JP2586807Y2 - 吸液処理材 - Google Patents

吸液処理材

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JP2586807Y2
JP2586807Y2 JP1991026394U JP2639491U JP2586807Y2 JP 2586807 Y2 JP2586807 Y2 JP 2586807Y2 JP 1991026394 U JP1991026394 U JP 1991026394U JP 2639491 U JP2639491 U JP 2639491U JP 2586807 Y2 JP2586807 Y2 JP 2586807Y2
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耕三 合田
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大三株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この出願の考案は、生理用ナプキ
ンなど素肌に接触させて使用するのに適した吸液処理材
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吸液処理材の防水層は、
ポリエチレンフィルム、ポリエチレンフィルムをラミネ
ートした不織布、ポリエチレンフィルムをラミネートし
た防水紙などの素材により構成された通気性をまったく
有さないものであった。
【0003】ところで、従来、ポリエチレン樹脂中に炭
酸カルシウムを練り込みフィルム化することにより、通
気性を持たせる工夫はされているが、JISP−811
7の規格に準じ通気度を測定すると、500秒以上とい
う結果となって、充分な通気性を有さないものであっ
た。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】したがって、上記従来
の吸液処理材の防水層に用いられていた素材は、吸液処
理は確実に行えるが、通気性をまったく有さないか、通
気性が不充分であるので、長時間、素肌に接触させて使
用すると、蒸れによる、かぶれ、発疹などの皮膚障害が
生ずる原因となっていた。
【0005】そこで、この出願の考案は、従来の吸液処
理材を使用した場合に生ずるこのような皮膚障害の原因
を解消することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、この出願の考
案は、接触層1、吸収層2、防水層3の順でこれらの層
を重ね合わせてなる吸液処理材であって、これらの層は
すべて通気性を有するものとし、接触層1である使用面
を上にしたときの通気度が、JISP−8117(紙及
び板紙の通気度試験方法)による測定結果において1〜
10秒の範囲である吸液処理材としている。
【0007】
【作用】この出願の考案に係る吸液処理材は、上記手段
を施したため、長時間、素肌に接触させて使用する場合
における通気性が充分なものとなった。
【0008】
【実施例】以下、この出願の考案に係る吸液処理材の構
成を、実施例として示した図面に基づいて説明する。
【0009】図1、2は、この出願の考案に係る吸液処
理材の実施例を示しており、接触層1、吸収層2、防水
層3の順でこれらの層を重ね合わせてなる吸液処理材と
しており、これらの層はすべて通気性を有するものとし
ている。
【0010】前記接触層1は、一般的に不織布などの素
材が用いられ、図1、2に示されるように、通常は一層
として実施される。また、前記素材の標準的な通気度
は、表1に示すとおりである。
【0011】前記吸収層2は、脱脂綿体、吸収紙、高吸
収性シートなどの素材が用いられ、一層として実施する
こともできるが、図1、2に示されるように、複数層と
して実施してもよい。実施例では、図1、2に示したも
の共に脱脂綿体2aと高吸収性シート2bの二層を重ね
合わせたものとした。また、前記素材の標準的な通気度
は、表1に示すとおりである。
【0012】前記防水層3は、ポリエチレンフィルムを
片面にラミネートした防水紙に1m2 当たり20万個の
微細孔を設けたもの(有孔ラミネートA)、ポリエチレ
ンフィルムを片面にラミネートした不織布に1m2 当た
り20万個の微細孔を設けたもの(有孔ラミネート
B)、ポリエチレンフィルムを両面にラミネートした防
水紙に1m2 当たり20万個の微細孔を設けたもの(有
孔サンドラミネート)、メルトブロン方式により製造さ
れる0.07〜0.1デニールの超極細繊維を集積して
なる不織布(メルトブロン不織布)、ただ単に不織布に
防水加工を施したもの(防水不織布)などを単独で用い
たり、または複数を組み合わせて用いられ、一層として
実施することもできるが、図1、2に示されるように、
複数層として実施してもよい。実施例では、図1に示し
たものは防水不織布3a、メルトブロン不織布3b、防
水不織布3aの三層を重ね合わせたものとし、図2に示
したものは防水不織布3aと有孔ラミネートA3cの二
層を重ね合わせたものとした。また、前記素材の標準的
な通気度は、表1に示すとおりである。
【0013】そして、この出願の考案に係る吸液処理材
は、前記通気度の相違する接触層1、吸収層2、防水層
3を任意に選択することにより、接触層1である使用面
を上にしたときの通気度が、JISP−8117(紙及
び板紙の通気度試験方法)*1による測定結果において1
〜10秒の範囲であるものとしている。この通気度は、
カートテック株式会社製の通気性試験機KES-F8-AP1によ
る測定結果において0.5〜20.0KPa・S/mの範
囲である。
【0014】(*1)試料面積645mm2 を空気100
mlが通過する時間。
【0015】
【表1】
【0016】次に、この出願の考案に係る吸液処理材の
実施品である生理用ナプキンI、比較品として作製した
生理用ナプキンII〜III 、および従来品の生理用ナプキ
ンIVを使用し、120名の女性を対象として蒸れ感が多
いか少ないかのモニターテストを行った結果を、表2に
示す。
【0017】生理用ナプキンI:通気度がJISP−8
117による測定結果において1〜10秒の範囲である
もの。
【0018】生理用ナプキンII:通気度がJISP−8
117による測定結果において40〜50秒の範囲であ
るもの。
【0019】生理用ナプキンIII :通気度がJISP−
8117による測定結果において100〜120秒の範
囲であるもの。
【0020】生理用ナプキンIV:通気度がJISP−8
117による測定結果において500秒以上であるも
の。
【0021】
【表2】
【0022】上記モニターテストを行った結果、通気度
がJISP−8117による測定結果において40〜5
0秒の範囲を境に蒸れ感に大差が生じた。また、前記通
気度が100秒以上のものについては、500秒以上の
ものと大差なく蒸れ感が多い結果となり、前記通気度の
範囲は10秒以内でなければならないことが確認でき
た。
【0023】なお、生理用ナプキンIについて、接触層
1である使用面を上にして防漏テスト(コンゴーレッド
溶液10ccを滴下し、1分間放置後、直径5cmの円柱状
の重り20kgを3分間加重するときの漏れを調べる)を
実施したところ、漏れないことが確認できた。
【0024】
【考案の効果】この出願の考案に係る吸液処理材は、通
気性が充分なものとなり、長時間、素肌に接触させて使
用しても蒸れによる、かぶれ、発疹などの皮膚障害が生
じないものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の考案に係る吸液処理材の一実施例を
示す断面図である。
【図2】この出願の考案に係る吸液処理材の他実施例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 接触層 2 吸収層 3 防水層

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接触層(1)、吸収層(2)、防水層
    (3)の順でこれらの層を重ね合わせてなる吸液処理材
    であって、これらの層はすべて通気性を有するものと
    し、接触層(1)である使用面を上にしたときの通気度
    が、JISP−8117(紙及び板紙の通気度試験方
    法)による測定結果において1〜10秒の範囲であるこ
    とを特徴とする吸液処理材。
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