JP2585666B2 - マグネシアーカーボンれんが - Google Patents

マグネシアーカーボンれんが

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JP2585666B2
JP2585666B2 JP62331632A JP33163287A JP2585666B2 JP 2585666 B2 JP2585666 B2 JP 2585666B2 JP 62331632 A JP62331632 A JP 62331632A JP 33163287 A JP33163287 A JP 33163287A JP 2585666 B2 JP2585666 B2 JP 2585666B2
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carbon brick
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孝雄 岡本
章 島
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はマグネシア−カーボンれんがに関し、特に、
コーティング層を形成したマグネシア−カーボンれんが
に関するものである。
〔従来技術とその問題点〕
従来、転炉、鍋等の炉体構築物に使用される耐火れん
がとしては、焼成マグネシア−ドロマイトれんが、マグ
ネシア−カーボンれんが等の塩基性耐火れんがが使用さ
れている。これら塩基性耐火れんがは一般に高い熱膨張
率をもっているので、築炉後にその膨張を吸収させる必
要がある。
焼成マグネシア−ドロマイトれんがでは耐消化性(れ
んが中のCaoに起因する粉化現象)を付与するためにタ
ールを含浸させて使用され、タールを含浸させた後に約
1mmの膜厚で表面に付着したタール層が築炉後の膨張吸
収材として利用されている。
しかしながら、焼成マグネシア−ドロマイトれんがは
マグネシア−カーボンれんがに比べると耐用性が低いの
で、今日では次第に耐用性が高いマグネシア−カーボン
れんがが多用されるようになっている。
通常、マグネシア−カーボンれんがでは耐酸化性を付
与するために金属粉末が添加されており、この金属粉末
は昇熱時にれんがに含有されたカーボンと反応して熱膨
張の大きい物質を生成することから、タールに代わる新
たなコーティング材が必要とされている。
また、マグネシア−カーボンれんがはカーボンを多量
に含有しているので、表面が滑り易く、製造時や築炉時
の安全確保のためにも滑り止め材としてのコーティング
材が必要とされている。
膨張吸収材及び滑り止め材としての機能を持つコーテ
ィング材としてタールをマグネシア−カーボンれんがに
塗布することも試みられたが、カーボン含有耐火物であ
るマグネシア−カーボンれんがはタールに濡れ難く、表
裏の平面と側面とで等しい膜厚を得られないという問題
がある。
そこで、合成樹脂、天然樹脂あるいはこれらの混合物
をれんがの表面に塗布することが既に提案されている
が、この場合にはれんがの表面に形成される膜厚が比較
的薄く、0.5mm以上の膜厚を得ることが困難である。従
って、れんがの材質によっては膨張吸収材としての機能
が不十分になり、せり割りを生じることがある。また、
膨張吸収機能を高めるために、塗布乾燥後に更にコーテ
ィング材を重ね塗りして膜厚を例えば2.0mm程度まで厚
くすることも試みられたが、この場合はコーティング層
の形成に多くの手間と時間がかかる上、吸収材過剰によ
って炉体傾動時にれんがの抜け落ちが生じることがあ
る。
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであっ
て、マグネシア−カーボンれんがの表面に比較的薄い膜
厚で大きな膨張吸収機能を発揮することができ、しか
も、所望の膜厚を有するコーティング層を形成したもの
である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明に係るマグネシア−カーボンれんがは、上記の
目的を達成するために、れんが表面に樹脂を主体とし、
高温で空気に曝されたときに完全燃焼する有機顆粒物を
含有させたコーティング材によって膜厚が0.8mm以下の
コーティング層を形成したものである。
〔作用〕
本発明において、コーティング材の主成分を構成する
樹脂としては合成樹脂、天然樹脂あるいはこれらの混合
物が使用される。合成樹脂としては、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル、塩化ビニル
等がその例として挙げられ、天然樹脂としてはバルサ
ル、コロホニウム、ダマール等の植物性樹脂、シェラッ
ク等の動物性樹脂あるいはコバール、コハク等の化石樹
脂がその例として挙げられる。
また、樹脂に添加される有機顆粒物としては、高温で
空気に曝されたときに完全燃料するものであれば特に限
定されず、例えば、ピッチパウダー、本屑等を使用する
ことができる。
コーティング層をマグネシア−カーボンれんがの表面
に形成する方法としては、有機顆粒物を添加した樹脂を
含む液状体を刷毛、ローラ、へら等により塗布したり、
吹きつけたり、その液状体中にれんがを浸漬したりする
等の公知の方法で液状体をれんがの表面に付着させて、
この後、乾燥させるという方法が採用される。この液状
体は樹脂を主成分としているのでカーボン含有れんがで
あるマグネシア−カーボンれんがとの濡れ性も良く、れ
んがの表裏の平面と側面との膜厚を等しくできる。ま
た、コーティング層の膜厚は有機顆粒物の添加量を増減
することにより0.8mm以下の範囲で自由に変えることが
できる。膜厚を0.8mmよりも厚くすることは技術的には
可能であるが、膜厚が0.8mmを上回ると炉体傾動時に吸
収材過剰によるれんがの抜け落ちが生じることがあるの
で好ましくない。
このようなコーティング層を形成したれんがの表面
は、コーティング層を有しないマグネシア−カーボンれ
んがの表面に比べて粗荒であり、滑り難くなっている。
また、昇熱時には有機顆粒物が完全燃焼して除去され
て、コーティング層の膜厚に対する収縮量が大きくなる
ので、薄い膜厚で大きな膨張を吸収できる。従って、膜
厚を0.8mm以下で調整することにより材質に対応した膨
張を吸収できるようになり、膨張吸収が不充分になって
せり割れが生じたり、吸収材過剰による炉体傾動時のれ
んがの抜け落ちが生じたりすることを防止できる。
〔実施例〕
本発明の一実施例に係るマグネシア−カーボンれんが
においては、顆粒状ピッチ29.1重量%と、木屑粉7.3重
量%と、水12.8重量%、及び酢酸ビニル50%溶液50.8%
を混合し、この混合液を成形後の転炉用マグネシア−カ
ーボンれんがにローラで約0.6mmの厚さに塗布し、その
後所定の温度で乾燥させて、れんが表面にコーティング
層が形成された。
上記顆粒状ピッチとしては、揮発分45〜55%、固定炭
素45〜55%、灰分1%を含有した粒度0.3mm以下が90%
以上のものが使用された。また、木屑粉は0.5mm以下の
ものが使用された。
このようにして形成されたコーティング層の表面は粗
荒であり、滑り難くなっていた。
上記のコーティング層を備えたマグネシア−カーボン
れんがを180t転炉の絞り部に全面施工したところ、炉腹
部のれんがの熱膨張によるつき上げ分が吸収され、従来
見られたせり割り現象が解消されたことを確認できた。
更に、実炉においてこのマグネシア−カーボンれんが
を使用したところ、内張りれんがの熱膨張率の1/2相当
量がコーティング層によって吸収され、吸収材過剰によ
る炉体傾動時のれんがの抜け落ちもなく、せり割りも発
生しないという良好な結果が得られた。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明に使用するコーティング材が樹
脂を主体としているので、カーボン含有れんがであるマ
グネシア−カーボンれんがとの濡れ性が高く、マグネシ
ア−カーボンれんがの表面全体にコーティング層を均等
に形成できる。
また、上記コーティング材が樹脂を主体とし、有機顆
粒物を含有しているので、れんが表面に形成されるコー
ティング層の表面が粗荒で、製造時や築炉時の滑り止め
を充分図ることができ、作業の安全性を高めることがで
きる。
更に、本発明は高温で空気に曝されたときに完全燃焼
する有機顆粒物を含有したコーティング材を使用してい
るので、昇熱時にこの有機顆粒物が燃焼して除去される
ことにより膜厚に対して大きく収縮させることができ、
薄い膜厚で大きな膨張吸収機能を発揮させることがで
き、せり割れ現象の発生を防止できるとともに、コーテ
ィング層の膜厚を薄くして吸収材過剰による炉体傾動時
のれんがの抜け落ち現象を防止できる。
加えて、本発明はコーティング材の有機顆粒物の配合
割合を調節することによりコーティング層の膜厚を0.8m
m以下で任意に調整できる。特に、日々改良が加えられ
ているマグネシア−カーボンれんがでは材質によってそ
の熱膨張率が異なってくることを鑑みれば、材質の熱膨
張率に対応して膜厚を調整できる本発明は改良された種
々のマグネシア−カーボンれんがに適用することができ
るから、大いに有用であり、炉寿命の延長を図る上で大
きく寄与するものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂を主体とし、高温で空気に曝されたと
    きに完全燃焼する有機顆粒物を含有させたコーティング
    材による膜厚が0.8mm以下のコーティング層を形成した
    ことを特徴とするマグネシア−カーボンれんが。
JP62331632A 1987-12-25 1987-12-25 マグネシアーカーボンれんが Expired - Lifetime JP2585666B2 (ja)

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JPH01172286A JPH01172286A (ja) 1989-07-07
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