JP2584729Y2 - 車輌用ホイールにおけるリムとディスクの固定構造 - Google Patents

車輌用ホイールにおけるリムとディスクの固定構造

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JP2584729Y2
JP2584729Y2 JP1991058494U JP5849491U JP2584729Y2 JP 2584729 Y2 JP2584729 Y2 JP 2584729Y2 JP 1991058494 U JP1991058494 U JP 1991058494U JP 5849491 U JP5849491 U JP 5849491U JP 2584729 Y2 JP2584729 Y2 JP 2584729Y2
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shaft
rim
fixing
collar
head
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勝則 吉村
憲治 角田
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Washi Kosan Co Ltd
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Washi Kosan Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、車輌用ホイールにおけ
る2ピースあるいは3ピースホイールなどのリムとディ
スクを一体化するための固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に車輌用としてのホイールは過酷な
条件下で使用され、かつ人命を預かる部品として、信頼
性のきわめて高いものが要求されている。又、一方にお
いては意匠性あるいは製造上の問題からディスク部とリ
ム部を別々に製作し、これらをボルト及びナットで組立
てる方法がとられている。このような場合、ボルト及び
ナットの材質は特に厳選されており、締めつける力はト
ルクレンチで一定の力が加えられ、ゆるみ防止用に接着
剤が塗布されている。
【0003】しかしながら、リムが2ピースからなり、
ディスクの周縁部をボルトとナットで固定する場合に
は、空気もれを防止するために、ボルトのピッチを小さ
くせざるを得ず、又重量を軽減するために7〜8mm径
のボルトを25〜30本使用するのが一般的である。
【0004】一般に、ボルトとナットで複数の部材をつ
なぎ合わせて一体化する手法は、あらゆる分野で使用さ
れ信頼を得ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら周知の組
立て式ホイールは回転しながら、かつ一定でない荷重を
あらゆる角度から受けること、ディスク周縁部の厚さは
特に軽合金製の場合、リムの厚さも含めると25mm程
度となること、使用するボルトの軸径が7〜8mmであ
り25〜30本配設されることなどから、機械構造的に
は、締まりにくい条件下で、しかも多数のボルトに同一
の引張力を与えながら、かつ緩みなく締めることはかな
りむずかしい問題を含むことになる。
【0006】従ってボルト頭部とナットの内側の間隔、
つまり、被固定部材の厚さは、ボルト軸径の2倍程度が
理想であるが、前述のように3倍を越える状態では、ボ
ルトの軸にねじれ応力が残存し、ナットを回転して締め
る場合、ナットが被固定部材と接する部分では当然摩擦
力が大きくなり、特に被固定部材が、軽合金製であるよ
うな場合は、金属表面にナットがくい込むようになり、
ナットを回転させるトルクは一定でも、ボルトに与えら
れた引張力は必ずしも一定とはいい難いところであり、
事実最低値と最高値では4倍ものひらきがある。この事
実は、3ピースホイールの場合には空気もれなどきわめ
て深刻な事態を招く原因となっている。
【0007】この改善策としては、ナットを回転させて
締めつける以外の方法、つまりかしめることが最良のよ
うにみえるが、ホイールはたえず種々の振動を受け、更
にはブレーキや走行抵抗から生ずる熱の影響を受けて、
かしめ材は膨張して緩みやすくなる。
【0008】解決しようとする課題は、ボルトの軸部に
ねじれ応力の発生しない方法で、絶えず引張力を残存さ
せ得て、かつホイールの軽量化を図ることができる固定
構造を提供せんとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の固定構造は、2
ピースあるいは3ピースホイールなどのリムとディスク
複数の締め付け具による固定構造であって、締め付
け具の軸部に固定用溝部を備え、かつリムとディスク
を、締め付け具の軸部を引張した状態でカラーをかしめ
付けることで、各締め付け具頭部とカラーとの間に生ず
る同等の締め付け力により固定してなる構造とするもの
である。
【0010】そして、締め付け具の軸頭部の中心部に、
回転するドリルの刃先を定着させるための凹みを備える
ようにしたものである。
【0011】
【作用】本考案の固定構造は、各締め付け具の固定する
力を一定にでき、ねじれ応力が発生しないので従来のね
じに比較して軸径が10%程度細いものでも、同等の締
め付け力となる。
【0012】
【実施例1】図1は、本考案の1実施例の基本的な構造
を示す断面図であり、図2、図3及び図4は分解可能と
することを目的とした他の実施例を示すものである。
【0013】図1において、1は外リム、2は内リム、
3はディスクである。これらを貫通する穴を設けて締め
付け具4の軸部5を挿入する。軸部5には固定用溝部6
及び引っ掛け溝部7が備けられている。これら溝部6,
7は螺旋状のねじでも良いが、輪状の肩部でも良く、ね
じのように肩のピッチが必ずしも均等である必要はな
い。更にカラー8を破線で示す位置に挿入し、引っ掛け
溝部7を工具で引張ると同時にカラー8を周囲から押圧
して実線部のようにかしめる。従って、軸部5にはねじ
れ応力は残存せず、常に軸心に平行な応力が残存するの
で、例えば1個のホイールに30本のボルト締め部があ
っても、全て均等な力でリムとディスクを締め付けるこ
とができる。固定した後は、引っ掛け溝部7は不要とな
るので、あらかじめ破断部9を備えておき、工具を用い
更に強い力で引張し破断させるか、へし折っても良い。
この場合、破断面として残される軸部5の末端部はその
ままの状態か、あるいは破断面の状態に応じ適宜グライ
ンダー等で処理され研磨面に仕上げられる。
【0014】
【実施例2】図2は固定した締め付け具4の軸部5にお
いて固定用溝部10が螺旋状に形成されており、軸部5
を回旋することによりカラー8を除去することができ
る。又軸頭部11の周辺を多角形に形成することによ
り、スパナなどの工具を用いて容易に軸部5に回旋力を
与えることができる。多角形とする箇所は、頭部中央に
加工できる他に、切り欠き形状やドライバー用の溝穴を
設けても良い。但し固定用溝部10を螺旋状にする際の
傾斜角は、カラー部が自然にすべり出さない角度とする
ことはいう迄もない。
【0015】
【実施例3】図3は、固定した箇所を実施例2と同様に
再度分解することができるように、カラー12をかしめ
つける際、工具の打型に切り欠き構造を用いる場合であ
る。カラーをひねって取り除くとき、レンチがカラーを
充分把握できるようにするためである。従って固定溝部
は螺旋状にしている。この場合、切り欠き構造部を多角
形にしても同様の効果が得られる。
【0016】
【実施例4】図4は、固定されたリム1、2及びディス
ク3を分解し易くするための実施例で、ドリルの刃先を
正確に軸部の中心に定着させるために締め付け具4の頭
部中央に窪み13を設けたものである。その実施方法
は、軸部5の直径と同じかやや大きめのドリルを用い
て、軸部に頭部から穴をあけ、破線で示す位置迄切削
し、締め付け具4の頭部14の除去を行なうようにす
る。
【0017】
【実施例5】図5は、実施例1に記載した工具を引っ掛
けるための引っ掛け溝部7を備えていない軸部を用いた
場合のかしめ付け構造を示している。軸頭部15は受け
台16に押し当てられ、外リム1、ディスク3、内リム
2を貫通して軸部17を通し、固定溝部18にカラー1
9を、先ず破線で示す位置にセットし、次いで打型20
でカラーを押圧し、固定溝部にかしめ付ける。この場
合、軸末端部21には、機械加工面がのこり、前記実施
例のような破断面は生じない。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によるリム
とディスクの固定構造は、従来のねじに比較して、固定
する力を一定にすることが容易であり、ねじれ応力が発
生しない点に鑑み、従来のねじに比較して軸径は10%
程度細いもので同等の締め付け力が得られ、ホイールの
軽量化と空気もれに対する信頼性が向上する。このよう
な締付け具は、軸部の中心線に平行な引張力のみが付与
されるので、材質が特に金属類に限らず、引張強度に優
れる炭素繊維などを使用すれば軸部を更に軽量化するこ
とが可能である。
【0019】更に、締め付け具の軸頭部に凹みを備えて
なることでドリルの刃先を安定させ容易に締め付け具の
除去ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案になる実施例1の固定構造を示す断面図
である。
【図2】分解可能に成した実施例2の固定構造を示す断
面図である。
【図3】分解可能に成した実施例3の固定構造を示す断
面図である。
【図4】締め付け具頭部を除去するための頭部構造を示
す断面図である。
【図5】引っ掛け溝部を備えていない軸部を用いた場合
のかしめ付け構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 外リム 2 内リム 3 ディスク 4 締め付け具 5 軸部 6 固定用溝部 7 引っ掛け溝部 8 カラー 9 破断部 10 螺旋状固定用溝部 11 多角形状頭部 12 切り欠きを付与したカラー 13 窪み 14 締め付け具頭部 15 軸頭部 16 受け台 17 軸部 18 固定用溝部 19 カラー 20 打型 21 軸末端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−144415(JP,A) 特開 平2−11232(JP,A) 特開 平1−189995(JP,A) 実開 昭60−127202(JP,U) 実開 昭59−187501(JP,U) 実開 昭58−9251(JP,U) 実公 平2−6245(JP,Y2) 国際公開90/14904(WO,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60B 23/10 F16B 19/08 - 19/10

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部に固定用溝部を備えた複数の締め付
    け具による2ピースあるいは3ピースホイールなどのリ
    ムとディスクの固定構造であって、リムとディスクを、
    締め付け具の軸部を引張した状態でカラーをかしめ付け
    ることで、締め付け具頭部とカラーとの間に生ずる
    の締め付け力により固定してなる車輌用ホイールにお
    けるリムとディスクの固定構造。
  2. 【請求項2】 締め付け具の軸頭部の中心部に、回転す
    るドリルの刃先を定着させるための凹みを備えてなる請
    求項1に記載の固定構造。
JP1991058494U 1991-06-28 1991-06-28 車輌用ホイールにおけるリムとディスクの固定構造 Expired - Lifetime JP2584729Y2 (ja)

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JPH0665004U JPH0665004U (ja) 1994-09-13
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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