JP2582836B2 - 迅速分解式スプレーノズル組立体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、全体としてスプレーノズル組立体、殊にス
プレーノズル組立体を分解してスプレーノズル先端を取
替えたり掃除したりすることのできる迅速解除手段を有
するタイプの迅速分解式スプレーノズル組立体に関す
る。

（従来技術） 停止したり目詰まりしたりその他の種の閉塞のため
に、部品を点検したり掃除したり等の種々の理由から、
スプレーノズルの先端を取外したり変更したりする必要
があることが多い。また、スプレーノズル先端を取替え
たり、異なったタイプのスプレー作業に対して異なった
タイプのスプレーノズル先端と取替えることがある。

スプレー装置の場合、ノズル本体とスプレーノズル先
端との間に使用される通常の螺刻形式の接続部は明らか
な制約を蒙っている。非軸スプレー方向を用いる場合、
螺刻接続部はノズルを取外すたびに方向の調節を必要と
する。スプレー装置には固定式のものでないものもあ
り、この場合には工具を同装置が使用される種々の位置
全てに設けるか、そうでない場合には装置と共にサイト
へ搬送する必要がある。スプレー装置が多数ノズルを有
する場合には、特に螺刻接続部を取外し再び装着する作
業自体が不当に時間のかかるものとなっている。

過去において、別個のシール部材が設けられ別個の加
圧ぱねも組込まれた米国特許第4,185,781号の如き迅速
分解式ノズルが提供されている。従来のノズルのその他
のタイプでは、ノズル先端をノズル本体と連結するため
に追加部品が必要であって、多数部品を取扱ったり、特
によく発生したように部品の幾つかが分解中に紛失した
り置き場所を誤ったりした場合とか、部品同士を再び組
立てようとした場合、かかる連結部品は著しい時間のロ
スをもたらした。これらの問題はスプレー装置が可動形
式のものである場合にとりわけ顕著であった。迅速分解
式ノズルのうちにはスプレー先端をノズル本体と摩擦係
合させる方法にもとづいたものがあり、このためかかる
部品を製作する際にすこぶる正確な切削や成形許容差が
必要となった。このタイプの係合方法は、かかるノズル
を組立たり分解するごとにスプレー先端を適当な方向に
調節する必要があるとはいっても非軸スプレー方向にと
っては不都合であった。

ごく最近、米国特許第4,438,884号は、スプレーノズ
ル先端と、ノズル本体と、上記ノズル本体とスプレーノ
ズル先端との間の組合せシール・加圧部材より成る迅速
分割式スプレーノズルについて開示している。組合せシ
ール・加圧部材は弾性的でノズル孔と同心円状のノズル
本体内に取付けられ、スプレーノズル先端がノズル本体
内に取付けられたとき、スプレーノズル先端上のシール
リングが孔のまわりの組合せシール・加圧部材の端と衝
合することによって、部品どうしの間にシール効果を与
えると共に、組合せシール・加圧部材を圧縮することに
よりノズル本体とスプレーノズル先端との間に圧力が加
えられ、スプレーノズル先端をノズル本体内にロック状
態に維持するようになっている。

かくして組合せシール・加圧部材は別個のばねやシー
ル部材の必要を取除き、上記単一の部材である組合せシ
ール・加圧部材がシール部材及びばねすなわち加圧部材
の双方として働き、別個のばねすなわち加圧部材とシー
ル部材とを使用した初期のノズルに対して相当な利点を
与えるものである。この組合せシール・加圧部材は、ノ
ズル本体とスプレーノズル先端との間のシールとして作
用する他に、スプレーノズル先端とノズル本体ハウジン
グとの間に、砂やその他の研摩材の如き汚染物質で過剰
な摩耗や組合せシール・加圧部材のシール特性を破壊す
る虞れのあるものが進入することを防ぐため密封する働
きも行う。

米国特許第4,438,884号に示されたようなタイプの迅
速分解式ノズル組立体（本願の譲受人に付与済み）は農
業目的に一般的に使用されている。かかる迅速分解式ノ
ズル組立体の多くは共通のスプレーブーム上に取付けら
れる。かかる迅速分解式ノズル組立体はまたノズル本体
上に位置決めされるスプレーノズル先端保持キヤップを
備えることもできる。上記スプレーノズル先端保持キャ
ップとノズル本体との間に介在されたシール部材は、こ
れら２つの部材間に液密なシール効果を提供し、組み立
てられた状態でスプレーノズル先端保持キャップを偏倚
させる働きをする。スプレーノズル先端保持キャップを
組立てる場合、一般には、スプレーノズル先端保持キャ
ップをシール部材の偏倚力に対して押した後、スプレー
ノズル先端保持キャップを組立てられた位置すなわちロ
ック位置へねじる必要がある。ブーム上のノズルの位置
とかかるノズルの数の多さゆえに、かかる多数のノズル
を取り外し再び組立てることは手間がかかり困難で退屈
である。

その他、スプレーノズル先端保持キャップとスプレー
ノズル先端とをノズル組立体から取外した後、加圧流体
をノズル本体内へ向けて、累積した汚染物質のすべてを
掃除し洗浄することが望ましい場合が多い。しかしなが
ら、スプレーノズル先端保持キャップとスプレーノズル
先端とを取外して、加圧液体でこのように洗浄すると、
シール部材がはずれて強制的にノズル本体から噴き出さ
れ、シール部材を配置した後それらを取替えることが必
要になる。更に、もしノズル本体が放出スプレーに渦流
を付与するための羽根を備えているならば、効果的な掃
除を可能にするために、上記羽根をノズル本体から分解
する必要があることが多いが、これは従来から退屈でや
っかいな作業である。

更に、多くの場合、迅速分解式ノズル組立体は所定角
度方向を向いているスプレーノズル先端を再組立てする
ことが重要である。シール部材とばね部材との偏倚力を
克服する上で必要とされるぎこちなさと力のため、また
迅速分解式スプレーノズル組立体をブーム上に配置する
上でのぎこちなさのために、スプレーノズル先端を以前
の方向で再組立てする上でもまた問題が生じている。

（発明が解決しようとする課題） 本発明の目的は、着脱自在のスプレーノズル先端を容
易に取外し取替えることの可能な迅速分解式スプレーノ
ズル組立体を提供することである。

本発明のもう一つの目的は、スプレーノズル先端を簡
単にねじっただけで取外して取替えることができ、ば
ね、偏倚ばね、その他のシールの力に打ち克つために手
で軸方向力を加える必要のない迅速分解式スプレーノズ
ル組立体を提供することである。

本発明の目的は更に、ノズル本体に対して所定の角度
を有するスプレーノズル先端を容易に取替えることがで
きるようにした迅速分解式スプレーノズル組立体を提供
することである。

関連する目的は、取替え後、ノズル本体に対して所定
の角度位置にスプレーノズル先端を確実に位置決めし、
スプレーノズル先端やスプレーノズル先端保持キャップ
がかかる位置を越えてねじられることを防止するための
手段を設けた迅速分解式スプレーノズル組立体を提供す
ることである。

更にもう一つの目的は、スプレーノズル先端とスプレ
ーノズル先端本体キャップを取外した後、ノズル本体を
フラッシングでき、組合せシール・加圧部材が不都合に
つかえたり放出したりしない迅速分解式スプレーノズル
組立体を提供することである。

更にもう一つの目的は、掃除中に容易に取外して取替
えることのできる渦流付与羽根を含む迅速分解式スプレ
ーノズル組立体を提供することである。

本発明のその他の目的ならびに利点は、以下の実施例
の詳細な説明を読了し図面を参照することによって明ら
かとなるはずである。

本発明は一定の実施例と手順について説明している
が、それは本発明をその特殊実施例に限定するものと解
すべきではない。むしろそれは、本発明の精神と範囲内
に入るかかる代替的実施例と変形例を全て包括するもの
と解すべきである。

（実施例及び発明の効果） さて図面、殊に第３図の分解図について述べると、本
発明の迅速分解式スプレーノズル組立体の主要部品が描
かれている。該迅速分解式スプレーノズル組立体は、ノ
ズル本体10、環状シール部材としての組合せシール・加
圧部材20、スプレーノズル先端30、およびオプションの
渦流付与羽根40を備えている。

ノズル本体10は、適当なスプレー源に接続されるよう
に螺刻されている接続部11と、適当なレンチをあてがっ
て必要に応じてこの接続部11を締めることができるよう
にするための六角形部分12と、をその一端に備える。ノ
ズル本体10の外部もまた、ノズル本体10を締めつけた
り、その流体源との接続部11からノズル本体10を手で外
したりする作業を容易にするため、長手方向に延びる複
数のリブ13を備えている。

ノズル本体10の内部は、径が小さくなった流体通路部
分14を有する階段状の内側孔と、径方向肩すなわちシー
ルシート15、および組合せシール・加圧部材20を格納す
るための拡大環状室16と、により形成された流体通路を
備えている。望ましい実施形態の場合には、第１図、第
８図および第12図に最も良く描かれているように、ノズ
ル本体10は流体通路部分14とシールシート15の接続部に
環状の軸方向に延びるリップ17を備えている。

望ましい実施形態において、組合せシール・加圧部材
20は、全体として管状形状で適当な耐薬品性のエラスト
マ材料により作られている。図面の通り、組合せシール
・加圧部材20はその端部間の中途にやや小さくなった外
径を有し、端部のやや大きな外径はノズル本体10の拡大
環状室16内に滑り嵌めを提供するような寸法をしてい
る。

本発明の特徴の一つによれば、組合せシール・加圧部
材20の内径は流体通路部分14の径より若干大きく、組合
せシール・加圧部材20の上流端は軸方向に延びるリップ
17の外側面の半径方向に外側にシールシート15と係合す
る。拡大環状室16内の組合せシール・加圧部材20の滑り
嵌め、リップ17の外側方向へのシールシート15との係
合、および流体通路部分14に対する組合せシール・加圧
部材20の内径の拡大は、互いに共働しあって、たとえス
プレーノズル先端30がノズル本体10から取外された場合
でも、フラッシングや洗浄中のように流体通路部分14を
流れる流体の流れによって拡大環状室16から組合せシー
ル・加圧部材20が噴出してしまう傾向を小さくする。

スプレーノズル先端30は、接続ベース32から軸方向に
延び、拡大室34と中間流路35と小さなスプレーオリフィ
ス36とを有する階段状の内側孔を形成する内側導管部分
33を包囲する保護スリーブとしての外側保護シエル31を
備える。スプレーオリフィス36は、第１図のダッシュ線
（点線）で略示した全体として円錐形のスプレーパター
ンをつくりだす末広がり出口端38を備えていることが望
ましい。

本発明のもう一つの特徴によれば、迅速分解式スプレ
ーノズル組立体は、拡大室34内に渦流付与羽根40を備え
ており、渦流付与羽根40は中間通路35内でのスプレー流
体の最終的混合を容易にすると共にスプレーオリフィス
36を通しての均一な放出を発生させる。第１図ないし第
３図に最も良く見ることができるように、渦流付与羽根
40は、上流の流れ分割部分であるウェブ41と、その下流
に配置された一対の一体に形成された半螺旋形そらせ板
42を備える。半螺旋形そらせ板42は、渦流状の運動をス
プレー流体に付与し、下流方向に見たとき時計廻り方向
にスプレー流体を回転させることが判るであろう。

渦流付与羽根40を拡大室34内に保持し、そこから偶発
的に取外れたりする危険を防止するため、拡大室34はそ
の上流端に一対の径方向に対向した入り口リップである
弧状リップ44を有するように構成されることが望まし
い。各弧状リップ44は拡大室34の円周のまわりに約90度
〜120度の範囲で延び、半螺旋形そらせ板42の螺旋形の
ため、半螺旋形そらせ板42どうしが係合するときに、渦
流付与羽根40が文字通り拡大室34内へねじ込まれるよう
に、渦流付与羽根40は簡単に拡大室34内へねじ込まれる
ので、弧状リップ44の端を越えて運動することができ
る。

本発明の一次的な特徴によれば、ノズル本体10とスプ
レーノズル先端30とは、スプレーノズル先端30をノズル
本体10内に挿入してノズル本体10にスプレーノズル先端
30を回転自在に接続するほぼ軸方向圧力をスプレーノズ
ル先端30に加える必要なしに、スプレーノズル先端30を
ノズル本体10内に適当な角度方向を有する状態で確実に
ロックするための共働するカム面を備えている。かくし
て、スプレーノズル先端30は、単にノズル本体10内へ挿
入して手で回転させることができ、適当な方向に向けら
れた流体密接続を実現することができる。スプレーノズ
ル先端30の回転を容易にするためには、外側保護シェル
31上に長手方向に延びる複数のリブ37を備えることが望
ましい。複数のリブ37は取付具の指と親指間に利便に把
持されるようにしてもよい。

スプレーノズル先端30を格納するため、ノズル本体10
の下流端は、概して円筒形のソケット部分50を具備して
いる。該ソケット部分50はその外側端を横切り弦状に延
びる一対の直径方向に対向した弧状ラグとしての位置決
めロッキングラグ51を有する。第９図〜第11図に最もよ
く見ることが出来るように、各位置決めロッキングラグ
51の上流面は、半径方向に延びる概して三角形の平坦な
三角形部分52と、該三角形部分52の脚部55、56から外側
方向へ延びる一対の概して螺旋形にカーブした傾斜ラン
プすなわちカム面53、54とを備え、ソケット部分50の外
側表面へ弦状に延びる。

好ましい実施形態において、特に第10図と第11図につ
いて述べると、傾斜ランプすなわちカム面53、54のそれ
ぞれは、例えば第10図に示されるように、接線が三角形
部分52の一つの脚部55と符合する第一の位置から、該接
線が円に接するように維持される弦位置ｄに時計廻りに
掃引されるとき、ノズル本体10の軸からの半径ｒを有す
る円ｃに接する線ｌ（エル）を動かすことにより生じる
表面上に形成される。

上記位置決めロッキングラグ51と共働して、スプレー
ノズル先端30の接続ベース32は、一対の半径方向に延び
直径方向に対向した肩60を具備している。該肩60の各々
は、傾斜カム面63、64に接続される中心シート部分とし
ての三角形ベース62を有するカム凹所61を形成する。傾
斜カム面63、64はカム面53、54と同様にして生成される
ため、カム面53、54に対して補完的となり、両者のカム
面53、54及び63、64が互いに係合したときに全体として
面間の接触を提供する（第12図と第13図参照）。

第３図と第６図に示すように、スプレーノズル先端30
の接続ベース32は、該接続ベース32内の弦状の位置決め
ロッキングラグ51どうしの間に挿入される寸法をした対
向フラット67、68により構成される。かくしてはじめて
スプレーノズル先端30は、２つの角度位置の一方もしく
は他方を180度離した状態でノズル本体10のソケット部
分50内に挿入されることになる。スプレーノズル先端30
は、そのように挿入された後、第３図に示した位置から
矢印Ａの方向に回転する。

位置決めロッキングラグ51をカム凹所61内へ進入させ
ることができるようにノズル先端30を手で回転したとき
に、スプレーノズル先端30の肩60はそれぞれロッキング
ラグ51の傾斜するカム面53と係合する入り口ランプとし
ての傾斜リードランプ69を備えている。このためスプレ
ーノズル先端30の接続ベース32は、軸方向にソケット部
分50内まで動かされ、共働するカム面53、54および63、
64は互いに嵌合する。

スプレーノズル先端30がソケット部分50の位置決めロ
ッキングラグ51と接続ベース32の肩60上の共働しあうア
ム面53、54び63、64どうしの係合によって軸方向にソケ
ット部分50内へ回転すると、スプレーノズル先端30の上
流端は弾性の組合せシール・加圧部材20に対して押しつ
けられる。スプレーノズル先端30は、組合せシール・加
圧部材20の下流端と係合して緊密にシールする軸方向に
延びる環状のシールビード71を備えることが望ましい。

図面に示されている如く、スプレーノズル先端30の接
続ベース32は、一対の半径方向に延びるストッパ73を備
えている。該ストッパ73は、ソケット部分50の接続ベー
ス32内に配置された一対の衝合部74と係合することによ
り、ソケット部分50内のスプレーノズル先端30の回転を
制限するようにすることが望ましい。このようにして、
ソケット部分50内のスプレーノズル先端30の配座位置を
正確かつ確実に決定することができる。このことはスプ
レーオリフィス36が軸方向に向いていないような場合に
特に望ましく、スプレーノズル先端30が取付けられると
きにスプレーを適切な方向に向けることを確実にするこ
とが望ましい。

あるいは、スプレーノズル先端30をストッパ73なしに
作る（もしくはストッパは取除く）ことによって、ノズ
ル本体10のソケット部分50内への挿入後に、時計廻りも
しくは時計と逆廻り方向の何れの方向にもスプレーノズ
ル先端30を回転させることができる。従って、接続ベー
ス32上の肩60は、スプレーノズル先端30が挿入され時計
と逆方向に回転したときに最初にソケット部分50内の位
置決めロッキングラグ51と係合する第２の対のリードラ
ンプ79を備える。しかしながら、スプレーノズル先端30
の回転方向にかかわらず、肩60とソケット部分の位置決
めロッキングラグ51との補完しあうカム面の形状によっ
て、カム面どうしが完全に係合したときに自動心取り作
用が与えられる。このため、たとえストッパ73が除去も
しくは取除かれてもスプレーノズル先端30を適切な方向
に向けることができる。

好ましい実施形態において、ノズル本体10とスプレー
ノズル先端30とは共に、ポリビニリデンフルオライド
（PVDF）の如き大量生産設備で射出成形できる耐薬品性
プラスチック材により作られている。カム面53、54の複
合的な傾斜面を位置決めロッキングラグ51上に形成しや
すいように、ノズル本体10は射出成形ダイキャビティ内
に往復的にすなわち摺動可能に取付けられる側部作用コ
ア部材を使用することを可能にする複数の開口81を備え
るように設計される。ノズル本体10が成形された後、側
部作用コア部材が収縮することにより、ノズル本体10は
成形キャビティから取り出し可能となることが理解でき
よう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の迅速分解式スプレーノズル組立体の長
手方向断面図、第２図は第１図の２−２線に沿って見た
ときの上記迅速分解式スプレーノズル組立体の断面図、
第３図は別々の軸整合状態に配置されたノズル本体、組
合せシール・加圧部材、渦流付与羽根およびスプレーノ
ズル先端を示す迅速分解式スプレーノズル組立体の斜視
分解図、第４図は第３図の４−４線に沿って見たときの
スプレーノズル先端の上部平面図、第５図は第３図の５
−５線に沿って見たときのスプレーノズル先端の側面
図、第６図は第５図の６−６線に沿って見たときのスプ
レーノズル先端の断面図、第７図は第３図の７−７線に
沿って見たときのノズル本体の断面図、第８図は第７図
の８−８線に沿って見たときのノズル本体の長手方向断
面図、第９図、第10図および第11図はそれぞれ第８図、
第９図および第10図の９−９線、10−10線および11−11
線に沿って見たときのロッキングラグを含むノズル本体
の一部の拡大破断面図、第12図は第１図と類似の一部断
面で、組み立てられたスプレーノズル先端とノズル本体
ならびに共働しあうカム面どうしの係合状態を示した拡
大側面図、第13図は第12図の13−13線に沿って見たとき
のスプレーノズル先端とノズル本体上の共働カムの破断
面図である。 10……ノズル本体、 20……組合せシール・加圧部材、 30……スプレーノズル先端、 40……渦流付与羽根、 12……６角形部分、 32……接続ベース、 34……拡大室、 35……中間流路、 36……スプレーオリフィス、 31……外側保護シェル、 44……弧状リップ、 37……リブ、 53、54……カム面。

Claims (10)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ノズル本体（10）と、環状シール部材（2
   0）と、スプレーノズル先端（30）との組み合わせから
   なる迅速分解式スプレーノズル組立体であって、 上記ノズル本体（10）は、その一端にスプレー流体源に
   接続するための手段（11、12）と、他端に上記スプレー
   ノズル先端（30）を格納するためのソケット部分（50）
   と、を有し、 上記ノズル本体（10）と上記スプレーノズル先端（30）
   とは、それぞれ流体が貫流する内側孔を有し、該ノズル
   本体（10）の内側孔は、上記環状シール部材（20）を格
   納するための拡大環状室（16）を具備し、 上記ソケット部分（50）は、その下流端に隣接する複数
   の弦状のラグ（51）を有し、該弦状のラグ（51）のそれ
   ぞれは上流面上に半径方向に延び脚部（55、56）を有す
   る三角形部分（52）と、該三角形部分の脚部（55、56）
   の少なくとも１つから上記ソケット部分（50）の外側壁
   に向かって弦状に外方向に延びる傾斜カム面（53、54）
   と、を具備し、 上記スプレーノズル先端（30）は、一端にスプレーオリ
   フィス（36）を有し、他端に接続ベース（32）を有し、
   該接続ベース（32）はそれぞれがその下流面内に形成さ
   れたカム凹所（61）を有する複数の半径方向に延びる肩
   （60）を有し、該カム凹所（61）は上記ソケット部分
   （50）上の上記三角形部分（52）に対応する中心シート
   部分（62）と、上記ソケット部分（50）の弦状のラグ
   （51）上の上記傾斜カム面（53、54）に対応する傾斜カ
   ム面（63、64）と、を有し、上記接続ベース部分（32）
   のそれぞれの肩（60）は、上記スプレーノズル先端（3
   0）が上記ソケット部分（50）に挿入されて上記弦状ラ
   グ（51）の傾斜カム面（53、54）に対して回転させら
   れ、上記ソケット部分（50）の弦状のラグ（51）が上記
   肩（60）のカム凹所（61）に挿入されたとき、上記ソケ
   ット部分（50）の弦状のラグ（51）と係合するための上
   記ソケット部分（50）に隣接した入り口ランプ（69）を
   有し、上記ソケット部分（50）の弦状のラグ（51）と上
   記肩（60）のカム凹所（61）上の共働しあう傾斜カム面
   （53、54及び63、64）が上記スプレーノズル先端（30）
   が回転したときにスプレーノズル先端（30）を軸方向に
   上記ソケット部分（50）内へ移動させ、上記スプレーノ
   ズル先端（30）の上流端を上記環状シール部材（20）の
   下流端と密封係合させるように押し込むことを特徴とす
   る迅速分解式スプレーノズル組立体。
2. 【請求項２】上記ソケット部分（50）は、一対の半径方
   向に対向した弦状のラグ（51）を備え、上記スプレーノ
   ズル先端（30）は、内部に上記弦状のラグ（51）上の傾
   斜カム面（53、54）と共働するためのカム凹所（61）を
   有する一対の半径方向に対向した肩（60）を有すること
   を特徴とする請求項１の迅速分解式スプレーノズル組立
   体。
3. 【請求項３】上記ソケット部分（50）は、上記接続ベー
   ス（32）内に半径方向内側方向へ延びる少なくとも一つ
   の衝合部（74）を備え、上記スプレーノズル先端（30）
   がその上流端上に半径方向に延びるストッパ（73）を備
   え、上記ストッパ（73）と上記衝合部（74）とは互いに
   係合して上記ソケット部分（50）内の先端の回転を制限
   し、上記肩（60）の凹所（61）内に上記ソケット部分
   （50）の弦状のラグ（51）を適切に位置決めすることを
   特徴とする請求項１の迅速分解式スプレーノズル組立
   体。
4. 【請求項４】上記ソケット部分（50）の弦状のラグ（5
   1）は、上記三角形部分（52）から反対方向に延びる外
   側方向に傾斜するカム面（53、54）を備え、上記肩（6
   0）の凹所（61）が上記中心シート部分から外側方向へ
   延びる対応する傾斜カム面（63、64）を有することを特
   徴とする請求項１の迅速分解式スプレーノズル組立体。
5. 【請求項５】上記ソケット部分（50）の弦状のラグ（5
   1）上の傾斜カム面（53、54）は、接線が上記三角形部
   分（52）の弦状のラグ（51）の一つと符合する位置から
   上記弦状のラグ（51）の内側面に沿う弦位置に符合する
   位置に移動するにつれ、上記ノズル本体（10）の軸から
   の半径を有する円に接して延びる線により生成されるこ
   とを特徴とする請求項１の迅速分解式スプレーノズル組
   立体。
6. 【請求項６】上記環状シール部材（20）の内径は、上記
   ノズル本体（10）内の内側孔の径よりも大きく、上記拡
   大環状室（16）がその上流端にて上記内側孔に隣接した
   軸方向に延びる環状リップ（17）を有することを特徴と
   する請求項１の迅速分解式スプレーノズル組立体。
7. 【請求項７】上記スプレーノズル先端（30）内の内側孔
   は、その上流端に拡大室（34）を備え、少なくとも１の
   半螺旋形そらせ板（42）を有する渦流付与羽根（40）は
   上記拡大室（34）内に挿入されるだけの寸法を有するこ
   とを特徴とする請求項１の迅速分解式スプレーノズル組
   立体。
8. 【請求項８】上記渦流付与羽根（40）は、中心の流れ分
   割部分（41）と、一対の半螺旋形そらせ板（42）と、を
   備えることを特徴とする請求項７の迅速分解式スプレー
   ノズル組立体。
9. 【請求項９】上記スプレーノズル先端（30）の内側孔の
   拡大室（34）は、その上流端に一対の入り口リップ（4
   4）を備え、上記半螺旋形そらせ板（42）が上記入り口
   リップ（44）とねじとを、上記渦流付与羽根（40）が回
   転したときに上記拡大室（34）内へ係合させるような寸
   法を有することを特徴とする請求項８の迅速分解式スプ
   レーノズル組立体。
10. 【請求項１０】上記スプレーノズル先端（30）は、上記
    内側孔を包囲する管状の保護スリーブ（31）をもって形
    成され、上記保護スリーブ（31）の外側面上に長手方向
    に延びるリブ（37）を備えることを特徴とする請求項１
    の迅速分解式スプレーノズル組立体。