JP2583624Y2 - 電磁パウダ−クラッチ又は電磁パウダ−ブレ−キ - Google Patents
電磁パウダ−クラッチ又は電磁パウダ−ブレ−キInfo
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- JP2583624Y2 JP2583624Y2 JP1991047741U JP4774191U JP2583624Y2 JP 2583624 Y2 JP2583624 Y2 JP 2583624Y2 JP 1991047741 U JP1991047741 U JP 1991047741U JP 4774191 U JP4774191 U JP 4774191U JP 2583624 Y2 JP2583624 Y2 JP 2583624Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は各種用途に使用される電
磁パウダ−クラッチまたは電磁パウダ−ブレ−キの改良
に関する。
磁パウダ−クラッチまたは電磁パウダ−ブレ−キの改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁パウダ−クラッチは,図5に
示すように構成されていた。同図において,1は固定側
の磁極,2は磁極1内の凹所に収納される励磁コイル,
3は入力側のブラケット,4は出力側のブラケットであ
る。5は入力軸,6は入力軸5に取り付けられたシリン
ダ,7は非磁性体の遮断リング,8はシリンダ6の外周
端に連結された側板,9,9’は夫々軸受,10は出力
軸,11はこの出力軸10に取り付けられたロ−タ,1
2はロ−タ11とシリンダ6間の作動空隙に封入された
磁性粉体である。上記構成において,入力軸5,従って
シリンダ6が回転している状態において,コイル2を励
磁すると,破線で示すように磁極1→シリンダ6→ロ−
タ11を結ぶ経路で磁束が流れ,磁性粉体を介してロ−
タ11従って出力軸10は回転する。この回転のトルク
は励磁コイル2に供給される電流の大きさに対応したも
のとなり,いわゆるスリップサ−ビスでのトルク伝達が
なされる。
示すように構成されていた。同図において,1は固定側
の磁極,2は磁極1内の凹所に収納される励磁コイル,
3は入力側のブラケット,4は出力側のブラケットであ
る。5は入力軸,6は入力軸5に取り付けられたシリン
ダ,7は非磁性体の遮断リング,8はシリンダ6の外周
端に連結された側板,9,9’は夫々軸受,10は出力
軸,11はこの出力軸10に取り付けられたロ−タ,1
2はロ−タ11とシリンダ6間の作動空隙に封入された
磁性粉体である。上記構成において,入力軸5,従って
シリンダ6が回転している状態において,コイル2を励
磁すると,破線で示すように磁極1→シリンダ6→ロ−
タ11を結ぶ経路で磁束が流れ,磁性粉体を介してロ−
タ11従って出力軸10は回転する。この回転のトルク
は励磁コイル2に供給される電流の大きさに対応したも
のとなり,いわゆるスリップサ−ビスでのトルク伝達が
なされる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、従来の電磁
パウダ−クラッチでは,部品点数が比較的多く,かつ高
コストになるため,普及形の乾式単板式電磁クラッチの
基本構成部品を共通化して使い,新たに磁性粉体を用い
た磁気回路を追加形成して電磁パウダクラッチとして構
成することが有力なコスト対策ではあるが,この場合,
その構成上磁気回路における無用な磁束漏れが生じ易
い。また,乾式単板式のように唯単にロ−タを垂直方向
に向けて配置した場合,磁性粉体が作動凹所内の特に下
方に偏在し易くなるため,トルク伝達が効率良く,ま
た,円滑に行われ難くなるといった問題点があった。本
考案は,上記課題(問題点)を解決し,簡単な構造であ
りながら,トルク伝達が効率よく,円滑に行われ,か
つ,低コスト化を実現することができる電磁パウダ−ク
ラッチ又は電磁パウダ−ブレ−キを提供することを目的
とする。
パウダ−クラッチでは,部品点数が比較的多く,かつ高
コストになるため,普及形の乾式単板式電磁クラッチの
基本構成部品を共通化して使い,新たに磁性粉体を用い
た磁気回路を追加形成して電磁パウダクラッチとして構
成することが有力なコスト対策ではあるが,この場合,
その構成上磁気回路における無用な磁束漏れが生じ易
い。また,乾式単板式のように唯単にロ−タを垂直方向
に向けて配置した場合,磁性粉体が作動凹所内の特に下
方に偏在し易くなるため,トルク伝達が効率良く,ま
た,円滑に行われ難くなるといった問題点があった。本
考案は,上記課題(問題点)を解決し,簡単な構造であ
りながら,トルク伝達が効率よく,円滑に行われ,か
つ,低コスト化を実現することができる電磁パウダ−ク
ラッチ又は電磁パウダ−ブレ−キを提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】普及形の乾式単板式電磁
クラッチにおける励磁コイルを内蔵した磁極と,その脚
部に対向設置される入力軸に連結したシリンダ等を共通
化して使い,別途に,このシリンダに対向設置される出
力軸に連結したロ−タとの磁気空間部に磁性粉体を封入
できるよう追加,改変した簡単な構造の電磁パウダ−ク
ラッチ又は電磁パウダ−ブレ−キで生じ易い前記問題点
を解決するため,上記ロ−タは磁性体の区域の中間に環
状の非磁性体の区域を同心的に設けると共に,外周から
中心部に向かう複数個の放射状の切欠部を形成するよう
に構成した。この場合,上記ロ−タは中間に環状の非磁
性体の区域を同心的に設けると共に,磁性体の区域に,
前記の切欠部に代えて複数個の貫通孔を円周方向に均等
に形成するようにして構成するようにしても良い。
クラッチにおける励磁コイルを内蔵した磁極と,その脚
部に対向設置される入力軸に連結したシリンダ等を共通
化して使い,別途に,このシリンダに対向設置される出
力軸に連結したロ−タとの磁気空間部に磁性粉体を封入
できるよう追加,改変した簡単な構造の電磁パウダ−ク
ラッチ又は電磁パウダ−ブレ−キで生じ易い前記問題点
を解決するため,上記ロ−タは磁性体の区域の中間に環
状の非磁性体の区域を同心的に設けると共に,外周から
中心部に向かう複数個の放射状の切欠部を形成するよう
に構成した。この場合,上記ロ−タは中間に環状の非磁
性体の区域を同心的に設けると共に,磁性体の区域に,
前記の切欠部に代えて複数個の貫通孔を円周方向に均等
に形成するようにして構成するようにしても良い。
【0005】
【作用】本考案のものでは,前記非磁性体部の効果で無
用な磁束漏れが生じ易い問題点並びに,ロ−タの放射状
切欠部,あるいは,貫通孔の効果で磁性粉体が偏在する
問題点が同時に,かつ,有効に解決でき,従ってトルク
伝達が効率よく,また,円滑に行われるようになった。
特に,ロ−タに放射状の切欠部を設けるようにした第1
の実施例の構成のものでは,ロ−タの回転に伴って下方
部(円板中心部)に偏在しようとする磁性粉体をかきあ
げて上方部にも均等に分布されるようにし,一方,上方
部に位置するときの切欠部の部分で軸方向における磁性
粉体の移動も行われるので,磁性粉体は上下に常に略均
等に分布する状態となって,磁性粉体を介してもトルク
伝達が円滑になされる。また,ロ−タ中の磁性体の区域
に軸方向の複数個の貫通孔を均等に配置するように構成
した第2の実施例のものでは,これらの貫通孔を介して
磁性粉体が軸方向に自在に移動し,上下に略均等に分配
するものであるから,この場合も磁性粉体を介しての円
滑なトルク伝達がなされる。
用な磁束漏れが生じ易い問題点並びに,ロ−タの放射状
切欠部,あるいは,貫通孔の効果で磁性粉体が偏在する
問題点が同時に,かつ,有効に解決でき,従ってトルク
伝達が効率よく,また,円滑に行われるようになった。
特に,ロ−タに放射状の切欠部を設けるようにした第1
の実施例の構成のものでは,ロ−タの回転に伴って下方
部(円板中心部)に偏在しようとする磁性粉体をかきあ
げて上方部にも均等に分布されるようにし,一方,上方
部に位置するときの切欠部の部分で軸方向における磁性
粉体の移動も行われるので,磁性粉体は上下に常に略均
等に分布する状態となって,磁性粉体を介してもトルク
伝達が円滑になされる。また,ロ−タ中の磁性体の区域
に軸方向の複数個の貫通孔を均等に配置するように構成
した第2の実施例のものでは,これらの貫通孔を介して
磁性粉体が軸方向に自在に移動し,上下に略均等に分配
するものであるから,この場合も磁性粉体を介しての円
滑なトルク伝達がなされる。
【0006】
【実施例】以下図示する各実施例により本考案を具体的
に説明する。先ず,本考案の原形となる乾式単板式の電
磁クラッチの構成を図4により説明する。同図におい
て,13は磁極支持体,14は断面コ字状の磁極で,こ
の磁極の凹所内に励磁コイル15が収納されている。1
5aは給電線である。16はシリンダで図示しない入力
軸に連結される。なお,16aは摩擦体,17は磁極1
4とシリンダ16間に装着される軸受である。18はシ
リンダ16の摩擦体16a部分に少隙を隔てて対向設置
されるア−マチュアで,図示しない出力軸に連結されて
いる。19は復帰用の板ばね,20はその連結用ねじで
ある。乾式単板式の摩擦型の電磁クラッチは上記のよう
に構成され,コイル15の励磁によりシリンダ16を介
してア−マチュア18へ磁束を通し,ア−マチュア18
をシリンダ16に吸着させて,入力軸のトルクを出力軸
へと伝達し,コイル15の励磁を絶ち,ア−マチュア1
8を板ばね19の復帰力で左方の通常位置に戻すことに
よりトルク伝達を終了するようになっている。
に説明する。先ず,本考案の原形となる乾式単板式の電
磁クラッチの構成を図4により説明する。同図におい
て,13は磁極支持体,14は断面コ字状の磁極で,こ
の磁極の凹所内に励磁コイル15が収納されている。1
5aは給電線である。16はシリンダで図示しない入力
軸に連結される。なお,16aは摩擦体,17は磁極1
4とシリンダ16間に装着される軸受である。18はシ
リンダ16の摩擦体16a部分に少隙を隔てて対向設置
されるア−マチュアで,図示しない出力軸に連結されて
いる。19は復帰用の板ばね,20はその連結用ねじで
ある。乾式単板式の摩擦型の電磁クラッチは上記のよう
に構成され,コイル15の励磁によりシリンダ16を介
してア−マチュア18へ磁束を通し,ア−マチュア18
をシリンダ16に吸着させて,入力軸のトルクを出力軸
へと伝達し,コイル15の励磁を絶ち,ア−マチュア1
8を板ばね19の復帰力で左方の通常位置に戻すことに
よりトルク伝達を終了するようになっている。
【0007】ところで,本考案の第1の実施例である電
磁パウダ−クラッチは,図1に示すように,図4の乾式
単板式の電磁クラッチの構成の内,磁気回路を構成する
磁極14,コイル15,給電線15a,シリンダ16及
びこれらの支持用の部材である磁極支持体13並びに軸
受17迄の部分は全く同一の部品を使用して構成してい
るので対応する部分は図4のものと同一の符号を付して
示した。図1において,21はシリンダ16の外周端部
に連結され,垂直方向の作動凹所21aを形成するため
の側板で,この側板21は本実施例のようにシリンダ1
6とは別体で構成したが,これに代え,シリンダ16の
外周端部を延長してこれと一体に形成するようにしても
良い。22はロ−タで,このロ−タ22は図2に示すよ
うに,磁性体の区域の中間に環状の非磁性体22aの区
域を同心的に設けると共に,外周から中心部に向かう複
数個の放射状の切欠部22b1〜22b4を形成するよう
に構成される。なお,ロ−タ22は作動凹所21a内に
収納され,ロ−タ22の基部は支持体23を介して図示
しない出力軸に連結されると共に,軸受24及びシリン
ダ16を介して入力軸に支承されている。25はロ−タ
22を収納した凹所内に封入した磁性粉体,26及び2
7はこの磁性粉体25が外部に流出しないように要部に
設けたシ−ルである。
磁パウダ−クラッチは,図1に示すように,図4の乾式
単板式の電磁クラッチの構成の内,磁気回路を構成する
磁極14,コイル15,給電線15a,シリンダ16及
びこれらの支持用の部材である磁極支持体13並びに軸
受17迄の部分は全く同一の部品を使用して構成してい
るので対応する部分は図4のものと同一の符号を付して
示した。図1において,21はシリンダ16の外周端部
に連結され,垂直方向の作動凹所21aを形成するため
の側板で,この側板21は本実施例のようにシリンダ1
6とは別体で構成したが,これに代え,シリンダ16の
外周端部を延長してこれと一体に形成するようにしても
良い。22はロ−タで,このロ−タ22は図2に示すよ
うに,磁性体の区域の中間に環状の非磁性体22aの区
域を同心的に設けると共に,外周から中心部に向かう複
数個の放射状の切欠部22b1〜22b4を形成するよう
に構成される。なお,ロ−タ22は作動凹所21a内に
収納され,ロ−タ22の基部は支持体23を介して図示
しない出力軸に連結されると共に,軸受24及びシリン
ダ16を介して入力軸に支承されている。25はロ−タ
22を収納した凹所内に封入した磁性粉体,26及び2
7はこの磁性粉体25が外部に流出しないように要部に
設けたシ−ルである。
【0008】上記構成において,コイル15を励磁する
と,破線で示すように磁極14→シリンダ16→磁極1
4を結ぶ1つの閉回路と磁極14→シリンダ16の外周
部→側板21→支持体23→シリンダ16の内周部→磁
極14を結ぶ閉回路と,図示しないが磁極14→シリン
ダ16の外周部→ロ−タ22→シリンダ16の内周部→
磁極14を結ぶ閉回路の3つの閉回路が形成され,夫々
の閉回路を磁束が通る結果,磁性粉体25は作動凹所2
1a内で磁束に沿って連結,鎖状になり,磁性粉体のせ
ん断抵抗によりシリンダ16を介して伝達された入力軸
のトルクをロ−タ22,支持体23を介して出力軸に伝
達する。なお,この場合,ロ−タ22中に環状の非磁性
体22aの区域が存在するから,無用な磁束漏れは防止
され,上記磁気回路が有効に形成されるものである。次
に,コイル15の励磁を絶つと,上記磁束は消滅し,磁
性粉体25は速やかにシリンダ16と側板21の内壁に
分散してクラッチは解放状態となる。なお,この場合,
ロ−タ22に設けた切欠部22b1〜22b4が回転によ
り下方から上方に移行する際に下方に偏在しようとする
磁性粉体25を常にはかき揚げる作用があり,また,上
方の切欠部では軸方向への磁性粉体の移動を許している
ので,磁性粉体25はロ−タ22の両側の垂直方向に亙
って常に均等に配置されるようにしている。
と,破線で示すように磁極14→シリンダ16→磁極1
4を結ぶ1つの閉回路と磁極14→シリンダ16の外周
部→側板21→支持体23→シリンダ16の内周部→磁
極14を結ぶ閉回路と,図示しないが磁極14→シリン
ダ16の外周部→ロ−タ22→シリンダ16の内周部→
磁極14を結ぶ閉回路の3つの閉回路が形成され,夫々
の閉回路を磁束が通る結果,磁性粉体25は作動凹所2
1a内で磁束に沿って連結,鎖状になり,磁性粉体のせ
ん断抵抗によりシリンダ16を介して伝達された入力軸
のトルクをロ−タ22,支持体23を介して出力軸に伝
達する。なお,この場合,ロ−タ22中に環状の非磁性
体22aの区域が存在するから,無用な磁束漏れは防止
され,上記磁気回路が有効に形成されるものである。次
に,コイル15の励磁を絶つと,上記磁束は消滅し,磁
性粉体25は速やかにシリンダ16と側板21の内壁に
分散してクラッチは解放状態となる。なお,この場合,
ロ−タ22に設けた切欠部22b1〜22b4が回転によ
り下方から上方に移行する際に下方に偏在しようとする
磁性粉体25を常にはかき揚げる作用があり,また,上
方の切欠部では軸方向への磁性粉体の移動を許している
ので,磁性粉体25はロ−タ22の両側の垂直方向に亙
って常に均等に配置されるようにしている。
【0009】次に,図3により本考案の第2の実施例を
説明する。第2の実施例はロ−タ28を同図に示すよう
に,図1のロ−タ22に設けられていた切欠部22b1
〜22b4に代えて,複数個の軸方向の貫通孔28b1
〜28bnを中間に設けられる環状の非磁性体22a部
分の外周側および内周側の磁性体の区域に均等に配置さ
れるように形成したもので,その他の構成は第1の実施
例と全く同等に構成すれば良いので,その説明は省略す
る。第2の実施例の場合も第1の実施例と全く同様な磁
気回路によってトルク伝達が行われるが,この場合も,
ロ−タ22に設けた貫通孔28b1〜28bn部分におい
て偏在しようとする磁性粉体25の軸方向での移動を許
しているので,磁性粉体25はロ−タ22の両側におい
て略均等に配置されるようにしている。
説明する。第2の実施例はロ−タ28を同図に示すよう
に,図1のロ−タ22に設けられていた切欠部22b1
〜22b4に代えて,複数個の軸方向の貫通孔28b1
〜28bnを中間に設けられる環状の非磁性体22a部
分の外周側および内周側の磁性体の区域に均等に配置さ
れるように形成したもので,その他の構成は第1の実施
例と全く同等に構成すれば良いので,その説明は省略す
る。第2の実施例の場合も第1の実施例と全く同様な磁
気回路によってトルク伝達が行われるが,この場合も,
ロ−タ22に設けた貫通孔28b1〜28bn部分におい
て偏在しようとする磁性粉体25の軸方向での移動を許
しているので,磁性粉体25はロ−タ22の両側におい
て略均等に配置されるようにしている。
【0010】上記実施例は電磁パウダ−クラッチの例で
説明したが,ロ−タ22又は28及び支持体23を直接
又は図示しないブラケット等を介して固定することによ
り電磁パウダ−ブレ−キを構成することができ,よっ
て,本考案は電磁パウダ−ブレ−キにも適用可能な技術
である。
説明したが,ロ−タ22又は28及び支持体23を直接
又は図示しないブラケット等を介して固定することによ
り電磁パウダ−ブレ−キを構成することができ,よっ
て,本考案は電磁パウダ−ブレ−キにも適用可能な技術
である。
【0011】
【考案の効果】本考案は上記のように,ロ−タに対し
て,磁性粉体を介在した動力伝達部の中間位置に設けた
非磁性体の区域と,ロ−タに対して追加的に設けた複数
個の放射状切欠部或いは貫通孔とを組み合わせた構成に
より,普及形の乾式単板式電磁クラッチの基本部品を共
通化して使って構成した安価で,簡単な構造の電磁パウ
ダクラッチ又は電磁ブレ−キでありながら,磁性粉体の
分布を常に効果的に均一に保ちながら,磁気回路の損失
を極力防いで,トルク伝達の円滑性と効率性を向上する
ことができる。
て,磁性粉体を介在した動力伝達部の中間位置に設けた
非磁性体の区域と,ロ−タに対して追加的に設けた複数
個の放射状切欠部或いは貫通孔とを組み合わせた構成に
より,普及形の乾式単板式電磁クラッチの基本部品を共
通化して使って構成した安価で,簡単な構造の電磁パウ
ダクラッチ又は電磁ブレ−キでありながら,磁性粉体の
分布を常に効果的に均一に保ちながら,磁気回路の損失
を極力防いで,トルク伝達の円滑性と効率性を向上する
ことができる。
【図1】本考案の第1の実施例を示す半部縦断正面図で
ある。
ある。
【図2】本考案の第1の実施例のロ−タ部分を取り出し
て描いた平面図である。
て描いた平面図である。
【図3】本考案の第2の実施例のロ−タ部分を取り出し
て描いた平面図である。
て描いた平面図である。
【図4】本考案の各実施例の構成の原形となる乾式単板
式の電磁クラッチの構成を半部を切り欠いて示した正面
図である。
式の電磁クラッチの構成を半部を切り欠いて示した正面
図である。
【図5】従来例の構成を示す半部縦断正面図である。
14:磁極 15:励磁コイル 16:シリンダ 17,24:軸受 21:側板 21a:作動凹所 22,28:ロ−タ 22a,28a:非磁性体 22b1〜22b4:切欠部 23:支持体 28b1〜28bn:貫通孔
Claims (2)
- 【請求項1】 普及形の乾式単板式電磁クラッチにおけ
る断面コ字状の磁極,この磁極の凹所に収納される環状
の励磁コイル,この磁極の脚部に少隙を隔てて対向設置
されるシリンダであって上記磁極を軸受を介して支承す
ると共に入力軸に連結するようにしたシリンダ等で形成
される基本構成部を共通化して使い,それ以外は別途
に,上記シリンダの外周端部を延長するか,あるいは別
体により円板状のロ−タを収納するための作動凹所を形
成するようにした側板及び上記ロ−タをシリンダと当該
支持体間に装着した軸受を介して出力軸又は固定部に連
結するようにした支持体とを備え,上記ロ−タの両側の
作動凹所内に磁性粉体を封入すると共に,磁極とシリン
ダと側板及び支持体とで構成される磁気回路を備えた電
磁パウダ−クラッチ又は電磁パウダ−ブレ−キにおい
て, 上記ロ−タは磁性体の区域の中間に環状の非磁性体の区
域を同心的に設けると共に,外周から中心部に向かう複
数個の放射状の切欠部を形成するようにしたことを特徴
とする電磁パウダ−クラッチ又は電磁パウダ−ブレ−
キ。 - 【請求項2】 普及形の乾式単板式電磁クラッチにおけ
る断面コ字状の磁極,この磁極の凹所に収納される環状
の励磁コイル,この磁極の脚部に少隙を隔てて対向設置
されるシリンダであって上記磁極を軸受を介して支承す
ると共に入力軸に連結するようにしたシリンダ等で形成
される基本構成部を共通化して使い,それ以外は別途
に,上記シリンダの外周端部を延長するか,あるいは別
体により円板状のロ−タを収納するための作動凹所を形
成するようにした側板及び上記ロ−タをシリンダと当該
支持体間に装着した軸受を介して出力軸又は固定部に連
結するようにした支持体とを備え,上記ロ−タの両側の
作動凹所内に磁性粉体を封入すると共に,磁極とシリン
ダと側板及び支持体とで構成される磁気回路を備えた電
磁パウダ−クラッチ又は電磁パウダ−ブレ−キにおい
て, 上記ロ−タは中間に環状の非磁性体の区域を同心的に設
けると共に,上記磁性体の区域に複数個の貫通孔を円周
方向に均等に形成するようにしたことを特徴とする電磁
パウダ−クラッチ又は電磁パウダ−ブレ−キ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991047741U JP2583624Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 電磁パウダ−クラッチ又は電磁パウダ−ブレ−キ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991047741U JP2583624Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 電磁パウダ−クラッチ又は電磁パウダ−ブレ−キ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04132233U JPH04132233U (ja) | 1992-12-07 |
JP2583624Y2 true JP2583624Y2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=31926606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991047741U Expired - Lifetime JP2583624Y2 (ja) | 1991-05-29 | 1991-05-29 | 電磁パウダ−クラッチ又は電磁パウダ−ブレ−キ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2583624Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9810274B2 (en) | 2015-03-31 | 2017-11-07 | Hyundai Motor Company | Secondary brake for commercial vehicle using MR fluid |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62204039U (ja) * | 1986-06-17 | 1987-12-26 | ||
JPS6392836A (ja) * | 1986-10-02 | 1988-04-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 自動車用コンプレツサ−の電磁クラツチ |
-
1991
- 1991-05-29 JP JP1991047741U patent/JP2583624Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9810274B2 (en) | 2015-03-31 | 2017-11-07 | Hyundai Motor Company | Secondary brake for commercial vehicle using MR fluid |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04132233U (ja) | 1992-12-07 |
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