JP2583393Y2 - 回転ヘッドシリンダー - Google Patents

回転ヘッドシリンダー

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JP2583393Y2
JP2583393Y2 JP1990041980U JP4198090U JP2583393Y2 JP 2583393 Y2 JP2583393 Y2 JP 2583393Y2 JP 1990041980 U JP1990041980 U JP 1990041980U JP 4198090 U JP4198090 U JP 4198090U JP 2583393 Y2 JP2583393 Y2 JP 2583393Y2
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JP
Japan
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cylinder
rotating
outer peripheral
peripheral edge
mounting plate
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JP1990041980U
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JPH042342U (ja
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泰造 蓑輪
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ORION ELECTRIC CO., LTD.
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ORION ELECTRIC CO., LTD.
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案はビデオテープレコーダ、ビデオカメラ等の
磁気記録再生装置に装備される回転ヘッドシリンダーの
改良に関するものである。
[従来の技術] この種回転ヘッドシリンダーは、ねじり振動によって
生ずる共振現象、すなわちねじり共振現象が存在する
と、その画面のジッターが悪化して色むら、歪み等を発
生する。そこでこのねじり共振現象を防止するためにダ
イナミックダンパーが設けられるのが通常である。
第5図は、このダイナミックダンパーを備えた回転ヘ
ッドシリンダーの一例を示すもので、図において1は固
定シリンダー、2はこの固定シリンダー1上に回転軸3
を介して回転自在に支持された回転シリンダー、4は回
転シリンダーの下面側に設けられたビデオヘッド、5は
モータのステーターコイル、6はロータリーマグネッ
ト、7はロータリートランス、8は軸受を示している。
符号17で示したのがダイナミックダンパーで、回転シリ
ンダー2の上面に固定される取付板18と、この取付板の
外周縁に防振ゴム19を介して取付けた慣性リング20によ
って構成されている。すなわち、慣性リング20の慣性モ
ーメントと防振ゴム19のねじりばね定数、粘性係数を適
当な値に設定することによって、ねじり共振を軽減する
ようにしたものである。
一方、この種回転ヘッドシリンダーにおける問題とし
て、回転ヘッド上面に対する磁気テープの乗上げ現象が
ある。すなわち、テープカセットを磁気記録再生装置に
装着する際、磁気テープが緩んでいる場合、回転ヘッド
上面にテープが乗上げ、正常なテープの装着を阻害し、
テープを損傷する恐れがあった。
そこで、このテープ乗上げ現象を防止する手段として
テープを所定位置にガイドするガイド部材を備えた磁気
記録再生装置が、例えば実開昭63−44247号において提
供されている。
[考案が解決しようとする問題点] ねじり共振を軽減するために設けられるダイナミック
ダンパー及びテープ乗上げ現象を防止するためのテープ
ガイド部材は、それぞれの目的に対して有効であるが、
両目的達成のためにはいずれを欠くわけにもいかず、そ
れぞれ専用部材を設置する必要があり、できるだけコン
パクト化を図ろうとする近年の機器においては一つの問
題点であった。
そこで、この考案の目的とするところは、両者を別個
・独立に設けるのではなく、互いに関連性を持たせ、機
器のコンパクト化に寄与し得る構成を提供するところに
ある。
[課題を解決するための手段] 上記目的達成のため、この考案においてはダイナミッ
クダーンパーにテープ案内ガイドを兼ねさせたことを特
徴としている。
すなわち、固定シリンダーと、この固定シリンダー上
に回転軸を介して回転自在に支持された回転シリンダー
とからなり、回転シリンダーの下面側にビデオヘッドを
配し、上面側にダイナミックダンパーを配してなる回転
ヘッドシリンダーにおいて、ダイナミックダンパーが、
回転シリンダーの上面に固定される取付板と、この取付
板の外周縁に防振ゴムを介して取付けた慣性リングとか
らなり、慣性リングの上面を回転シリンダーの上部外周
縁を覆う傾斜面としたことを特徴とするものである。
傾斜面の傾斜角度は20°〜30°程度が適当であるが、
回転シリンダー上面のスペースとの兼合いにおいてテー
プを回転シリンダーの外周面側に滑り落とし易い角度と
すれば良い。また回転シリンダーの上部外周縁を覆う度
合いは、回転シリンダーの上部外周縁から突出しない程
度とする。
また、慣性リングの傾斜面に、回転シリンダーの回転
に伴ってテープを回転シリンダーの外周面側に払い落と
す突条を形成しておけば、さらに有効である。この突条
は慣性リングの内周縁から外周縁に向かって延びる形状
とするのが好ましい。単なる突起を設けた場合、逆にテ
ープを引掛ける懸念がある。また、内周縁にまで達しな
い中間位置に突条を形成した場合にも同様の懸念があ
る。
さらに付加的に採用し得る手段として、風圧を利用す
ることが考えられる。すなわち、取付板上面に回転シリ
ンダーの回転に伴い半径方向外側に風を送る羽根を設け
ることにより、テープを回転シリンダーの外周面側に落
とす構成である。
[作用] ダイナミックダンパーの慣性リング上面を傾斜面と
し、回転シリンダーの上部外周縁を覆っておけば、たと
えテープカセットに収納したテープが緩んでおり、カセ
ット装着時に回転シリンダー上面にテープが乗上げるよ
うな状況であっても、傾斜面にガイドされて回転シリン
ダーの外周面側にテープを案内するため正規の装着状態
が得られ、テープが損傷されることはない。
また、このテープ案内手段は、ダイナミックダンパー
の慣性リングを利用するもので、別途個別の専用部材を
設ける必要はなく、ねじり共振を軽減する手段とテープ
乗上げ防止手段とを共通部材で達成し得る。
また、慣性リングの傾斜面にテープ払い落とし用の突
条を設けておけば、テープ乗上げ防止をより有効に達成
し得る。さらにまた、この突条に代え、あるいは突条と
ともに、回転シリンダーの回転に伴い半径方向外側に風
を送る羽根を取付板に設ければ、その風圧によってテー
プを回転シリンダーの外周面側に落とし得るのでテープ
乗上げ防止手段として有効である。
[実施例] 以下、添附図面に示した実施例について説明する。
第1図及び第2図において、1は固定シリンダー、2
は固定シリンダー1上に回転軸受3を介して回転自在に
支持された回転シリンダー、4は回転シリンダーの下面
側に設けられたビデオヘッド、5はモータのステーター
コイル、6はロータリーマグネット、7はロータリート
ランス、8は軸受を示している。符号9で示したのがダ
イナミックダンパーで、回転シリンダー2の上面にネジ
10で固定される取付板11と、この取付板の外周縁に防振
ゴム12を介して取付けた慣性リング13によって構成され
ている。この考案では慣性リング13の上面を回転シリン
ダー2の上部外周縁2aを覆う傾斜面13aとしたものであ
る。
このような構成とすることにより、第2図に示す通
り、テープカセット内においてテープ14が緩んでおり、
開口部から緩んだテープが突出していても、カセット装
着時、慣性リング13の傾斜面13aで回転シリンダー2の
外周面側にテープ14を案内するため正規の装着状態が得
られ、テープが損傷されることはない。また、ダイナミ
ックダンパー9の存在により、ねじり共振現象も軽減さ
れジッターが悪化して色むら、歪み等を発生するおそれ
もない。
第3図は、この考案に係る回転シリンダーヘッドの他
実施例を示すもので、慣性リング13の傾斜面13aにリン
グ内周縁13bから外周縁13cに向って遠心放射状に延びる
突条15を設けている。この突条15を設ければ、万一何ら
かの原因によって傾斜面13aの滑り案内作用が不十分で
あっても、回転シリンダー2の回転に伴いテープ14を回
転シリンダー2の外周面側に払い落とすことができる。
第4図は、さらに他の実施例を示すもので、取付板11
上面に回転シリンダー2の回転に伴い半径方向外側に風
を送る羽根16を形成している。回転シリンダー2の回転
時に生じる風圧によってテープを回転シリンダー2の外
周面側に落とすようにしたものである。この羽根16は、
図示の通り、取付板11の一部を切り起こして形成しても
良く、また別部材を取付けても良い。
[考案の効果] 以上の通り、この考案に係る回転ヘッドシリンダー
は、ダイナミックダンパーを具備しており、かつこのダ
イナミックダンパーの慣性リングを利用してテープを所
定位置に案内するガイドを兼ねさせたので、各々別個の
専用部材を設ける必要がなく、ねじり共振の軽減とテー
プ乗上げ現象の防止とを共通部材によって達成し得たの
であり、機器のコンパクト化に最適である。
また、慣性リングの傾斜面に突条を設け、あるいは取
付板上面に羽根を設ければ、より確実にテープを所定位
置に案内することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る回転ヘッドシリンダーの一実
施例を示す斜視図、 第2図は、同回転ヘッドシリンダーの縦断面図、 第3図は、他実施例を示す回転ヘッドシリンダーの上面
斜視図、 第4図は、さらに他の実施例を示す上面斜視図、 第5図は、従来例の断面図である。 1……固定シリンダー 2……回転シリンダー 2a……上部外周縁 3……回転軸 4……ビデオヘッド 9……ダイナミックダンパー 11……取付板 12……防振ゴム 13……慣性リング 13a……傾斜面 13b……リング内周縁 13c……リング外周縁 14……テープ、15……突条 16……羽根
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/61 G11B 5/52 G11B 5/53

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定シリンダーと、この固定シリンダー上
    に回転軸を介して回転自在に支持された回転シリンダー
    とからなり、回転シリンダーの下面側にビデオヘッドを
    配し、上面側にダイナミックダンパーを配してなる回転
    ヘッドシリンダーにおいて、ダイナミックダンパーが、
    回転シリンダーの上面に固定される取付板と、この取付
    板の外周縁に防振ゴムを介して取付けた慣性リングとか
    らなり、慣性リングの上面を回転シリンダーの上部外周
    縁を覆う傾斜面となし、この傾斜面に、リング内周縁か
    ら外周縁に向って伸びる突条を少なくとも1本設けたこ
    とを特徴とする回転ヘッドシリンダー。
  2. 【請求項2】固定シリンダーと、この固定シリンダー上
    に回転軸を介して回転自在に支持された回転シリンダー
    とからなり、回転シリンダーの下面側にビデオヘッドを
    配し、上面側にダイナミックダンパーを配してなる回転
    ヘッドシリンダーにおいて、ダイナミックダンパーが、
    回転シリンダーの上面に固定される取付板と、この取付
    板の外周縁に防振ゴムを介して取付けた慣性リングとか
    らなり、慣性リングの上面を回転シリンダーの上部外周
    縁を覆う傾斜面となし、取付板上面に、回転ヘッドの回
    転に伴い半径方向外側に風を送る羽根を設けてなる回転
    ヘッドシリンダー。
  3. 【請求項3】取付板上面に、回転ヘッドの回転に伴い半
    径方向外側に風を送る羽根を設けてなる請求項1記載の
    回転ヘッドシリンダー。
JP1990041980U 1990-04-19 1990-04-19 回転ヘッドシリンダー Expired - Lifetime JP2583393Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5552655U (ja) * 1978-10-03 1980-04-08
JPS5986058U (ja) * 1982-11-29 1984-06-11 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 磁気録画再生装置のドラム組立体
JPH01251460A (ja) * 1988-03-31 1989-10-06 Toshiba Corp 磁気記録再生装置
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JPH042342U (ja) 1992-01-09

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