JP2587280B2 - ポリ塩化ビニル系樹脂粘着フイルム - Google Patents

ポリ塩化ビニル系樹脂粘着フイルム

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JP2587280B2 JP29703488A JP29703488A JP2587280B2 JP 2587280 B2 JP2587280 B2 JP 2587280B2 JP 29703488 A JP29703488 A JP 29703488A JP 29703488 A JP29703488 A JP 29703488A JP 2587280 B2 JP2587280 B2 JP 2587280B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、半硬質ポリ塩化ビニル系樹脂粘着フイルム
に関し、詳しくは、種々のマーキングフイルム、マスキ
ングテープ、保護フイルム等に適する半硬質ポリ塩化ビ
ニル系樹脂粘着フイルムであつて、経時的に粘着力の低
下のない半硬質ポリ塩化ビニル系樹脂粘着フイルムに関
する。
従来の技術 着板、ウインドー・デイスプレイ、車両、各種塔槽
類、配管、プラント機器等に用いられるマーキングフイ
ルム、自動車や各種機器類の塗装時に非塗装領域に貼着
されるマスキングテープ、各種基材の表面保護に用いら
れる保護フイルム等は、多くは、液状の可塑剤を含有す
る半硬質塩化ビニル系樹脂からなるフイルムにアクリル
系粘着剤層を設けて形成されている。
しかし、かかる従来のポリ塩化ビニル系樹脂粘着フイ
ルムにおいては、フイルムに含有される液状可塑剤が粘
着剤層に移行して、粘着力が経時的に大幅に低下する。
このような問題を解決するために、従来、例えば、フ
イルムに予めプライマー処理を施した後、これにアクリ
ル系粘着剤層を設ける方法が提案されているが、製造工
程数を増加させ、製造費用を高くする。また、特開昭60
−4543号公報や特開昭60−195146号公報、特開昭60−19
5147号公報等に記載されているように、ポリ塩化ビニル
に液状可塑剤と共に、低分子量のアクリル樹脂や、或い
はエチレン/酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニ
ル/一酸化炭素共重合体等を加える等の方法も提案され
ているが、上記の方法と同様に、製造費用を高くするほ
か、粘着力の経時低下を十分に抑えることができない。
発明が解決しようとする課題 本発明者は、従来のアクリル系粘着剤層を有する半硬
質ポリ塩化ビニル系樹脂粘着フイルムにおける上記した
問題を解決するために鋭意研究した結果、基材半硬質ポ
リ塩化ビニル系樹脂フイルムに所定量のハイドロタルサ
イト類化合物を配合することによつて、マーキングフイ
ルム、マスキングテープ、保護フイルム等に要求される
印刷性、耐熱性、耐候性等を低下させることなく、上記
可塑剤の粘着剤層の移行を防止して、粘着力の経時低下
をよく抑えることができることを見出して、本発明に至
つたものである。
従つて、本発明は、経時的に粘着力の低下のない半硬
質ポリ塩化ビニル系樹脂粘着フイルムを提供することを
目的とする。
課題を解決するための手段 本発明による半硬質ポリ塩化ビニル系樹脂粘着フイル
ムは、塩化ビニル系重合体100重量部について、液状可
塑剤を10〜45重量部とハイドロタルサイト類化合物を0.
1〜5重量部含有する塩化ビニル系樹脂からなるフイル
ムにアクリル系粘着剤層を設けてなることを特徴とす
る。
本発明において、塩化ビニル系重合体とは、塩化ビニ
ルの単独重合体のほか、塩化ビニルと種々の単量体との
共重合体を含むものとする。かかる共重量体としては、
例えば、エチレン、プロピレン、ブチレン等のα−オレ
フイン、フツ化ビニル、塩化ビニリデン等の塩化ビニル
以外のハロゲン化ビニル及びハロゲン化ビニリデン、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル等の
1種又は2種以上を挙げることができる。これら共単量
体は、塩化ビニル共重合体において、通常、20重量%以
下であることが好ましい。
本発明において用いる基材である半硬質ポリ塩化ビニ
ル系樹脂は、液状可塑剤を含有する。かかる液状可塑剤
としては、エステル系可塑剤が好ましく、特に、例え
ば、ジオクチルアジペート、ジオクチルフタレート等の
フタル酸ジエステル系可塑剤や、ポリエステル系可塑剤
が好適に用いられる。ポリエステル系可塑剤は、よく知
られているように、マレイン酸、アジピン酸、フタル
酸、アゼライン酸、セバシン酸等の二塩基酸と、エチレ
ングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、ジプロピレングリコール、1,6−ヘキサン
ジオール等のグリコールとをn−オクチルアルコール、
n−デシルアルコール等の適宜の停止剤の存在下に反応
させて得られる可塑剤である。
また、上記以外にも、例えば、ジ−n−ブチルアジペ
ート、ジ(2−エチルヘキシル)アジペート、ジイソデ
シルアジペート等のアジピン酸ジアルキルエステル、ト
リ(2−エチルヘキシル)トリメリテート、トリ(n−
オクチル)トリメリテート、トリ(イソデシル)トリメ
リテート等のトリメリト酸トリアルキルエステル等も用
いられる。
かかる液状可塑剤は、塩化ビニル系重合体100重量部
について、10〜45重量部の範囲で配合される。液状可塑
剤の配合量が塩化ビニル系重合体100重量部について、1
0重量部よりも少ないときは、得られるフイルムの剛性
が大きく、伸びが小さいために、前記した用途に用いる
に適さない。しかし、45重量部を耐えるときは、得られ
るフイルムが過度に柔軟であつて、所謂腰がないので、
同様に、前記した用途に用いるに適さない。
本発明によれば、基材である半硬質ポリ塩化ビニル系
樹脂は、更に、ハイドロタルサイト類化合物を含有す
る。かかるハイドロタルサイト類化合物は、合成品が、
例えば、協和化学工業(株)から「アルカマイザーI」
や「DHT−4A」として市販されており、本発明において
は、かかる市販品を好適に用いることができる。
かかるハイドロタルサイト類化合物は、塩化ビニル系
重合体100重量部について、0.1〜5.0重量部の範囲で配
合される。ハイドロタルサイト類化合物の配合量が塩化
ビニル系重合体100重量部について、0.1重量部よりも少
ないときは、目的とする粘着フイルムの粘着力の経時低
下を十分に抑えることができず、他方、5.0重量部を越
えるときは、得られるフイルムの伸びの低下が著しく、
前記した用途への使用に適さない。
本発明においては、基材である半硬質ポリ塩化ビニル
系樹脂は、更に、必要に応じて、安定剤、滑剤、充填
剤、着色剤、加工助剤、軟化剤、金属粉、防曇剤、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止剤、難燃剤等を適宜に
含有していてもよい。安定剤としては、例えば、Ba−Zn
系、Cd−Ba系、Sn系等のものが用いられ、或いはこれら
がエポキシ化大豆油、エポキシ樹脂等と併用される。ま
た、軟化剤としては、例えば、エチレン/酢酸ビニル共
重合体やエチレン/酢酸ビニル/一酸化炭素共重合体等
が用いられる。
上記したような基材半硬質ポリ塩化ビニル系樹脂フイ
ルムは、カレンダー加工、押出加工、キヤスト加工等に
よつてフイルムに加工することができる。かかるフイル
ムにアクリル系粘着剤を塗布し、乾燥すれば、本発明に
よるポリ塩化ビニル系樹脂粘着フイルムを得ることがで
きる。アクリル系粘着剤は、従来よりポリ塩化ビニル系
樹脂粘着フイルムに用いられている通常の粘着剤を用い
ることができる。
発明の効果 以上のように、本発明によれば、アクリル系粘着剤層
を有する半硬質ポリ塩化ビニル系樹脂粘着フイルムにお
いて、基材を構成する塩化ビニル系樹脂に液状可塑剤と
共に所定量のハイドロタルサイト類化合物を配合するこ
とによつて、上記可塑剤の粘着剤層の移行を防止し、粘
着力の経時低下をよく抑えることができ、しかも、かく
して得られるフイルムは、印刷性、耐熱性、耐候性等に
もすぐれるので、マーキングフイルム、マスキングテー
プ、保護フイルム等に好適に用いることができる。
実施例 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は
これら実施例により何ら限定されるものではない。
第1表に示す配合にて塩化ビニル樹脂組成物を調製
し、175℃、12インチ、2本ロールにて5分間混練し、
これを厚さ0.1mmのフイルムに加工した。これらフイル
ムについて、以下の試験を行なつた。
粘着力保持性 フイルムにアクリル系粘着剤(東洋インキ(株)製BP
S−5213/BHS−8515(10/2)の混合物)を厚さ30μmに
塗布し、乾燥硬化させ、この粘着剤層の上に離型紙を貼
着した。
この粘着フイルムを約80℃のオーブン中にて7日間放
置した後、25mm幅の短冊状に裁断し、離型紙を剥離し、
ステンレス鋼(SUS304)板上にゴムロールを用いて貼り
付けた。次いで、シヨツパー試験装置を用いて、室温に
て200mm/分の速度にてフイルムの剥離接着力を測定し
た。この加熱処理後のフイルムの剥離接着力と加熱処理
前のそれとから、次式に基づいて、粘着力保持性(%)
を求めた。
印刷性 フイルムを温度約70℃、湿度約90%の恒温恒湿槽に14
日間放置した後、フイルムに印刷インキ(大日本インキ
化学工業(株)性105Y紅)を厚さ約20μmに塗布し、1
日間放置した。この後、印刷インキ上にセロハンテープ
を圧着し、次いで、速やかにセロハンテープを剥がし
て、インキの剥離状況を目視にて観察した。○はインキ
の剥離がなかつたことを示す。
耐候性 フイルムをアルミニウム板に貼り付け、サンシヤイン
・ウエザオ・メーター(スガ試験機(株)製WE−SUN−H
C型サンシヤイン・ウエザー・メーター)63℃、降雨12
分/60分で1000時間照射して、かかる照射をしなかつた
試料との色差を色差計(日本電色工業(株)製SZ−Σ80
型)にて測定した。
耐熱性 フイルムを約160℃のギヤーオーブン中に40分間放置
し、かかる熱処理を行なわなかつた試料との色差を色差
計(日本電色工業(株)製SZ−Σ80型)にて測定した。
張力強度及び伸び JIS K 6732に記載されている方法に準じて、室温にて
200mm/分の引張速度にて測定した。
以上の結果を第1表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3/26 KGL C08K 3/26 KGL 5/10 KGY 5/10 KGY C08L 27/06 LFT C08L 27/06 LFT C09J 7/02 JJW C09J 7/02 JJW

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル系重合体100重量部について、
    液状可塑剤を10〜45重量部とハイドロタルサイト類化合
    物を0.1〜5重量部含有する塩化ビニル系樹脂からなる
    フイルムにアクリル系粘着剤層を設けてなる半硬質ポリ
    塩化ビニル系樹脂粘着フイルム。
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