JP2584214Y2 - 基板自動処理装置 - Google Patents

基板自動処理装置

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JP2584214Y2
JP2584214Y2 JP1992081963U JP8196392U JP2584214Y2 JP 2584214 Y2 JP2584214 Y2 JP 2584214Y2 JP 1992081963 U JP1992081963 U JP 1992081963U JP 8196392 U JP8196392 U JP 8196392U JP 2584214 Y2 JP2584214 Y2 JP 2584214Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シリコンウェハーやガ
ラス基板等を複数枚まとめて処理槽内の処理液中に浸漬
して洗浄処理を施す基板自動処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の基板自動処理装置として
下記の構成のものがある。なお、この従来の装置に関し
ては、例えば特開昭57−52138号公報において開
示されている。
【0003】当該、基板自動処理装置においては、夫々
異なる処理液が貯留された例えば3つの処理槽を備えて
おり、複数枚の基板をこれらを保持した保持機構と共
に、搬送手段によって該各処理槽内を順に巡る所定の経
路に沿って搬送することが行われる。なお、各基板は、
上記保持機構によって、その各々の主面同士が平行とな
るように且つ各々が直立した状態にて一定間隔で整列し
て保持される
【0004】ところで、上述のような基板自動処理装置
において、基板を処理槽外に搬出する際に極くゆっくり
と処理液から引き上げることが行われている。このよう
にすると、処理液がその表面張力によって基板の引き上
げに伴って基板から剥離する状態となり、引き上げと同
時に基板の乾燥が完了する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記した従来の装置に
おいては基板を処理液に浸漬する際に上記保持機構も処
理液に浸る故、該保持機構と基板との相互接触部に処理
液が付着したまま基板の引き上げが行われることとな
り、このように基板に付着した処理液が染みとして残留
するという欠点がある。
【0006】そこで、本考案は、上記従来技術の欠点に
鑑みてなされたものであって、基板に対する処理液の付
着を完全に防止した基板自動処理装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、保持機構24
により主面同士が平行となるように且つ各々が直立した
状態で一定間隔で整列して保持された複数枚の基板22
を所定経路に沿って搬送する搬送手段25を有し、前記
基板22を前記所定経路内で処理槽内に貯留された処理
液により浸漬洗浄を行う基板自動処理装置において、前
記保持機構24は、前記搬送手段25により搬送される
第1及び第2の基体部57,58と、前記第1の基体部
57に回転自在に取り付けられた第1及び第2のアーム
部材59,60と、前記第1及び第2のアーム部材5
9,60に垂下状態に取り付けられた第1及び第2のハ
ンガー部材63,64と、前記第1及び第2のハンガー
部材63,64に取り付けられ主面同士が平行となるよ
うに整列した前記複数枚の基板22を挟持し得る複数の
保持溝が並設され且つ垂下方向であって上下に所定の間
隔を隔てて配置されてなる第1の基板挟持部材73,7
5及び第2の基板挟持部材72,74と、前記第2の基
体部58に回転自在に取り付けられた第3及び第4のア
ーム部材89,90と、前記第3及び第4のアーム部材
89,90に垂下状態に取り付けられた第3及び第4の
ハンガー部材93,94と、前記第3及び第4のハンガ
ー部材93,94に取り付けられ主面同士が平行となる
ように整列した前記複数枚の基板22を挟持し得る複数
の保持溝が並設され且つ垂下方向であって上下に所定の
間隔を隔てて配置されてなる第3の基板挟持部材10
3,105及び第4の基板挟持部材102,104と、
前記第1及び第2の基板挟持部材73,75,72,7
4と第3及び第4の基板挟持部材103,105,10
2,104とを別々に駆動可能な駆動手段とからなり、
前記駆動手段は、前記基板22を前記処理槽外に搬出す
る際に前記第1乃至第4の基板挟持部材のうち前記処理
槽の液面位置の近傍に上方のものから順に位置するとき
に前記基板22から離間動作させてなるものである。ま
た、前記第1乃至第4の基板挟持部材のうち最上方の第
3の基板挟持部材103,105から第1の基板挟持部
材73,75、第4の基板挟持部材102,104、第
2の基板挟持部材72,74と順に下方に並んで配設さ
れてなり、前記駆動手段は、前記第3及び第4の基板挟
持部材103,105,102,104が前記基板22
の基板挟持状態(若しくは基板挟持状態の解除)にある
ときは、前記第1及び第2の基板挟持部材73,75,
72,74が前記基板挟持状態の解除(若しくは挟持状
態)となるべく作動してなるものである。
【0008】
【実施例】次に、本考案に係る基板自動処理装置の実施
例について説明する。
【0009】図1及び図2に示すように、当該基板自動
処理装置は、形鋼等より成るフレーム1と、該フレーム
1上に覆設されたパネル(参照符号は付さない)とによ
り、全体として直方体状に形成された筐体3を備えてい
る。
【0010】図1に示すように、筐体3内には、基板供
給手段8と、4つの処理槽9乃至12が順に配設されて
いる。
【0011】処理槽9内には、アンモニア水、過酸化水
素水及び純水を混合して成り且つ所定の温度に加熱した
処理液9aが貯留されている。又、処理槽10及び12
内には、処理液として、加熱した純水であるHot純水
(Hot deionized water)10a及
び12aが夫々貯留されており、処理槽11内には硫酸
及び過酸化水素水を混合して成り加熱された処理液11
aが貯留されている。又、処理槽9及び10の底部に
は、振動子15及び16が取り付けられている。各振動
子15、16は、筐体3内の所定位置に配設された超音
波発振器(図示せず)により駆動され、両処理槽9及び
10を励振する。
【0012】図1に示すように、処理槽10の下方に
は、該処理槽10内の処理液10aを急速に排出するた
めの排液手段18が設けられている。なお、他の処理槽
9、11及び12からの排液は、該各処理槽に接続され
た排液チューブ(図示せず)を通じて行われる。又、各
処理槽9乃至13に供給されるべき各処理液を備蓄する
備蓄タンク20が処理槽11の下方に配設されており、
該備蓄タンク20から図示せぬ供給チューブを経て各処
理槽に対して各種の処理液が供給される。
【0013】さて、当該基板自動処理装置は、シリコン
ウェハー若しくはガラス基板等の基板22の洗浄から乾
燥までを自動的に行うものであり、後述する一連の工程
にて一度に例えば50枚の基板22の洗浄及び乾燥を完
了することができる。なお、基板22は円形であり、そ
の直径が約200m/mである。これら50枚の基板2
2は、図1及び図2に示す保持機構24によって保持さ
れ、図2に示す搬送手段25によって該保持機構24が
所定経路に沿って搬送されることにより上記の各処理槽
を巡る。なお、保持機構24は、各基板22を該各基板
の主面同士が平行となるように、且つ各々が直立した状
態にて一定間隔で整列して保持する。
【0014】図2に示すように、上記搬送手段25は、
上述した各処理槽9乃至12の並ぶ方向に沿って、すな
わち水平方向において延在するレール27と、該レール
27に対してブラケット28を介して摺動自在に取り付
けられた可動ベース29とを有している。
【0015】可動ベース29は、その上端部近傍にてレ
ール27により吊支される状態にて取り付けられてお
り、該可動ベース29の下端部にはブラケット32を介
して一対のローラ33が設けられている。そして、これ
らローラ33は、筐体3の下部に上記のレール27と平
行に配設されたガイドプレート34を左右から挟んでい
る。かかる構成によって、可動ベース29が円滑に移動
することができる。
【0016】図示してはいないが、上記したレール27
と平行に長尺のラックが固設されている。これに対し
て、可動ベース29上には、該ラックに噛合する歯車を
含む減速機構37と、該減速機構37にトルクを付与す
るモータ38とが取り付けられている。即ち、モータ3
8を正及び逆転させることによって可動ベース29がレ
ール27に沿って往復動する。
【0017】図2に示すように可動ベース29には、可
動ポール45が上下方向において往復動自在に取り付け
られている。この可動ポール45と平行に長尺のウォー
ム46が配置されており、且つ、可動ベース29に対し
て回転自在に取り付けられている。そして、ウォーム4
6に螺合するナット(図示せず)が設けられており、該
ナットが可動ポール45に対して固着されている。
【0018】また、可動ベース29上にはギアドモータ
(図示せず)が設けられており、該ギアドモータが正及
び逆回転することによりウォーム46が正及び逆回転し
て、可動ポール45が昇降動作を行うように構成されて
いる。
【0019】前述したレール27と、可動ベース29
と、ローラ33と、ガイドプレート34と、ラック(図
示せず)と、減速機構37と、モータ38と、可動ポー
ル45と、ウォーム46と、ギアドモータ(図示せず)
と、これらの周辺の関連部材とによって、前述した保持
機構24を、その保持した基板22と共に各処理槽9乃
至12内の処理液による浸漬位置を経て該各処理槽外に
至る所定経路(後述)に沿って搬送する搬送手段25が
構成されている。
【0020】次いで、基板22を保持して該搬送手段2
5により搬送される保持機構24について詳述する。
【0021】図2乃至図5から明らかなように、この保
持機構24は、夫々直方体状に形成されて上記可動ポー
ル45の上端部に上下に重ねられた状態にて固設された
2つの基体部57及び58を有している。
【0022】上方に配置された基体部57には、2本の
直線状かつ円柱状のアーム部材59及び60がその一端
部にて片持梁状に取り付けられ、該基体部57の側方に
互いに平行に伸長している。図6及び図7に示すよう
に、基体部57は、底板57aと、側板57bとから成
る。そして、該図から明らかなように、基体部57内に
は2つずつの軸受62a及び62bが設けられており、
両アーム部材59及び60はこれらの軸受によってその
軸中心を中心として回転自在に支持されている。
【0023】図4及び図5に示すように、上記した両ア
ーム部材59及び60の各々の自由端部には、ハンガー
部材63及び64が夫々取付ブロック65を介して垂下
状態にて取り付けられている。一方のハンガー部材63
は、板状の中間部材63aと、該中間部材63aの下端
部に固着された水平プレート63bと、該水平プレート
63bの下面に取り付けられた例えば3本の鉛直プレー
ト63cとから成る。また、他方のハンガー部材64に
ついても、これらと同様の、中間部材64a、水平プレ
ート64b及び鉛直プレート64cとから形成されてい
る。なお、図3にも示すように、取付ブロック65は、
互いに各アーム部材59及び60を挟むように形成され
た2つの分割体65b及び65cと、該両分割体を締結
するボルト及びナットなどの締結部材(図示せず)など
とから成る。
【0024】また、両アーム部材59及び60の他端
部、すなわち先端部には、該両先端部に枢着されて該先
端部同士を互いに連結させる連結手段70が設けられて
いる。この連結手段70を設けたことにより、2本のア
ーム部材59及び60の各先端同士の離間若しくは近接
し過ぎが防止される。
【0025】図4及び図5に示すように、上述した両ハ
ンガー部材63及び64の構成部材である鉛直プレート
63c、64cの下端部及びその近傍には、一方の鉛直
プレート63cにつき2本、他方の鉛直プレート64c
について2本の、合計4本の略円柱状の基板挟持部材7
2〜75が小ブラケット72a〜75aを介して取り付
けられている。これらの基板挟持部材72〜75は、2
本ずつ(72と74並びに73と75)を1組としてそ
の1組ずつにて基板22を該基板22の主面に平行な方
向において挟持する。
【0026】上述したアーム部材59、60、ハンガー
部材63、64、取付ブロック65及びこれらに関連す
る周辺の関連部材は、上記各基板挟持部材72乃至75
を基体部57に対して可動に支持する手段を構成し、こ
れらを支持手段と総称する。
【0027】ここで、各基板挟持部材72〜75自体の
構成を詳述する。なお、これら基板挟持部材72〜75
は夫々同形状である故、代表として基板挟持部材72に
ついて詳述する。
【0028】図8及び図9に示すように、基板挟持部材
72は、前述もしたように、全体として略円柱状に形成
されている。そして、基板挟持部材72には、各々基板
22の外周部分が係合し得る保持溝72bが例えば50
条、等しいピッチにて並設されている。なお、これら各
保持溝72bの断面形状はV字状となっている。そし
て、基板挟持部材72は、該各保持溝72bが並ぶ方向
に対して垂直な断面形状が円形となっている。また、図
9から明らかなように、各保持溝72bは、基板挟持部
材72の一部分を切り欠いた形態にて形成されており、
該各保持溝72bの底面はこれに係合する基板22の半
径(約100m/m)と等しい曲率半径を有している。
【0029】図6及び図7に示すように、保持機構24
の構成部材である基体部57内に、ソレノイド78が設
けられている。このソレノイド78の出力軸78aは、
前述した2本のアーム部材59及び60に対して、リン
ク機構80を介して連結されている。このリンク機構8
0は、夫々アーム部材59及び60に対して一端部にて
嵌着した2本のリンク部材80a及び80bと、該両リ
ンク部材の他端部同士を互いに枢着せしめると共に上記
出力軸78aの上端に固設された小ブラケット78bに
対して枢着したピン80cとから成る。なお、両リンク
部材80a及び80bは各々、両アーム部材59、60
に対して止めピン80dにより回り止めされている。ま
た、両アーム部材59及び60を枢支する各軸受62a
及び62bと上記の両リンク部材80a、80bとの間
には、環状のスペーサ62cが介装されている。
【0030】すなわち、ソレノイド78が作動及び停止
することによって、両アーム部材59及び60がリンク
機構80を介して回転せしめられて各基板挟持部材72
〜75による各基板22の挟持及びその解除動作がなさ
れるように構成されているのである。
【0031】上記したソレノイド78と、リンク機構8
0とによって、上記各基板挟持部材72〜75に駆動力
を付与する駆動力付与手段が構成されている。
【0032】一方、図2、図4及び図5に示すように、
上記アーム部材59、60を保持した基体部57の下方
に位置する他の基体部58にも、他の2本の直線状かつ
円柱状のアーム部材89及び90がその一端部にて片持
梁状に取り付けられ、上記のアーム部材59、60と平
行に該基体部58の側方に伸長している。該両アーム部
材59、60は、基体部58内に設けられた軸受(図示
せず)によってその軸中心を中心として回転自在に支持
されている。
【0033】図4及び図5に示すように、上記した両ア
ーム部材89及び90の各々の自由端部には、ハンガー
部材93及び94が夫々取り付けブロック95を介して
垂下状態にて取り付けられている。ハンガー部材93
は、矩形板状の中間部材93aと、コの字状に形成され
て該中間部材93aの下端部に固着された枠部材93b
とから成り、他方のハンガー部材94は、矩形板状の中
間部材94aと、コの字状の枠部材94bとから成る。
なお、取付ブロック95は、互いに各アーム部材89及
び90を挟むように形成された2つの分割体95b及び
95cと、該両分割体を締結するボルト及びナットなど
の締結部材(図示せず)などとから成る。
【0034】なお、両アーム部材89及び90の他端
部、すなわち先端部には、該両先端部に枢着されて該先
端部同士を互いに連結させる連結手段100が設けられ
ている。この連結手段100を設けたことにより、2本
のアーム部材89及び90の各先端同士の離間若しくは
近接し過ぎが防止される。
【0035】図4及び図5に示すように、上記した両ハ
ンガー部材93及び94の構成部材である枠部材93
b、94bの下端部及びその近傍には、一方の枠部材9
3bについて2本、他方の枠部材94bにつき2本の、
合計4本の略円柱状の基板挟持部材102〜105が取
り付けられている。これらの基板挟持部材102〜10
5についても、2本ずつ(102と104並びに103
と105)を1組としてその1組ずつにて基板22を該
基板22の主面に平行な方向において挟持する。なお、
これらの基板挟持部材102〜105に関しては、前述
した他の4本の基板挟持部材72〜75と同様の形状及
び寸法を有している故、その詳しい説明は省略する。
【0036】上記したアーム部材89及び90と、ハン
ガー部材93、94と、取付ブロック95と、これらに
関連する周辺の関連部材とにより、上記各基板挟持部材
102〜105を基体部58に対して可動に支持する支
持手段が構成されている。また、基体部58内にはこれ
ら基板挟持部材102〜105に対して駆動力を付与す
る駆動力付与手段(図示せず)が設けられている。該駆
動力付与手段は、前述した他の基板挟持部材72〜75
の駆動用として基体部57内に設けられた駆動力付与手
段(ソレノイド78及びリンク機構80)と同様に構成
されている。これら両駆動力付与手段と、該各駆動力付
与手段の作動制御を司る制御回路(図示せず)とによっ
て、各基板挟持部材72〜75並びに102〜105を
して各基板22の挟持及び解除を行わしめるべく駆動す
る駆動手段が構成されている。明らかなように、この駆
動手段は、該各基板挟持部材などを吊支したアーム部材
59、60、89及び90にトルクを付与してこれらを
回転させることを行う。
【0037】前述したように、当該基板自動処理装置に
おいては、2本ずつ(72と74、73と75、102
と104、103と105)を1組としてこの1組ずつ
にて各基板22を挟持することが出来る複数組、この場
合4組の基板挟持部材を装備しているが、上記駆動手段
は、これらを組別に駆動し得る。また、これらの基板挟
持部材は上記の組毎に上下方向において所定間隙を隔て
て並べて配置されており、後述するように、上記駆動手
段は各基板22を各処理槽9〜12外に搬出する際に該
組各々の基板挟持部材を上方のものから下方に向って順
に作動させる。各基板挟持部材をこのような形態にて作
動させることにより、各半導体基板22を処理槽外に搬
出するときに各基板挟持部材72〜75、102〜10
5とこれらにより保持された各基板22との間に処理液
が付着することが防止される。
【0038】続いて、上記した構成の基板自動処理装置
の動作について簡単に説明する。なお、以下の動作は、
マイクロコンピュータ等より成る制御回路(図示せず)
により制御されて行われる。
【0039】まず、図示しないロボットあるいは人手に
よって、図1に示す基板供給手段8上に、基板22を5
0枚収容した箱すなわちキャリア(図示せず)が載置さ
れる。なお、このキャリア内の各基板22は、その主面
同士が平行となるように、かつ各々が直立した状態にて
一定間隔で整列されている。
【0040】基板供給手段8上にキャリアが載せられる
と、該基板供給手段8が作動する。これによって、キャ
リア内に収容されている50枚の基板22は、持ち上げ
られるようにして該キャリアの上方に押し出され、保持
機構24による保持可能位置に持ち来される。このと
き、保持機構24はキャリアの直上にて待機している。
【0041】この状態で、基板挟持部材72〜75並び
に102〜105が作動せられ、各基板22が挟持され
る。
【0042】これに続き、図2に示すモータ38及びギ
アドモータ(図示せず)が適宜回転せられて可動ベース
29の水平移動と可動ポール45の昇降動作とが行わ
れ、各基板22はこれを保持した保持機構24と共に、
図1に示す経路Z3 →X6 →Z4 に沿って搬送され、処
理槽9内の基板受け台85(他の処理槽10〜12内に
も設けられている)上に載置され、該処理槽9内に貯留
された処理液9aに浸漬される。そして、保持機構24
による各基板22の保持状態が解除され、処理液9aに
よる各基板22に対する処理、すなわち洗浄が施され
る。なお、この洗浄時に、該処理槽9の下部に取り付け
られた振動子15が作動せられて該処理槽9と共に内部
の処理液9aが励振され、洗浄が効果的に行われる。
【0043】なお、各処理槽9〜12内に設けられた基
板受け台85は、上記保持機構24により保持された各
基板22の整列方向において延在しており、該各基板2
2を受けてこれらを整列状態を維持して支持する。
【0044】上記の処理槽9における洗浄作業が終了す
ると、保持機構24は再び各基板22を保持する。続い
て、各基板22は、上述と同様にして図1に示す経路Z
3 →X7 →Z4 に沿って搬送され、処理槽10内の基板
受け台85上に載置されて処理液10aによる洗浄が施
される。この洗浄中、該処理槽10に取り付けられた振
動子16が作動する。
【0045】その後、各基板22は、図1に示す経路Z
3 →X8 →Z4 と、これに続く経路Z3 →X9 →Z4
順次辿って搬送され、各処理槽11及び12の処理液1
1a及び12aにより洗浄される。斯くして各基板の洗
浄を完了する。この後、保持機構24は、これら基板を
残して図1に示す経路Z3 →X10→Z4 を経て再び基板
供給手段8の直上の待機位置に戻される。
【0046】以下、上記した一連の動作が繰り返され、
基板供給手段8により順次供給される多数の基板につい
て洗浄が行われる。
【0047】ここで、上記した各処理槽9〜12内にお
いて処理された基板22を保持機構24が保持して該処
理槽外に搬出する際の動作について詳述する。但し、こ
こで説明する搬出時の動作は各処理槽9〜12において
同様に行われる故、処理槽11における動作を例にとっ
て説明する。
【0048】各基板22の搬出に際し、保持機構24は
その具備した4組すなわち8本の基板挟持部材72〜7
5、102〜105の全てによって該基板22を保持す
る。そして、可動ポール45の上昇によって極くゆっく
りとした所定の速度にて上方に引き上げられる。このよ
うにゆっくりと基板22を引き上げることによって、処
理液がその表面張力により基板22の引き上げに伴って
基板22から剥離する状態となり、引き上げと同時に基
板22の乾燥が完了する。
【0049】この上昇動作に伴い、図5から明らかなよ
うに、まず、上下に4組並んだ各基板挟持部材のうち最
上方に位置する1組の基板挟持部材103及び105が
当該処理槽11内の処理液11aの液面位置111(一
点鎖線で示す:この液面位置は保持機構24との相対位
置を示すものであって実際は変化することがなく、便宜
上、保持機構24を固定例として液面位置が下がるよう
に示すことによって該保持機構24の上昇動作を表して
いる。以下、参照符号112乃至114にて示す液面位
置についても同様であり、これらはすべて同じ液面位置
を表わす)の近傍に達すると、これらの基板挟持部材1
03、105が挟持状態を解除され、基板22から離間
する。但し、図5においては、図の複雑化を避けるた
め、一方の基板挟持部材103についてのみ、基板22
から離間した状態を示すに留める。また、このとき、上
から3組目の基板挟持部材102及び104について
も、上記1組目の基板挟持部材103、105とハンガ
ー部材93、94を介して一体的に結合している故、基
板22から離間する。
【0050】上記の状態を維持しつつ上昇動作が行わ
れ、上記1組目の基板挟持部材103、105が各基板
22から離れたまま液面位置111より上方に達し、し
かも上から2組目の基板挟持部材73及び75が参照符
号112で示す液面位置の近傍に位置すると、該1組目
の基板挟持部材103、105が3組目の基板挟持部材
102、104と共に再び挟持状態となされ、この2組
目の基板挟持部材73、75が挟持状態を解除されて基
板22から離間する。このとき、上から4組目すなわち
最下段の組の基板挟持部材72、74に関しても、2組
目の基板挟持部材73、75とハンガー部材63、64
を介して一体的に結合していることから、同時に基板2
2から離間する。
【0051】上記の状態のまま上昇動作が設けられ、上
記2組目の基板挟持部材73、75が各基板22から離
間した状態にて液面位置112の上方に至り、しかも上
から3組目の基板挟持部材102、104が参照符号1
13にて示す液面位置の近傍に達すると、該2組目の基
板挟持部材73、75が4組目の基板挟持部材72、7
4と共に挟持状態となされ、3組目の基板挟持部材10
2、104は1組目の基板挟持部材103、105と共
に挟持状態を解除されて基板22より離間する。
【0052】そして、上昇動作が続けられて3組目の基
板挟持部材102、104が各基板22から離れたまま
液面位置113の上方に達し、4組目の基板挟持部材7
2、74が参照符号114で示す液面位置の近傍に達す
ると、3組目の基板挟持部材102、104が1組目の
基板挟持部材103、105と共に挟持状態とされ、4
組目の基板挟持部材72、74が2組目の基板挟持部材
73、75と共に挟持状態を解除されて基板22から離
間する。
【0053】この後、更に上昇動作が続けられ、この4
組目の基板挟持部材72、74が基板22から離れた状
態を保って液面位置114の上方へ達すると、該4組目
の基板挟持部材72、74及び2組目の基板挟持部材7
3、75の挟持動作が行われ、各基板22は1〜4組の
全ての基板挟持部材によって保持される。以下、この基
板22は処理槽11外へと搬送される。
【0054】上記のように、基板22を処理槽外へ搬出
する際に各組の基板挟持部材の挟持動作及びその解除動
作を適宜行わせることによって、各基板挟持部材72〜
75、102〜105は処理液から出るときには基板2
2に対して常に離間しており、該各基板挟持部材と基板
22との間、特に該各基板挟持部材に形成された保持溝
内に処理液が付着することがほとんどない。
【0055】上記のようにして各処理槽9乃至12を経
て洗浄を完了した基板22は、図示しない他の基板搬送
手段によって搬送されて回収され、次の工程に向けて送
られる。
【0056】なお、本実施例においては、1組ずつにて
基板22を挟持し得る基板挟持部材が4組設けられてい
るが、設けるべき組数についてはこれに限ることなく適
宜設定し得ることは言及するまでもない。また、本実施
例においては2組ずつの基板挟持部材が一体的に同時に
作動するが、各組の基板挟持部材を夫々独立して作動す
るように構成することも可能である。更に、本実施例に
おいて取り扱われる基板22は円形のシリコンウエハー
であるが、図10に示すような例えば矩形状の液晶基板
120を扱うことも可能である。但し、この場合、同図
に示すように、基板挟持部材に形成する保持溝の底面を
直線状とすることが好ましい。
【0057】
【考案の効果】以上説明したように、本考案による基板
自動処理装置においては、基板を処理液外に搬出する際
に、各基板挟持部材が基板に対して非接触状態にて処理
液外に搬送されるから、基板に対する処理液の付着が完
全に防止されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案に係る基板自動処理装置の全体
の縦断面図である。
【図2】図2は、図1に関するA−A断面図である。
【図3】図3は、図1に示した基板自動処理装置が具備
する保持機構の平面図である。
【図4】図4は、図3に関するB−B矢視図である。
【図5】図5は、図4に関するC−C矢視図である。
【図6】図6は、図3乃至図5に示した保持機構が具備
する基体部及びその内部の機構の、断面を含む平面図で
ある。
【図7】図7は、図6に関するD−D断面図である。
【図8】図8は、図3乃至図5に示した保持機構が具備
する基板挟持部材の平面図である。
【図9】図9は、図8に関するE−E断面図である。
【図10】図10は、取り扱うべき基板とこれを保持す
る基板挟持部材の変形例を示す一部断面を含む正面図で
ある。
【符号の説明】
9、10、11、12 処理槽 9a、10a、11a、12a 処理液 22、120 基板 24 保持機構 25 搬送手段 45 可動ポール 57、58 基体部 59、60、89、90 アーム部材 63、64、93、94 ハンガー部材 65、95 取付ブロック 72、73、74、75、102、103、104、1
05 基板挟持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/304 H01L 21/68

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保持機構24により主面同士が平行とな
    るように且つ各々が直立した状態で一定間隔で整列して
    保持された複数枚の基板22を所定経路に沿って搬送す
    る搬送手段25を有し、前記基板22を前記所定経路内
    で処理槽内に貯留された処理液により浸漬洗浄を行う基
    板自動処理装置において、 前記保持機構24は、 前記搬送手段25により搬送される第1及び第2の基体
    部57,58と、 前記第1の基体部57に回転自在に取り付けられた第1
    及び第2のアーム部材59,60と、 前記第1及び第2のアーム部材59,60に垂下状態に
    取り付けられた第1及び第2のハンガー部材63,64
    と、 前記第1及び第2のハンガー部材63,64に取り付け
    られ主面同士が平行となるように整列した前記複数枚の
    基板22を挟持し得る複数の保持溝が並設され且つ垂下
    方向であって上下に所定の間隔を隔てて配置されてなる
    第1の基板挟持部材73,75及び第2の基板挟持部材
    72,74と、 前記第2の基体部58に回転自在に取り付けられた第3
    及び第4のアーム部材89,90と、 前記第3及び第4のアーム部材89,90に垂下状態に
    取り付けられた第3及び第4のハンガー部材93,94
    と、 前記第3及び第4のハンガー部材93,94に取り付け
    られ主面同士が平行となるように整列した前記複数枚の
    基板22を挟持し得る複数の保持溝が並設され且つ垂下
    方向であって上下に所定の間隔を隔てて配置されてなる
    第3の基板挟持部材103,105及び第4の基板挟持
    部材102,104と、 前記第1及び第2の基板挟持部材73,75,72,7
    4と第3及び第4の基板挟持部材103,105,10
    2,104とを別々に駆動可能な駆動手段とからなり、 前記駆動手段は、前記基板22を前記処理槽外に搬出す
    る際に前記第1乃至第4の基板挟持部材のうち前記処理
    槽の液面位置の近傍に上方のものから順に位置するとき
    に前記基板22から離間動作させてなること を特徴とす
    る基板自動処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1乃至第4の基板挟持部材のうち
    最上方の第3の基板挟持部材103,105から第1の
    基板挟持部材73,75、第4の基板挟持部材102,
    104、第2の基板挟持部材72,74と順に下方に並
    んで配設されてなり、前記駆動手段は、前記第3及び第
    4の基板挟持部材103,105,102,104が前
    記基板22の基板挟持状態(若しくは基板挟持状態の解
    除)にあるときは、前記第1及び第2の基板挟持部材7
    3,75,72,74が前記基板挟持状態の解除(若し
    くは挟持状態)となるべく作動してなることを特徴とす
    る請求項1に記載の基板自動処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2574411B2 (ja) * 1988-08-09 1997-01-22 富士通株式会社 純水引き上げ乾燥用支持方法

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