JP2583430B2 - 内燃機関の吸気マニホールド - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は，内燃機関に係り，内燃機関に新鮮な空気
を供給するための吸気通路を形成している吸気マニホー
ルドに燃料噴射管の通る貫通孔を設け，燃料噴射管長を
短かくすると共に，吸気マニホールドの剛性向上を計っ
た内燃機関の吸気マニホールドに関するものである。

（従来の技術） 従来の吸気マニホールドには吸気マニホールドを横断
して燃料噴射管を通す貫通孔がないので，燃料噴射ポン
プから燃料噴射ノズルまでの間を連通している燃料噴射
管は吸気マニホールドの下側を通すか，オーバクロスし
て燃料噴射ノズルと連通させることが広く行なわれてい
る。

（発明が解決しようとする問題点） 前記従来の吸気マニホールドを使用すると燃料噴射ポ
ンプから燃料噴射ノズルまでの燃料噴射管は，吸気マニ
ホールドとオーバクロスして設けられるため，燃料噴射
管長が長くなり，短かい燃料噴射管の場合より燃料噴射
特性が悪くなり，且つ燃料噴射管の形状が複雑になると
いう問題点がある。

この発明は上記問題点の解消をその目的としたもので
ある。

（問題点を解決するための手段及び作用） この発明は前記の問題点に鑑みなされたものであっ
て，吸気マニホールドを横断して燃料噴射ポンプより燃
料を噴射ノズルに供給する燃料噴射管を有する内燃機関
において、吸気マニホールドに燃料噴射管を通すための
通路壁を有する貫通孔を設けその中に噴射管を配設し
た。

従って燃料噴射管を短くできるので、吸戻し量が小さ
くなり、また流路抵抗が低減されるので、燃料の噴射特
性が向上すると共に、燃料噴射管の形状が簡素化され
た。

また通路壁を吸気マニホールドの強化として使用して
おり、吸気マニホールドの剛性向上が計れ、吸気マニホ
ールドにフィルタ等を取付けることができる。

（実施例） つぎにこの発明を，図面に基ずいて説明する。

第１図は，この発明の実施例の吸気マニホールドと燃
料噴射管の装着状況を示す横断面図を示す。図におい
て,1は吸気マニホールドで，該吸気マニホールド１には
吸気マニホールド１を横断して燃料噴射管２を通すた
め，通路壁３を有する貫通孔４が設けられている。

燃料噴射管２は，燃料噴射ポンプ５で生成された高圧
の燃料を，シリンダヘッド６に嵌入されている燃料噴射
ノズル７に供給するためのパイプで，吸気マニホールド
１の貫通孔３を通って燃料噴射ポンプ５と燃料噴射ノズ
ル７の間を連通している。

よって従来吸気マニホールドを使用した場合より燃料
噴射管は短かく，形状も簡素化されると共に，吸気マニ
ホールド１の剛性の向上も計られた内燃機関の吸気マニ
ホールドとなった。

（発明の効果） この発明は前述のようにしてなるので、燃料噴射管が
従来のものより短くなり、吸戻し量が小さくなり、流路
抵抗が低減されて、従来のものより燃料の噴射特性が向
上して燃料性能がよくなると共に、通路壁を吸気マニホ
ールドの強化として使用するため吸気マニホールドと剛
性も向上し、吸気マニホールドにフィルタ等を適宜取り
付けることが可能となる。

またこの発明では吸気マニホールドに外気と通じる孔
を明けてないので、吸気マニホールド内の空気が洩れた
り外気を吸い込んだりすることがなく、特別のシールを
設ける必要もない。

さらにこの発明の構成によれば高圧の噴射管は最小限
のコネクタ部を設ければすむので、燃料洩れ等を起こす
ことが少なくてすむ。

【図面の簡単な説明】

第１図は，この発明の一実施例の横断図面を示す。 １……吸気マニホールド,2……燃料噴射管， ３……通路壁,4……貫通孔， ５……燃料噴射ポンプ， ６……シリンダヘッド， ７……燃料噴射ノズル，

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】吸気マニホールドを横断して燃料噴射ポン
   プより燃料を噴射ノズルに供給する燃料噴射管を有する
   内燃機関において、吸気マニホールドに燃料噴射管を通
   すための通路壁を有する貫通孔を設け、該貫通孔の通路
   壁により吸気マニホールドの剛性向上を計ると共に、燃
   料噴射管長を短縮できるようにしたことを特長とする内
   燃機関の吸気マニホールド。