JP2586313B2 - 衛星搭載用マルチビームアンテナの給電機構 - Google Patents

衛星搭載用マルチビームアンテナの給電機構

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JP2586313B2 JP5308677A JP30867793A JP2586313B2 JP 2586313 B2 JP2586313 B2 JP 2586313B2 JP 5308677 A JP5308677 A JP 5308677A JP 30867793 A JP30867793 A JP 30867793A JP 2586313 B2 JP2586313 B2 JP 2586313B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工衛星に搭載される
反射鏡型マルチビームアンテナの給電機構に関する。
【0002】
【従来の技術】人工衛星に搭載される反射鏡型マルチビ
ームアンテナは、多数チャネルの信号を地球上の特定領
域に送信できるようにする目的で使用されるもので、例
えば図4乃至図6に示すように、複数チャネルの高周波
送信信号(電力増幅器1の出力)を信号合波器(20、
20A、20B)で合成した後、信号分配回路(30、
30A、30B)で1次放射器たる複数のフィードホー
ン(5、5A、5B)に分配給電し、反射鏡(6、6
A)に照射し、反射鏡で複数の入射電波を反射合成して
地球上の特定領域をカバーする所定のビームパターンを
形成し、放射するようにしたものである。なお、フィー
ドホーンの個数は、反射鏡が形成する所望の2次放射パ
ターンの形成に必要な所定数である。
【0003】図4は、複数チャネルの高周波送信信号を
1つの信号合波器20で合成したものを1つの信号分配
回路30で複数のフィードホーン5に分配する場合を示
す。この方式は、1つの信号合波器20で全てのチャネ
ルを連続して合成するのであるから各チャネル間の周波
数間隔は広いことが要求されるが、チャネル数が少ない
場合に採用されることが多い。
【0004】各チャネル間の周波数間隔が狭い場合は、
1つの信号合波器で連続的に合成するとチャネル間の干
渉等を生ずるので、特にチャネル数が多い場合には信号
合波器の設計が困難になる。従って、チャネル数が相当
に多く、かつ、各チャネル間の周波数間隔が狭い場合
は、合成するチャネル間の周波数間隔を広げる目的で、
奇数チャネルと偶数チャネルとに分け、図5や図6に示
すように給電機構を2系統化することが行われている。
【0005】図5は、図4の構成を奇数チャネルと偶数
チャネルとにそれぞれ独立に設けた構成である。そし
て、図5の構成では、反射鏡が2つ必要で、フィードホ
ーンの個数も増加するので、改良方式として図6の構成
が採用される場合がある。
【0006】図6は、奇数チャネルと偶数チャネルとで
偏波を違え、所望の照射覆域を確保するビーム形成に必
要な振幅および位相を付与して分配する2つの信号分配
回路(30A、30B)の出力を導波管構造のマジック
T(Ortho Mode Transducer:OMT)7で合成して各
フイードホーン5に給電する方式である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の衛星搭載マルチビームアンテナでは、チャネル数が多
く、かつ、周波数間隔が狭い場合はチャネルを2系統に
分割するが、アンテナ構成の簡素化を目的として分割し
た2系統の各チャネルを1系統のアンテナに給電するに
は偏波を違える必要があり、機器構成が非常に複雑にな
るという問題がある。この問題は、奇数チャネルと偶数
チャネルに分離した2系統の信号をフィードホーンに合
成して供給するマジックTの如き合成器が、フィードホ
ーンの数並びに運用地域の数等の運用条件に対応して増
大し、しかも、かかる合成器は導波管構造で形成される
ので、2系統間の偏波の相違と相俟って機器構成が極め
て複雑化することが避けられないという理由に基づいて
生起する。
【0008】本発明の目的は、同一偏波に係る異なるチ
ャネルを1系統のアンテナに給電できる簡素な構成の
星搭載用マルチビームアンテナの給電機構を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の衛星搭載用マルチビームアンテナの給電機
構は次の如き構成を有する。即ち、第1発明の衛星搭載
用マルチビームアンテナの給電機構は、複数チャネルの
送信信号を給電機構を介した多数のフィードホーンから
1つの反射鏡に向けて放射する衛星搭載用マルチビーム
アンテナにおいて; 前記給電機構は、前記複数チャネ
ルの送信信号を周波数を互いに離隔せしめるように2系
統に分割したそれぞれの系統において信号合成を行う2
個の信号合波器と; 前記各信号合波器の合成出力をそ
れぞれ受けて混合し前記複数のフィードホーンに供給す
べき2系統の出力に分配する信号合成分配器と; を備
同一偏波による2系統の互いに異なる周波数の信号を
フィードホーンに送出することを特徴とするものであ
る。
【0010】第2発明の衛星搭載用マルチビームアンテ
ナの給電機構は、複数チャネルの送信信号を給電機構を
介した多数のフィードホーンから1つの反射鏡に向けて
放射する衛星搭載用マルチビームアンテナにおいて;
前記給電機構は、前記複数チャネルの送信信号を周波数
を互いに離隔せしめるように2系統に分割したそれぞれ
の系統において信号合成を行う2個の信号合波器と;
前記各信号合波器の合成出力をそれぞれ受けて同一の特
定地域に送信すべく合成する合成系チャネルの合成送信
信号と前記特定地域とは異なる他の地域に送信すべき
合成系チャネルの合成送信信号とをそれぞれ出力する第
1及び第2の信号分配回路と; 前記第1及び第2の信
号分配回路の合成系チャネルの送信信号をそれぞれ受け
て混合し前記合成系チャネルの複数のフィードホーンに
供給すべき2系統の出力に分配する信号合成分配器と;
を備え同一偏波による2系統の互いに異なる周波数の
信号をフィードホーンに送出することを特徴とするもの
である。
【0011】また、第3発明の衛星搭載用マルチビーム
アンテナの給電機構は、複数チャネルの送信信号を給電
機構を介した多数のフィードホーンから1つの反射鏡に
向けて放射する衛星搭載用マルチビームアンテナにおい
て; 前記給電機構は、前記複数チャネルの送信信号を
周波数を互いに離隔すべく3系統に分割したそれぞれの
系統において信号合成を行う3個の信号合波器と; 前
記各信号合波器の合成出力をそれぞれ受けて、同一の特
定地域に送信すべく合成する合成系チャネルの合成送信
信号と前記特定地域とは異なる他の地域に送信すべき
合成系チャネルの合成送信信号とをそれぞれ出力する第
1の信号分配回路、前記合成系チャネルの2つの送信信
号と前記非合成系の1つの合成送信信号をそれぞれ出力
する第2及び第3の信号分配回路と; 前記第1の信号
分配回路の前記合成系チャネルの合成送信信号と前記第
2の信号分配回路の前記合成系チャネルの一方の合成送
信信号とを混合し2系統に分配する第1の信号合成分配
器と; 前記第1の信号合成分配器の一方の出力と前記
第3の信号分配回路の前記合成系チャネルの一方の合成
送信信号とを混合し2系統の出力に分配する第2の信号
合成分配器と; 前記第2の信号分配回路の前記合成系
チャネルの他方の合成送信信号と前記第3の信号分配回
路の前記合成系チャネルの他方の合成送信信号とを混合
し2系統に分配する第3の信号合成分配器と; を備え
同一偏波による3系統の互いに異なる周波数の信号をフ
ィードホーンに送出することを特徴とするものである。
【0012】
【作用】次に、前記の如く構成される本発明の衛星搭載
用マルチビームアンテナの給電機構の作用を説明する。
従来では、複数チャネルの送信信号を奇数チャネルと偶
数チャネルの2系統に分割するのが一般的であるが、信
号合波器への複数入力チャネル信号は、干渉が生じない
程度の周波数間隔があれば良いから、かかる要件を満た
す限り分割の態様は基本的に任意であると言える。ま
た、信号合波器の出力同士間では干渉等の問題を危惧す
ることなく混合・分配ができる。
【0013】本発明では、複数のチャネルの送信信号を
2系統(第1発明、第2発明)又は3系統(第3発明)
に分割し、それぞれの系統において合波する。そして、
第1発明では2つの合成信号を1つの信号合成分配器に
て混合し2系統に分配し、直接又は信号分配回路を介し
てフィードホーンに給電する。また、第2発明と第3発
明では各合成信号を信号分配回路(第1〜第3)にて合
成系と非合成系とに分け、非合成系は直接又は信号分配
回路を介してフィードホーンに給電する一方、合成系は
信号合成分配器で混合し2系統に分配したものを直接又
は信号分配回路を介してフィードホーンに給電し、かく
してフィードホーン入力側を回避してマジックTの如き
多数の合成器の配置を不要とした給電を確保する。
【0014】以上要するに、本発明では、信号合波器の
後段に信号合成分配器もしくは合成系と非合成系との分
配を行う信号分配回路と信号合成器との組合せを設ける
ようにしてフィードホーン入力側での信号合成を回避し
たので、同一偏波に係る異なるチャネルの送信信号を1
系統のアンテナに多数の合成器を要することなく支障な
く給電できるのである。ここに、第2発明と第3発明に
おいて、合成系とは同一地域をカバーするように送信す
るチャネルの一群であり、非合成系とは合成系の送信地
域とは異なる地域に送信するチャネルの一群である。従
って、第1発明は、複数チャネルの送信信号が全て同一
地域向けである場合に好適であり、第2発明と第3発明
は送信する地域が複数ある場合に好適である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の第1実施例に係る給電機構を備
えた衛星搭載用マルチビームアンテナを示す。この第1
実施例は、従来例と同様に、複数のチャネルを奇数チャ
ネルと偶数チャネルの2系統に分けた場合の適用例であ
る。
【0016】図1において、信号合波器2Aは、ch
1,ch3,ch5,……等の奇数チャネルの送信信号
を合成し、それを信号合成分配器4の一方の入力に与え
る。また信号合波器2Bは、ch2,ch4,ch6,
……等の偶数チャネルの送信信号を合成し、それを信号
合成分配器4の他方の入力に与える。
【0017】信号合成分配器4は、例えばハイブリッド
型であって、各信号合波器の合成出力をそれぞれ受けて
混合し2系統に等分配出力する。本実施例では、一方の
分配出力は信号分配回路3を介して複数のフィードホー
ン5A1 に給電され、他方の出力はフィードホーン5A
2 に直接給電される。
【0018】信号分配回路3は、前述したようにビーム
を形成するのに必要な振幅と位相を付与する分配比で各
フィードホーン5A1 に給電し、これによりフィードホ
ーン5A 1 により所定のパターンが形成される。そし
て、フィードホーン5A2 の場合は、信号合成分配器4
からフィードホーン5A2 に至る伝送路の位相遅れが利
用できる場合の例であり、これによりフィードホーン5
2 とは異なるパターンが形成される。かかる利用がで
きない場合は信号分配回路を介在させることになる。以
下の実施例においても同様である。
【0019】複数のフィードホーン5A1 とフィードホ
ーン5A2 から1つの反射鏡6に電波照射され、地球上
の同一地域もしくはフィードホーン対応の相異なる地域
に送信される。
【0020】次に、図2は、本発明の第2実施例に係る
給電機構を備えた衛星搭載用マルチビームアンテナを示
す。この第2実施例は、従来例と同様に、複数のチャネ
ルを奇数チャネルと偶数チャネルの2系統に分けた場合
の適用例であるが、奇数チャネルと偶数チャネルには同
一の特定地域に送信されるもの(合成系)とその特定地
域とは異なる他の地域に送信されるもの(非合成系)と
が含まれる場合を示す。合成系と非合成系は、設計段階
で予め定められる。図2の例で言えば、フィードホーン
5Aと同5Bが非合成系用、フィードホーン5Cが合成
系用であり、1つの反射鏡6でもって異なる3つの地域
に送信する場合を示す。
【0021】図2において、信号合波器2Aは、ch
1,ch3,ch5,……等の奇数チャネルの送信信号
を合成し、それを信号分配回路3Aに与える。また信号
合波器2Bは、ch2,ch4,ch6,……等の偶数
チャネルの送信信号を合成し、それを信号分配回路3B
に与える。
【0022】信号分配回路3Aと同3Bでは、入力した
合成送信信号を合成系チャネルと非合成系チャネルとに
分離して出力する。即ち、信号分配回路3Aは、合成系
チャネルの合成送信信号をハイブリッド型の信号合成分
配器4の一方の入力に与え、非合成系チャネルの合成送
信信号を信号分配回路3Cに与える。また、信号分配回
路3Bは、合成系チャネルの合成送信信号を信号合成分
配器4の他方の入力に与え、非合成系チャネルの合成送
信信号を直接給電信号としてフィードホーン5Bに与え
る。
【0023】信号合成分配器4は、2つの合成送信信号
を受けて奇数チャネルと偶数チャネルとを混合し、信号
分配回路3Dと同3Eに等分配出力する。
【0024】信号分配回路3Dと同3Eは、それぞれ、
入力する合成送信信号に所要の利得パターンを得るに必
要な適当な振幅分配比を与えて対応するフィードホーン
5Cに給電し、各フィードホーン5Cは3Dと3Cで分
担する所要のマルチビームパターンを反射鏡6に照射す
る。
【0025】そして、フィードホーン5A,5Bでは、
5Aには信号分配回路3Aと同3Cにより、また5Bに
は信号分配回路3Bにより、それぞれ、所要の利得パタ
ーンを得るに必要な振幅位相の分配比で給電されるの
で、3A,3B,3Cが分担する所要のマルチビームパ
ターンを反射鏡6に照射する。
【0026】その結果、異なる3つの地域に1つの反射
鏡6から電波が送られる。なお、信号分配回路3Bの非
合成系チャネルの合成送信信号はフィードホーン5Bに
直接給電しているが、信号分配回路を介在させても良
い。以下の実施例においても同様である。
【0027】次に、図3は、本発明の第3実施例に係る
給電機構を備えた衛星搭載用マルチビームアンテナを示
す。この第3実施例は、複数のチャネルを3系統に分割
した場合を示す。単に奇数チャネルと偶数チャネルに2
分割したのみでは賄いきれない程にチャネル数が相当に
多い場合等に有効であり、分割の態様は任意であって、
便宜上、第1系統、第2系統、第3系統と称する。
【0028】第2実施例と同様に、各系統のチャネルに
は、同一の特定地域に送信されるもの(合成系)とその
特定地域とは異なる他の地域に送信されるもの(非合成
系)とが含まれる場合を示す。合成系と非合成系は、設
計段階で予め定められる。図3の例で言えば、フィード
ホーン5Aと同5Cと同5Fが非合成系用、フィードホ
ーン5Bと5Dと5Eが合成系用であって、1つの反射
鏡6でもって異なる6つの地域に送信する場合を示す。
【0029】図3において、信号合波器2Aは、第1系
統のチャネルの送信信号を合成し、それを信号分配回路
3Aに与える。また信号合波器2Bは、第2系統のチャ
ネルの送信信号を合成し、それを信号分配回路3Bに与
える。信号合波器2Cは、第3系統のチャネルの送信信
号を合成し、それを信号分配回路3Cに与える。
【0030】信号分配回路3Aと同3Bと同3Cでは、
入力した合成送信信号を合成系チャネルと非合成系チャ
ネルとに分離して出力するが、信号分配回路3Bと同3
Cは、合成系チャネルの2つの合成送信信号と1つの非
合成系チャネルの合成送信信号を出力する。
【0031】即ち、信号分配回路3Aは、非合成系チャ
ネルの合成送信信号を直接給電信号としてフィードホー
ン5Aに与え、合成系チャネルの合成送信信号をハイブ
リッド型の信号合成分配器4Aの一方の入力に与える。
【0032】信号分配回路3Bでは、合成系チャネルの
2つの合成送信信号の一方を信号合成分配器4Aの他方
の入力に与え、他方を信号合成分配器4Cの一方の入力
に与え、非合成系チャネルの合成送信信号を給電信号と
してフィードホーン5Cに直接与える。
【0033】信号分配回路3Cでは、合成系チャネルの
2つの合成送信信号の一方を信号合成分配器4Bの他方
の入力に与え、他方を信号合成分配器4Cの他方の入力
に与え、非合成系チャネルの合成送信信号を給電信号と
してフィードホーン5Fに直接与える。
【0034】信号合成分配器4Aは、第1系統と第2系
統における2つの合成系の合成送信信号をを混合し、信
号分配回路3Dと信号合成分配器4Bの一方の入力とに
等分配出力する。信号分配回路3Dは複数のフィードホ
ーン5Bに第1系統と第2系統のチャネル信号を分配出
力する。
【0035】信号合成分配器4Bは、第1系統と第2系
統における2つの合成系の合成送信信号を混合したもの
と第3系統における合成系の合成送信信号とを混合し、
2つのフィードホーン5Dに直接分配出力する。
【0036】信号合成分配器4Cは、第2系統と第3系
統における2つの合成系の合成送信信号を混合し、2つ
のフィードホーン5Eに直接分配出力する。
【0037】斯くして、フィードホーン5Aからは第1
系統の非合成系チャネルの信号が送信され、フィードホ
ーン5Bからは第1系統と第2系統の2つの合成系チャ
ネルの信号が送信され、フィードホーン5Cからは第2
系統の非合成系チャネルの信号が送信され、フィードホ
ーン5Dからは第1系統と第2系統と第3系統の3つの
合成系チャネルの信号が送信され、フィードホーン5E
からは第2系統と第3系統の2つの合成系チャネルの信
号が送信され、フィードホーン5Fからは第3系統の非
合成系チャネルの信号が送信されることとなり、1つの
反射鏡6から地球上の異なる6つの地域に送信される。
【0038】以上の説明から推察できるように、複数チ
ャネルを4以上に分割する場合でも複数の信号合波器の
後段に信号分配回路と信号合成分配器との組合わせ回路
を設けることで実現できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の衛星搭載
用マルチビームアンテナの給電機構では、信号合波器の
後段に、信号を合成する信号合成分配器を設け(第1発
明)または合成系と非合成系とに信号を分配する信号分
配回路と信号合成分配器との組合わせ回路を設けた(第
2発明、第3発明)ので、同一偏波に係る異なるチャネ
ルの送信信号を多数のマジックTの如き合成器を配置す
ることなく1系統のアンテナに簡素な構成で支障なく給
電できる。従って、限られた衛星帯域に可能な限り多数
のチャネルを設定したいという要求に柔軟に対応できる
効果がある。なお、衛星から地球への送信では1つの地
域だけでなく複数の異なる地域に送信する場合もある
が、第1発明は、複数チャネルの送信信号が全て同一地
域向けである場合に好適であり、第2発明と第3発明は
送信する地域が複数ある場合に好適であるというよう
に、本発明では、かかる要求に簡単に対応できる効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る給電機構を備える衛
星搭載用マルチビームアンテナの構成ブロック図であ
る。
【図2】本発明の第2実施例に係る給電機構を備える衛
星搭載用マルチビームアンテナの構成ブロック図であ
る。
【図3】本発明の第3実施例に係る給電機構を備える衛
星搭載用マルチビームアンテナの構成ブロック図であ
る。
【図4】従来の給電機構を備える衛星搭載用マルチビー
ムアンテナの構成ブロック図である。
【図5】従来の給電機構を備える衛星搭載用マルチビー
ムアンテナの構成ブロック図である。
【図6】従来の給電機構を備える衛星搭載用マルチビー
ムアンテナの構成ブロック図である。
【符号の説明】
1 電力増幅器 2A,2B,2C 信号合波器 3,3A,3B,3C,3D,3E 信号分配回路 4,4A,4B,4C 信号合成分配器 5A,5A1 ,5A2 ,5B,5C,5D,5E,5F
フィードホーン 6 反射鏡

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数チャネルの送信信号を給電機構を介
    した多数のフィードホーンから1つの反射鏡に向けて放
    射する衛星搭載用マルチビームアンテナにおいて; 前
    記給電機構は、前記複数チャネルの送信信号を周波数を
    互いに離隔せしめるように2系統に分割したそれぞれの
    系統において信号合成を行う2個の信号合波器と; 前
    記各信号合波器の合成出力をそれぞれ受けて混合し前記
    複数のフィードホーンに供給すべき2系統の出力に分配
    する信号合成分配器と; を備え同一偏波による2系統
    の互いに異なる周波数の信号をフィードホーンに送出す
    ることを特徴とする衛星搭載用マルチビームアンテナの
    給電機構。
  2. 【請求項2】 複数チャネルの送信信号を給電機構を介
    した多数のフィードホーンから1つの反射鏡に向けて放
    射する衛星搭載用マルチビームアンテナにおいて; 前
    記給電機構は、前記複数チャネルの送信信号を周波数を
    互いに離隔せしめるように2系統に分割したそれぞれの
    系統において信号合成を行う2個の信号合波器と; 前
    記各信号合波器の合成出力をそれぞれ受けて同一の特定
    地域に送信すべく合成する合成系チャネルの合成送信信
    号と前記特定地域とは異なる他の地域に送信すべき非合
    成系チャネルの合成送信信号とをそれぞれ出力する第1
    及び第2の信号分配回路と; 前記第1及び第2の信号
    分配回路の合成系チャネルの送信信号をそれぞれ受けて
    混合し前記合成系チャネルの複数のフィードホーンに供
    給すべき2系統の出力に分配する信号合成分配器と;
    を備え同一偏波による2系統の互いに異なる周波数の信
    号をフィードホーンに送出することを特徴とする衛星搭
    載用マルチビームアンテナの給電機構。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の衛星搭載
    用マルチビームアンテナの給電機構において; 信号合
    成分配器の2系統の出力は、それぞれ対応する1個のフ
    ィードホーンに直接給電される; ことを特徴とする衛
    星搭載用マルチビームアンテナの給電機構。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の衛星搭載
    用マルチビームアンテナの給電機構において; 信号合
    成分配器の2系統の出力は、それぞれ対応する信号分配
    回路を介して複数のフィードホーンに給電される; こ
    とを特徴とする衛星搭載用マルチビームアンテナの給電
    機構。
  5. 【請求項5】 請求項1又は請求項2に記載の衛星搭載
    用マルチビームアンテナの給電機構において; 信号合
    成分配器の2系統の出力は、一方が1個のフィードホー
    ンに直接給電され、他方が信号分配回路を介して複数の
    フィードホーンに給電される; ことを特徴とする衛星
    搭載用マルチビームアンテナの給電機構。
  6. 【請求項6】 複数チャネルの送信信号を給電機構を介
    した多数のフィードホーンから1つの反射鏡に向けて放
    射する衛星搭載用マルチビームアンテナにおいて; 前
    記給電機構は、前記複数チャネルの送信信号を周波数を
    互いに離隔すべく3系統に分割したそれぞれの系統にお
    いて信号合成を行う3個の信号合波器と;前記各信号合
    波器の合成出力をそれぞれ受けて、同一の特定地域に送
    信すべく合成する合成系チャネルの合成送信信号と前記
    特定地域とは異なる他の地域に送信すべき非合成系チャ
    ネルの合成送信信号とをそれぞれ出力する第1の信号分
    配回路、前記合成系チャネルの2つの送信信号と前記
    合成系の1つの合成送信信号をそれぞれ出力する第2及
    び第3の信号分配回路と; 前記第1の信号分配回路の
    前記合成系チャネルの合成送信信号と前記第2の信号分
    配回路の前記合成系チャネルの一方の合成送信信号とを
    混合し2系統に分配する第1の信号合成分配器と; 前
    記第1の信号合成分配器の一方の出力と前記第3の信号
    分配回路の前記合成系チャネルの一方の合成送信信号と
    を混合し2系統の出力に分配する第2の信号合成分配器
    と; 前記第2の信号分配回路の前記合成系チャネルの
    他方の合成送信信号と前記第3の信号分配回路の前記
    成系チャネルの他方の合成送信信号とを混合し2系統に
    分配する第3の信号合成分配器と; を備え同一偏波に
    よる3系統の互いに異なる周波数の信号をフィードホー
    ンに送出することを特徴とする衛星搭載用マルチビーム
    アンテナの給電機構。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の衛星搭載用マルチビー
    ムアンテナの給電機構において; 第1の信号合成分配
    器の他方の出力と第2及び第3の信号合成分配器の2系
    統の出力は、それぞれ対応する1個のフィードホーンに
    直接給電される; ことを特徴とする衛星搭載用マルチ
    ビームアンテナの給電機構。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の衛星搭載用マルチビー
    ムアンテナの給電機構において; 第1の信号合成分配
    器の他方の出力と第2及び第3の信号合成分配器の2系
    統の出力は、それぞれ対応する信号分配回路を介して複
    数のフィードホーンに給電される; ことを特徴とする
    衛星搭載用マルチビームアンテナの給電機構。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の衛星搭載用マルチビー
    ムアンテナの給電機構において; 第1の信号合成分配
    器の他方の出力と第2及び第3の信号合成分配器の2系
    統の出力は、それぞれ一方が1個のフィードホーンに直
    接給電され、他方が信号分配回路を介して複数のフィー
    ドホーンに給電される; ことを特徴とする衛星搭載用
    マルチビームアンテナの給電機構。
  10. 【請求項10】 請求項2又は請求項6に記載の衛星搭
    載用マルチビームアンテナの給電機構において; 非合
    成系チャネルの合成送信信号は、それぞれ対応する1個
    のフィードホーンに直接給電される; ことを特徴とす
    る衛星搭載用マルチビームアンテナの給電機構。
  11. 【請求項11】 請求項2又は請求項6に記載の衛星搭
    載用マルチビームアンテナの給電機構において; 非合
    成系チャネルの合成送信信号は、それぞれ対応する信号
    分配回路を介して複数のフィードホーンに給電される;
    ことを特徴とする衛星搭載用マルチビームアンテナの
    給電機構。
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