問題がある。尚、車両を挟
んで前記固定点検台101 と反対側に位置するように配設
された固定部材102 にも、転落防止用の突出台102aが形
成されているが、この場合においても、上記と同様の問
題が生じる。
【0005】また、大幅新幹線A1自体についても、前記
突出台101aと車両A1の上面部との間に形成される隙間
は、当該車両A1の移動時に双方の接触を確実に回避する
必要性に鑑みて所定の大きさとせねばならず、従ってこ
の場合にも、突出台101aと車両A1の上面部との間を作業
者が行き来するに際して、段差や隙間が生じる等の理由
により、種々の弊害を招いているのが実情である。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、新幹線等の車両上面部のパンタグラフ等に対す
る点検作業を安全且つ円滑に行い得るようにすると共
に、大幅新幹線のみならず小幅新幹線に対しても同一の
作業装置でもって安全且つ円滑に点検作業を行い得るよ
うにすることを技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両用点検
作業装置は、上記技術的課題を達成するため、以下に示
すように構成したことを特徴とする。即ち、車両上面部
の側方に位置するように配設されて作業者が通行可能な
固定点検台と、当該車両を挟んで前記固定点検台と反対
側に位置するように配設された固定部材とを有する車両
用点検作業装置であって、前記固定点検台に、又は固定
点検台と固定部材とに、転落防止体を起立及び転倒可能
に取付け且つ転倒時に該転落防止体の先端部が車両上面
部に当接可能となるように構成すると共に、前記固定点
検台に、通路形成体を起立及び転倒可能に取付け且つ転
倒時に該通路形成体の先端部が車両上面部に当接可能と
なるように構成し、この通路形成体と前記固定点検台に
取付けられた転落防止体とを隣接させて配置したもので
ある。
【0008】
【作用】上記手段によると、固定点検台に通路形成体と
転落防止体とが隣接した状態で起立及び転倒可能に取付
けられているので、当該作業装置に車両が進入し或いは
退出する場合つまり車両の移動時には、前記通路形成体
及び転落防止体を起立させて車両上面部から離反させて
おくことにより、車両は何物とも接触することなく円滑
に移動できる。一方、当該作業装置に車両が格納されて
停車している時には、前記通路形成体及び転落防止体を
転倒させて車両上面部にその先端部を当接させておくこ
とにより、作業者は固定点検台から通路形成体の上を通
行して車両上面部に乗り移り、パンタ等の点検作業を行
うと共に、この乗り移り時及び点検作業時には、通路形
成体に隣接配置されている転落防止体により作業者の転
落等が防止される。また、車両を挟んで前記固定点検台
と反対側に配設されている固定部材についても上記と同
様の転落防止体を取付けておけば、この転落防止体の作
用により点検作業時における上記と反対側への作業者の
転落等も確実に防止できる。そして、前記通路形成体及
び転落防止体の転倒時における車両側への突出寸法を適
切なものとしておけば、これらの先端部は車幅の差異に
拘らず常に車両上面部に当接することになり、大幅新幹
線と小幅新幹線とのいずれに対しても使用可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る車両用点検作業装置の実
施例を図面に基づいて説明する。先ず、本実施例の概略
構成を説明すると、図1に示すように、車両用点検作業
装置1に車両2…2が格納された状態の下で、サービス
デッキ3と固定点検台4とに対して、本発明の構成要件
である通路形成体及び転落防止体が、斜線部X…X、Y
…Yで示す箇所に設置されている。そして、図2に示す
ように、固定点検台4の側方には斜線部Xに対応して通
路形成体5と転落防止体6とが配設されているのに対
し、車両2を挟んで固定点検台4と反対側に位置する
(サービスデッキ3の上方に位置する)固定部材7には
斜線部Yに対応して転落防止体6のみが配設されてい
る。
【0010】図1において車両1の両側に対向配置され
ている一対の斜線部X,Yは、大幅新幹線と小幅新幹線
との双方共用のパンタグラフ点検用である第1のタイプ
と、小幅新幹線のみのパンタグラフ点検用である第2の
タイプと、双方共用の通路用である第3のタイプとに区
分される。
【0011】前記第1のタイプは、図3に示すように、
固定点検台4の側方に回動自在に取付けられ且つ隣接し
て配置された通路形成体5,5及び転落防止体6…6
と、固定部材7に回動自在に取付けられ且つ一体化され
た転落防止体6とを有するものであって、同図は、全て
の転落防止体6…6及び通路形成体5,5が転倒した状
態を示す平面図である。そして、各転落防止体6は、矩
形の枠体6aに安全ネット6bを張り渡したものであるのに
対し、各通路形成体5は、パンチングメタルや平板状の
板材である。同図における中央部に配置された通路形成
体5は、小幅新幹線用のものであるのに対し、右端部に
配置された通路形成体5は、大幅新幹線用のものであ
る。
【0012】また、図4は、前記第1のタイプにおける
固定点検台4側の転落防止体6…6及び通路形成体5,
5が起立した状態を示す側面図であって、各通路形成体
5は、その両端に固定された二本のワイヤーロープ等の
可撓性条体8,8で吊り上げられているのに対し、各転
落防止体6は、それぞれの中央部に固定された一本の可
撓性条体8で吊り上げられている。そして、各々の可撓
性条体8…8は、通路側方の枠組体9の上梁に取付けら
れた滑車10…10に巻回されており、それぞれの立設支柱
11…11に固定された駆動モータ12…12により巻き取り及
び巻き外しが行われる構成である。尚、同図における転
落防止体6の僅か手前側には、固定点検台4の上面を通
行する作業者の安全を確保するためのフェンス13が固設
されており、このフェンス13は、通路形成体5の配設箇
所のみが切除されている。一方、図5は、前記第1のタ
イプにおける固定部材7側の転落防止体6が起立した状
態を示す側面図であって、この転落防止体6の両側部に
も可撓性条体8,8が固定されている点、枠組体9に滑
車10,10 が取付けられている点、駆動モータ (図示せ
ず) が転落防止体6の裏側の立設支柱に固定されている
点については、上記と同様の構成である。
【0013】前記転落防止体6と固定点検台4との取付
構造は、図6及び図7に示すように、固定点検台4の側
縁に存するH型鋼材4aにブラケット14を固定し、このブ
ラケット14に軸受部15を介して転落防止体6の下端部を
図6における時計方向に回動自在に連結したものであ
る。そして、固定点検台4と通路形成体5との取付構
造、及び固定部材7と転落防止体6との取付構造につい
ても、基本的には上記と同様である。
【0014】一方、図8に示すように、前記転落防止体
6の上端部には、その転倒時に車両上面部に当接する緩
衝材16が取付けられていると共に、該転落防止体6の上
端部に固定されたブラケット17には、ピン部材18を介し
てダンパー19の下端部が回動自在に取付けられており、
このダンパー19の上端部に可撓性条体8が連結されてい
る。前記ダンパー19の詳細構造は、図9に示すように、
可撓性条体8に連結されたロッド20を、小径バネ21と大
径バネ22とにより下方に付勢した状態で、筒状体23の内
部に上下動可能に保持させ、ロッド20の下端に取付けた
ボルト片24の位置を、上下の近接スイッチ25,26 により
検出するようにしたものである。そして、前記駆動モー
タ12の動作により可撓性条体8が巻き取られて転落防止
体6が起立状態となった時には、更なる可撓性条体8の
巻き取りによりロッド20が二本のバネ21,22 の付勢力に
抗して上動することによりボルト片24の存在を上方の近
接スイッチ25が検知し、駆動モータ12の作動を停止させ
る。これにより、可撓性条体8の過度な引っ張りが防止
されると共に、転落防止体6の起立状態への移行時に作
業者が挟まった場合の安全性を確保できる。また、駆動
モータ12が可撓性条体8を巻き外すことにより転落防止
体6が転倒してその先端の緩衝材16が車両上面部に当接
した場合には、ロッド20が二本のバネ21,22 の付勢力に
より下動してボルト片24の存在を下方の近接スイッチ26
が検知し、駆動モータ12の作動を停止させる。これによ
り、可撓性条体8の不必要な弛緩が防止される。このよ
うな構成は、他の転落防止体6及び通路形成体5につい
ても、同様に採用されるものである。
【0015】更に、図10及び図11に示すように、固定点
検台4の側縁に固定された立設支柱27にも起立停止用ダ
ンパー28が取付けられており、このダンパー28は、筒状
体29の内部に、バネ30により車両側(右側)に付勢され
たロッド31を左右移動可能に保持すると共に、前記筒状
体29を覆うカバー部材32に、前記ロッド31のボルト片33
の存在を検知する近接スイッチ34を取付けたものであ
る。そして、前記駆動モータ12の動作により転落防止体
6が転倒状態から起立していくことにより、ロッド31を
バネ30の付勢力に抗して所定位置まで左動させた時点
で、ボルト片33の存在を近接スイッチ34が検知し、この
結果、駆動モータ12の作動が停止される。これにより、
転落防止体6の転倒状態からの起立時に、駆動モータ12
に過負荷が作用することが防止される。このような構成
は、他の転落防止体6及び通路形成体5についても、同
様に採用されるものである。
【0016】また、図12及び図13に示すように、可撓性
条体8が上方で巻回される滑車10は、前記枠組体9の上
梁9aに垂下固定されたブラケット35に支軸36を介して回
動自在に保持されている。更に、図14及び図15は、前記
駆動モータ12の構造を示すもので、この駆動モータ12の
回転軸と一体回転するドラム12a には、前記可撓性条体
8を円滑に巻き付けるための溝12axが形成されている。
【0017】以上の構成からなる第1のタイプは、全て
の転落防止体6…6及び通路形成体5を転倒状態とした
場合には、平面視で図3に示すように、車両2の上面部
のパンタグラフPの周辺に当接することになるが、この
場合、図16に示すように、車両が大幅新幹線2aであれ
ば、固定点検台4側(左側)の転落防止体6…6と小幅
新幹線用の通路形成体5とが符号Eで示すようにパンタ
グラフ周囲の上方突出部Pxに傾斜状に当接した状態とな
るが、大幅新幹線用の通路形成体5は符号Fで示すよう
に略水平状に当接した状態となり、固定部材7側(右
側)の転落防止体6は符号Eで示すように傾斜状にな
る。このように、転落防止体6が傾斜状となっても、作
業者の転落を充分に防止できるものであり、また大幅新
幹線用の通路形成体5は略水平状になるので、固定点検
台4から車両上面への乗り移りは良好に行えることにな
る。
【0018】上記例示した第1のタイプは、図3に示す
ように、パンタグラフP周辺における邪魔な上方凸部Pz
を回避するために、固定部材7側の転落防止体6に凹部
6zを形成したものであるが、この第1のタイプの変形例
として、図17に示すように、固定点検台4が車両2に対
して上記例示のものとは反対側に存在する場合には、通
路形成体5と転落防止体6とに亘って凹部5z,6z を形成
するようにしてもよい。
【0019】図18は、既述の第2のタイプを示す平面図
であって、固定点検台4側にはその中央部に小幅新幹線
用の通路形成体5が取付けられ、その両側方に転落防止
体6,6が取付けられていると共に、固定部材7側には
一体化された転落防止体6が取付けられている。そし
て、前記通路形成体5及び転落防止体6を転倒、起立さ
せる駆動モータ、可撓性条体、滑車等の構成は、上記第
1のタイプと同様である。この第2のタイプは、通路形
成体5及び転落防止体6がパンタグラフPの周辺におい
て全て転倒状態となった場合には、図19に符号Gで示す
ように、小幅新幹線2bの車両上面部に対して、固定点検
台4側及び固定部材7側の双方の転落防止体6と通路形
成体5とが、僅かに下降傾斜した状態で当接することに
なる。
【0020】図20は、既述の第3のタイプを示す平面図
であって、固定点検台4側には、その中央部に通路形成
体5が取付けられ、その両側方に短尺の転落防止体6,
6が取付けられると共に、固定部材7側には一体化され
た短尺の転落防止体6が取付けられている。この第3の
タイプも、通路形成体5及び転落防止体6を転倒、起立
させる駆動モータ、可撓性条体、滑車等の構成は、上記
第1のタイプと同様である。そして、この第3のタイプ
は、パンタグラフが存在しない箇所に設置されるもので
あって、全ての転落防止体6及び通路形成体5が転倒状
態となった場合には、車両が大幅新幹線2aであれば、図
21に符号Fで示すように略水平状態になり、車両が小幅
新幹線2bであれば、図21に符号Gで示すように僅かに下
降傾斜した状態となる。このように、パンタグラフが存
在しない箇所にこの第3のタイプを設置するのは、パン
タグラフの点検を順次行いながら車両上面長手方向に移
動した作業者が、後戻りすることなく所定の位置で車両
上面から固定点検台4に乗り移ることができるようにす
るためである。
【0021】そして、以上の第1、第2、第3のタイプ
の通路形成体5及び転落防止体6を起立、転倒させるス
イッチ類は、図4に示すように、固定点検台4上に設置
された制御ボックス40に内蔵されており、スイッチ操作
により全てのタイプのものを自動制御することが可能で
あると共に、個々のタイプのもの或いは任意の箇所のも
のを手動で制御することも可能である。
【0022】尚、以上の実施例は、固定点検台4側と固
定部材7側との双方に転落防止体6を取付けたものであ
るが、既存の設備を有孔利用するのであれば、従来の技
術の欄で述べた図24に示す突出台101a,102a を固定点検
台4及び固定部材7側の双方に残存させておき、その上
で上記第1、第2、第3のタイプを設置すれば、固定部
材7側に転落防止体6を取付けなくても、大幅新幹線に
対してならば充分な効果が得られるものである。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明に係る車両用点検作
業装置によれば、固定点検台に通路形成体と転落防止体
とを隣接した状態で起立及び転倒可能に取付けたから、
車両が格納されて停車している時には前記通路形成体及
び転落防止体を転倒させて車両上面部にその先端部を当
接させておくことにより、固定点検台から車両上面部へ
の作業者の乗り移り及びパンタ等の点検作業を円滑且つ
安全に行えるようになり、また車両の移動時には前記通
路形成体及び転落防止体を起立させて車両上面部から離
反させておけば、車両の移動が阻害されることはなくな
る。また、前記固定点検台と反対側に配設されている固
定部材についても上記と同様の転落防止体を取付けてお
けば、点検作業時等における作業者の反対側への転落等
も確実に防止でき、更なる安全性の向上が図られる。更
に、前記通路形成体及び転落防止体の先端部は車幅の差
異に拘らず車両上面部に当接することになるので、大幅
新幹線と小幅新幹線とのいずれに対しても使用可能とな
り、それぞれについて異なる大掛かりな作業設備を設け
る必要がなくなり、設置場所の問題やコスト面での問題
が生じなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用点検作業装置の概略構成を示す平面図で
ある。
【図2】車両用点検作業装置の全体構成を示す正面図で
ある。
【図3】車両用点検作業装置の第1のタイプを示す平面
図である。
【図4】車両用点検作業装置の第1のタイプの固定点検
台側の構成要素を示す側面図である。
【図5】車両用点検作業装置の第1のタイプの固定部材
側の構成要素を示す側面図である。
【図6】転落防止体の下端部と固定点検台との連結構造
を示す要部拡大正面図である。
【図7】転落防止体の下端部と固定点検台との連結構造
を示す要部拡大側面図である。
【図8】転落防止体の上端部と可撓性条体との連結構造
を示す要部拡大正面図である。
【図9】ダンパーの内部構造を示す縦断側面図である。
【図10】起立停止用ダンパーの内部構造を示す縦断正
面図である。
【図11】起立停止用ダンパーの取付構造を示す側面図
である。
【図12】滑車の取付構造を示す正面図である。
【図13】滑車の取付構造を示す縦断側面図である。
【図14】駆動モータの構造を示す側面図である。
【図15】駆動モータの構造を示す底面図である。
【図16】車両用点検作業装置の第1のタイプの作用を
示す概略正面図である。
【図17】車両用点検作業装置の第1のタイプの変形例
を示す平面図である。
【図18】車両用点検作業装置の第2のタイプを示す平
面図である。
【図19】車両用点検作業装置の第2のタイプの作用を
示す概略正面図である。
【図20】車両用点検作業装置の第3のタイプを示す平
面図である。
【図21】車両用点検作業装置の第3のタイプの作用を
示す概略正面図である。
【図22】車両用点検作業装置の従来例を示す概略平面
図である。
【図23】車両用点検作業装置の従来例を示す正面図で
ある。
【図24】従来の問題点を示す概略正面図である。
【符号の説明】
1 車両用点検作業装置 2 車両 4 固定点検台 5 通路形成体 6 転落防止体 7 固定部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野原 茂 東京都千代田区丸の内1丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 佐野 壽正 東京都千代田区丸の内1丁目6番5号 東日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 足立 好庸 千葉県船橋市習志野台3丁目6番1棟 301号

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両上面部の側方に位置するように配設
    されて作業者が通行可能な固定点検台と、当該車両を挟
    んで前記固定点検台と反対側に位置するように配設され
    た固定部材とを有する車両用点検作業装置であって、 前記固定点検台に、又は固定点検台と固定部材とに、転
    落防止体を起立及び転倒可能に取付け且つ転倒時に該転
    落防止体の先端部が車両上面部に当接可能となるように
    構成すると共に、前記固定点検台に、通路形成体を起立
    及び転倒可能に取付け且つ転倒時に該通路形成体の先端
    部が車両上面部に当接可能となるように構成し、この通
    路形成体と前記固定点検台に取付けられた転落防止体と
    を隣接させて配置したことを特徴とする車両用点検作業
    装置。
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