JP2582398Y2

JP2582398Y2 - 蓄冷剤収納用コンテナー

Info

Publication number: JP2582398Y2
Application number: JP397293U
Authority: JP
Inventors: 千晴浅井; 靖明河合
Original assignee: Sanko Co Ltd
Current assignee: Sanko Co Ltd
Priority date: 1993-02-12
Filing date: 1993-02-12
Publication date: 1998-09-30
Anticipated expiration: 2008-02-12
Also published as: JPH0661731U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、生鮮食料品、冷凍品或
いは冷蔵品等の保存、輸送等の際に使用される板状の蓄
冷剤の保管、冷凍或いは洗浄のために使用されるコンテ
ナーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、板状の蓄冷剤を、保管、冷凍或い
は洗浄するために使用される特別なコンテナーはなく、
単に、通常のコンテナーにランダムに蓄冷剤同志が接触
する状態で収納されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】従来、板状の蓄冷剤
（以下、単に、「蓄冷剤」という。）は、コンテナーに
蓄冷剤同志が接触する状態でランダムに収納されている
ため、蓄冷剤を冷蔵庫或いは冷凍庫等で冷凍する場合
に、蓄冷剤同志が接触している面に冷やされた空気が触
れないため、冷凍効率が悪く冷凍に長時間を要するとい
う問題があった。

【０００４】また、蓄冷剤を洗浄する際にも、このよう
な蓄冷剤同志の接触面に洗浄液が行き届かないために、
十分な洗浄が行われず、衛生上の面からも問題があっ
た。

【０００５】更に、蓄冷剤同志が接触した状態で冷凍さ
れるために、蓄冷剤同志がくっついた状態になり、蓄冷
剤をいちいち分離しなければ使用できず、その取り扱い
に大きな問題があった。

【０００６】本考案の目的は、上記のような問題を解決
する蓄冷剤の保管、冷凍或いは洗浄に適したコンテナー
を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案は、蓄冷剤収納用コンテナーの相対する一
組の側壁に仕切り壁を設けるとともに該仕切り壁の先端
に該仕切り壁の長さ方向と直交する直交リブを設けたも
のである。

【０００８】以下に、本考案を実施例に基づいて説明す
るが、本考案の趣旨を越えない限り、何ら本実施例に限
定されるものではない。本考案のコンテナーＥの平面図
である図１及びコンテナーＥの斜視図である図４に示さ
れているように、コンテナーＥの底部Ｓは、適当な数の
リブ１、２が直交した編み目状に形成されており、ま
た、図１のＩ−Ｉ断面を含むコンテナーＥの正面図であ
る図２及び図１のII−II断面を含むコンテナーＥの側面
図である図３に示されているように、コンテナーＥの前
壁Ａと後壁Ｂ及び左側壁Ｃ及び右側壁Ｄも同様に、適当
な数の縦リブ３、５と横リブ４、６が、それぞれ、直交
した編み目状に形成されている。そして、好ましくは、
前壁Ａと後壁Ｂは同一形状に形成されており、また、左
側壁Ｃと右側壁Ｄも同一形状に形成されている。

【０００９】左側壁Ｃ及び右側壁Ｄの縦リブ５からは、
特に、図１及び図２に示されているように、所定の巾の
仕切り壁ｃ１〜ｃ９及びｄ１〜ｄ９が、前壁Ａ及び後壁
Ｂに平行にコンテナーＥ内に突設されている（なお、仕
切り壁一般について言及する場合には、単に、「仕切り
壁ｃ」或いは「仕切り壁ｄ」ともいう。）。そして、前
壁Ａと仕切り壁ｃ１とｄ１、仕切り壁ｃ１，ｄ１と仕切
り壁ｃ２，ｄ２或いは仕切り壁ｃ２，ｄ２と仕切り壁ｃ
３，ｄ３等で蓄冷剤ｆ１〜ｆ５等（図３においては、コ
ンテナーＥの片側半分に収納された蓄冷剤ｆ１〜ｆ５の
みが示されている。また、蓄冷剤一般について言及する
場合には、単に、「蓄冷剤ｆ」ともいう。）が立てた状
態で収納できるような仕切り空間ｇ１〜ｇ１０（なお、
仕切り空間一般について言及する場合には、単に、「仕
切り空間ｇ」ともいう。）が形成されている。なお、図
２に示されているように、仕切り壁ｃ、ｄの高さｈは蓄
冷剤ｆの高さＨより低く構成されている。

【００１０】蓄冷剤ｆが収納された仕切り壁ｃ側の端部
の拡大平面図である図５に示されているように、仕切り
壁ｃの先端部には、仕切り壁ｃの長さ方向（図５におい
て、矢印ｗ方向）と直交する直交リブｃ’を設け、仕切
り空間ｇに収納される蓄冷剤ｆの端部付近が直交リブ
ｃ’とのみ接触するように構成し、蓄冷剤ｆが仕切り壁
ｃと接触する面積を最小限に少なくする。仕切り壁ｃと
反対側の仕切り壁ｄの先端部にも、同様に、仕切り壁ｄ
の長さ方向と直交する直交リブを設ける。なお、直交リ
ブｃ’は、仕切り壁ｃ、ｄの上下方向の端部付近のみに
設けることが好ましい。

【００１１】このように構成することにより、蓄冷剤ｆ
の洗浄時に、蓄冷剤ｆと仕切り壁ｃ、ｄとの間に水が溜
まることがないので水切れが良くなり、従って、蓄冷剤
ｆの乾燥時間が短縮されることになる。また、蓄冷剤ｆ
と仕切り壁ｃ、ｄとの間に水が溜まることがないので、
蓄冷剤ｆの冷凍作業中に、蓄冷剤ｆと仕切り壁ｃ，ｄと
の間に溜まった水が凍結し、蓄冷剤ｆがコンテナーＥか
ら取り出し難くくなるようなこともない。更に、蓄冷剤
ｆと仕切り壁ｃ，ｄとの間に間隙が形成されるので、蓄
冷剤ｆの冷凍作業中に冷凍空気がこの部分にも侵入し、
蓄冷剤ｆの冷凍効率が向上することにもなる。

【００１２】また、図２及び図３に示されているよう
に、仕切り空間ｇ２，ｇ４，ｇ７、ｇ９の底部Ｓから
は、収納される蓄冷剤ｆの底面７が当接する所定の高さ
を有する保持リブｘ１〜ｘ４及びｙ１〜ｙ４が左側壁Ｃ
及び右側壁Ｄの間に所定の間隔を隔てて上方に向けて突
設されている。

【００１３】上記のように構成されているので、コンテ
ナーＥの前壁Ａ、後壁Ｂ及び仕切り壁ｃ、ｄとにより形
成される仕切り空間ｇに収納される蓄冷剤ｆの間には、
仕切り壁ｃ、ｄが存在するために蓄冷剤ｆが互いに接触
することがなく、従って、冷凍効率が向上するととも
に、冷凍作業終了後に、蓄冷剤ｆ同志がくっつくことが
なく、蓄冷剤ｆの取り扱いが極めて容易になる。

【００１４】また、上述したように、仕切り空間ｇ２，
ｇ４，ｇ７、ｇ９の底部Ｓからは、収納される蓄冷剤ｆ
の底面７が当接する保持リブｘ１〜ｘ４及びｙ１〜ｙ４
が左側壁Ｃ及び右側壁Ｄの間に所定の間隔を隔てて上方
に向けて突設されているために、蓄冷剤ｆが段違いにコ
ンテナーＥに収納されることになり、従って、収納され
た蓄冷剤ｆの上端を把持して容易に蓄冷剤ｆをコンテナ
ーＥから取り出すことができる。

【００１５】更に、上記のように、収納される蓄冷剤ｆ
の間には、仕切り壁ｃ、ｄが介在するので蓄冷剤ｆが互
いに接触することがなく、従って、蓄冷剤ｆの洗浄の際
に、隈なく洗浄液が蓄冷剤ｆの表面に行き渡ることがで
きるので、コンテナーＥの底部Ｓ、前壁Ａ、後壁Ｂ及び
側壁Ｃ、Ｄの網目構造と相まって、蓄冷剤ｆの洗浄が完
全に行われる。

【００１６】なお、８はコンテナーＥの上部に設けられ
た幅広のフレームであり、コンテナーＥを補強するもの
であり、該幅広のフレーム８を含め、コンテナーＥを合
成樹脂で一体成型することが好ましい。

【００１７】また、上述した本考案の実施例において
は、コンテナーＥに収納される蓄冷剤の数を１０個とし
た例が示されているが、このような数に何ら限定される
ものではなく、必要に応じて適宜数の蓄冷剤が収納でき
るように仕切り壁の設置数を適宜選択できるものであ
る。

【００１８】

【考案の効果】本考案は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。

【００１９】蓄冷剤の洗浄時に、蓄冷剤と仕切り壁との
間に水が溜まることがないので水切れが良くなり、従っ
て、蓄冷剤の乾燥時間が短縮される。

【００２０】また、蓄冷剤と仕切り壁との間に水が溜ま
ることがないので、蓄冷剤の冷凍作業中に、蓄冷剤と仕
切り壁との間に溜まった水が凍結し蓄冷剤がコンテナー
から取り出し難くくなるようなこともない。

【００２１】更に、蓄冷剤と仕切り壁との間に間隙が形
成されるので、蓄冷剤の冷凍作業中に冷凍空気がこの部
分にも侵入し、従って、蓄冷剤の冷凍効率が向上するこ
とにもなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案のコンテナーの平面図である。

【図２】図２は本考案のコンテナーの一部断面を含む正
面図である。

【図３】図３は本考案のコンテナーの一部断面を含む側
面図である。

【図４】図４は本考案のコンテナーの斜視図である。

【図５】図５は蓄冷剤が収納された仕切り壁側の端部の
拡大平面図である

【符号の説明】

Ｅ・・・・コンテナーｃ・・・・仕切り壁ｄ・・・・仕切り壁ｘ・・・・保持リブｙ・・・・保持リブｆ・・・・蓄冷剤ｃ’・・・直交リブ

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】相対する一組の側壁に仕切り壁を設けると
ともに該仕切り壁の先端に該仕切り壁の長さ方向と直交
する直交リブを設けたことを特徴とする蓄冷剤収納用コ
ンテナー。