JP2581925B2 - アスファルト舗装におけるクラック部分のv型削除方法とクラック部分の補修方法 - Google Patents
アスファルト舗装におけるクラック部分のv型削除方法とクラック部分の補修方法Info
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- JP2581925B2 JP2581925B2 JP62192209A JP19220987A JP2581925B2 JP 2581925 B2 JP2581925 B2 JP 2581925B2 JP 62192209 A JP62192209 A JP 62192209A JP 19220987 A JP19220987 A JP 19220987A JP 2581925 B2 JP2581925 B2 JP 2581925B2
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は、道路等のアスファルト舗装に発生したクラ
ック部分を効果的に且つ経済的に補修するため、クラッ
ク部分に高圧熱風を噴射してクラック上部をV型状に削
除するクラック部分のV型削除方法と、この方法を用い
てクラック上部をV型状に削除したのち、そのクラック
部分あるいはクラック部分とその周辺に瀝青エラストマ
ー系目地材、瀝青エラストマー系結合材を用いた混合物
等を填充し、更には必要により骨材を散布し、整正して
補修するクラック部分の補修方法に関するものである。
ック部分を効果的に且つ経済的に補修するため、クラッ
ク部分に高圧熱風を噴射してクラック上部をV型状に削
除するクラック部分のV型削除方法と、この方法を用い
てクラック上部をV型状に削除したのち、そのクラック
部分あるいはクラック部分とその周辺に瀝青エラストマ
ー系目地材、瀝青エラストマー系結合材を用いた混合物
等を填充し、更には必要により骨材を散布し、整正して
補修するクラック部分の補修方法に関するものである。
アスファルト舗装のクラック(ひび割れ)は、供用
中、いろいろな原因で発生する。クラックの形状には大
別して線状と亀甲状(網状)がある。例えば、アスファ
ルト舗装のアスファルトコンクリートに発生する縦方
向、横方向等に発生する線状クラックに例をとっても、 (1)地下埋設工事あとの舗装復旧のジョイントクラッ
ク (2)舗装継ぎ目のクラック (3)寒冷地でみられるわだち割れクラック (4)北海道など寒冷地でみられる温度収線クラック
(横方向) (5)寒冷地にみられる凍上クラック(縦方向) (6)リフレクションクラック などいろいろの原因で発生する。
中、いろいろな原因で発生する。クラックの形状には大
別して線状と亀甲状(網状)がある。例えば、アスファ
ルト舗装のアスファルトコンクリートに発生する縦方
向、横方向等に発生する線状クラックに例をとっても、 (1)地下埋設工事あとの舗装復旧のジョイントクラッ
ク (2)舗装継ぎ目のクラック (3)寒冷地でみられるわだち割れクラック (4)北海道など寒冷地でみられる温度収線クラック
(横方向) (5)寒冷地にみられる凍上クラック(縦方向) (6)リフレクションクラック などいろいろの原因で発生する。
いずれの原因で発生するにしても、放置しておくと、
そこから雨水が滲透して支持力を低下させ、破損が亀甲
状へと拡大して補修が大がかりになるので、「一針は十
針を縫う」如く線状の時点で補修するのが、効果的で経
済的である。
そこから雨水が滲透して支持力を低下させ、破損が亀甲
状へと拡大して補修が大がかりになるので、「一針は十
針を縫う」如く線状の時点で補修するのが、効果的で経
済的である。
アスファルト舗装のクラック部分の補修は、いろいろ
な方法で行われている。例えば、クラックを清掃し注入
目地材等を填充する方法がある。クラックには土や水が
含まれているので圧搾空気を用いて吹き飛ばし乾燥し
て、プライマーを塗ってからゴム入りアスファルトの加
熱施工注入目地材を注入填充している。また冷工式とし
てゴム入りアスファルト乳剤を注入填充している。
な方法で行われている。例えば、クラックを清掃し注入
目地材等を填充する方法がある。クラックには土や水が
含まれているので圧搾空気を用いて吹き飛ばし乾燥し
て、プライマーを塗ってからゴム入りアスファルトの加
熱施工注入目地材を注入填充している。また冷工式とし
てゴム入りアスファルト乳剤を注入填充している。
加熱施工式注入目地材の使用は、注入目地材を高温に
加熱溶融するので熱劣化を防ぐため二重釜等による温度
管理が必要である。初期のクラックには十分対応できる
が、深部にいたるクラックやクラックの表面および周辺
部の劣化が著しい個所には適さない。応急修繕としては
優れているが、走行車両によってとられやすい。
加熱溶融するので熱劣化を防ぐため二重釜等による温度
管理が必要である。初期のクラックには十分対応できる
が、深部にいたるクラックやクラックの表面および周辺
部の劣化が著しい個所には適さない。応急修繕としては
優れているが、走行車両によってとられやすい。
冷工式のゴム入りアスファルト乳剤の使用は、加熱注
入式に比べて施工しやすいが、分解硬化に時間がかか
り、接着力を発揮するまでに時間がかかる。また、水分
の蒸発により肉やせする欠点がある。
入式に比べて施工しやすいが、分解硬化に時間がかか
り、接着力を発揮するまでに時間がかかる。また、水分
の蒸発により肉やせする欠点がある。
クラック上部をハンドカッタ等でV型削除して、クラ
ックの口を拡げて注入目地材等を填充する方法もある。
クラック上部がひろいので注入目地材の填充が容易であ
る。多少幅広いクラックや、クラック表面が劣化してい
る個所に適している。しかし、V型削除(Vカット)
は、ハンドカッタ(ダイヤモンドカッタ)等でカットす
るので、カットの際水を注ぎ乍ら切削している。そのた
めクラック内に水が侵入し、また、カットする際のノロ
も出るので、注入目地材を填充する前にカットしたクラ
ック部分を十分に乾燥し、清掃しなければならない。ま
た、このVカット式は労力を要し、とくに、曲がりくね
るクラックを効率的にVカットするには労力を要する。
そのため、延長の短かい小規模なクラック、直線的なク
ラックには適しているが、長い延長のクラックの切削や
曲がりくねったクラックの切削には適しない。更に、V
カットした面が、余りにも平滑のため、接着にマイナス
で、経済的に注入した目地材が車両によってとられやす
い傾向をもっている。
ックの口を拡げて注入目地材等を填充する方法もある。
クラック上部がひろいので注入目地材の填充が容易であ
る。多少幅広いクラックや、クラック表面が劣化してい
る個所に適している。しかし、V型削除(Vカット)
は、ハンドカッタ(ダイヤモンドカッタ)等でカットす
るので、カットの際水を注ぎ乍ら切削している。そのた
めクラック内に水が侵入し、また、カットする際のノロ
も出るので、注入目地材を填充する前にカットしたクラ
ック部分を十分に乾燥し、清掃しなければならない。ま
た、このVカット式は労力を要し、とくに、曲がりくね
るクラックを効率的にVカットするには労力を要する。
そのため、延長の短かい小規模なクラック、直線的なク
ラックには適しているが、長い延長のクラックの切削や
曲がりくねったクラックの切削には適しない。更に、V
カットした面が、余りにも平滑のため、接着にマイナス
で、経済的に注入した目地材が車両によってとられやす
い傾向をもっている。
また、ゴム入りアスファルトの加熱施工式注入目地材
を紐状に成形しておいて、これをクラックに填充し、さ
らに焼ゴテ等で焼付ける方法も実施されている。この方
法も目地材が舗装面に出ているため、走行車両によって
経時的にとられやすい。
を紐状に成形しておいて、これをクラックに填充し、さ
らに焼ゴテ等で焼付ける方法も実施されている。この方
法も目地材が舗装面に出ているため、走行車両によって
経時的にとられやすい。
また、クラック幅の広い場合、加熱アスファルト混合
物のアスモル等を填充することも行われるが、クラック
が入りやすい。
物のアスモル等を填充することも行われるが、クラック
が入りやすい。
また、クラック部分のアスファルト舗装を、その厚さ
4〜5cm程度を種々の方法で切削除去し、クラックをシ
ールして新規加熱アスファルト混合物で打ち換える方法
もあるが、施工費が高く、また新旧舗装の接着性が悪い
等の問題がある。
4〜5cm程度を種々の方法で切削除去し、クラックをシ
ールして新規加熱アスファルト混合物で打ち換える方法
もあるが、施工費が高く、また新旧舗装の接着性が悪い
等の問題がある。
また、クラックの上にポリエステル不織布にアスファ
ルトを含浸被覆したシートを貼ってその上に新規加熱ア
スファルト混合物をオーバーレーする方法があるが、施
工費が高くなり、舗装面がオーバーレーした分だけ高く
なるなどの欠点がある。
ルトを含浸被覆したシートを貼ってその上に新規加熱ア
スファルト混合物をオーバーレーする方法があるが、施
工費が高くなり、舗装面がオーバーレーした分だけ高く
なるなどの欠点がある。
このように補修はいろいろな方法で行われているが、
現在のところ一長一短であり、クラックに対して迅速に
補修が出来、経済的で、かつ持続的に効果的な工法が求
められていた。
現在のところ一長一短であり、クラックに対して迅速に
補修が出来、経済的で、かつ持続的に効果的な工法が求
められていた。
本発明は、このような要望にこたえるもので、アスフ
ァルト舗装のクラック部分の補修に適したクラック部分
の新しいV型削除方法とクラック部分の効果的かつ経済
的な補修方法を提供するものである。
ァルト舗装のクラック部分の補修に適したクラック部分
の新しいV型削除方法とクラック部分の効果的かつ経済
的な補修方法を提供するものである。
そして本発明は、クラックの発生しているアスファル
ト舗装のクラック部分に高圧熱風を噴射してクラック上
部をV型状に削除することを特徴とするアスファルト舗
装におけるクラック部分のV型削除方法とそのV型削除
方法によりクラック上部をV形状に削除したのち、クラ
ック部分あるいはクラック部分とその周辺にエラストマ
ー入り瀝青目地材またはエラストマー入り瀝青結合材と
骨材、フィラー等よりなる混合物を填充し、更に必要に
より填充した上に骨材を散布し、整正することを特徴と
するアスファルト舗装のクラック部分の補修方法を要旨
とするものである。
ト舗装のクラック部分に高圧熱風を噴射してクラック上
部をV型状に削除することを特徴とするアスファルト舗
装におけるクラック部分のV型削除方法とそのV型削除
方法によりクラック上部をV形状に削除したのち、クラ
ック部分あるいはクラック部分とその周辺にエラストマ
ー入り瀝青目地材またはエラストマー入り瀝青結合材と
骨材、フィラー等よりなる混合物を填充し、更に必要に
より填充した上に骨材を散布し、整正することを特徴と
するアスファルト舗装のクラック部分の補修方法を要旨
とするものである。
次に、本発明のアスファルトクラック部分のV型削除
方法について説明する。
方法について説明する。
本発明に使用する高圧熱風噴射装置は、高圧熱風を造
りつつ、これを噴射管ノズルより噴射できるようになっ
ている。第1図にその装置の1例を示す。
りつつ、これを噴射管ノズルより噴射できるようになっ
ている。第1図にその装置の1例を示す。
第1図は、通称ホットドッグと呼ばれる西独製のコン
パクトな高圧熱風噴射器の高圧熱噴射機構の概要を示す
断面図である。図において、 (1)はプロパンガス導入管、(2)は圧搾空気導入
管、(3)はコントロールパネル、(4)はガス混合点
火室、(5)は点火プラグ、(6)は圧搾空気導入管、
(7)は高圧ガス燃焼室、(8)は高圧熱風噴射管、
(9)は高圧熱風噴射ノズル、そして(10)は熱損失防
止、騒音防止等を兼ねたシールドカバーである。
パクトな高圧熱風噴射器の高圧熱噴射機構の概要を示す
断面図である。図において、 (1)はプロパンガス導入管、(2)は圧搾空気導入
管、(3)はコントロールパネル、(4)はガス混合点
火室、(5)は点火プラグ、(6)は圧搾空気導入管、
(7)は高圧ガス燃焼室、(8)は高圧熱風噴射管、
(9)は高圧熱風噴射ノズル、そして(10)は熱損失防
止、騒音防止等を兼ねたシールドカバーである。
プロパンガスは、ガスボンベからある圧力(例えば3.
5Kg/cm2)で、ホースを通りプロパンガス導入管(1)
からコントロールパネル(3)内のバルブを通りガス混
合点火室(4)に入る。圧搾空気はコンプレッサーから
ある圧力(例えば7Kg/cm2)でホースを通り圧搾空気導
入管(2)からコントロールパネル(3)内のバルブを
通りガス混合点火室(4)と圧搾空気導入管(6)を通
して高圧ガス燃焼室(7)に送られる。コントロールパ
ネル(3)は、これらプロパンガスの送入量のコントロ
ール、圧搾空気の送入量のコントロールをする。ガス混
合点火室(4)には点火プラグ(5)が設けられており
混合ガスに点火することができる。点火した混合ガスは
圧搾空気導入管(6)を通過して流入する圧搾空気と共
に高圧ガス燃焼室(7)に入って燃焼し、高圧熱風を生
成して高圧熱風噴射管(8)を通り高圧熱風噴射ノズル
(9)から噴射される。高圧熱風噴射器はかくしてプロ
パンガスと圧搾空気を連続して送りこむことにより連続
的に高圧熱風を噴射することができる。
5Kg/cm2)で、ホースを通りプロパンガス導入管(1)
からコントロールパネル(3)内のバルブを通りガス混
合点火室(4)に入る。圧搾空気はコンプレッサーから
ある圧力(例えば7Kg/cm2)でホースを通り圧搾空気導
入管(2)からコントロールパネル(3)内のバルブを
通りガス混合点火室(4)と圧搾空気導入管(6)を通
して高圧ガス燃焼室(7)に送られる。コントロールパ
ネル(3)は、これらプロパンガスの送入量のコントロ
ール、圧搾空気の送入量のコントロールをする。ガス混
合点火室(4)には点火プラグ(5)が設けられており
混合ガスに点火することができる。点火した混合ガスは
圧搾空気導入管(6)を通過して流入する圧搾空気と共
に高圧ガス燃焼室(7)に入って燃焼し、高圧熱風を生
成して高圧熱風噴射管(8)を通り高圧熱風噴射ノズル
(9)から噴射される。高圧熱風噴射器はかくしてプロ
パンガスと圧搾空気を連続して送りこむことにより連続
的に高圧熱風を噴射することができる。
また高圧ガス燃焼室(7)の燃焼効率向上、熱損失防
止、騒音防止等のため金属製の金あみ有孔金属板等でで
きたシールド(10)でカバーされている。高圧熱風噴射
器は、高圧熱風を斜め下方に噴射できるようにして操作
される。高圧熱風を噴射する角度、噴射ノズルの高さ
は、アスファルト舗装のクラック部分のV型状削除に適
するように調節される。また、高圧熱風噴射器は、熱風
噴射をしながら移動できるよう車輪がとりつけられてい
る。さらにまた、高圧熱風噴射器には、アスファルト舗
装のクラック部分に高圧熱風を噴射する際、高圧熱風の
当るクラック部分、周辺をカバーし、熱損失防止、騒音
防止等のための金属製カバーがアームを介して取り付け
られ、そのアームは回転自在で作業しないときは金属製
カバーを熱風噴射器上にたたみ上げることができるよう
になっている。金属製カバーは金あみあるいは有孔金属
板で構成され、下側の両側にそりのように両端が上にそ
った帯鉄がつけられており、作業中に金属製カバーのス
ライドが容易なようになっている。
止、騒音防止等のため金属製の金あみ有孔金属板等でで
きたシールド(10)でカバーされている。高圧熱風噴射
器は、高圧熱風を斜め下方に噴射できるようにして操作
される。高圧熱風を噴射する角度、噴射ノズルの高さ
は、アスファルト舗装のクラック部分のV型状削除に適
するように調節される。また、高圧熱風噴射器は、熱風
噴射をしながら移動できるよう車輪がとりつけられてい
る。さらにまた、高圧熱風噴射器には、アスファルト舗
装のクラック部分に高圧熱風を噴射する際、高圧熱風の
当るクラック部分、周辺をカバーし、熱損失防止、騒音
防止等のための金属製カバーがアームを介して取り付け
られ、そのアームは回転自在で作業しないときは金属製
カバーを熱風噴射器上にたたみ上げることができるよう
になっている。金属製カバーは金あみあるいは有孔金属
板で構成され、下側の両側にそりのように両端が上にそ
った帯鉄がつけられており、作業中に金属製カバーのス
ライドが容易なようになっている。
アスファルト舗装におけるクラック部分のV型削除
は、次のような過程で進行する。表層におけるアスファ
ルトコンクリート(アスコン)のクラック部分に高圧熱
風を噴射すると、まづクラック発生に伴ってゆるんで
いるアスコン部分の結合材であるアスファルトが加熱さ
れて液化し、細骨材が飛ばされる。次いで粗骨材の周
辺の細骨材がなくなると、次に粗骨材が飛ばされる。前
述、の繰返しで掘削が進行する。掘削された部分に
おけるアスコンのアスファルトは、一部は飛ばされるが
大半は移動してクラック上部の周辺について残る。
は、次のような過程で進行する。表層におけるアスファ
ルトコンクリート(アスコン)のクラック部分に高圧熱
風を噴射すると、まづクラック発生に伴ってゆるんで
いるアスコン部分の結合材であるアスファルトが加熱さ
れて液化し、細骨材が飛ばされる。次いで粗骨材の周
辺の細骨材がなくなると、次に粗骨材が飛ばされる。前
述、の繰返しで掘削が進行する。掘削された部分に
おけるアスコンのアスファルトは、一部は飛ばされるが
大半は移動してクラック上部の周辺について残る。
V型削除した面は、平滑でなく凹凸があり、またゆる
んだ部分がなく、加熱乾燥状態で、且つきれいに清掃さ
れた状態であり、クラック上部のV型削除溝の下のクラ
ックも清掃され加熱乾燥された状態になっている。
んだ部分がなく、加熱乾燥状態で、且つきれいに清掃さ
れた状態であり、クラック上部のV型削除溝の下のクラ
ックも清掃され加熱乾燥された状態になっている。
第2図は、上記の工程によるクラック部分の変化を施
工前、施工中(高圧熱風噴射工程)、施工後に分けて示
したクラック部分の断面図である。第2図(a)は施工
前のクラック部分の断面図、第2図(b)は高圧熱風噴
射によるクラックのV形状削除中のクラック部分の断面
図、そして第2図(c)は施工後のクラック部分の断面
図である。
工前、施工中(高圧熱風噴射工程)、施工後に分けて示
したクラック部分の断面図である。第2図(a)は施工
前のクラック部分の断面図、第2図(b)は高圧熱風噴
射によるクラックのV形状削除中のクラック部分の断面
図、そして第2図(c)は施工後のクラック部分の断面
図である。
図において(11)はアスコン表層、(12)はそのクラ
ックである。(8)は高圧熱風噴射装置の高圧熱風噴射
管、(9)はそのノズルである。(13)はクラック(1
2)の上部を高圧熱風噴射でV型状に削除した溝であ
る。(14)はV型削除中に飛散するアスコン中の骨材で
ある。(15)はV型削除アスコンから出たアスファルト
で、クラック周辺に付着していることを示している。
ックである。(8)は高圧熱風噴射装置の高圧熱風噴射
管、(9)はそのノズルである。(13)はクラック(1
2)の上部を高圧熱風噴射でV型状に削除した溝であ
る。(14)はV型削除中に飛散するアスコン中の骨材で
ある。(15)はV型削除アスコンから出たアスファルト
で、クラック周辺に付着していることを示している。
次に本発明のクラック部分のV型削除方法の特長と効
果について説明する。
果について説明する。
アスファルト舗装のクラック部分の上部をV型削除す
るのに、従来のカット工法と全く異なる高圧熱風噴射方
式を用いているのが特長である。
るのに、従来のカット工法と全く異なる高圧熱風噴射方
式を用いているのが特長である。
高圧熱風噴射方式は、装置がコンパクトであり、アス
コンのクラック部分、すりつけ部分等を労力がかからず
容易に効率よくV型状に削除できる。
コンのクラック部分、すりつけ部分等を労力がかからず
容易に効率よくV型状に削除できる。
V型状に削除して出来た溝は、凹凸のある面で構成さ
れ、しかもゆるんだ部分がなく、清掃され加熱乾燥され
た状態で、さらに溝の下のクラックも清掃、加熱乾燥さ
れている。また、クラック部分の周辺も加熱清掃されて
いる。したがって、注入目地材、混合物による補修、あ
るいは、タックコートやプライマー塗布、それに続いて
の注入目地材、混合物による補修等がスムースに出来、
しかも良好な施工結果を得ることができる。
れ、しかもゆるんだ部分がなく、清掃され加熱乾燥され
た状態で、さらに溝の下のクラックも清掃、加熱乾燥さ
れている。また、クラック部分の周辺も加熱清掃されて
いる。したがって、注入目地材、混合物による補修、あ
るいは、タックコートやプライマー塗布、それに続いて
の注入目地材、混合物による補修等がスムースに出来、
しかも良好な施工結果を得ることができる。
従来のハンドカッタ、ダイヤモンドカッタ、切削機等
によるカッテイングによる削除は労力がかかり、またカ
ッテイングの際に注水をするので、クラックに水が浸入
し、カッテイングのノロがクラックに入る。切削した面
は平滑になる。切削したあとはクラック部分の乾燥、清
掃は入念にする必要があり、さらに平滑な面は、注入目
地材、混合物等の結合にとってマイナスとなっていた。
によるカッテイングによる削除は労力がかかり、またカ
ッテイングの際に注水をするので、クラックに水が浸入
し、カッテイングのノロがクラックに入る。切削した面
は平滑になる。切削したあとはクラック部分の乾燥、清
掃は入念にする必要があり、さらに平滑な面は、注入目
地材、混合物等の結合にとってマイナスとなっていた。
直線状クラック、曲がりくねったクラックを問わず、
クラック部分のV型状削除が容易で、効率よく経済的に
できる。とくに、クラック部分が複雑に曲がって続くよ
うな場合、クラック部分に段差があるような場合でも、
V型状削除が補修に適するようにできる。V型削除の
幅、深さ、さらにはV型削除の断面の形等も補修に適し
たようにコントロールできる。
クラック部分のV型状削除が容易で、効率よく経済的に
できる。とくに、クラック部分が複雑に曲がって続くよ
うな場合、クラック部分に段差があるような場合でも、
V型状削除が補修に適するようにできる。V型削除の
幅、深さ、さらにはV型削除の断面の形等も補修に適し
たようにコントロールできる。
効率が良く、コンパクトな高圧熱風噴射器を用いて普
通1時間当り120m程度のV型削除が可能である。施工場
所が200m以上連続するか、それに準じるもので、交通量
の比較的少ないところでは、1時間当り180m程度のV型
削除が可能である。また、施工場所が飛び飛びで、交通
量の頻繁であるなど施工条件の悪いところでも、1時間
当り60m程度のV型削除が可能である。
通1時間当り120m程度のV型削除が可能である。施工場
所が200m以上連続するか、それに準じるもので、交通量
の比較的少ないところでは、1時間当り180m程度のV型
削除が可能である。また、施工場所が飛び飛びで、交通
量の頻繁であるなど施工条件の悪いところでも、1時間
当り60m程度のV型削除が可能である。
次に、本発明のアスファルト舗装のクラック部分の補
修方法について説明する。
修方法について説明する。
本発明のクラック部分の補修方法は、上記の高圧熱風
噴射によるクラック部分のV型削除方法を用いてクラッ
ク上部をV型状に削除したのち、クラック部分またはク
ラック部分とその周辺にエラストマー入り瀝青目地材ま
たはエラストマー入り瀝青結合材と骨材、フィラー等よ
りなる混合物を填充するか更に填充した上に骨材を散布
するかして整正し補修するものである。
噴射によるクラック部分のV型削除方法を用いてクラッ
ク上部をV型状に削除したのち、クラック部分またはク
ラック部分とその周辺にエラストマー入り瀝青目地材ま
たはエラストマー入り瀝青結合材と骨材、フィラー等よ
りなる混合物を填充するか更に填充した上に骨材を散布
するかして整正し補修するものである。
エラストマー入り瀝青系目地材とは、次のようなもの
である。セメントコンクリート舗装の目地やクラックの
シーリングに使用されている加熱施工式注入目地材があ
る。これはアスファルトにゴム、合成高分子重合物等を
混和したもので、弾性があり低温における結合性、伸長
性等にすぐれている。加熱施工式注入目地材の品質につ
いては、例えば日本道路協会発行のセメントコンクリー
ト舗装要綱に加熱施工式注入目地材の品質の標準が記載
されている。低弾性タイプと高弾性タイプがある。これ
らの品質標準に合致するものが望ましいが、個々の試験
項目に合致しなくても使用できる。ただ引張量(−10℃
における)は、3mm以上あるものが好ましい。加熱施工
式注入目地材は、加熱溶融釜で加熱溶融して注入機等を
用いて注入填充する。
である。セメントコンクリート舗装の目地やクラックの
シーリングに使用されている加熱施工式注入目地材があ
る。これはアスファルトにゴム、合成高分子重合物等を
混和したもので、弾性があり低温における結合性、伸長
性等にすぐれている。加熱施工式注入目地材の品質につ
いては、例えば日本道路協会発行のセメントコンクリー
ト舗装要綱に加熱施工式注入目地材の品質の標準が記載
されている。低弾性タイプと高弾性タイプがある。これ
らの品質標準に合致するものが望ましいが、個々の試験
項目に合致しなくても使用できる。ただ引張量(−10℃
における)は、3mm以上あるものが好ましい。加熱施工
式注入目地材は、加熱溶融釜で加熱溶融して注入機等を
用いて注入填充する。
また、加熱施工式注入目地材を紐状、テープ状等に成
型したものを用いることもできる。これらは、挿入して
焼ゴテ等で加熱し、溶融させて填充する方法や、特殊な
加熱溶融注入装置を用いて溶融しつつ、溶融したものを
填充する方法が用いられる。
型したものを用いることもできる。これらは、挿入して
焼ゴテ等で加熱し、溶融させて填充する方法や、特殊な
加熱溶融注入装置を用いて溶融しつつ、溶融したものを
填充する方法が用いられる。
これらの填充に当っては、直接施工も、またタックコ
ート、プライマー等を塗布してから行うことも行われ
る。施工される下地が加熱されているので、タックコー
ト、プライマー等の乾燥が早いので、施工はスムースに
できる。
ート、プライマー等を塗布してから行うことも行われ
る。施工される下地が加熱されているので、タックコー
ト、プライマー等の乾燥が早いので、施工はスムースに
できる。
このほか、冷工式エラストマー入り瀝青目地材に、高
濃度のエラストマー入りアスファルト乳剤があり、単独
あるいは分解剤、フイラー等を混合して用いられる。こ
のエラストマー入りアスファルト乳剤は、ゴム、合成高
分子重合物等のラテックス、エマルジョンをアスファル
ト乳剤(ゴム入りアスファルトの乳剤を含む)と混合す
るか、ゴム、合成高分子重合物等のラテックス、エマル
ジョンの水担にアスファルト(ゴム入りアスファルトを
含む)を乳化させて造るなどの方法で造られる。濃度
も、不揮発分が大体70〜90重量%の範囲のものである。
一般には、上述のものが使用されるが、そのほか反応型
のものもある。例えば、加熱溶融したアスファルトエラ
ストマー入りアスファルトにウレタンプレポリマーを混
合するものである。また、エラストマー入りアスファル
ト乳剤にウレタンプレポリマーを混合したものもある。
また、タールウレタンがある。これらの使用も可能であ
る。
濃度のエラストマー入りアスファルト乳剤があり、単独
あるいは分解剤、フイラー等を混合して用いられる。こ
のエラストマー入りアスファルト乳剤は、ゴム、合成高
分子重合物等のラテックス、エマルジョンをアスファル
ト乳剤(ゴム入りアスファルトの乳剤を含む)と混合す
るか、ゴム、合成高分子重合物等のラテックス、エマル
ジョンの水担にアスファルト(ゴム入りアスファルトを
含む)を乳化させて造るなどの方法で造られる。濃度
も、不揮発分が大体70〜90重量%の範囲のものである。
一般には、上述のものが使用されるが、そのほか反応型
のものもある。例えば、加熱溶融したアスファルトエラ
ストマー入りアスファルトにウレタンプレポリマーを混
合するものである。また、エラストマー入りアスファル
ト乳剤にウレタンプレポリマーを混合したものもある。
また、タールウレタンがある。これらの使用も可能であ
る。
エラストマー入り瀝青結合材と骨材、フイラーとの混
合物(以下エラストマー入り瀝青混合物という)とは、
次のようなものである。加熱混合物が主に使用される
が、その結合材は、アスファルトにゴム、合成高分子重
合物等を多量に混和したもので、結合材中のゴム、合成
高分子重合物等の量が15〜30重量%程度のものであり、
結合材の軟化点は75〜120℃程度のものである。この結
合材は、低温における結合性、伸長性にも優れ、セメン
トコンクリート舗装の加熱施工式注入目地材の品質試験
の中の引張量(−10℃における)が大体3mm以上あるも
のでる。
合物(以下エラストマー入り瀝青混合物という)とは、
次のようなものである。加熱混合物が主に使用される
が、その結合材は、アスファルトにゴム、合成高分子重
合物等を多量に混和したもので、結合材中のゴム、合成
高分子重合物等の量が15〜30重量%程度のものであり、
結合材の軟化点は75〜120℃程度のものである。この結
合材は、低温における結合性、伸長性にも優れ、セメン
トコンクリート舗装の加熱施工式注入目地材の品質試験
の中の引張量(−10℃における)が大体3mm以上あるも
のでる。
骨材の最大粒径は、通常5mm以下である。加熱混合物
は、加熱した骨材(7号砕石、砂等)、フイラーと結合
材を加熱混合して造られる。アスモル、グースアスファ
ルト状の混合物である。加熱混合温度は、従来のアスコ
ンに比べてやや高い温度で造られ、填充される。
は、加熱した骨材(7号砕石、砂等)、フイラーと結合
材を加熱混合して造られる。アスモル、グースアスファ
ルト状の混合物である。加熱混合温度は、従来のアスコ
ンに比べてやや高い温度で造られ、填充される。
冷工式の常温混合物としては、冷工式の注入目地材と
して使用するエラストマー入りアスファルト乳剤を結合
材とし、骨材、フイラー等と結合材を混合した常温混合
物も用いることができる。
して使用するエラストマー入りアスファルト乳剤を結合
材とし、骨材、フイラー等と結合材を混合した常温混合
物も用いることができる。
エラストマー入り瀝青混合物による填充は、一般にク
ラック部分の補修幅が広い場合、クラック部分に段差が
あるような場合、クラック部分の周辺があれているよう
な場合など、クラック部分のV型削除により幅広く填充
して整正する必要がある場合に適用される。
ラック部分の補修幅が広い場合、クラック部分に段差が
あるような場合、クラック部分の周辺があれているよう
な場合など、クラック部分のV型削除により幅広く填充
して整正する必要がある場合に適用される。
本発明のクラック部分の補修方法は、次のように行わ
れる。まず、クラック部分の上部を高圧熱風噴射方式で
V型削除する。ついで、タックコート、プライマー等を
塗布する。このタックコート、プライマー等は省略する
こともある。ついで、クラック部分またはクラック部分
とその周辺に、エラストマー入り瀝青注入目地材または
エラストマー入り瀝青混合物を填充する。引続いて、そ
の上に骨材を散布し転圧する。この骨材としては、7号
砕石、細骨材、硬質骨材(粒径5mm以下)などが用いら
れる。骨材は、常温のもの、加熱したもの、アスファル
ト被覆したもの、加熱アスファルト被覆したものなど、
いろいろのものが使用できる。骨材の散布は、クラック
幅のせまいときや填充に混合物を使用したときなどに省
略することもあるが、車両の通過の際、とくに夏などに
粘着して注入目地材、混合物等が車輪により持ちさられ
るのを防止し、またこれらの保護になるので、通常は実
施するようにする。また、硬質骨材、例えばエメリーな
どの使用は、補修したあとが滑り止めにもなり有効であ
る。
れる。まず、クラック部分の上部を高圧熱風噴射方式で
V型削除する。ついで、タックコート、プライマー等を
塗布する。このタックコート、プライマー等は省略する
こともある。ついで、クラック部分またはクラック部分
とその周辺に、エラストマー入り瀝青注入目地材または
エラストマー入り瀝青混合物を填充する。引続いて、そ
の上に骨材を散布し転圧する。この骨材としては、7号
砕石、細骨材、硬質骨材(粒径5mm以下)などが用いら
れる。骨材は、常温のもの、加熱したもの、アスファル
ト被覆したもの、加熱アスファルト被覆したものなど、
いろいろのものが使用できる。骨材の散布は、クラック
幅のせまいときや填充に混合物を使用したときなどに省
略することもあるが、車両の通過の際、とくに夏などに
粘着して注入目地材、混合物等が車輪により持ちさられ
るのを防止し、またこれらの保護になるので、通常は実
施するようにする。また、硬質骨材、例えばエメリーな
どの使用は、補修したあとが滑り止めにもなり有効であ
る。
第3図および第4図は、本発明のクラック部分の補修
方法の実施例の1例を段階的に示したクラック部分の断
面図である。
方法の実施例の1例を段階的に示したクラック部分の断
面図である。
第3図は、アスファルト舗装のクラックの発生状況に
おいてクラックの幅が比較的広くない場合の補修工程
を、第4図は、クラックの幅が広く、また複雑な線状ク
ラックの補修工程を、補修にかかる前の状態(a)、ク
ラック部分をV型状削除した後の状態(b)、補修完了
の状態(c)に分けて段階的に示している。
おいてクラックの幅が比較的広くない場合の補修工程
を、第4図は、クラックの幅が広く、また複雑な線状ク
ラックの補修工程を、補修にかかる前の状態(a)、ク
ラック部分をV型状削除した後の状態(b)、補修完了
の状態(c)に分けて段階的に示している。
図において(11)はアスコン表層、(12)はアスコン
表層(11)に発生したクラック、(13)はクラック(1
2)上部を高圧熱風噴射によりV型状に削除してできた
V型溝、(16)はエラストマー入り瀝青目地材でV型溝
(13)に填充されている。(17)はエラストマー入り瀝
青混合物でV型状溝(13)に填充されている。(18)は
骨材であり、填充されたエラストマー入り瀝青注入目地
材(17)あるいはエラストマー入り瀝青混合物(18)の
上に散布され、輾圧されてそれらと結合している。
表層(11)に発生したクラック、(13)はクラック(1
2)上部を高圧熱風噴射によりV型状に削除してできた
V型溝、(16)はエラストマー入り瀝青目地材でV型溝
(13)に填充されている。(17)はエラストマー入り瀝
青混合物でV型状溝(13)に填充されている。(18)は
骨材であり、填充されたエラストマー入り瀝青注入目地
材(17)あるいはエラストマー入り瀝青混合物(18)の
上に散布され、輾圧されてそれらと結合している。
次に本発明のクラック部分の補修方法の特長と効果に
ついて説明する。
ついて説明する。
特長は、クラック部分のV型状削除に高圧熱風噴射方
式を採用し、クラック部分またはクラック部分とその周
辺にエラストマー入り瀝青目地材、あるいはエラストマ
ー入り瀝青混合物を填充するか、更にその上に骨材を散
布するかして整正する点にある。
式を採用し、クラック部分またはクラック部分とその周
辺にエラストマー入り瀝青目地材、あるいはエラストマ
ー入り瀝青混合物を填充するか、更にその上に骨材を散
布するかして整正する点にある。
V型削除されたクラック上部は、よく清掃され、加熱
乾燥されており、凹凸の面が残っているので、エラスト
マー入り瀝青目地材、エラストマー入り瀝青混合物のな
じみ、接着、結合が極めて良好である。
乾燥されており、凹凸の面が残っているので、エラスト
マー入り瀝青目地材、エラストマー入り瀝青混合物のな
じみ、接着、結合が極めて良好である。
クラック部分あるいはクラック部分とその周辺に填充
するエラストマー入り瀝青目地材、エラストマー入り瀝
青混合物は、低温における結合性、伸長性、または耐衝
撃性にすぐれ、夏期の高温時にも流出するおそれがな
く、水蜜性で、確実な安定したシーリングが出来る。ま
た、骨材散布は、車両による持ち去られるのを防止す
る。
するエラストマー入り瀝青目地材、エラストマー入り瀝
青混合物は、低温における結合性、伸長性、または耐衝
撃性にすぐれ、夏期の高温時にも流出するおそれがな
く、水蜜性で、確実な安定したシーリングが出来る。ま
た、骨材散布は、車両による持ち去られるのを防止す
る。
クラック幅のせまいものから、広いもの、段差のある
もの、複雑なクラックなどの補修が、効率よく容易に実
施できる。しかも、補修結果は、非常に良好である。
もの、複雑なクラックなどの補修が、効率よく容易に実
施できる。しかも、補修結果は、非常に良好である。
補修後の外観も良好である。骨材散布により、耐久
性、滑り止めの仕上げにすることができる。この場合、
エラストマー入り瀝青目地材、エラストマー入り瀝青混
合物と散布骨材との結合性の良好なこと、また、耐衝撃
性の点で、これらの目地材、混合物等が非常にすぐれて
いることによっている。
性、滑り止めの仕上げにすることができる。この場合、
エラストマー入り瀝青目地材、エラストマー入り瀝青混
合物と散布骨材との結合性の良好なこと、また、耐衝撃
性の点で、これらの目地材、混合物等が非常にすぐれて
いることによっている。
従来の補修工法に比べて施工性が良く労力を要せず能
率的で、費用が節約でき、しかも補修結果はきわめて良
好である。
率的で、費用が節約でき、しかも補修結果はきわめて良
好である。
次に、実施例を説明する。
実施例1 寒冷地において、既設のアスファルト舗装における舗
装復旧のジョイント部が開いて線状クラックを形成して
いる。そのクラック部分を補修する。
装復旧のジョイント部が開いて線状クラックを形成して
いる。そのクラック部分を補修する。
表層のアスコンのクラック部分に高圧熱風噴射器ホット
ドッグを用いて高圧熱風を噴射し、クラック上部をV型
状に削除する。ついで、エラストマー入り瀝青目地材セ
ロシールSS(日瀝化学工業製、商品名)を加熱溶融し、
注入填充する。引続いて、加熱アスファルト被覆7号砕
石を散布し、転圧して整正し、補修を完了する。
ドッグを用いて高圧熱風を噴射し、クラック上部をV型
状に削除する。ついで、エラストマー入り瀝青目地材セ
ロシールSS(日瀝化学工業製、商品名)を加熱溶融し、
注入填充する。引続いて、加熱アスファルト被覆7号砕
石を散布し、転圧して整正し、補修を完了する。
実施例2 寒冷地において、アスファルト舗装に複雑な線状クラ
ックが発生し、またクラック部分に段差も出ているとこ
ろを補修する。表層のアスコンのクラック部分に、高圧
熱風噴射器を用いて高圧熱風を噴射し、クラック部分上
部を広めにV型状に開削除去する。ついで、軟化点95
℃、引張量(−10℃)3mm以上のエラストマー入り瀝青
結合材(ゴム、合成高分子重合物等の合計含有量20重量
%以上)と7号砕石、砂、石粉よりなる加熱混合物(施
工時流動性がある)を填充し、ついで、その上に骨材と
してエメリー(粒径2.5〜1.2mm)を散布し、転圧して整
正し、補修を完了する。
ックが発生し、またクラック部分に段差も出ているとこ
ろを補修する。表層のアスコンのクラック部分に、高圧
熱風噴射器を用いて高圧熱風を噴射し、クラック部分上
部を広めにV型状に開削除去する。ついで、軟化点95
℃、引張量(−10℃)3mm以上のエラストマー入り瀝青
結合材(ゴム、合成高分子重合物等の合計含有量20重量
%以上)と7号砕石、砂、石粉よりなる加熱混合物(施
工時流動性がある)を填充し、ついで、その上に骨材と
してエメリー(粒径2.5〜1.2mm)を散布し、転圧して整
正し、補修を完了する。
実施例1および実施例2いづれも、補修後すぐ交通開放
され、冬季をこしたが、結果は良好である。また実施例
2は、滑り止め効果もすぐれている。
され、冬季をこしたが、結果は良好である。また実施例
2は、滑り止め効果もすぐれている。
第1図は、本発明のクラック部分のV型削除方法に使用
される高圧熱風の噴射器の1例を示す高圧熱風噴射機の
要部を切断して示した側面図。第2図は、クラック部分
のV型削除方法を段階的に示したクラック部分の断面図
である。第3図および第4図は、本発明のクラック部分
の補修方法を段階的に示したクラック部分の断面図であ
る。図において、(1)はプロパンガス導入管、(2)
は圧搾空気導入管、(3)はコントロールパネル、
(4)はガス混合点火室、(5)は点火プラグ、(6)
は圧搾空気導入管、(7)は高圧ガス燃焼室、(8)は
高圧熱風噴射管、(9)は高圧熱風噴射ノズル、(10)
はシールドカバー、(11)はアスコン表層、(12)はク
ラック、(13)はV型削除溝、(14)は飛散する骨材、
(15)は付着するアスファルト、(16)はエラストマー
入り瀝青目地材、(17)はエラストマー入り瀝青混合
物、そして(18)は骨材である。
される高圧熱風の噴射器の1例を示す高圧熱風噴射機の
要部を切断して示した側面図。第2図は、クラック部分
のV型削除方法を段階的に示したクラック部分の断面図
である。第3図および第4図は、本発明のクラック部分
の補修方法を段階的に示したクラック部分の断面図であ
る。図において、(1)はプロパンガス導入管、(2)
は圧搾空気導入管、(3)はコントロールパネル、
(4)はガス混合点火室、(5)は点火プラグ、(6)
は圧搾空気導入管、(7)は高圧ガス燃焼室、(8)は
高圧熱風噴射管、(9)は高圧熱風噴射ノズル、(10)
はシールドカバー、(11)はアスコン表層、(12)はク
ラック、(13)はV型削除溝、(14)は飛散する骨材、
(15)は付着するアスファルト、(16)はエラストマー
入り瀝青目地材、(17)はエラストマー入り瀝青混合
物、そして(18)は骨材である。
Claims (2)
- 【請求項1】クラックの発生しているアスファルト舗装
のクラック部分に高圧熱風を噴射してクラック上部をV
型状に削除することを特徴とするアスファルト舗装にお
けるクラック部分のV型削除方法。 - 【請求項2】クラックの発生しているアスファルト舗装
のクラック部分に高圧熱風を噴射してクラック上部をV
型状に削除したのち、そのクラック部分あるいはクラッ
ク部分とその周辺にエラストマー入り瀝青目地材または
エラストマー入り瀝青結合材と骨材、フィラー管よりな
る混合物を填充し、更に必要により填充した上に骨材を
散布し、整正することを特徴とするアスファルト舗装の
クラック部分の補修方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62192209A JP2581925B2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | アスファルト舗装におけるクラック部分のv型削除方法とクラック部分の補修方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62192209A JP2581925B2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | アスファルト舗装におけるクラック部分のv型削除方法とクラック部分の補修方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6436805A JPS6436805A (en) | 1989-02-07 |
JP2581925B2 true JP2581925B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=16287478
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62192209A Expired - Lifetime JP2581925B2 (ja) | 1987-07-31 | 1987-07-31 | アスファルト舗装におけるクラック部分のv型削除方法とクラック部分の補修方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2581925B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100382819B1 (ko) * | 2000-02-24 | 2003-05-09 | 한일종합실란트 주식회사 | 콘크리트 포장도로 줄눈 실란트 급조 시공방법 |
JP2003013406A (ja) * | 2001-06-28 | 2003-01-15 | Nippon Road Co Ltd:The | 路面補修処理工法 |
JP2003105713A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Nichireki Co Ltd | 小規模舗装補修工法 |
JP4021733B2 (ja) * | 2002-08-28 | 2007-12-12 | 鹿島建設株式会社 | アスファルト混合物の補修法 |
CN102912707B (zh) * | 2012-11-12 | 2015-02-25 | 河南万里路桥集团有限公司 | 半刚性基层沥青路面裂缝无痕冷焊接施工工艺 |
JP6712473B2 (ja) * | 2016-03-10 | 2020-06-24 | 勲 田崎 | 舗装面上の欠損部の排水補修工法及び欠損部の排水補修構造 |
JP6680577B2 (ja) * | 2016-03-10 | 2020-04-15 | 勲 田崎 | 舗装面上の表面水の誘導排水工法及び誘導された表面水の排水溝 |
CN111501507B (zh) * | 2020-05-22 | 2021-04-27 | 招商局重庆交通科研设计院有限公司 | 一种用于沥青路面表层劣化的快速渗透加固修复技术 |
CN113355969A (zh) * | 2021-06-23 | 2021-09-07 | 济南永畅路桥工程有限公司 | 一种沥青路面修复方法 |
CN113931045A (zh) * | 2021-10-22 | 2022-01-14 | 谌红宝 | 一种公路路面裂缝沥青修补装置 |
-
1987
- 1987-07-31 JP JP62192209A patent/JP2581925B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6436805A (en) | 1989-02-07 |
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