JP2587709C - - Google Patents
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は電子計算機のアウトプット記録、ファクシミリ、切符類、ラベル、カ
ード等に用いられ、加熱による物理的変化を利用して記録される感熱記録媒体に
関するものである。 〔従来の技術〕〔発明が解決すべき課題〕 熱エネルギーによる物質の物理的または化学的変化を利用して画像を得るよう
にした感熱記録法は、記録時に騒音を発しない、現像定着を必要としない等の利
点に基づき文書等の複写は勿論、電子計算機のアウトプット記録、ファクシミリ
の受信記録、切符、ラベル、カード類への印字記録として今後とも期待されてい
る。そしてこの感熱記録法の記録材料として現在までに多くのタイプのものが提
案されているが、中でもフルオラン系染料等のロイコ体を発色剤とする記録材料
は熱感度が優れているということから多方面で使用されている。しかしながらロ
イコ体を発色剤として用いた感熱記録紙は、圧力や、アルコールの如き有機溶剤
により容易に発色してしまい、更に耐光性、耐熱性、耐水性も悪いというように
多くの欠点を有するものである。 このような欠点を解決するものとして、金属薄膜層を感熱層として用いた感熱
記録媒体が開発されてきた。これは、サーマルヘッド、レーザー光、フラッシュ
光の如き熱源により金属薄膜層を画像状に破壊して、これにより金属薄膜層の下
層に設けられた着色層を浮き上がらせて画像を形成するものである。従ってこの 方式はロイコ系と異なり金属薄膜層を使用するため本質的に耐熱性、耐光性に優
れている。 しかしこの金属薄膜層を有する感熱記録媒体は、記録に際して通常のロイコ系
と比べてかなり大きな熱エネルギーが必要であるため、サーマルヘッドを使用す
る場合ヘッドマッチング性が問題となってくる。すなわち、感熱記録媒体表面が
サーマルヘッドの高熱に耐えきれず、ステイッキングやカス付着を発生し、実用
的な連続記録が不能となるのである。 〔問題点を解決するための手段〕〔作用〕 本発明の目的は、上記欠点を解決した金属薄膜層を有する感熱記録媒体として
、耐熱性、耐光性、耐薬品性、耐摩耗性、更にサーマルヘッドとのマッチング性
に優れたものを提供することにある。 すなわち、支持体と、その片側に外方向に向かって順次設けられる着色層と、
金属薄膜層と、保護層とを必須構成要素とし、支持体と着色層の間のアンダー層
、 着色層と金属薄膜層の間の接着層(I)および金属薄膜層と保護層の間の接着
層(II)を任意構成要素とし、かつ前記保護層が、アクリル系樹脂、ワックス及
び耐熱性無機顔料を少なくとも含有することを特徴とする感熱記録媒体である。 以下本発明を図面を参照しつつ説明する。 本発明の感熱記録媒体は、支持体1、着色層2、金属薄膜層3、保護層4、ア
ンダー層5、接着層(I)6、接着層(II)7の組合せにより成るものであり、
層構成の例を第1〜5図に示す。 すなわち第1図は、本発明の感熱記録媒体を構成する必須構成要素のみからな
る基本構成であり、支持体1の片側に着色層2、金属薄膜層3および保護層4を
順次積層したものである。また第2図は、第1図の基本構成要素に加えて任意構
成要素である接着層(I)6が着色層2と金属薄膜層3の間に設けられた構成よ
り成るものである。また、第3図は第1図の基本構成に加えて、任意構成要素で
ある接着層(II)7が金属薄膜層3と保護層4の間に設けられた構成より成るも
のである。また、第4図は第1図の基本構成に加えて任意構成要素である接着層
(I)及び接着層(II)が設けられた構成より成るものである。また、第5図は
第4図の構成に加えて任意構成要素であるアンダー層5が支持体1と着色層2の 間に設けられた構成より成るものである。 上記各層について具体的に説明する。 支持体1としては、機械的に強靭で可撓性がある、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムその他のプラスチックや、コート紙、アート紙、ラミネート紙、ガラ
ス、金属等が挙げられる。 着色層2は、画像状加熱により画像として出現する層であり、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、酢酸
セルロース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ボリ−α−メチルスチレン等
のスチレン樹脂あるいはスチレン共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメ
タクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリ
ル樹脂またはメタクリル樹脂の単独あるいは共重合樹脂、ロジン、ロジン変性フ
ェノール樹脂、ロジン変形マレイン酸樹脂、重合ロジン等のロジンエステル樹脂
、ポリ酢酸ビニル樹脂、クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂、塩化ビニル樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹脂等のバインダーに、着色
すべき色に応じて各種の顔料もしくは染料を添加し、更に必要に応じて、可塑剤
、安定剤、ワックス、硬化剤、分散剤を添加した後、溶剤あるいは希釈剤で十分
に混練してなる着色塗料あるいはインキを用いて、通常のグラビア法、ロール法
、ナイフエッジ法、オフセット法などの塗布方法あるいは印刷方法により、所望
部分に形成できる。 金属薄膜層3は、Te,Sn,Al,Bi,Pb,Zn等の金属あるいはこれ
らの合金もしくはTe・カーバイト等の上記金属の化合物を真空蒸着法、スパッ
タ法、めっき法などにより、支持体1上に設けられた着色層2上に形成すること
ができる。この層は感熱記録層としての役割を果たすため低融点を有することが
好ましい。またこの層の膜厚は、100Å〜1μm、好ましくは 300〜 600Å程度
である。 保護層4は金属薄膜層を物理的及び化学的に保護する以外に、サーマルヘッド
で記録する場合にはステイッキングやカス付着の無いことが要求される。 本発明は、保護層4の構成材料にアクリル樹脂、ワックス及び耐熱性無機顔料
の三成分を少なくとも含有することを主たる特徴とするものである。 保護層4に使用されるアクリル系樹脂は、メタクリル酸、アクリル酸、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−2−
エチルヘキシル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ス
チレン等のモノマーを単独または共重合して得られるものである。ここに於て耐
摩耗性を考慮すると、アクリル系樹脂のTgは30度以上のものが好ましい。 ワックスとしては、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、マイクロク
リスタリンワックス等が挙げられる。また耐熱性無機顔料は、主にシリカ、炭酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ゼオライト、クレー、
タルク等の無機顔料から選ばれる。 なお、保護層中における以上のアクリル系樹脂、ワックス、耐熱性無機顔料の
好ましい含有比率は、各々60〜95重量%、2〜25重量%、2〜40重量%である。 次にアンダー層5は、支持体1と着色層2との間にあって両者の接着性を向上
するためのものであり、特別の制約を必要とせず、従来公知の多くのポリマーの
中から選択可能である。例えば溶剤可溶性のポリマーとしてはポリエステル、ポ
リウレタン、アクリル樹脂が、一方水可溶性としてはポリビニルアルコール、澱
粉、各種エマルジョン系樹脂等が適用される。 接着層(I)6は、着色層2と金属薄膜層3との間にあって両者の接着力を向
上させるものである。また熱記録時には、金属薄膜層3の破壊を助長して熱記録
感度を向上させる働きを付与させるため、適度の熱可塑性を有するポリマーが使
用される。具体的には、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート等のアクリル
樹脂、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース系樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等
が挙げられる。熱可塑性をコントロールするために、可塑剤やワックス等の熱可
融物質の添加も可能である。また接着層(I)6には一定の耐溶剤性を持たせて
次の層の積層を容易にするため、硬化剤を使用することもできる。 接着層(II)7は、金属薄膜層3と保護層4との間にあって両者の接着力を向
上させるものであり、保護層4とともに金属薄膜層3を物理的、化学的に保護す
る働きをも要求される。耐薬品性を考慮すると使用される樹脂としては、ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重 合体、エポキシ樹脂、セルロース系樹脂等が適当である。 また、本発明の感熱記録媒体においては上記の金属薄膜層を除く各層に必要に
応じて各種顔料や添加剤を使用することができる。特にアンダー層5、着色層2
、接着層(I)6のうち少なくとも1つの層中に、シリカ、炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、クレー、タルク等の無機系白色顔料、架橋ポリスチレン、ポ
リエチレンビーズ、シリコーン系ビーズ等の有機系透明もしくは白色顔料、鉛丹
、群青、チタニウムイエロー、赤口黄鉛、プラスチックタイプ蛍光顔料等の着色
顔料等を配合することができる。 なお本発明はその実施にあたり、支持体の背面に磁気記録層を設けたり、接着
層とセパレーターを設けてラベル化することもできる。また保護層上に印刷を施
すことも可能である。 (実施例) 以下実施例について述べる。 実施例1 厚さ 188μmの乳白色のポリエチレンテレフタレートフィルム上に以下の層を
塗工等により順次積層して本発明の感熱記録媒体を得た。 (1)着色層:以下の組成のものを乾燥温度 110℃、塗布量3.2g/m2で塗布した
。 (2)金属薄膜層:真空蒸着法によりスズを水晶振動子法による膜厚測定法で測
定したときに 600Åとなるように蒸着した。 (3)保護層:以下の組成のものを乾燥温度 110℃、塗布量2.3s/m2で塗布した
。 実施例2 厚さ 188μmの乳白色のポリエチレンテレフタレートフィルム上に以下の層を
塗工等により順次積層して本発明の感熱記録媒体を得た。 (1)着色層:実施例1と同様にして着色層を設けた。 (2)接着層(I):以下の組成のものを乾燥温度 110℃、塗布量1.8g/m2で塗
布した。 (3)金属薄膜層:真空蒸着法によりインジウムを水晶振動子法による膜厚測定
法で測定したときに 500Åとなるように蒸着した。 (4)接着層(II):以下の組成のものを乾燥温度 110℃、塗布量1.3g/m2で塗
布した。 (5)保護層:以下の組成のものを乾燥温度 110℃、塗布量2.1g/m2で塗布した
。 実施例3 厚さ 188μmの乳白色のポリエチレンテレフタレートフィルム上に以下の層を
塗工等により順次積層して本発明の感熱記録媒体を得た。 (1)着色層:実施例1と同様にして着色層を設けた。 (2)接着層(I):以下の組成のものを乾燥温度 110℃、塗布量1.8g/m2で塗
布した。 (3)金属薄膜層:実施例1と同様にしてスズの蒸着層を設けた。 (4)接着層(II):実施例2と同様にして接着層(II)を設けた。 (5)保護層:以下の以下の組成のものを乾燥温度 110℃、塗布量1.8g/m2で塗
布した。 比較例1 実施例3において保護層中の水酸化アルミニウムを除いた以外はすべて実施例
3と同様に比較用の感熱記録媒体を作製した。 比較例2 実施例3において保護層中の酸化マイクロワックスを除いた以外は全て実施例
3と同様に比較用の感熱記録媒体を作製した。 比較例3 実施例3において保護層中のアクリル系樹脂を線状飽和ポリエステル樹脂(東
洋紡社製:バイロン 200)に変えた以外は全て実施例3と同様に比較用の感熱記
録媒体を作製した。 以上作製した感熱記録媒体について次に示す特性評価を行った。 (1)記録特性 感熱ヘッドによりパルス幅 2.5ms、印加エネルギー 0.6Wで画像記録を行った
。記録濃度及び地肌濃度はマクベス濃度計RD−914(ビジュアルフィルター)
を用いて測定した。 (2)ヘッドマッチング性 上記の記録条件で連続 10000パルスの印字を行いステイツク、カス付着状況を
調べた。 (3)耐光性 フェードメーターで6時間露光後、記録部分及び地肌の濃度を同様にマクベス
濃度計で測定した。 (4)耐水性 20℃の水に3日間浸漬し、耐水性を調べた。 (5)耐アルコール性 エタノールの50%水溶液を滴下して2分後に拭き取り耐アルコール性を調べた
。 (6)耐油性 綿実油を塗布し、20℃に24時間放置して耐油性を調べた。 (7)耐可塑剤性 プラスチック消しゴム(トンボモノ)を 100gの荷重をかけてのせ、20℃で24
時間放置して耐可塑剤性を調べた。 (8)耐熱性 100℃の乾燥器に10分間置き、耐熱性を調べた。 (9)耐摩耗性 自動改札のゲートを同一方向に2000回通過させ耐摩耗性を調べた。 以上の評価結果を表1に○△×の3段階で示した。 表1から明らかなとおり、本発明の感熱記録媒体は良好な記録特性を維持しな
がら、ステイッキングやカス付着の目安となるヘッドマッチング性、耐光性等感
熱記録媒体に必要な実用特性の全てを同様に満足するものである。 〔発明の効果〕 本発明は、上記の構成および材料よりなるので、耐熱性、耐光性、耐水性、耐
薬品性、耐摩耗性等に優れ、かつ優れたヘッドマッチング性を有する感熱記録媒
体を提供することができる。
ード等に用いられ、加熱による物理的変化を利用して記録される感熱記録媒体に
関するものである。 〔従来の技術〕〔発明が解決すべき課題〕 熱エネルギーによる物質の物理的または化学的変化を利用して画像を得るよう
にした感熱記録法は、記録時に騒音を発しない、現像定着を必要としない等の利
点に基づき文書等の複写は勿論、電子計算機のアウトプット記録、ファクシミリ
の受信記録、切符、ラベル、カード類への印字記録として今後とも期待されてい
る。そしてこの感熱記録法の記録材料として現在までに多くのタイプのものが提
案されているが、中でもフルオラン系染料等のロイコ体を発色剤とする記録材料
は熱感度が優れているということから多方面で使用されている。しかしながらロ
イコ体を発色剤として用いた感熱記録紙は、圧力や、アルコールの如き有機溶剤
により容易に発色してしまい、更に耐光性、耐熱性、耐水性も悪いというように
多くの欠点を有するものである。 このような欠点を解決するものとして、金属薄膜層を感熱層として用いた感熱
記録媒体が開発されてきた。これは、サーマルヘッド、レーザー光、フラッシュ
光の如き熱源により金属薄膜層を画像状に破壊して、これにより金属薄膜層の下
層に設けられた着色層を浮き上がらせて画像を形成するものである。従ってこの 方式はロイコ系と異なり金属薄膜層を使用するため本質的に耐熱性、耐光性に優
れている。 しかしこの金属薄膜層を有する感熱記録媒体は、記録に際して通常のロイコ系
と比べてかなり大きな熱エネルギーが必要であるため、サーマルヘッドを使用す
る場合ヘッドマッチング性が問題となってくる。すなわち、感熱記録媒体表面が
サーマルヘッドの高熱に耐えきれず、ステイッキングやカス付着を発生し、実用
的な連続記録が不能となるのである。 〔問題点を解決するための手段〕〔作用〕 本発明の目的は、上記欠点を解決した金属薄膜層を有する感熱記録媒体として
、耐熱性、耐光性、耐薬品性、耐摩耗性、更にサーマルヘッドとのマッチング性
に優れたものを提供することにある。 すなわち、支持体と、その片側に外方向に向かって順次設けられる着色層と、
金属薄膜層と、保護層とを必須構成要素とし、支持体と着色層の間のアンダー層
、 着色層と金属薄膜層の間の接着層(I)および金属薄膜層と保護層の間の接着
層(II)を任意構成要素とし、かつ前記保護層が、アクリル系樹脂、ワックス及
び耐熱性無機顔料を少なくとも含有することを特徴とする感熱記録媒体である。 以下本発明を図面を参照しつつ説明する。 本発明の感熱記録媒体は、支持体1、着色層2、金属薄膜層3、保護層4、ア
ンダー層5、接着層(I)6、接着層(II)7の組合せにより成るものであり、
層構成の例を第1〜5図に示す。 すなわち第1図は、本発明の感熱記録媒体を構成する必須構成要素のみからな
る基本構成であり、支持体1の片側に着色層2、金属薄膜層3および保護層4を
順次積層したものである。また第2図は、第1図の基本構成要素に加えて任意構
成要素である接着層(I)6が着色層2と金属薄膜層3の間に設けられた構成よ
り成るものである。また、第3図は第1図の基本構成に加えて、任意構成要素で
ある接着層(II)7が金属薄膜層3と保護層4の間に設けられた構成より成るも
のである。また、第4図は第1図の基本構成に加えて任意構成要素である接着層
(I)及び接着層(II)が設けられた構成より成るものである。また、第5図は
第4図の構成に加えて任意構成要素であるアンダー層5が支持体1と着色層2の 間に設けられた構成より成るものである。 上記各層について具体的に説明する。 支持体1としては、機械的に強靭で可撓性がある、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムその他のプラスチックや、コート紙、アート紙、ラミネート紙、ガラ
ス、金属等が挙げられる。 着色層2は、画像状加熱により画像として出現する層であり、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、酢酸
セルロース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ボリ−α−メチルスチレン等
のスチレン樹脂あるいはスチレン共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリメ
タクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチルなどのアクリ
ル樹脂またはメタクリル樹脂の単独あるいは共重合樹脂、ロジン、ロジン変性フ
ェノール樹脂、ロジン変形マレイン酸樹脂、重合ロジン等のロジンエステル樹脂
、ポリ酢酸ビニル樹脂、クマロン樹脂、ビニルトルエン樹脂、塩化ビニル樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹脂等のバインダーに、着色
すべき色に応じて各種の顔料もしくは染料を添加し、更に必要に応じて、可塑剤
、安定剤、ワックス、硬化剤、分散剤を添加した後、溶剤あるいは希釈剤で十分
に混練してなる着色塗料あるいはインキを用いて、通常のグラビア法、ロール法
、ナイフエッジ法、オフセット法などの塗布方法あるいは印刷方法により、所望
部分に形成できる。 金属薄膜層3は、Te,Sn,Al,Bi,Pb,Zn等の金属あるいはこれ
らの合金もしくはTe・カーバイト等の上記金属の化合物を真空蒸着法、スパッ
タ法、めっき法などにより、支持体1上に設けられた着色層2上に形成すること
ができる。この層は感熱記録層としての役割を果たすため低融点を有することが
好ましい。またこの層の膜厚は、100Å〜1μm、好ましくは 300〜 600Å程度
である。 保護層4は金属薄膜層を物理的及び化学的に保護する以外に、サーマルヘッド
で記録する場合にはステイッキングやカス付着の無いことが要求される。 本発明は、保護層4の構成材料にアクリル樹脂、ワックス及び耐熱性無機顔料
の三成分を少なくとも含有することを主たる特徴とするものである。 保護層4に使用されるアクリル系樹脂は、メタクリル酸、アクリル酸、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸−2−
エチルヘキシル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ス
チレン等のモノマーを単独または共重合して得られるものである。ここに於て耐
摩耗性を考慮すると、アクリル系樹脂のTgは30度以上のものが好ましい。 ワックスとしては、ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、マイクロク
リスタリンワックス等が挙げられる。また耐熱性無機顔料は、主にシリカ、炭酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、ゼオライト、クレー、
タルク等の無機顔料から選ばれる。 なお、保護層中における以上のアクリル系樹脂、ワックス、耐熱性無機顔料の
好ましい含有比率は、各々60〜95重量%、2〜25重量%、2〜40重量%である。 次にアンダー層5は、支持体1と着色層2との間にあって両者の接着性を向上
するためのものであり、特別の制約を必要とせず、従来公知の多くのポリマーの
中から選択可能である。例えば溶剤可溶性のポリマーとしてはポリエステル、ポ
リウレタン、アクリル樹脂が、一方水可溶性としてはポリビニルアルコール、澱
粉、各種エマルジョン系樹脂等が適用される。 接着層(I)6は、着色層2と金属薄膜層3との間にあって両者の接着力を向
上させるものである。また熱記録時には、金属薄膜層3の破壊を助長して熱記録
感度を向上させる働きを付与させるため、適度の熱可塑性を有するポリマーが使
用される。具体的には、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート等のアクリル
樹脂、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース系樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂等
が挙げられる。熱可塑性をコントロールするために、可塑剤やワックス等の熱可
融物質の添加も可能である。また接着層(I)6には一定の耐溶剤性を持たせて
次の層の積層を容易にするため、硬化剤を使用することもできる。 接着層(II)7は、金属薄膜層3と保護層4との間にあって両者の接着力を向
上させるものであり、保護層4とともに金属薄膜層3を物理的、化学的に保護す
る働きをも要求される。耐薬品性を考慮すると使用される樹脂としては、ポリエ
ステル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重 合体、エポキシ樹脂、セルロース系樹脂等が適当である。 また、本発明の感熱記録媒体においては上記の金属薄膜層を除く各層に必要に
応じて各種顔料や添加剤を使用することができる。特にアンダー層5、着色層2
、接着層(I)6のうち少なくとも1つの層中に、シリカ、炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、クレー、タルク等の無機系白色顔料、架橋ポリスチレン、ポ
リエチレンビーズ、シリコーン系ビーズ等の有機系透明もしくは白色顔料、鉛丹
、群青、チタニウムイエロー、赤口黄鉛、プラスチックタイプ蛍光顔料等の着色
顔料等を配合することができる。 なお本発明はその実施にあたり、支持体の背面に磁気記録層を設けたり、接着
層とセパレーターを設けてラベル化することもできる。また保護層上に印刷を施
すことも可能である。 (実施例) 以下実施例について述べる。 実施例1 厚さ 188μmの乳白色のポリエチレンテレフタレートフィルム上に以下の層を
塗工等により順次積層して本発明の感熱記録媒体を得た。 (1)着色層:以下の組成のものを乾燥温度 110℃、塗布量3.2g/m2で塗布した
。 (2)金属薄膜層:真空蒸着法によりスズを水晶振動子法による膜厚測定法で測
定したときに 600Åとなるように蒸着した。 (3)保護層:以下の組成のものを乾燥温度 110℃、塗布量2.3s/m2で塗布した
。 実施例2 厚さ 188μmの乳白色のポリエチレンテレフタレートフィルム上に以下の層を
塗工等により順次積層して本発明の感熱記録媒体を得た。 (1)着色層:実施例1と同様にして着色層を設けた。 (2)接着層(I):以下の組成のものを乾燥温度 110℃、塗布量1.8g/m2で塗
布した。 (3)金属薄膜層:真空蒸着法によりインジウムを水晶振動子法による膜厚測定
法で測定したときに 500Åとなるように蒸着した。 (4)接着層(II):以下の組成のものを乾燥温度 110℃、塗布量1.3g/m2で塗
布した。 (5)保護層:以下の組成のものを乾燥温度 110℃、塗布量2.1g/m2で塗布した
。 実施例3 厚さ 188μmの乳白色のポリエチレンテレフタレートフィルム上に以下の層を
塗工等により順次積層して本発明の感熱記録媒体を得た。 (1)着色層:実施例1と同様にして着色層を設けた。 (2)接着層(I):以下の組成のものを乾燥温度 110℃、塗布量1.8g/m2で塗
布した。 (3)金属薄膜層:実施例1と同様にしてスズの蒸着層を設けた。 (4)接着層(II):実施例2と同様にして接着層(II)を設けた。 (5)保護層:以下の以下の組成のものを乾燥温度 110℃、塗布量1.8g/m2で塗
布した。 比較例1 実施例3において保護層中の水酸化アルミニウムを除いた以外はすべて実施例
3と同様に比較用の感熱記録媒体を作製した。 比較例2 実施例3において保護層中の酸化マイクロワックスを除いた以外は全て実施例
3と同様に比較用の感熱記録媒体を作製した。 比較例3 実施例3において保護層中のアクリル系樹脂を線状飽和ポリエステル樹脂(東
洋紡社製:バイロン 200)に変えた以外は全て実施例3と同様に比較用の感熱記
録媒体を作製した。 以上作製した感熱記録媒体について次に示す特性評価を行った。 (1)記録特性 感熱ヘッドによりパルス幅 2.5ms、印加エネルギー 0.6Wで画像記録を行った
。記録濃度及び地肌濃度はマクベス濃度計RD−914(ビジュアルフィルター)
を用いて測定した。 (2)ヘッドマッチング性 上記の記録条件で連続 10000パルスの印字を行いステイツク、カス付着状況を
調べた。 (3)耐光性 フェードメーターで6時間露光後、記録部分及び地肌の濃度を同様にマクベス
濃度計で測定した。 (4)耐水性 20℃の水に3日間浸漬し、耐水性を調べた。 (5)耐アルコール性 エタノールの50%水溶液を滴下して2分後に拭き取り耐アルコール性を調べた
。 (6)耐油性 綿実油を塗布し、20℃に24時間放置して耐油性を調べた。 (7)耐可塑剤性 プラスチック消しゴム(トンボモノ)を 100gの荷重をかけてのせ、20℃で24
時間放置して耐可塑剤性を調べた。 (8)耐熱性 100℃の乾燥器に10分間置き、耐熱性を調べた。 (9)耐摩耗性 自動改札のゲートを同一方向に2000回通過させ耐摩耗性を調べた。 以上の評価結果を表1に○△×の3段階で示した。 表1から明らかなとおり、本発明の感熱記録媒体は良好な記録特性を維持しな
がら、ステイッキングやカス付着の目安となるヘッドマッチング性、耐光性等感
熱記録媒体に必要な実用特性の全てを同様に満足するものである。 〔発明の効果〕 本発明は、上記の構成および材料よりなるので、耐熱性、耐光性、耐水性、耐
薬品性、耐摩耗性等に優れ、かつ優れたヘッドマッチング性を有する感熱記録媒
体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図はいずれも本発明により得られる感熱記録媒体の層構成を示す
断面図である。 1:支持体、2:着色層、3:金属薄膜層、4:保護層、5:アンダー層、 6:接着層(I)、7:接着層(II)
断面図である。 1:支持体、2:着色層、3:金属薄膜層、4:保護層、5:アンダー層、 6:接着層(I)、7:接着層(II)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 支持体と、その片側に外方向に向かって順次設けられる着色層と、金属薄膜層
と、保護層とを必須構成要素とし、支持体と着色層との間のアンダー層、着色層
と金属薄膜層の間の接着層(I)と、および金属薄膜層と保護層の間の接着層(
II)を任意構成要素とし、かつ前記保護層が、アクリル系樹脂、ワックス及び耐
熱性無機顔料を少なくとも含有することを特徴とする感熱記録媒体。
Family
ID=
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