JP2586282B2 - 防球ネット構造 - Google Patents

防球ネット構造

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JP2586282B2
JP2586282B2 JP4290148A JP29014892A JP2586282B2 JP 2586282 B2 JP2586282 B2 JP 2586282B2 JP 4290148 A JP4290148 A JP 4290148A JP 29014892 A JP29014892 A JP 29014892A JP 2586282 B2 JP2586282 B2 JP 2586282B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、野球場、ゴルフ場また
はゴルフ練習場の防球ネットに係り、特に支柱の頂部の
間を結ぶ水平線に沿ってネットの天端部を張設すること
を可能にして防球範囲を拡大した防球ネット構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に野球場、ゴルフ場あるいはゴルフ
練習場には防球ネットが採用されている。ゴルフ場やゴ
ルフ練習場には図8に示すような防球ネットが採用され
ている。図示するように、地上Gにこれより40メート
ル程度の高さを有する支柱1を約10メートル程度の間
隔を隔てて起立させ、これら起立した支柱1にその頂部
2間を結ぶようにネット3が張設されている。このネッ
ト3は一般に合成繊維から網状に形成されたいわゆる化
繊ネットが採用され、その天端部4、下端部5及び両側
部には、それぞれ強度を高めるために縁取り6が施され
ている。このように形成されたネット3はその天端部4
を起立した支柱1の頂部2に係合させて支柱間に張設さ
れることになる。また支柱1はコンクリート製のものが
用いられるが、このコンクリート製支柱にあっては支柱
1間の距離が10メートル程度に設定されている。一方
支柱1が鋼鉄製のものの場合には支柱1間の距離は20
メートル程度の大きな間隔を隔てて設定されている。
【0003】鋼鉄製の支柱1が採用されている場合にお
いても、ネット3はそれぞれの支柱1の頂部2に天端部
4を係止して張設されているに過ぎない。
【0004】そこで図8に示すように、ネット3の自重
により支柱1と支柱1との間に掛け渡されるネット3の
天端部4は弧状に垂れ下がってしまう傾向がある。
【0005】次に、野球場においてバックネットとして
採用される防球ネットは図9に示すものが一般に知られ
ている。
【0006】図示するように、ネット3は金網製のもの
が採用され防球範囲として地上から少なくとも10メー
トルの高さが要求されている。また、野球場のバックネ
ットとしての防球ネットにあってはその後部から観覧す
る場合の視野の妨げにならないように支柱1の数を少な
くする必要性から一般に支柱1間は20メートル程度の
間隔が設定されている。
【0007】そこで、地上Gに支柱1が20メートル隔
てられて起立されて設けられ、これら支柱1間に高さ方
向の防球範囲を10メートルに設定して金網製のネット
3を張設するに際しては前述したように張設されるネッ
ト3の中央部に位置される天端部4がネット3の自重に
より垂れ下がることから上記支柱1をネット3の高さよ
りも高く設定する必要があった。一般に、ネット3の高
さを10メートルに設定する場合には、支柱間を20メ
ートルに設定したとき、支柱1はその高さを12メート
ルに設定されて起立される。このように起立した支柱1
の頂部2間には、張設されるネット3の荷重を支承する
ための主吊りロープ7が所定の弛度を有して掛け渡され
ている。また、この主吊りロープ7の下には支柱1間に
水平になるように横ロープ8が掛け渡され、この横ロー
プ8は所定の間隔を隔てて主吊りロープ7と結んで横ロ
ープ8を水平に支持するための吊りロープ9が掛け渡さ
れている。金網製のネット3はその天端部4が上記横ロ
ープ8に係止されて張設されている。従って、ネット3
の荷重は主吊りロープ7に支承されネット3の天端部4
は横ロープ8に沿って水平に支持されて支柱1間に張設
されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の防
球ネットにあっては、支柱間に張設されるネットがその
自重ないし荷重により天端部が弧状に垂れ下がり高さ方
向の防球範囲を狭める理由から、支柱を防球範囲より高
く設定する必要があった。
【0009】例えば、前述したゴルフ場あるいはゴルフ
練習場に採用される防球ネットにあっては、40メート
ル程度の高さを有する支柱1が設けられ、これら支柱1
間に化繊のネット3が張設されることになるが、支柱1
間中央部のネット3の天端部4が最大に沈み込んで垂れ
下がるために支柱1の高さの防球範囲を確保できない問
題があった。
【0010】そこで、支柱1の間隔を狭めてネット3を
張設すれば、所望する高さ方向の防球範囲を確保するこ
とができるが、支柱の数を増やすことは、建設費の増大
になる問題があった。特に支柱1の長さが40メートル
もあることはその搬送に支障をきたす問題があった。
【0011】次に、野球場に用いられる防球ネットにあ
っては、図9に示したように、支柱1間に張設される金
網製のネット3をその天端部4を水平に支持するために
主吊りロープ7が支柱1の頂部2に掛け渡されている。
この主吊りロープ7は、所定の弛度を有して弧状に垂れ
下がって支柱1間に掛け渡されている。このように主吊
りロープ7は所定の弛度を有して掛け渡されるために支
柱の高さは高さ方向の防球範囲より高く設定する必要が
あった。例えば20メートルの間隔を有する支柱1に高
さ方向10メートルの防球範囲を設定すべくネットを張
設する場合には支柱1の高さをネット3より2メートル
程度高く設定することになっていた。このように、高さ
方向の防球範囲より支柱1の高さを高く設定すること
は、ゴルフ場等に用いられる防球ネットと同様に建設費
が高くなる問題があった。また、野球場の防球ネットに
あってはその支柱1が鋼管製のものが採用され、できる
だけ運搬費あるいは建設時の高所作業を少なくするため
に防球ネットの防球範囲と等しい高さが望まれている。
【0012】そこで本発明は、支柱の頂部の間を結ぶ水
平線にほぼ沿ってネットの天端部を張設することを可能
にして防球範囲を拡大した防球ネット構造を提供するも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第一の発明は所定の間隔を隔てて起立された支柱
に、これら支柱間を覆うようにネットを張設した防球ネ
ット構造において、上記支柱の頂部間に、上記ネットの
垂直方向の荷重を支承するように主吊りワイヤーを所定
の弛度を有して掛け渡すと共に、上記ネットをその天端
部が上記支柱の頂部とほぼ等しい高さに張設して上記主
吊りワイヤーにネットの側面部を係合支持させ且つ上記
支柱の頂部間に上記主吊りワイヤーに係合されたネット
の天端部を支柱間に水平に支承する補助吊りワイヤーを
掛け渡して構成されている。
【0014】第二の発明は、所定の間隔を隔てて起立さ
れた支柱に、これら支柱間を覆うようにネットを張設し
た防球ネット構造において、上記支柱の頂部間に、上記
ネットの垂直方向の荷重を支承するように主吊りワイヤ
ーを所定の弛度を有して掛け渡すと共に、上記支柱の頂
部間に上記ネットの天端部に沿って係留するための補助
吊りワイヤーを掛け渡し、且つ上記主吊りワイヤーと補
助吊りワイヤーとの間に突っ張り部材を掛け渡し、上記
補助吊りワイヤーに上記ネットの天端部を係留支持させ
ると共にネットの側面部を上記主吊りワイヤーに係合支
持させて支柱間に上記ネットを張設して構成されてい
る。
【0015】
【作用】上記第一の発明によれば、支柱の頂部間にネッ
トの垂直方向の荷重乃至自重を支承する主吊りワイヤー
を所定の弛度を有して掛け渡し、この主吊りワイヤーに
ネットの側面部を係合支持させてネットの天端部を上記
支柱の頂部間を結ぶ水平線に沿って支持することを可能
にすると共に、支柱の頂部間に補助吊りワイヤーを水平
に掛け渡して上記主吊りワイヤーに支持されたネットの
上部である天端部を水平に支承することにより、支柱の
頂部間を結ぶ水平線に沿ってネットを張設することを可
能にし高さ方向の防球範囲を拡大し支柱の高さと略等し
い防球範囲を達成できる。
【0016】上記第二の発明によれば、支柱の頂部間に
ネットの垂直方向の荷重乃至自重を支承する主吊りワイ
ヤーを所定の弛度を有して掛け渡し、この主吊りワイヤ
ーにネットの側面部を係合支持させると共に上記支柱の
頂部間に水平に掛け渡した補助吊りワイヤーとこの主吊
りワイヤーとの間に突っ張り部材を掛け渡してネットの
垂直方向の荷重乃至自重をこの主吊りワイヤーに支承さ
せることにより、ネットの天端部を上記支柱の頂部間を
結ぶ水平線に沿って支持することを可能にすると共に、
上記補助吊りワイヤーによりネットの天端部を水平に支
承することにより、支柱の頂部間を結ぶ水平線に沿って
ネットを張設することを可能にし高さ方向の防球範囲を
拡大し支柱の高さと略等しい防球範囲を達成できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳述する。
【0018】まず、第一の発明に係る一実施例について
述べる。
【0019】図1及び図2は、ゴルフ場あるいはゴルフ
練習場に用いられる防球ネット構造を示すものである。
図1に示すように、地上Gには所定の間隔を隔てて支柱
1が起立されて設けられている。これら支柱1の頂部2
間には主吊りワイヤー10が所定の弛度を有して掛け渡
されている。この主吊りワイヤー10は後述するネット
11の主に垂直方向の荷重を支承するに十分な強度を有
すると共に、弛度を有している。
【0020】また、支柱1間にはネット11がその天端
部4を支柱1の頂部2を結ぶ水平線に沿って張設されて
いる。このように張設されるネット11の上部側面部1
2は図2に示すように上記主吊りワイヤー10に係合支
持され、垂直方向の荷重が主吊りワイヤー10に支承さ
れるように構成されている。
【0021】一方、支柱1の頂部2間には補助ワイヤー
13が水平に掛け渡され、この補助吊りワイヤー13が
ネット11の天端部4に沿って係合し、支柱1間に張設
されるネット11の天端部4を支柱1の頂部2と略等し
い高さに支持するように構成されている。
【0022】具体的には、ゴルフ練習場に用いられる防
球ネットとして、地上Gに10メートル間隔に高さが地
上より40メートルを有するコンクリート製の支柱1が
起立され、これら支柱1の頂部2間には、主吊りワイヤ
ー10が掛け渡されてネット11が支柱1間に張設され
ている。この実施例にあっては主吊りワイヤー10は予
めネット11の上部に所定の弛度を有するように弧状を
呈してネット11と一体的に編み込まれて主吊りワイヤ
ー10とネット11とが互いに係合支持されるように構
成されている。また、ネット11としては化繊ネットが
採用され、この化繊ネットに上記主吊りワイヤー10が
編み込まれている。このように、主吊りワイヤー10が
編み込まれたネット11の天端部4には補助吊りワイヤ
ー13が縁取りと一体的に組み込まれている。従って、
各支柱1の頂部2に主吊りワイヤー10と補助吊りワイ
ヤー13とを係合支持させると共に、ネット11を支柱
間に張設することにより、ネット11の天端部4は支柱
1の頂部2を結ぶ水平線に沿って設けられることにな
る。
【0023】次に、本実施例の作用について述べる。支
柱1の頂部2間に、所定の弛度を有して掛け渡された主
吊りワイヤー10にネット11の上部が係合支持されて
主吊りワイヤー10下のネットの垂直方向の荷重を支承
することができ、主吊りワイヤー10の上方に位置され
るネット11の天端部4が補助吊りワイヤー13により
支持されて天端部4は支柱1の頂部2を結ぶ水平線に支
持することができ、支柱1の高さとネットの天端部4と
の高さを等しく支持することができ、防球範囲を拡大す
ることができる。
【0024】図2に示したように、主吊りワイヤー10
とネット11の上部側面部とは連結索14とで結ばれて
もよいが、前述した通りネット11と主吊りワイヤー1
0とを一体的に編み込んで互いに係合させてもよいこと
はもちろんである。
【0025】次に、第二の発明の一実施例について、図
3及び図4に従って述べる。図示例は、野球場に用いら
れるバックネットとしての防球ネットである。図3に示
すように、地上Gに所定の間隔を隔てて起立された支柱
1の頂部2には、主吊りワイヤー10が所定の弛度を有
して掛け渡されている。また、支柱1の頂部2にはこれ
らを互いに水平に結ぶように補助吊りワイヤー13が掛
け渡され、この補助吊りワイヤー13と主吊りワイヤー
10との間には所定の間隔を隔てて突っ張り部材15が
主吊りワイヤー10と補助吊りワイヤー13とを連結す
べく設けられている。主吊りワイヤー10は、後述する
ネット11の垂直方向の荷重ないし自重を支承するた
め、所定の強度と張力を有する金属ワイヤーが採用さ
れ、この主吊りワイヤー10上に剛性を有する例えば金
属ロッド等の突っ張り部材15が起立されて設けられ、
これら突っ張り部材15が補助吊りワイヤー13を、た
るみをなくして水平に支持することになる。このように
支柱1間に掛け渡された補助吊りワイヤー13にその天
端部4を係合支持させながら、金網製のネット11が支
柱1間に張設されることになる。特に、主吊りワイヤー
10は図4に示すように、ネット11の上部側面部と連
結索14で係合され、ネット11の垂直方向の荷重乃至
自重を支承するように構成されている。なお、主吊りワ
イヤー10とネット11とは連結索14を用いることな
く互いに溶接接合して一体的に連結させてもよい。ま
た、突っ張り部材15にネット11を連結索14で係合
させて主吊りワイヤー10上方のネット11を支承させ
てもよい。
【0026】具体的には、高さ方向の防球範囲が10メ
ートルのバックネットとしての防球ネットを製作するに
あたって地上よりの高さが10メートルの金属製の支柱
1が20メートルの間隔を隔てて起立される。これらの
支柱1の頂部2にはブラケット16がそれぞれ設けら
れ、このブラケット16にリギンスクリュー17が連結
され、このリギンスクリュー17に巻付けグリップ18
を介して金属製主吊りワイヤー10がその両端部を係合
させて支柱1間に掛け渡される。このように主吊りワイ
ヤー10を掛け渡すことにより、リギンスクリュー17
で掛け渡される主吊りワイヤー10の張力を調整して、
ネット11を支承するに十分な弛度を任意に設定するこ
とができる。また、補助吊りワイヤー13は、上記ブラ
ケット16に両端部が係合支持されて支柱1の頂部2間
に水平に掛け渡される。金網製のネット11は、前述し
たように、主吊りワイヤー10にその下方に位置される
ネット11bの荷重を支承して張設されると共に、天端
部4は補助吊りワイヤー13に係合されて主吊りワイヤ
ー10上方のネット11aが支承されて張設されること
になる。また、ネット11の両側部は従来例同様に支柱
1に連結索等(図示せず)で係合支持されることにな
る。
【0027】このように、突っ張り部材15を設けるこ
とにより張設される金網製のネット11はその天端部4
が補助吊りワイヤー13に沿って水平に支持され、支柱
1の高さに等しく天端部4を均一に支持して支柱1間に
ネット11を張設することになる。従って、具体例とし
て述べたように、高さ方向の防球範囲を支柱1の高さと
等しく設定することができ、建設費を低減することがで
きると共に高所作業を少なくすることができる。
【0028】次に、この実施例の作用について述べる。
前記実施例同様に、支柱1の頂部2間に、所定の弛度を
有して掛け渡された主吊りワイヤー10にネット11の
上部が係合支持されて主吊りワイヤー10下のネットの
垂直方向の荷重を支承することができ、主吊りワイヤー
10の上方に位置されるネット11の天端部4が補助吊
りワイヤー13により支持されて天端部4は支柱1の頂
部2を結ぶ水平線に支持することができ、支柱1の高さ
とネットの天端部4との高さを等しく支持することがで
き、防球範囲を拡大することができる。特に、この実施
例にあっては、ネット11が金網製のネットが採用され
ることから、垂直方向の荷重乃至自重がかなり大きくな
るため、補助吊りワイヤー13を水平に支持するために
突っ張り部材15が主吊りワイヤー10上に起立されて
補助吊りワイヤー13を支持している。
【0029】図5、図6及び図7は、前述したゴルフ場
あるいはゴルフ練習場に用いられる防球ネットの下部に
設けられる集球装置例を示すものである。
【0030】図5及び図6に示すように、防球ネット1
9のネット11の前方に、所定の間隔を隔てて地上Gに
集球溝20が設けられている。この集球溝20にはその
ネット1側に沿って、係留索21が設けられている。一
方、ネット11を支承すべく所定の間隔を隔てて設けら
れた支柱1にはそれぞれ地上Gより所定の高さに巻き上
げウインチ22が設けられており、これら巻き上げウイ
ンチ22と上記係留索21とには巻き上げロープ23が
掛け渡されており、この巻き上げロープ23は、巻き上
げウインチ22で巻き上げられることにより、支柱1側
が支柱1の高さ方向に上昇し、図5に示すように、支柱
1側が所定の高さに支持されて他端部となる係留索側に
所定の角度を有して傾斜するように構成されている。巻
き上げロープ23の支柱1側は図5に示すように上下二
本に分岐され、上部ロープ23aは巻き上げウインチ2
2の上方に設けられた滑車24、25を介して巻き上げ
ウインチ22に係合されていると共に下部ロープ23b
は巻き上げウインチ22の下方に設けられた滑車26、
27を介して巻き上げウインチ22に係合されており巻
き上げロープ23の分岐部28を地上より昇降移動させ
て巻き上げロープ23を任意の角度に傾斜させるように
構成されている。この巻き上げロープ23の分岐分28
にネット11の下端部が接続されることになる。また、
巻き上げロープ23の分岐部28には、隣り合う巻き上
げロープ23の分岐部28と互いに結ぶ主吊りワイヤー
10が図6に示すように所定の弛度を有して掛け渡され
る。この主吊りワイヤー10には、その長手方向に沿っ
て所定のピッチで係留索21と結ぶ縦ロープ29が巻付
けグリップ30を介して掛け渡されている。巻付けグリ
ップ30は、主吊りワイヤー10と係留索21に掛け渡
される縦ロープ29に所定の張力を保持させるためのも
のである。また、巻き上げロープ23と縦ロープ29と
には横ロープ31が掛け渡されて、巻き上げロープ23
と縦ロープ29と横ロープ31とは格子状に形成され
る。このように、格子状に掛け渡されたロープ上には目
の細かいネット32が張設され、そのネット32上には
図7に示すような人工芝33が植毛されることになる。
特に、巻き上げロープ23にはその分岐部28を結ぶよ
うに主吊りロープ10を所定の弛度を有して掛け渡し、
この主吊りロープ10を介してこれに掛け渡される縦ロ
ープ29及び横ロープ31に加わる荷重を巻き上げロー
プに伝達して支承するように構成されており、巻き上げ
ウインチ22の巻き上げ量によって均一な傾斜角度でネ
ット32を設定することができる。また、ネット32の
支柱側になる天端部4は、巻き上げロープ23の分岐部
28を結ぶように張設することができる。このネット3
2上に、人工芝33を植え付けることができ、防球ネッ
ト19の下端部が連結される巻き上げロープ23の分岐
部28に集球のできないゾーンを解消することができ
る。
【0031】具体的には、縦ロープ29と横ロープ31
は、アルミ被覆鋼線(ASロープ)が用いられると共
に、ネット32は、同様にアルミ被覆された金網(AS
クリンプ金網)が用いられる。
【0032】巻き上げロープ23の分岐部28にその天
端部4が結ぶように張設されたネット32上には、クッ
ション材34が積層され、このクッション材34上に人
工芝33が植毛されて、平坦な面を有する集球面35が
格子状に掛け渡されたロープ上に形成されることにな
る。
【0033】次にこの実施例の作用について述べる。
【0034】図5に示すように、巻き上げウインチ22
により、巻き上げロープ23を巻き上げあるいは巻き戻
すことにより、防球ネットの下端部が連結された分岐部
28が昇降移動して係留索21に連結された巻き上げロ
ープ23が所定の角度に傾斜すると同時に、集球面35
を形成する人工芝33等が板状になって均一に傾斜し、
集球面35に落下するゴルフボールはこれに沿って転動
して集球溝20に回収されることになる。
【0035】特に、巻き上げロープ23に主吊りロープ
10を掛け渡してネット32を含む集球面35を分岐部
28を結ぶ水平線に沿って形成することができ、集球範
囲を拡大すると共に、集球を確実に達成できる。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る防球ネ
ットによれば、次のごとく優れた効果を発揮できる。
【0037】(1)防球範囲を可及的に拡大することが
できる。
【0038】(2)建設費の低減が達成でき、廉価に提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防球ネットの一実施例を示す正面
図である。
【図2】本発明に係る防球ネットの一実施例を示す側断
面図である。
【図3】本発明に係る防球ネットの別の実施例を示す正
面図である。
【図4】本発明に係る防球ネットの別の実施例を示す側
断面図である。
【図5】本発明を応用した集球用防球ネットの一実施例
を示す側断面図である。
【図6】集球用防球ネットの一実施例を示す平面図であ
る。
【図7】集球用防球ネットの部分断面拡大図である。
【図8】従来のゴルフ場の防球ネットを示す図である。
【図9】従来の野球場の防球ネットを示す図である。
【符号の説明】
1 支柱 2 支柱の頂部 3 ネット 4 ネットの天端部 5 ネットの下端部 6 縁取り 7 主吊りロープ 8 横ロープ 9 吊りロープ 10 主吊りワイヤー 11 ネット 12 ネットの上部側面部 13 補助吊りワイヤー 14 連結索 15 突っ張り部材 16 ブラケット 17 リギンスクリュー 18 巻付けグリップ 19 防球ネット 20 集球溝 21 係留索 22 巻き上げウインチ 23 巻き上げロープ(23a上部ロープ、23b下部
ロープ) 24、25、26、27 滑車 28 分岐部 29 縦ロープ 30 巻付けグリップ 31 横ロープ 32 ネット 33 人工芝 34 クッション材 35 集球面

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔を隔てて起立された支柱に、
    これら支柱間を覆うようにネットを張設した防球ネット
    構造において、上記支柱の頂部間に、上記ネットの垂直
    方向の荷重を支承するように主吊りワイヤーを所定の弛
    度を有して掛け渡すと共に、上記ネットをその天端部が
    上記支柱の頂部とほぼ等しい高さに張設して上記主吊り
    ワイヤーにネットの側面部を係合支持させ且つ上記支柱
    の頂部間に上記主吊りワイヤーに係合されたネットの天
    端部を支柱間に水平に支承する補助吊りワイヤーを掛け
    渡したことを特徴とする防球ネット構造。
  2. 【請求項2】 所定の間隔を隔てて起立された支柱に、
    これら支柱間を覆うようにネットを張設した防球ネット
    構造において、上記支柱の頂部間に、上記ネットの垂直
    方向の荷重を支承するように主吊りワイヤーを所定の弛
    度を有して掛け渡すと共に、上記支柱の頂部間に上記ネ
    ットの天端部に沿って係留するための補助吊りワイヤー
    を掛け渡し、且つ上記主吊りワイヤーと補助吊りワイヤ
    ーとの間に突っ張り部材を掛け渡し、上記補助吊りワイ
    ヤーに上記ネットの天端部を係留支持させると共にネッ
    トの側面部を上記主吊りワイヤーに係合支持させて支柱
    間に上記ネットを張設したことを特徴とする防球ネット
    構造。
JP4290148A 1992-10-28 1992-10-28 防球ネット構造 Expired - Fee Related JP2586282B2 (ja)

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