JP2584711B2 - オーガスクリューおよびスクリューセクション管 - Google Patents

オーガスクリューおよびスクリューセクション管

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JP2584711B2
JP2584711B2 JP5178571A JP17857193A JP2584711B2 JP 2584711 B2 JP2584711 B2 JP 2584711B2 JP 5178571 A JP5178571 A JP 5178571A JP 17857193 A JP17857193 A JP 17857193A JP 2584711 B2 JP2584711 B2 JP 2584711B2
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screw
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tube
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清徳 寒川
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Nagano Hydraulics Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオーガスクリューおよび
スクリューセクション管に関し、特に、ターゲットマー
クを後方より視準しつつ小口径の管を地中に推進させる
推進機に設けるのに適するオーガスクリューと、このオ
ーガスクリューに使用されるスクリューセクション管と
に関する。
【0002】
【従来の技術】下水道管または電線もしくは通信ケーブ
ルの被覆管のような小口径の管を地中に埋設するときに
使用する小口径管の推進機では、オーガスクリューと、
これを取り巻いて配置する被推進管とを推進機に組み込
み、オーガスクリューによって掘削した地中に被推進管
を推進するが、その推進の際の精度を確保するため、円
筒状のオーガスクリューの先端部の内側の空間に発光体
のようなターゲットマークを配置し、このターゲットマ
ークを後方からトランシットで視準し、必要に応じて推
進方向を修正している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】オーガスクリューによ
る排土と、被推進管の推進とを少ない抵抗で行うため
に、オーガスクリューの先端近傍に水その他の液体の滑
剤を供給する必要があるが、前記のように、オーガスク
リューの内側にターゲットマークを配置したものでは、
前記滑剤を導く液体供給路をオーガスクリューの内側に
設けることができない。そのため、被推進管の外側にパ
イプを配置し、または、オーガスクリューの羽根の付け
根にパイプを配置して液体供給路としていた。しかし、
このような対策では、オーガスクリューおよび被推進管
がそれぞれ複数のセクション管からなる場合、セクショ
ン管相互を接続すべきとき、前記パイプの接続もしなけ
ればならないが、パイプの接続作業が煩雑な上、土砂と
の間の摩擦を減らすべくパイプ径を小さくすると、滑材
の通路面積が小さくなってしまうなど不具合がある。
【0004】本発明の目的は、パイプなどを設けること
による作業の煩雑さを解消でき、通路面積を可及的に大
きくして所要箇所へ液体の滑材を供給できるオーガスク
リューおよびこのオーガスクリューに使用するスクリュ
ーセクション管を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用および効果】本発明
に係るオーガスクリューは、推進機に組み込まれるもの
で、オーガスクリューの穿孔方向の後方に位置すること
となる後方のスクリューセクション管と、穿孔方向の前
方に位置することとなる前方のスクリューセクション管
とからなる。
【0006】前記後方のスクリューセクション管は、移
動可能な前記推進機の駆動台によって回転可能に支持さ
れる円筒状の胴と、該胴の前方の端部の連結部と、前記
胴の内周面と外周面とで囲まれた肉部分に設けられた液
体通路と、該液体通路に液密状態で連通し、外部の液体
供給源に接続可能な接続口とを備える。前記液体通路が
軸線方向へ前記前方の連結部まで伸びている。一方、前
方のスクリューセクション管は、先端がふた部材で閉じ
られた外周に羽根を有する円筒状の胴と、該胴の後方の
端部の連結部と、前記胴の内周面と外周面とで囲まれた
肉部分に設けられた液体通路とを備える。この液体通路
が前記後方の連結部から軸線方向へ所定の開口位置まで
伸びており、前記後方の連結部が前記後方のスクリュー
セクション管の前記前方の連結部に液密状態で相対回転
不可能に連結可能、かつ、分離可能である。前記前方の
スクリューセクション管を前記後方のスクリューセクシ
ョン管に連結したとき、前記後方のスクリューセクショ
ン管の前記液体通路と前記前方のスクリューセクション
管の前記液体通路とが連通する。
【0007】オーガスクリューを回転しながら移動し、
掘削する間に、水その他の液体の滑材が外部から接続口
に供給されると、滑材は後方のスクリューセクション管
の液体通路から前方のスクリューセクション管の液体通
路に導かれ、開口から外部へ流出する。
【0008】液体通路が各スクリューセクション管の胴
の内周面と外周面とで囲まれた肉部分に設けられてお
り、前方のスクリューセクション管の後方の連結部を後
方のスクリューセクション管の前方の連結部に連結する
だけで、それぞれの液体通路が連通するため、液体通路
を接続する煩雑さはない。また、胴の外周にパイプのよ
うな通路を設けるのではないため、小さい摩擦抵抗を維
持できる。加えて、液体通路の面積を可及的に大きくす
ることが可能である。
【0009】オーガスクリューは、さらに、前記後方の
スクリューセクション管と前記前方のスクリューセクシ
ョン管との間に装着される少なくとも1つの中間のスク
リューセクション管を含むことができる。この中間のス
クリューセクション管は、外周に羽根を有する円筒状の
胴と、該胴の後方の端部の連結部と、前記胴の前方の端
部の連結部と、前記胴の内周面と外周面とで囲まれた肉
部分に設けられ、前記後方の連結部から前記前方の連結
部へ伸びる液体通路とを備える。前記後方の連結部が前
記後方のスクリューセクション管の前記前方の連結部に
液密状態で相対回転不可能に連結可能、かつ、分離可能
であり、前記前方の連結部が前記前方のスクリューセク
ション管の前記後方の連結部に液密状態で相対回転不可
能に連結可能、かつ、分離可能である。前記中間のスク
リューセクション管の前記後方の連結部を前記後方のス
クリューセクション管の前記前方の連結部に連結し、さ
らに、前記中間のスクリューセクション管の前記前方の
連結部を前記前方のスクリューセクション管の前記後方
の連結部に連結したとき、前記後方のスクリューセクシ
ョン管の前記液体通路と前記前方のスクリューセクショ
ン管の前記液体通路とが前記中間のスクリューセクショ
ン管の前記液体通路を経て連通する。
【0010】中間のスクリューセクション管を用いるこ
とにより、オーガスクリューによる穿孔距離を調整でき
るところ、この中間のスクリューセクション管をそれぞ
れ後方および前方のスクリューセクション管に連結する
ことにより、液体通路が連通するため、滑材を前方のス
クリューセクション管の開口位置へ導くことができる。
【0011】前記前方のスクリューセクション管は、前
記胴の内側の空間内に後方から視準可能のターゲットマ
ークを有することが好ましい。
【0012】ターゲットマークを後方から視準すること
により、オーガスクリューによる穿孔方向を確認でき
る。
【0013】推進機は、さらに、前記スクリューセクシ
ョン管を取り巻いて配置され、前記駆動台に支持される
被推進管を含むことが好ましい。
【0014】被推進管をオーガスクリューと一緒に推進
できるため、作業能率を高めうる。所定位置に到達した
後、オーガスクリューだけを引き抜き、被推進管は埋設
管としてそのまま埋設する。
【0015】前記被推進管を円筒状とし、前記駆動台に
よって回転可能に支持させることが好ましい。
【0016】被推進管をオーガスクリューの回転方向と
逆向きに回転させることにより、オーガスクリューの相
対回転速度を高める結果、掘削した土砂の排出量が多く
なり、オーガスクリューの能力を高めることができる。
【0017】前記連結部相互はスプライン軸とスプライ
ン穴との連結であり、前記液体通路は前記スプラインを
通っていることが好ましい。
【0018】スプラインを利用して液体通路を形成する
ため、スクリューセクション管相互の連結部の構造は、
スプライン溝が深いことと、溝の長さが長いことを除い
て液体通路のない連結部の構造と同様なものとなり、構
造の複雑化を避けることができる。
【0019】前記後方のスクリューセクション管の前記
胴を、前記駆動台に回転可能に支持された円筒状の駆動
部に挿入し、回転不可能に連結することが好ましい。
【0020】駆動台の製作と後方のスクリューセクショ
ン管の製作とを独立的に行い、最終段階で後方のスクリ
ューセクション管を駆動台に取り付けることが可能であ
り、製作しやすい。
【0021】本発明に係る中間のオーガスクリューセク
ション管は、オーガスクリューの後方のスクリューセク
ション管と前方のスクリューセクション管との間に装着
される。この中間のスクリューセクション管は、外周に
羽根を有する円筒状の胴と、該胴の後方の端部の連結部
と、前記胴の前方の端部の連結部と、前記胴の内周面と
外周面とで囲まれた肉部分に設けられ、前記後方の連結
部から前記前方の連結部へ伸びる液体通路とを備える。
前記後方の連結部が前記後方のスクリューセクション管
の前方の連結部に液密状態で相対回転不可能に連結可
能、かつ、分離可能であり、前記前方の連結部が前記前
方のスクリューセクション管の後方の連結部に液密状態
で相対回転不可能に連結可能、かつ、分離可能である。
前記中間のスクリューセクション管の前記後方の連結部
を前記後方のスクリューセクション管の前記前方の連結
部に連結し、さらに、前記中間のスクリューセクション
管の前記前方の連結部を前記前方のスクリューセクショ
ン管の前記後方の連結部に連結したとき、前記後方のス
クリューセクション管の前記液体通路と前記前方のスク
リューセクション管の前記液体通路とが前記中間のスク
リューセクション管の前記液体通路を経て連通する。
【0022】中間のスクリューセクション管の前記構成
によれば、結局、複数の中間のスクリューセクション管
を順次連結可能であることから、後方のスクリューセク
ション管と前方のスクリューセクション管とからなるオ
ーガスクリューに加え、必要に応じて中間のスクリュー
セクション管を用意することにより、種々の穿孔距離に
対処できる。
【0023】
【実施例】オーガスクリュー30は、図1ないし図3に
示すように、オーガスクリュー30の穿孔方向の後方に
位置することとなる後方のスクリューセクション管31
Aと、穿孔方向の前方に位置することとなる前方のスク
リューセクション管31Dとを含む。図1に示す実施例
では、オーガスクリュー30は、さらに、2つの中間の
スクリューセクション管31B、31Cを含む。
【0024】スクリューセクション管31Aは、移動可
能な駆動台32によって回転可能に支持される円筒状の
胴34と、胴34の前方の端部の連結部35と、胴34
の内周面と外周面とで囲まれた肉部分に設けられた液体
通路36と、液体通路36に液密状態で連通し、外部の
液体供給源に接続可能な接続口37とを備える。液体通
路36は、軸線方向へ前方の連結部35まで伸びてい
る。
【0025】図2および図3に示した実施例では、後方
のスクリューセクション管31Aの胴34は、駆動台3
2に回転可能に支持された円筒状の駆動部40に挿入さ
れ、駆動部40に相対回転不可能に連結されている。胴
34の内側に円周方向の全周にわたって溝を設けると共
に、この溝を囲むように円筒材38を内側に溶接し、胴
34の内周面と外周面とで囲まれた肉部分の液体通路3
6が形成されている。
【0026】胴34の駆動台32から後方へ突出する部
分に、円筒状のベアリングシャフト42をOリング44
を介在して取り付けて止め輪45で固定し、さらに、接
続口37を有する円筒状のハウジング46をパッキン4
8とベアリング50とを介在して取り付け、ベアリング
50を止め輪51によってベアリングシャフト42に固
定する。ベアリングシャフト42に、接続口37の穴に
連通する穴52と、穴52に連通する環状の溝53とを
設け、一方、胴34に、溝53に連通する環状の溝55
と、この溝55および通路36にそれぞれ連通する穴5
6とを設ける。2つのパッキン48によって穴52から
の液漏れを防止し、2つのOリング44によって溝5
3、55からの漏れを防止する。その結果、ハウジング
46は胴34に対して液密状態で相対回転可能である。
【0027】胴34の駆動台32から前方へ突出する部
分に環状のフランジ60を胴34と同軸的に溶接し、2
つの通路部62をフランジ60の直径方向に開ける。こ
の通路部62には、その後、ふた63を圧入し、液漏れ
が起こらないようにする。一方、フランジ60の内周面
と円筒材38とに環状のスペーサ64を溶接し、通路部
62を液体通路36に連通させる。各通路部62から胴
34の軸線方向へ伸びる穴65を開ける。
【0028】フランジ60に円筒状の接続胴66を胴3
4と同軸的に溶接し、スクリューセクション管31Aが
形成される。接続胴66は連結部35となるもので、図
示の実施例では、スクリューセクション管31Bとスプ
ライン結合するためのスプライン軸となっており、軸線
方向へ伸びる複数の凸条67と、各凸条67の延長上に
設けた、凸条67の円周方向の幅と等しい幅の溝68と
を有する。円筒状のスペーサ70を溝68を囲むように
接続胴66に同軸的に溶接し、さらに、円筒状の仕切り
72を穴65と溝68の端とを覆うように、スペーサ7
0に同軸的にスペーサ70とフランジ60とに溶接す
る。各溶接は、液漏れしないものとする。その結果、胴
34の液体通路36は、穴62および穴65を経て、ス
ペーサ70と仕切り72とで覆われた溝68に連通す
る。キー74がフランジ60に植え込まれており、スク
リューセクション管31Aは、後述するように、キー7
4によって駆動部40に回転不可能に連結される。
【0029】中間のスクリューセクション管31Bは、
図4に示すように、羽根76(図1)を有する円筒状の
胴78と、胴78の後方の端部の連結部79と、胴78
の前方の端部の連結部(この連結部は図3または図4の
連結部35と同じ構造でよいため、図示せず)と、胴7
8の内周面と外周面とで囲まれた肉部分に設けられ、後
方の連結部79から前方の連結部へ伸びる液体通路80
とを備える。図4に示すように、胴78の後方の端部の
連結部79は、スクリューセクション管31Aの連結部
35にスプライン結合するためのスプライン穴となるも
ので、スプライン軸の凸条67を嵌合する、凸条67と
同数の軸線方向へ伸びる溝82を有する。溝82の円周
方向の幅は凸条67の幅と同じであるが、溝82の深さ
は、凸条67の高さより大きい。その結果、スクリュー
セクション管31Aの連結部35とスクリューセクショ
ン管31Bの連結部79とを、Oリング84、86を介
在してスプライン結合すると、図5および図6に示すよ
うに、スプラインのない部分には、接続胴66とスペー
サ70とによって囲まれた溝68があり、この溝68が
スプラインのある部分の溝82と凸条67とによって画
定される通路83に連通する。
【0030】スクリューセクション管31Bの胴の外周
に円周方向の全周にわたって伸びる溝を形成し、この溝
を円筒材88によって覆うように円筒材88を溶接して
胴78を形成し、円筒材88にスプライン穴を設けて連
結部79とするのが便宜である。その結果、環状の液体
通路80が形成され、スプラインの通路83を経て溝6
8に連通する。
【0031】後方のスクリューセクション管の連結部3
5と前方のスクリューセクション管の連結部79とは、
図4に示すように、共に二重管で形成し、一方の連結部
では、内側の管の端部を外側の管の端より伸ばし、他方
の連結部では、外側の管の端部を内側の管の端より伸ば
し、それぞれの管の伸びた端部を利用してシール材を配
置し、液密状態を維持すればよい。したがって、図4で
は、連結部35がスプライン軸であり、連結部79がス
プライン穴であるが、逆に、連結部35をスプライン穴
とし、連結部79をスプライン軸とすることもできる。
また、連結部と液体通路とを形成するには、基本的に
は、各スクリューセクション管を内側管と外側管との二
重管で形成すると共に、内側管と外側管との位置をずら
し、適当な穴を有する環状のスペーサを内側管と外側管
との間に配して溶接すればよい。
【0032】スクリューセクション管31Aの連結部3
5をスクリューセクション管31Bの連結部79に連結
すると、図4に示すように、連結部79の後方端が連結
部35のスペーサ70の肩71に突き当たる。オーガス
クリュー30による掘削はこの状態で行われる。掘削終
了後、オーガスクリュー30を引き抜く必要があること
から、複数のボルト90によってスクリューセクション
管31Aとスクリューセクション管31Bとを結合す
る。
【0033】スクリューセクション管31Bとスクリュ
ーセクション管31Cとは、さらに、スクリューセクシ
ョン管31Cとスクリューセクション管31Dとは、前
記したスクリューセクション管31Aの連結部35およ
びスクリューセクション管31Bの連結部79と同じ連
結構造によって連結できる。もっとも、連結部35に隣
接するフランジ60は不要である。このように、順次ス
クリューセクション管を連結する。
【0034】前方のスクリューセクション管31Dは、
図7に示すように、先端がふた部材100で閉じられた
円筒状の胴102と、胴102の後方の端部の連結部7
9と、胴102の内周面と外周面とで囲まれた肉部分に
設けられた液体通路104とを備える。ふた部材100
は板材からなり、軸線Cに対して傾斜するように胴10
2に溶接され、前面が傾斜面となっている。液体通路1
04は、連結部79から軸線方向へ所定位置に設けた開
口105まで伸びている。後方のスクリューセクション
管31Aから供給された液体の滑材は、開口105から
地中に向けて流出される。
【0035】なお、後方となるスクリューセクション管
31Aを除くその他のスクリューセクション管の胴に設
ける羽根は、隣り合うべきスクリューセクション管を相
互に連結するとき、連続した羽根を形成するように、そ
れ自体公知の形状のものを胴に溶接する。
【0036】図1に示す実施例では、オーガスクリュー
30は、これを取り巻いて配置され、駆動台32に支持
される円筒状の被推進管110を含む。被推進管110
は、口径が、たとえば、300 〜500mm の小口径管であ
り、合成樹脂または鉄によって形成する。一方、スクリ
ューセクション管31Dの開口105は被推進管110
の先端より前方に位置する。その結果、開口105から
流出する液体の滑材を被推進管110の外周部に導くこ
とができる。
【0037】前記したオーガスクリュー30は、ターゲ
ットマーク120(図1)を後方より視準しつつ被推進
管110を推進させる推進機130に組み込むことがで
きる。この場合、ターゲットマーク120はそれ自体公
知の発光体でよく、オーガスクリュー30のスクリュー
セクション管31Dの胴102の内側の空間内に配置さ
れる。
【0038】推進機130は、図2、図8ないし図10
に示すように、駆動台32と、駆動台32を支持する架
台132と、駆動台32を移動するジャッキ134とを
備える。
【0039】架台132は、平面形状が長方形を呈する
もので、ベース136にピン137によって揺動可能に
支持され、シリンダ装置(図示せず)によって、図示の
水平位置から傾斜位置に持ち上げられる。架台132は
水平状態の他、任意の傾斜状態で使用される。
【0040】駆動台32は、架台132に移動可能に支
持される本体部140と、本体部140に一対の軸受1
42によって回転可能に支持された駆動部40と、駆動
部40を駆動する駆動手段144と、被推進管110の
ための駆動手段146とを有する。
【0041】本体部140は、架台132に設けた溝型
鋼133に、この溝型鋼に垂直な方向への抜け不可能
に、かつ、溝型鋼133に沿って移動可能に支持される
溝型部141を下方部分に有し、2つの穴148を両側
部分に有する。穴148に後述するジャッキ124を差
し込む。
【0042】駆動手段144は、油圧モータ150と、
油圧モータ150の軸に固定されたスプロケット152
と、駆動部40に固定されたスプロケット154と、両
スプロケットに掛け渡されたチェーン156とからな
る。スクリューセクション管31Aのフランジ60を駆
動部40に設けたフランジ41に突き当て、キー74を
フランジ41のキー溝158に挿入する。フランジ60
を貫通するボルト160(図3)をフランジ41にねじ
込み、スクリューセクション管31Aは相対回転不可能
に駆動部40に連結される。
【0043】一方、駆動手段146は、フランジ162
に固定された歯車164と、油圧モータ166と、油圧
モータ166の軸に固定された、歯車164とかみ合う
歯車168とを有する。歯車164はベアリング170
によって回転可能に支持され、被推進管110のフラン
ジ111がフランジ162にボルト止めされる。図10
の実施例では、油圧モータ166は左右に2台ある。駆
動手段144の油圧モータ150と駆動手段146の油
圧モータ166とは互いに独立に制御される。
【0044】ジャッキ134は、駆動台32の本体部1
40を架台132に沿って移動させる油圧シリンダ装置
であり、本体部140の両側にそれぞれ1つ設けられ
る。ジャッキ134は、架台132と一体の垂直壁17
2にピンにより取り付けられた、先端にピストン(図示
せず)を有するピストンロッド174と、前記ピストン
を滑動可能に収容し、ピストンロッド174を一方の端
部から突出させるチューブ176とを備える。チューブ
174は、本体部140の穴148に差し込まれ、本体
部140に対して移動可能、かつ、固定可能である。
【0045】チューブ176にフランジ178が固着さ
れ、フランジ178は本体部140に当てがわれる。チ
ューブ176は、ピストンロッド174が突出する端部
から遠方となる端部に穴180を有し、一方、本体部1
40はチューブを差し込む穴148に連通する穴182
を有する。2つの穴180、182は、チューブ176
を穴148に沿って移動し、穴180を穴182の位置
にもたらしたとき、整合する。
【0046】ジャッキ134によって駆動台32を移動
させるには、図8の実線で示すように、ピストンロッド
174をチューブ176に対して充分に縮めた状態と
し、フランジ178を本体部140に当接する。ジャッ
キ134を作動すると、チューブ176が移動を始め、
それにつれて本体部140が移動し、ストロークの終り
に、本体部140は仮想線の位置となる。この位置に達
したとき、チューブ176を押し戻し、再びピストンロ
ッド174をチューブ176に対して充分に縮めた状態
とし、本体部140の穴182とチューブ176の穴1
80とにピン184を差し込む。このように結合した
後、ジャッキ134を作動すると、本体部140は、チ
ューブ176のストロークの終りには、図8において架
台132の左端に達する。
【0047】逆に、駆動台32を戻すには、本体部14
0の穴182とチューブ176の穴180とにピン18
4を差し込んだ状態で、ジャッキ134を逆に作動し、
本体部140を仮想線の位置まで戻す。次いで、ピン1
84を抜いてチューブ176を押し出し、ピストンロッ
ド174をチューブ176に対して充分に伸ばした状態
にし、フックフランジ186を回転して外周縁に設けた
突出部を本体部140のL字状の掛止部に係合させる。
その後、ジャッキ134を逆に作動すると、本体部14
0は実線の位置に戻る。このジャッキ134に代えて、
通常の油圧シリンダ装置を使用することができる。
【0048】オーガスクリュー30を使用するとき、架
台132を所定の角度に保持し、接続口37を外部の液
体供給源に接続し、液体の滑材を供給する。後方からタ
ーゲットマーク120を視準しつつ、オーガスクリュー
30を回転し、駆動台32を架台132に沿って移動さ
せて掘削を行い、同時に被推進管110を推進する。こ
のとき、被推進管110は回転、非回転のいずれでもよ
いが、回転の場合にはオーガスクリュー30の回転向き
とは逆向きに回転するようにする。
【0049】被推進管110の推進方向にずれが生じた
とき、掘削および推進を停止し、オーガスクリュー30
を回転して、ふた部材100の傾斜面をずれの向きとは
逆向きに位置させる。その後、オーガスクリュー30を
回転することなく、駆動台32を移動すると、ふた部材
100の傾斜面に働く土圧によってオーガスクリュー3
0はずれと反対向きに推進し、ずれが修正される。オー
ガスクリュー30のずれ修正によって被推進管110の
ずれが修正される。修正後、オーガスクリュー30を回
転しながら掘削と推進とを行う。
【0050】被推進管110を所定の深さまで推進した
後、オーガスクリュー30だけを引き抜く。所定の深さ
がスクリューセクション管の複数本に相当する深さであ
る場合、先頭のスクリューセクション管31Dがそのほ
ぼ全長まで進入したとき、駆動台32の移動およびオー
ガスクリュー30の回転を停止し、スクリューセクショ
ン管31Dをスクリューセクション管31Aから切り離
す。このとき、被推進管110も駆動台32から切り離
す。その後、スクリューセクション管31Cをスクリュ
ーセクション管31Dとスクリューセクション管31A
とにそれぞれスプライン連結する。この連結により、液
体通路が連通される。オーガスクリュー30の連結後、
被推進管110を中継ぎ管で連結し、再び掘削と推進と
を繰り返す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオーガスクリューを推進機に組み
込んだ状態を示す、一部を破断した側面図である。
【図2】駆動台とスクリューセクション管および駆動台
の駆動手段を示す、胴の軸線を含む面で切断した断面図
である。
【図3】駆動台に支持されるスクリューセクション管の
上半分を断面で示した側面図である。
【図4】後方のスクリューセクション管の連結部と前方
のスクリューセクション管の連結部との連結状態の上半
分を示す拡大断面図である。
【図5】図4の5−5線に沿って切断した断面図であ
る。
【図6】図4の6−6線に沿って切断した断面図であ
る。
【図7】ふた部材を有するスクリューセクション管の断
面図である。
【図8】本発明に係るオーガスクリューを組み込むこと
ができる推進機の側面図である。
【図9】図8に示した駆動台の右側面図である。
【図10】図8に示した駆動台の左側面図である。
【符号の説明】
30 オーガスクリュー 31A、31B、31C、31D スクリューセクショ
ン管 32 駆動台 34、78 胴 35、79 連結部 40 駆動部 36、80 液体通路 100 ふた部材 130 推進機

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 推進機に組み込まれるオーガスクリュー
    であって、 オーガスクリューの穿孔方向の後方に位置することとな
    る後方のスクリューセクション管であって移動可能な前
    記推進機の駆動台によって回転可能に支持される円筒状
    の胴と、該胴の前方の端部の連結部と、前記胴の内周面
    と外周面とで囲まれた肉部分に設けられた液体通路と、
    該液体通路に液密状態で連通し、外部の液体供給源に接
    続可能な接続口とを備え、前記液体通路が軸線方向へ前
    記前方の連結部まで伸びるように形成した後方のスクリ
    ューセクション管と、 オーガスクリューの穿孔方向の前方に位置することとな
    る前方のスクリューセクション管であって先端がふた部
    材で閉じられた外周に羽根を有する円筒状の胴と、該胴
    の後方の端部の連結部と、前記胴の内周面と外周面とで
    囲まれた肉部分に設けられた液体通路とを備え、該液体
    通路が前記後方の連結部から軸線方向へ所定の開口位置
    まで伸びており、前記後方の連結部が前記後方のスクリ
    ューセクション管の前記前方の連結部に液密状態で相対
    回転不可能に連結可能、かつ、分離可能である前方のス
    クリューセクション管とを含み、 前記前方のスクリューセクション管を前記後方のスクリ
    ューセクション管に連結したとき、前記後方のスクリュ
    ーセクション管の前記液体通路と前記前方のスクリュー
    セクション管の前記液体通路とが連通する、オーガスク
    リュー。
  2. 【請求項2】 さらに、前記後方のスクリューセクショ
    ン管と前記前方のスクリューセクション管との間に装着
    される少なくとも1つの中間のスクリューセクション管
    を含み、該中間のスクリューセクション管が外周に羽根
    を有する円筒状の胴と、該胴の後方の端部の連結部と、
    前記胴の前方の端部の連結部と、前記胴の内周面と外周
    面とで囲まれた肉部分に設けられ、前記後方の連結部か
    ら前記前方の連結部へ伸びる液体通路とを備え、前記後
    方の連結部が前記後方のスクリューセクション管の前記
    前方の連結部に液密状態で相対回転不可能に連結可能、
    かつ、分離可能であり、前記前方の連結部が前記前方の
    スクリューセクション管の前記後方の連結部に液密状態
    で相対回転不可能に連結可能、かつ、分離可能であり、 前記中間のスクリューセクション管の前記後方の連結部
    を前記後方のスクリューセクション管の前記前方の連結
    部に連結し、さらに、前記中間のスクリューセクション
    管の前記前方の連結部を前記前方のスクリューセクショ
    ン管の前記後方の連結部に連結したとき、前記後方のス
    クリューセクション管の前記液体通路と前記前方のスク
    リューセクション管の前記液体通路とが前記中間のスク
    リューセクション管の前記液体通路を経て連通する、請
    求項1に記載のオーガスクリュー。
  3. 【請求項3】 前記前方のスクリューセクション管は、
    前記胴の内側の空間内に後方から視準可能のターゲット
    マークを有する、請求項2に記載のオーガスクリュー。
  4. 【請求項4】 さらに、前記推進機が前記スクリューセ
    クション管を取り巻いて配置され、前記駆動台に支持さ
    れる被推進管を含む、請求項2または3に記載のオーガ
    スクリュー。
  5. 【請求項5】 前記被推進管は円筒状であり、前記駆動
    台に回転可能に支持される、請求項4に記載のオーガス
    クリュー。
  6. 【請求項6】 前記連結部相互はスプライン軸とスプラ
    イン穴との連結であり、前記液体通路は前記スプライン
    を通っている、請求項1または2に記載のオーガスクリ
    ュー。
  7. 【請求項7】 前記後方のスクリューセクション管の前
    記胴は、前記駆動台に回転可能に支持された円筒状の駆
    動部に挿入され、回転不可能に連結される、請求項1ま
    たは2に記載のオーガスクリュー。
  8. 【請求項8】 オーガスクリューの穿孔方向の後方に位
    置することとなる後方のスクリューセクション管であっ
    て円筒状の胴と、該胴の前方の端部の連結部と、前記胴
    の内周面と外周面とで囲まれた肉部分に設けられた液体
    通路とを備え、該液体通路が軸線方向へ前記前方の連結
    部まで伸びるように形成した後方のスクリューセクショ
    ン管と、 オーガスクリューの穿孔方向の前方に位置することとな
    る前方のスクリューセクション管であって外周に羽根を
    有する円筒状の胴と、該胴の後方の端部の連結部と、前
    記胴の内周面と外周面とで囲まれた肉部分に設けられた
    液体通路とを備え、該液体通路が前記後方の連結部から
    軸線方向へ伸びており、前記後方の連結部が前記後方の
    スクリューセクション管の前記前方の連結部に液密状態
    で相対回転不可能に連結可能、かつ、分離可能であり、
    前記前方のスクリューセクション管の前記後方の連結部
    を前記後方のスクリューセクション管の前記前方の連結
    部に連結したとき、前記後方のスクリューセクション管
    の前記液体通路と前記前方のスクリューセクション管の
    前記液体通路とが連通するように形成した前方のスクリ
    ューセクション管とを含むオーガスクリューの前記後方
    のスクリューセクション管と前記前方のスクリューセク
    ション管との間に装着される中間のスクリューセクショ
    ン管であって、 外周に羽根を有する円筒状の胴と、該胴の後方の端部の
    連結部と、前記胴の前方の端部の連結部と、前記胴の内
    周面と外周面とで囲まれた肉部分に設けられ、前記後方
    の連結部から前記前方の連結部へ伸びる液体通路とを備
    え、前記後方の連結部が前記後方のスクリューセクショ
    ン管の前記前方の連結部に液密状態で相対回転不可能に
    連結可能、かつ、分離可能であり、前記前方の連結部が
    前記前方のスクリューセクション管の前記後方の連結部
    に液密状態で相対回転不可能に連結可能、かつ、分離可
    能であり、前記中間のスクリューセクション管の前記後
    方の連結部を前記後方のスクリューセクション管の前記
    前方の連結部に連結し、さらに、前記中間のスクリュー
    セクション管の前記前方の連結部を前記前方のスクリュ
    ーセクション管の前記後方の連結部に連結したとき、前
    記後方のスクリューセクション管の前記液体通路と前記
    前方のスクリューセクション管の前記液体通路とが前記
    中間のスクリューセクション管の前記液体通路を経て連
    通する、スクリューセクション管。
  9. 【請求項9】 前記連結部相互はスプライン軸とスプラ
    イン穴との連結であり、前記液体通路は前記スプライン
    を通っている、請求項8に記載のスクリューセクション
    管。
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