JP2585820Y2 - トロリ線用ブラシ工具 - Google Patents

トロリ線用ブラシ工具

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JP2585820Y2
JP2585820Y2 JP5820793U JP5820793U JP2585820Y2 JP 2585820 Y2 JP2585820 Y2 JP 2585820Y2 JP 5820793 U JP5820793 U JP 5820793U JP 5820793 U JP5820793 U JP 5820793U JP 2585820 Y2 JP2585820 Y2 JP 2585820Y2
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JP
Japan
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trolley wire
brush
wire
brush tool
wire brush
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JP5820793U
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JPH0724558U (ja
Inventor
務 高橋
信雄 田中舘
Original Assignee
株式会社三英社製作所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鉄道車両用トロリ線の
コネクタ取付部の電気的接続を良好ならしめるため、該
コネクタを取り付ける箇所となるトロリ線の溝部を磨く
ためのブラシ工具に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両に送電するために、線路に沿っ
て、その上方にトロリ線が配置されている。このトロリ
線は、鉄道の屋根部に設けたパンタグラフと停車時及び
移動時に接触させる都合上、その下面を平滑面にしてお
く必要がある。そのため、このトロリ線には軸線方向の
左右両側に溝部を設けて、この溝部に吊持用のハンガー
を取り付けたり、電気的接続を図るためのコネクタを上
方より取り付けて、下面側には何等の障害物も存在しな
いようにしている。
【0003】ところで、送電のためトロリ線に前記コネ
クタを取り付ける場合には、電気的接続を良好ならしめ
るため、トロリ線の溝部を良く磨く必要があるが、この
磨き作業には、従来、市販の金属ブラシや紙ヤスリなど
を用いていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この市
販の金属ブラシや紙ヤスリでは、トロリ線の溝部の奥ま
で良く磨くことはできず、コネクタの取付けに際し、接
触不良を生ずることがあった。また左右両側の溝部双方
を同時に磨くことができず、作業能率も悪かった。
【0005】そこで本考案は、かかる実情に鑑みなされ
たもので、トロリ線の溝部の奥まで確実に且つ作業能率
良く磨くことのできるトロリ線用ブラシ工具を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案のトロリ線用ブラシ工具は、弾性素材でU字
状に形成したブラシ工具本体と、その内側先端両側に軸
線方向に設けたワイヤブラシと、該ワイヤブラシと本体
湾曲部との間で軸線方向両端に設けた内方に突設するス
トッパとを有し、前記ストッパは、本体を外側から把持
してすぼめた際に、その先端が当接してトロリ線上面と
接触する位置決め部を構成し、前記ワイヤブラシは、そ
の先端を80±20度の角度に形成してトロリ線の両側
溝部を研磨可能となしたことを特徴としている。
【0007】
【作 用】トロリ線の両側溝部を磨く際には、ブラシ工
具本体を手で把持してトロリ線の上側よりブラシ工具を
かぶせる。そして、工具全体をすぼめて本体内側のスト
ッパを当接させて位置決め部を形成し、その下面をトロ
リ線の上面と接触させる。このようにすると、80±2
0度の角度に形成したワイヤブラシの先端がトロリ線の
両側溝部の奥まで入り、溝部全体を覆うことができる。
この状態で、ブラシ工具をトロリ線の軸線方向に摺動さ
せれば、位置決め部を構成するストッパに案内されてス
ムーズにブラシ工具を摺動でき、両側の溝部全体を奥部
まで、確実且つ容易に短時間で研磨することができる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1乃至図4を参
照して説明する。まず、図1は、本考案のトロリ線用ブ
ラシ工具を用いて研磨するトロリ線の配線構造を示すも
ので、トロリ線50は、鉄道車両に送電するため、線路
51に沿って、その上方に配置されている。即ち、線路
51の両わきには一対の鉄柱52,52が立設され、そ
の両鉄柱52,52を結ぶ横梁53に吊架線54を取り
付け、この吊架線54にハンガー55を吊り下げて、そ
の下端に設けた挾持具56でトロリ線50を挾持してい
る。このトロリ線50は、鉄道車両の屋根部に設けたパ
ンタグラフと停車時及び移動時に接触させる都合上、そ
の下面を平滑面にしておく必要がある。そのため、この
トロリ線50には軸線方向の左右両側に溝部50aが設
けられ、この溝部50aに前記吊持用のハンガー55の
挾持具56が取り付けられる。
【0009】そして、この溝部50aに、前記鉄柱52
の上部に架設した配電線57から分岐した分岐線58の
コネクタ59が取り付けられ、トロリ線50に送電が行
われる。したがって、このコネクタ59の取付けに際し
ては、良好な電気的接続を保つため、取付部となるトロ
リ線50の両側溝部50a,50aを奥まで確実に研磨
する必要がある。本考案のトロリ線用ブラシ工具は、こ
のトロリ線溝部の研磨を良好に行うものである。
【0010】図2は、そのトロリ線用ブラシ工具の全体
構造を示す分解斜視図である。トロリ線用ブラシ工具1
0は、ブラシ工具本体20と一対のブラシホルダ30と
一対のワイヤブラシ40とから構成され、ワイヤブラシ
40をブラシホルダ30に収容してから、これをブラシ
工具本体20に組み付けることによって、トロリ線用ブ
ラシ工具10が完成される。
【0011】ブラシ工具本体20は、ポリプロピレンに
代表される高分子化合物等の弾性素材で形成され、断面
ほぼU字状に形成して先端側を肉厚に形成してある。そ
して、この肉厚部の両内側に軸線方向にブラシホルダ3
0,30の嵌合溝21,21を形成し、その嵌合溝2
1,21と湾曲部22との間にそれぞれ内方に突出する
ストッパ23,23が軸線方向両端に形成されている。
このストッパ23,23は、このブラシ工具本体20を
手で把持してすぼめたときにその先端が当接して、トロ
リ線50の上面と接触する位置決め部を構成する。ま
た、このブラシ工具本体20には、その嵌合溝21,2
1の底部にブラシホルダ30の係止突起を嵌入するため
の係止孔24が複数穿設され、さらにブラシホルダ30
に収容したワイヤブラシ40の横ズレを防止するための
ストッパ壁25,25が軸線方向両端に形成されてい
る。なお、このブラシ工具本体20の湾曲部22の一端
には、吊下げ紐を通すための紐孔26が穿設されてい
る。
【0012】ブラシホルダ30は、塩化ビニル等の軟質
合成樹脂で形成され、底部広がりの断面ほぼコ字形のレ
ール状を呈している。そして、このコ字状の内側にワイ
ヤブラシ40を取り付けるためのブラシ取付溝31が形
成され、底部には前記ブラシ工具本体20の嵌合溝2
1,21の底部に設けた複数の係止孔24に嵌入するた
めの係止突起32を設けている。
【0013】ワイヤブラシ40は、鋼線41を保持具4
2で束ねて長手状に形成されており、該鋼線41の先端
は、断面ほぼ60〜100度の角度、好ましくは80度
の角度になるように尖らせてカットされている。この様
に80±20度の角度にカットすることにより、トロリ
線50の溝部50aにフィットした当接が可能となる。
【0014】そして、この様に構成したワイヤブラシ4
0をブラシホルダ30のブラシ取付溝31にセットして
から、このブラシホルダ30の係止突起32をブラシ工
具本体20の嵌合溝21,21の底部に設けた係止孔2
4に嵌入することにより、強固に固定される。このと
き、ワイヤブラシ40の横ズレは、ストッパ壁25,2
5で防止される。
【0015】図3は、組み付け完成したトロリ線用ブラ
シ工具10を銅材でできたトロリ線50に上側からかぶ
せた状態を示すもので、ブラシ工具10をすぼめて、ト
ロリ線50の溝部50a,50aを研磨する前段階の図
である。そして、この様な状態から、トロリ線用ブラシ
工具10を手Hですぼめると、図4に示すように、ブラ
シ工具本体20のストッパ23,23が当接して、その
下面にトロリ線の上面と当接する位置決め部27が形成
される。このとき、ワイヤブラシ40,40は溝部50
a,50aにフィットした状態でセットされる。この状
態で、ブラシ工具10をトロリ線50の軸線方向に摺動
させれば、位置決め部27を構成するストッパ23,2
3に案内されてスムーズにブラシ工具10を摺動でき、
両側の溝部50a,50a全体を奥部まで確実且つ容易
に、ワイヤブラシ40,40で研磨することができる。
【0016】なお、研磨すべきトロリ線50としては、
小径・大径様々であるが、本考案のトロリ線用工具は、
そのトロリ線の径に応じた寸法に形成することにより、
いかなる径のトロリ線50の溝研磨にも対応できる。
【0017】
【考案の効果】本考案のトロリ線用ブラシ工具は、以上
説明したように、弾性素材でU字状に形成したブラシ工
具本体と、その内側先端両側に軸線方向に設けたワイヤ
ブラシと、該ワイヤブラシと本体湾曲部との間で軸線方
向両端に設けた内方に突設するストッパとを有し、該ス
トッパは、本体を外側から把持してすぼめた際に、その
先端が当接してトロリ線上面と接触する位置決め部を構
成し、前記ワイヤブラシは、その先端を80±20度の
角度に形成してトロリ線の両側溝部を研磨可能となした
構成を有するので、このブラシ工具を把持してトロリ線
にかぶせてすぼめ、ストッパを当接させた位置決め部で
トロリ線上面を軸線方向に摺動させるだけで、トロリ線
の両側溝部に配置されたワイヤブラシにより、トロリ線
溝部の奥まで確実に磨くことができる。それ故、コネク
タの取付けに際し、接触不良をおこすようなことはな
い。また、左右両側の溝部双方を同時に磨くことができ
るため、作業能率も良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のトロリ線用ブラシ工具を用いて研磨す
るトロリ線の配線構造を示す斜視図である。
【図2】本考案のトロリ線用ブラシ工具の分解斜視図で
ある。
【図3】同じくトロリ線用ブラシ工具をトロリ線にかぶ
せた状態の断面図である。
【図4】同じくトロリ線用ブラシ工具をトロリ線にかぶ
せてすぼめた状態の断面図である。
【符号の説明】
10 トロリ線用ブラシ工具 20 ブラシ工具本体 21 嵌合溝 22 湾曲部 23 ストッパ 24 係止孔 25 ストッパ壁 26 紐孔 27 位置決め部 30 ブラシホルダ 31 ブラシ取付溝 32 係止突起 40 ワイヤブラシ 41 鋼線 42 保持具 50 トロリ線 50a トロリ線50の溝部 51 線路 52 鉄柱 53 横梁 54 吊架線 55 ハンガー 56 挾持具 57 配電線 58 分岐線 59 コネクタ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性素材でU字状に形成したブラシ工具
    本体と、その内側先端両側に軸線方向に設けたワイヤブ
    ラシと、該ワイヤブラシと本体湾曲部との間で軸線方向
    両端に設けた内方に突設するストッパとを有するトロリ
    線用ブラシ工具であって、該ストッパは、本体を外側か
    ら把持してすぼめた際に、その先端が当接してトロリ線
    上面と接触する位置決め部を構成し、前記ワイヤブラシ
    は、その先端を80±20度の角度に形成してトロリ線
    の両側溝部を研磨可能となしたことを特徴とするトロリ
    線用ブラシ工具。
JP5820793U 1993-10-01 1993-10-01 トロリ線用ブラシ工具 Expired - Lifetime JP2585820Y2 (ja)

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JP5820793U JP2585820Y2 (ja) 1993-10-01 1993-10-01 トロリ線用ブラシ工具

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Publication Number Publication Date
JPH0724558U JPH0724558U (ja) 1995-05-09
JP2585820Y2 true JP2585820Y2 (ja) 1998-11-25

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