JP2584860Y2 - 反転機構のロック装置 - Google Patents

反転機構のロック装置

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JP2584860Y2
JP2584860Y2 JP5410293U JP5410293U JP2584860Y2 JP 2584860 Y2 JP2584860 Y2 JP 2584860Y2 JP 5410293 U JP5410293 U JP 5410293U JP 5410293 U JP5410293 U JP 5410293U JP 2584860 Y2 JP2584860 Y2 JP 2584860Y2
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gear
cylinder
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reversing
sheet
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JP5410293U
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Inventor
茂寿 斎藤
Original Assignee
株式会社篠原鉄工所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、枚葉式印刷機における
片面印刷/両面印刷の切り換えを行なうための反転機構
に関し、特に、反転胴の軸端に配設された複数のギヤの
相互的位相を調整する際に使用されるロック装置に関す
る。
【0002】
【考案の背景】シートに印刷を行なう枚葉式印刷機にあ
っては、シートの表面にのみ印刷を施す片面印刷と、シ
ートの表面のみならず裏面にも印刷を施す両面印刷とが
行なわれる。すなわち、片面印刷の場合には、版胴、ブ
ランケット胴、圧胴及びインキ装置等から成る複数の印
刷ユニット間にシートをそのまま通し、シートの一面に
のみ順次印刷を施す。一方、両面印刷の場合には、複数
の印刷ユニット間に紙送り胴、倍径中間胴、反転胴から
成る反転機構を介設し、印刷されたシートの表裏を反転
させ、裏面にも印刷を行なうのであり、一例として、シ
ートの表面に4色、裏面に2色といった印刷を行なうこ
とがある。
【0003】シートの反転動作の中心となるのは、倍径
中間胴とその後縁グリッパ及び反転胴とその反転グリッ
パであり、単純にシートの前縁を受け渡しするだけの片
面印刷と異なり、両面印刷の場合には、倍径中間胴の後
縁グリッパからシートの後縁を反転グリッパが受け取
り、反転胴の回転とともにシートを表裏反転させ、反転
胴よりも下流側に位置する印刷ユニットの圧胴にシート
を受け渡すのである。
【0004】片面印刷/両面印刷の印刷態様の切り換え
に際し、倍径中間胴−反転胴間のシートの受け渡し態様
も全く異なるので、倍径中間胴−反転胴相互間の回転方
向に関する位相を調整する必要がある。すなわち、倍径
中間胴−反転胴間にあっては、シートの前縁を受け渡し
する片面印刷時の回転位相と、シートの後縁を受け渡し
する両面印刷時の回転位相とを切り換えることが必要で
ある。
【0005】
【従来の技術】倍径中間胴−反転胴間の回転位相の調整
に関し、反転胴の軸端には、反転胴よりも下流側の印刷
ユニットの圧胴の駆動ギヤと噛み合う固定ギヤと、上流
側の倍径中間胴の駆動ギヤに噛み合う調整ギヤとが並置
されている。この調整ギヤは、固定ギヤに対して位相調
整するために回動可能とされ、片面印刷状態/両面印刷
状態に位相調整して固定ギヤと一体に再固定される。
【0006】そして、印刷作業の基本的基準位置である
片面印刷の状態にギヤ位相を設定するには、固定ギヤの
側部の所定個所に穿設された基準穴と、調整ギヤの側部
の基準穴とを合致させ、そこに、位置決めピンを押し込
んで位置決めする。その上で、固定ギヤと調整ギヤとを
押さえ板及び締付ボルトによって固定するのである。
【0007】しかしながら、このような基準穴と位置決
めピンによるギヤ位相調整には、嵌合誤差が必ず存在す
るとともに、調整ギヤの回転方向のせん断力が位置決め
ピンに加わるため、この位置決めピンにたわみが生じ、
位置決めの不正確さが増してしまう。更に、位置決めピ
ンの入/出をチェックするための安全装置も必要であ
る。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、上記した問
題に鑑みてなされ、進歩した反転機構のロック装置を提
供するもので、その目的は、調整誤差、不確実さをなく
して、基準位置としての厳密性及び再現精度を確保する
こと、及び構成が簡易で、安全装置も不要なものとする
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】そしてこのために、本考
案に係る反転機構のロック装置は、固定ギヤ(4)の外
側に設けられた突起(8)と、調整ギヤ(5)に設けら
れ、突起(8)を係脱可能に保持する留具(9)と、を
設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】調整ギヤ(5)の回動方向に関して、突起
(8)が留具(9)によってロックされた状態で、調整
ギヤ(5)を再固定する。従って、調整誤差の生じる余
地は、全くない。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、本考案の実施例につ
き詳細に説明する。図1は、本考案に係る反転機構のロ
ック装置の一実施例を示す正面図、図2は、同断面図で
ある。
【0012】印刷機のフレーム(1)によって反転胴
(2)が回転自在に支承されており、その胴軸(3)の
一端には固定ギヤ(4)及び調整ギヤ(5)が並置され
ている。この固定ギヤ(4)は、反転胴(2)よりも下
流側の印刷ユニットの圧胴の駆動ギヤ(図示しない。)
と噛み合っており、一方、調整ギヤ(5)は、上流側の
倍径中間胴(図示せず。)の駆動ギヤと噛み合ってい
る。そして、この調整ギヤ(5)は、固定ギヤ(4)に
対して回転方向に位相調整するため、回動可能とされて
いる。なお、符号(6)及び(7)は、調整ギヤ(5)
を固定ギヤ(4)に対して固定して一体化するための押
さえ板及び締付ボルトを示す。
【0013】固定ギヤ(4)の外側には、単純な形状の
ブロック材が突起(8)として所定位置に固設されてい
る。
【0014】一方、調整ギヤ(5)にも、突起(8)に
呼応する位置に留具(9)が配設されている。この留具
(9)は、図3以下に拡大して示すように、支持基体
(10)と、この支持基体(10)中に回動可能に貫入
された軸体(11)と、この軸体(11)の一端に偏心
して結合されたロック体(12)とを基本的な要素とし
ており、更に、軸体(11)の他端には、皿バネ(1
3)を軸体(11)に取り付けてブロック体(12)を
支持基体(10)に密着させるとともに、ナット(1
4)で全体を支持基体(10)に結合させている。な
お、ロック体(12)の適宜個所に工具穴を明けてお
き、ここに工具を挿入してロック体(12)を回動させ
易くすることもできる。
【0015】さて、印刷作業の基本的基準位置である片
面印刷の状態に調整ギヤ(5)を回動調整するには、ま
ず、調整ギヤ(5)を固定ギヤ(4)に固定している押
さえ板(6)の締付ボルト(7)をゆるめ、かつ、留具
(9)のロック体(12)を図3に示す受入状態にして
おく。そして、突起(8)の一側が支持基体(10)の
段部(15)に当接するまで、調整ギヤ(5)を固定ギ
ヤ(4)に対して回動させる。そして、突起(8)が当
接した状態でロック体(12)を支持基体(10)を中
心にして回動させ、突起(8)を支持基体(10)とロ
ック体(12)とによって挟み込む。なお、この時軸体
(11)に取り付けられた皿バネ(13)が挟み込みの
圧力を発生する。そして、このような係着状態で(図
5、図6に拡大して示す。)、押さえ板(6)の締付ボ
ルト(7)を締め、調整ギヤ(5)を再固定するのであ
る。
【0016】
【考案の効果】本考案に係る反転機構のロック装置によ
れば、極めて簡単な留具等を用いて、厳密、かつ、高い
再現精度でギヤ位相の調整作業を行なうことができて、
有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る反転機構のロック装置の一実施例
を示す正面図である。
【図2】同上断面図である。
【図3】ロック装置の拡大正面図であって、離脱状態を
示すものである。
【図4】図3の側面図である。
【図5】係着状態におけるロック装置の拡大正面図であ
る。
【図6】図5の側面図である。
【符号の説明】
2 反転胴 3 胴軸 4 固定ギヤ 5 調整ギヤ 6 押さえ板 7 締付ボルト 8 突起 9 留具 10 支持基体 11 軸体 12 ロック体 13 皿バネ 14 ナット 15 段部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反転胴(2)の軸端に固定ギヤ(4)が
    設けられるとともに、該固定ギヤ(4)に対して位相調
    整可能に調整ギヤ(5)が並置されており、該調整ギヤ
    (5)を位相調整して再固定する際に使用される反転機
    構のロック装置において、前記固定ギヤ(4)の外側に
    設けられた突起(8)と、前記調整ギヤ(5)に設けら
    れ、前記突起(8)を係脱可能に保持する留具(9)
    と、を有する反転機構のロック装置。
JP5410293U 1993-09-13 1993-09-13 反転機構のロック装置 Expired - Lifetime JP2584860Y2 (ja)

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JP5410293U JP2584860Y2 (ja) 1993-09-13 1993-09-13 反転機構のロック装置

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JPH0718842U JPH0718842U (ja) 1995-04-04
JP2584860Y2 true JP2584860Y2 (ja) 1998-11-11

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