JP2583272Y2 - 打ち抜き用積層シート - Google Patents

打ち抜き用積層シート

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JP2583272Y2
JP2583272Y2 JP2890893U JP2890893U JP2583272Y2 JP 2583272 Y2 JP2583272 Y2 JP 2583272Y2 JP 2890893 U JP2890893 U JP 2890893U JP 2890893 U JP2890893 U JP 2890893U JP 2583272 Y2 JP2583272 Y2 JP 2583272Y2
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陽子 石川
由紀子 鈴木
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Oji Holdings Corp
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Oji Holdings Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、表面基材を打ち抜きダ
イカットするために、表面基材を台基材に固定した打ち
抜き用積層シートに関する。
【0002】
【従来の技術】タグ、荷札、下げ札、カード類等の打ち
抜きシートを製造する場合、一般的に一枚の基材シート
から目的とする形のものを、一枚毎あるいは枚数を重ね
て打ち抜く方法が行われている。そして、印刷や記録は
打ち抜き前に行う場合と後に行う場合がある。最近で
は、卸売りや小売商店でも独自の必要情報を表示して使
用することもあることから、タグ、荷札、下げ札、カー
ド類等には共通するパターンや文字等の一般情報をあら
かじめ印刷しておき、独自の必要情報をあとから個々に
印刷したり記録するようにした既製品が市販されてい
る。
【0003】このような既製品は、個々の打ち抜きシー
トが独立分離されたバラバラの形態で取り扱われている
ため、シートに独自の必要情報の表示を個々に印刷ある
いは記録する場合、印刷機や記録機器へのシートの供給
において先ず個々の打ち抜きシートを整列させなければ
ならない。その作業は手作業によるかあるいは特別な整
列装置を必要とするという問題がある。
【0004】また、一枚の基材シートに目的とする形の
ミシン目を入れ、印刷や記録の後にミシン目からタグを
切り離すという方法のマイクロミシン断裁も行われてい
るが、紙厚が厚い場合は細かいミシン目が入らず、タグ
等を切り離す時にタグ等が破損してしまうという欠点が
ある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、表面基材を
台基材に固定し、表面基材側のみを打ち抜きダイカット
した後も、表面基材側のタグ等が台基材に固定されたま
まバラバラに独立分離しないようにしておき、個々に独
自の必要情報を印刷や記録する場合に印刷機や記録機器
へのシート供給にあたり、人手でいちいち整列させた
り、特別な整列装置を必要とせずに供給可能とする。そ
して、印刷や記録後、台基材固定面から表面基材側を破
損することなく剥離して、従来のタグ等と同じように使
用することが可能な打ち抜き用積層シートを提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、表面基材と台
基材の間に、剥離性合成樹脂層A、接着性合成樹脂層
B、を積層して一体に構成し、表面基材または台基材と
剥離性合成樹脂層Aとの界面から剥離可能であることを
特徴とする打ち抜き用積層シートである。
【0007】
【作用】本考案の表面基材及び台基材の材質としては、
例えば紙類、金属フォイル類、フィルム類、ラミネート
類等が対象となるが、積層シートの打ち抜き適性、経済
面、用途目的からすると、表面基材及び台基材が共に紙
類であることが多い。しかし、特殊な用途に対してはそ
の目的に合わせて紙類以外の材質が好まれる。
【0008】表面基材は、例えば材質、厚さ、表面性質
等の目的に応じたものが用いられ、印刷用や情報記録用
のための加工を施したものがより望ましい。特に、印刷
や記録はバーコードのような精密性が要求される用途に
使用されるため、十分な適性を備えていることが必要で
ある。その適性としては、例えば白さ、平滑性、光沢、
強度、剛度、摩擦係数、カール安定性、印刷適性、記録
適性、保存性等が挙げられる。
【0009】表面基材や台基材の剥離性合成樹脂層Aに
接する面は、強度を補強したり、目的に応じて界面から
の剥離性を良くする処理加工を施しても良い。また、表
面基材と台基材の接着性合成樹脂層Bに接する面は、塗
工処理あるいは印刷処理等により、目的に応じた接着力
が得られるように調節しても良い。
【0010】そして、台基材は、経済面から必要最低限
度のものが望ましいが、少なくとも塗工、打ち抜き、印
刷及び記録の工程適性が必要である。
【0011】合成樹脂層Aは、シリコーン樹脂を含有す
るポリオレフィン樹脂が使用され、合成樹脂層Bはポリ
エチレン樹脂が使用される。
【0012】シリコーン樹脂としては、例えばシリコー
ンオイル、ポリエーテル変性シリコーン、エポキシ変性
シリコーン、アミノ変性シリコーン、カルボキシル変性
シリコーン、カルビノール変性シリコーン、メルカプト
変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、
また、ポリメチルハイドロジェンシロキサンと2重結合
を有するポリオレフィン樹脂との反応生成物等が挙げら
れる。
【0013】ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂が使用される。このポリエ
チレン樹脂としては低密度ポリエチレン、リニヤ低密度
ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン等が挙げられる。そして、中でも低密度ポリエチレ
ン、リニヤ低密度ポリエチレン樹脂が好ましく使用され
る。
【0014】本考案の打ち抜き用積層シートは、表面基
材または台基材と合成樹脂層Aとの接着力が5〜500
g/25mm、より好ましくは10〜400g/25m
mである。この接着力が5g/25mm未満では接合機
能が不足して台基材上に表面基材を固定させることが困
難となり、積層シートを取り扱う各種の工程で表面基材
のタグ等が台基材から浮いてしまい、例えば、正確な印
刷や記録をすることができない。また、逆に、500g
/25mmを越えると、表面基材または台基材を合成樹
脂層Aから剥離するときに剥離適性が劣り、表面基材側
が破損したりしてタグ等への使用が困難となる。ここで
言う表面基材側とは、表面基材と合成樹脂層Aとの界面
から剥離可能である場合は表面基材のみを、台基材と合
成樹脂層Aとの界面から剥離可能である場合は表面基材
およびこれと接着している合成樹脂層を指す。
【0015】なお、本考案でいう接着力とは、25mm
巾の積層シートの台基材側を表面基材側から、180゜
の角度、300mm/minの剥離速度で剥離したとき
にかかる力をg/25mmの単位で表示したものであ
る。
【0016】本考案の合成樹脂層A、合成樹脂層B、を
積層する方法としては、例えばウエットラミネート法、
ドライラミネート法、ソルベントレスラミネート法、ホ
ットメルトラミネート法、エクストルージョンラミネー
ト法等が挙げられる。そして、中でもエクストルージョ
ンラミネート法が好適である。
【0017】本考案の積層構成の打ち抜き用積層シート
の表面基材側を、目的の形のタグ等に打ち抜き、ダイカ
ットを行う装置としては、平圧式のビクトリア型、トム
ソン型、ボブスト型、円圧式のハイデル型、輪転式のシ
ャンボン型等が挙げられる。従って、本考案の打ち抜き
用積層シートは巻き取り或いは平判の形態で取り扱われ
る。
【0018】打ち抜き用積層シートに一般情報をあらか
じめ印刷しておく場合は、打ち抜き工程の前あるいは後
に印刷することが出来る。この印刷方法としては、例え
ば、特定文字、地紋、罫線、パターン、ナンバリング、
バーコード等の印刷等は、オフセット印刷、グラビア印
刷、活版印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷等の印刷
方法と印刷機が挙げられ、印刷インキとその乾燥は各種
の方法が使用できるが、UVインキを用いて紫外線照射
乾燥するUV印刷が好まれる。
【0019】また、ここに独自の必要情報を表示する方
法としては、上記のような印刷方法、あるいは、記録機
器を使用して印刷や記録表示することができる。記録機
器の中には文字、数字、図、バーコード等の情報を個々
に設定することができる各種の方式のものがあり、例え
ばインクジェット方式、インクリボン方式、熱転写方
式、電子写真方式、感圧記録方式、感熱記録方式等のプ
リンターや複写機等が挙げられる。
【0020】
【実施例】以下に実施例を示して本考案をより具体的に
説明するが、もちろんこれらに限定するものではない。
【0021】実施例1 先ず、台基材として米坪64g/m2 の上質紙(神崎製
紙株式会社製)に、コロナ放電処理を施し、接着性合成
樹脂層Bとして低密度ポリエチレン(商品名;L18
2、昭和電工株式会社製)をエクストルージョンラミネ
ート法で20μmの厚さに形成した。
【0022】次に、表面基材として米坪232g/m2
の上質紙(商品名;波光、特殊製紙株式会社製)の裏面
に、剥離性合成樹脂層Aとしてポリメチルハイドロジェ
ンシロキサンとビニル基含有ポリジメチルシロキサンを
触媒としてジ・ターシャルブチルパーオキサイドを反応
させたシリコーン樹脂と低密度ポリエチレン(商品名;
L182、昭和電工株式会社製)を混合した樹脂をエク
ストルージョンラミネート法で20μmの厚さに形成
し、上記の台基材の合成樹脂層Bと貼り合わせて打ち抜
き用積層シートを得た。
【0023】このときの表面基材と合成樹脂層Aとの接
着力は120g/25mmであり、合成樹脂層Aと合成
樹脂層Bとの接着力は密着して剥がれず、測定不可能で
あった。また、台基材と合成樹脂層Bとの接着力は台基
材が破断し、測定不可能であった。
【0024】実施例1で得られた打ち抜き用積層シート
について、次のようにしてタグを製造した。積層シート
の表面基材をトムソン型の打ち抜き機を使用して、積層
シートの表面基材のみをタグ形状に打ち抜きダイカット
した。続いて、打ち抜きダイカットした積層シートの表
面基材面にフレキソ印刷機を使用してUV印刷を行い、
一般情報のパターン印刷を行った。そして、打ち抜きダ
イカットと一般情報を印刷した積層シートを台基材に貼
り合わせ接合されたまま、エプソン5310プリンター
で所定の独自の必要情報を個々に書き込みタグにした。
【0025】この一般情報の印刷時及び独自の必要情報
プリンターへの供給通紙の方向性とタグの位置性が一致
し、人手を介することなく自動的に所定の位置に必要な
独自情報を記録することができた。
【0026】得られたタグは台基材から剥離して使用し
たが、台基材から剥離したときには表面基材を破損する
ことなく、一般のタグと同様に使用できた。さらに、得
られたタグは使用時まで台基材に接合して保持して巻き
取り給紙のタグ取り付け機器に供給することができた。
また、タグを得た後に表面基材タグを台基材から剥離
し、単独分離タグとして重ね束ねてストックした後に使
用することもできた。
【0027】実施例2 合成樹脂層Aとしてポリメチルハイドロジェンシロキサ
ンとビニル基含有ポリジメチルシロキサンを触媒として
ジ・ターシャルブチルパーオキサイドを反応させたシリ
コーン樹脂とポリプロピレン(商品名;LS620、昭
和電工株式会社製)を混合した樹脂を用いた以外は実施
例1と同様にして打ち抜き用積層シートを得て、これを
用いてタグを製造した。
【0028】このときの表面基材と合成樹脂層Aとの接
着力は100g/25mmであり、合成樹脂層Aと合成
樹脂層Bとの接着力は250g/25mmであったが、
表面基材と合成樹脂層Aとの接着力が、合成樹脂層Aと
合成樹脂層Bとの接着力より低い値である為、表面基材
と合成樹脂層Aとの界面から剥離した。また、台基材と
合成樹脂層Bとの接着力は台基材が破断し、測定不可能
であった。
【0029】比較例1 合成樹脂層Aとしてリニヤ低密度ポリエチレン(商品
名;モアテック0628D、出光石油化学株式会社製)
を用いた以外は実施例1と同様にして打ち抜き用積層シ
ートを得た。このときの表面基材と合成樹脂層Aとの接
着力は剥離する際に表面基材が破断した。また、合成樹
脂層Aと合成樹脂層Bとの接着力は密着して剥がれず、
測定不可能であった。また、台基材と合成樹脂層Bとの
接着力は、台基材が破断し、測定不可能であった。
【0030】
【考案の効果】実施例の結果から明らかなように、本考
案の打ち抜き用積層シートは、打ち抜きダイカット後に
印刷機や記録機器を通す際に、表面基材が台基材と貼り
合わせ接合されたままで一般情報を印刷し独自情報を記
録できた。そして、表面基材側を破断することなく台基
材から剥離し、剥離した表面基材は一般の表面基材と同
様に使用できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の1例を説明する打ち抜き用積層
シートである。
【図2】図2は本考案の別の例を説明する打ち抜き用積
層シートである。 1:表面基材 2:合成樹脂層A 3:合成樹脂層B 4:台基材 5:剥離界面 6:打ち抜き線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B41M 5/00 - 5/26 G09F 3/00 - 3/20

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面基材と台基材の間に、剥離性合成樹脂
    層A、接着性合成樹脂層B、を積層して一体に構成し、
    表面基材または台基材と剥離性合成樹脂層Aとの界面か
    ら剥離可能であることを特徴とする打ち抜き用積層シー
    ト。
  2. 【請求項2】表面基材または台基材と剥離性合成樹脂層
    Aとの接着力が5〜500g/25mmである請求項1
    記載の打ち抜き用積層シート。
  3. 【請求項3】剥離性合成樹脂層Aがシリコーン樹脂を含
    有するポリオレフィンからなり、接着性合成樹脂層Bが
    ポリエチレン樹脂である請求項1記載の打ち抜き用積層
    シート。
  4. 【請求項4】剥離性合成樹脂層Aおよび接着性合成樹脂
    層Bがエクストルージョンラミネート法で積層された合
    成樹脂層である請求項1記載の打ち抜き用積層シート。
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