JP2586328Y2 - 車両のスタビライザ装置 - Google Patents

車両のスタビライザ装置

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JP2586328Y2
JP2586328Y2 JP1991059802U JP5980291U JP2586328Y2 JP 2586328 Y2 JP2586328 Y2 JP 2586328Y2 JP 1991059802 U JP1991059802 U JP 1991059802U JP 5980291 U JP5980291 U JP 5980291U JP 2586328 Y2 JP2586328 Y2 JP 2586328Y2
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stabilizer
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幸弘 永嶋
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UD Trucks Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トラック等の車両のス
タビライザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本考案の出願人は、要求されるローリン
グ性能が得られる車両のスタビライザ装置を先に提案し
た(実願昭62−48673号)。
【0003】そのスタビライザ装置は、図4に示すよう
にスタビライザ本体11のスタビライザ軸部12と左右
のレバー部13を一体に形成し、スタビライザ本体11
のスタビライザ軸部12でブッシュ14を有するホルダ
15により車体に支持する共に、左右のレバー部13を
クレビス16を介してサスペンションアーム17に連結
し、そして、前記スタビライザ軸部12のブッシュ14
間18のみを要求されるローリング性能が得られる径に
したものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、上記スタビ
ライザ装置は、所望のロール剛性が得られるが、ローリ
ングが小さい直線走行中でも、サスペンション本体11
に捩じり反力が常に発生するので、乗心地に悪影響を与
える虞があった。
【0005】本考案の目的は、乗心地に悪影響を与える
ことなく、必要な時に所望のロール剛性が維持できる車
両のスタビライザ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、スタビライザ
軸と左右のレバーがエンド部材を介して連結されている
車両のスタビライザ装置において、上記スタビライザ軸
の少なくとも一端に、該スタビライザ軸の軸線に中心が
一致してスタビライザ側係合面が形成された半円形係合
部が設けられ、エンド部材に半円形係合部に係合する係
合溝部が設けられ、係合溝部は、2つのエンド部材側係
合面に挟まれた断面略三角形状の力伝達部をリング部に
内設してなり、力伝達部は、中心が半円形係合部の中心
に一致し、半円形係合部のスタビライザ側係合面に当接
自在に構成され且つ中心まで伸びて交差していることを
特徴とする。
【0007】
【作用】ローリングが小さい、例えば、直線走行中で
は、スタビライザ軸がエンド部材の係合溝部の範囲内で
回動して捩じり反力が発生しない。それにより、良好な
乗心地が維持される。
【0008】一方、ローリングが大きい、例えば、急カ
ーブや凹凸路面走行中では、スタビライザ軸の半円形係
合部のスタビライザ側係合面がエンド部材の係合溝部の
力伝達部に当接し、スタビライザ軸がエンド部材の係合
溝部の範囲外で回動して捩じり反力が発生し、所望のロ
ール剛性が得られる。
【0009】
【実施例】以下、本考案を図面に基づいて説明する。図
1及び図2は、本考案の車両のスタビライザ装置の一
施例である。
【0010】図において、1はスタビライザ本体で、ス
タビライザ軸2と左右のレバー3で構成されている。ス
タビライザ軸2は、円形軸からなり、その両端に、該ス
タビライザ軸2の軸線に中心が一致するスタビライザ側
係合面4A,4Aが形成された半円形係合部4,4が形
成されている。一方、左右のレバー3は、円形レバーか
らなり、それぞれ一端にリングからなるエンド部材5が
一体に設けられている。そのエンド部材5には、前記ス
タビライザ軸2の半円形係合部4と係合する係合溝部6
が設けられている。係合溝部6は、2つのエンド部材側
係合面6A,6Aに挟まれた断面略三角形状の力伝達部
6Bをリング部6Cに内設してなり、力伝達部6Bは、
中心が半円形係合部4の中心に一致し、半円形係合部4
のスタビライザ側係合面4Aに当接自在に構成され且つ
中心まで伸びて交差している。図2に示すように、係合
溝部6は、半円形係合部4の角度αよりも大きな角度β
を有している。即ち、半円形係合部4と係合溝部6は、
α<βの関係にあり、係合溝部6は、スタビライザ軸2
の半円形係合部4が前後に回動できる角度θを有する、
例えば、±5°以内で回動できるβ=2θ+αの大きさ
の溝になっている。
【0011】そして、スタビライザ本体1は、スタビラ
イザ軸2の部分で左右に配置されたブッシュ7を有する
ホルダ8により車体に支持される共に、左右のレバー3
がクレビス9を介してサスペンションアーム10に連結
されている。
【0012】かかるスタビライザ装置によれば、ローリ
ングが小さい場合、例えば、直線走行中では、図3に示
すように、スタビライザ軸2がエンド部材5の係合溝部
6の範囲内で回動し、捩じり特性は0の範囲にある。従
って、捩じり反力が発生せず、良好な乗心地が維持され
る。
【0013】一方、ローリングが大きい場合、例えば、
急カーブや凹凸路面走行中では、スタビライザ軸2の半
円形係合部4がエンド部材5の係合溝部6の力伝達部
Bに当接し、スタビライザ軸2が回動して捩じり反力が
発生する。従って、所望のロール剛性が得られ、車体の
傾きが適切に抑制される。
【0014】上記実施例では、スタビライザ軸2の両端
半円形係合部4,4を設けてそれぞれ左右のエンド部
材5の係合溝部6,6に係合するスタビライザ装置の例
を示したが、スタビライザ軸2の一端にのみ半円形係合
4を設け、またエンド部材5の一方のみに係合溝部
を形成して半円形係合部4と係合溝部6を係合する構成
にしても、同様な効果が得られる。
【0015】本考案の車両のスタビライザ装置は、スタ
ビライザ装置を車両のフロント側のみに設ける例えば、
積載量4t以上の車両では、フロント側のスタビライザ
装置に適用し、また、スタビライザ装置を車両のフロン
ト側及びリヤ側双方に設ける例えば、積載量4t以下の
車両では、フロント側及びリヤ側双方のスタビライザ装
置に適用することにより、直線走行中での乗心地を適切
に保持し、また急カーブや凹凸路面走行中での車体の傾
きを適切に抑制することができる。
【0016】
【考案の効果】以上説明したように本考案は、乗心地に
悪影響を与えることなく、必要な時に所望のロール剛性
を維持して、車体の傾きを適切に抑制できる効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す平面図である。
【図2】本考案の一実施例を示す側面図である。
【図3】本考案の捩じれ特性を示す線図である。
【図4】先に提案した車両のスタビライザ装置の斜視図
である。
【符号の説明】
1 スタビライザ本体 2 スタビライザ軸 3 レバー 4 半円形係合部 5 エンド部材 6 係合溝部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スタビライザ軸と左右のレバーがエンド
    部材を介して連結されている車両のスタビライザ装置に
    おいて、 上記スタビライザ軸の少なくとも一端に、該スタビライ
    ザ軸の軸線に中心が一致してスタビライザ側係合面が形
    成された半円形係合部が設けられ、 エンド部材に半円形係合部に係合する係合溝部が設けら
    れ、 係合溝部は、2つのエンド部材側係合面に挟まれた断面
    略三角形状の力伝達部をリング部に内設してなり、 力伝達部は、中心が半円形係合部の中心に一致し、半円
    形係合部のスタビライザ側係合面に当接自在に構成され
    且つ中心まで伸びて交差している ことを特徴とする車両
    のスタビライザ装置。
JP1991059802U 1991-07-30 1991-07-30 車両のスタビライザ装置 Expired - Fee Related JP2586328Y2 (ja)

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JPH0512210U JPH0512210U (ja) 1993-02-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS55160276A (en) * 1979-05-30 1980-12-13 Masahiko Izumi Gas cooling method
JPS6015687Y2 (ja) * 1980-11-11 1985-05-17 トヨタ自動車株式会社 アクスルビ−ム型懸架装置
JPS59176782U (ja) * 1983-05-11 1984-11-26 新明和工業株式会社 メカニカルストツパ

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