JP2587316B2 - 同軸フラットケーブル用多極電気コネクタ - Google Patents
同軸フラットケーブル用多極電気コネクタInfo
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子機器に使用される多極電気コネクタに
関するもので、特に電送効率のよい同軸フラットケーブ
ル用多極電気コネクタに関するものである。
関するもので、特に電送効率のよい同軸フラットケーブ
ル用多極電気コネクタに関するものである。
電子技術の発達に伴ない電子回路に流れる電気は、低
電圧、微少電流化及び高周波化している。
電圧、微少電流化及び高周波化している。
斯る現状にあって、電子機器内の回路基板間、或は電
子機器間を接続するケーブルは細径同軸ケーブルが使用
されるに至っている。
子機器間を接続するケーブルは細径同軸ケーブルが使用
されるに至っている。
一般に電子機器内の回路基板間或は電子機器間を接続
する同軸ケーブルには、複数本の同軸ケーブルを一平面
上に並べた形態のフラットケーブルが使用され、回路基
板や電子機器とフラットケーブルとの接続には多極電気
コネクタが使用される。
する同軸ケーブルには、複数本の同軸ケーブルを一平面
上に並べた形態のフラットケーブルが使用され、回路基
板や電子機器とフラットケーブルとの接続には多極電気
コネクタが使用される。
第１図は、従来から広く使用されている、この種の多
極電気コネクタを示したものである。
極電気コネクタを示したものである。
第１図において、１は配線基板、２は配線基板に取付
けられたレセプタクル型コネクタである。
けられたレセプタクル型コネクタである。
５はレセプタクル型コネクタ（２）に嵌合するプラグ
型コネクタで、３は接続端子で、フラットケーブルとの
接続を考慮して、一平面上に並列に並んでいる。８は同
軸ケーブルの複数を平面状に並べたフラットケーブル
で、７はフラットケーブルを構成している同軸ケーブル
の導体である。
型コネクタで、３は接続端子で、フラットケーブルとの
接続を考慮して、一平面上に並列に並んでいる。８は同
軸ケーブルの複数を平面状に並べたフラットケーブル
で、７はフラットケーブルを構成している同軸ケーブル
の導体である。
第２図は、上記多極電気コネクタの従来のコンタクト
配列を示した斜視図で、第２図において、Ａはフラット
ケーブルの同軸ケーブルと接続する端子部、Ｂはコネク
タの絶縁性のボディに保持される固定部、Ｃは相手方コ
ネクタのコンタクトと接触し合う接触部である。なお、
各コンタクトに付された信号Ｓ１〜６はそれぞれ信号コ
ンタクトを、またＧ１〜６はそれぞれグランドコンタク
トを示す。
配列を示した斜視図で、第２図において、Ａはフラット
ケーブルの同軸ケーブルと接続する端子部、Ｂはコネク
タの絶縁性のボディに保持される固定部、Ｃは相手方コ
ネクタのコンタクトと接触し合う接触部である。なお、
各コンタクトに付された信号Ｓ１〜６はそれぞれ信号コ
ンタクトを、またＧ１〜６はそれぞれグランドコンタク
トを示す。
第２図から分かるよう、従来のコネクタにおいては、
一平面状に並んだ接続端子は、G1、S1、G2、S2…という
ように、順序よく配列されている。他方、接触部は上段
には信号コンタクトだけが順序よく、また、下段にはグ
ランドコンタクトだけが順序よく並ぶように上下２段に
振り分けられている。
一平面状に並んだ接続端子は、G1、S1、G2、S2…という
ように、順序よく配列されている。他方、接触部は上段
には信号コンタクトだけが順序よく、また、下段にはグ
ランドコンタクトだけが順序よく並ぶように上下２段に
振り分けられている。
電子機器内の回路基板間や電子機器間の接続に、同軸
ケーブルで構成するフラットケーブルを使用することに
より、導体を複数並列に並べた通常のフラットケーブル
を使用する場合よりもクロストーク量は例えば約50％
（但しトランスミッションケーブルとの比較）低減でき
るという優れた効果を得ることができる。
ケーブルで構成するフラットケーブルを使用することに
より、導体を複数並列に並べた通常のフラットケーブル
を使用する場合よりもクロストーク量は例えば約50％
（但しトランスミッションケーブルとの比較）低減でき
るという優れた効果を得ることができる。
しかしながら、一層の高速化・多重化等が要求される
現状においては、クロストーク量のより一層の低減が求
められるに至っている。
現状においては、クロストーク量のより一層の低減が求
められるに至っている。
本発明は斯る現状に対してなされたものであって、コ
ンタクトの接続端子側の配列を全く変えることなく、ク
ロストーク量を低減し、電送効率の向上に役立つ多極コ
ネクタを提供することを目的とする。
ンタクトの接続端子側の配列を全く変えることなく、ク
ロストーク量を低減し、電送効率の向上に役立つ多極コ
ネクタを提供することを目的とする。
上記目的は、コンタクトの接続端子側の配列を全く変
えることなく、コンタクトの接触部を次の事項を満足す
る配置とする。
えることなく、コンタクトの接触部を次の事項を満足す
る配置とする。
（１） 複数対のコンタクトの接続部は一平面上に各対
順に信号用、アース用又はアース用、信号用の順序で一
列配置されること。
順に信号用、アース用又はアース用、信号用の順序で一
列配置されること。
（２） 複数対のコンタクトの接触部は上・下二段に振
り分けられ、上段は、信号用又はアース用とし、下段は
上段の端子に対応するアース用端子又は信号用端子とす
る。
り分けられ、上段は、信号用又はアース用とし、下段は
上段の端子に対応するアース用端子又は信号用端子とす
る。
（３） 上・下一対の端子と隣接する一対の端子とは、
信号用端子とアース用端子とを逆配置とする。
信号用端子とアース用端子とを逆配置とする。
信号用端子とアース用端子との一対の端子を上・下段
に振り分け、隣接する一対の信号用端子とアース用端子
とを相互に逆にすることにより、クロストーク量は、従
来の配列に較べ、約5dB低減する。
に振り分け、隣接する一対の信号用端子とアース用端子
とを相互に逆にすることにより、クロストーク量は、従
来の配列に較べ、約5dB低減する。
クロストーク量が低減する理由は、充分に解明されて
はいない。
はいない。
以下図面に基づき本発明を説明する。
第３図〔Ｉ〕は、本発明に係る多極電気コネクタの一
態様におけるコンタクト配列を示したものである。
態様におけるコンタクト配列を示したものである。
第３図〔Ｉ〕において、Ｓは信号用コンタクトを表
し、Ｇはグランド用コンタクトを表わしている。また、
Ｓ及びＧに付記されている数字は順番を示したにすぎ
ず、それ自体特別の意味を有するものではない。
し、Ｇはグランド用コンタクトを表わしている。また、
Ｓ及びＧに付記されている数字は順番を示したにすぎ
ず、それ自体特別の意味を有するものではない。
３は、本発明に係る多極電気コネクタに使用されるコ
ンタクトであって、このコンタクト（３）は同軸ケーブ
ルの中心導体及び外部導体と接続される接続端子部
（Ａ）とコネクタの絶縁性のボディに保持される固定部
（Ｂ）と嵌合相手のコンタクトと接触しあう接触部
（Ｃ）との３部分から成り立っている。
ンタクトであって、このコンタクト（３）は同軸ケーブ
ルの中心導体及び外部導体と接続される接続端子部
（Ａ）とコネクタの絶縁性のボディに保持される固定部
（Ｂ）と嵌合相手のコンタクトと接触しあう接触部
（Ｃ）との３部分から成り立っている。
第３図〔II〕の（ａ）は、第３図〔Ｉ〕に示されるコ
ンタクト群の接続端子部（Ｃ）側から見た端子配列を示
したもので、その配列はG1、S1、G2、S2…G8、S8、G9、
S9であって、接続端子の配列は従来のものと変らない。
ンタクト群の接続端子部（Ｃ）側から見た端子配列を示
したもので、その配列はG1、S1、G2、S2…G8、S8、G9、
S9であって、接続端子の配列は従来のものと変らない。
しかしながら、第３図〔II〕の（ｂ）で示すように、
第３図〔Ｉ〕で示す本発明に係るコネクタのコンタクト
（３）の接触部（Ｃ）側の配列は、対になる信号用接触
部（S1…S9）とアース用接触部（G1…G9）は、上段と下
段に分れ相対している。また、相互に隣接する対同志で
は上下段が逆の位置になっている。即ち、第３図〔II〕
（ｂ）の場合には、上段は、S1、G2、S3、G4…G8、S9の
順序で並び、下段は、G1、S2、G3、S4…S8、G9の順序で
並んでいる。
第３図〔Ｉ〕で示す本発明に係るコネクタのコンタクト
（３）の接触部（Ｃ）側の配列は、対になる信号用接触
部（S1…S9）とアース用接触部（G1…G9）は、上段と下
段に分れ相対している。また、相互に隣接する対同志で
は上下段が逆の位置になっている。即ち、第３図〔II〕
（ｂ）の場合には、上段は、S1、G2、S3、G4…G8、S9の
順序で並び、下段は、G1、S2、G3、S4…S8、G9の順序で
並んでいる。
第４図は、本発明に係る多極電気コネクタのクロスト
ーク量を測定し、従来のものと比較した結果を示したも
のである。
ーク量を測定し、従来のものと比較した結果を示したも
のである。
第４図において、曲線（１）は本発明に係る多極電気
コネクタのクロストーク量を、また、曲線（２）は従来
の多極電気コネクタのクロストーク量を示したものであ
る。なお横軸はRise time（ns）を、縦軸はクロストー
ク（dB）を示している。
コネクタのクロストーク量を、また、曲線（２）は従来
の多極電気コネクタのクロストーク量を示したものであ
る。なお横軸はRise time（ns）を、縦軸はクロストー
ク（dB）を示している。
本発明に係る多極電気コネクタは、以上に述べ、か
つ、第３図〔Ｉ〕で例示したコンタクト配列を採用する
ことにより、第４図で示すように、従来のものに較べ、
クロストーク量がRise time（ns）の全域にわたり、５
（dB）以上低減し、優れた伝送特性を提供する。
つ、第３図〔Ｉ〕で例示したコンタクト配列を採用する
ことにより、第４図で示すように、従来のものに較べ、
クロストーク量がRise time（ns）の全域にわたり、５
（dB）以上低減し、優れた伝送特性を提供する。
また、本発明に係る多極電気コネクタは、同軸ケーブ
ルの接続端子部が一平面上に並んでいるので、同軸フラ
ットケーブルとの結線作業は極めて容易で、信頼性の高
い結線が行ない得る。
ルの接続端子部が一平面上に並んでいるので、同軸フラ
ットケーブルとの結線作業は極めて容易で、信頼性の高
い結線が行ない得る。
第１図は従来のコネクタの説明図で、第２図〔Ｉ〕は従
来のコネクタのコンタクト配列図で、第２図〔II〕の
（ａ）は従来のコンタクトの接続部の配列図で、第２図
〔II〕の（ｂ）は従来のコンタクトの接触部の配列図で
ある。第３図〔Ｉ〕は本発明のコネクタのコンタクト配
列図で、第３図〔II〕の（ａ）は本発明のコンタクトの
接続部の配列図で、第３図〔II〕の（ｂ）は本発明のコ
ンタクトの接触部の配列図である。第４図は本発明のコ
ネクタのクロストーク量の測定結果図である。 １……配線基板、２……レセプタクル型コネクタ、３…
…接続端子、５……プラグ型コネクタ、７……同軸ケー
ブルの導体、８……同軸フラットケーブル。
来のコネクタのコンタクト配列図で、第２図〔II〕の
（ａ）は従来のコンタクトの接続部の配列図で、第２図
〔II〕の（ｂ）は従来のコンタクトの接触部の配列図で
ある。第３図〔Ｉ〕は本発明のコネクタのコンタクト配
列図で、第３図〔II〕の（ａ）は本発明のコンタクトの
接続部の配列図で、第３図〔II〕の（ｂ）は本発明のコ
ンタクトの接触部の配列図である。第４図は本発明のコ
ネクタのクロストーク量の測定結果図である。 １……配線基板、２……レセプタクル型コネクタ、３…
…接続端子、５……プラグ型コネクタ、７……同軸ケー
ブルの導体、８……同軸フラットケーブル。
Claims (1)
- 【請求項１】接続部と固定部と接触部とからなる信号用
・アース用同形のコンタクト２本１対の複数対と前記コ
ンタクトのそれぞれを保持固定する絶縁性のボディとか
らなる同軸フラットケーブル用多極電気コネクタにおい
て、 前記複数対のコンタクトの接続部は、各対単位ごとに信
号用・アース用又はその逆の順序で、一平面上に一列に
配置され、 前記複数対のコンタクトの接触部は、各対単位ごとに、
信号用・アース用が、上下に振り分けられ、かつ、隣接
する各対は相互に信号用とアース用が逆に配置されてい
る 同軸フラットケーブル用多極電気コネクタ
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2271918A JP2587316B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 同軸フラットケーブル用多極電気コネクタ |
| US07/970,642 US5224867A (en) | 1990-10-08 | 1992-11-02 | Electrical connector for coaxial flat cable |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2271918A JP2587316B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 同軸フラットケーブル用多極電気コネクタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04147577A JPH04147577A (ja) | 1992-05-21 |
| JP2587316B2 true JP2587316B2 (ja) | 1997-03-05 |
Family
ID=17506686
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2271918A Expired - Fee Related JP2587316B2 (ja) | 1990-10-08 | 1990-10-08 | 同軸フラットケーブル用多極電気コネクタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2587316B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5522737A (en) * | 1992-03-24 | 1996-06-04 | Molex Incorporated | Impedance and inductance control in electrical connectors and including reduced crosstalk |
| US5259768A (en) * | 1992-03-24 | 1993-11-09 | Molex Incorporated | Impedance and inductance control in electrical connectors and including reduced crosstalk |
| US6095821A (en) * | 1998-07-22 | 2000-08-01 | Molex Incorporated | Card edge connector with improved reference terminals |
| US6015299A (en) * | 1998-07-22 | 2000-01-18 | Molex Incorporated | Card edge connector with symmetrical board contacts |
| JP3564555B2 (ja) * | 2001-03-05 | 2004-09-15 | 日本航空電子工業株式会社 | 高速ディファレンシャル信号伝送用コネクタ |
| JP4127705B2 (ja) * | 2005-10-07 | 2008-07-30 | 日本航空電子工業株式会社 | 電気コネクタ |
| JP4613219B2 (ja) * | 2008-03-14 | 2011-01-12 | 日本航空電子工業株式会社 | コネクタ |
| JP2009064786A (ja) * | 2008-11-13 | 2009-03-26 | 3M Co | コネクタのコンタクトに差動信号を割り当てる方法及びケーブルアセンブリ |
| JP5385631B2 (ja) * | 2009-02-17 | 2014-01-08 | 矢崎総業株式会社 | ピッチ変換コネクタ |
| CN104425929A (zh) * | 2013-08-30 | 2015-03-18 | 台达电子工业股份有限公司 | Rj连接器的端子模块 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56167284A (en) * | 1980-05-28 | 1981-12-22 | Japan Aviation Electron | Connector connected to flat cable and connecting structure |
| JP2776521B2 (ja) * | 1988-12-07 | 1998-07-16 | 日本ヒューレット・パッカード株式会社 | 多極コネクタ |
-
1990
- 1990-10-08 JP JP2271918A patent/JP2587316B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04147577A (ja) | 1992-05-21 |
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