JP2586134Y2 - 廻り止め機能を有するボルトの脱落防止機構 - Google Patents
廻り止め機能を有するボルトの脱落防止機構Info
- Publication number
- JP2586134Y2 JP2586134Y2 JP1991016500U JP1650091U JP2586134Y2 JP 2586134 Y2 JP2586134 Y2 JP 2586134Y2 JP 1991016500 U JP1991016500 U JP 1991016500U JP 1650091 U JP1650091 U JP 1650091U JP 2586134 Y2 JP2586134 Y2 JP 2586134Y2
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- JP
- Japan
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- bolt
- caulking
- flare
- prevention mechanism
- flange
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は廻り止め機能を有するボ
ルトのボルト頭部の脱落防止が必要な製品のボルト締結
部に適用される、ボルト脱落防止機構に関するものであ
る。
ルトのボルト頭部の脱落防止が必要な製品のボルト締結
部に適用される、ボルト脱落防止機構に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図5ないし図7に従来一般に採用されて
きたかしめを用いたボルトの廻り止め機構を示す。フラ
ンジ01とフランジ02をボルト03により締結し、又
フランジ01に設けられた傾斜円筒面を有するかしめ用
溝04にボルト03のかしめ用フレア05が治工具等に
よりかしめられ、廻り止めをおこなった状態である。
きたかしめを用いたボルトの廻り止め機構を示す。フラ
ンジ01とフランジ02をボルト03により締結し、又
フランジ01に設けられた傾斜円筒面を有するかしめ用
溝04にボルト03のかしめ用フレア05が治工具等に
よりかしめられ、廻り止めをおこなった状態である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来のかしめを用いた
廻り止め機構では、図5に示すように、ボルト首下部等
での破断事象が生じた場合、ボルト頭部は05は、フラ
ンジ01より幾何学的に容易に抜けでることができる。
このため、ボルト頭部031の脱落防止が必要な製品、
例えば、原子力発電プラントの一次冷却材接液部で使用
されるボルト締結部では、万一、ボルト破断事象が生じ
た場合を考慮し、従来のかしめを用いた廻り止め機能を
適用することが困難であった。
廻り止め機構では、図5に示すように、ボルト首下部等
での破断事象が生じた場合、ボルト頭部は05は、フラ
ンジ01より幾何学的に容易に抜けでることができる。
このため、ボルト頭部031の脱落防止が必要な製品、
例えば、原子力発電プラントの一次冷却材接液部で使用
されるボルト締結部では、万一、ボルト破断事象が生じ
た場合を考慮し、従来のかしめを用いた廻り止め機能を
適用することが困難であった。
【0004】フランジに設けたボルト座ぐり円筒面内に
加工した、ボルトの頭部に設けられた4箇の廻り止めの
かしめ用フレアを係合するかしめ用溝の上面をかしめ用
フレアの上端より低くし、かしめ用フレアを「く」の字
型に変形して前記かしめ用溝に係合させた廻り止め機能
を有するボルトの脱落防止機構で、従来の形状のよう
に、かしめ溝が締結フランジ上面を貫通しないよう、ボ
ルト座ぐり円筒面にかしめ溝を配置したのである。
加工した、ボルトの頭部に設けられた4箇の廻り止めの
かしめ用フレアを係合するかしめ用溝の上面をかしめ用
フレアの上端より低くし、かしめ用フレアを「く」の字
型に変形して前記かしめ用溝に係合させた廻り止め機能
を有するボルトの脱落防止機構で、従来の形状のよう
に、かしめ溝が締結フランジ上面を貫通しないよう、ボ
ルト座ぐり円筒面にかしめ溝を配置したのである。
【0005】
【作用】フランジのボルト座ぐり円筒面内に配置された
かしめ溝に治工具等を使用して、ボルトのかしめ用フレ
アをかしめて押し込み、かしめ後のボルトのかしめ用フ
レアと、かしめ溝の幾何学的形状によって、脱落防止及
び廻り止めを行なう。
かしめ溝に治工具等を使用して、ボルトのかしめ用フレ
アをかしめて押し込み、かしめ後のボルトのかしめ用フ
レアと、かしめ溝の幾何学的形状によって、脱落防止及
び廻り止めを行なう。
【0006】
【実施例】本考案の一実施例を図1ないし図4に示す。
1および2はフランジ、3はボルト、4はボルト3頭部
に設けられたかしめ用フレア、5はフランジ1に設けら
れたボルト3の頭部が入るボルト座ぐり円筒面、6はボ
ルト座ぐり円筒面5内に加工された4箇のかしめ用溝
で、本実施例では座ぐり円筒面5の円周4箇所に軸線X
−Xに平行なY−Yを軸線とする外形φD、高さHのミ
ーリングカッタ7により加工したものである。
1および2はフランジ、3はボルト、4はボルト3頭部
に設けられたかしめ用フレア、5はフランジ1に設けら
れたボルト3の頭部が入るボルト座ぐり円筒面、6はボ
ルト座ぐり円筒面5内に加工された4箇のかしめ用溝
で、本実施例では座ぐり円筒面5の円周4箇所に軸線X
−Xに平行なY−Yを軸線とする外形φD、高さHのミ
ーリングカッタ7により加工したものである。
【0007】図3及び図4に示すように、かしめ用溝6
の中にかしめによってボルト3のかしめ用フレア4が入
り込んだ場合、かしめ用フレア4のかしめ部での最大長
さL1は、ボルト座ぐり径L2より大となる。
の中にかしめによってボルト3のかしめ用フレア4が入
り込んだ場合、かしめ用フレア4のかしめ部での最大長
さL1は、ボルト座ぐり径L2より大となる。
【0008】ボルト3を外力により引抜くには、かしめ
用フレア4の最大長さL1は少なくともボルト座ぐり径
L2より小さくなる必要がある。この時、かしめ用フレ
ア4のかしめ部の最大長さは塑性変形によりL1→L2
へ寸法変化するため、引抜きには大きな荷重が必要とな
る。(この時、引抜きに必要な荷重をFとする。)
用フレア4の最大長さL1は少なくともボルト座ぐり径
L2より小さくなる必要がある。この時、かしめ用フレ
ア4のかしめ部の最大長さは塑性変形によりL1→L2
へ寸法変化するため、引抜きには大きな荷重が必要とな
る。(この時、引抜きに必要な荷重をFとする。)
【0009】今、ボルト3の首下部等での破断が生じた
後にボルト頭部31が抜け出ようとする荷重をF’とす
ると、F>F’となるようにかしめ用溝6の形状とボル
ト座ぐり径L2、かしめ用フレア4の厚みtを決めれ
は、ボルト頭部31はボルト破断時に抜け出ることはな
い。
後にボルト頭部31が抜け出ようとする荷重をF’とす
ると、F>F’となるようにかしめ用溝6の形状とボル
ト座ぐり径L2、かしめ用フレア4の厚みtを決めれ
は、ボルト頭部31はボルト破断時に抜け出ることはな
い。
【0010】本考案は図4に示すように、かしめ用フレ
ア4がかしめ用溝6に入り込むので、ボルト3の締付回
転方向(周方向)への拘束、すなわち廻り止め機能も合
わせ持つものである。
ア4がかしめ用溝6に入り込むので、ボルト3の締付回
転方向(周方向)への拘束、すなわち廻り止め機能も合
わせ持つものである。
【0011】
【考案の効果】従来のかしめによる廻り止め機構は万一
のボルトの破断事象を考慮した場合、ボルト頭部の脱落
が発生する可能性があったが、本考案のボルト廻り止め
機構を実施すれば、ボルトの廻り止め機能に加え、ボル
トの脱落防止機能も有することとなるため、ボルト頭部
の脱落防止が必要な製品のボルトに対して極めて優れた
効果を奏するのである。
のボルトの破断事象を考慮した場合、ボルト頭部の脱落
が発生する可能性があったが、本考案のボルト廻り止め
機構を実施すれば、ボルトの廻り止め機能に加え、ボル
トの脱落防止機能も有することとなるため、ボルト頭部
の脱落防止が必要な製品のボルトに対して極めて優れた
効果を奏するのである。
【0012】さらにかしめ溝が4箇になっていること
で、左右および上下にずれた場合にも上下、左右に押し
拡げてかしめを行う際に、自然に調芯されやすい構造と
なっており、より確実にかしめ施工が可能となる。
で、左右および上下にずれた場合にも上下、左右に押し
拡げてかしめを行う際に、自然に調芯されやすい構造と
なっており、より確実にかしめ施工が可能となる。
【図1】図1は本考案の第1実施例で、図2のA1 −A
1 断面図である。
1 断面図である。
【図2】図2は図1のB1 −B1 断面図である。
【図3】図3は図1,図2にボルトを締結した状態で、
図4のA2 −A2 断面図である。
図4のA2 −A2 断面図である。
【図4】図4は図3のB2 −B2 断面図である。
【図5】図5は従来のボルトの廻り止め機構の縦断面図
である。
である。
【図6】図6は図5の平面図である。
【図7】図7は従来のボルトの廻り止め機構を用いた場
合のボルトの脱落の可能性を示す縦断面図である。
合のボルトの脱落の可能性を示す縦断面図である。
1,2 フランジ 3 ボルト 31 ボルト頭部 4 かしめ用フレア 5 ボルト座ぐり円筒面 6 かしめ用溝 7 ミーリングカッタ
Claims (1)
- 【請求項1】 フランジに設けたボルト座ぐり円筒面内
に加工した、ボルトの頭部に設けられた4箇の廻り止め
のかしめ用フレアを係合するかしめ用溝の上面をかしめ
用フレアの上端より低くし、かしめ用フレアを「く」の
字型に変形して前記かしめ用溝に係合させたことを特徴
とする廻り止め機能を有するボルトの脱落防止機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991016500U JP2586134Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 廻り止め機能を有するボルトの脱落防止機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991016500U JP2586134Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 廻り止め機能を有するボルトの脱落防止機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04106515U JPH04106515U (ja) | 1992-09-14 |
JP2586134Y2 true JP2586134Y2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=31903499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991016500U Expired - Fee Related JP2586134Y2 (ja) | 1991-02-28 | 1991-02-28 | 廻り止め機能を有するボルトの脱落防止機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2586134Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63115911A (ja) * | 1986-10-31 | 1988-05-20 | シーメンス、アクチエンゲゼルシヤフト | 機械的結合要素とその回り止め工具 |
-
1991
- 1991-02-28 JP JP1991016500U patent/JP2586134Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04106515U (ja) | 1992-09-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19970415 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980818 |
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