JP2581973B2 - 定周波発電装置 - Google Patents

定周波発電装置

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JP2581973B2 JP63322889A JP32288988A JP2581973B2 JP 2581973 B2 JP2581973 B2 JP 2581973B2 JP 63322889 A JP63322889 A JP 63322889A JP 32288988 A JP32288988 A JP 32288988A JP 2581973 B2 JP2581973 B2 JP 2581973B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業の利用分野」 この発明は、速度変動のある原動機によって駆動され
る定周波発電装置に関し、さらに詳しくは、2次励磁式
誘導発電機において、軸の回転速度が変化しても、その
2次励磁回路の周波数を回転速度に応じて常にすべり周
波数になるように調節することにより、その1次出力回
路に定周波数の出力を得るようにする定周波発電装置の
改良に関するものである。
「従来の技術」 この2次励磁式誘導発電機は、通常、固定子側に1次
出力巻線を、回転子側に2次励磁巻線を備えたブラシ付
の巻線形が用いられ、2次励磁巻線への励磁電力の供給
は静止側よりブラシを介して行なわれている。したがっ
て、消耗品であり面倒な保守点検を要するブラシを有す
るという欠点がある。そこで、この欠点を解決するもの
として、先に、同一発明者により巻線誘導機形の励磁機
を付加することによりブラシレス化を図った発電装置が
提供されている。(特開昭61−42300号公報) 先ずこれにつき、第9図および第10図を用いて、もう
少し詳しく説明する。
原動機1によって2次励磁式誘導発電機3(以下、単
に発電機という)を駆動しその固定子3Sからの発電出力
を遮断器9を介して母線5に供給する。この発電機3の
回転子3Rには巻線誘導機形の励磁機2(以下、単に励磁
機という)の回転子2Rが機械的に結合され、かつ、電気
的にも相互に接続されており、回転子3Rへの励磁を回転
子2Rの発電出力より行なわせることによりブラシを不要
にしている。そして、励磁機2の固定子2Sへは静止電力
変換器4および遮断器10を介して母線5から交流電力W3
が供給される。静止電力変換器4はその制御入力とし
て、発電機3からの出力電圧(E1),周波数(f1)信号
7と発電機3に直結された速度検出器6からの回転数
(Nm)信号8を導入して回転数Nmが変動しても、E1,f1
を一定ならしめるに適した電圧,周波数(f3)に制御さ
れた交流電力W3を出力する。
そして、今、回転子2Rと3R間の相順接続は、3Rに生ず
る回転磁界の方向Je1が機械的回転方向Jmと同一に、ま
た、静止電力変換器4から固定子2Sへの相順接続は2Sに
生ずる回転磁界の方向Je2が機械的回転方向Jmに対して
逆方向になるようにした場合(以下、A例という)につ
き、回転数NmにNm1(最小)〜Nm2(最大)間の変動があ
っても固定子2Sの励磁周波数f3を、回転数Nmに応じてそ
のNmを横軸にして画いた第10図に示すf3線上、すなわ
ち、Nm2より若干大きいNm3{=120f1/(P+P2)}のと
き零となるf3線上の値に制御してやれば、回転子2Rの出
力周波数(=3Rの励磁周波数)f2および発電機3の出力
周波数f1は第10図に示すf2線上およびf1線上の値とな
り、f1は一定(60Hz)に保持される。また、このときの
固定子2Sへの入力電力W3および回転子2Rの発電出力(=
3Rへの入力電力)W2の発電機3の発電出力W1(=100
%)に対する比率(%)は、それぞれ、10図に示すW3
上およびW2線上の値となる。ただし、発電機3および励
磁機2の各極数はP1およびP2とし、また、これら発電機
3,励磁機2の損失および漏れリアクタンス等は無視し、
励磁リアクタンスは無限大とする。(このただし書き
は、以下のすべての実施例の説明にも適用される) この第10図からも分かるようにW3のW1に対する比率
(%)は、回転数Nmの大きさによって変化し、Nmが最大
Nm2のとき最小のW3MIN(%)(=▲▼/▲
▼×100%)で、Nmが最小Nm1のとき最大のW
3MAX(%)(=▲▼/▲▼×100%)
になる。したがって、励磁機2および静止電力変換器4
の容量はこのW3MAXを満たすものとなるので、かなりの
大きさ、たとえばNm1が70%(Nm2を100%として)の場
合には少なくとも30%を越える大きなものになるといっ
た欠点がある。なお、特開昭61−42300号公報には、以
上説明したA例のほかにも3つの例が記載されている
が、それらの例でも励磁機2および静止電力変換器4の
容量はA例の場合とほぼ同一になる。
一方、この欠点を解決し、励磁機2および静止電力変
換器4の容量を約1/2に減小できるものとして第11図に
示すようなブラシ(11)付の発電装置が知られている。
以下、これにつき説明する。なお、第11図において前
述の第9図と同一部分は同一符号を付し説明は省略す
る。30と30S,30Rは2次励磁式誘導発電機とその固定
子,回転子で、その構成は第9図の3と3S,3Rと同一で
あるが、30Rへの励磁はブラシ11を介して静止電力変換
器40より直接行なわれる。この静止電力変換器40は電力
の変換方向が双方向性のものであり、その制御入力とし
て発電機30からの出力電圧(E1),周波数(f1)信号7
と発電機30に直結された速度検出器6からの回転数(N
m)信号8を導入してE1,f1を一定ならしめるようにブラ
シ11を介して回転子30R側につながる回路の交流電力W2
の方向,大きさおよび周波数f2を制御する。すなわち、
回転数NmにNm1(最小)〜Nm2(最大)間の変動があって
も、30Rと40間の相順接続は30Rに生ずる回転磁界の回転
方向Je1が機械的回転方向Jmと同一方向になるように
し、かつ又、静止電力変換器40による回転子30R側回路
の周波数f2の制御を、回転数Nmに応じて、そのNmを横軸
として画いた第12図に示すf2線上の値となるようにすれ
ば、発電機30の出力周波数f1は第12図に示すf1線上の
値、つまり一定(=60Hz)に保持される。また、このと
きの回転子30Rへの入力電力W2の発電機30の発電出力W1
(=100%)に対する比率(%)は、第12図に示すW2
上の値、すなわち、W2の方向はNm1とNm2の中間回転数Nm
3(=120f1/P1)を境とし、Nm<Nm3のときは母船5から
供給される方向、Nm>Nm3のときは母船5の方へ出力す
る方向で、その大きさはNm1またはNm2のとき最大、たと
えばNm1が70%(Nm2を100%として)の場合には17.6%
となり、前述(第9図)のものより約半減される。
「発明が解決する課題」 以上説明した従来の両定周波発電装置では、前者方式
のものは消耗品であり面倒な保守点検を要するブラシを
不要とするも、反面、静止電力変換器の容量が大きくな
り、その分コスト高になるといった欠点を有し、後者方
式のものはこの欠点は解消されるが、反面、ブラシ付に
なるという欠点を有する。この発明は上記に鑑みなされ
たもので、ブラシを不要とし、しかも静止電力変換器の
容量も小さくして済む発電装置の提供を目的とするもの
である。
「課題を解決するための手段、作用」 そのような課題を解決するものとしてこの発明におい
ては次のような2通りの手段を採った。なお、以下は従
来の前者方式(第9〜10図)と対比して話を進める。
速度変動のある原動機により駆動される2次励磁式誘
導発電機(3)とそのブラシレス化を図るための励磁機
(2)の構成は同一とし、また、その励磁機の固定子
(2S)側と前記発電機の出力側または他電源との間に静
止電力変換器(ただし、第9図の4とは機能を異にす
る)を挿入し、その静止電力変換器に検出入力として発
電機に直結された速度検出器(6)からの回転数(Nm)
信号を導入してその励磁機につながる回路の周波数
(f3)を回転数Nmに応じて適当に制御させることによ
り、発電機の出力周波数(f1)一定ならしめることも同
一とするが、一方、発電機の回転数Nmの使用変動域のNm
1(最小)〜Nm2(最大)は、回転数Nm3{=120f1/(P1
+P2)}より低い領域にしていたのに対し、このNm3をN
m1〜Nm2の中間値となるようにする。(以上、静止電力
変換器の機能を除き第1,第2手段とも同一)そして、発
電機の出力周波数(f1)を一定に保つための静止電力変
換器の出力周波数(f3)の制御を、回転数Nmに応じてNm
3のとき零となる逆比例制御の領域だけで行なっていた
のに対して、この発明における第1手段と第2手段では
次のようにした。先ず、第1手段ではNm3を境にして、
回転相順の切換えを行なう機能を付加させた上で、Nmに
応じて出力周波数(f3)制御は、このNm3を境にして低
速領域Nm1〜Nm3ではNm3のとき零となる逆比例制御を、
高速領域Nm3〜Nm2では比例制御を行なわせるようにす
る。その結果、静止電力変換器よりの出力電力(W3)は
励磁機側は向かう一方向だけで、その大きさは出力周波
数(f3)と同様に回転数NmがNm3のとき最小(零)で、N
m1またはNm2のとき最大となるが、この最大値は従来の
約1/2に減小される。
次に、第2手段ではNm3を境にして回転相順の切換え
ではなく、出力電力(W3)の変換方向の切換えを行なう
機能を付加させた上で出力周波数(f3)制御は第1手段
と同様な制御を行なわなわせるようにする。その結果、
静止電力変換器よりの出力電力(W3)は回転数NmがNm3
のとき最小(零)で、これを境にしてその方向が切換わ
り、Nm1またはNm2のとき最大となるが、この最大値は従
来値の約1/2に減小される。
「実施例」 この発明に係わる実施例を第1図と第2図を用いて説
明する。なお、第1図において既に説明した第9図と同
一部分は同一符号を付し説明は省略する。
4Aは第9図の4や第11図の40とは異なる構成,機能を
有する静止電力変換器、すなわち、固定子2Sにつながる
出力側の周波数f3を零(=直流)まで制御でき、しか
も、この零を境にして回転相順の切換えを行なう機能を
有し電力の変換方向は母線5側から固定子2S側への一方
向だけの静止電力変換器であり、その制御入力として発
電機3からの出力電圧(E1),周波数(f1)信号7と発
電機3に直結された速度検出器6からの回転数(Nm)信
号8を導入して、回転数Nmが変化しても、E1,f1を一定
ならしめるに適した電圧,周波数(f3)に制御された交
流電力W3を出力し固定子2Sに供給する。
今、発電機3の回転数Nmの使用変動域は最小Nm1〜最
大Nm2間とし、その中間回転数をNm3とする。(以下のす
べての実施例にも適用)回転子2Rと3R間の相順接続は3R
に生ずる回転磁界の方向Je1を機械的回転方向Jmと同一
になるようにしておき、静止電力変換器4Aから固定子2S
への相順接続はJmに対する2Sの回転磁界の回転方向Je2
を回転数Nmが中間回転数Nm3{=120f1/(P1+P2)}を
境にしてNm<Nm3のときは逆方向に、Nm>Nm3のときは同
一方向になるように、静止電力変換器4Aによつて相順切
換え制御を行わせ、かつ又、静止電力変換器4Aによるf3
の制御を、回転数Nmに応じてそのNmを横軸として画いた
第2図に示すf3線上、すなわち、前記Nm3でf3が最小
(零)となるV曲線上の値となるようにすれば、回転子
2Rの出力周波数(=3Rの励磁周波数)f2および発電機3
の出力周波数f1は第2図に示すf2線上およびf1線上の値
となり、f1は一定(=60H2)に保持される。また、この
ときの固定子2Sへの入力電力(=4Aの出力)W3および回
転子2Rの発電出力(3Rへの入力電力)W2の発電機3の発
電出力W1(=100%)に対する比率(%)はそれぞれ第
2図に示すW3線上およびW2線上の値となる。
ここで、第2図のf3線を示す式f3=f1−Nm(P1+P2
/120(ただし、Nm<Nm3のとき)、f3=Nm(P1+P2)/12
0−f1(ただし、Nm>Nm3のとき)につき詳しく説明す
る。
回転数Nmで駆動されている発電機3の回転子3R上には
その機械的回転方向Jmと同一方向でその励磁周波数f2
同期した速度Ne1(=120f2/P1)の回転磁界を生ずる
が、この回転磁界の固定子3Sに対する相対速度N01はNe1
とNmの和となるので、この固定子3Sの出力周波数f1は次
式のようになる。
f1=(P1/120)N01 =(P1/120)(Ne1+Nm) =f2+(P1/120)Nm したがつて、 f2=f1−(P1/120)Nm ……(1) 一方、励磁機2の方は、先ず、Nm<Nm3のときは、固
定子2Sには回転子2Rの機械的回転方向Jmと逆方向で速度
Ne2(=120f3/P2)の回転磁界を生ずるが、この回転磁
界の回転子2Rに対する相対速度N02はNe2とNmの和となる
ので、この回転子2Rに生ずる周波数f2は次式のようにな
る。
f2=(P2/120)N02 =(P2/120)(Ne2+Nm) =f3+(P2/120)Nm したがって、 f3=f2−(P2/120)Nm ……(2) この(2)式に(1)式を代入して、次の(3)式を
得る。
f3=f1−Nm(P1+P2)/120 ……(3) このf3をf1は一定(=60H2)として画いたものが第2
図のNm<Nm3におけるf3線である。
次に、Nm>Nm3のときは、固定子2Sには回転子2Rの機
械的回転方向Jmと同一方向で速度Ne2(=120f3/P2)の
回転磁界を生ずるがこの回転磁界の回転子2Rに対する相
対速度N02はNmとNe2の差となるので回転子2Rに生ずる周
波数f2は次式ようになる。
f2=(P2/120)N02 =(P2/120)(Nm−Ne2) =(P2/120)Nm−f3 したがって f3=(P2/120)Nm−f2 ……(4) この(4)式に(1)式を代入して次の(5)式を得
る。
f3=Nm(P1+P2)/120−f1 ……(5) このf3をf1は一定(=60HZ)として画いたものが、第
2図のNm>Nm3におけるf3線である。
さらに又、第2図のW3線を示す式W3={1−Nm(P1
P2)/120f1}W1(ただし、Nm<Nm3とき),W3={Nm(P1
+P2)/120f1−1)}W1(ただし、Nm>Nm3のとき)に
つき詳しく説明する。
誘導機におけるすべりSをその固定子,回転子のうち
の主磁束を作る励磁側となる方の励磁周波数に対するそ
の主磁束によって生ずる他方側の周波数の割合として定
義づければ、励磁側電力に対して他方側電力はS倍とな
ることより、発電機3,励磁機2のすべりS1,S2および各
部の電力W1、W2、W3の関係は次式のようになる。
S1=f1/f2 S2=f2/f3 W1=S1W2 W2=S2W3 したがって、次の各式が導かれる。(前式(1),
(3),(5)も用いる) W2=W1/S1=W1(f2/f1) =(1−P1Nm/120f1)W1 (6) W3=W2/S2=W1/S1・S2 =W1(f3/f1) ={1−Nm(P1+P2)/120f1} W1 (但し、Nm<Nm3のとき) ……(7) ={Nm(P1+P2)/120f1−1} W1 (但し、Nm>Nm3のとき) ……(8) これら(6)および(7),(8)式をW1=100%と
して画いたものが第2図のW2線およびW3線である。
以上は機械的回転方向Jmに対して、発電機3の回転子
3Rの作る回転磁界の回転方向Je1は同一方向、励磁機2
の固定子2Sの作る回転磁界の回転方向Je2はNm<Nm3のと
きは逆方向、Nm>Nm3のときは同一方向とした場合(以
下、(a)例という)について説明したが、このほか
に、Jmに対して回転子3Rの作る回転磁界の回転方向Je1
は逆方向、固定子2Sの作る回転磁界の回転方向Je2はNm
<Nm3のときは同一方向、Nm>Nm3のときは逆方向にした
場合においても適用可能である。なお、この場合の中間
回転数Nm3は120f1/(P1−P2)であり、(a)例におけ
る第2図と同様にNmを横軸にとってf1,f2,f3およびW1,W
2,W3を図示すれば第3図のようになる。
さらに、この発明に係わる他の実施例を第4図および
第5図を用いて説明する。なお、第4図において第9図
と同一部分は同一符号を付し説明は省略する。4Bは第9
図の4や第1図の4Aとは異なる機能を有する静止電力交
換器、すなわち、4Aのような固定子2Sにつながる回路の
回転相順の切換え機能は無く、また、周波数f3は零まで
制御でき、しかも電力変換方向を回転数Nmが後述の中間
回転数Nm3{=120f1/(P1+P2)}を境にして切換える
双方向性の電力変換器であり、その制御入力として発電
機3からの出力電圧(E1),周波数(f1)信号7と発電
機3に直結された速度検出器6からの回転数(Nm)信号
8を導入して、回転数Nmが変化しても、E1,f1を一定な
らしめるように固定子2Sにつながる回路の電圧,電力W3
の方向,周波数f3を制御する。
今、機械的回転方向Jmに対して回転子3R,固定子2Sの
作る回転磁界の回転方向Je1,Je2をそれぞれ同一方向,
逆方向になるようにしておき(以下、(イ)例とい
う)、静止電力変換器4Bによるf3の制御を、回転数Nmに
応じてそのNmを横軸として画いた第5図に示すf3線上の
値となるようにすれば、回転子2Rの出力周波数(=3Rの
励磁周波数)f2および発電機3の出力周波数f1は第5図
に示すf2線上およびf1線上の値となり、f1は一定(=60
Hz)に保持される。また、このときの固定子2S,回転子3
Rへの入力電力W3,W2の発電機3の発電出力W1(=100
%)に対する比率(%)は、第5図に示すW3線上、W2
上の値となる。さらに、W3について言えばその電気パワ
ーの方向は、Nm3(=120f1/(P1+P2))を境にしてNm
<Nm3のときは母線5の方から固定子2Sへ入力される方
向、Nm>Nm3のときは固定子2Sの方から母線5の方へ出
力する方向となる。
以上の(イ)例のほか、機械的回転方向Jmに対して、
回転子3R,固定子2Sの作る回転磁界の回転方向Je1,Je2
次のようにした場合においても適用可能である。
(ロ) Je1,Je2ともに逆方向 (ハ) Je1,Je2ともに同一方向 (ニ) Je1は逆方向,Je2は同一方向 これら(ロ),(ハ),(ニ)の場合において、
(イ)例における第5図のように回転数Nmを横軸にとつ
て各周波数f1,f2,f3および各電力W1,W2,W3を図示すれ
ば、第6図,第7図,第8図のようになる。
以上に述べたこの発明に係わるすべての実施例におい
ては、中間回転数Nm3の通過点で静止電力変換器に行な
わせる回転相順などの切換制御で、特に不感帯を設けて
いないが、不感帯を設けるようにしたものも当然考えら
れる。
「発明の効果」 以上、この発明に係わる2通りの方式の定周波発電装
置の実施例、すなわち、定周波発電装置の構成要素であ
る静止電力変換器として、回転相順の切換機能を有し、
電力の変換方向は一方向だけのもの(第1図〜第3図)
と回転相順の切換機能は有せず電力の変換方向は双方向
性のもの(第4図〜第8図)を採用する2通りの方式の
定周波発電装置について詳しく説明したが、いづれの方
式のものを採用しても、従来の技術に係わる装置の発電
機がブラシ付となるか、しからざれば静止電力変換器の
容量が大きくなるといつた欠点を有していたのに対し、
ブラシなしで、しかも静止電力変換器の容量も小さくて
済むので、ブラシに係わるやっかいな保守点検が不要
で、しかもコスト安にもできるという性能面,経済面の
双方に大きな効果が得られる。
特に、前者方式の装置は、従来のブラシ付の装置が静
止電力変換器は小さくて済む反面、中間回転数(Nm3
を境にして電力変換方向の切換えを行なうやっかいな双
方性のものを用いるため、その分、複雑で高価なものと
なるといった欠点を有していたのに対し、中間回転数
(Nm3)を境にしてきわめて簡単にできる回転相順の切
換えを行なう機能をもたせることにより一方向だけの電
力変換器の採用を可能としたところに大きな特長を有す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係わる定周波発電装置の実施例を示
す配置接続図、第2図および第3図はその装置の2通り
の作用を説明するための各特性図であり、第4図はこの
発明に係わる定周波装置の他の実施例を示す配置接続
図、第5図,第6図,第7図,第8図はその装置の4通
りの作用を説明するための各特性図である。 第9図および第11図はそれぞれ従来知られている定周波
発電装置を示す配置接続図であり、第10図および第12図
はそれぞれ第9図および第11図の装置の作用を説明する
ための特性図である。 1……原動機、2……励磁機、3,30……2次励磁式誘導
発電機、4,4A,4B,40……静止電力変換器、5……母線、
6……速度検出器、11……ブラシ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】速度変動のある原動機により駆動される2
    次励磁式誘導発電機と核発電機をブラシレス化するため
    の巻線誘導機形の励磁機と核励磁機の固定子側と前記発
    電機の出力側または他の電源との間に接続された静止電
    力変換器とを備え、前記静止電力変換器は、制御入力と
    して前記発電機の回転数(Nm)検出信号を導入して前記
    励磁機の固定子側に接続する3相出力回路の回転相順お
    よび周波数(f3)制御を、前記回転数(Nm)が使用変動
    域の中間回転数(Nm3)を境にして、回転相順の切換え
    および周波数(f3)を零から回転数(Nm)の増,減の両
    方向ともに対して増大させる制御を行わせることによ
    り、前記発電機から定周波数の出力を得るようにしたこ
    とを特徴とする定周波数発電装置。
  2. 【請求項2】前記静止電力変換器は、制御入力として前
    記発電機の回転数(Nm)検出信号を導入して前記励磁機
    の固定子側に接続する3相回路の電力の方向および周波
    数(f3)制御を、前記回転数(Nm)が使用変動域の中間
    回転数(Nm3)を境にして、電力方向の切換えおよび周
    波数(f3)を零から回転数(Nm)の増,減の両方向とも
    に対して増大させる制御を行なわせることを特徴とする
    第1請求項記載の定周波発電装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6845686B2 (en) 2001-08-22 2005-01-25 Ntn Corporation Cam follower with roller

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6845686B2 (en) 2001-08-22 2005-01-25 Ntn Corporation Cam follower with roller

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