JP2586561Y2 - 高粘性液体の減圧装置 - Google Patents

高粘性液体の減圧装置

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JP2586561Y2
JP2586561Y2 JP574493U JP574493U JP2586561Y2 JP 2586561 Y2 JP2586561 Y2 JP 2586561Y2 JP 574493 U JP574493 U JP 574493U JP 574493 U JP574493 U JP 574493U JP 2586561 Y2 JP2586561 Y2 JP 2586561Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,高粘性液体の減圧装置
に関するものであり,特に高粘性液体の発熱による変質
の起こりにくい減圧装置に関する。
【0002】
【従来技術】高粘性液体,例えばエンビゾル,シーラ等
をその供給先へ配管輸送する場合,その途中において圧
力を減少させる場合がある。このような減圧装置として
は,減圧弁やオリフィスなど,流路を急峻に絞りこむ部
材が用いられている。減圧弁は,入口側の流量や圧力に
かかわりなく出口側圧力を入口側圧力よりも低い圧力に
調整する圧力制御弁である。また,オリフィスは流路を
狭窄して圧力を減ずる作用をするものである。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来の高粘性
液体の減圧装置には次のような問題がある。即ち,減圧
弁を用いるにしても,オリフィスを用いるにしても,高
粘性液体の流路の内径を急峻に絞りこむため,部分的な
流速の上昇が生ずる。このため高粘性液体と管路の間の
摩擦熱が集中的に発生し,高粘性液体にゲル化や固着等
の変質が生じ,流路詰まりや管路の摩耗等が発生すると
いう問題がある。本考案は,このような従来装置の問題
点に鑑み,集中的な発熱により高粘性液体を変質させる
ことのない,高粘性液体の減圧装置を提供しようとする
ものである。
【0004】
【課題の解決手段】本考案は,高粘性液体が流入する流
入管と,高粘性液体が流出する流出管と,上記流入管か
ら分岐した小径で長尺の減圧細管と,該減圧細管と上記
流出管とを連結する連通バルブとを有する高粘性液体の
減圧装置であって,上記連通バルブは上記減圧細管の端
部に1個,又は上記減圧細管の途中に適当な間隔を置い
て複数個設けてあり,各連通バルブは別個に開閉可能と
なっていることを特徴とする高粘性液体の減圧装置にあ
る。
【0005】本考案において,最も注目すべきことは,
小径で長尺の減圧細管を流入管から分岐させてあり,該
減圧細管と流出管とを連通バルブによって連結したこと
である。上記連通バルブは,減圧細管の端部に1個又は
減圧細管の途中に複数個設ける。連通バルブの下流側は
流出管に連結されている。
【0006】なお,減圧細管の長さ及び径は,高粘性液
体の種類,流量,減圧の大きさ等によって適宜選定する
ものであり,特に一定値以上の長さ又は一定値以下の小
径と限定されるものではない。また,減圧細管は,実施
例に示すごとくU字状とすることが好ましい。これによ
り,流通抵抗を一層増大させて,管の設置幅を短くして
減圧効果を向上させることができる。
【0007】
【作用及び効果】本考案の減圧装置においては,高粘性
液体は流入管から減圧細管を流れて,連通バルブを経て
流出管に達する。そして,高粘性液体は小径で長尺の上
記減圧細管において減圧される。本考案の減圧装置にお
いては,高粘性液体は小径で長尺の減圧細管において徐
々に減圧されるから,従来装置のように急峻な絞りによ
る集中的な発熱は生じない。従って,高粘性液体には発
熱による変質を生ずることがなく,流路詰まり等がなく
なりスムースな減圧作用を得ることができる。
【0008】また,減圧細管中に間隔をおいて連通バル
ブを複数個設けておき,減圧細管における高粘性液体の
流路長を連通バルブの開閉により変更することができ
る。こうすることにより,減圧値を変えることのできる
減圧装置を得ることができる。上記のように,本考案に
よれば,集中的な発熱により高粘性液体を変質させるこ
とのない,高粘性液体の減圧装置を提供することができ
る。
【0009】
【実施例】本考案の実施例にかかる高粘性液体の減圧装
置について,図1を用いて説明する。本例は,図1に示
すように,高粘性液体5であるポリ塩化ビニル(PV
C)が流入する流入管31と,高粘性液体5が流出する
流出管35と,上記流入管31から分岐した小径で長尺
の減圧細管11〜13と,該減圧細管11〜13と上記
流出管35とを連結する連通バルブ21〜23とを有す
る高粘性液体5の減圧装置10である。上記連通バルブ
21〜23は,減圧細管11〜13に間隔を置いて3個
設けてあり,各連通バルブ21〜23は別個に開閉可能
である。
【0010】以下それぞれについて詳説する。本例の高
粘性液体5はPVCであり,その比重は1.46(比重
量γ=1460kg/m3 )で粘性係数μは0.06k
g・S/m2 である。押出機41から押出された高粘性
液体5は,流入弁311から流入管31に流入し,流出
管35から流出弁351を経てPVCタンク42に収容
される。そして,流入管31からT形継手341を経て
分岐する小径で長尺の3本のU字状の減圧細管11〜1
3が設けられている。上記U字状の第1〜第3減圧細管
11〜13の内径dは2mmであり,それぞれの管長L
は630mmである。
【0011】一方,流出管35は内径が約12mmの中
径の戻し管361〜363と連結されており,該戻し管
361〜363は,上記減圧細管11〜13の後端11
1〜131と連通バルブ21〜23によって連結されて
いる。また,上記流入管31と流出管35とを直結する
大径のバイパス管32を設けてあり,該バイパス管32
には流路を断続するバイパス弁33が設けてある。
【0012】次に本例の減圧装置10の作用効果につい
て述べる。流入管31と流出管35とを大径のバイパス
管32によって連通させるときは,高粘性液体5は減圧
することなく大量に流通させることができる。一方,バ
イパス弁33を遮断して,連通バルブ21〜23のいず
れかを開放すれば,減圧細管11〜13を通して,流入
管31から流出管35へ高粘性液体5が流通する。そし
て,減圧細管11〜13にて高粘性液体5が減圧され
る。
【0013】高粘性液体5の流量Qを600ml/mi
nとしたときの減圧細管11〜13の1本当たりの圧損
(減圧)は次のようになる。高粘性液体5であるPVC
の流速VはV=Q/A(Aは管の断面積)であり,減圧
細管11〜13の内径dは2mmであるから,流速Vは
3.2m/Sである。また,高粘性液体5の密度ρとす
れば,ρ=γ/g(gは重力の加速度)であり,動粘性
係数ν=μ/ρ=gμ/γとなる。そして比重量γは前
記のように1460kg/m3 であるから,PVCの動
粘性係数νは4×10-42 /Sである。
【0014】したがって,PVCのレイノルズ数Rは,
R=Vd/νより16となる。上記レイノルズ数Rは臨
界レイノルズ数である2300より小さいから,上記流
れは層流である。流れが層流のときは,流体摩擦係数λ
は,λ=64/Rより,λ=4である。一方,減圧細管
11〜13の一本当たりの損失水頭をhとすれば,1本
当たりの圧力損失ΔPはγhである(ΔP=γh)。
【0015】そして,損失水頭hは,次式で示される
(但しLは減圧細管の一本当たりの長さ)。 h=λ・L/d・V2 /2g 従って,減圧細管1本当たりの圧力損失ΔPは次式によ
り96.1kg/cm2 となる。 ΔP=γλ・L/d・V2 /2g=96.1kg/cm2
【0016】第1連通バルブ21を開放し,第2,第3
連通バルブ22,23を遮断すれば,上記のように9
6.1kg/cm2 の圧力損失(減圧)を得ることがで
きる。同様に第2連通バルブ22を開放して他の連通バ
ルブ21,23を遮断すれば,192.2kg/cm2
の減圧を,第3連通バルブ23を開放して,他の連通バ
ルブ21,22を遮断すれば,288.3kg/cm2
の減圧を得ることができる。
【0017】そして,本例の減圧装置10によれば,高
粘性液体5を急峻に絞るようなことはないから,従来装
置のような集中的な発熱が高粘性液体5に生ずることが
ない。したがって,高粘性液体5の発熱による変質によ
って,流路に不具合を生ずるようなことはない。
【0018】また,減圧細管11〜13の長さを変えれ
ば減圧値を変えることができる。そして,減圧細管11
〜13の長さは連通バルブ21〜23を減圧細管11〜
13中の適当な位置に設けることにより適宜変更するこ
とができる。上記のように,本例の減圧細管によれば,
集中的な発熱を発生させて高粘性液体を変質させること
なく,また減圧値を適宜変更することのできる高粘性液
体の減圧装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の減圧装置の説明図。
【符号の説明】
10...減圧装置, 11〜13...減圧細管, 21〜23...連通バルブ, 31...流入管, 35...流出管, 5...高粘性液体,

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高粘性液体が流入する流入管と,高粘性
    液体が流出する流出管と,上記流入管から分岐した小径
    で長尺の減圧細管と,該減圧細管と上記流出管とを連結
    する連通バルブとを有する高粘性液体の減圧装置であっ
    て, 上記連通バルブは上記減圧細管の端部に1個,又は上記
    減圧細管の途中に適当な間隔を置いて複数個設けてあ
    り,各連通バルブは別個に開閉可能となっていることを
    特徴とする高粘性液体の減圧装置。
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