JP2584794Y2 - 超音波検出装置 - Google Patents
超音波検出装置Info
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- JP2584794Y2 JP2584794Y2 JP1993052371U JP5237193U JP2584794Y2 JP 2584794 Y2 JP2584794 Y2 JP 2584794Y2 JP 1993052371 U JP1993052371 U JP 1993052371U JP 5237193 U JP5237193 U JP 5237193U JP 2584794 Y2 JP2584794 Y2 JP 2584794Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】超音波を送信し、検出物体からの
反射波により距離を検出する超音波検出装置で、近距離
における超音波の回り込み現象による影響を抑制し、か
つ周囲温度の変動が大きい環境で使用される場合の温度
補正の改善に関するものである。
反射波により距離を検出する超音波検出装置で、近距離
における超音波の回り込み現象による影響を抑制し、か
つ周囲温度の変動が大きい環境で使用される場合の温度
補正の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波によるレベル制御は距離測定と同
様、L=CT/2(式−1)(C:音速、L:検出物体
迄の距離、T:超音波を送信してから検出物体に反射し
て超音波の送信した位置に戻ってくる迄の時間)で与え
られる。超音波検出装置は図1に示すように送信器1か
ら検出物体2に向けて、超音波を送信し、その反射波を
受信器3で受信し、送信波4の送信時間T1と受信波5
の受信時間T2の時間差から検出物体2から超音波検出
装置迄の距離Lを検出するように構成されている。とこ
ろが前記受信器3の受信波には、前記受信波5以外に、
前記送信波4の一部を直接受信する、いわゆる回り込み
波6が存在する。近距離における超音波の回り込み現象
による影響は、コンパレ−タの入力端に接続される、一
定周期のパルス波形が入力される、抵抗とコンデンサか
ら構成される微分回路の放電電圧値により回り込み波の
影響を除去している。
様、L=CT/2(式−1)(C:音速、L:検出物体
迄の距離、T:超音波を送信してから検出物体に反射し
て超音波の送信した位置に戻ってくる迄の時間)で与え
られる。超音波検出装置は図1に示すように送信器1か
ら検出物体2に向けて、超音波を送信し、その反射波を
受信器3で受信し、送信波4の送信時間T1と受信波5
の受信時間T2の時間差から検出物体2から超音波検出
装置迄の距離Lを検出するように構成されている。とこ
ろが前記受信器3の受信波には、前記受信波5以外に、
前記送信波4の一部を直接受信する、いわゆる回り込み
波6が存在する。近距離における超音波の回り込み現象
による影響は、コンパレ−タの入力端に接続される、一
定周期のパルス波形が入力される、抵抗とコンデンサか
ら構成される微分回路の放電電圧値により回り込み波の
影響を除去している。
【0003】前記(式−1)における音速が温度によっ
て変動するため、超音波を送信してから、検出物体2に
反射して超音波の送信した位置迄戻ってくる迄の時間T
も温度によって変化し、一般にC=331.5+0.61
E(m/sec)(式−2)(E:温度)となり温度E
が上昇すれば音速Cは速くなり、同じ検出物体迄の距離
Lでも超音波を送信してから、検出物体2に反射して超
音波の送信した位置に戻ってくる迄の時間Tは短くな
る。
て変動するため、超音波を送信してから、検出物体2に
反射して超音波の送信した位置迄戻ってくる迄の時間T
も温度によって変化し、一般にC=331.5+0.61
E(m/sec)(式−2)(E:温度)となり温度E
が上昇すれば音速Cは速くなり、同じ検出物体迄の距離
Lでも超音波を送信してから、検出物体2に反射して超
音波の送信した位置に戻ってくる迄の時間Tは短くな
る。
【0004】従来実施されている回り込み波除去の具体
的回路を図2に示す。7はタイミング回路部及び発振回
路部で、タイミング回路部で超音波の送信波の周期を決
め、発振回路部で高周波の発振波形を作成し、超音波出
力部8から検出物体2へ一定周期で超音波を送信する。
タイミング回路部及び発振回路部7のタイミング回路部
からダイオ−ドD2を通して、図3に示すように送信波
の周期と同期するパルス波をコンデンサC1と抵抗R2の
並列回路から構成される微分回路のコンデンサC1へ入
力される。一方ダイオ−ドD2と微分回路の接続部はコ
ンパレ−タ12の一方の入力端に接続される。コンデン
サC1にダイオ−ドD2を通して前記パルス波は即充電さ
れるが、タイミング回路部からの前記パルス波がグラン
ドレベルになると抵抗R2を通して放電される。超音波
出力部8から送信された超音波が検出物体2で反射して
超音波受信部9で受信され、受信信号増幅部10で増幅
される。11は受信信号増幅部10で増幅された交流信
号を直流信号に直す検波回路部で、検波回路部11で検
波された後、増幅回路部15で更に増幅し、コンパレ−
タ12の他方の入力端に入力される。コンパレ−タ12
の一方の入力端には図3に示すようにコンデンサC1の
端子電圧の放電波形が印加されており、コンパレ−タ1
2の他方の入力端に入力される回り込み波を含む受信信
号と比較し、一定レベルの電圧を越えたものを本来の受
信信号と判断し出力する構成となっている。実施例では
コンパレ−タ12の一方の入力端にはコンデンサC1と
抵抗R2の放電電圧がR2/(R1+R2)*12(V)迄
下がって安定する。
的回路を図2に示す。7はタイミング回路部及び発振回
路部で、タイミング回路部で超音波の送信波の周期を決
め、発振回路部で高周波の発振波形を作成し、超音波出
力部8から検出物体2へ一定周期で超音波を送信する。
タイミング回路部及び発振回路部7のタイミング回路部
からダイオ−ドD2を通して、図3に示すように送信波
の周期と同期するパルス波をコンデンサC1と抵抗R2の
並列回路から構成される微分回路のコンデンサC1へ入
力される。一方ダイオ−ドD2と微分回路の接続部はコ
ンパレ−タ12の一方の入力端に接続される。コンデン
サC1にダイオ−ドD2を通して前記パルス波は即充電さ
れるが、タイミング回路部からの前記パルス波がグラン
ドレベルになると抵抗R2を通して放電される。超音波
出力部8から送信された超音波が検出物体2で反射して
超音波受信部9で受信され、受信信号増幅部10で増幅
される。11は受信信号増幅部10で増幅された交流信
号を直流信号に直す検波回路部で、検波回路部11で検
波された後、増幅回路部15で更に増幅し、コンパレ−
タ12の他方の入力端に入力される。コンパレ−タ12
の一方の入力端には図3に示すようにコンデンサC1の
端子電圧の放電波形が印加されており、コンパレ−タ1
2の他方の入力端に入力される回り込み波を含む受信信
号と比較し、一定レベルの電圧を越えたものを本来の受
信信号と判断し出力する構成となっている。実施例では
コンパレ−タ12の一方の入力端にはコンデンサC1と
抵抗R2の放電電圧がR2/(R1+R2)*12(V)迄
下がって安定する。
【0005】特に近距離の受信においては図3のコンデ
ンサC1と抵抗R2の時定数が大きい場合、回り込み波の
影響によって同一距離の受信信号であるのにもかかわら
ず、距離が異なってくるという問題がある。前述の場
合、抵抗R2が放電回路の放電抵抗とコンパレ−タ12
の他方の入力端への受信信号との比較信号用の両方を兼
ねており、検出物体との距離の大小により、放電回路の
抵抗R2の抵抗値を可変することが好ましいが、上記の
ようにコンパレ−タ12の他方の入力端の入力信号との
比較信号用も兼ねていることから不可能である。
ンサC1と抵抗R2の時定数が大きい場合、回り込み波の
影響によって同一距離の受信信号であるのにもかかわら
ず、距離が異なってくるという問題がある。前述の場
合、抵抗R2が放電回路の放電抵抗とコンパレ−タ12
の他方の入力端への受信信号との比較信号用の両方を兼
ねており、検出物体との距離の大小により、放電回路の
抵抗R2の抵抗値を可変することが好ましいが、上記の
ようにコンパレ−タ12の他方の入力端の入力信号との
比較信号用も兼ねていることから不可能である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】コンパレ−タの一方の
入力端に接続されている回り込み波確認用の微分回路用
抵抗が、前記コンパレ−タの他方の入力端に入る受信信
号との比較用と微分回路の放電用とを兼ねているため、
時定数が大きい場合、同一距離の受信信号で回り込み波
の影響で検出距離が異なり、かつ温度の影響で受信時間
が異なる欠点がある。
入力端に接続されている回り込み波確認用の微分回路用
抵抗が、前記コンパレ−タの他方の入力端に入る受信信
号との比較用と微分回路の放電用とを兼ねているため、
時定数が大きい場合、同一距離の受信信号で回り込み波
の影響で検出距離が異なり、かつ温度の影響で受信時間
が異なる欠点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】回り込み波除去回路は従
来のコンパレ−タの一方の入力端子と並列に接続されて
いる回り込み波確認用の微分回路の放電用抵抗を別にダ
イオ−ドを介して分離独立し、コンパレ−タの他方の入
力端子に入る受信信号との比較用抵抗の2つに分けるこ
とにより、検出物体と超音波受信部との距離の大小によ
る回り込み波の影響を完全に除去し、コンデンサを構成
する定電流回路に温度検出素子であるサ−ミスタを組み
込み、温度の変化で抵抗値を可変することにより、一定
基準電圧に設定してあるコンデンサへの充電時間を変え
て超音波伝播時間の温度補正を行なうこととする。
来のコンパレ−タの一方の入力端子と並列に接続されて
いる回り込み波確認用の微分回路の放電用抵抗を別にダ
イオ−ドを介して分離独立し、コンパレ−タの他方の入
力端子に入る受信信号との比較用抵抗の2つに分けるこ
とにより、検出物体と超音波受信部との距離の大小によ
る回り込み波の影響を完全に除去し、コンデンサを構成
する定電流回路に温度検出素子であるサ−ミスタを組み
込み、温度の変化で抵抗値を可変することにより、一定
基準電圧に設定してあるコンデンサへの充電時間を変え
て超音波伝播時間の温度補正を行なうこととする。
【0008】
【考案の作用】超音波出力部と超音波受信部との間の回
り込み波の影響を完全に除去し、かつ超音波伝播時間の
温度の影響を簡単な回路構成により温度補正を行ない、
従来に比べて確実でコスト的にも安い超音波検出装置が
提供できる。
り込み波の影響を完全に除去し、かつ超音波伝播時間の
温度の影響を簡単な回路構成により温度補正を行ない、
従来に比べて確実でコスト的にも安い超音波検出装置が
提供できる。
【0009】
【実施例】図4は実施例の超音波検出装置の回路の構成
を示すブロック図である。27はタイミング回路部及び
発振回路部で、タイミング回路部で超音波の送信波の周
期を決め、発振回路部で高周波の発振波形を作成し、超
音波出力部28から検出物体2へ一定周期で超音波を送
信する。タイミング回路部及び発振回路部27のタイミ
ング回路部からダイオ−ドD3を通して、図5に示すよ
うに送信波の周期と同期するパルス波を送る。
を示すブロック図である。27はタイミング回路部及び
発振回路部で、タイミング回路部で超音波の送信波の周
期を決め、発振回路部で高周波の発振波形を作成し、超
音波出力部28から検出物体2へ一定周期で超音波を送
信する。タイミング回路部及び発振回路部27のタイミ
ング回路部からダイオ−ドD3を通して、図5に示すよ
うに送信波の周期と同期するパルス波を送る。
【0010】次に回り込み波除去回路、温度補正回路に
ついて、以下回路構成を説明する。電源電圧+12Vに
抵抗R6と抵抗R7を直列に接続し、抵抗R7にコンデン
サC4を並列に接続し、抵抗R7とコンデンサC4により
微分回路を構成する。抵抗R7とコンデンサC4の一方の
接続部はダイオ−ドD3とコンパレ−タ22の一方の入
力端に、おのおの接続される。更に抵抗R7とコンデン
サC4の一方の接続部はダイオ−ドD1と抵抗R3を介し
てトランジスタTr1のベ−スへ接続される。但し抵抗R
3の抵抗値は抵抗R7に比較して十分小さな値としてお
く。抵抗R3とコンデンサC4で微分回路を構成する。電
源電圧+12Vから一方はツエナ−ダイオ−ドZD1を介
してトランジスタTr2のベ−スへ接続され、電源電圧+
12Vから他方はサ−ミスタTHと抵抗R5とトランジス
Tr2のエミッタへ接続され、トランジスタTr2のコレク
タはコンデンサC2へ接続されている。コンデンサC2と
トランジスタTr2のコレクタの接続部は、トランジスタ
Tr3のコレクタ側へ接続され、コンパレ−タ30、31
の一方の入力端へ入力される。更に電源電圧+12Vか
ら抵抗VR1と抵抗VR2を、おのおの介して上下限レベ
ル設定部の設定電圧をコンパレ−タ30、31の他方の
入力端へ入力されている。コンパレ−タ30、31の各
出力は制御出力判定回路部26へ入力される。トランジ
スタTr3のベ−スはタイミング回路部及び発振回路部2
7へ接続されている。
ついて、以下回路構成を説明する。電源電圧+12Vに
抵抗R6と抵抗R7を直列に接続し、抵抗R7にコンデン
サC4を並列に接続し、抵抗R7とコンデンサC4により
微分回路を構成する。抵抗R7とコンデンサC4の一方の
接続部はダイオ−ドD3とコンパレ−タ22の一方の入
力端に、おのおの接続される。更に抵抗R7とコンデン
サC4の一方の接続部はダイオ−ドD1と抵抗R3を介し
てトランジスタTr1のベ−スへ接続される。但し抵抗R
3の抵抗値は抵抗R7に比較して十分小さな値としてお
く。抵抗R3とコンデンサC4で微分回路を構成する。電
源電圧+12Vから一方はツエナ−ダイオ−ドZD1を介
してトランジスタTr2のベ−スへ接続され、電源電圧+
12Vから他方はサ−ミスタTHと抵抗R5とトランジス
Tr2のエミッタへ接続され、トランジスタTr2のコレク
タはコンデンサC2へ接続されている。コンデンサC2と
トランジスタTr2のコレクタの接続部は、トランジスタ
Tr3のコレクタ側へ接続され、コンパレ−タ30、31
の一方の入力端へ入力される。更に電源電圧+12Vか
ら抵抗VR1と抵抗VR2を、おのおの介して上下限レベ
ル設定部の設定電圧をコンパレ−タ30、31の他方の
入力端へ入力されている。コンパレ−タ30、31の各
出力は制御出力判定回路部26へ入力される。トランジ
スタTr3のベ−スはタイミング回路部及び発振回路部2
7へ接続されている。
【0011】超音波出力部28から送信された超音波が
検出物体2で反射して超音波受信部29で受信され、受
信信号増幅部20で増幅される。21は受信信号増幅部
で増幅された交流信号を直流信号に直す検波回路部で検
波回路部21の出力段はトランジスタTr1のコレクタ側
へ接続されている。検波回路部21で検波された後、増
幅回路部25で更に増幅し、コンパレ−タ22の他方の
入力端に入力される。24はラッチ及び検出パルス作成
部でコンパレ−タ22が出力されると図5に示すように
ラッチ動作をし、検出ハ゜ルスを作成し、制御出力判定
回路部26へ入力される。
検出物体2で反射して超音波受信部29で受信され、受
信信号増幅部20で増幅される。21は受信信号増幅部
で増幅された交流信号を直流信号に直す検波回路部で検
波回路部21の出力段はトランジスタTr1のコレクタ側
へ接続されている。検波回路部21で検波された後、増
幅回路部25で更に増幅し、コンパレ−タ22の他方の
入力端に入力される。24はラッチ及び検出パルス作成
部でコンパレ−タ22が出力されると図5に示すように
ラッチ動作をし、検出ハ゜ルスを作成し、制御出力判定
回路部26へ入力される。
【0012】本出願の回り込み波除去方法は次のように
なる。回路動作について説明すると、タイミング回路部
及び発振回路部27のタイミング回路部からダイオ−ド
D3を通して図5に示すように送信波の周期と同期する
パルス波を送ると、抵抗R3の抵抗値を抵抗R7に比較し
て十分小さな値としておくと、抵抗R3とコンデンサC4
から構成される微分回路は時定数はC4とR3のみでR7
は、ほとんど関係なくなる。タイミング回路部及び発振
回路部27のタイミング回路部から周期的に発振される
パルス波形がONのレベルになるとダイオ−ドD3は導
通となりコンデンサC4に電源電圧+12Vが印加さ
れ、パルス波がグランドレベルになると今度はコンデン
サC4に充電された電荷が放電を開始するが、前述のよ
うに抵抗R3の抵抗値が抵抗R7に比較して十分小さな値
のため、ダイオ−ドD1を通して抵抗R3とトランジスタ
Tr1のベ−ス・エミッタで放電を開始する。超音波受信
部29から回り込み波を含む受信信号を受信すると検波
回路部21で検波された後、完全に取り切っていない回
り込み波は、ダイオ−ドD1を通して抵抗R3とトランジ
スタTr1のベ−ス・エミッタへ放電している間は、完全
に取り除くことが可能である。そしてダイオ−ドD1の
順方向の電圧降下+トランジスタTr1のベ−ス・エミッ
タ間の電圧が抵抗R7とコンデンサC4の並列回路の端子
電圧以下になると、ダイオ−ドD1とトランジスタTr1
のインピ−ダンスが高くなり、今度はコンデンサC4と
抵抗R7から構成する微分回路で抵抗R7を通して放電が
行なわれ、最終的にはR7/(R6+R7)*12(V)
の電圧となる。図5のコンデンサC4の端子電圧に示す
ように放電電圧は2段階に分けられ、比較信号用の抵抗
はR7専用となり、検出物体2との距離の大小の相違に
より融通の利く2段階の放電電圧波形により、コンパレ
−タ22で正確に検出物体受信信号出力を得ることがで
きる。
なる。回路動作について説明すると、タイミング回路部
及び発振回路部27のタイミング回路部からダイオ−ド
D3を通して図5に示すように送信波の周期と同期する
パルス波を送ると、抵抗R3の抵抗値を抵抗R7に比較し
て十分小さな値としておくと、抵抗R3とコンデンサC4
から構成される微分回路は時定数はC4とR3のみでR7
は、ほとんど関係なくなる。タイミング回路部及び発振
回路部27のタイミング回路部から周期的に発振される
パルス波形がONのレベルになるとダイオ−ドD3は導
通となりコンデンサC4に電源電圧+12Vが印加さ
れ、パルス波がグランドレベルになると今度はコンデン
サC4に充電された電荷が放電を開始するが、前述のよ
うに抵抗R3の抵抗値が抵抗R7に比較して十分小さな値
のため、ダイオ−ドD1を通して抵抗R3とトランジスタ
Tr1のベ−ス・エミッタで放電を開始する。超音波受信
部29から回り込み波を含む受信信号を受信すると検波
回路部21で検波された後、完全に取り切っていない回
り込み波は、ダイオ−ドD1を通して抵抗R3とトランジ
スタTr1のベ−ス・エミッタへ放電している間は、完全
に取り除くことが可能である。そしてダイオ−ドD1の
順方向の電圧降下+トランジスタTr1のベ−ス・エミッ
タ間の電圧が抵抗R7とコンデンサC4の並列回路の端子
電圧以下になると、ダイオ−ドD1とトランジスタTr1
のインピ−ダンスが高くなり、今度はコンデンサC4と
抵抗R7から構成する微分回路で抵抗R7を通して放電が
行なわれ、最終的にはR7/(R6+R7)*12(V)
の電圧となる。図5のコンデンサC4の端子電圧に示す
ように放電電圧は2段階に分けられ、比較信号用の抵抗
はR7専用となり、検出物体2との距離の大小の相違に
より融通の利く2段階の放電電圧波形により、コンパレ
−タ22で正確に検出物体受信信号出力を得ることがで
きる。
【0013】次に本考案の温度補正回路について説明を
する。図4の回路において、ツェナ−ダイオ−ドZD1に
より、サ−ミスタTH、抵抗R5にかかる電圧は一定であ
り、トランジスタTr2がON状態になれば定電流回路
となり、コンデンサC2の電圧はリニア−に上昇してい
く。タイミング回路部及び発振回路部27のタイミング
回路部からパルス波形が送られると、トランジスタTr3
がONとなり、コンデンサC2の残留電荷は抵抗R8を通
して放電され、それと同時にコンデンサC2にサ−ミス
タTHと抵抗R8を通して電荷が蓄えられる。従って検出
距離Lまでの反射時間をTとすれば、T=CV/I
(C:コンデンサC2の静電容量、V:時間Tまでにコ
ンデンサC2に蓄えられる電圧、I:定電流値)とな
る。コンデンサC2をコンパレ−タ30、31の一方の
入力端におのおの接続し、ボリュ−ムVR1、ボリュ−
ムVR2によって上下限レヘ゛ル設定を行なった各電圧
をコンパレ−タ30、31のおのおのの他の入力端に接
続することにより、コンデンサC2が一定電圧迄、充電
され、受信信号を受信したというラッチ部及び検出パル
ス作成部24から検出パルスを送信すると、制御出力判
定回路部26から検出信号を出力する。
する。図4の回路において、ツェナ−ダイオ−ドZD1に
より、サ−ミスタTH、抵抗R5にかかる電圧は一定であ
り、トランジスタTr2がON状態になれば定電流回路
となり、コンデンサC2の電圧はリニア−に上昇してい
く。タイミング回路部及び発振回路部27のタイミング
回路部からパルス波形が送られると、トランジスタTr3
がONとなり、コンデンサC2の残留電荷は抵抗R8を通
して放電され、それと同時にコンデンサC2にサ−ミス
タTHと抵抗R8を通して電荷が蓄えられる。従って検出
距離Lまでの反射時間をTとすれば、T=CV/I
(C:コンデンサC2の静電容量、V:時間Tまでにコ
ンデンサC2に蓄えられる電圧、I:定電流値)とな
る。コンデンサC2をコンパレ−タ30、31の一方の
入力端におのおの接続し、ボリュ−ムVR1、ボリュ−
ムVR2によって上下限レヘ゛ル設定を行なった各電圧
をコンパレ−タ30、31のおのおのの他の入力端に接
続することにより、コンデンサC2が一定電圧迄、充電
され、受信信号を受信したというラッチ部及び検出パル
ス作成部24から検出パルスを送信すると、制御出力判
定回路部26から検出信号を出力する。
【0014】本考案では送信波が超音波出力部28から
送信され超音波受信部29で受信される迄の時間が周囲
温度が高いと早くなり、低いと遅くなるが、その場合の
音速の温度補正をリニア−な関係になる定電流回路のコ
ンデンサC2の端子電圧の傾きによって行なっており、
簡単な回路構成を組み込むことにより正確な温度補正を
行なうことができる超音波検出装置を得ることができ
る。
送信され超音波受信部29で受信される迄の時間が周囲
温度が高いと早くなり、低いと遅くなるが、その場合の
音速の温度補正をリニア−な関係になる定電流回路のコ
ンデンサC2の端子電圧の傾きによって行なっており、
簡単な回路構成を組み込むことにより正確な温度補正を
行なうことができる超音波検出装置を得ることができ
る。
【0015】
【考案の効果】 検出物体と超音波受信部との回り込み
波の影響をコンパレ−タの入力端に接続される抵抗とコ
ンデンサからなる微分回路の抵抗を比較用と放電用とに
分けることにより完全に除去でき、定電流回路にサ−ミ
スタを組み込み、定電流回路内のコンデンサC2の端子
電圧の一定電圧に至る迄の時間によって正確な温度補正
を行なうことができる。
波の影響をコンパレ−タの入力端に接続される抵抗とコ
ンデンサからなる微分回路の抵抗を比較用と放電用とに
分けることにより完全に除去でき、定電流回路にサ−ミ
スタを組み込み、定電流回路内のコンデンサC2の端子
電圧の一定電圧に至る迄の時間によって正確な温度補正
を行なうことができる。
以下次のように説明する。
【図1】超音波の波形伝達経路を示す図。
【図2】従来の超音波検出方法を示すブロック図。
【図3】従来の超音波検出方法における各部の波形。
【図4】本考案の超音波検出回路。
【図5】本考案の超音波検出回路における各部の波形。
1 送信器 2 検出物体 3 受信器 4 送信波 5 受信波 6 回り込み波 7 タイミング回路部及び発振回路部 8 超音波出力部 9 超音波受信部 10 受信信号増幅回路部 11 検波回路部 12 コンパレ−タ 13 回り込み除去回路 14 ラッチ及び検出パルス作成部 15 増幅回路部 20 受信信号増幅回路部 21 検波回路部 22 コンパレ−タ 24 ラッチ及び検出パルス作成部 25 増幅回路部 26 制御出力判定回路部 27 タイミング回路部及び発振回路部 28 超音波出力部 29 超音波受信部 30 コンパレ−タ 31 コンパレ−タ
Claims (2)
- 【請求項1】 超音波を送信する超音波出力部と、該
超音波出力部へ送信用信号を供給するタイミング回路部
及び発振回路部と、前記超音波の検出物体からの超音波
受信波を受信する超音波受信部と、前記超音波受信波を
検波する検波回路部と、前記タイミング回路部及び発振
回路部から送信用信号を供給されると同時に、パルス信
号を供給し、該パルス信号を比較信号に変換する抵抗と
コンデンサから構成している微分回路と、前記検波回路
部から検波された受信信号を前記比較信号と比較する比
較回路部と、該比較回路部の出力をラッチすると共に検
出パルス作成部を有する超音波検出装置において、微分
回路の前記抵抗にダイオ−ドを介して並列に設けた放電
回路の抵抗値を前記微分回路の抵抗値より十分小さく設
定した構成からなる超音波検出装置。 - 【請求項2】 定電流回路の出力電流によりサ−ミス
タを介して充電されるコンデンサと、該コンデンサの充
電電圧を基準電圧とする距離設定用のコンパレ−タとよ
りなる請求項1記載の超音波検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993052371U JP2584794Y2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 超音波検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993052371U JP2584794Y2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 超音波検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0716184U JPH0716184U (ja) | 1995-03-17 |
JP2584794Y2 true JP2584794Y2 (ja) | 1998-11-05 |
Family
ID=12912953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993052371U Expired - Fee Related JP2584794Y2 (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 超音波検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2584794Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5141477U (ja) * | 1974-09-21 | 1976-03-27 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5953726B2 (ja) * | 1978-11-25 | 1984-12-26 | アルプス電気株式会社 | 鋸歯状波発生装置 |
JPS5828554A (ja) * | 1981-07-31 | 1983-02-19 | Toyota Motor Corp | 燃料噴射式エンジンの燃料噴射電子制御方法 |
JPH0453587Y2 (ja) * | 1986-11-12 | 1992-12-16 |
-
1993
- 1993-09-01 JP JP1993052371U patent/JP2584794Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0716184U (ja) | 1995-03-17 |
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