JP2584803Y2 - 自動車道路の構造 - Google Patents

自動車道路の構造

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JP2584803Y2
JP2584803Y2 JP1992039510U JP3951092U JP2584803Y2 JP 2584803 Y2 JP2584803 Y2 JP 2584803Y2 JP 1992039510 U JP1992039510 U JP 1992039510U JP 3951092 U JP3951092 U JP 3951092U JP 2584803 Y2 JP2584803 Y2 JP 2584803Y2
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mat
road
rubber
rubber mat
snow
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武志 菊地
英之 小倉
好美 鈴木
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Nitto Kako Co Ltd
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Nitto Kako Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、寒冷地の積雪によって
起る路面の圧雪や凍結によるスリップの危険や事故を防
止するための自動車道路の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】寒冷地においては、積雪や路面凍結等に
よる冬季路面の交通の安全を確保するために、例えば、
電熱線、温水パイプ若しくは地熱によるヒートパイプの
埋設、温水の撒布又は赤外線照射等のロードヒーティン
グ方式を採用したり、薬剤撒布方式を採用する等の種々
の手段が試みられていることは良く知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする問題点】従来の技術で述べた
もののうち、ロードヒーティング方式においては、融雪
及び解凍効果に優れているが、道路の構築における施工
が大掛かりで維持修繕などに費用が掛かり過ぎる問題が
あり、薬剤撒布方式においては、費用がかかり過ぎるこ
とは云うまでもなく環境汚染が大きな問題となり、実際
の使用には多くの問題点があった。
【0004】本考案は、従来の有するこのような問題点
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ゴ
ム材料の弾力性により、自動車の荷重を受けたときの撓
みによって結氷割れや雪氷片を飛び出させ、又、黒色ゴ
ムの有する効率の良い熱吸収による保温力で効果的な融
雪を得るようにし、また、ゴムマットをコンクリート打
込み金具で固定したとき、自動車の走行によって受ける
衝撃や種々方向に働く力によってマットの凹部や貫通孔
がコンクリート打込み金具で破損されたり、該金具がマ
ットの上方へ浮き上がったりすることのないようにし、
道路の構築及び維持管理を安価で実現性のあるものとし
た自動車道路の構造を提供するものである。
【0005】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
めに、本考案における自動車道路の構造は、表面を平滑
にした道路構築層上に、接着剤によりゴムマットを接着
敷設し、前記ゴムマットはナイロン平織り布を有する2
プライからなり上面に一定間隔を置いて道路方向と交叉
する方向に形成した複数条の凹溝を有すると共に前記平
織り布から上方に凹部を有して裏面に貫通した複数の貫
通孔を穿設し、該貫通孔を介してコンクリート打込み金
具を前記道路構築層に打ち込み固定し、ゴムマットの凹
部にゴム材からなる蓋を嵌め込んでコンクリート打込み
金具の頭部を被覆して該蓋の外側周面を接着剤により凹
部の壁面に接着せしめてなるものである。
【0006】平面のゴムマットは濡れるとすべる。よっ
て前記ゴムマットの上面に形成した凹溝は、タイヤとの
摩擦力を高める効果と同時に、溝内に融雪水又は雨水を
残溜させないために設けるものであってV字状若しくは
U字状に形成するのが好ましい。
【0007】前記ゴムマットのゴム材料は、天然ゴム系
で且つゴム硬度(JISA)は40〜80が好ましい
【0008】
【作用】上記のように構築された道路構造において、ゴ
ムマットは、マット表面に着雪や着氷現象を発生させな
いので、雪や氷はマット表面から常に遊離状態となって
自然排雪が行われ、特に、黒色のゴムマットは太陽光線
や暖気などの熱吸収が良く、マット表面の雪や氷を解か
す。特に、車の走行導線から外れた側帯や沿側部分には
多くの雪が堆積されて圧雪となっていても、圧雪下のマ
ット表面は、圧雪がマット表面から常に剥離した状態に
維持されて自然排水が行われ、しかもこの圧雪が寒暖の
繰り返しによって着雪や着氷を起こすこともないので、
外部からの軽い衝撃を受けた氷の固まりの亀裂、移動、
排雪が容易になされる。また、車両の通行によってマッ
トに荷重を受けたとき、マットが撓んでマット表面を覆
う氷が割れて雪氷片が飛び出す。このように、マット表
面を覆う雪や氷は自然排水が良好になされ、走行する自
動車はマット表面の雪や氷を容易に排除するので、タイ
ヤのグリップ力を有効に確保できる。更に、マット表面
の凹溝若しくはスタッドは融雪の排除のみならずタイヤ
のグリップ力を高める。
【0009】コンクリート又はアスファルト層の表面の
接着層とマット裏面の接着層とは強力に接着されている
上にマットを貫通してコンクリート又はアスファルト層
に打ち込まれたコンクリート打込み金具によってゴムマ
ットはコンクリート又はアスファルト路盤に強固に固定
維持され、自動車の走行による衝撃やいろいろな方向に
働く力を受けてもゴムマットが路盤からズレたり移動し
たりすることもないので、制動能力の低下を生じる事が
なく高い安全性を得ることができる。しかも、自動車の
走行による衝撃やいろいろな方向に働く力を受けたとき
にコンクリート打込み金具に生じる摩擦をゴムマットを
形成するナイロン平織り布が受けることにより貫通孔及
び凹部の破損を防止し、また、凹部に嵌め込み固着した
蓋はコンクリート打込み金具の飛び出しを防止すると共
凹部の外周縁が欠損することもなく、道路構築も容易
で且つ安価に施工できるばかりでなく、維持管理も容易
で且つ安価になされる。
【0010】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1において、ゴムマット1は上面に一定間隔を置いて
複数条の凹溝2を有し、このゴムマット1の上面から裏
面に貫通した複数の貫通孔3を有して形成し、路盤をア
スファルト層4により形成し、このアスファルト層4の
表面を平滑面として形成し、前記アスファルト層4の平
滑な表面に接着層5を設け、前記ゴムマット1の裏面に
接着層6を塗着し、このゴムマット1は、上面に有する
凹溝2を道路方向に交叉する方向へ向けて、前記アスフ
ァルト層4の上に積層して互いの接着層5と6とで接着
し、前記ゴムマット1の貫通孔3を介して鋲7を前記ア
スファルト層4に打ち込み固定して道路8を構築する。
【0011】前記ゴムマット1は、図3〜図5及び図7
に示すように、ナイロン平織り布9を有する2プライか
らなり、布9から上方に、貫通孔3の鋲7の頭部10が
入る凹部11が設けられ、鋲7の打ち込みによるゴムマ
ットの破損を保護し、ゴムマット1の固定を確実にす
る。前記マット1の凹部11には、前記鋲7を打ち込ん
だ後に、図4に示すように、ゴム材からなる蓋12を嵌
め込み、この蓋12の外側周面を前記凹部11に接着剤
により接着固着し、鋲7の飛び出しを防止する。また、
ゴムマット1の凹溝2は図3に示すように断面V字状に
形成される。この凹溝2は、図5に示すように、断面U
字状に形成することもできる。
【0012】前記ゴムマット1の表面には、図6、図7
に示すように、多数のスタッド13を一定規律で点在さ
せることも出来る。
【0013】前記道路8を構築するに当たって、前記ア
スファルト層4の表面を平滑面にした上で、溶剤等を使
用して十分に清掃して乾燥させ、アスファルト用の接着
剤を塗着して充分指触乾燥させて接着層5を形成する。
そして、前記ゴムマット1の裏面は、充分清掃して脱脂
した後、ウレタン系のゴム用接着剤を塗着して充分指触
乾燥させて接着層6を形成する。次いでアスファルト層
4にゴムマット1を重ねて接着する。
【0014】路盤はアスファルトに限定することなく、
コンクリートにより道路構築層4として形成してもよい
ことは勿論であり、この場合、コンクリート層の表面を
平滑面にしてコンクリート用の接着剤が塗着される。
【0015】鋲7は商標名コノエネールとして市販され
るコンクリート打ち込み用の鋲又はアンカーボルトのよ
うなコンクリート打込み金具を使用するのが好ましい。
【0016】前記ゴムマットのゴム材質は、天然ゴム系
で且つゴム硬度(JISA)は40〜80度が好まし
い。
【0017】
【考案の効果】本考案は上記のような構成であるから、
マット上が積雪又は結氷状態の路面であったとしても、
自動車が通行する際に自動車の荷重が直接ゴムマットを
歪ませることによって結氷割れ又は雪氷片を誘発させ、
タイヤの回転力によってタイヤ接地面部の結氷割れ又は
雪氷片を微細化し排雪するのでタイヤのグリップ力を高
めることが出来る。又マットは鉱物油を含んだゴムが主
構成材であり且つ黒色であるのでゴムマット表面に着
雪、着氷しない。上記2者の相乗効果により、タイヤの
グリップを高めることが出来る安全性の高い道路構造が
得られ、更に道路の構築及びゴムの持つ耐久性、耐摩耗
性が良好であることに加えて、マットが自動車の走行に
よる衝撃やいろいろな方向に働く力を受けたときにコン
クリート打込み金具に生じる摩擦をゴムマットを形成す
るナイロン平織り布が受けることにより貫通孔及び凹部
の破損を防止し、また、凹部に嵌め込み固着した蓋はコ
ンクリート打込み金具の飛び出しを防止すると共に凹部
の外周縁が欠損することもないのでマットの寿命を長く
する。そしてその結果、維持管理を容易ならしめ且つ安
価に提供出来る等の利点がある。冬期間に於ける寒冷地
での自動車タイヤは環境汚染の問題からスパイクタイヤ
からスタッドレスへ移行しつつあるがスタッドレスタイ
ヤはスパイクタイヤに比べ雪氷路面でのスリップ性能及
び走行安定性能に難点があり、特に急カーブ又は勾配路
面での自動車の安全走行は大きな社会問題化しつつあり
本考案はその問題解決への大きな布石を投じるものであ
る等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の道路の断面図である。
【図2】ゴムマットの平面図である。
【図3】ゴムマットにV字状の凹溝を設けて示す要部拡
大断面図である。
【図4】鋲を打ち込んだゴムマットの凹部に蓋を設置し
て示す要部拡大断面図である。
【図5】ゴムマットにU字状の凹溝を設けて示す要部拡
大断面図である。
【図6】表面にスタッドを設けたゴムマットの平面図で
ある。
【図7】ゴムマットの表面に設けたスタッドを示す要部
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ゴムマット 2 凹溝 3 貫通孔 4 アスファルト層 5 接着層 6 接着層 7 鋲 8 道路 9 ナイロン平織布 10 鋲の頭部 11 凹部 12 蓋 13 スタッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−225603(JP,A) 特開 昭61−165405(JP,A) 特開 昭57−47202(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E01C 11/24 E01C 5/18

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面を平滑にした道路構築層上に、接着
    剤によりゴムマットを接着敷設し、前記ゴムマットはナ
    イロン平織り布を有する2プライからなり上面に一定間
    隔を置いて道路方向と交叉する方向に形成した複数条の
    凹溝を有すると共に前記平織り布から上方に凹部を有し
    て裏面に貫通した複数の貫通孔を穿設し、該貫通孔を介
    してコンクリート打込み金具を前記道路構築層に打ち込
    み固定し、ゴムマットの凹部にゴム材からなる蓋を嵌め
    込んでコンクリート打込み金具の頭部を被覆して該蓋の
    外側周面を接着剤により凹部の壁面に接着せしめてなる
    ことを特徴とする自動車道路の構造。
JP1992039510U 1992-05-18 1992-05-18 自動車道路の構造 Expired - Lifetime JP2584803Y2 (ja)

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JP1992039510U JP2584803Y2 (ja) 1992-05-18 1992-05-18 自動車道路の構造

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JPH0594306U JPH0594306U (ja) 1993-12-24
JP2584803Y2 true JP2584803Y2 (ja) 1998-11-11

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ID=12555042

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5747202A (en) * 1980-09-05 1982-03-18 Nitto Kako Kk Anti-slippage mat for vehicle in cold land with snowfall
JPS61165405A (ja) * 1985-01-18 1986-07-26 狩野 公俊 車道における粉塵公害防止用マツト
JPS62225603A (ja) * 1986-02-28 1987-10-03 財団法人鉄道総合技術研究所 踏切用敷板材

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JPH0594306U (ja) 1993-12-24

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