JP2582233C - - Google Patents

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JP2582233C
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は、ケラチン繊維、特にヒトのケラチン繊維の酸化染色のための組成物
に関するもので、該組成物は、ベンゼン環の2位が置換された少なくとも一種の
特定のパラ-フェニレンジアミンと、少なくとも一種の陽イオン性または両性の
繊維親和性ポリマー(substantive polymer)とを含有するものである。また、本
発明は、前記組成物を上記の美容処置に用いることにも関する。 【0002】 【従来の技術】 一般に“酸化塩基類(oxidation bases)”として知られる酸化染料前駆物質(
特にオルト-またはパラ-フェニレンジアミン類、オルト-またはパラ-アミノフェ
ノール類)と、前記酸化塩基の縮合の産物で得られる“基礎の”発色を修正され
輝きに富んだものとする発色修正剤としても知られるカップラー(特にメタ-フ
ェニレンジアミン類、メタ-アミノフェノール類およびメタ-ジフェノール類)と
を含有する染料組成物を用いて、ケラチン繊維、特にヒトの髪のケラチン繊維を
染めることが知られている。 【0003】 酸化染料前駆物質として、1-ヒドロキシアルキル-2,5-ジアミノベンゼン
型または1-ヒドロキシアルコキシ-2,5-ジアミノベンゼン型のパラ-フェニレ
ンジアミン類を含有する染料組成物で髪を染めることが特に知られており、これ
らの前駆物質は、必要に応じて一種以上の通常のカップラーと組み合わされる。
このような組成物は、例えば国際特許出願WO 80/00214および欧州特
許第0400330号に記載されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、より好ましいものとするには、この多かれ少なかれ敏感になっ
た髪に見られる色の範囲ができるだけ狭いものとなって髪が一様に染色されるよ
うにするために、染色時に、染料が染色される髪の様々な度合いの敏感性に対し
て選択性が低い必要がある(すなわち感度がより低い必要がある)ものと出願人
には思われた。さらに、これらの組成物が、一方で効力が増加し、他方で大気中
の作因(光、悪天候)、汗、および髪が受ける様々な美容処置(洗浄、パーマネ
ントウェービング等)に対して同時に働く耐性がさらに増加した染料を生じるこ
とができることが重要であると思われた。 【0005】 【課題を解決するための手段】 この点に関し、鋭意研究した結果、出願人は、陽イオン性または両性の繊維親 和性ポリマーと組み合わせた場合に、いままで知られていた染料と比較して著し
く改良された選択性を示す、1-ヒドロキシアルキル-2,5-ジアミノベンゼン
型または1-ヒドロキシアルコキシ-2,5-ジアミノベンゼン型の化合物を主成
分とする酸化染料を得ることができることをまさに発見した。 【0006】 また、出願人は、これらの新規な組成物を用いて得られた染料が、大気中の作
因および様々な上記美容処置に対してかなりの耐性を同時に有する上に、より強
力であることを発見した。 【0007】 これらの発見が、本発明の基幹を成す。 【0008】 本発明は、染色に適した媒質中に、少なくとも一種の酸化染料前駆物質(酸化
塩基)と、必要に応じて一種以上のカップラーとを含有する種の、ケラチン繊維
、特に髪のようなヒトのケラチン繊維用の酸化染料組成物において、 (i)酸化染料前駆物質として、以下の式(I)(式中、mはゼロであり、nは1、4を含む1〜4の整数である)の化合物およ
び式(I)の上記化合物群と酸との付加塩からなる群から選択された少なくとも
一種のパラ-フェニレンジアミンと、 (ii)少なくとも一種の陽イオン性または両性の繊維親和性ポリマーを含有する
ことを特徴とするものである。 【0009】 本発明では、上記式(I)の酸化染料前駆物質を、一種以上のカップラーと組
み合わせて用いることが好ましい。 【0010】 本発明で得られた新規の染料は、髪の根元から先端までの着色を強力かつ迅速
かつ一様に達成することを可能にする。 【0011】 本発明の他の主題は、少なくとも一種の上記式(I)のパラ-フェニレンジアミ
ン、少なくとも一種の陽イオン性または両性の繊維親和性ポリマー、一種以上の
任意のカップラーおよび少なくとも一種の酸化剤を含有する、ケラチン繊維を染
色するための使用準備の整った組成物に関する。 【0012】 また、本発明は、ケラチン繊維、特に髪のようなヒトのケラチン繊維の染色方
法に関し、染色に適した媒体中に、酸化染料前駆物質として上記式(I)の少な
くとも一種のパラ-フェニレンジアミンと、一種以上の任意のカップラーとを含
有する、少なくとも一種の組成物(A1)を、少なくとも一種の陽イオン性また
は両性の繊維親和性ポリマーと組み合わせて、前記繊維に適用し、使用時にのみ
組成物(A1)と混合する酸化剤、あるいは別の方法で同時または続けて適用す
る組成物(B1)中に存在する酸化剤を用いてアルカリ性、中性もしくは酸性の
pHで発色させる方法を提供するものである。 【0013】 本発明は、この方法を変更した方法にも関するもので、繊維親和性ポリマーの
存在下もしくは非存在下で、染色に適した媒体中に少なくとも一種の上式(I)
のパラ-フェニレンジアミンと、一種以上の任意のカップラーとを含有する少な
くとも一種の組成物(A2)を前記繊維に適用し、使用時にのみ組成物(A2)
と混合されるか、別の方法で同時または続けて適用される、酸化剤と少なくとも
一種の陽イオン性または両性の繊維親和性ポリマーとを含有する酸化組成物(B
2)を用いてアルカリ性、中性もしくは酸性のpHで発色させる方法を提供する
ものである。 【0014】 本発明のさらなる主題は、複数の区分に分けられた染色用具もしくは“キット
”であって、第一の区分は、酸化染料前駆物質として少なくとも一種の上式(I )のパラ-フェニレンジアミンと、一種以上の任意のカップラーと、少なくとも
一種の陽イオン性または両性の繊維親和性ポリマーとを含有し、第二の区分は酸
化剤を含有する用具もしくはキットにある。 【0015】 他の変形では、本発明のさらなる主題は、複数の区分に分けられた染色用具も
しくは“キット”であって、第一の区分は、酸化染料前駆物質として少なくとも
一種の上式(I)のパラ-フェニレンジアミンと、一種以上の任意のカップラーと
を有し、陽イオン性または両性の繊維親和性ポリマーは存在してもしなくてもよ
く、第二の区分は酸化剤および少なくとも一種の陽イオン性または両性の繊維親
和性ポリマーを含有する。 【0016】 本発明の他の特徴、態様、目的および優位点を、以下の記述および実施例でよ
り明白にする。 【0017】 本発明で使用される式(I)のパラ-フェニレンジアミン酸塩類は、好ましくは
塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩および酒石酸塩から選択される。 【0018】 本発明で使用される式(I)の酸化染料前駆物質は、2-(β-ヒドロキシエチ
ル)-パラ-フェニレンジアミンを用いることが好ましい。 【0019】 上記前駆物質あるいはその塩の濃度は、髪に適用する染料組成物の全重量に対
して0.05〜10重量%の間であることが好ましく、0.1〜5重量%である
と特に好ましい。 【0020】 本発明に使用される陽イオン性または両性のポリマーの繊維に対する親和性(
すなわち髪に付着する能力)は、Richard J.Crawford,Journal of the Society
of Cosmetic Chemists,1980,31 -5- p.273〜p.278(Red80酸性染料で調
べられている)に記載の試験を慣例的に用いて決定される。 【0021】 これらの陽イオン性または両性繊維親和性ポリマーは、以前に記された文献、
特に欧州特許公開第0557203号、4ページ19行目から12ページ14行
目に記載されたものから選択される。 【0022】 他の第四級のセルロースエーテル誘導体、例えば欧州特許公開第018993
5号に記述されたもの、そして特にUnion Carbide社から“Quatrisof
t LM 200”の商品名で市販されているポリマーも挙げることができ、これ
らのポリマーは、CTFA辞書(5th edition,1993)にラウリルジメチルアンモニ
ウム基で置換されたエポキシドと反応したヒドロキシエチルセルロースの第四級
アンモニウム類として定義され、かつ“ポリクォータニウム 24(Polyquaterni
um 24”の名称で掲載されている。 【0023】 CTFA辞書(5th edition,1993)中に、“ポリクォータニウム 37(Polyquat
ernium 37)”、“ポリクォータニウム 32(Polyquaternium 32)”および“ポリ
クォータニウム 35(Polyquaternium 35)”として示された製品も言及すること
ができ、 “ポリクォータニウム 37(Polyquaternium 37)”に関して言えば、架橋ポリ
(メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム=クロリド)に対応して
おり、鉱油中に50%分散させて、Allied Colloids社からSalcare SC95の名称
で市販され、 “ポリクォータニウム 32(Polyquaternium 32)”に関して言えば、アクリル
アミドとメタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウム=クロリド(重量
比20/80)との架橋共重合体に対応しており、鉱油中に50%分散させて、
Allied Colloids社からSalcare SC92の名称で市販され、 “ポリクォータニウム 35(Polyquaternium 35)”に関して言えば、メタクリ
ロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムとメタクリロイルオキシエチルジメ
チルアセチルアンモニウムとの共重合体のメトスルファート(methosulphate)に
対応しており、Rohm GmbH社からPlex 7525Lの名称で市販されている。 【0024】 本発明で使用される陽イオン性または両性の繊維親和性ポリマーでは、特に以
下に示すものを使用することが好ましい。 − ジメチルジアリルアンモニウム=クロリドホモポリマー(Merck社から“Mer
quat 100”の名称で市販)。 − ジメチルジアリルアンモニウム=クロリドとアクリルアミドとの共重合体(
Merck社から“Merquat 550”および“Merquat S”の名称で市販)。 − 仏国特許第2270846号に記載され調製される第四級ポリアンモニウム
ポリマーであって、以下の式(II)に相当する繰り返し単位からなり、ゲル浸透クロマトグラフィーで決定された分子量が、9500〜9900の間で
あるもの。 − 仏国特許第2270846号に記載され調製される第四級ポリアンモニウム
ポリマーであって、以下の式(III)に相当する繰り返し単位からなり、 ゲル浸透クロマトグラフィーで決定された分子量が、ほぼ1200であるもの。 − 米国特許第4157388号、第4390689号、第4702906号お
よび第4719282号に記載され調製される第四級ポリアンモニウムポリマー
であって、以下の式(IV)に相当する繰り返し単位からなり、 [式中、pは1〜6の整数を示し、Dは何も示さないか、-(CH2r-CO-基
(rは4または7の数を示す)である] 前記ポリマーの分子量は100000未満で、好ましくは50000以下とされ
、Miranol社から“Mirapol A15”、“Mirapol AD1”、“Mirapol AZ1”および“
Mirapol 175”の商品名で市販されているもの。 − ジアリルジメチルアンモニウム=クロリドおよびアクリル酸(80/20)
の共重合体で、Calgon社からMarquat 280の商品名で市販されているもの。 【0025】 陽イオン性または両性繊維親和性ポリマーの濃度は、髪に適用する染料組成物
の全重量に対して0.02〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%とされ
る。 【0026】 酸化剤は、過酸化水素、過酸化尿素、アルカリ金属ブロマート類、および過臭
素酸塩類や過硫酸塩類のような過塩(persalts)が好ましい。特に過酸化水素が好
ましい。 【0027】 上記のような染料の組み合わせを有する組成物(A)は、pHが3〜11の間
とされ、ケラチン繊維の染色に通常用いられる塩基性化剤、 例えばアンモニア水溶液や、アルカリ金属カーボナート類や、モノ-、ジ-、トリ
エタノールアミン類とこれらの誘導体のようなアルカノールアミン類や、水酸化
ナトリウムまたは水酸化カリウム、あるいは以下の式の化合物 (式中、Rは水酸基またはC1−C4のアルキル基で任意に置換されたプロピレン
残基、R1、R2、R3およびR4は、同時にまたは互いに独立して、水素原子、C
1−C4アルキル基またはC1−C4ヒドロキシアルキル基を示す)等を用いて、も
しくは、例えば塩酸、酒石酸、クエン酸およびリン酸のような無機酸または有機
酸のような標準的な酸性化剤を用いて望ましい値に調整することができる。 【0028】 上記のような酸化剤を含有する組成物(B)のpHは、これを組成物(A)と
混合した後に、ヒトケラチン繊維に適用される組成物のpHが好ましくは3〜1
1の間となるようなものである。この値は、上述したような当業者によく知られ
た酸化剤または任意に塩基性化剤を用いて、所望の値に調節される。 【0029】 酸化組成物(B)は、好ましくは過酸化水素水溶液からなる。 【0030】 本発明の染色方法の望ましい実施態様では、上記染料組成物(A)と酸化溶液
とを、発色に十分な分量で使用時に混合する。得られた混合物を、ヒトケラチン
繊維に適用して、5〜40分間、好ましくは15〜30分間放置し、その後この
繊維をすすぎ、シャンプーで洗い、再度すすいで乾燥させる。 【0031】 上述したように、本発明の望ましい染料組成物は、上述した酸化染料前駆物質
の他に、一種以上のカップラーも含有する。 【0032】 これらのカップラーのうち、特に言及されるものは、5-アミノ-2-メチルフ
ェノール、5-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルフェノール、3-ア
ミノフェノール、1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシ-2-メチ
ルベンゼン、4-クロロ-1,3-ジヒドロキシベンゼン、2,4-ジアミノ-1-(
β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン、2-アミノ-4-(β-ヒドロキシエチル
アミノ)-1-メトキシベンゼン、1,3-ジアミノベンゼン、1,3-ビス(2,
4-ジアミノフェノキシ)プロパン、セサモール(sesamol)、α-ナフトール、6-
ヒドロキシインドールおよび4-ヒドロキシインドールである。他の通常のカッ プラーを使用することもできる。 【0033】 上記酸化染料前駆物質と任意に組み合わされたカップラーに加えて、前記染料
組成物は、特に色調を修正し、または輝きに富ませるために、直接染料はもちろ
ん他の酸化染料前駆物質も含有することができる。これらの重量濃度は、髪に適
用される染料組成物の全重量に対して、0.0005〜10%、好ましくは0.
001〜5%とされる。 【0034】 本発明で使用される付加的な酸化染料前駆物質は、4-アミノフェノール、4-
アミノ-2-メチルフェノール、4-アミノ-3-メチルフェノール、4-アミノ-2-
ヒドロキシメチルフェノール、4-アミノ-3-ヒドロキシメチルフェノール、パ
ラ-フェニレンジアミン、パラ-トリレンジアミン、2-イソプロピル-パラ-フェ
ニレンジアミン、2-(β-ヒドロキシエチルオキシ)-パラ-フェニレンジアミン
、1-N-ビス(β-ヒドロキシエチル)アミノ-4-アミノベンゼンおよび1-(β
-メトキシエチル)アミノ-4-アミノベンゼンが好ましい。 【0035】 直接染料は、ニトロ染料、アゾ染料またはアントラキノン染料から選択される
。 【0036】 また染料組成物は、さらに酸化防止剤を含有することができる。これらは特に
、硫酸ナトリウム、チオグリコール酸、チオ乳酸、亜硫酸水素ナトリウム、デヒ
ドロアスコルビン酸、ヒドロキノン、2-メチルヒドロキノン、tert-ブチルヒド
ロキノンおよびホモゲンチジン酸から選択され、一般的には組成物の全重量に対
して0.05〜1.5重量%の間の割合で存在する。 【0037】 好ましい実施例では、本発明にかかる染料組成物がさらに、従来よりよく知ら
れた界面活性剤を組成物の全重量に対して0.5〜55重量%、好ましくは2〜
50重量%の割合で含有するか、有機溶媒を組成物の全重量に対して1〜40重
量%、特に5〜30重量%含有するか、あるいは髪の酸化染色において従来から 知られている他の化粧品に許容されるアジュバントを含有する。 【0038】 髪に適用される組成物は、例えば液体状、クリーム状、ゲル状、あるいはケラ
チン繊維、特にヒトの髪を染色するに適した他の形態のような様々な形態で提供
される。特に、推進薬の存在下でエアゾール缶中に加圧して収納して、泡を形成
することもできる。 【0039】 【実施例】 本発明を説明する具体的な実施例を示す。 【0040】 以下の実施例では、染色選択基準(dyeing selectivity criterion)を、以下の
Nickersonの式 I=0.4CoΔH+6ΔV+3ΔC [上式において、パラメーターH、VおよびCは、色を定義するマンセル(Munse
ll)表示(ASTM Standard D 1535-68)のパラメーターを示す(Hは濃淡または色相
(Hue)、Vは強度または明度(Value)、Cは純粋さまたは色票(Chromaticity)、そ
してCoは色の差異を評価することが望まれるものと比較して髪等の束の純粋さ
または彩度を指すものである)]で算出したカラーバリエーションインデックス
I(colour variation index I)を用いて評価した。 【0041】実施例1 本発明に係る以下の染料組成物を調整した。 − 2-(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン=ジヒドロクロリド 0.675g − 5-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルフェノール 0.501g − Henkel社からEutanol Gの名称で市販されているオクチルドデカノール 8.0g − オレイン酸 20.0g − Henkel社からSipon LM35の名称で市販されているモノエタノールアミン=ラ ウリル=エーテル=スルファート 3.0g − エチルアルコール 10.0g − ベンジルアルコール 10.0g − Seppic社からSimulsol GSの名称で市販されており、33molのエチレンオキ シドを含有するセチルステアリルアルコール 2.4g − エチレンジアミンテトラ酢酸 0.2g − 式(II)の第四級ポリアンモニウムポリマーの活性物質(A.M.)を60%含有 する水溶液 2.2g 活性物質 − モノエタノールアミン 7.5g − Henkel社からComperlan Fの名称で市販される リノール酸ジエタノールアミド 8.0g − 活性物質を35%含有する水溶液の メタ重亜硫酸ナトリウム 0.46g 活性物質 − 香料、防腐剤 適量 − 20%のNH3を含有するアンモニア水 10.2g − ヒドロキノン 0.15g − 1-フェニル-3-メチル-5-ピラゾロン 0.2g − 脱イオン水 全体を100gとする量 【0042】 使用時に、この組成物と重さにして同じ量のpH3の過酸化水素水溶液(6重
量%)20容量(volume)とを混合した。 【0043】 pH9.8の混合物が得られた。 【0044】 得られた組成物についての染色の効力および選択性の基準は、以下の方法で評
価し比較した。 【0045】効力の評価 上記混合物を適度に脱色されたクリ色の髪に30分間適用した。すすいで、シ
ャンプーで洗って、すすいで乾燥させた後に、髪は、Minolta CM 2002測色計で
マンセル値を指定した場合に以下の値、すなわち1.5 R 2.9/3.1に相
当する色相に染まった。 【0046】 比較として、第四級ポリアンモニウムポリマーを含まない上記と同様の混合物
(組成物の残りの部分は同一である)を、前記と同じ適度に脱色されたクリ色の
髪に同一条件で適用した。得られた色相は以下の値、すなわち3.1 R 3.3
/3.2に相当した。 【0047】 染色されていない適度に脱色されたクリ色の髪(最初の状態)は、以下の値、
すなわち1.7 Y 6.2/4.6に相当する色相を有するものであった。 【0048】 Nickersonの式にこれらの値を入れて、染色された髪および染色していない髪
との間で以下のカラーバリエーションインデックスを得た。すなわち、 本発明に係る組成物を用いて染色された髪ではI=61.47 比較の組成物、すなわち第四級ポリアンモニウムポリマーを含有しないものを
用いて染色された髪ではI=55.82であって、これにより本発明に係る組成
物ではより顕著な染色効力が示された。 【0049】選択性の評価 上記のようにして調製された本発明に係る混合物を、同一の処置条件で、しか
し今度は90%の白髪を含むグレーの髪に適用することにより、9.2 RP 3
.9/2.5のマンセル色相を得た。これに対し、第四級ポリアンモニウムポリ
マーを含有しない同様の混合物を適用した場合には、10 RP 4.0/2.5
のマンセル色相が得られた。 【0050】 上記のようにして調製された本発明に係る混合物を、同一の処置条件で、しか
し今度は強烈に脱色された髪に再度適用することにより、9.2 RP 3.3/ 3.3のマンセル色相を得たのに対し、第四級ポリアンモニウムポリマーを含有
しない同様の混合物を適用した場合には、9.8 RP 3.3/3.3のマンセ
ル色相が得られた。 【0051】 90%の白髪と強く脱色された髪との間のNickersonの式によって表された色
の差異は、本発明に係る組成物(すなわち第四級ポリアンモニウムポリマーを含
有する組成物)から調製された混合物の場合には3.0であったのに対し、同様
の組成物(すなわちポリマーを含有しない組成物)の場合には、この色の差異が
5.9であった。 【0052】 この結果は、本発明に係る組成物を用いた染色の後に、付け根に90%の白髪
を含有する強く脱色された髪が、従来の組成物(すなわち繊維親和性ポリマーを
含有しないもの)を用いた場合よりはるかに一様に着色したことを示した。 【0053】実施例2 以下の本発明に係る染料組成物を調製した。 − 2-(β-ヒドロキシエチルオキシ)-パラ-フェニレンジアミン=ジヒドロク ロリド 0.480g − 5-N-(β-ヒドロキシエチル)アミノ-2-メチルフェノール 0.33g − Henkel社からEutanol Gの名称で市販されているオクチルドデカノール 8.0g − オレイン酸 20.0g − Henkel社からSipon LM35の名称で市販されているモノエタノールアミン=ラ ウリル=エーテル=スルファート 3.0g − エチルアルコール 10.0g − ベンジルアルコール 10.0g − Seppic社からSimulsol GSの名称で市販されており、33molのエチレンオキ シドを含有するセチルステアリルアルコール 2.4g − エチレンジアミンテトラ酢酸 0.2g − 52%活性物質の濃度の水溶液でMirapol A15の名称でMiranol社から市販さ れている第四級ポリアンモニウムポリマー 2.08g 活性物質 − モノエタノールアミン 7.5g − Henkel社からComperlan Fの名称で市販される リノール酸ジエタノールアミド 8.0g − 活性物質を35%含有する水溶液の メタ重亜硫酸ナトリウム 0.46g 活性物質 − 香料、防腐剤 適量 − 20%のNH3を含有するアンモニア水 10.2g − ヒドロキノン 0.15g − 1-フェニル-3-メチル-5-ピラゾロン 0.2g − 脱イオン水 全体を100gとする量 【0054】 使用時に、この組成物と重さにして同じ量のpH3の過酸化水素水溶液(6重
量%)20容量(volume)とを混合した。 【0055】 pH9.8の混合物が得られた。 【0056】 次いで、この混合物を様々な程度に敏感にされている髪に30分間適用した。
すすいで、シャンプーで洗って、すすいで乾燥させた後に、髪は、強力な色調で
かつ選択性のほとんどない状態、すなわち良好に一様に染色された。 【0057】実施例3 以下の本発明に係る染料組成物を調製した。 − 2-(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン=ジヒドロクロリド 0.450g − 5-アミノ-2-メチルフェノール 0.250g − Henkel社からEutanol Gの名称で市販されているオクチルドデカノール 8.0g − オレイン酸 20.0g − Henkel社からSipon LM35の名称で市販されているモノエタノールアミン=ラ ウリル=エーテル=スルファート 3.0g − エチルアルコール 10.0g − ベンジルアルコール 10.0g − Seppic社からSimulsol GSの名称で市販されており、33molのエチレンオキ シドを含有するセチルステアリルアルコール 2.4g − エチレンジアミンテトラ酢酸 0.2g − 40%活性物質の濃度の水溶液でMerck社からMerquat 100の名称で市販され ているジメチルジアリルアンモニウム=クロリドホモポリマー 2.0g 活性物質 − モノエタノールアミン 7.5g − Henkel社からComperlan Fの名称で市販される リノール酸ジエタノールアミド 8.0g − 活性物質を35%含有する水溶液の メタ重亜硫酸ナトリウム 0.46g 活性物質 − 香料、防腐剤 適量 − 20%のNH3を含有するアンモニア水 10.2g − ヒドロキノン 0.15g − 1-フェニル-3-メチル-5-ピラゾロン 0.2g − 脱イオン水 全体を100gとする量 【0058】 使用時に、この組成物と重さにして同じ量のpH3の過酸化水素水溶液(6重
量%)20容量(volume)とを混合した。 【0059】 pH9.8の混合物が得られた。 【0060】 次いで、この混合物を様々な程度に敏感にされた髪に30分間適用した。すす いで、シャンプーで洗って、すすいで乾燥させた後に、髪は、強力な色調でかつ
選択性のほとんどない状態、すなわち良好に一様に染色された。 【0061】実施例4 以下の本発明に係る染料組成物を調製した。 − 2-(β-ヒドロキシエチル)-パラ-フェニレンジアミン=ジヒドロクロリド 0.337g − 2,4-ジアミノ-1-(β-ヒドロキシエチルオキシ)ベンゼン=ジヒドロク ロリド 0.361g − セチルステアリルアルコール 10.0g − 30molのエチレンオキシドを含有するオキシエチレン化したオレオセチル アルコール 5.0g − 26%の活性物質を含有する溶液で、ナトリウム=マグネシウム=ラウリル =エーテル=スルファート 2.6g 活性物質 − 35%活性物質を含有する水溶液でMerck社からMerquat 280の名称で市販さ れている、ジメチルジアリルアンモニウム=クロリドとアクリル酸との共重合体 (80/20) 1.75g 活性物質 − 活性物質を35%含有する水溶液の メタ重亜硫酸ナトリウム 0.46g 活性物質 − 香料、防腐剤 適量 − 40%の活性物質を含有するジエチレントリアミンペンタ酢酸 0.8g 活性物質 − 20%のNH3を含有するアンモニア水 10.2g − ヒドロキノン 0.15g − 1-フェニル-3-メチル-5-ピラゾロン 0.2g − 脱イオン水 全体を100gとする量 【0062】 使用時に、この組成物と重さにして同じ量のpH3の過酸化水素水溶液(6重
量%)20容量(volume)とを混合した。 【0063】 pH9.8の混合物が得られた。 【0064】 次いで、この混合物を様々な程度に敏感にされている髪に30分間適用した。
すすいで、シャンプーで洗って、すすいで乾燥させた後に、髪は、強力な色調で
かつ選択性のほとんどない状態、すなわち良好に一様に染色された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 染色に適した媒質中に、少なくとも一種の酸化染料前駆物質を
    含有する形式の、髪等のケラチン繊維を染色する酸化染料組成物において、 (i)酸化染料前駆物質として、以下の式(I) (上式において、mはゼロであり、nは1〜4の整数である)の化合物および式
    (I)の上記化合物詳と酸との付加塩からなる群から選択された少なくとも一種
    のパラ-フェニレンジアミンと、 (ii)少なくとも一種の陽イオン性または両性の繊維親和性ポリマーとを含有す
    ることを特徴とする組成物。 【請求項2】 式(I)のパラ-フェニレンジアミンが、2-(β-ヒドロキシエ
    チル)-パラ-フェニレンジアミンとその酸との付加塩から選択されることを特徴
    とする請求項1記載の組成物。 【請求項3】 陽イオン性の繊維親和性ポリマーが、ジメチルジアリルアンモ
    ニウム=クロリドホモポリマーであることを特徴とする請求項1または2記載の
    組成物。 【請求項4】 陽イオン性繊維親和性ポリマーが、ジメチルジアリルアンモニ
    ウム=クロリドとアクリルアミドとの共重合体であることを特徴とする請求項1
    または2記載の組成物。 【請求項5】 陽イオン性繊維親和性ポリマーが、以下の式(II) に相当する繰り返し単位からなる第四級ポリアンモニウムポリマーであり、かつ
    該ポリマーは、ゲル浸透クロマトグラフィーで決定された9500〜9900の
    間の分子量を有することを特徴とする請求項1または2記載の組成物。 【請求項6】 陽イオン性繊維親和性ポリマーが、以下の式(III) に相当する繰り返し単位からなる第四級ポリアンモニウムポリマーであり、かつ
    該ポリマーは、ゲル浸透クロマトグラフィーで決定された1200の分子量を有
    することを特徴とする請求項1または2記載の組成物。 【請求項7】 陽イオン性繊維親和性ポリマーが、以下の式(IV)[上式において、pは1〜6の整数を示し、Dは何も示さないかあるいは-(C
    2r-CO-基(rは4または7の数である)を示す] に相当する繰り返し単位からなる第四級ポリアンモニウムポリマーであり、かつ 該ポリマーの分子量が100000未満であることを特徴とする請求項1または
    2記載の組成物。 【請求項8】 前記陽イオン性繊維親和性ポリマーの分子量が、50000以
    下であることを特徴とする請求項7記載の組成物。 【請求項9】 両性繊維親和性ポリマーが、ジアリルジメチルアンモニウム=
    クロリドとアクリル酸との共重合体であることを特徴とする請求項1または2記
    載の組成物。 【請求項10】 式(I)のパラ-フェニレンジアミンと酸との付加塩が、塩酸
    塩、硫酸塩、臭化水素酸塩および酒石酸塩からなる群から選択されることを特徴
    とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項11】 式(I)のパラ-フェニレンジアミンもしくはこの塩類が、組
    成物の全重量に対して0.05〜10重量%の濃度で存在することを特徴とする
    請求項1ないし10のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項12】 式(I)のパラ-フェニレンジアミンもしくはこの塩類が、組
    成物の全重量に対して0.1〜5重量%の濃度で存在することを特徴とする請求
    項11記載の組成物。 【請求項13】 陽イオン性または両性の繊維親和性ポリマーが、髪に適用さ
    れる組成物の全重量に対して0.02〜10重量%の濃度で存在することを特徴
    とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項14】 一種以上のカップラーをさらに含有することを特徴とする請
    求項1ないし13のいずれか1項に記載の組成物。 【請求項15】 直接染料および/または式(I)に相当するもの以外の付加
    的な酸化染料前駆物質をさらに含有することを特徴とする請求項1ないし14の
    いずれか1項に記載の組成物。 【請求項16】 酸化剤をさらに含有すると共に、pHが3〜11の間とされ
    、使用準備の整った状態とされた請求項1ないし15のいずれか1項に記載の組
    成物。 【請求項17】 髪等のケラチン繊維を染色する方法において、請求項1ない
    し15のいずれか1項に記載の染料組成物(A1)を前記繊維に適用し、使用 時にのみ前記組成物(A1)に添加する酸化剤、あるいは同時または続けて別の
    方法で適用される組成物(B1)中に存在する酸化剤を用いて、アルカリ性、中
    性または酸性の媒体中で発色させることを特徴とする染色方法。 【請求項18】 髪等のケラチン繊維を染色する方法において、 陽イオン性または両性の繊維親和性ポリマーの存在下もしくは非存在下で、染色
    に適した媒体中に少なくとも一種の式(I)のパラ-フェニレンジアミンと一種以
    上の任意のカップラーとを含有する染料組成物(A2)を前記繊維に適用し、使
    用時にのみ組成物(A2)と混合されるか、別の方法で同時または続けて適用さ
    れる、酸化剤と少なくとも一種の陽イオン性または両性の繊維親和性ポリマーと
    を含有する酸化組成物(B2)を用いたアルカリ性、中性もしくは酸性の媒体中
    で発色させることからなることを特徴とする染色方法。 【請求項19】 髪等のケラチン繊維を染色するための、複数の区分に分けら
    れた染色用具もしくはキットであって、少なくとも二つの区分を有し、その区分
    の一つが、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の組成物(A1)を含有し
    、他の区分の一つが、染色に適した媒質中に酸化剤を含有する組成物(B1)を
    有することを特徴とする染色用具もしくはキット。 【請求項20】 髪等のケラチン繊維を染色するための、複数の区分に分けら
    れた染色用具もしくはキットであって、少なくとも二つの区分を有し、その区分
    の一つが、請求項18に記載の組成物(A2)を含有し、他の区分の一つが、請
    求項18に記載の組成物(B2)を含有することを特徴とする染色用具もしくは
    キット。

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