JP2587134Y2 - 印刷用または書込み用シート - Google Patents

印刷用または書込み用シート

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JP2587134Y2
JP2587134Y2 JP1992052423U JP5242392U JP2587134Y2 JP 2587134 Y2 JP2587134 Y2 JP 2587134Y2 JP 1992052423 U JP1992052423 U JP 1992052423U JP 5242392 U JP5242392 U JP 5242392U JP 2587134 Y2 JP2587134 Y2 JP 2587134Y2
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pigment
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信義 渡辺
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Nihon Micro Coating Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、印刷用または書込み用
プラスチックシートに関する。
【0002】
【従来技術】従来の印刷用、または書込み用プラスチッ
クシート(これを印刷用シートという)は、図1に示す
ようにベースシートの表面にチタンホワイト(TiO2)、
亜鉛華(ZnO)の微粉末(微結晶)をバインダー接着剤
で接着し乱反射層を形成してなるものである。これは紙
に比べて力学的に強く、また耐水性もあるものであるこ
とから屋外用の印刷物、特殊な書籍に利用されてきた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ここで利用されるチタ
ンホワイト、亜鉛華は、その結晶の可視光における光の
透過率が非常に良いため、その結晶自体が大きく、表面
が滑らかであるとき透明となるはずである。しかし、チ
タンホワイト、亜鉛華は、同時に光の屈折率が大きく、
光りが空気中から結晶表面に当たると、表面反射を起こ
しやすい。そのためそれら結晶が小さな微粉末である場
合に、結晶の表面が不規則な方向を向いているため光を
乱反射し、それら自体は白く見える。
【0004】しかし、乱反射層を形成するためのバイン
ダー樹脂も屈折率が大きいため、微結晶にバインダー樹
脂が着くと、あたかも磨りガラス表面に屈折率の大きい
水を付けると、光が透過して磨りガラスの役目を果さな
いのと同様に、バインダー樹脂が微結晶粉末表面での光
の反射を少なくするという作用をする。
【0005】さらに、図1aに示すように、バインダー
樹脂はチタンホワイト、亜鉛華結晶表面に良く付くばか
りか、印刷用シートを平滑にする作用があるために、光
の乱反射がますます起こりにくくなる。バインダー樹脂
とチタンホワイト結晶の屈折率が同じであり、両者を混
合した層の表面が滑らかなとき、この混合層は透明に近
くなる。そのため、印刷用シートの裏面が写るという実
用上の欠点が生じていた。
【0006】それ故、従来は図1にも示すように、光が
印刷用シートの裏面まで透過しないようにチタンホワイ
ト、亜鉛華の微粉末(微結晶)からなる乱反射層を厚く
せざるを得なかった。
【0007】また、このような印刷用シートは高価であ
り製造コストを高いものにした。
【0008】そこで、本考案の目的は、光透過が著しく
減少する印刷用シートを提供することである。
【0009】また、本考案の他の目的は、ベースシー
ト、乱反射層の厚さが薄い上記印刷用シートを提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案に係る印刷用シー
トは、ベースシート表面の一部に、白色顔料であるチタ
ンホワイト(TiO2)および/または亜鉛華(Zn)の微粉
末と共に、蛍光顔料、燐光顔料および/または蛍光染料
をバイダー接着剤と混合して塗布して形成される。
【0011】この印刷用シートは次のように製造され
る。先ず、粒径0.1〜10μmのチタンホワイトおよ
び亜鉛華粉末を、それぞれ100〜150℃で1時間以
上加熱して、粉末表面の水分を除く。
【0012】次に、チタンホワイトと亜鉛華粉末を混合
する。混合比は任意でよく、またいずれか一方のみでも
よい。
【0013】チタンホワイトと亜鉛華の全重量を1と
し、これに対して、蛍光顔料、燐光顔料および/または
蛍光染料の重量を0.2〜0.001の割合で混合す
る。蛍光顔料としては、オキシスルフォン酸、アミノス
ルフォン酸、フルオレイン、ルモゲンイエローオレンジ
等が好適であり、燐光顔料としては、ベンゾイルカルバ
ゾールまたはその誘導体、安息香酸、アジピン酸の誘導
体等が好適であり、蛍光染料としては、スチルベン型蛍
光増白剤、ベンズオキサゾール型蛍光増白剤、ベンゾチ
アゾール型蛍光増白剤等が好適である。
【0014】そして、これらを均一に混合した後、さら
に、バインダー接着剤と混合して、スラリーとする。バ
インダー接着剤としては、ポリエステル樹脂接着剤が好
適であるが、これに限定されるものではなく、ポリエス
テル、ポリ酢酸ビニル、またはポリ塩化ビニルの樹脂接
着剤が利用できる。
【0015】ここでバインダー接着剤と、チタンホワイ
ト、亜鉛華粉末、そして蛍光顔料等との混合物であるス
ラリーの粘度は50〜300cpとする。
【0016】ベースシートとしては、厚さ5〜50μm
のポリエステルシートが好適であるが、これに限定され
るものではなく、ポリプロピレンシート、アセテートシ
ートも利用できる。
【0017】このベースシートの表面上に上記スラリー
を厚さ2〜50μmで均一に塗布し、温度40〜110
℃に保たれた乾燥器の中に入れて乾燥する。
【0018】このようにして形成された印刷用シートの
乱反射層において、蛍光顔料(蛍光染料、燐光顔料、ま
たはこれらの混合物についても同様)が一般的に光吸収
が比較的大きく、特に短波長領域の光を吸収するので、
印刷用シート透過光はその分だけ減少する。したがっ
て、印刷用シートの裏面が透けるという実用上の欠点が
なくなる。
【0019】さらに、印刷用シートの印刷された部分以
外の面では、チタンホワイト、亜鉛華の光乱反射の他
に、蛍光顔料(染料)からの蛍光、あるいは燐光顔料か
らの燐光が反射されるので、印刷部分と光反射部分との
コントラストがさらに大きくなる。
【0020】利用する蛍光色は白色でなくとも良く、緑
色、橙色等とすると目立ちやすいので、下地模様や罫
線、区画等を付けるために利用できる。
【0021】
【考案の効果】本考案による印刷用シートは、塗布層を
薄くすることが可能となることから、薄くなった研磨層
を力学的に保持するベースシートの厚さも薄くすること
ができる。これは、原材料のコストを低下させる他に、
このシートより作製した印刷物を軽く、かつ薄くするこ
とができる。
【0022】また、この印刷用シートを利用した書籍は
従来のものに較べて、その厚さを半分以下にすることが
できる。
【0023】さらに、蛍光顔料、燐光顔料、蛍光染料を
混入したことにより、薄暗い場所での文字等の判読が容
易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の印刷用シートの断面図であって、入射光
の反射および透過を示す。

Claims (6)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースシートの表面の一部に、白色顔料で
    あるチタンホワイトおよび亜鉛華の少なくとも一方の微
    粉末と共に、蛍光顔料、燐光顔料および蛍光染料の少な
    くとも1つをバインダー接着剤と混合して塗布して成る
    印刷用または書込み用シート
  2. 【請求項2】請求項1に記載の印刷用または書込み用シ
    ートであって、 前記蛍光顔料がオキシスルフォン酸、アミノスルフォン
    酸、またはフルオレイン、ルモゲンイエローオレンジで
    ある、ところの印刷用または書込み用シート
  3. 【請求項3】請求項1に記載の印刷用または書込み用シ
    ートであって、 前記燐光顔料が、ベンゾイルカルバゾールあるいはその
    誘導体、安息香酸、またはアジピン酸の誘導体である、
    ところの印刷用または書込み用シート
  4. 【請求項4】請求項1に記載の印刷用または書込み用シ
    ートであって、 前記蛍光顔料が、スチルベン型蛍光増白剤、ベンズオキ
    サゾール型蛍光増白剤、またはベンゾチアゾール型蛍光
    増白剤である、ところの印刷用または書込み用シート
  5. 【請求項5】請求項1に記載の印刷用または書込み用シ
    ートであって、前記ベースシート が、ポリエステルシート、ポリプロピ
    レンシート、またはアセテートシートである、ところの
    印刷用または書込み用シート
  6. 【請求項6】請求項1に記載の印刷用または書込み用シ
    ートであって、 前記バインダー接着剤が、ポリエステル、ポリ酢酸ビニ
    ル、またはポリ塩化ビニルの樹脂接着剤である、ところ
    印刷用または書込み用シート
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