JP2587278Y2 - 昇圧エア供給装置 - Google Patents

昇圧エア供給装置

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JP2587278Y2 JP1991104081U JP10408191U JP2587278Y2 JP 2587278 Y2 JP2587278 Y2 JP 2587278Y2 JP 1991104081 U JP1991104081 U JP 1991104081U JP 10408191 U JP10408191 U JP 10408191U JP 2587278 Y2 JP2587278 Y2 JP 2587278Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エア供給源から供給さ
れたエアを昇圧して空圧装置等に供給する昇圧エア供給
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、この種の昇圧エア供給装置の従来
例の一つを、本考案の一実施例を示す添付図面を参照し
て説明する。シリンダ1内には、隔壁2で仕切ることに
よりその両側に一対のシリンダ室3a、3bが形成され
て、各シリンダ室3a、3bに嵌装されたピストン5
a、5bが隔壁2を貫通したロツド6により連結され、
各ピストン5a、5bの外面側の空間が夫々駆動室7
a、7bに、内面側の空間が夫々昇圧室8a、8bとな
つている。
【0003】各昇圧室8a、8bは、夫々逆止弁10を
介してエア供給源11に、また、逆止弁12を介して吐
出口13に接続されている。各駆動室7a、7bは、方
向切換弁15を介して上記のエア供給源11に接続され
ており、この方向切換弁15は、5ポート2位置のスプ
ール式であつて、左側のパイロツト室16が右側のパイ
ロツト室より大径になっていて、両室に同時に同圧力が
作用した場合には、スプールが右側に移動して左側位置
Lに切り換わるようになっている。
【0004】上記した隔壁2の両面には、アクチユエー
タであるロツド19を昇圧室8a、8b内に突出した常
閉式の開閉弁18a、18bが配設され、互いに接続さ
れて給排通路20により方向切換弁15のパイロツト室
16に接続されており、各開閉弁18a、18bはピス
トン5a、5bが接近してロツド19を押圧することに
より開放され、右側の開閉弁18aが開くと、右側の昇
圧室8a内のエアが給排通路20を通つてパイロツト室
16に供給され、左側の開閉弁18bが開くと、パイロ
ツト室16内のエアが給排通路20を通つて排出口21
から大気に抜けるようになつている。
【0005】そして、方向切換弁15が図1に示すよう
に右側位置Rにあるときは、左側の駆動室7bが大気に
開放される一方、右側の駆動室7aがエア供給源11に
接続された状態となつて、その右側の駆動室7aと左側
の昇圧室8b内に供給されるエアの圧力により両ピスト
ン5a、5bを左側に動かそうとする力が、右側の昇圧
室8a内に供給されるエアの圧力により両ピストン5
a、5bを右側に動かそうとする力に勝ることにより、
両ピストン5a、5bが左側に移動し、それにより右側
の昇圧室8a内のエアが昇圧されて吐出口13から吐出
される。その際、右側の昇圧室8aの圧力が減圧弁23
にフイードバツクされて、それに対応して右側の駆動室
7aに供給される一次圧が制御され、二次圧である吐出
圧が略一定に維持される。
【0006】右側のピストン5aが隔壁2に接近して、
図2に示すように、右側の開閉弁18aのロツド19を
押圧して開放すると、右側の昇圧室8a内のエアがパイ
ロツトエアとして方向切換弁15のパイロツト室16内
に加えられて二次側のパイロツトエア圧が高められるこ
とにより、方向切換弁15が図3のように左側位置Lに
切り換わり、今度は、右側の駆動室7aが大気に開放さ
れる一方、左側の駆動室7bがエア供給源11に接続さ
れた状態となつて、上記とは逆に、両ピストン5a、5
bが右側に移動する。それに伴い、右側の開閉弁18a
が閉じてパイロツト室16内が高いパイロツト圧に維持
されることにより、方向切換弁15も切り換わつた左側
位置Lに維持され、両ピストン5a、5bの右動が継続
されることにより左側の昇圧室8b内のエアが昇圧され
て吐出口13から吐出される。
【0007】左側のピストン5bが隔壁2に接近して、
図4に示すように左側の開閉弁18bのロツド19を押
圧して開放すると、方向切換弁15のパイロツト室16
内のエアが給排通路20を通つて排出口21から大気中
に抜け、パイロツト圧が低下することによつて方向切換
弁15が図1の左側位置Lに切り換わり、再び両ピスト
ン5a、5bが左動を開始し、上記の繰り返しにより、
両昇圧室8a、8bから昇圧されたエアが交互に吐出さ
れるようになつている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
従来装置では、定常の運転時には上記のとおりの作動を
確実に期すことができるのであるが、工場の稼働の終了
等によつて供給エア圧が徐々に低下し、ピストン5a、
5bの移動速度が遅くなつたときに問題が生じる場合が
ある。
【0009】例えば、図2において右側のピストン5a
が低速度で隔壁2に接近すると、右側の開閉弁18aの
ロツド19が少量押されることにより開閉弁18aが小
さな開度で開く。そうすると、右側の昇圧室8aから方
向切換弁15のパイロツト室16には少ない流量のパイ
ロツトエアが供給されることとなつて、スプールを反対
側に一挙に移動させて切り換えるのではなくて、スプー
ルを徐々に移動させることになる。スプールが移動途中
で中間位置に達すると、方向切換弁15は、定常の2位
置L、Rとは違つた、例えば、図5、図6の鎖線に示す
中立位置Nを取つて、両駆動室7a、7bがともに大気
に開放された状態となる。
【0010】右側の駆動室7a内のエアが抜けることに
より、図5(A)に示すように、両ピストン5a、5b
が右側に移動するが、それに伴つて右側の開閉弁18a
が閉じるためにパイロツト圧がそれ以上高まることがな
く、方向切換弁15は上記の中立位置Nを取つたところ
で停止する。そうすると、工場の稼働の開始等によつて
エアの供給が再開されたとしても、いずれの駆動室7
a、7bにもエアが供給されず、再駆動できない。
【0011】また、図4において、左側のピストン5b
が低速度で隔壁2に接近した場合も、左側の開閉弁18
bのロツド19が少量押されて少し開くだけとなつて、
方向切換弁15のパイロツト室16からエアが少量しか
抜けないために、図5(B)に示すように、方向切換弁
15のスプールが一挙に移動せずに徐々に移動して中立
位置Nを取つて、上記と同じようにその位置で停止し、
再駆動できないことがある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本考案の昇圧エア供給装
置は、叙上の点に鑑み案出されたものであつて、方向切
換弁のパイロツト室と、いずれか一方の駆動室と方向切
換弁の接続通路との間に、絞り装置を接続した構成とし
た。
【0013】
【作用】方向切換弁が中立位置を取つて両駆動室が大気
に開放された状態で停止した場合、方向切換弁のパイロ
ツト室内のエアは、絞り装置を通つて大気中に徐々に抜
けて、パイロツト圧が低圧となり、方向切換弁がそれに
対応した所定の方向に強制的に切り換えられる。これに
より、一方の駆動室がエア供給源に接続され、他方の駆
動室が大気に開放された状態で待機することとなつて、
供給源からのエアの供給が再開された場合に、確実に再
駆動される。
【0014】また、同じく方向切換弁が中立位置を取つ
て両駆動室がエア供給源に接続された状態で停止した場
合は、エアの供給が再開されると、絞り装置を通つてエ
アがパイロツト室に供給されることによりパイロツト圧
上昇し、方向切換弁がそれに対応した位置に切り換え
られて、装置の再駆動が可能となる。
【0015】この絞り装置は、定常運転時においては、
パイロツト室にエアを供給する場合あるいはパイロツト
室からエアを抜く場合に、余分なエア洩れを極力阻止す
るように機能し、パイロツト室内を急速に高圧または低
圧にして、方向切換弁の2位置間での切り換えを確実に
行わせる。
【0016】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。本実施例では、既述した従来装置におい
て、方向切換弁15のパイロツト室16へのパイロツト
エアの給排通路20のパイロツト室16側の端部と、左
側の駆動室7bと方向切換弁16の接続通路30の途中
とが、逃し通路31によつて接続されており、その逃し
通路31に、固定または可変の絞り弁32が介設されて
いる。
【0017】本実施例はこのような構造になり、図5
(A)に示すように、方向切換弁15のパイロツト室1
6のエア圧の上昇が不足することにより、方向切換弁1
5が中立位置Nを取つて両駆動室7a、7bが大気に開
放された状態で停止した場合、パイロツト室16内及び
給排通路20内のエアは、同図の矢線で示すように、絞
り弁32を介設した逃し通路31から接続路30を通つ
て大気中に徐々に抜けて、パイロツト圧が低圧となり、
方向切換弁15が図1に示すように右側位置Rに強制的
に切り換えられる。これにより、右側の駆動室7aがエ
ア供給源11に接続され、左側の駆動室7bが大気に開
放された状態で待機することとなつて、供給源11から
のエアの供給が再開された場合に、定常に再駆動され
る。
【0018】図5(B)に示すように、パイロツト室1
6のエア圧が十分に低下しないことにより、方向切換弁
15が中立位置Nを取つて停止した場合も、パイロツト
室16内及び給排通路20内のエアが、同じく絞り弁3
2を介設した逃し通路31から大気中に徐々に抜けてパ
イロツト圧が低圧となることにより、同じく方向切換弁
15が図1に示すように右側位置Rに強制的に切り換え
られ、再駆動が確約される。
【0019】逃し通路31に介設した絞り弁32は、定
常の運転時には以下のように機能する。図1のように、
ピストン5a、5bが左動している場合は、左側の駆動
室7bから排出されるエアが不必要にパイロツト室16
に供給されるのを阻止して、方向切換弁15を右側位置
Rに保持する。
【0020】図2のように、パイロツトエアがパイロツ
ト室16に供給される場合は、その洩れを抑えて速やか
にパイロツト圧を上昇させ、方向切換弁15の左側位置
Lへの切り換えを確実に行わせる。
【0021】図3のように、ピストン5a、5bが右動
している場合は、左側の駆動室7bへ供給される駆動用
エアの一部がパイロツト室16に加えられて、方向切換
弁15を左側位置Lに保持するのに役立つ。
【0022】図4のように、パイロツト室16からエア
が抜かれる場合は、駆動用エアの給排通路20への流入
を抑えて、パイロツト圧を速やかに低下させ、方向切換
弁15の右側位置Rへの切り換えを確実に行わせる。
【0023】以上のように、絞り弁32を介設したこと
により、逃し通路31を設けたことで定常の運転に何ら
支障をきたすものではない。
【0024】なお、本考案は、方向切換弁15が、図7
の鎖線に示す中立位置N′を取つて、両駆動室7a、7
bがエア供給源11に接続された状態で停止した場合に
も対応できる。この場合は、エアの供給が再開される
と、絞り弁32を通つてエアが方向切換弁15の左側の
パイロツト室16に供給されることによりそのパイロツ
室16の圧力が上昇するとともに、右側のパイロツト
室も同圧に上昇するのであるが、左側のパイロツト室1
6の方が大径であるから、方向切換弁15が左側位置L
に強制的に切り換えられて、装置の再駆動が可能とな
る。
【0025】また、本考案は、図8に示すように、ばね
35の弾力により一側の切換位置へ付勢した形式の方向
切換弁15aを使用した場合にも適用できる。
【0026】
【考案の効果】以上詳細に説明したとおり、本考案によ
れば、方向切換弁が中立位置で停止したとしても、パイ
ロツト圧が自動的に低圧または高圧となることにより、
方向切換弁がそれに対応した所定の方向に強制的に切り
換えられ、装置を確実に再駆動することができる。しか
も、絞り装置を介設しただけの簡単な構造で上記機能を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】方向切換弁が右側位置Rにある状態の説明図で
ある。
【図2】その方向切換弁が切り換わる直前の状態の説明
図である。
【図3】方向切換弁が左側位置Lにある状態の説明図で
ある。
【図4】その方向切換弁が切り換わる直前の状態の説明
図である。
【図5】方向切換弁が中立位置にある状態の説明図であ
る。
【図6】方向切換弁の拡大説明図である。
【図7】方向切換弁が他の中立位置を取つた状態の拡大
説明図である。
【図8】方向切換弁の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
2:隔壁 3a、3b:シリンダ室 5a、5b:ピス
トン 6:ロツド 7a、7b:駆動室 8a、8b:
昇圧室 10、12:逆止弁 11:エア供給源 13:吐出口 15、15a:方向切換弁 16:パイ
ロツト室 18a、18b:開閉弁 19:ロツド(ア
クチユエータ) 20:給排通路 21:排出口 3
0:接続通路 31:逃し通路 32:絞り弁

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隔壁を介して連設した一対のシリンダ室
    内に、前記隔壁を貫通したロツドにより互いに連結され
    たピストンを夫々嵌装して、該各ピストンの外面側に駆
    動室を、内面側に昇圧室を夫々構成し、前記各昇圧室を
    夫々逆止弁を介してエア供給源と吐出口とに接続すると
    ともに、前記各駆動室を、パイロツト圧の高低により切
    り換わる方向切換弁を介して前記エア供給源に接続し、
    前記隔壁の両面に、前記ピストンの接近でアクチユエー
    タを押圧することにより、前記昇圧室内のエアを前記方
    向切換弁のパイロツト室に供給する開閉弁と、前記パイ
    ロツト室内のエアを大気に開放する開閉弁のいずれか一
    方ずつを配設し、前記方向切換弁の切り換わりにより前
    記各駆動室にエアを交互に供給して前記ピストンを一定
    ストロークずつ交互方向に移動させることにより、前記
    各昇圧室のエアを交互に昇圧して前記吐出口から吐出す
    るようにした昇圧エア供給装置において、前記方向切換
    弁の前記パイロツト室と、いずれか一方の前記駆動室と
    前記方向切換弁の接続通路との間に、絞り装置を接続し
    たことを特徴とする昇圧エア供給装置。
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